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発明の名称 ミサイル用のキャニスタの車下方法及びその装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平7−332892
公開日 平成7年(1995)12月22日
出願番号 特願平6−145748
出願日 平成6年(1994)6月6日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】前田 宏之
発明者 若木 幸蔵
要約 目的
専用のクレーン及び相手車両が不要で、発射機上の空のキャニスタを降下路面に直接車下することができ、操作性に優れ、準備作業が容易で、車下に要するスペースも小さくて済むミサイル用のキャニスタの車下方法及びその装置の提供。

構成
俯仰可能な俯仰架台14を有し、走行路面100上を走行可能な発射機1の該俯仰架台14から、ミサイルを格納するキャニスタ32をミサイル発射後に降下路面101上に車下するミサイル用のキャニスタの車下方法であつて、所定の仰角姿勢を採らせた該俯仰架台14の下端部と降下路面101との間を着脱自在な搬送架台24によつて接続し、該俯仰架台14上のキャニスタ32を、該俯仰架台14及び搬送架台24上を順次に降下させ、車下する。
特許請求の範囲
【請求項1】 俯仰可能な俯仰架台(14)を有し、走行路面(100)上を走行可能な発射機(1)の該俯仰架台(14)から、ミサイルを格納するキャニスタ(32)をミサイル発射後に降下路面(101)上に車下するミサイル用のキャニスタの車下方法であつて、所定の仰角姿勢を採らせた該俯仰架台(14)の下端部と降下路面(101)との間を着脱自在な搬送架台(24)によつて接続し、該俯仰架台(14)上のキャニスタ(32)を、該俯仰架台(14)及び搬送架台(24)上を順次に降下させ、車下することを特徴とするミサイル用のキャニスタの車下方法。
【請求項2】 仰角姿勢を採る俯仰架台(14)の下端部側に位置する搬送架台(24)の一端部を引き上げて、該俯仰架台(14)の下端部と該搬送架台(24)の一端部とを接続させ、キャニスタ(32)が該搬送架台(24)上に移動した後に、搬送架台(24)の一端部を降下させ、該搬送架台(24)及びキャニスタ(32)を降下路面(101)上に載置することを特徴とする請求項1のミサイル用のキャニスタの車下方法。
【請求項3】 キャニスタ(32)が、複数個の車輪(30)を有する台車装置(29)に固縛されていることを特徴とする請求項1又は2のミサイル用のキャニスタの車下方法。
【請求項4】 俯仰可能な俯仰架台(14)を有し、走行路面(100)上を走行可能な発射機(1)の該俯仰架台(14)から、ミサイルを格納するキャニスタ(32)をミサイル発射後に降下路面(101)上に車下するミサイル用のキャニスタの車下装置であつて、所定の仰角姿勢を採らせた該俯仰架台(14)の下端部と降下路面(101)との間を接続する着脱自在な搬送架台(24)と、該俯仰架台(14)の上端部に配設され、該俯仰架台(14)上のキャニスタ(32)を次第に降下させる第1牽引装置(33)と、仰角姿勢を採る俯仰架台(14)の下端部側に配設され、搬送架台(24)の一端部を引き上げて該俯仰架台(14)の下端部と該搬送架台(24)の一端部とを接続させる第2牽引装置(34)とを有することを特徴とするミサイル用のキャニスタの車下装置。
【請求項5】 キャニスタ(32)が、複数個の車輪(30)を有する台車装置(29)に固縛されていることを特徴とする請求項4のミサイル用のキャニスタの車下装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ミサイル用のキャニスタの車下方法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術及びその課題】従来、自走式の発射機へのミサイルの搬送・装填及び発射は、次の要領にて行われている。
(1)先ず、弾薬貯蔵庫から、単発のミサイル(誘導弾)が格納されたコンテナを運搬専用車両に積載し、積載後に発射機の側端迄自走運搬して車下する。
(2)車下したコンテナを開蓋して、発射機の車体側部に設けられたミサイル保持アームでコンテナ内のミサイルを保持し、発射機の動力を利用して、発射機の装填機部近傍(装填位置)迄上昇させる。
【0003】(3)上昇してきたミサイルを装填機部に設けられたミサイル保持装置にて一旦保持した後、装填方向にスライドさせて装填する。
(4)ミサイルを装填し終えると、発射機は射角に仰角設定されているので、目標標的に向かつて方位角方向に旋回し、射撃準備完了となる。
(5)射撃を終えたなら、上記の(1)〜(4)の工程を繰り返す。
【0004】しかしながら、このような従来のミサイルの搬送・装填方法及びその装置にあつては、一般的に、次の技術的課題を有している。
(1)ミサイルの取り出しの作業はアームによるだけなので、機動性に劣り、また、単発装填であるために装填に長時間を費やしている。
(2)ミサイルは、発射機に無保護の状態で取り付けられているので、外気の影響を受け易く、耐候性に問題がある。加えて、電磁波障害を受け易い。なお、上述した従来の一般的なミサイルは、キャニスタに格納されていないため、ミサイルの発射後に発射機上にキャニスタが残ることがなく、従つて、キャニスタを車下する必要もない。
【0005】また、他の従来の自走式の発射機のミサイル用の保護かご(キャニスタ)の車下方法及びその装置として、特開平4−297795号公報に開示されるものがある。これは、ミサイル運搬車兼装填機と発射機との間でミサイル用の保護かごを移し替えるもので、ミサイル運搬車兼装填機の後部と発射機の後部が向かい合うように配置し、アウトリガーにより相互の高さが同一になるように調整して移し替えを行い、或いはクレーンを使用して移し替えを行う。
【0006】しかしながら、このような従来のミサイル用の保護かごの車下方法及びその装置にあつては、発射機の架台に仰角姿勢を採らせた状態で、架台の下端部と走行路面とを接続する搬送架台を備えない。このため、相手車両としてミサイル運搬車兼装填機を使用し、或いはクレーンを使用しなければならず、特に、発射機上の保護かごを直接走行路面に車下するためには、発射機の他にクレーンを準備する必要があり、構造が複雑であると共に車下及びその準備に長時間を要し、作業能率に劣るという技術的課題がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような従来の技術的課題に鑑みてなされたもので、その構成は、次の通りである。請求項1の発明は、俯仰可能な俯仰架台14を有し、走行路面100上を走行可能な発射機1の該俯仰架台14から、ミサイルを格納するキャニスタ32をミサイル発射後に降下路面101上に車下するミサイル用のキャニスタの車下方法であつて、所定の仰角姿勢を採らせた該俯仰架台14の下端部と降下路面101との間を着脱自在な搬送架台24によつて接続し、該俯仰架台14上のキャニスタ32を、該俯仰架台14及び搬送架台24上を順次に降下させ、車下することを特徴とするミサイル用のキャニスタの車下方法である。請求項2の発明は、仰角姿勢を採る俯仰架台14の下端部側に位置する搬送架台24の一端部を引き上げて、該俯仰架台14の下端部と該搬送架台24の一端部とを接続させ、キャニスタ32が該搬送架台24上に移動した後に、搬送架台24の一端部を降下させ、該搬送架台24及びキャニスタ32を降下路面101上に載置することを特徴とする請求項1のミサイル用のキャニスタの車下方法である。請求項3の発明は、キャニスタ32が、複数個の車輪30を有する台車装置29に固縛されていることを特徴とする請求項1又は2のミサイル用のキャニスタの車下方法である。請求項4の発明は、俯仰可能な俯仰架台14を有し、走行路面100上を走行可能な発射機1の該俯仰架台14から、ミサイルを格納するキャニスタ32をミサイル発射後に降下路面101上に車下するミサイル用のキャニスタの車下装置であつて、所定の仰角姿勢を採らせた該俯仰架台14の下端部と降下路面101との間を接続する着脱自在な搬送架台24と、該俯仰架台14の上端部に配設され、該俯仰架台14上のキャニスタ32を次第に降下させる第1牽引装置33と、仰角姿勢を採る俯仰架台14の下端部側に配設され、搬送架台24の一端部を引き上げて該俯仰架台14の下端部と該搬送架台24の一端部とを接続させる第2牽引装置34とを有することを特徴とするミサイル用のキャニスタの車下装置である。請求項5の発明は、キャニスタ32が、複数個の車輪30を有する台車装置29に固縛されていることを特徴とする請求項4のミサイル用のキャニスタの車下装置である。
【0008】
【作用】請求項1の発明によれば、俯仰架台14上のミサイル発射後の空のキャニスタ32は、所定の仰角姿勢を採らせた俯仰架台14上を降下させ、続いて俯仰架台14の下端部と降下路面101との間を接続する搬送架台24上を降下させる。そして、搬送架台24の傾斜がゆるやかな場合には、搬送架台24上のキャニスタ32をそのまま降下路面101上に迄降下させて車下することができる。降下路面101は、通常は、走行路面100である。搬送架台24は、非使用時には俯仰架台14から取り外す。
【0009】請求項2の発明によれば、搬送架台24は、仰角姿勢を採る俯仰架台14の下端部側に位置する一端部を引き上げて、俯仰架台14と接続させ、キャニスタ32を降下させる。そして、キャニスタ32が搬送架台24上に移動したなら、搬送架台24の一端部を降下させ、搬送架台24及びキャニスタ32を降下路面101上に載置し、車下する。
【0010】請求項3の発明によれば、キャニスタ32が、複数個の車輪30を有する台車装置29に固縛されているので、キャニスタ32を降下させ車下する作業が円滑になされる。
【0011】請求項4の発明によれば、搬送架台24は、仰角姿勢を採る俯仰架台14の下端部側に位置する一端部を引き上げて、俯仰架台14と接続させる。その際、搬送架台24の一端部を第2牽引装置34によつて引き上げる。俯仰架台14上のミサイル発射後の空のキャニスタ32は、所定の仰角姿勢を採らせた俯仰架台14上を降下させ、続いて俯仰架台14の下端部と降下路面101との間を接続する搬送架台24上を降下させる。その際、第1牽引装置33によつてキャニスタ32を次第に降下させる。そして、キャニスタ32が搬送架台24上に降下したなら、第2牽引装置34によつて搬送架台24の一端部を降下させ、搬送架台24及びキャニスタ32を降下路面101上に載置し、車下する。なお、搬送架台24の傾斜がゆるやかな場合には、搬送架台24上のキャニスタ32をそのまま降下路面101上に迄降下させて車下することができる。搬送架台24は、非使用時には俯仰架台14から取り外す。
【0012】請求項5の発明によれば、キャニスタ32が、複数個の車輪30を有する台車装置29に固縛されているので、キャニスタ32を降下させ車下する作業が円滑になされる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する。図1〜図6は本発明の1実施例に係るミサイル用のキャニスタの車下装置を示す。ミサイルは、キャニスタ32に個別に格納し、このキャニスタ32を台車装置29に固縛してある。キャニスタ32は、密閉状の箱形構造を有し、内部に複数個のミサイルを各々独立させて格納可能であり、発射機1を動力源としてミサイルを発射すれば、ミサイルのみが飛翔して空のキャニスタ32が発射機1上に残る。このミサイルが格納されているキャニスタ32と、台車装置29とにより、キャニスタ装置31を構成し、台車装置29の下端部には複数個の車輪30が回転自在に設けられている。
【0014】しかして、台車装置29は、後記する発射機1の俯仰架台14の架台踏面14a上及び補助搬送装置23の搬送架台24上をそれぞれ転動可能である。また、台車装置29には、前端にフック掛け29aが設けられている。フック掛け29aは、キャニスタ32を発射機1から降下させて車下させる際に使用する。キャニスタ装置31は、走行路面100上の発射機1の俯仰架台14から、降下路面101上に車下させる。降下路面101は、通常は走行路面100と同一面を形成しているが、走行路面100と段差を有していてもよい。
【0015】発射機1は、図1に示すように走行タイヤ2を有して走行路面100上を自走可能な発射機本体1aの上部に旋回装置4を備え、車幅方向の両側部にアウトリガー3をそれぞれ複数個備えている。アウトリガー3は、キャニスタ装置31を搭載する際、ミサイルの発射時及び車下する際に、発射機1の発射機本体1aを安定的に支持するために使用する。また、旋回装置4によつて旋回駆動される旋回台5には、俯仰装置6を介して俯仰架台14が俯仰可能に取付けられ、旋回台5及び俯仰架台14は発射機本体1aに対して360度旋回可能である。
【0016】俯仰架台14は、L字状の旋回台5に後端部が軸15によつて揺動自在に軸支されている。俯仰装置6は、旋回台5と俯仰架台14との間に介在する一対のリンク7,8と俯仰シリンダ装置9とからなる。一対のリンク7,8は、一方のリンク7の一端部が軸12によつて旋回台5の前端部に揺動自在に軸支され、他方のリンク8の一端部が軸13によつて俯仰架台14の前端部に揺動自在に軸支され、両リンク7,8の他端部同士が軸11によつて揺動自在に軸支されている。一方、俯仰シリンダ装置9は、基端部が軸10によつて旋回台5に揺動自在に軸支され、ピストンロッドの先端部が前記軸11によつて一対のリンク7,8と共に軸支されている。しかして、俯仰シリンダ装置9を突出作動させれば、両リンク7,8の一端部間が拡開し、俯仰架台14が軸15を支点として揺動し、その傾斜状態を変更することができるので、俯仰架台14に所定の仰角姿勢を採らせることができる。一方、俯仰シリンダ装置9を没入作動させれば、両リンク7,8の一端部間が縮小するので、俯仰架台14に旋回台5の上面5aに乗つた水平位置、つまり格納位置を採らせることができる。
【0017】この俯仰架台14は、台車装置29の車輪30が転動する架台踏面14aを上面両側に有し、また、前端部に前ストッパ14fを有すると共に、前端下部に第1牽引装置33を有する。第1牽引装置33は、ウインチからなり、第1牽引装置本体16からのワイヤロープ18を俯仰架台14の前端部に上下に配置して軸支した一対のプーリ17に巻き掛け、先端のフックが台車装置29のフック掛け29aに掛止可能である。
【0018】また、旋回台5の後端部付近の両側には、第2牽引装置34をそれぞれ有する。各第2牽引装置34は、ウインチからなり、第2牽引装置本体19からのワイヤロープ21は俯仰架台14に回転自在に支持したプーリ20に巻き掛けて下向きに延在させてある。このワイヤロープ21の先端部は、後記する補助搬送装置23の搬送架台24の前端部に回転自在に支持したプーリ27に巻き掛けて上向きに延在させた後、フックを搬送架台24のロープ固定軸24eに掛止させることができる。しかして、ワイヤロープ21のフックをロープ固定軸24eに掛止させた状態で第2牽引装置34を駆動し、ワイヤロープ21を巻き込むことにより、走行路面100ないし降下路面101上の搬送架台24の前端部を十分に上昇させることができ、次いでワイヤロープ21を巻き戻すことにより、搬送架台24の前端部を元位置にまで下降させることができる。
【0019】更に、俯仰架台14の後端部には、搬送載架された台車装置29の後端を規制する後ストッパ22が配設される。後ストッパ22は、俯仰架台14上に台車装置29が存在しな状態では、倒伏状態にあつて台車装置29の通過を阻害しない姿勢を採り、第1牽引装置33によつて引き込まれる台車装置29が前ストッパ14fに衝突した際に、手動又は自動的に起立して台車装置29の後端を係止するようになつている。後ストッパ22は、台車装置29を降下させる際にも倒伏状態にある。また、俯仰架台14は、図6に詳示するように後端部両側に発射機側係合部35を有し、この発射機側係合部35に、後記する搬送架台24の搬送架台側係合部36をそれぞれ当接係合させることができる。発射機側係合部35は、下方に向けて次第に拡開する案内凹部14b、案内凹部14bの前後両側の当たり面14c及び上側が後方に向けて次第に傾斜する後側端面14dを有する。
【0020】補助搬送装置23は、図4,図5に示すように搬送架台24、車輪25、脚26及びストッパ28を有し、搬送架台24の前端部には、傾斜して搬送姿勢を採つた俯仰架台14の発射機側係合部35に係合する搬送架台側係合部36を左右に一対有する。搬送架台側係合部36は、図6に示すように上方に向けて次第に狭幅となる案内突起24b、案内突起24bの前後両側の当たり面24c及び上側が後方に向けて次第に傾斜する前側端面24dを有し、搬送架台側係合部36が上昇することにより、先ず、案内突起24bが発射機側係合部35の案内凹部14bに係合すると共に、前側端面24dが発射機側係合部35の後側端面14dに係合して、搬送架台24の上昇揺動が案内され、その後、当たり面24cが発射機側係合部35の当たり面14cに当接係合する。
【0021】搬送架台24の搬送架台側係合部36が俯仰架台14の発射機側係合部35に係合した状態で、通常、搬送架台24の後端部24fが降下路面101に接地し、搬送架台24の上面が形成する架台踏面24aが、俯仰架台14の架台踏面14aに接続する。この各架台踏面24a,14a上を台車装置29の車輪30が順次に転動する。28は、ストッパであり、搬送架台24に乗つた台車装置29の前端部及び後端部にそれぞれ位置し、架台踏面24aの上方に突出して台車装置29の前端部及び後端部をそれぞれ係止する係止位置と、架台踏面24aの下方に没入して台車装置29の移動を阻害しない係止解除位置とを採ることができる。
【0022】更に、搬送架台24の前端部には、ロープ固定軸24e及びプーリ27を備え、前述したようにワイヤロープ21をプーリ27に巻き掛けてフックをロープ固定軸24eに係止させる。一対の脚26は、搬送架台24の前端部寄りにそれぞれ支持軸によつて揺動自在に軸支され、中間部にねじ結合部を有するので、適宜に伸長させて、搬送架台24の先端部を走行路面100ないし降下路面101に支持することができる。この脚26は、非使用時には図1に2点鎖線で示すように搬送架台24内に水平に格納され、空のキャニスタ32を発射機1から降ろすために、補助搬送装置23の搬送架台24に図1に実線で示す傾斜する搬送姿勢を採らせた際に、垂直状態に引き出して伸長(場合によつては収縮)させ、脚26の下端部を走行路面100ないし降下路面101に接地させる。搬送架台24に備える車輪25は、補助搬送装置23の走行路面100ないし降下路面101上の移動を円滑にさせる。補助搬送装置23は、ミサイルを消費して空となつたキャニスタ32を発射機1から降下させて車下させる際に使用するものであるから、非使用時には発射機1の適当箇所に付属させてもよいし、発射機1の近傍に放置してあつてもよい。
【0023】次に、上記実施例の作用について説明する。このようなミサイル用のキャニスタの車下装置は、ミサイル保管場所とミサイル発射場所とが所定距離を隔てた環境下で、図外のミサイル運搬車兼装填機に載置したキャニスタ装置31をミサイル発射場所付近に配置されている発射機1に迄搬送させ、発射機1に搬送・装填して発射後に、ミサイル発射場所又はその付近に配置されている発射機1からキャニスタ装置31を自動的に車下するために使用される。先ず、アウトリガー3を接地させて発射機1にミサイルを装填する。ミサイルの装填作業は、通常は、俯仰装置6によつて俯仰架台14に水平位置を採らせた状態で、キャニスタ装置31を図外の装填装置によつて図1に1点鎖線で示す位置に装填し、後ストッパ22を突出させてキャニスタ装置31を俯仰架台14上に固縛して行う。その際、第1牽引装置33のワイヤロープ18の先端のフックは、台車装置29のフック掛け29aに掛止させてある。
【0024】旋回装置4によつて旋回台5を適宜に旋回駆動させると共に、俯仰装置6の俯仰シリンダ装置9を図1に示す(イ)方向に突出作動させ、一対のリンク7,8を介して俯仰架台14を軸15を支点として俯仰させ、キャニスタ装置31に所望の仰角を与えることにより、発射準備が完了する。この状態から発射機1の動力を操作してキャニスタ32内のミサイルを発射すれば、ミサイルは飛翔し、キャニスタ32は空となつて俯仰架台14上に残る。
【0025】キャニスタ32の降下作業に移行する。発射機1では、図1に示すように旋回装置4によつて旋回台5を所定方向に旋回させると共に、俯仰装置6によつて架台14を俯仰させて所定の仰角姿勢を採らせる。この状態で、補助搬送装置23を図1に2点鎖線で示すように俯仰架台14の下端部側の下方に搬送架台24の前端部が位置するように配置させ、仰角姿勢を採る架台14の下端部側に配設した第2牽引装置34を巻き戻し方向に駆動して、ワイヤロープ21を(ト)方向に繰り出し、プーリ27に巻き掛けた後、先端のフックを搬送架台24のロープ固定軸24eに係止させる。
【0026】その後、第2牽引装置34を巻き取り方向に駆動してワイヤロープ21を(ロ)方向に巻き上げて搬送架台24の前端部を上昇揺動させ、発射機側係合部35と搬送架台側係合部36とを係合させる。補助搬送装置23では、搬送架台24の車輪25が降下路面101上を転動しながら次第に傾動し、搬送架台24の後端部24f(又は車輪25)が降下路面101上に接地する。このようにして、俯仰架台14の架台踏面14aと補助搬送装置23の架台踏面24aとをほぼ一直線に整合させる。この状態から脚26を図1に実線で示す垂直位置に引き出して伸長させ、下端部を走行路面100ないし降下路面101に接地させる。補助搬送装置23をセットしたなら、ストッパ22を(ハ)方向に没入させ、また、搬送架台24の後側のストッパ28を突出させた係止位置にすることにより、キャニスタ装置31の降下準備が完了する。
【0027】俯仰架台14の上端部に位置する第1牽引装置本体16を巻き戻し方向に作動させて、ワイヤロープ18を(ニ)方向に繰り出せば、台車装置29の車輪30が俯仰架台14の架台踏面14a上を転動しながら、キャニスタ装置31が(ホ)方向に次第に下降し、ついには台車装置29が後側のストッパ28に当接して図3に実線で示す状態に降下する。台車装置29が後側のストッパ28に当接したなら、前側のストッパ28を(ヘ)方向に突出作動させ、キャニスタ装置31を搬送架台24に固縛する。第1牽引装置33のワイヤロープ18は、フック掛け29aから外して適宜に巻き取る。
【0028】脚26を収縮させて搬送架台24内に格納し、また、第2牽引装置34を作動させて、ワイヤロープ21を(ト)方向に繰り出せば、補助搬送装置23はキャニスタ装置31を積載したままの状態で、後端部24f又は車輪25を支点として下降揺動を開始し、俯仰架台14の発射機側係合部35から搬送架台24の搬送架台側係合部36が離脱した後、全ての車輪25が走行路面100ないし降下路面101上に接地して補助搬送装置23が図1に2点鎖線で示す状態(図4に示す状態)になる。第2牽引装置34のワイヤロープ21をロープ固定軸24eから外して巻き取れば、補助搬送装置23は発射機1から完全に分離されて車下が完了する。
【0029】補助搬送装置23を手動その他の手段によつて発射機1より遠ざけるなどした後、空のキャニスタ32を固縛する台車装置29を搬送架台24から降ろせば、補助搬送装置23は再びキャニスタ装置31の降下に使用可能となる。キャニスタ32は空で軽量となつているので、台車装置29から降ろす作業は比較的容易である。勿論、1台の発射機1に複数個の補助搬送装置23を準備することもできる。また、発射機1も再びミサイルを装填可能な状態に戻すことにより、キャニスタ装置31の装填、発射及び降下のサイクルを繰り返して行うことができる。
【0030】ところで、上記実施例にあつては、俯仰架台14からキャニスタ装置31を降下・車下させる際に、一旦、台車装置29を後側のストッパ28に当接係止させた後にキャニスタ装置31及び搬送架台24を一体として下降揺動させたが、搬送架台24の傾斜がゆるい場合、例えば発射機1の走行路面100よりも高位置の段部からなる降下路面101に補助搬送装置23が配置されている場合には、台車装置29の車輪30を転動させて搬送架台24上から高位置の降下路面101に台車装置29を直接降ろすことができる。その場合には、補助搬送装置23の前後のストッパ28及び車輪25を省略することも可能である。
【0031】
【発明の効果】以上の説明によつて理解されるように、本発明に係るミサイル用のキャニスタの車下方法及びその装置によれば、下記の効果を奏することができる。
(1)発射機の俯仰架台に仰角姿勢を採らせた状態で、俯仰架台の下端部と降下路面とを接続する搬送架台を備える。従つて、発射機上の空のキャニスタを車下するための専用のクレーンが不要であると共に、クレーンと同様に発射機上の空のキャニスタを降下路面に直接車下することができる。
【0032】(2)発射機上の空のキャニスタを車下するために、ミサイル運搬車兼装填機等の相手車両が不要である。従つて、相手車両の操作を伴わず、操作性に優れる。
(3)発射機上の空のキャニスタを車下する際に、搬送架台によつて俯仰架台の下端部と降下路面とを接続して準備するので、この準備作業が容易である。その結果、構造が簡素で車下に要するスペースも小さくて済むと共に、車下及びその準備が短時間で終了し、作業能率に優れる。




 

 


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