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発明の名称 給弾装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平7−146094
公開日 平成7年(1995)6月6日
出願番号 特願平5−317309
出願日 平成5年(1993)11月24日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】石戸 久子
発明者 津村 秀一郎 / 吉松 盛喜
要約 目的
機関砲18に弾薬82を任意の時間間隔で円滑に供給できるようにする。

構成
給弾装置本体部Aのケース10には略長円形リング状の送弾用の通路16が形成されている。通路に沿ってチェーンコンベア装置12が配置されている。これのリンク14には、直角に折り曲げた形状の送弾つめ20が所定の間隔で配置固定されている。送弾つめは、送弾つめの押し面が弾薬を押す方向線と、この位置におけるケース内面に接した部分の弾薬の接線とは、常に平行状態が維持されるように配置されている。チェーンコンベア装置は、モータによりばね力を蓄力されるばねモータによって駆動されるようになっている。通路終端の弾薬受渡位置には、この位置に位置する弾薬の移動を制御する送弾制御つめ44を有する給弾時間間隔設定装置Bが配置されている。送弾制御つめは制御カム42を介して、可変形のカム制御用モータ38によって駆動されることにより弾薬の通過を許す位置と通過を許さない位置との間を任意の時間間隔で揺動可能である。
特許請求の範囲
【請求項1】 機関砲(18)の砲尾装置側の側端部(18a)に配置されており半円形部(10a)が形成されたケース(10)と、ケース(10)内にこれの形状に沿って配置されたループ状のチェーンコンベア装置(12)と、押し面(20a)及びこれと直交する支持面(20b)がそれぞれ形成されており支持面(20b)側がチェーンコンベア装置(12)のリンク(14)に結合された所定数の送弾つめ(20)と、を有しており、ケース(10)及びチェーンコンベア装置(12)間に形成された通路(16)内に配置された複数の弾薬(82)を送弾つめ(20)によってそれぞれ保持しながら間欠的に搬送し通路終端の弾薬引渡位置において機関砲(18)に順次引き渡すようにした給弾装置において、上記送弾つめ(20)は、通路(16)の半円形通路部(16b)において送弾つめ(20)の押し面(20a)及び支持面(20b)によって保持された弾薬(82)の中心(P)とリンク回転中心(O)とを通る直線(L)が支持面(20b)と直交するように結合位置が設定されていることを特徴とする給弾装置。
【請求項2】 上記弾薬引渡位置に位置した弾薬(82)の機関砲(18)側への通過を制御する給弾時間間隔設定装置(B)が設けられており、給弾時間間隔設定装置(B)は、弾薬引渡位置に位置した弾薬(82)と対向する位置に配置されており、弾薬(82)の搬送を許す位置と弾薬(82)の搬送を許さない位置との間を回動可能に軸(46)によって支持された送弾制御つめ(44)と、送弾制御つめ(44)の一端側に配置された制御カム(42)と、送弾制御つめ(44)の他端側に配置されており、送弾制御つめ(44)を弾薬に向かって押し付けるように作用させたばね(48)と、制御カム(42)に連結された回転速度可変形のカム制御用モータ(38)と、を有することを特徴とする請求項1記載の給弾装置。
【請求項3】 上記ばねモータ(30)に蓄えられたばね力を強制的に解放することが可能なばね力解除装置(C)が設けられている請求項1又は2記載の給弾装置。
【請求項4】 上記ケース(10)には、ばねモータ(30)と対応する位置に穴(10a)が形成されており、穴(10a)に、これを開閉可能なカバー(60)が設けられており、ばね力解除装置(C)は、カバー(60)に固着されたカム(64)と、軸方向に移動可能に支持されており、カム(64)に向かって押し付けられるように力を作用させたロッド(66)と、ばねモータ(30)のばね軸に連結されたラチェットホィール(70)と、ラチェットホィール(70)とかみ合うかみ合位置及びこれとかみ合わない非かみ合位置との間を回動可能に支持された逆止めつめ(70)と、逆止めつめ(70)をかみ合位置側に押すように力を作用させたばね(72)と、を有することを特徴とする請求項1、2又は3記載の給弾弾装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、給弾装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】機関砲に供給する弾薬としては、複数の弾薬がリンクベルトによって連結されているリンクベルト式弾薬と、弾薬が連続的につながれていないリンクレス式弾薬とがある。従来の機関砲に、リンクレス式弾薬を供給するための給弾装置としては、図7に示されるようなものがある。これに示される給弾装置は、図示してない機関砲の砲尾装置と対向する位置に配置されており、略長円形筒形のケース10と、ケース10内にこれと同心に配置されたループ状のチェーンコンベア装置12と、これのチェーンのリンク14に取り付けた所定数の送弾つめ80とを有している。送弾つめ80は、板部材を直角に折り曲げることにより弾薬押し部80aと支持部80bとを有する形状とされている。送弾つめ80は、弾薬押し部80aの押し面から延長した面がリンク14の中心部を通るように配置した状態で、支持部80bの裏面をもってリンク14に固着されている。ケース内面10aとチェーンコンベア外周部とに囲まれた空間部によって断面が略長円中空リング状の通路16が形成されている。通路16には送弾つめ80ごとに弾薬82を収容可能である。チェーンコンベア装置12は、図示してないばね装置のばね力によって駆動されるようになっている。ばね装置は、図示してないモータに駆動されることにより、ばね力を蓄えるようになっている。すなわち、モータ駆動によってばね装置のばねを所定量だけ巻き込んで蓄力させておき、必要な場合にこのばね力を解放させることによりチェーンコンベア装置12に駆動力を作用させるようにしている。チェーンコンベア装置12は、図示してないブレーキ装置によって弾薬1発分の移動距離ごとに強制的に所定の時間だけ停止させられるようになっている。これにより、後述のようにリンク14と一体の送弾つめ80が通路16内を移動して弾薬82を順次所定の引渡位置まで搬送し、図示してない機関砲に引き渡すようになっている。チェーンコンベア装置12が停止させられている間に、モータは、ばね装置のばねを所定量だけ巻き込んで蓄力し、次の給弾に備えるようになっている。このようにして所定の時間間隔で弾薬の搬送が行われるようになっている。チェーンコンベア装置12をモータによって直接駆動するようにしない理由は、モータ駆動方式ではモータなどの応答遅れのために、機関砲の発射速度の急激な変化に対応した時間間隔でチェーンコンベア装置12の駆動・停止を繰り返すことが困難だからである。また、たとえば図7中下側通路16aから中空半リング状通路16bを通って上側通路16cに弾薬を搬送するとした場合、弾薬80は、下側通路16aを直線的に移動する間は送弾つめ80の押し面80aによって押されることによりケース内面10aに沿って転がされて行き、中空半リング状通路16bに達すると、送弾つめ80の押し面80a及び支持面80bによってケース内面10aに押し付けられながら円弧状に移動させられ、上側通路16cに達すると送弾つめ80のみによって支持された状態(ケース内面10aからは離れた状態)で所定の引渡位置まで直線的に搬送されて行くことになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記のような従来のリンクレス式弾薬の給弾装置には、通路内を弾薬が移動させられていく際、ケース内面に弾薬が引っ掛かり送弾不能になることがあるという問題点がある。すなわち、弾薬82が半円形通路部16b内を移動していく間に、送弾つめ80の押し面80aが弾薬82を押す方向の線a2と、このときの弾薬82とケース内面10aとの成す接線b2 とが(互いに平行ではなく)送弾方向に角度θで交わる状態が存在する。すなわち、通路16内において、押し方向の線a2 と弾薬82のケース内面10a接触部の接線b2 とは常に平行に維持されているわけではなく、線a2 と接線b2 とが交わる箇所が存在する。このため弾薬82が送弾つめ80によってケース内面10aに押し付けられて途中で引っ掛かった状態となり送弾不能になる可能性がある。弾薬詰まりを解決するためには、装弾つめ80とは別に弾薬保持用の弾薬ホルダを設けるようにすることが考えられるが、弾薬の形状に対応した形状の所定数の弾薬ホルダを別に設ける必要があり、給弾装置の設計上の自由度が小さくなる。なお、半円形通路を用いないで、直線通路のみを用いることも考えられるが、装置全体が大形のものになる。なお、上記のような従来のリンクレス式弾薬の給弾装置には、給弾の時間間隔(コンベアの移動時間間隔)を任意に設定することが困難であるという問題点もある。上述のようにチェーンコンベア装置は、ばね力によって駆動されるが、このばね力は、モータの回転速度に基づくばねの巻込量によって一義的に決定されるので、コンベアの移動速度は事実上一定のものとなる。このため、給弾の時間間隔は、図示してないブレーキ装置がチェーンコンベア装置をロック、解放するときの応答時間によって決定されることになり、ブレーキ装置によって任意の給弾時間間隔に調整することは大変困難なことになる。給弾時間間隔を調整できるようにした装置を設けたものもあるが、装置が大掛かりなものになり、価格が高くなる。本発明はこのような課題を解決することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、半円形通路部において、送弾つめの結合面が、リンク回転中心と保持している弾薬の中心とを通る線と直交するように取付位置を設定することにより上記課題を解決する。すなわち本発明の給弾装置は、機関砲(18)の砲尾装置側の側端部(18a)に配置されており半円形部(10a)が形成されたケース(10)と、ケース(10)内にこれの形状に沿って配置されたループ状のチェーンコンベア装置(12)と、押し面(20a)及びこれと直交する支持面(20b)がそれぞれ形成されており支持面(20b)側がチェーンコンベア装置(12)のリンク(14)に結合された所定数の送弾つめ(20)と、を有しており、ケース(10)及びチェーンコンベア装置(12)間に形成された通路(16)内に配置された複数の弾薬(82)を送弾つめ(20)によってそれぞれ保持しながら間欠的に搬送し通路終端の弾薬引渡位置において機関砲(18)に順次引き渡すようにしたものを対象にしており、上記送弾つめ(20)は、通路(16)の半円形通路部(16b)において送弾つめ(20)の押し面(20a)及び支持面(20b)によって保持された弾薬(82)の中心(P)とリンク回転中心(O)とを通る直線(L)が支持面(20b)と直交するように結合位置が設定されていることを特徴としている。なお、上記弾薬引渡位置に位置した弾薬(82)の機関砲(18)側への通過を制御する給弾時間間隔設定装置(B)が設けられており、給弾時間間隔設定装置(B)は、弾薬引渡位置に位置した弾薬(82)と対向する位置に配置されており、弾薬(82)の搬送を許す位置と弾薬(82)の搬送を許さない位置との間を回動可能に軸(46)によって支持された送弾制御つめ(44)と、送弾制御つめ(44)の一端側に配置された制御カム(42)と、送弾制御つめ(44)の他端側に配置されており、送弾制御つめ(44)を弾薬に向かって押し付けるように作用させたばね(48)と、制御カム(42)に連結された回転速度可変形のカム制御用モータ(38)と、が設けられているとよい。さらに、上記ばねモータ(30)に蓄えられたばね力を強制的に解放することが可能なばね力解除装置(C)が設けられているとよい。また、上記ケース(10)には、ばねモータ(30)と対応する位置に穴(10a)が形成されており、穴(10a)に、これを開閉可能なカバー(60)が設けられており、ばね力解除装置(C)は、カバー(60)に固着されたカム(64)と、軸方向に移動可能に支持されており、カム(64)に向かって押し付けられるように力を作用させたロッド(66)と、ばねモータ(30)のばね軸に連結されたラチェットホィール(70)と、ラチェットホィール(70)とかみ合うかみ合位置及びこれとかみ合わない非かみ合位置との間を回動可能に支持された逆止めつめ(70)と、逆止めつめ(70)をかみ合位置側に押すように力を作用させたばね(72)と、が設けられているとよい。なお、かっこ内の符号は実施例の対応する部材を示す。
【0005】
【作用】送弾つめは、通路の半円形通路部において送弾つめの押し面及び支持面によって保持された弾薬の中心とリンク回転中心とを通る直線が支持面と直交するように結合位置が設定されているので、弾薬が半円形通路内を移動する際、送弾つめの押し面が弾薬を押す方向線と、この位置におけるケース内面に接した部分の弾薬の接線とは、常に平行状態が維持される。これにより弾薬が通路の壁面に押し付けられる押付力を所定以下のものとすることができる。すなわち、弾薬が通路の壁面に強く押し付けられるようなことを回避することができる。弾薬の給弾時間間隔を変える給弾時間間隔設定装置を設けた場合には、可変速度モータの回転速度を変えることにより弾薬の通過を阻止する時間間隔を任意に調整することができるので、チェーンコンベア装置による弾薬の給弾時間間隔を機関砲の発射間隔に対応したものとすることができる。なお、ばねモータの力を解放可能なばね力解除装置を設けるようにした場合には、弾薬を補給する作業や、装置を点検、整備するための作業を安全に行うことができる。
【0006】
【実施例】
(全体構成)図1〜4に本発明の実施例を示す。給弾装置は、大別して給弾装置本体部A、給弾時間間隔設定装置B、及びばね力解除装置Cから構成されている。
【0007】(給弾装置本体部A)図1において、機関砲18の砲尾装置側の側端部18aには、略長円形筒形のケース10が図示のような配置状態で固着されている。ケース10内には、これの内側形状に沿ってループ状のチェーンコンベア装置12が配置されている。チェーンコンベア装置12の2本のチェーン12aは所定の間隔をおいて互いに平行に配置されている。図4に示すように、ケース10の内面とチェーンコンベア外周部とに囲まれた空間部によって断面が略長円中空リング状の通路16(16a、16b、及び16c)が形成されている。すなわち、通路16は、半円形通路部16bを有している。チェーン12aの2つのリンク14に対して1つの割合で送弾つめ20が配置されている。送弾つめ20は、通路16の半円形通路部16bにおいて、送弾つめ20の押し面20a及び支持面20bによって保持された弾薬80の中心Pとリンク回転中心Oとを通る直線Lが支持面20bと直交するように配置された状態で、支持面20bの裏面をもって前側のリンク14にそれぞれ固着されている。通路16には送弾つめ20ごとに弾薬82を収容可能である。図1に示すように、チェーンコンベア装置12の2本のチェーン12のうちチェーン12aは、スプロケット22、及び25によって移動可能に支持されており、またチェーン12bは及びスプロケット23、及び27によって移動可能に支持されている。スプロケット23は2段スプロケット状に形成されており、これの大径部23aには上述のチェーン12bが巻き掛けられているが、これの小径部23bはチェーン24、及びスプロケット26を介してばねモータ30に連結されている。ばねモータ30は、スプロケット32、チェーン34、及びスプロケット33を介してモータ36に連結されている。スプロケット22と23とは軸19によって一体に連結されている。またスプロケット25と27とは軸21によって一体に連結されている。モータ36、動力伝達機構33、34、32、ばねモータ30、動力伝達機構26、24、23、19、27、21、チェーンコンベア装置12などによって給弾装置本体部Aが構成されている。給弾装置本体Aのモータ36の動力によって動力伝達機構33、34、及び32を介してばねモータ30の図示してないばねが巻き上げられ、このばね力によって動力伝達機構26、24、23、19、27、21などを介してチェーンコンベア装置12が駆動されるようになっている。これにより弾薬82が通路16内を順次送られて所定の弾薬引渡位置(図2中上左端の弾薬82が位置した位置)まで送られていくことが可能である。すなわち、給弾装置本体部Aによって給弾動作が行われるようになっている。ケース10の機関砲18とは反対側の端部下面にはジャッキ装置76が設けられている。ジャッキ装置76を調整することにより、機関砲18に対する給弾装置本体部Aの高さ方向の相対位置関係を調整可能である。
【0008】(給弾時間間隔設定装置B)ケース10の上部には、機関砲18の側端部18a側の位置にカム制御用モータ38が取り付けられている。カム制御用モータ38としては可変速度形のモータが用いられている。カム制御用モータ38の変速ハンドル40を操作することによりモータ回転数が変えられるようになっている。カム制御用モータ38の軸には制御カム42が固着されている。制御カム42の形状については後で説明する。制御カム42のカム面と対向する位置に送弾制御つめ44が配置されている。送弾制御つめ44は軸46によって回動可能に支持されている。送弾制御つめ44には、これの図中上側の面に復帰ばね48が配置されている。復帰ばね48の図中上側の端部は図示してない固定部に取り付けられている。これにより送弾制御つめ44の制御カム42側の端部が制御カム42のカム面に常時押し付けられるようになっている。送弾制御つめ44は、これの弾薬82側のつめ部が、制御カム42の回転に応じて弾薬引渡位置の弾薬82の通過を許さない位置、及び弾薬82の通過を許す位置との間を往復運動するように位置関係が設定されている。図5中図示してない固定部には、調整ねじ78がねじ込まれている。調整ねじ78を図中上下方向に出し入れすることによって送弾制御つめ44の弾薬82に対する相対関係位置を調整可能である。図1に示すように、送弾制御つめ44のつめ部側の面と対向する位置にリミットスイッチ50が配置されている。リミットスイッチ50は図示してない固定部に取り付けられている。リミットスイッチ50の作動片は送弾制御つめ44にばね力によって押し付けられるようになっている。リミットスイッチ50は、送弾制御つめ44が弾薬通過阻止位置に位置している状態では信号を出力しないが、送弾制御つめ44が弾薬通過許容位置に位置している状態では信号を出力するものとされている。リミットスイッチ50から出力された信号は、図示してない制御装置に送られてカム制御用モータ38の速度制御などに利用されるようになっている。図6に示すように、制御カム42には、略三角形のカム面が形成されている。送弾制御つめ44の制御カム42側の端部側の面には、略三角形カム状のロック部材52が配置されている。三角形の各頂点部には軸84がそれぞれ取り付けられており、これら3本の軸84によってローラ80が回転可能にそれぞれ支持されている。図1に示すように、ロック部材52は、軸54を介して軸受ブラケット56により回転可能に支持されている。軸54のロック部材52側とは反対側の端部にはハンドル58が取り付けられている。ハンドル58を回転してロック部材52を回動させることにより送弾制御つめ44をロックする位置及びロックしない位置のいずれかの位置に位置させることが可能である。カム制御用モータ38、変速ハンドル40、制御カム42、送弾制御つめ44、復帰ばね48などによって給弾時間間隔設定装置Bが構成されている。給弾時間間隔設定装置Bの変速ハンドル40を操作してカム制御用モータ38を所望の回転速度に設定することにより、給弾間隔を任意に設定可能である。
【0009】(ばね力解除装置C)ケース10のばねモータ30と対応する位置には、開口部10bが形成されており、この開口部10bを覆うようにカバー60が配置されている。カバー60には軸62が取り付けられている。軸62は、図示を省略した軸受によって支持されている。これによりカバー60はケース10の開口部10bをふさいだ図示の閉位置と、開口部10bを開放する開位置との間を回動可能とされている。軸62にはこれの両端側にカム64がそれぞれ固着されている。カム64と対向する位置にロッド66が配置されている。ロッド66は軸受によって上下方向に移動可能に支持されている。ロッド66の下端部と対向する位置には逆止めつめ68が配置されている。逆止めつめ68は、図示を省略した軸受によって回動可能に支持されている。ばねモータ30の軸には、逆止めつめ68と対向する位置にラチェットホィール70が固着されている。逆止めつめ68には、これをラチェットホィール70の歯に向かって押すように作用させたばね72が設けられている。図3に示すように、上述の軸19にはハンドル74が取り付けられている。カム64、ロッド66、逆止めつめ68、ラチェットホィール70、ばね72などによってばね力解除装置Cが構成されている。ばね力解除装置Cのカバー60の位置に応じて、上述の給弾装置本体部Aのばねモータ30のばね力を蓄力状態に維持しておくこと、及びばね力を強制的に解除することが可能である。すなわち、カバー60が閉位置に位置した状態では、ばね力解除装置Cのカム64は、ロッド66に下向きの力を作用させておらず、したがって逆止めつめ68は、ばね72による力によってラチェットホィール70の歯にかみ合わされている。これによりばねモータ30のばねが所定量巻き込まれてばね力を蓄えた状態に維持可能である。また、カバー60が開位置に回動された状態では、カム64はロッド66を介して逆止めつめ68をばね72の力に抗してラチェットホィール70の歯から離れる方向に押し、これによりばねモータ30のばね力が強制的に解除されるようになっている。ハンドル74は、これを回転させることにより、ばねモータ30のばね力が解除された状態であっても、軸19、スプロケット22及び23を介してチェーンコンベア装置12のチェーン12a及び12bを駆動可能である。こうすることによって、給弾が終了して空の状態になった給弾装置本体部Aのチェーンコンベア装置12を逆転させてケース10の開口部10bから所定数の弾薬82を順次供給可能である。
【0010】次に、この実施例の作用を説明する。図2は、通路16内に配置された所定数(実施例では20発)の弾薬82のうち、2発がすでに機関砲18に給弾され、3発目の弾薬82が給弾時間間隔設定装置Bの送弾制御つめ44によって通過を阻止されている状態が示されている。給弾時間間隔設定装置Bのカム制御用モータ38は、変速ハンドルの設定位置にしたがって機関砲18の発射速度に対応した回転速度で駆動されている。これにより制御カム42が回転し送弾制御つめ44を図示の位置から反時計方向に回動させ、リミットスイッチ50から信号が出力される。すなわち、制御カム42の回転によって送弾制御つめ44が復帰ばね48の力に抗して弾薬82の通過を許す位置まで回動する。これによりチェーンコンベア装置12がばねモータ30のばね力によって駆動され、3発目の弾薬82を機関砲18に供給する。リミットスイッチ50から出力された信号は、図示してない射撃指揮装置に送られ、射撃制御などに用いられる。この間にカム制御用モータ38は回転し続けており、これにより制御カム42が送弾制御つめ44を解放する。すなわち、復帰ばね48が送弾制御つめ44を再び図示の通過阻止位置に(図中時計方向に)回動させる。これにより4発目の弾薬82が通過を阻止された状態となり、チェーンコンベア装置12が停止させられる。この間にモータ36がばねモータ30の図示してないばねを所定量巻き込んで蓄力状態とする。以下同様の動作が繰り返されて通路16内の弾薬82が順次間欠的に搬送されて機関砲18に給弾されていくことになる。搬送中、弾薬82は半円形通路部16bを通過する場合であっても給弾装置本体部Aの送弾つめ20の押し面20aが弾薬82を押す方向線a1 と、この位置におけるケース内面10aに接した部分の弾薬82の接線b1 とは、常に平行状態が維持される。これにより弾薬82が通路16の壁面に押し付けられる押付力を所定以下のものとすることができる。すなわち、弾薬82が通路の壁面に強く押し付けられてロック状態とされるようなことを回避することができる。弾薬82の給弾時間間隔を変えるには、給弾時間間隔設定装置Bの変速ハンドル40を回転させてカム制御用モータの回転速度を変えるようにする。これにより、弾薬82の給弾時間間隔が変更されるので、機関砲18の発射間隔にタイミングを合わせて給弾することができる。また、20発分の弾薬82を機関砲18に給弾し終って、通路16内に再度弾薬82を補給する場合には、給弾時間間隔設定装置Bを停止させ、給弾装置本体部Aのモータ36を停止させた後、カバー60を開くと、カム62が回動してロッド66を図2中下向きに押し、逆止めつめ68がばね72の力に抗して図中時計方向に回動させられる。これによりばねモータ30のばね力が解放され、ばね力が解除され、チェーンコンベア装置12はフリーの状態となる。したがって作業員がハンドル74を回すことによってチェーンコンベア装置12を逆転させ、ケース10の開口部10bから弾薬82を順次補給することができる。弾薬82の補給が終了した後、カバー60を閉じると、逆止めつめ68を強制的に非かみ合い位置に回動させていたカム64による力が解除されるので、ばね72の力によって逆止めつめ68がかみ合い位置に回動させられ、ばねモータ30のばね力が蓄力可能な状態とされる。給弾装置本体部Aのモータ36を駆動することによりばねモータ30のばね力が蓄力され、チェーンコンベア装置12を動力駆動する準備が整う。給弾時間間隔設定装置Bのカム制御用モータ38を駆動することにより給弾動作を再開することができる。装置を点検、整備する場合にも、上記と同様にしてばね力解除装置Bを操作することによってばねモータ30のばね力を解除することができる。これにより点検、整備作業を安全に行うことができる。
【0011】なお、上記実施例の説明においては、ばね力解除装置Bは、カバー60の開放動作に応じてばねモータ30に蓄えられたばね力を強制的に解除するものとしたが、この場合は、ばねモータ30のばね力が解除し終らないうちに、作業員がケース10内に手を入れてしまい、チェーンコンベア装置12に手を挟まれてしまう危険性がある。そこで、カム64をカバー60に直接固定しないで、単独に回動可能としておき、カム64の軸にハンドルを設け、カム64の回動に連動してカバー60をロック状態又は非ロック状態に切換える安全装置を設け、ハンドルを所定量だけ回転させることによりばねモータ30に蓄えられたばね力が解除され、さらにハンドルを回転することによってカバー60のロック状態が解除されるようにすることもできる。このようにすれば、ばねモータ30に蓄えられたばね力を解除しないうちは、カバー60をあけることができないので、よりいっそう安全に弾薬補給作業などを行うことができる。さらに、カム64やロッド66は設けないで、逆止めつめ68をばね72の力に抗して直接回動させるハンドルをラチェットホィール70の軸に設け、ハンドルを所定量だけ回転させることによりばねモータ30に蓄えられたばね力を解除し、さらにハンドルを回転させることによりカバー60のロック状態を解除するようにすることもできる。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば弾薬を搬送中に弾薬詰まりが発生しないようにすることができる。従来よりも簡単な機構で機関砲の発射時間間隔に合わせて給弾の時間間隔を任意に変えることが可能になる。チェーンコンベア装置を強制的にフリーの状態とすることができるので、給弾装置に弾薬を補給したり、装置を点検、整備したりする作業を安全に行うことができる。




 

 


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