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機関砲の弾薬給排装置 - 株式会社日本製鋼所
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発明の名称 機関砲の弾薬給排装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平7−139895
公開日 平成7年(1995)6月2日
出願番号 特願平5−309664
出願日 平成5年(1993)11月17日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】前田 宏之
発明者 吉松 盛喜
要約 目的
構造が簡単なガイド部材の切換え機構を備え、高発射速度の機関砲への適用が可能な機関砲の弾薬給排装置の提供。

構成
各薬莢排出通路2c,2dの基端部に、送弾ホイール6,12にて送られる弾薬4R,4Lを案内可能な給弾湾曲通路2e,2fを区画する弾薬案内位置Aと、各薬莢排出通路2c,2dを開放して、薬莢4cを排出可能とする薬莢排出位置Bとを採り得るガイド部材18,26を揺動可能に設け、各ガイド部材18,26を、前記弾薬案内位置Aと前記薬莢排出位置Bとの中間の中立位置Cを弾性的に付勢して採らせる弾性体7,8を設けると共に、カムドラム19に、一方のガイド部材18,26に弾薬案内位置Aを採らせ、他方のガイド部材26,18に薬莢排出位置Bを採らせる切換えカム19cが、少なくとも弾薬4R,4Lを間欠的に供給する際のカムドラム19の回転角度に対応させて周方向に所定長さ形成されている。
特許請求の範囲
【請求項1】 回転するカムドラム(19)によつて砲身(1)の中心軸線方向に前進、停止、後退、停止の作動を順次に行うように、砲架(2)に移動自在に収容される遊底(3)と、該遊底(3)と砲身(1)との間に弾薬(4R,4L)を間欠的に供給する単一の送弾ホイール(6,12)と、砲身(1)の左右両側に配置され、該送弾ホイール(6,12)に送り込む弾薬(4R,4L)を複数個貯溜する一対の給弾機(22,23)とを備え、各給弾機(22,23)から送弾ホイール(6,12)に至る給弾通路(2a,2b)がそれぞれ形成されると共に、各給弾通路(2a,2b)の下方に、砲身(1)から引き出された薬莢(4c)を排出する薬莢排出通路(2c,2d)がそれぞれ形成され、カムドラム(19)及び送弾ホイール(6,12)の回転方向を変更して、いずれか一方の給弾機(22,23)からの弾薬(4R,4L)を砲身(1)に供給する機関砲の弾薬給排装置であつて、各薬莢排出通路(2c,2d)の基端部に、送弾ホイール(6,12)に向けて揺動して各薬莢排出通路(2c,2d)を閉じて、送弾ホイール(6,12)にて送られる弾薬(4R,4L)を案内可能な給弾湾曲通路(2e,2f)を送弾ホイール(6,12)の周囲に区画する弾薬案内位置(A)と、各薬莢排出通路(2c,2d)を開放して、送弾ホイール(6,12)から送り出される薬莢(4c)を排出可能とする薬莢排出位置(B)とを採り得るガイド部材(18,26)をそれぞれ揺動可能に設け、各ガイド部材(18,26)を、常態にて、前記弾薬案内位置(A)と前記薬莢排出位置(B)との中間の中立位置(C)に弾性的に付勢する弾性体(7,8)を設けると共に、一方のガイド部材(18,26)に中立位置(C)から弾薬案内位置(A)を採らせ、他方のガイド部材(26,18)に中立位置(C)から薬莢排出位置(B)を採らせる切換えカム(19c)が、少なくとも送弾ホイール(6,12)によつて弾薬(4R,4L)を間欠的に供給する際のカムドラム(19)の回転角度に対応する周方向の所定長さとして、カムドラム(19)に形成されていることを特徴とする機関砲の弾薬給排装置。
【請求項2】 切換えカム(19c)に対応させてカムドラム(19)に形成され、切換えカム(19c)の周方向長さ以上の周方向長さを有し、かつ、切換えカム(19c)よりも半径方向外側に突出し、弾薬(4R,4L)の先端部が砲身(1)に送り込まれるまで、弾薬(4R,4L)を支持する弾薬支えカム(19b)を備えることを特徴とする請求項1の機関砲の弾薬給排装置。
【請求項3】 一対の給弾通路(2a,2b)のいずれか一方を開放し、他方を閉鎖する弾種切換板(10)を備えることを特徴とする請求項1又は2の機関砲の弾薬給排装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、機関砲の弾薬給排装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の機関砲において、連続して弾丸を発射するためには、給弾機から連続して弾薬の供給を受け、これを砲身に装填し、撃発して弾丸を発射した後、砲身に残つた薬莢を引出し、機関砲から外部に排出するサイクルを繰り返す必要がある。一方、現在の機関砲では、二種類の弾薬を同一機関砲にて発射することが一般に行われている。この場合、それぞれの弾種毎に弾倉を設けて、弾薬を機関砲に供給するのが一般的である。遊底の駆動方法としては、種々あるが、外部動力によつて遊底を駆動する場合、カムドラムによる方法がある。
【0003】また、給弾機から供給された弾薬を遊底によつて砲身に装填し、閉鎖して弾丸を発射した後、薬莢を砲身から引出し、機関砲外に放出するが、この給弾機からの弾薬を遊底前方に送り込む作用及び弾薬を放出する作用を送弾ホイールにて行うことが行われている。送弾ホイールによる送弾方法の場合、それぞれの弾種毎に送弾ホイールを設け、弾種に応じてどちらかの送弾ホイールを駆動して送弾する方法があるが、構造が複雑になる欠点がある。
【0004】この欠点を解消する方法として、送弾ホイールを1個として、送弾する弾種は、送弾ホイール及びカムドラムの回転方向のみを変えることで行う方法がある。この場合、2種の弾薬は、機関砲の左及び右側からそれぞれ供給され、遊底前方の装填位置にまで送弾ホイールによつて移送され、遊底によつて装填、発射の後、薬莢が引き出され、送弾ホイールによつて給弾された側と反対側に放出される。この放出方向は、弾薬が左右両側から供給される関係上、左又は右斜め下方にするのが最も合理的である。従つて、この方法にあつては、機関砲の左側には左側からの給弾通路とその下方に右側からの弾薬の薬莢排出通路が、右側には同様に給弾通路と左側からの弾薬の薬莢排出通路が設けられる。このため、例えば、左側から供給された弾薬を装填位置にまで移送する間に、弾薬が右側からの弾薬の薬莢排出通路を通過することになる。そして、弾薬の移送中には、弾薬は送弾ホイールの回転運動にて送られるので、遠心力を受ける。従つて、弾薬はこの薬莢排出通路から放出されることになる。
【0005】莢排出通路からの弾薬の放出を防ぐために、次の方法がある。
(1)送弾方向つまり弾種を切換えたときに、給弾する側の薬莢排出通路を塞ぐように弾薬をガイドするガイド部材を手動又は動力にて駆動して、その位置に保持し、弾薬の放出を防ぎ、弾薬を案内させる。更に弾種を切換えたときは、反対側のガイド部材をガイド位置にして同様に保持する方法。
(2)前記ガイド部材を弾薬の放出を防ぐ位置にばね力にて保持して送弾時の弾薬のガイドをさせ、一方、薬莢の放出側は薬莢の放出力によつてガイド部材のばね力に打ち勝つて押し開いて薬莢が放出される。
【発明が解決しようとする課題】
【0006】しかしながら、このような従来の機関砲の弾薬給排装置にあつては、次のような技術的課題があつた。
(1)ガイド部材を手動にて駆動する場合、弾種切換え時に、常に、1ステップ切換え操作が必要となり、操作が煩雑である。これに対し、ガイド部材を動力にて駆動する場合、弾種切換えと同時に自動的に薬莢排出通路の切換えを行うことは可能であるが、別途の駆動源を必要とし、構造が複雑になる。
(2)一方、ガイド部材をばね力にて保持する方法にあつては、発射速度(単位時間当たりの発射弾数)が大きくなるにつれて、送弾中に弾薬に作用する遠心力も大きくなるため、これを支えるばね力に強大なものが必要となる。従つて、高発射速度の機関砲への適用は困難である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような従来の技術的課題に鑑みてなされたものであり、請求項1の発明の構成は、回転するカムドラム19によつて砲身1の中心軸線方向に前進、停止、後退、停止の作動を順次に行うように、砲架2に移動自在に収容される遊底3と、該遊底3と砲身1との間に弾薬4R,4Lを間欠的に供給する単一の送弾ホイール6,12と、砲身1の左右両側に配置され、該送弾ホイール6,12に送り込む弾薬4R,4Lを複数個貯溜する一対の給弾機22,23とを備え、各給弾機22,23から送弾ホイール6,12に至る給弾通路2a,2bをそれぞれ形成すると共に、各給弾通路2a,2bの下方に、砲身1から引き出された薬莢4cを排出する薬莢排出通路2c,2dがそれぞれ形成され、カムドラム19及び送弾ホイール6,12の回転方向を変更して、いずれか一方の給弾機22,23からの弾薬4R,4Lを砲身1に供給する機関砲の弾薬給排装置であつて、各薬莢排出通路2c,2dの基端部に、送弾ホイール6,12に向けて揺動して各薬莢排出通路2c,2dを閉じて、送弾ホイール6,12にて送られる弾薬4R,4Lを案内可能な給弾湾曲通路2e,2fを送弾ホイール6,12の周囲に区画する弾薬案内位置Aと、各薬莢排出通路2c,2dを開放して、送弾ホイール6,12から送り出される薬莢4cを排出可能とする薬莢排出位置Bとを採り得るガイド部材18,26を揺動可能に設け、各ガイド部材18,26を、常態にて、前記弾薬案内位置Aと前記薬莢排出位置Bとの中間の中立位置Cを弾性的に付勢して採らせる弾性体7,8を設けると共に、カムドラム19に、一方のガイド部材18,26に中立位置Cから弾薬案内位置Aを採らせ、他方のガイド部材26,18に中立位置Cから薬莢排出位置Bを採らせる切換えカム19cが、少なくとも送弾ホイール6,12によつて弾薬4R,4Lを間欠的に供給する際のカムドラム19の回転角度に対応させて周方向に所定長さ形成されていることを特徴とする機関砲の弾薬給排装置である。請求項2の発明の構成は、切換えカム19cに対応させてカムドラム19に形成され、切換えカム19cの周方向長さ以上の周方向長さを有し、かつ、切換えカム19cよりも半径方向外側に突出し、弾薬4R,4Lの先端部が砲身1に送り込まれるまで、弾薬4R,4Lを支持する弾薬支えカム19bを備えることを特徴とする請求項1の機関砲の弾薬給排装置である。請求項3の発明の構成は、一対の給弾通路2a,2bのいずれか一方を開放し、他方を閉鎖する弾種切換板10を備えることを特徴とする請求項1又は2の機関砲の弾薬給排装置である。
【0008】
【作用】請求項1の発明によれば、単一の送弾ホイール6,12を一方向に回転駆動し、一方の給弾機22又は23からの弾薬4L又は4Rを給弾通路2a又は2bを通して送弾ホイール6,12に供給する。遊底3が前進、停止及び後退の作動を順次に行い、後退停止行程を採れば、薬莢4cが遊底3によつて砲身1から引き出される。遊底3が後退停止行程を採つた直後に、送弾ホイール6,12が回転を始めれば、切換えカム19cが中立位置Cを採る一方のガイド部材18又は26に接し、一方のガイド部材18又は26が送弾ホイール6,12に向けて揺動駆動されて弾薬案内位置Aに移動し、送弾ホイール6,12の周囲に給弾湾曲通路2e又は2fを区画し、送弾ホイール6,12に保持された弾薬4L又は4Rが薬莢排出通路2c又は2dに落下しないようにガイドする。
【0009】次いで、カムドラム19が回転すれば、連動する送弾ホイール6,12の回転によつて弾薬4L又は4Rが、弾薬案内位置Aを採つて給弾湾曲通路2e又は2fを形成しているガイド部材18又は26に案内されながら移動すると共に、他方のガイド部材26又は18が切換えカム19cに接して中立位置Cから押し上げられ、送弾ホイール6,12に保持された薬莢4cを受入れ可能な空間を形成する。更に、カムドラム19が回転すれば、連動する送弾ホイール6,12の回転によつて送弾ホイール6,12に保持された弾薬4L又は4Rが遊底3の前方に送り込まれ、この状態にて遊底3が前進行程を採つて弾薬4L又は4Rを砲身1に装填し、遊底3が砲身1に閉鎖された後、前進停止行程を採つて弾丸を発射する。
【0010】送弾ホイール6,12の回転終了後、一方のガイド部材18又は26が切換えカム19cから離れ、弾性体(7,8)にて付勢されて中立位置Cに弾性的に復帰する。続いて、他方のガイド部材26又は18が切換えカム19cから離れ、弾性体(7,8)にて付勢されて中立位置Cに弾性的に復帰する。そして、砲身1から遊底3が開放された後、遊底3は後退行程に移行し、遊底3が後退停止位置を採つた直後から送弾ホイール6,12が再度回転を始める。
【0011】請求項2の発明によれば、切換えカム19cが中立位置Cを採る一方のガイド部材18又は26に接し、送弾ホイール6,12の周囲に給弾湾曲通路2f又は2eを区画するのとほぼ同時に、弾薬支えカム19bが回転移動してくるので、弾薬4Rの下部の支持が開始され、弾薬4Rが遊底3に押されて先端が砲身1に支えられるまで、弾薬4Rの下部を支え続ける。
【0012】請求項3の発明によれば、弾種切換板10の切換えにより、送弾ホイール6,12に送り込まれる弾薬4L,4Rが、一対の給弾機22,23のいずれか一方からとなる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する。図1〜図7は、本発明に係る機関砲の弾薬給排装置の1実施例を示す。先ず、図1,図2を参照して機関砲の要部について説明する。機関砲は、砲身1を固着する砲架2を有し、駆動機構72によつて砲身1の中心軸線方向に前進、停止、後退、停止の作動を順次に行うように、砲架2に摺動自在に収容される遊底3と、遊底3と砲身1との間(装填準備位置)に弾薬4R又は4Lを間欠的に供給する同形の送弾ホイール6,12と、送弾ホイール6,12の側方として、砲架2に接続させて配置され、それぞれ弾薬4R又は4Lをそれぞれ複数個貯溜する一対の給弾機22,23とを備える。各給弾機22,23は、周知の構造を有し、通常、種類の異なる弾薬4R,4Lを収納し、図外のモータ及びばねモータにより、各弾薬4R,4Lを送弾ホイール6,12に向けて押付けている。この各給弾機22,23の弾薬4R,4Lは、給弾通路2a,2bを介して単一の送弾ホイール6,12に送り込まれる。
【0014】送弾ホイール6,12は、図1に示すようにその中心軸13が砲架2に軸受5を介して回転自在に支持され、間欠連動機構14により、カムドラム19の回転に連動する間欠回転運動を行う。また、送弾ホイール6,12は、4個の切欠き部6a,12aを周方向に所定間隔にて有し、図2,図3に示すように給弾機22,23から給弾通路2a,2bを経て各切欠き部6a,12aに送り込まれた弾薬4L又は4Rを、遊底3と砲身1との間に間欠的に送り込む。すなわち、送弾ホイール6,12は、遊底3が後退位置を採るとき、間欠連動機構14により1/4回転、つまり1ピッチ回転し、遊底3の前側に弾薬4L又は4Rを送り込み、遊底3が前進位置を採るときは停止している。なお、図2から分かるように、送弾ホイール6,12の切欠き部6a,12aは、遊底3が通過できる形状、寸法となつており、送弾ホイール6,12が停止中に遊底3は支障なく前進又は後退の運動が可能である。
【0015】カムドラム19は、図1に示すように支持軸16が砲架2に軸受17を介して回転自在に支持され、モータ等の外部動力と連結し、回転力を受けて回転する。15,20はそれぞれベアリング押えである。カムドラム19の外周面には、遊底3に前進−停止−後退−停止の一連の動作を繰り返し与えるカム溝19aが形成され、カムドラム19のカム溝19aに遊底3の係合突起3aが軸受21を介在して係合している。しかして、カムドラム19の一方向の回転駆動により、遊底3が上記一連の動作を行うように駆動される。このカムドラム19、モータ等により、遊底3を駆動する駆動機構72を構成している。
【0016】砲架2のカムドラム19の上方、かつ、給弾通路2a,2bの下方であつて送弾ホイール6,12の左右両側には、図2,図3に示すように薬莢排出通路2c,2dが形成されている。各薬莢排出通路2c,2dは、薬莢4cが自重にて転動可能なように、砲身1の中心軸線から左右両側に向けて下り傾斜をなし、図2に示すように上端部が後記する弾薬支えカム19bの上縁とほぼ合致する円弧形をなす砲架2の区画壁2g,2hにて区画されている。区画壁2g,2hは後記するローラ25を受け入れるために溝部を有し、この区画壁2g,2hの間にて遊底3が前後に摺動案内されている。また、薬莢排出通路2c又は2dの基端部には、送弾ホイール6,12の下部周囲に給弾湾曲通路2e,2fを区画するように、ガイド部材18,26を設けてある。
【0017】各ガイド部材18,26は、湾曲した板状をなし、上端部が、砲架2に支持軸11によつてそれぞれ左右方向の揺動自在に支持され、それぞれ図1に示すねじりばね7,8にて付勢されて弾性的に中立位置Cを採つている。この各ガイド部材18,26の中立位置Cは、図2に一点鎖線にて示すように送弾ホイール6,12に向けて揺動した弾薬案内位置Aと二点鎖線にて示すように左右方向外側に向けて揺動した薬莢排出位置Bとの中間であり、各ガイド部材18,26の下端部に回転自在に取付けた一対のローラ25が後記する切換えカム19cに係合可能な位置である。ねじりばね7,8は、各ガイド部材18,26に無負荷状態にて中立位置Cを採らせ得る比較的弱い弾発力を有し、中立位置Cを採る各ガイド部材18,26が、回転する送弾ホイール6,12から送り出される薬莢4cにて押された場合には、各ガイド部材18,26が左右方向外側に揺動して薬莢排出位置Bを採ることが可能である。なお、ねじりばね7,8に代えて、板ばねその他のばね部材又は弾性ゴムを使用することも可能である。
【0018】このようにして、各薬莢排出通路2c,2dの基端部にガイド部材18,26を揺動可能に設け、各ガイド部材18,26を、常態にて、弾薬案内位置Aと薬莢排出位置Bとの中間の中立位置Cをねじりばね7,8にて弾性的に付勢して採らせる。弾薬案内位置Aは、ガイド部材18,26が送弾ホイール6,12に向けて揺動して各薬莢排出通路2c,2dを閉じて、送弾ホイール6,12にて送られる弾薬4L,4Rを案内可能な給弾湾曲通路2e,2fを送弾ホイール6,12の下部周囲に区画する位置であり、薬莢排出位置Bは、図5に示すように各薬莢排出通路2c,2dを開放して、送弾ホイール6,12から送り出される薬莢4cを排出可能とする位置である。
【0019】そして、カムドラム19には、ガイド部材18,26に弾薬案内位置Aを採らせ又は薬莢排出位置Bを採り得るように、ガイド部材18,26を揺動駆動する切換えカム19cが、少なくとも送弾ホイール6,12によつて弾薬4R,4Lを間欠的に供給する際のカムドラム19の回転角度に対応させて周方向に所定長さ形成される。切換えカム19cは、砲身1の中心軸線方向の前後に一対形成され、例えば図3に示すようにカムドラム19が一方向(反時計回り方向)に回転する状態で、一方のガイド部材26の前後端に設けた一対のローラ25を押し上げ、ガイド部材26に時計回り方向の回動を与えて弾薬案内位置Aを採らせ、送弾ホイール6,12の周囲に給弾湾曲通路2fを区画し、送弾ホイール6,12の切欠き部6a,12aに受け入れた弾薬4Rが、薬莢排出通路2dに落下しないように案内し、更に他方のガイド部材18の前後端に設けた一対のローラ25を押し上げ、ガイド部材18に図4に示すように時計回り方向の回動を与え、送弾ホイール6,12の左下部周囲に薬莢4cを受入れ可能な比較的大きな空間を形成する。逆に、カムドラム19が他方向(時計回り方向)に回転する状態では、他方のガイド部材18に反時計回り方向の回動を与えて弾薬案内位置Aを採らせ、送弾ホイール6,12の周囲に給弾湾曲通路2eを区画し、送弾ホイール6,12の切欠き部6a,12aに受け入れた弾薬4Lが、薬莢排出通路2cに落下しないように案内し、更に他方のガイド部材26の前後端に設けた一対のローラ25を押し上げ、ガイド部材26に反時計回り方向の回動を与え、送弾ホイール6,12の右下部周囲に薬莢4cを受入れ可能な比較的大きな空間を形成する。
【0020】本実施例にあつては、切換えカム19cは、送弾ホイール6,12による弾薬4R,4Lの間欠的な供給を開始する直前、つまり図7に示す遊底3の後退停止行程cを開始する直前位置Mにおいて一方のローラ25に係合し、その後、他方のローラ25に係合し、遊底3の前進停止行程a中の発射Pを通過した直後に他方のローラ25との係合が離脱するように、カムドラム19の回転角度に対応させて周方向に所定長さ形成されている。
【0021】また、カムドラム19には、図1に示すように切換えカム19cの前後外側に併設させて、弾薬支えカム19bが一対形成される。弾薬支えカム19bは、弾薬4R又は4Lが装填準備位置に装填された後、遊底3に押されて先端が砲身1に支えられるまで弾薬4R又は4Lの下部を支え、更にカムドラム19の回転に伴つて遊底3が進むと遊底3の通路から逃げるように機能する。このため、弾薬支えカム19bは、切換えカム19cの前後外側に位置してローラ25との干渉を防止した状態として、切換えカム19cの周方向長さ以上の周方向長さを有し、かつ、切換えカム19cよりも半径方向外側に突出している。そして、各ガイド部材18,26がそれぞれねじりばね7,8にて付勢されて中立位置Cに復帰した状態では、ローラ25は、カムドラム19の外周面より外側で、かつ、切換えカム19cの外径面より内側に位置している。勿論、弾薬支えカム19b及び切換えカム19cは、カムドラム19のカム溝19aを避けて形成してある。
【0022】更に、砲架2の上端部には、弾種切換板10が装備される。弾種切換板10は、図1,図2に示すように砲架2の開口部2iに左右の移動自在に案内され、砲架2から突出する上端部が、砲架2に回転自在に支持されるねじ軸9に螺合している。弾種切換板10の下端部の前後位置の左右両側には、図2に示すようにそれぞれ係合部10a,10bが突設され、両係合部10a,10bの間に、送弾ホイール6,12の中心軸13を受け入れている。しかして、ねじ軸9に連結した減速機を含むモータ24の正逆駆動により、弾種切換板10が図2,図3上にて左右方向に移動し、一方の給弾機22側位置、他方の給弾機23側位置又は中立位置を採らせることができる。
【0023】弾種切換板10が、図3に示すように一方の給弾機22側にあれば、他方の給弾機23からの弾薬4Rを切欠き部6a,12aに受け取り可能となる。また、弾種切換板10が他方の給弾機23側にあれば、一方の給弾機22からの弾薬4Lの給弾が可能となる。このような弾種切換板10の切り換えにより、一対の給弾機22,23のいずれの弾薬4R又は4Lを送弾ホイール6,12に送り込むかが決定される。弾種切換板10が中立位置を採れば、いずれの弾薬4R,4Lも送弾ホイール6,12の切欠き部6a,12aに受け取り不可能となり、自動的に射撃が休止されることになる。
【0024】なお、弾種切換板10が左右いずれかの側に移動した際、既に切欠き部6a,12aに弾薬4R又は4Lが収容されているときは、この弾薬4R又は4Lは、弾種切換板10によつて一方の給弾機22又は23側に押し戻される。かくして、送弾ホイール6,12は支障なく回転し、空の切欠き部6a,12aが他方の給弾機23又は22に接続する給弾通路2b又は2aに回動してきたときに送弾される。そして、送弾ホイール6,12の回転方向は、一方の給弾機22から給弾するときは後方から見て反時計回り方向、また、他方の給弾機23から給弾するときは図3,図4に示すように時計回り方向となるように回転方向を切り換える。これにより、切欠き部6a,12aに収容した弾薬4R,4Lが弾種切換板10に干渉して、遊底3と砲身1との間に送り込み不可能となる現象が防止される。
【0025】次に、上記実施例の作用について説明する。機関砲の射撃に際しては、先ず、モータ24を駆動して弾種切換板10を左右いずれかに移動させ、一方の給弾機22又は23側に切り換える。いま、弾種切換板10は図示のように左方に移動しているものとする。この状態にて送弾ホイール6,12を時計回り方向に回転駆動すれば、他方の給弾機23からの弾薬4Rが給弾通路2bを通つて空き状態の切欠き部6a,12aに押し込まれる。遊底3が前進、停止及び後退の作動を順次に行い、図7に示す後退停止行程cを採れば、薬莢4cが遊底3によつて砲身1から引き出される。
【0026】図3は、遊底3が後退停止行程cを採つた直後で、送弾ホイール6,12が回転を始める直前の状態を示し、切換えカム19cが中立位置Cを採る他方のガイド部材26のローラ25に接し、他方のガイド部材26が送弾ホイール6,12に向けて揺動駆動されて弾薬案内位置Aに移動し、送弾ホイール6,12の周囲に給弾湾曲通路2fを区画し、切欠き部6a,12aに保持された弾薬4Rが図4に示す薬莢排出通路2dに落下しないようにガイドしている。一方のガイド部材18は、未だ切換えカム19cと接していなく、中立位置Cのままであが、弾薬支えカム19bは回転移動し、弾薬4Rの下部の支持を開始する。この状態から、送弾ホイール6,12が回転を開始する。
【0027】カムドラム19が図4に示すように(図3に示す位置から45°)回転すれば、連動する送弾ホイール6,12の回転によつて切欠き部6a,12aに保持された弾薬4Rが、弾薬案内位置Aを採つて給弾湾曲通路2fを形成しているガイド部材26に堅固に案内されながら移動すると共に、一方のガイド部材18が切換えカム19cに接して中立位置Cから押し上げられ、切欠き部6a,12aに保持された薬莢4cを受入れ可能な空間を形成する。更に、カムドラム19が図5に示すように(図4に示す位置から45°)回転すれば、連動する送弾ホイール6,12の回転によつて切欠き部6a,12aに保持された弾薬4Rが遊底3の前方に送り込まれ、弾薬支えカム19bに支持され、この状態にて遊底3が前進行程dを採つて弾薬4Rを砲身1に装填する。弾薬支えカム19bは、弾薬4Rが遊底3に押されて先端が砲身1に支えられるまで、弾薬4Rの下部を支え続ける。そして、遊底3が砲身1に閉鎖された後、前進停止行程aを採つて弾丸を発射(図6に示すP点)する。切欠き部6a,12aに保持された薬莢4cが存在する場合には、薬莢4cは、一方のガイド部材18を押し上げて薬莢排出位置Bを採らせ、薬莢排出通路2cから排出される。なお、図5では2個の薬莢4cが示されているが、通常は、図4に示すように切欠き部6a,12aから遠心力を受けて放出された薬莢4cは、ガイド部材18を押し上げながら自重にて薬莢排出通路2cを転動して放出される。
【0028】その直後、ガイド部材26のローラ25が切換えカム19cから離れ、ねじりばね7,8にて付勢されて中立位置Cに弾性的に復帰する。続いて、ガイド部材18のローラ25が切換えカム19cから離れ、ねじりばね7,8にて付勢されて中立位置Cに弾性的に復帰する。また、弾薬支えカム19bも送弾ホイール6,12から離れた位置を採る。続いて、砲身1から遊底3が開放された後、遊底3は後退行程bに移行し、遊底3が後退停止位置を採つた直後から送弾ホイール6,12が再度回転を始める。このような遊底3の一連の作動に際し、他方の給弾機22からの弾薬4Lは、弾種切換板10の係合部10aにて移動が阻止され、送弾ホイール6,12の回転を阻害しない位置にある。
【0029】ところで、機関砲の発射速度が高く、薬莢4cを押し出す遠心力が大きいときは、薬莢4cがガイド部材18を強く押し、薬莢排出通路2cが砲身1の中心軸線から左側に向けて下り傾斜をなしていることとも相まつて、薬莢4cが自重を受けて転動しながら、薬莢排出通路2cから放出される。これに対し、機関砲の発射速度が非常に低い場合には、送弾ホイール6,12による薬莢4cを押す力が小さい。この場合、薬莢4cによつてガイド部材18が押し開かれないことが起こり得る。この場合は、1個の薬莢4cがガイド部材18にて止められた図4に示す状態になるが、更にカムドラム19が1回転して次の薬莢4cが排出されるときに送弾ホイール6,12にて押されて、図5に示すように薬莢4cは続いて放出される。このようにして、弾薬4Rが次々に砲身1に供給され、射撃が継続される。
【0030】弾種切換板10が右方に移動してカムドラム19が時計回り方向に回転する場合も、同様に一方のガイド部材18が給弾湾曲通路2eを形成して弾薬4Lを案内し、他方のガイド部材26が外側に向けて自由に揺動して薬莢排出位置Bを採り得る状態に保持されているので、薬莢4cは薬莢排出通路2dから放出される。
【0031】そして、カムドラム19の回転方向を変えたとき、カムドラム19がどの位置にあつても、ガイド部材18,26の一方は弾薬4R,4Lのガイド側に、他方は薬莢4cの排出可能位置に保たれる。このように、ガイド部材18,26の両方が弾薬4R,4Lのガイド側になることはないので、放出する薬莢4cによるジャミング(つかえ現象)の不具合は起こらない。その理由は、弾種の切換え、つまりカムドラム19の回転方向が変わつたとき、(1)ガイド部材18,26の両方とも切換えカム19cから離れているときは、カムドラム19の回転によつて一方のガイド部材18又は26はガイド側、他方のガイド部材26又は18は放出の状態となる。
(2)一方のガイド部材18又は26が切換えカム19cに乗つている場合も、上記(1)と同様。
(3)ガイド部材18,26の両方が図4に示すように切換えカム19cに乗つている場合でも、薬莢4cが排出されている側の支持軸11の中心とカムドラム19の支持軸16の中心とを結ぶ線よりもガイド部材18のローラ25と切換えカム19cとの接点の方が回転方向の外側に位置しているので、カムドラム19の回転方向が変わつた場合であつても、ガイド部材18はこの位置に保たれる。従つて、ジャミングは起こらない。勿論、図4に示す状態から送弾ホイール6,12を反時計回り方向に若干(約45°)回転させて、切欠き部6a,12aに受入れた弾薬4Rを給弾通路2bの位置にまで戻し、薬莢4cを自重又は送弾ホイール6,12の先端で押し出した後、弾種切換板10の切換えを行う。
【0032】
【発明の効果】以上の説明によつて理解されるように、本発明に係る機関砲の弾薬給排装置によれば、下記の効果を奏することができる。
(1)ガイド部材は、カムドラムによつて確実にガイド面を作る位置に保持されるため、高発射速度になつても、弾薬が薬莢排出孔から排出されることはなくなつた。その結果、高発射速度の機関砲への適用が可能となつた。
(2)弾種の切換え、つまりカムドラムの回転方向が変わることにより、ガイド部材は弾薬をガイドするように自動的に切換えられる。このため、弾種の切換えに伴つてガイド部材の位置を切換える別途の操作及びその駆動機構が不要となつた。その結果、ガイド部材の切換え構造が簡単になつた。




 

 


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