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発明の名称 機関部への弾薬受渡し方法及びその装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平7−120195
公開日 平成7年(1995)5月12日
出願番号 特願平5−288805
出願日 平成5年(1993)10月26日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】前田 宏之
発明者 吉松 盛喜
要約 目的
機関部への弾薬受渡し方法の提供。

構成
送弾チェーン16のリンクプレート24,25に、俯仰方向に揺動可能に弾薬ホルダ17を結合し、弾薬9を、弾薬ホルダ17に載置した状態にて上昇させ、俯仰によつて送弾機2との間に角度差を生じている機関部3のストッパ部31に当接させ、弾薬ホルダ17と共に俯仰方向に揺動させて給弾孔Bに合致させ、次いで、ストッパ部31と弾薬ホルダ17との間に形成され、給弾孔Bに向けて次第に拡大するくさび状空間から、弾薬ホルダ17上の弾薬9を押し出し、弾薬9を給弾孔Bに押し込む。
特許請求の範囲
【請求項1】 固定弾倉(6)の弾薬(9)を、固定の送弾機(2)に供給し、送弾機本体(2a)内の無端環状の送弾チェーン(16)に配置した弾薬ホルダ(17)に載置し、機関部(3)の俯仰中心(A)に配置する給弾孔(B)に押し込み、俯仰する機関部(3)に弾薬(9)を受渡しする機関部への弾薬受渡し方法であつて、ローラ(18)をリンクプレート(24,25)にて相互に連結してなる送弾チェーン(16)の該リンクプレート(24,25)に、機関部(3)の俯仰方向に揺動可能に弾薬ホルダ(17)を結合し、弾薬(9)を、該弾薬ホルダ(17)に載置した状態にて上昇させ、俯仰によつて送弾機(2)との間に角度差を生じている機関部(3)のストッパ部(31)に当接させ、弾薬ホルダ(17)と共に俯仰方向に揺動させて給弾孔(B)に合致させ、次いで、前記ストッパ部(31)と弾薬ホルダ(17)との間に形成され、給弾孔(B)に向けて次第に拡大するくさび状空間から、弾薬ホルダ(17)上の弾薬(9)を押し出し、該弾薬(9)を給弾孔(B)に押し込むことを特徴とする機関部への弾薬受渡し方法。
【請求項2】 弾薬ホルダ(17)を、リンクプレート(24,25)に俯仰方向及び先端側が上下方向に揺動可能に結合し、弾薬ホルダ(17)に載置した弾薬(9)を機関部(3)のストッパ部(31)に当接させ、弾薬(9)を弾薬ホルダ(17)と共に俯仰方向に揺動させて給弾孔(B)に合致させる際、同時に弾薬ホルダ(17)の先端側を下方向に揺動させることにより、ストッパ部(31)と弾薬ホルダ(17)との間に、給弾孔(B)に向けて次第に拡大するくさび状空間を形成し、次いで、弾薬ホルダ(17)に設けた爪部(H)を固定のフック(I)に掛止させて弾薬ホルダ(17)の先端側を上方向に揺動させ、前記くさび状空間を閉じ方向に変形させ、弾薬ホルダ(17)上の弾薬(9)を押し出し、該弾薬(9)を給弾孔(B)に押し込むことを特徴とする請求項1の機関部への弾薬受渡し方法。
【請求項3】 固定弾倉(6)の弾薬(9)を、固定の送弾機(2)に供給し、送弾機本体(2a)内の無端環状の送弾チェーン(16)に配置した弾薬ホルダ(17)に載置し、機関部(3)の俯仰中心(A)に配置する給弾孔(B)に押し込み、俯仰する機関部(3)に弾薬(9)を受渡しする機関部への弾薬受渡し装置であつて、ローラ(18)をリンクプレート(24,25)にて相互に連結する送弾チェーン(16)と、該リンクプレート(24,25)に主回転軸部(F)を介して揺動可能に結合され、機関部(3)の俯仰方向に揺動可能な弾薬ホルダ(17)と、機関部(3)に設けられ、該弾薬ホルダ(17)に載置されて上昇する弾薬(9)を当接させて弾薬ホルダ(17)と共に前記主回転軸部(F)を中心として俯仰方向に揺動させて給弾孔(B)に合致させると共に、弾薬ホルダ(17)との間に給弾孔(B)に向けて次第に拡大するくさび状空間を形成するストッパ部(31)とを備えることを特徴とする機関部への弾薬受渡し装置。
【請求項4】 弾薬ホルダ(17)が、主回転軸部(F)にてガイドホルダ(26)に対して俯仰方向に回動可能に結合し、ガイドホルダ(26)の回転軸部(G)がリンクプレート(24,25)に回動可能に結合して先端側が上下方向に揺動可能として送弾チェーン(16)に装備され、弾薬ホルダ(17)に載置した弾薬(9)が機関部(3)のストッパ部(31)に当接し、弾薬(9)が弾薬ホルダ(17)と共に俯仰方向に揺動して給弾孔(B)に合致し、かつ、弾薬ホルダ(17)の先端側が下方向に揺動し、ストッパ部(31)と弾薬ホルダ(17)との間に、給弾孔(B)に向けて次第に拡大するくさび状空間を形成した際、弾薬ホルダ(17)に設けた爪部(H)が掛止し、弾薬ホルダ(17)の先端側を上方向に揺動させ、前記くさび状空間を閉じ方向に変形させる固定のフック(I)を設けることを特徴とする請求項3の機関部への弾薬受渡し装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、固定弾倉を有する機関砲において、固定弾倉から俯仰する機関部への弾薬の受渡し方法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術及びその課題】従来の機関砲において、固定弾倉と、固定弾倉に対して俯仰する機関部等とを備える場合、固定弾倉から機関部に弾薬を送り込む方法として、下記のものが知られている。
(1)固定弾倉と機関部とを可撓性を有するシュートにてつなぎ、このシュート内で弾薬を送る。
(2)弾倉と機関部とを機械的な通路で連結し、機関部の俯仰角に応じて通路を変向させ、弾薬の円滑な動きを許容するもの。
(3)下部送弾機及び上部送弾機を設け、両送弾機を耳軸で連接すると共に、下部送弾機を固定弾倉に接続し、上部送弾機を機関部と共に俯仰可能とする。この下部送弾機からの弾薬を、耳軸部で上部送弾機が受け取り、90°変向して機関部に送り込む方法。
【0003】しかしながら、このような従来の固定弾倉から機関部に弾薬を送り込む方法にあつては、下記の不具合がある。
(ア)上記シュートによる方法は、弾薬をリンクによつてベルト状に連結した弾薬には適用できるが、リンクのない、いわゆるリンクレス弾に対しては、構造が複雑になり適用困難である。また、機関部の俯仰角が大であると、シュートのスペースが大となり、高射砲等の用途には適用困難である。
【0004】(イ)機械的な通路を形成する方法にあつては、俯仰角の制限は格別受けないが、リンクレス弾には適用困難である。また、構造が複雑となる。
(ウ)耳軸受渡し方式は、リンクレス弾に適用可能であるが、上部送弾機及び下部送弾機は、それぞれに駆動源を備えさせ、かつ、連動させる必要があり、構造が複雑である。更に、弾薬を90°変向させるため、装備に要するスペースが大となる欠点がある。
本発明は、以上に述べた方式の欠点を解消しリンクレス弾に適用でき、しかも構造簡単な固定弾倉から機関部への弾薬の受渡しを可能にする方法及び装置を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような従来の技術的課題に鑑みてなされたものであり、請求項1の発明の構成は、固定弾倉6の弾薬9を、固定の送弾機2に供給し、送弾機本体2a内の無端環状の送弾チェーン16に配置した弾薬ホルダ17に載置し、機関部3の俯仰中心Aに配置する給弾孔Bに押し込み、俯仰する機関部3に弾薬9を受渡しする機関部への弾薬受渡し方法であつて、ローラ18をリンクプレート24,25にて相互に連結してなる送弾チェーン16の該リンクプレート24,25に、機関部3の俯仰方向に揺動可能に弾薬ホルダ17を結合し、弾薬9を、該弾薬ホルダ17に載置した状態にて上昇させ、俯仰によつて送弾機2との間に角度差を生じている機関部3のストッパ部31に当接させ、弾薬ホルダ17と共に俯仰方向に揺動させて給弾孔Bに合致させ、次いで、前記ストッパ部31と弾薬ホルダ17との間に形成され、給弾孔Bに向けて次第に拡大するくさび状空間から、弾薬ホルダ17上の弾薬9を押し出し、該弾薬9を給弾孔Bに押し込むことを特徴とする機関部への弾薬受渡し方法である。請求項2の発明の構成は、弾薬ホルダ17を、リンクプレート24,25に俯仰方向及び先端側が上下方向に揺動可能に結合し、弾薬ホルダ17に載置した弾薬9を機関部3のストッパ部31に当接させ、弾薬9を弾薬ホルダ17と共に俯仰方向に揺動させて給弾孔Bに合致させる際、同時に弾薬ホルダ17の先端側を下方向に揺動させることにより、ストッパ部31と弾薬ホルダ17との間に、給弾孔Bに向けて次第に拡大するくさび状空間を形成し、次いで、弾薬ホルダ17に設けた爪部Hを固定のフックIに掛止させて弾薬ホルダ17の先端側を上方向に揺動させ、前記くさび状空間を閉じ方向に変形させ、弾薬ホルダ17上の弾薬9を押し出し、該弾薬9を給弾孔Bに押し込むことを特徴とする請求項1の機関部への弾薬受渡し方法である。請求項3の発明の構成は、固定弾倉6の弾薬9を、固定の送弾機2に供給し、送弾機本体2a内の無端環状の送弾チェーン16に配置した弾薬ホルダ17に載置し、機関部3の俯仰中心Aに配置する給弾孔Bに押し込み、俯仰する機関部3に弾薬9を受渡しする機関部への弾薬受渡し装置であつて、ローラ18をリンクプレート24,25にて相互に連結する送弾チェーン16と、該リンクプレート24,25に主回転軸部Fを介して揺動可能に結合され、機関部3の俯仰方向に揺動可能な弾薬ホルダ17と、機関部3に設けられ、該弾薬ホルダ17に載置されて上昇する弾薬9を当接させて弾薬ホルダ17と共に前記主回転軸部Fを中心として俯仰方向に揺動させて給弾孔Bに合致させると共に、弾薬ホルダ17との間に給弾孔Bに向けて次第に拡大するくさび状空間を形成するストッパ部31とを備えることを特徴とする機関部への弾薬受渡し装置である。請求項4の発明の構成は、弾薬ホルダ17が、主回転軸部Fにてガイドホルダ26に対して俯仰方向に回動可能に結合し、ガイドホルダ26の回転軸部Gがリンクプレート24,25に回動可能に結合して先端側が上下方向に揺動可能として送弾チェーン16に装備され、弾薬ホルダ17に載置した弾薬9が機関部3のストッパ部31に当接し、弾薬9が弾薬ホルダ17と共に俯仰方向に揺動して給弾孔Bに合致し、かつ、弾薬ホルダ17の先端側が下方向に揺動し、ストッパ部31と弾薬ホルダ17との間に、給弾孔Bに向けて次第に拡大するくさび状空間を形成した際、弾薬ホルダ17に設けた爪部Hが掛止し、弾薬ホルダ17の先端側を上方向に揺動させ、前記くさび状空間を閉じ方向に変形させる固定のフックIを設けることを特徴とする請求項3の機関部への弾薬受渡し装置である。
【0006】
【作用】請求項1又は2の発明によれば、固定弾倉6から送弾機2内に順次に弾薬9が供給される状態で、送弾チェーン16を送弾方向に駆動すれば、弾薬9は、弾薬ホルダ17に載置されて次第に上昇し、機関部本体30の一対のストッパ部31に当たる。いま、機関部3と弾薬ホルダ17上の弾薬9との俯仰による角度差が0°であれば、弾薬9は、水平位置を採つたままでストッパ部31に当接し、俯仰方向に揺動することなく給弾孔Bに合致し、次いで、送弾チェーン16の進行により、前記ストッパ部31と弾薬ホルダ17との間に形成され、給弾孔Bに向けて次第に拡大するくさび状空間から、弾薬ホルダ17上の弾薬9が押し出され、弾薬9が給弾孔Bに押し込まれる。かくして、弾薬9を、給弾孔Bの先端に接続する送弾ホイールに次々に供給することができる。
【0007】機関部3と弾薬ホルダ17上の弾薬9とに角度差があれば、ストッパ部31に当接した際、弾薬9が弾薬ホルダ17と共に(主回転軸部Fを中心として)俯仰方向に揺動して給弾孔Bに合致し、角度差を吸収して、送弾機2から機関部3に弾薬9を円滑に受け渡すことができる。このようにして、機関部3と送弾機2及び固定弾倉6との俯仰による角度差を吸収して、送弾機2から機関部3に弾薬9を円滑に受け渡すことができる。
【0008】請求項2又は4の発明によれば、弾薬ホルダ17を、リンクプレート24,25に俯仰方向及び上下方向に共に揺動可能に結合してあるので、弾薬ホルダ17に載置した弾薬9が機関部3のストッパ部31に当接した際、弾薬9が弾薬ホルダ17と共に(主回転軸部Fを中心としてガイドホルダ26に対して)俯仰方向に揺動して弾薬9を給弾孔Bに合致させて角度差を吸収すると共に、(ガイドホルダ26の回転軸部Gを中心としてリンクプレート24,25に対して)弾薬ホルダ17の先端側が下方向に揺動し、ストッパ部31と弾薬ホルダ17との間に、給弾孔Bに向けて次第に拡大するくさび状空間を形成する。次いで、送弾チェーン16の進行に伴つて、弾薬ホルダ17に設けた爪部Hが固定のフックIに掛止し、弾薬ホルダ17の先端側が上方向に揺動し、前記くさび状空間が閉じ方向に変形する。これにより、弾薬ホルダ17上の弾薬9が良好に押し出され、弾薬9が確実に給弾孔Bに押し込まれる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する。図1〜図13は、本発明に係る機関部への弾薬受渡し装置の1実施例を示す。先ず、図1〜図3を参照して機関砲の概要について説明する。機関砲は、例えば戦闘車両の砲塔と一体の床7に固定されている。すなわち、床7には、固定弾倉6と送弾機2とが一体をなして固定されると共に砲架8が固定されている。砲身1及び機関部3を含む俯仰体は、砲架8に砲耳ベアリング14にて回動自在に保持され、図3に示す耳軸線Aを俯仰中心として俯仰運動できる。固定弾倉6内には、予め、多数の弾薬9が収容され、図3に示すように固定弾倉6の下端部から送弾機2内、具体的には送弾機本体2a内に順次に弾薬9が供給される。なお、送弾機本体2aは、後記する送弾チェーン16及び弾薬ホルダ17を覆うように形成され、弾薬ホルダ17による弾薬9の保持状態が維持されるようになつている。
【0010】4はばねモータであり、下側のチェーンホイール11の支承軸12と結合し、モータ5によつて駆動力を受けて、支承軸12に常時、適度の回転力を作用させ、下側のチェーンホイール11を送弾方向Dに回転駆動する。このばねモータ4及びモータ5が、回転駆動源を構成する。機関部3内には、送弾ホイール13が支持軸13eによつて回転自在に支持され、送弾ホイール13には、弾薬9を保持する凹部13a〜13dが周方向に所定間隔にて4箇所形成されている。この送弾ホイール13は、図外の駆動装置により間欠的に回転駆動され、停止した際に凹部13a〜13dの内の1個の凹部13aが後記する給弾孔Bに対向し、他の1個の凹部13bが砲身1に対向する。しかして、図3に示すように送弾ホイール13の停止時に、給弾孔Bから例えば凹部13aに弾薬9を受け取り、矢印E方向に回転して下端部の凹部13bの位置に達し、この位置で弾薬9が砲身1に装填され、弾丸が発射される。
【0011】給弾孔Bの中心は、俯仰中心となる耳軸線A上、つまり砲耳ベアリング14の中心と合致させて配置され、先端部が停止時の送弾ホイール13の凹部13a〜13dのいずれかに対向し、基端部が送弾チェーン16の上端部に対向している。送弾チェーン16は、送弾機本体2a内に配置され、上側の一対のチェーンホイール10と下側の一対のチェーンホイール11との間にそれぞれ巻掛けられている。上側の一対のチェーンホイール10は、図6に示すように中心部が一体をなし、支持軸22にて後記するチェーンガイド23に一対の軸受28を介在して回転自在に支持されている。27は、チェーンホイール10と軸受28との間に介装したスペーサである。
【0012】また、送弾チェーン16は、図4〜図6に示すように所定間隔をなしてローラ18が平行配置され、ローラ18の中心にピン19が挿通して設けられ、隣接するピン19の突出端部同士を内側のリンクプレート24と外側のリンクプレート25とで順次に可撓性を有するように連結して無端環状に構成され、両チェーンホイール10,11にローラ18が噛み合つている。両チェーンホイール10,11の間に位置させて、上下方向の直線部がコ字状断面をなすチェーンガイド23が送弾機本体2aに固設され、この間のローラ18がチェーンガイド23にて案内されるようになつている。チェーンガイド23は、図5に示すように一対の切欠き部23aに弾薬ホルダ17の両側角部を受け入れているので、弾薬ホルダ17が姿勢を維持しながら、チェーンホイール11と共に送弾方向Dに駆動される。
【0013】対向して対をなす内側のリンクプレート24には、弾薬ホルダ17が取付けられる。弾薬ホルダ17は、図4に示すようにT字状断面を有し、図5に示すように一端部に突設した主回転軸部Fが、主回転軸部Fと軸線を直交させるガイドホルダ26に回転のみ可能に支持され、また、ガイドホルダ26は、両端部の回転軸部Gにて対向するリンクプレート24にそれぞれ回転自在に支持されている。対向して対をなす外側のリンクプレート25にも、同様に弾薬ホルダ17が取付けられている。この弾薬ホルダ17の主回転軸部Fが、ガイドホルダ26に対して回動することにより、弾薬ホルダ17が給弾孔Bの中心である耳軸線Aを中心として、機関部3の俯仰方向に揺動可能である。また、ガイドホルダ26が回転軸部Gを中心として、リンクプレート24,25に対して回動することにより、弾薬ホルダ17の先端側が上下方向に揺動可能である。
【0014】チェーンガイド23の上端部中央には、フックIが形成され、このフックIは、図4に示すように上側の一対のチェーンホイール10間に配置されている。一方、各弾薬ホルダ17の背後には、一個の爪部Hが突設され、この爪部Hは、図9に示すように上側の一対のチェーンホイール10間に配置され、送弾チェーン16が送弾方向Dに上昇移動する際にフックIと干渉するようになつている。なお、爪部HがフックIに掛止する直前に、弾薬ホルダ17に載置された弾薬9が後記するストッパ部31に当接するようになつており、更に、弾薬ホルダ17に載置された弾薬9がストッパ部31に当接する直前に、チェーンガイド23の一対の切欠き部23aと弾薬ホルダ17との係合が離脱するようになつている。
【0015】一方、機関部本体30には、図4,図7に示すように一対のストッパ部31が対峙して突設される。ストッパ部31は、フックIとほぼ対向し、弾薬ホルダ17上に乗つて上昇する弾薬9の上面両端部に衝当するように配置され、ストッパ部31の下方には、停止状態の送弾ホイール13のほぼ水平方向に開口する凹部13a〜13dの下縁に向けて延びる案内路32が形成され、この案内路32上が給弾孔Bを形成している。しかして、弾薬9は、上昇して一対のストッパ部31に当接することにより、弾薬ホルダ17が給弾孔Bの中心である耳軸線Aを中心として俯仰方向に揺動し、機関部本体30の俯仰角に係わらず、機関部本体30と平行位置を採るように矯正される。
【0016】また、各ストッパ部31には、戻り止めレバー20がピン21にて揺動自在に支持されている。戻り止めレバー20は、図8に示すようにばね29にて付勢されてストッパ部31の下面から突出する位置を常態にて採り、弾薬9が給弾孔Bに向けて押し込まれる際、ばね29を弾性的に圧縮させてストッパ部31内に押し込まれる。戻り止めレバー20は、弾薬9が通過すればばね29の弾発力を受けて元位置に復帰し、弾薬9が送弾チェーン16側に戻ることを抑える。
【0017】次に、作用について説明する。固定弾倉6から送弾機2内に順次に弾薬9が供給される状態で、送弾チェーン16を送弾方向Dに駆動すれば、機関部3に弾薬9がない状態で、第1番目の弾薬9は、弾薬ホルダ17に載置されて次第に上昇し、チェーンガイド23の一対の切欠き部23aと弾薬ホルダ17との係合が離脱した後、図10に仮想線にて示すように機関部本体30の一対のストッパ部31に当たる。いま、機関部3の俯仰角が0°で機関部3と弾薬ホルダ17上の弾薬9との角度差が0°であれば、図7に示すように弾薬9が水平位置を採つたままでストッパ部31に当接するので、弾薬ホルダ17はガイドホルダ26の回転軸部Gを中心としてのみ回動し、図11に示すように機関部本体30の案内路32に向けて下り傾斜の姿勢を採る。
【0018】送弾チェーン16が更に進めば、弾薬ホルダ17の爪部Hがチェーンガイド23のフックIに掛止するので、弾薬ホルダ17はストッパ部31との間に形成するくさび状空間の間隔を次第に狭めるように揺動し、弾薬9を押圧力Yにて押し出す。これにより、弾薬9は、図11に示すように送弾ホイール13を向く分力Xを受け、案内路32上の給弾孔Bに沿つて送弾ホイール13に向けて押し出され、戻り止めレバー20を通過する。
【0019】続いて、送弾チェーン16の駆動により、第2番目の弾薬9が同様に給弾孔Bに沿つて送弾ホイール13に向けて押し出され、第1番目の弾薬9を送弾ホイール13側に押し込みながら、戻り止めレバー20を通過する。同様にして、図4に示すように第3番目の弾薬9が、仮想線にて示すように送弾ホイール13に向けて押し出され、第1,2番目の弾薬9を送弾ホイール13側に押し込むことにより、第1番目の弾薬9が送弾ホイール13の凹部13aに完全に入り込む。このようにして、図4に仮想線にて示すように弾薬ホルダ17が第3番目の弾薬9を押し込む途中で、送弾チェーン16を停止させる。
【0020】次に、送弾ホイール13を矢印E方向に回転させ、第1番目の弾薬9を下端部の凹部13bの位置に間欠的に移動させると共に、送弾チェーン16を駆動することにより、第3番目の弾薬9は、弾薬ホルダ17に押された後、第4番目の弾薬9にて押され、第2番目の弾薬9が送弾ホイール13の次位の凹部13dに入り込むので、第4番目の弾薬9が弾薬ホルダ17で押された状態で、送弾チェーン16を停止する。以上の要領で、下端部の凹部13bの位置に弾薬9が移動した際に弾丸が発射され、送弾ホイール13が弾薬9を移送する毎に新しい弾薬9を送弾チェーン16から機関部3に給弾させる。
【0021】機関部3と弾薬ホルダ17上の弾薬9との同角度差が小(約15°)であれば、ストッパ部31に当接した際、図12に示すように最上端の弾薬9のみが俯仰方向に揺動する。すなわち、弾薬ホルダ17はガイドホルダ26の回転軸部Gを中心として回動すると共に、弾薬ホルダ17の主回転軸部Fが、ガイドホルダ26に対して回動し、弾薬ホルダ17が給弾孔Bの中心である耳軸線Aを中心として、俯仰方向に揺動し、角度差を吸収する。図13は、同角度差が大(約30°)の場合を示し、最上端から第3番目までの弾薬9が傾くことで、この角度差を吸収している。このようにして、機関部3と送弾機2及び固定弾倉6との角度差を吸収して、送弾機2から機関部3に弾薬9を円滑に受け渡すことができる。以上の作動によつて、送弾チェーン16の駆動のみによつて、固定弾倉6から任意の角度にて俯仰する機関部3に、弾薬9の受け渡しを行うことができる。
【0022】ところで、上記の実施例にあつては、弾薬ホルダ17を、リンクプレート24,25に俯仰方向及び上下方向に共に揺動可能に結合し、弾薬ホルダ17に載置した弾薬9を機関部3のストッパ部31に当接させ、弾薬9を弾薬ホルダ17と共に俯仰方向に揺動させて給弾孔Bに合致させる際、同時に弾薬ホルダ17を回転軸部Gを中心として揺動させ、先端側を下方向に揺動させることにより、ストッパ部31と弾薬ホルダ17との間に、給弾孔Bに向けて次第に拡大するくさび状空間を形成し、次いで、弾薬ホルダ17に設けた爪部Hを固定のフックIに掛止させて弾薬ホルダ17の先端側を上方向に揺動させ、前記くさび状空間を閉じ方向に変形させ、弾薬ホルダ17上の弾薬9を押し出し、弾薬9を給弾孔Bに押し込むようにした。
【0023】しかしながら、送弾チェーン16に適度の弾性変形を与えるようにすれば、弾薬ホルダ17に載置した弾薬9が機関部3のストッパ部31に当接した際、送弾チェーン16が弾性変形して弾薬ホルダ17の先端側が下方向に揺動するので、ストッパ部31と弾薬ホルダ17との間に、自然に、給弾孔Bに向けて次第に拡大するくさび状空間が形成され、その後、弾薬ホルダ17の上昇移動に伴つて、前記くさび状空間が閉じ方向に変形し、弾薬ホルダ17上の弾薬9が押し出され、弾薬9が給弾孔Bに押し込まれる。このようにすれば、ガイドホルダ26を回転軸部Gにてリンクプレート24に回転自在に支持する必要はなく、ガイドホルダ26をリンクプレート24に固着することができる。加えて、弾薬ホルダ17の爪部H及び固定のフックIを共に省略することができる。
【0024】
【発明の効果】以上の説明によつて理解されるように、本発明に係る機関部への弾薬受渡し方法及びその装置によれば、簡素、かつ、コンパクトな装置を使用して、送弾チェーンを駆動するのみにより、リンクレス弾を固定弾倉から送弾機を経て俯仰する機関部に発射に応じて確実に給弾できる。




 

 


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