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発明の名称 遊底駆動装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平7−174491
公開日 平成7年(1995)7月14日
出願番号 特願平5−343701
出願日 平成5年(1993)12月16日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】石戸 久子
発明者 吉松 盛喜
要約 目的
射撃終了時に遊底が確実に所定の後退位置に停止できるようにする。

構成
砲身10の後方下部には後部逃げ溝部14fを有する尾筒14が配置されており、これに案内されて前後方向に移動可能に遊底12が配置されている。遊底は、前進側つめ22を介して前進用チェーン16によって装てん位置方向に前進させられ、また、後退側つめ24及び26を介して後退用チェーン18及び20によって後退位置方向に後退させられる。尾筒には、上下移動可能にはめ合わされており、下降位置においては前進側つめを後部逃げ溝部に落ち込ませて遊底と係合しないとともに上昇位置においては前進側つめを後部逃げ溝部に落ち込ませないように構成されたタペット84と、これを下降位置方向に押すように力を作用させたスプリング86とが設けられている。砲の撃発レバー88は、射撃停止位置においてはタペットに力を作用させないが、射撃位置においては、これをスプリング力に抗して上昇位置に押上げ可能な位置に配置される。
特許請求の範囲
【請求項1】 砲身(10)後部に固定された案内部材(14)と、前進側つめ(22)を有しており、案内部材(14)によって案内される前進用チェーン(16)と、後退側つめ(24)を有しており、案内部材(14)によって案内される後退用チェーン(18)と、前進用チェーン(16)を駆動可能な前進用チェーンホィール(32)と、後退用チェーン(18)を駆動可能な後退用チェーンホィール(34)と、を有しており、案内部材(14)には、これの長手方向に遊底案内面(14a)及び上記両チェーン(16及び18)の移動を案内するチェーンガイド面(14b)がそれぞれ形成されており、砲身(10)と近接した側に前部くぼみ(14c)及び前部逃げ溝(14e)がそれぞれ形成されているとともに、これとは反対側に後部くぼみ(14d)及び後部逃げ溝(14f)がそれぞれ形成されており、前部ロック部材(28)及び後部ロック部材(30)を有する遊底(12)を、装てん位置において上記案内部材(14)の前部くぼみ(14c)に前部ロック部材(28)を係合させてロックする一方、後退位置において案内部材(14)の後部くぼみ(14d)に後部ロック部材(30)を係合させてロックし、後退位置において上記前進用チェーン(16)の前進側つめ(22)によって上記ロックを解除するとともにロック解除後に遊底(12)を案内部材(14)の遊底案内面(14a)に沿って前進させることが可能である一方、装てん位置において上記後退用チェーン(18)の後退側つめ(24)によって上記ロックを解除した後、遊底(12)を案内部材(14)の遊底案内面(14a)に沿って後退させるように構成されている遊底駆動装置において、上記案内部材(14)には、これの後部逃げ溝(14f)と対応する位置に上下方向に移動可能にはめ合わされるとともに、上昇位置に位置した場合には、後部逃げ溝(14f)の前進側つめ(22)通過部分のみを部分的に閉鎖するように上面部が形成されているタペット(84)と、タペット(84)を下降位置方向に押すように力を作用させたスプリング(86)と、が設けられており、タペット(84)よりも下方の位置に砲の撃発レバー(88)が配置されており、撃発レバー(88)は、これの射撃停止位置においては、上記タペット(84)を下降位置に位置させたままであるが、射撃位置においては、タペット(84)を上記スプリング(86)の力に抗して下降位置から上昇位置に移動させるように構成されていることを特徴とする遊底駆動装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、遊底駆動装置に関するものである。遊底は、前進動作することによって弾薬を砲身内に装てんするとともに砲身後部を閉鎖し、また発射後、後退動作することによって砲身後部を開放するとともに砲身内に残された空薬きょうを抜き取る部材である。
【0002】
【従来の技術】従来の遊底を駆動する方法としては、外部動力を利用したチェーン機構によるものがある。すなわち、外部のモータによって長方形の各頂点位置に配置したチェーンホィールを介して無端状のチェーンを一定方向に駆動し、これに設けた係合つめを遊底に係合させ、係合つめが長方形の各辺に沿って移動するのに応じて遊底を前進、停止(係合つめが前後進方向と直交する方向に移動している状態)、後退及び停止の動作を繰り返し行わせるようになっている。このような従来の装置による遊底の前進及び後退動作を図8及び図9を用いて説明する。この装置は前進専用のチェーンと後退専用のチェーンとを別々に設けてあり、遊底100には、これの下部側に突出部100aが形成されているとともに、これの前後側に2つのロック部材102及び104が取付軸を中心として回動可能に取り付けられており、遊底100の下面側には前進用チェーン110(図8参照)及び後退用チェーン111(図9参照)が互いに並列に設けられている。前進用チェーン110には前進側つめ106が設けられており、また後退用チェーン111には後退側つめ107が設けられている。前進側つめ106又は後退側つめ107が遊底100の突出部100aに係合すると、係合したつめの移動方向に応じて遊底100が前進方向又は後退方向に移動させられることになる。すなわち、図8(a)に示すように、前進側つめ106が、後部ロック部材104を回動させた後、遊底100の突出部100aに係合すると(同図(b))、遊底100を図中左方に前進させる。前進限において、前進側つめ106は、尾筒108の前部くぼみ108eに落ち込みながら回動し、遊底100の突出部100aから外れる。これにより前進用チェーン110が空転し、遊底100はいったん停止することになる(弾薬の装てん終了)。次に、発射が行われ、発射終了にタイミングを合わせて、図9(a)に示すように、後退側つめ107が、前方のロック部材102を回動させた後、遊底100の突出部100aに係合すると(同図(b))、遊底100を図中右方に後退させる。後退限において、後退側つめ107は、尾筒108の後部くぼみ108fに落ち込みながら回動し、遊底100の突出部100aから外れる。これにより後退用チェーン110が空転し、遊底100は再びいったん停止することになる。このようにして、遊底駆動装置が駆動されている限り、遊底は、前進、停止、後退及び停止の動作を繰り返すことになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記のような従来のチェーンによる遊底の駆動方法には、射撃を終了させたときに、遊底の停止位置が一定しないという問題点がある。すなわち、射撃終了後に遊底駆動装置の動力を切断しただけでは、可動部の慣性モーメントが大きいために、遊底を所定の後退位置で停止させることは困難である。このため、遊底の停止位置が一定しないことになり、最悪の場合には、次の弾薬を装てんした状態で射撃を終了させてしまう可能性が考えられ、たいへん危険である。また、この装置においては、上述のように遊底駆動装置が駆動されている限り、遊底は、前進、停止、後退及び停止の動作を繰り返すことになるので、射撃停止時には、遊底及び遊底駆動装置を保護するために、遊底駆動装置を停止する必要がある。このため、次の射撃の際、所定の装てん速度で動作を開始させることが困難であるという問題点もある。本発明はこのような課題を解決することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、射撃終了時には、後退用チェーンの後退側つめによって遊底を所定の後退位置まで後退させて、この後退位置において遊底をロックする一方、前進用チェーンの前進側つめが遊底と係合しないようにすることにより上記課題を解決する。すなわち本発明の遊底駆動装置は、砲身(10)後部に固定された案内部材(14)と、前進側つめ(22)を有しており、案内部材(14)によって案内される前進用チェーン(16)と、後退側つめ(24)を有しており、案内部材(14)によって案内される後退用チェーン(18)と、前進用チェーン(16)を駆動可能な前進用チェーンホィール(32)と、後退用チェーン(18)を駆動可能な後退用チェーンホィール(34)と、を有しており、案内部材(14)には、これの長手方向に遊底案内面(14a)及び上記両チェーン(16及び18)の移動を案内するチェーンガイド面(14b)がそれぞれ形成されており、砲身(10)と近接した側に前部くぼみ(14c)及び前部逃げ溝(14e)がそれぞれ形成されているとともに、これとは反対側に後部くぼみ(14d)及び後部逃げ溝(14f)がそれぞれ形成されており、前部ロック部材(28)及び後部ロック部材(30)を有する遊底(12)を、装てん位置において上記案内部材(14)の前部くぼみ(14c)に前部ロック部材(28)を係合させてロックする一方、後退位置において案内部材(14)の後部くぼみ(14d)に後部ロック部材(30)を係合させてロックし、後退位置において上記前進用チェーン(16)の前進側つめ(22)によって上記ロックを解除するとともにロック解除後に遊底(12)を案内部材(14)の遊底案内面(14a)に沿って前進させることが可能である一方、装てん位置において上記後退用チェーン(18)の後退側つめ(24)によって上記ロックを解除した後、遊底(12)を案内部材(14)の遊底案内面(14a)に沿って後退させるように構成されているものにおいて、上記案内部材(14)には、これの後部逃げ溝(14f)と対応する位置に上下方向に移動可能にはめ合わされるとともに、上昇位置に位置した場合には、後部逃げ溝(14f)の前進側つめ(22)通過部分のみを部分的に閉鎖するように上面部が形成されているタペット(84)と、タペット(84)を下部位置方向に押すように力を作用させたスプリング(86)と、が設けられており、タペット(84)よりも下方の位置に砲の撃発レバー(88)が配置されており、撃発レバー(88)は、これの射撃停止位置においては、上記タペット(84)を下降位置に位置させたままであるが、射撃位置においては、タペット(84)を上記スプリング(86)の力に抗して下降位置から上昇位置に移動させるように構成されていることを特徴としている。なお、かっこ内の符号は実施例の対応する部材を示す。
【0005】
【作用】射撃中の状態から、射撃を終了させるために撃発レバーを射撃位置から射撃停止位置に回動すると、タペットは、撃発レバーによる上向きの力が解除されるので、スプリングの力によって上昇位置から下降位置に移動させられる。すなわち、案内部材の前進側つめ通過部分には後部逃げ溝部が形成された状態となる。遊底は装てん位置から後退用チェーンの後退側つめに係合されて後退位置まで後退させられ、この位置で後部ロック部材が案内部材の後部くぼみと係合することによりロックされる。所定のタイミングで前進用チェーンの前進側つめが遊底に接近するが、前進側つめは、後部逃げ溝に落ち込んで退避状態となり、遊底には係合しないしないまま前進する。これにより、遊底は所定の後退位置でロックされたままとなる。この状態から撃発レバーを射撃停止位置から射撃位置に回動すると、タペットは撃発レバーに押されてスプリングの力に抗して下降位置から上昇位置に移動させられる。これにより案内部材の前進側つめ通過部分には後部逃げ溝部が形成されない状態となる。従って前進用チェーンの前進側つめは、遊底に接近した際に後部逃げ溝に落ち込むことはなく、遊底の後部ロック部材を回動させて遊底のロックを解除した後、遊底と係合し、これを前進させることが可能になる。本発明の遊底駆動装置によれば、遊底を所定の後退位置に強制的にロックした状態で射撃を終了させることができるので、弾薬を装てんした状態で射撃を終了するようなことがなく、装置の安全性を確保することができる。また、外部動力駆動方式の砲であっても、単発・連発の切換えを容易に行うことができる。
【0006】
【実施例】図1に本発明の実施例を示す。砲身10の後方(図中右側)下部には尾筒(案内部材)14が配置されている。尾筒14は、結合部分の図示を省略してあるが砲身10と一体に結合されている。尾筒14上には、これに案内されて前後方向に移動可能に遊底12が配置されている。遊底12は、図中実線で示す後退位置から図中仮想線で示す装てん位置まで前進することにより、弾薬80を砲身10内に装てん可能である。なお、図示してないが、尾筒14には、遊底12によって保持された状態の弾薬80(又は空薬きょう)が遊底12から落下しないように案内する下面側案内部材及び側面側案内部材(両側)がそれぞれ設けられている。遊底12の後方には、後退位置に位置した遊底12を前方に押すように力を作用させた後部ブースタ54及び55(図4参照)が配置されている。同様に遊底12の前方には、装てん位置に位置した遊底12を後方に押すように力を作用させた前部ブースタ52及び53(図4参照)が配置されている。図3に示すように、尾筒14は、とい状に形成されており、とい両縁部によって遊底案内面14aが構成され、また、とい内底面によってチェーンガイド面14bが構成されている。図1に示すように、遊底案内面14aには、砲身10側の位置に前部くぼみ14cが形成されているとともに、これよりも後部側の位置に後部くぼみ14dが形成されており、また、チェーンガイド面14bには、これの砲身10側の位置に前部逃げ溝部14eが、前進側つめ22とのみ接触可能な部分だけに形成されているとともに、これよりも後部側の位置に後部逃げ溝部14fが形成されている。尾筒14には、これの後部逃げ溝部14f内に出没可能にはめ合わされたタペット84と、これを図中下方に押すように力を作用させたスプリング86と、がそれぞれ設けられている。タペット84は、これの上面部が前進側つめ22とだけ接触可能(後退側つめ24及び26とは接触不可能)な大きさに形成されている。尾筒14よりも図1中下方に、タペット84の図中下端側と対向する位置に撃発レバー88が配置されている。撃発レバー88には、軸90が固着されている。軸90は、図示してない撃発アクチュエータに連結されている。撃発アクチュエータは、軸90を介して撃発レバー88を図示の射撃停止位置と、これから反時計方向に90度回動した射撃位置(図7に示す位置)との間を回動させることが可能である。撃発レバー88、軸90、撃発アクチュエータ及び図示してない発射スイッチによって撃発機構が構成されている。発射スイッチは、撃発レバー88が射撃位置に位置しているときのみ作動可能とされている。図3に示すように、遊底12には、これの下部に段付き状の突出部12aが形成されている。遊底12は、これの突出部12aの底面が、上述の尾筒14の両側の遊底案内面14aに案内されて、図中紙面と直交する前後進方向に移動できるように尾筒14によって支持されている。尾筒14のチェーンガイド面14bには、これの中央部に無端状の前進用チェーン16が配置されており、これの両側に等間隔に無端状の後退用チェーン18及び20が配置されている。図2に示すように、前進用チェーン16は、前進用チェーンホィール32及び33に巻き掛けられており、また、後退用チェーン18及び20は、2組の後退用チェーンホィール34及び35と36及び37とにそれぞれ巻き掛けられている。前進用チェーンホィール32にはギヤ38が設けられており、また、一方の後退用チェーンホィール34にはギヤ40が設けられている。両ギヤ38及び40は互いにかみ合わされている。ギヤ38は、図示してないモータの軸に連結されている。これにより、モータを回転させると、各ギヤ38及び40、及びチェーンホィール32、34及び36を介して前進用チェーン16を図中反時計方向の前進方向に移動させるとともに後退用チェーン18及び20を図中時計方向の後退方向に移動させるようになっている。図6に示すように、前進用チェーン16には前進側つめ22が軸回りに回動可能に取り付けられている。また、図5に示すように、後退用チェーン18及び20には、後退側つめ24及び26がそれぞれ軸回りに回動可能に取り付けられている。前進側つめ22と、後退側つめ24、26とは同じものであり、取り付けの向きだけが互いに反対向きとされている。図2に示すように、前進側つめ22と、後退側つめ24及び26とは位相がほぼ反対となるように配置されている。すなわち、後述するように前進側つめ22が遊底12の突出部12aに係合している状態(図2に示す状態)においては遊底12が前進方向に移動させられ、また、後退側つめ24及び26が遊底12の突出部12aに係合している状態(図5(b)に示す状態)においては遊底12が後退方向に移動させられるようになっている。これにより、遊底12が後退位置において図示してない装弾トレイから弾薬80を引き渡され、前進行程において弾薬80を砲身10内に装てんし、発射後、後退行程において砲身10内の空薬きょうを抜き取り、図示してない空薬きょうトレイに引き渡すことができるようになっている。
【0007】図5に示すように、遊底12には、これの下端左側に前部ロック部材28が軸部材64をもって回動可能に取り付けられており、同様に下端右側に後部ロック部材30が軸部材66をもって回動可能に取り付けられている。前部ロック部材28と後部ロック部材30とは同じものであり、取り付けの向きだけが互いに反対向きとなるように配置されている。前部ロック部材28は、これの底面部28aが尾筒14の前部くぼみ14cにはまり込むことにより尾筒14と係合した場合(同図(a)の場合)には、遊底12の後退方向への移動を許さないが、後退側つめ24、26によって軸部材64回りに回動させられることにより尾筒14との係合が解除された場合には、遊底12の後退方向への移動を許すものとされている。同様に後部ロック部材30は、これの底面部30aが尾筒14の後部くぼみ14dにはまり込むことにより尾筒14と係合した場合(同図(c)の場合)には、遊底12の前進方向への移動を許さないが、前進側つめ22によって軸部材66回りに回動させられることにより尾筒14との係合が解除された場合には、遊底12の前進方向への移動を許すものとされている。図6に示すように、撃発レバー88が射撃停止位置にあり、タペット84がスプリング86の力によって下降位置に位置させられている状態においては、前進側つめ22は、尾筒14の後部逃げ溝部14fに落ち込んで、退避状態となり、遊底12の突出部12aと係合せず、したがって遊底12を前進方向に押さないため前進用チェーン16は空転状態になる。これに対して、図7に示すように、撃発レバー88が射撃位置にあり、これによりタペット84がスプリング86の力に抗して上昇位置に位置させられている状態においては、尾筒14の後部逃げ溝部14fの前進側つめ22通過部分は、部分的に閉鎖されて溝が形成されなくなるので、前進用チェーン16の移動に応じて前進側つめ22は後部ロック部材30を図中時計方向に回動させ、さらに、遊底12の突出部12aと係合して遊底12を前進方向に押すことが可能である。こうすることにより、前進用チェーン16及び後退用チェーン18、20が連続的に移動している状態で、遊底12が前進(装てん)、停止(発射)、後退(空薬きょうの引き抜き、及び排出)、停止(弾薬受け取り)の動作を順次繰り返すことができるようになっている。なお、2つの後退側つめ24、26による押し力の合力は、遊底12の中心部に作用するようになっている。
【0008】図4中遊底12の前(図中左)部両側の位置には、上述のように前部ブースタ52及び53がそれぞれ配置されている。また、遊底12の後(図中右)部両側の位置には、上述のように後部ブースタ54及び55がそれぞれ配置されている。前部ブースタ52及び53は、砲身10にそれぞれ取り付けられており、また、後部ブースタ54及び55は、尾筒14にそれぞれ取り付けられている。前部ブースタ52、53、後部ブースタ54及び55は、取り付けの方向は異なるが、いずれも同じ構造なので、後部ブースタ54のみを説明し、他のブースタの説明は省略する。図1に示すように、後部ブースタ54は、中空のケース56と、これにはめ合わされたピストン58と、ケース56内に配置されておりピストン58をケース56から押し出すように力を作用させたスプリング60と、から構成されている。遊底12が図1中仮想線で示す前進位置から実線で示す後退位置まで移動していく間に、後部ブースタ54及び55の両ピストン58は、スプリング60の力に抗してケース56にそれぞれ押し込まれるようになっており、これにより遊底12が緩衝されながら停止させられるようになっている。このようにして蓄積されたスプリング60の力は、次の前進行程の初期に遊底12を前進方向に押す力として作用するようになっている。すなわち、後部ブースタ54及び55は、前進行程の初期に遊底12を前進方向に押すことが可能である。同様に前部ブースタ52及び53は、後退行程の初期に遊底12を後退方向に押すことが可能である。このようにすることにより、遊底12をす早く始動させることができるとともに、遊底12を駆動する図示してないモータの動力を小さいものとすることが可能である。
【0009】次に、この実施例の作用を説明する。砲の射撃後に、撃発レバー88を射撃停止位置(図5(b)に示す位置)に位置させた場合には、タペット84は、スプリング86の力によって図示の下降位置に引っ込み、これにより前進側つめ22の通過部分にも後部逃げ溝部14fが形成された状態とされる。図5(a)に示す位置まで移動してきた後退側つめ24及び26は、遊底12の前部ロック部材28を回動させた後、遊底12の突出部12aと係合することにより、遊底12を後退させる。後退側つめ24及び26は、同図(b)に示す位置を通って、後部逃げ溝部14fに落ち込んで軸部材74及び76回りに反時計方向にそれぞれ回動することにより、遊底12の突出部12aから外れる。これにより、後退用チェーン18及び20が空転することになる。遊底12は、所定の後退位置まで後退した状態で、同図(c)に示すように、これの後部ロック部材30が尾筒14の後部くぼみ14dと係合するので、後部ブースタ54及び55によって緩衝・停止されるとともに、前進方向の力を受けるにもかかわらず、後退位置でロックされる。この状態で、前進側つめ22が遊底12に向かって移動してきても、図6(a)に示すように、後部逃げ溝部14fに落ち込むので、後部ロック部材30のロック状態を解除することはなく、さらに同図(b)に示すように、遊底12の突出部12aと係合することなく、前進していくことになる。すなわち、撃発レバー88が射撃停止位置に位置させられた場合には、遊底12は必ず後退させられて所定の後退位置でロックされ、それ以後は、前進用チェーン16、後退用チェーン18及び20がすべて空転することになる。次に、図7に示すように、撃発レバー88が射撃位置に切換えられると、タペット84はスプリングの力に抗して上方に押し上げられて図示の上昇位置で停止する。すなわち、この場合には、前進側つめ22の通過部分には後部逃げ溝部14fが形成されないことになる。このため、前進用チェーン16に取り付けられた前進側つめ22は、チェーンガイド面14bに沿って前進し、遊底12の後部ロック30を尾筒14の後部くぼみ14dから押し上げてロックを解除した後、遊底12の突出部12aを押すことによって、遊底12が後部ブースタ54及び55による前進力及び前進側つめ22による駆動力によって前進方向に移動させられる。すなわち、弾薬80を砲身10に装てんする動作が開始される。すなわち、図2に示すように、図示してないモータにより前進用ギヤ38及び前進用チェーンホィール32を介して前進用チェーン16が前進方向に駆動され、また、後退用ギヤ40、及び後退用チェーンホィール34及び36を介して後退用チェーン18及び20が後退方向に駆動される。この状態で後退用チェーン18及び20に取り付けられた後退側つめ24及び26は、遊底12を押す位置には位置しておらず、したがって両後退用チェーン18及び20は空転している。所定の前進ストローク後は、後部ブースタ54及び55による前進力はなくなり、前進側つめ22による駆動力のみによって遊底12が駆動される。遊底12が所定の装てん位置直前の位置まで前進すると、遊底12が前部ブースタ52及び53に突き当たって緩衝されながら停止し、装てん位置において、前部ロック部材28が尾筒14の前部くぼみ14cと係合し、前部ブースタ52及び53による後退力に抗して遊底12を所定の装てん位置にロックすることになる。すなわち、遊底12による弾薬80の砲身10内への装てんが完了する。前進側つめ22は、遊底12を前進方向に移動させた後、前部逃げ溝部14eに落ち込んで軸部材64及び66回りに時計方向に回動することにより、遊底12の突出部12aから外れる。これにより前進用チェーン16が空転することになる。次いで、撃発機構の図示してない発射スイッチを作動させることにより発射が行われ、図5(a)に示すように、後退側つめ24及び26が前部ロック部材28に向かって移動し、これを回動させて尾筒14の前部くぼみ14cから脱出させてロックを解除した後、遊底12の突出部12aを押すことによって、遊底12が後退方向に移動開始させられる。すなわち、砲身10から図示してない空薬きょうを抜き取る(抽筒行程)動作が開始される。この場合も始動の初期には、前部ブースタ52及び53による後退力と、後退側つめ24及び26による駆動力とが作用して遊底12が後退させられ、所定の後退ストローク後は後退側つめ24及び26による駆動力のみが遊底12に作用することになる。後退中、前進用チェーン16に取り付けられた前進側つめ22は、遊底12の突出部12aを押す位置には位置しておらず、したがって前進用チェーン16は空転している。後退途中で、遊底12に保持されていた空薬きょうは、図示してない空薬きょうトレイに受け渡されて空の状態になる。遊底12は、後退位置近傍において後部ブースタ54及び55に突き当たって緩衝されながら後退位置に停止する。これと対応して後退側つめ24及び26は、尾筒14の後部側の後部逃げ溝部14fに落ち込むように回動して、遊底12の突出部12aと係合しない位置にそれぞれ退避することにより両後退用チェーン18及び20はそれぞれ空転し、これと同時に遊底12の後部ロック30が尾筒14の後部くぼみ14dにはまり込むので、遊底12が停止位置にロックされる。このような動作が繰り返されて以後の射撃(連発)が行われる。なお、上述の発射スイッチを作動させた後、撃発レバー88を射撃停止位置に切換えれば、1回だけの射撃(単発)が行われることになる。
【0010】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、射撃終了時には、遊底を確実に後退位置に停止させてロックすることができ、遊底の停止位置が一定しないことによる暴発の危険、起動時に所定の装てん速度で駆動できないなどの不具合を回避することができる。また、外部駆動方式の砲であっても、単発及び連発の制御が可能になる。




 

 


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