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発明の名称 遊底駆動装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平7−208898
公開日 平成7年(1995)8月11日
出願番号 特願平6−15804
出願日 平成6年(1994)1月14日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】石戸 久子
発明者 吉松 盛喜
要約 目的
小形の装置で2種類の射撃時間間隔が得られるようにする。

構成
遊底14には突出部14aが形成されている。カムドラム16の外周面には、軸線を横切るようにループ状のカム溝16aが形成されている。遊底の突出部はカムドラムのカム溝にしゅう動可能にはめ合わされている。カムドラム内の両端部に減速比の異なる遊星歯車減速機構17a及び17bが配置されている。両遊星歯車減速機構の入力側は駆動軸20に対して締結又は離脱可能とされるように構成されている。駆動軸はモータ40に締結されている。両遊星歯車減速機構は、一方が駆動状態とされた場合には他方が空転状態とされるように、互いに作動状態が反対になるように構成されている。
特許請求の範囲
【請求項1】 カムドラム(16)と、これと締結可能な駆動軸(20)と、駆動軸(20)を回転させるモータ(40)と、を有しており、カムドラム(16)には、これの外周面に所定形状のカム溝(16a)が形成されており、これに遊底(14)のカムフォロワ部(14a)がはめ合わされており、モータ(40)によって駆動軸(20)を介してカムドラム(16)を回転させることにより、遊底(14)を往復運動させる遊底駆動装置において、上記カムドラム(16)の内周両端側にそれぞれ設けられた歯車(16b及び16c)と、カムドラム(16)の歯車(16b及び16c)とそれぞれかみ合うように配置されており互いに減速比の異なる2組の遊星歯車減速機構(17a及び17b)と、締結・離脱切換え機構(23)と、を有しており、締結・離脱切換え機構(23)は、駆動軸(20)を遊星歯車減速機構(17a及び17b)のいずれか一方と締結させた場合には、駆動軸(20)を遊星歯車減速機構(17a及び17b)のいずれか他方から離脱させるように構成されていることを特徴とする遊底駆動装置。
【請求項2】 上記駆動軸(20)は、軸方向に所定の範囲移動可能に構成されており、上記締結・離脱切換え機構(23)は、駆動軸(20)を軸方向に移動可能なシフトレバー(38)と、上記遊星歯車減速機構(17a及び17b)及び駆動軸(20)間にそれぞれ形成された締結・離脱部(22a、20a、及び24a、20b)と、を有しており、シフトレバー(38)の操作方向に対応して、駆動軸(20)と締結される締結・離脱部(22aと20a、又は24aと20b)が決定されるとともに、駆動軸(20)から離脱される締結・離脱部(24aと20b、又は22aと20a)が決定されるように構成されていることを特徴とする請求項1記載の遊底駆動装置。
【請求項3】 上記締結・離脱切換え機構は、一方の遊星歯車減速機構(60a)及び駆動軸(90)の間に設けられた正方向ワンウェイクラッチ(57)と、他方の遊星歯車減速機構(60b)及び駆動軸(90)の間に設けられた逆方向ワンウェイクラッチ(67)と、によって構成されており、上記モータ(40)の回転方向に対応して、駆動軸(90)と締結されるワンウェイクラッチ(57又は67)が決定されるとともに、駆動軸(90)から離脱されるワンウェイクラッチ(67又は57)が決定されることを特徴とする請求項1記載の遊底駆動装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、遊底駆動装置に関するものである。遊底は、前進動作することによって弾薬を砲身内に装てんするとともに砲身後部を閉鎖し、また発射後、後退動作することによって砲身後部を開放するとともに砲身内に残された空薬きょうを抜き取る部材である。
【0002】
【従来の技術】従来の遊底を駆動する方法としては、カムドラムを用いるものがある。すなわち、カムドラムの外周面に、これの軸線を横切るようにループ状のカム溝を形成し、このカム溝に遊底のカムフォロワ部をはめ合わせ、カムドラムを回転させることにより遊底を往復運動させるようにしている。カムドラムを駆動することにより、遊底は、カム溝のループ形状に応じて前進(弾薬装てん)、停止(砲による発射)、後退(空薬きょう抜き取り)、及び停止(弾薬供給)の動作を繰り返すことになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記のような従来のカムドラムを用いる遊底の駆動方法には、使用する弾種に応じて砲の射撃時間間隔を変えることが困難であり、また、このような射撃時間間隔変更機構を設けるためには遊底駆動機構が大形なものになったり、高価なものになるという問題点がある。すなわち、砲によって目標を射撃するには、目標が地上目標である場合(対地弾を使用する場合)には比較的長い射撃時間間隔で射撃し、また、空中目標である場合(対空弾を使用する場合)には地上目標の場合よりも短い射撃時間間隔で射撃するように、対地射撃又は対空射撃に応じて砲に供給する弾種を切換えるとともに射撃時間間隔を変える必要があるが、これに対応してカムドラムの回転速度を切換える変速機構が必要となり、従来は、カムドラムとモータとの間に変速機を設けるか、モータを可変速モータにするかしていたので、大形な装置になったり、高価な装置になったりすることになる。本発明はこのような課題を解決することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、遊底を駆動するカムドラムの両内端側と駆動軸との間に互いに減速比の異なる2組の遊星歯車減速機構を設け、駆動軸をこれらの遊星歯車減速機構のいずれか一方と締結させるとともに、駆動軸を遊星歯車減速機構のいずれか他方から離脱させることが可能な締結・離脱切換え機構を設けることにより上記課題を解決する。すなわち本発明の遊底駆動装置は、カムドラム(16)と、これと締結可能な駆動軸(20)と、駆動軸(20)を回転させるモータ(40)と、を有しており、カムドラム(16)には、これの外周面に所定形状のカム溝(16a)が形成されており、これに遊底(14)のカムフォロワ部(14a)がはめ合わされており、モータ(40)によって駆動軸(20)を介してカムドラム(16)を回転させることにより、遊底(14)を往復運動させるものを対象にしており、上記カムドラム(16)の内周両端側にそれぞれ設けられた歯車(16b及び16c)と、カムドラム(16)の歯車(16b及び16c)とそれぞれかみ合うように配置されており互いに減速比の異なる2組の遊星歯車減速機構(17a及び17b)と、締結・離脱切換え機構(23)と、を有しており、締結・離脱切換え機構(23)は、駆動軸(20)を遊星歯車減速機構(17a及び17b)のいずれか一方と締結させた場合には、駆動軸(20)を遊星歯車減速機構(17a及び17b)のいずれか他方から離脱させるように構成されていることを特徴としている。なお、上記締結・離脱切換え機構(23)は、上記駆動軸(20)は、軸方向に所定の範囲移動可能に構成されており、上記締結・離脱切換え機構(23)は、駆動軸(20)を軸方向に移動可能なシフトレバー(38)と、上記遊星歯車減速機構(17a及び17b)及び駆動軸(20)間にそれぞれ形成された締結・離脱部(22a、20a、及び24a、20b)と、を有しており、シフトレバー(38)の操作方向に対応して、駆動軸(20)と締結される締結・離脱部(22aと20a、又は24aと20b)が決定されるとともに、駆動軸(20)から離脱される締結・離脱部(24aと20b、又は22aと20a)が決定されるように構成されているとよい。また、上記締結・離脱切換え機構は、一方の遊星歯車減速機構(60a)及び駆動軸(90)の間に設けられた正方向ワンウェイクラッチ(57)と、他方の遊星歯車減速機構(60b)及び駆動軸(90)の間に設けられた逆方向ワンウェイクラッチ(67)と、によって構成されており、上記モータ(40)の回転方向に対応して、駆動軸(90)と締結されるワンウェイクラッチ(57又は67)が決定されるとともに、駆動軸(90)から離脱されるワンウェイクラッチ(67又は57)が決定されるようにしてもよい。なお、かっこ内の符号は実施例の対応する部材を示す。
【0005】
【作用】砲の射撃時間間隔を短くする場合には、駆動軸をカムドラムの一端側の減速比の小さい遊星歯車減速機構と締結するとともに、駆動軸を他端側の減速比の大きい遊星歯車減速機構から離脱させる。これにより駆動軸を介して減速比の小さい遊星歯車減速機構によりカムドラムを高速で回転させることができ、砲の射撃時間間隔を短くすることが可能になる。また、砲の射撃時間間隔を長くする場合には、駆動軸をカムドラムの他端側の減速比の大きい遊星歯車減速機構と締結するとともに、駆動軸を一端側の減速比の小さい遊星歯車減速機構から離脱させる。これにより駆動軸を介して減速比の大きい遊星歯車減速機構によりカムドラムを低速で回転させることができ、砲の射撃時間間隔を長くすることが可能になる。これにより、従来よりも小形でしかも安価な装置で対地用及び対空用の2種類の弾薬を使い分けることが可能になる。
【0006】
【実施例】
(第1実施例)
(全体配置)図1に本発明の第1実施例を示す。砲架12には、これの前部(図中左側)に砲身10の後部が固定されている。砲架12内には、図中上方から順次、送弾機構13、遊底14及び遊底駆動装置15が配置されている。
(送弾機構)送弾機構13は、本発明の遊底駆動装置15には含まれない装置であるが、遊底駆動装置15によって駆動され、作動上関連があるので、ここで説明しておく。送弾機構13は、軸部18aが形成された一対の送弾ホイール18、間欠回転機構19、及び送弾ホイール18の両軸端側にそれぞれ配置された軸受70を有している。送弾ホイール18は、2つの軸受70をもって砲架12により回転可能に支持されている。送弾ホイール18は、間欠回転機構19を介して遊底駆動装置15によって駆動されることにより、遊底14に弾薬80を供給可能であり、また、発射後、遊底14から空薬きょうを受け取って外部に排出可能である。
(遊底)遊底14も、本発明の遊底駆動装置15には含まれない部材であるが、遊底駆動装置15によって駆動される部材であるので、ここで説明しておく。遊底14には、これの前部に弾薬80を保持する保持部が形成されており、また、これの底部には突出部(カムフォロワ部)14aが形成されていて、後述する遊底駆動装置15のカムドラム16のカム溝16aにはめ合わされている。すなわち、遊底14は、カムドラム16によって駆動されることにより、図示の後退位置と、これよりも前方(図中左方)の装てん位置との間を往復移動可能である。なお、図示してないが、砲架12には、遊底14によって保持された状態の弾薬80(又は空薬きょう)が遊底14から落下しないように案内する下面側案内部材及び側面側案内部材(両側)がそれぞれ設けられている。
(遊底駆動装置)遊底駆動装置15は、カムドラム16、遊星歯車減速機構17、締結・離脱切換え機構23及びモータ40を有している。モータ40の軸部にはスプライン部40aが形成されている。カムドラム16は、これの外周面に所定のループ状のカム溝16aが形成されるとともに、内周部両端側に内歯歯車部(歯車)16b及び16cがそれぞれ形成されており、内周両端部に配置された一対の軸受72をもって砲架12により回転可能に支持されている。カムドラム16のカム溝16aには、上述のように、遊底14の突出部14aがはめ合わされている。遊星歯車減速機構17は、駆動軸20及び2つの遊星歯車列17a及び17bから成り、駆動軸20は、これの図中左端側及び中間部にスプライン部20a及びスプライン部20bを有しているとともに、図中右端側に、他の部分よりも大径の円筒部を有しており、これから外周側に張り出す2つのつば部20c及び20dによって形成されるシフト溝21を有している。また、内周側にスプライン穴20eを有しており、これに上述のモータ40のスプライン部40aがはめ合わされている。駆動軸20は、後述するように、図中左端側の軸受84及び右端寄りの軸受86によって支持されることにより、回転可能であるとともに、軸方向に移動可能とされている。図中左側の第1遊星歯車列17aは、スプライン穴22aが形成されているとともに駆動軸20が図示のように右制限位置に位置した状態で図中左側のスプライン部20aと結合されるように配置された太陽歯車22、これにかみ合うとともに上述のカムドラム16の図中左側の内歯歯車部16bにかみ合うように配置された4つの遊星歯車26(図2参照)、及び筒状をしており内周面にスプライン穴30aが形成されているとともに筒部円板面から軸方向に突き出した4つの軸部30bが形成されたキャリア30から成っている。キャリア30は、軸受74をもって砲架12に回転可能に支持されるとともに軸部30bによって軸受78を介して各遊星歯車26を自転可能かつ公転可能に支持することが可能である。また、図中右側の第2遊星歯車列17bは、スプライン穴24aが形成されているとともに駆動軸20が図示位置とは反対側の左制限位置に移動した状態でこれの図中右側のスプライン部20bと結合されるように配置された太陽歯車24、これにかみ合うとともにカムドラム16の内歯歯車部16cにかみ合うように配置された4つの遊星歯車28、及び筒状をしており内周部にスプライン穴32aが形成されているとともに筒部円板面から軸方向に突き出した4つの軸部32bが形成されたキャリア32から成っている(なお、遊星歯車28及びキャリア32の軸部32bは、図1にはそれぞれ2つしか示されていない)。キャリア32は、軸受76をもって砲架12に回転可能に支持されるとともに軸部32bによって軸受78を介して各遊星歯車28を自転可能かつ公転可能に支持することが可能である。この実施例の場合、第1遊星歯車列17aは、第2遊星歯車列17bよりも減速比が大きいものとされている。砲架12には、これの両キャリア30及び32のスプライン穴30a及び32aと対応する位置に、スプライン穴12a及び12bがそれぞれ形成されている。締結・離脱切換え機構23は、シフトレバー38、これを回動可能に支持する軸部材47、及びロックピン48を有している。駆動軸20には、2つのロック部材34及び36がしゅう動可能にはめ合わされている。ロック部材34及び36は、それぞれ形状は異なっているが、いずれも筒状に形成されているとともに、筒外周側にスプライン部34b及び36bを有しており、上述の砲架12の両スプライン穴12a及び12bに左右方向に移動可能にそれぞれはめ合わされている。図中左側の左ロック部材34は、筒部円板面から左方に突出して砲架12の壁部12cを貫通する軸部34a及びこれよりも外径寸法の大きい制限部34cを有しており、筒部の内周側が段付き穴状に形成されており、これの大径穴部30cには上述の軸受74が取り付けられている。左ロック部材34は、砲架12に対して図中左右方向に移動可能であるが、砲架12の壁部12c及び制限部34cによって図中右方向のストロークが制限されている。軸受84には、遊星歯車減速機構17の駆動軸20の図中左端部がはめ合わされている。左ロック部材34は(これのストローク位置には関係なく)、常に軸受84を介して駆動軸20を支持可能である。左ロック部材34の図中左端側と、砲架12の壁部12c内面とによって形成される空間部には、左ロック部材34を空間部から押し出すように力を作用させたスプリング42が設けられている。すなわち、左ロック部材34は、駆動軸20が図示位置に位置させられた場合には、これのスプライン部34bがキャリア30のスプライン穴30aにはめ合わされることにより、キャリア30をロック状態(第1遊星歯車列17aが駆動軸20と締結されて、これからの動力をカムドラム16に伝達する状態)とするが、駆動軸20が図示位置よりも左方に移動させられた場合には、スプライン部34bがキャリア30のスプライン穴30aから抜け出すことによりキャリア30を離脱状態(第1遊星歯車列17aが駆動軸20と締結されないで、これの動力をカムドラム16に伝達しない空転状態)とするように構成されている。また、図中右側の右ロック部材36には、これの内周中間部に上述の駆動軸20が貫通する壁部36aが形成されている。この壁部36aと砲架12の壁部12dとによって形成される空間部には、右ロック部材36を空間部から押し出すように力を作用させたスプリング44が設けられている。砲架12の壁部12dには軸受86が取り付けられており、上述の駆動軸20の右端側を支持している。右ロック部材36は、図示位置よりも左側に位置した場合には、これのスプライン部36bがキャリア32のスプライン穴32aにはめ合わされることにより、キャリア32をロック状態(第2遊星歯車列17bが駆動軸20と締結されて、これの動力をカムドラム16に伝達する状態)とするが、図示の位置においてはキャリア32を解放状態(第2遊星歯車列17bが駆動軸20と締結されないで、これの動力をカムドラム16に伝達しない空転状態)とするように構成されている。砲架12には、これの内壁部12dよりも図中右側に空間部12eが形成されており、これに一端側がシフト溝21に差し込まれるようにシフトレバー38が配置されている。シフトレバー38は、軸部材47をもって回動可能に支持されており、ロックピン48によって回動位置を固定することが可能である。これにより、シフトレバー38は、図中実線で示す右位置又は図中仮想線で示す左位置に切換え可能であり、ロックピン48を操作しない限り、切換え位置を維持するものとされている。すなわち、この実施例の場合、シフトレバー38を図示の右位置に位置させた場合には減速比の大きい第1遊星歯車列17aを介してカムドラム16を低速度で駆動し、また図示位置とは反対側の左位置に位置させた場合には減速比の小さい第2遊星歯車列17bを介してカムドラム16を高速度で駆動するものとされている。これにより遊底14の往復運動速度を変えること、すなわち、射撃時間間隔を変えることが可能である。
【0007】次に、この第1実施例の作用を説明する。シフトレバー38を図1中実線で示す右位置に位置させると、駆動軸20は、これの図中左側のスプライン部20aが第1遊星歯車列17aの太陽歯車22のスプライン部22aと締結され、これにより、左ロック部材34は、図中左側のスプリング42によって押されて図示の位置に位置し、キャリア30と係合した状態となる。また、駆動軸20の図中右側のスプライン部20bが第2遊星歯車列17bの太陽歯車24のスプライン部24aから離脱した状態となる。すなわち、第1遊星歯車列17aが駆動状態となり、第2遊星歯車列17bは空転状態となる。この状態でモータ40を駆動すると、駆動軸20、太陽歯車22、及び4つの遊星歯車26を介してカムドラム16が低速で回転させられることになる。この際、送弾機構13の送弾ホイール18も、間欠回転機構19を介してカムドラム16により同期駆動されるので、低速度で間欠回転駆動されることになる。これにより、遊底14は、カムドラム16の回転速度に対応した低速度で前進及び後退させられる。すなわち、所定の低速度による装てん動作及び空薬きょう排出動作が行われ、対地射撃が行われる。次に、シフトレバー38を図1中実線で示す右位置から仮想線で示す左位置に位置させると、駆動軸20は、これの図中右側のスプライン部20bが第2遊星歯車列17bの太陽歯車24のスプライン部24aと締結され、これにより、右ロック部材36は、図中右側のスプリング44によって押されて図示の位置よりも左方に位置し、キャリア32と係合した状態となる。また、駆動軸20の図中左側のスプライン部20aが第1遊星歯車列17aの太陽歯車22のスプライン部22aから離脱した状態となる。すなわち、第2遊星歯車列17bが駆動状態となり、第1遊星歯車列17aは空転状態となる。この状態でモータ40を駆動すると、駆動軸20、太陽歯車24、及び4つの遊星歯車28を介してカムドラム16が高速で回転させられることになる。この際、送弾機構13の送弾ホイール18も、間欠回転機構19を介してカムドラム16により同期駆動されるので、高速度で間欠回転駆動されることになる。これにより、遊底14は、カムドラム16の回転速度に対応した高速度で前進及び後退させられる。すなわち、所定の高速度による装てん動作及び空薬きょう排出動作が行われ、対空射撃が行われる。なお、送弾ホイール18に供給する弾薬80の弾種を切換えるには、送弾ホイール18の両側に2つの弾薬供給機構を配置して、たとえば一方に対地弾を収容しておくとともに他方に対空弾を収容しておき、モータ40の回転方向を切換えることにより送弾ホイール18の回転方向を変えて、対応する弾薬供給機構から所望の弾種を供給するようにすればよい。この弾薬供給機構については、後述の第3実施例において詳しく説明することにする。
【0008】(第2実施例)図3に本発明の第2実施例を示す。この第2実施例の第1実施例と異なるところは、カムドラム46には、内歯歯車部が形成されていないで、代わりに内歯歯車(歯車)53及び63が設けられていることである。両内歯歯車53及び63は、固定部材56及び66によりそれぞれカムドラム46と一体に固着されている。図中左側の第1遊星歯車列50aは、太陽歯車51及び遊星歯車52を有している。遊星歯車52は、軸受87を介してキャリア54及びカバー55によって自転可能かつ公転可能に支持されている。キャリア54は、図示のようにロック部材34と係合することにより第1遊星歯車列50aを駆動状態とすることが可能であり、また、ロック部材34が図中左方に移動して、これから離脱することにより第1遊星歯車列50aを空転状態とすることが可能である。また、これと同様にして、図中右側の第2遊星歯車列50bは、太陽歯車61及び遊星歯車62を有している。遊星歯車62は、軸受87を介してキャリア64及びカバー65によって自転可能かつ公転可能に支持されている。ロック部材35がスプリング44の力によって図中左方向に移動させられると、キャリア64は、ロック部材35と係合することにより第2遊星歯車列50bを駆動状態とすることが可能であり、また、ロック部材35が図中右方に移動して(図3の状態)、これから離脱することにより第2遊星歯車列50bを空転状態とすることが可能である。なお、ロック部材35の内径部にも軸受84が設けられており、駆動軸20が図示の位置に位置したとき、これのスプライン部20bは、軸受84の内輪を介してロック部材35をスプリング44の力に抗して図示位置に位置させるようになっている。
【0009】次に、この第2実施例の作用を説明する。この第2実施例の作用は、第1実施例の場合よりも減速比が小さいことを除けば、第1実施例のものと同様である。この第2実施例においては、カムドラム46に内歯歯車部を形成しないで、これに代わって構造の簡単な2つの内歯歯車53及び63を設けるだけで済み、装置全体の加工費を安くすることができる。
【0010】(第3実施例)図4に本発明の第3実施例を示す。この第3実施例の第1実施例と異なるところは、駆動軸90を軸方向に移動しない構成とするとともに、締結・離脱機構として各遊星減速歯車列60a及び60bに係合方向の異なるワンウェイクラッチ57及び67を設けたことである。すなわち、図中左側の第1遊星歯車減速機構60aは、太陽歯車58、遊星歯車59、内歯歯車71、及びキャリア73を有している。キャリア73は、これの図中左端側が砲架12とセレーション結合されている。図5に示すように、4つの遊星歯車59は、軸受75を介してキャリア73により自転可能かつ公転可能に支持されている。太陽歯車58の内径側には正方向ワンウェイクラッチ57が配置されている。正方向ワンウェイクラッチ57の内周側はキー77によって駆動軸90に固定されている。同様にして図4中右側の第2遊星歯車減速機構60bは、太陽歯車68、遊星歯車69、内歯歯車81、及びキャリア83を有している。キャリア83は、これの図中右端側が、ロック部材94とセレーション結合されている。ロック部材94は、ボルト99を持って砲架12に固定されている。図6に示すように、4つの遊星歯車69は、軸受85を介してキャリア83により自転可能かつ公転可能に支持されている。太陽歯車68の内径側には逆方向ワンウェイクラッチ67が配置されている。逆方向ワンウェイクラッチ67の内周側はキー97によって駆動軸90に固定されている。逆方向ワンウェイクラッチ67と、上述の第1遊星歯車減速機構60aの正方向ワンウェイクラッチ57とは、作動の方向が互いに反対のものとされている。すなわち、駆動軸90が正方向(たとえばモータ40側から見て時計方向回転)に回転した場合には、たとえば、第1遊星歯車減速機構60aの正方向ワンウェイクラッチ57が駆動軸90と締結されるとともに逆方向ワンウェイクラッチ67が駆動軸90から離脱して空転し、また、駆動軸90が逆方向に回転した場合には、正方向ワンウェイクラッチ57が空転するとともに逆方向ワンウェイクラッチ67が駆動軸90と締結される構成とされている。なお、図4に示すように、駆動軸90は、これの両端部の軸受79を介して砲架12によって回転可能であるが軸方向には移動しないように支持されている。内歯歯車71及び81は、カムドラム96の内周面に形成された内歯歯車部(歯車)96b及び96cとかみ合わされており、リング状のスペーサ88及び89によって図中左右方向の移動が規制されている。カムドラム96の図中右端側には、チェーンホイール部96dが形成されている。図7に示すように、カムドラム96のチェーンホイール部96dはチェーン92を介して間欠回転機構19の入力側19aと締結されている。すなわち、間欠回転機構19の入力側19aは回転軸101と締結されており、回転軸101にはチェーンホイール102が取り付けられている。カムドラム96のチェーンホイール部96dとチェーンホイール102との間には、チェーン92が掛け渡されている。回転軸101は軸受103を介して砲架12に回転可能に支持されるとともに、カップリング98によりモータ40の回転が伝達される。送弾ホイール18の軸端は、間欠回転機構19の出力側19bと締結されており、この出力側19bは、入力側19aとかみ合っているので、モータ40の回転は、間欠的に送弾ホイール18に伝達される。モータ40は、図示してない弾種指令装置の弾種位置に対応して回転方向が切換えられるものとされている。図8に示すように砲架12の両側には、第1給弾機110及び第2給弾機112が取り付けられている。第1給弾機110から送弾ホイール18に、たとえば対地用の弾薬80Lを供給可能であり、また第2給弾機112から送弾ホイール18に、たとえば対空用の弾薬80Rを供給可能である。
【0011】次に、この第3実施例の作用を説明する。図示してない弾種指令装置によって第1給弾機110から対地用の弾薬80Lを供給するように指令すると、モータ40はこれに対応した回転方向(たとえばモータ40側から見て時計方向)に回転する。これによりたとえば第1遊星歯車減速機構60aが駆動状態になるとともに、第2遊星歯車減速機構60bが空転状態とされる。また、第1給弾機110から対地用の弾薬80Lが送弾ホイール18に送られる。送弾ホイール18は対地用の弾薬80Lを後退位置に位置した遊底14に引き渡す。また、カムドラム96は所定の低速度で回転し、遊底14が対地用の弾薬80Lを砲身10に装てんし、比較的長い射撃時間間隔で射撃が行われる。弾種指令装置によって第2給弾機112から対空用の弾薬80Rを供給するように指令すると、上述とは反対方向にモータ40が回転し、これにより第2遊星歯車減速機構60bが駆動状態になるとともに、第1遊星歯車減速機構60aが空転状態とされる。また、第2給弾機112から対空用の弾薬80Rが送弾ホイール18に送られる。送弾ホイール18は対空用の弾薬80を後退位置に位置した遊底14に引き渡す。また、カムドラム96は所定の高速度で回転し、遊底14が対空用の弾薬80Rを砲身10に装てんし、対地用の場合よりも短い射撃時間間隔で射撃が行われる。
【0012】なお、第1実施例及び第2実施例においても、第3実施例と同様の2つの給弾機を砲架に設けるとともに、モータを両方向に切換え回転させることにより、対地弾及び対空弾の切換えを行うことができる。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、小形でしかも安価な遊底駆動装置でありながら、射撃時間間隔を変更することができる。また、射撃時間間隔に対応した弾種を供給することができる。




 

 


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