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発明の名称 機関砲の弾薬供給方法及び装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平7−98198
公開日 平成7年(1995)4月11日
出願番号 特願平5−265760
出願日 平成5年(1993)9月29日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】石戸 久子
発明者 津村 秀一郎 / 吉松 盛喜
要約 目的
機関砲に弾薬を供給する弾薬供給装置を、小形で安価なものにする。

構成
保弾部34a及びこれと直交する保弾部34bから、「L」字状に屈曲したトレイ本体34を形成する。トレイ本体は屈曲部が回動中心となるように、トレイ駆動軸20をもってブラケット18により支持させる。一方の保弾部の軸線が耳軸線と重なり合った位置(弾薬受取位置)で、他方の保弾部の軸線は砲軸線と重なり合った位置(弾薬引渡位置)になるようにする。トレイ駆動軸20を、トレイ駆動装置30により所定の90度間を回動させた後、いったん停止させ、次に同じ方向に90度回動させた後、再び停止させる。続いて同様な動作を反対方向に行うように駆動する。一方の保弾部に保持された弾薬80が弾薬受取位置から弾薬引渡位置に搬送されている間に、他方の保弾部に保持された空薬きょう82は排出穴から排出される。
特許請求の範囲
【請求項1】 砲軸線と直交する耳軸線に沿って外方から送られてきた弾薬を弾薬受取位置に位置した弾薬供給装置の保弾部に受け取り、次に弾薬供給装置を駆動して保弾部によって弾薬を砲軸線に沿った弾薬受渡位置に向かって搬送し、保弾部が弾薬受取位置側から排出部を通る場合には排出部の穴を閉鎖することにより保弾部から弾薬を排出することなく弾薬受渡位置まで移動させられるようにし、次に弾薬を保弾部から砲側に引き取らせ、発射後、砲側から保弾部に受け渡された空薬きょうを排出部に向かって搬送し、保弾部が弾薬受渡位置側から排出部を通る場合には排出部の穴を開放することにより保弾部から空薬きょうを排出し、排出後に保弾部を弾薬受取位置に位置させることを特徴とする機関砲の弾薬供給方法。
【請求項2】 互いに直交する2つの保弾部を正逆方向に交互に90度揺動させることによって、弾薬供給動作と空薬きょう排出動作とを並行して行うことを特徴とする請求項1記載の機関砲の弾薬供給方法。
【請求項3】 耳軸(14)を回動中心としてふ仰可能な機関砲に弾薬(80)を供給する機関砲の弾薬供給装置において、2つの保弾部(34a、34b)を有するトレイ本体(34)と、機関砲の後尾部に固定されておりトレイ本体(34)を回動可能に支持するブラケット(18)と、トレイ本体(34)の下方に配置されており、ブラケット(18)に固定された弾薬ガイド板(40)と、トレイ本体(34)を駆動するトレイ駆動装置(30)と、を有しており、トレイ本体(34)は、一方の保弾部(34a)が他方の保弾部(34b)と直交するように全体として「L」字状の屈曲形状に形成されており、両保弾部(34a、34b)は、一方が耳軸線に沿った弾薬受取位置にしたとき他方が砲軸線に沿った弾薬引渡位置に位置するように配置されており、トレイ本体(34)は、保弾部(34a、34b)が屈曲部を揺動中心として弾薬受取位置と弾薬引渡位置との間を揺動するようにトレイ駆動装置(30)に取り付けられており、弾薬ガイド板(40)は、保弾部(34a、34b)によって側部が支持された弾薬(80)及び発射後の空薬きょう(82)を下方からそれぞれ支持するように配置されており、両保弾部(34a及び34b)のうち、弾薬受取位置に位置した保弾部(34a)が機関砲外から送られてきた弾薬(80)を受け取るとともに、弾薬引渡位置に位置した保弾部(34b)に保持されている弾薬(80)を遊底(32)が引き取るように構成されていることを特徴とする機関砲の弾薬供給装置。
【請求項4】 上記弾薬ガイド板(40)には、弾薬受取位置及び弾薬引渡位置の中間位置に対応する位置にそれぞれ排出穴(40b)が形成されており、排出穴(40b)を開閉可能なふた部材(68)を有する開閉装置が設けられており、開閉装置は、ふた部材(68)をばね力によって常時開放位置に位置させるように構成されており、保弾部(34a又は34b)が弾薬受取位置側から弾薬引渡位置側に移動する際にはふた部材(68)をばね力に抗して強制的に閉鎖位置に位置させるように構成されていることを特徴とする請求項3記載の機関砲の弾薬供給装置。
【請求項5】 上記保弾部(34a)が弾薬受取位置及び弾薬引渡位置のいずれか一方の位置に位置した状態で、トレイ本体(34)を反対位置側に駆動するねじり力が作用するように配置したトーションバー(62)が設けられていることを特徴とする請求項3又は4記載の機関砲の弾薬供給装置。
【請求項6】 上記トレイ本体(34)には、これの保弾部(34a、34b)に前部用のストッパ装置(64)及び後部用のストッパ装置(66)がそれぞれ設けられており、ストッパ装置(64及び66)は、保弾部(34a、34b)に固定されたケース(70)と、ケース(70)に上下方向に移動可能にはめ合わされた段付き状のプランジャ(71)と、ケース(70)内に配置されておりプランジャ(71)を上方向に押すように力を作用させたばね(72)と、を有しており、上記ブラケット(18)には、これのストッパ装置(64及び66)と対向する側の面にカム面(19a及び19b)がそれぞれ形成されており、前部用のストッパ装置(64)のプランジャ(71)は、これの上端部が前部用のカム面(19b)に押し付けられており、後部用のストッパ装置(66)のプランジャ(71)は、これの上端部が後部用のカム面(19a)に押し付けられており、両カム面(19a及び19b)は、弾薬供給装置が弾薬受取位置(c1又はc2)にあるときは、前部用のストッパ装置(64)のプランジャ(71)をばね(72)の力に抗して下方に押圧して弾薬(80)の前方方向への揺動を規制する位置に位置させるとともに、後部用のストッパ装置(66)のプランジャ(71)を上方に位置させて弾薬(80)の供給が可能となるように、また弾薬供給装置が弾薬移送中(b1又はb2)の場合は、両プランジャ(71)をそれぞればね(72)の力に抗して下方に押圧して弾薬(80)の前後方向への揺動を規制する位置に位置させるように、さらに弾薬供給装置が弾薬引き渡し位置(a)にあるときは、両プランジャ(71)をそれぞれ上方に位置させて弾薬(80)の装てんが可能となるように、それぞれのカム面形状が設定されていることを特徴とする請求項3、4又は5記載の機関砲の弾薬供給装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、機関砲の弾薬供給方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の機関砲としては、実開平4−129697号公報に示されるようなものがある。これに示される機関砲は、砲と一体に旋回、ふ仰するように取り付けられた弾薬給排装置(装てん装置及び空薬きょう排出装置)と、弾薬給排装置よりも下方位置に固定配置された弾薬箱と、移送シュート(フレキシブルシュート)のような給弾用案内装置と、を有しており、弾薬給排装置と弾薬箱との間を給弾用案内装置によって接続するようにしてある。これにより砲が旋回・ふ仰している場合であっても、給弾用案内装置がこれに対応した姿勢となることにより、弾薬箱から給弾用案内装置、及び弾薬給排装置を介して砲に弾薬を供給することができるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記のような従来の機関砲には、砲の旋回角度及びふ仰角度に応じて砲側の弾薬給排装置と弾薬箱との相対位置が変化することになるので、給弾用案内装置がこれに応じた姿勢となれるように給弾用案内装置の移動空間を確保しておく必要があるため、フレキシブルシュートのような給弾用案内装置を収容する収容部が大形のものになるという問題点がある。本発明はこのような課題を解決することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、砲軸線と直交する耳軸線方向を向いた弾薬を徐々に砲軸線方向を向くように揺動させた後、弾薬を砲側に引き渡すようにすることにより上記課題を解決する。すなわち本発明の機関砲の弾薬供給方法は、砲軸線と直交する耳軸線に沿って外方から送られてきた弾薬を弾薬受取位置に位置した弾薬供給装置の保弾部に受け取り、次に弾薬供給装置を駆動して保弾部によって弾薬を砲軸線に沿った弾薬受渡位置に向かって搬送し、保弾部が弾薬受取位置側から排出部を通る場合には排出部の穴を閉鎖することにより保弾部から弾薬を排出することなく弾薬受渡位置まで移動させられるようにし、次に弾薬を保弾部から砲側に引き取らせ、発射後、砲側から保弾部に受け渡された空薬きょうを排出部に向かって搬送し、保弾部が弾薬受渡位置側から排出部を通る場合には排出部の穴を開放することにより保弾部から空薬きょうを排出し、排出後に保弾部を弾薬受取位置に位置させるようにしている。なお、互いに直交する2つの保弾部を正逆方向に交互に90度揺動させることによって、弾薬供給動作と空薬きょう排出動作とを並行して行うようにするとよい。また、上記方法を実施する装置は、耳軸(14)を回動中心としてふ仰可能な機関砲に弾薬(80)を供給するものを対象にしており、2つの保弾部(34a、34b)を有するトレイ本体(34)と、機関砲の後尾部に固定されておりトレイ本体(34)を回動可能に支持するブラケット(18)と、トレイ本体(34)の下方に配置されており、ブラケット(18)に固定された弾薬ガイド板(40)と、トレイ本体(34)を駆動するトレイ駆動装置(30)と、を有しており、トレイ本体(34)は、一方の保弾部(34a)が他方の保弾部(34b)と直交するように全体として「L」字状の屈曲形状に形成されており、両保弾部(34a、34b)は、一方が耳軸線に沿った弾薬受取位置にしたとき他方が砲軸線に沿った弾薬引渡位置に位置するように配置されており、トレイ本体(34)は、保弾部(34a、34b)が屈曲部を揺動中心として弾薬受取位置と弾薬引渡位置との間を揺動するようにトレイ駆動装置(30)に取り付けられており、弾薬ガイド板(40)は、保弾部(34a、34b)によって側部が支持された弾薬(80)及び発射後の空薬きょう(82)を下方からそれぞれ支持するように配置されており、両保弾部(34a及び34b)のうち、弾薬受取位置に位置した保弾部(34a)が機関砲外から送られてきた弾薬(80)を受け取るとともに、弾薬引渡位置に位置した保弾部(34b)に保持されている弾薬(80)を遊底(32)が引き取るように構成されていることを特徴としている。なお、上記弾薬ガイド板(40)には、弾薬受取位置及び弾薬引渡位置の中間位置に対応する位置にそれぞれ排出穴(40b)が形成されており、排出穴(40b)を開閉可能なふた部材(68)を有する開閉装置が設けられており、開閉装置は、ふた部材(68)をばね力によって常時開放位置に位置させるように構成されており、保弾部(34a又は34b)が弾薬受取位置側から弾薬引渡位置側に移動する際にはふた部材(68)をばね力に抗して強制的に閉鎖位置に位置させるように構成されているとよい。さらに、上記保弾部(34a)が弾薬受取位置及び弾薬引渡位置のいずれか一方の位置に位置した状態で、トレイ本体(34)を反対位置側に駆動するねじり力が作用するように配置したトーションバー(62)が設けられているとよい。さらに、上記トレイ本体(34)には、これの保弾部(34a、34b)に前部用のストッパ装置(64)及び後部用のストッパ装置(66)がそれぞれ設けられており、ストッパ装置(64及び66)は、保弾部(34a、34b)に固定されたケース(70)と、ケース(70)に上下方向に移動可能にはめ合わされた段付き状のプランジャ(71)と、ケース(70)内に配置されておりプランジャ(71)を上方向に押すように力を作用させたばね(72)と、を有しており、上記ブラケット(18)には、これのストッパ装置(64及び66)と対向する側の面にカム面(19a及び19b)がそれぞれ形成されており、前部用のストッパ装置(64)のプランジャ(71)は、これの上端部が前部用のカム面(19b)に押し付けられており、後部用のストッパ装置(66)のプランジャ(71)は、これの上端部が後部用のカム面(19a)に押し付けられており、両カム面(19a及び19b)は、弾薬供給装置が弾薬受取位置(c1又はc2)にあるときは、前部用のストッパ装置(64)のプランジャ(71)をばね(72)の力に抗して下方に押圧して弾薬(80)の前方方向への揺動を規制する位置に位置させるとともに、後部用のストッパ装置(66)のプランジャ(71)を上方に位置させて弾薬(80)の供給が可能となるように、また弾薬供給装置が弾薬移送中(b1又はb2)の場合は、両プランジャ(71)をそれぞればね(72)の力に抗して下方に押圧して弾薬(80)の前後方向への揺動を規制する位置に位置させるように、さらに弾薬供給装置が弾薬引き渡し位置(a)にあるときは、両プランジャ(71)をそれぞれ上方に位置させて弾薬(80)の装てんが可能となるように、それぞれのカム面形状が設定されているとよい。なお、かっこ内の符号は実施例の対応する部材を示す。
【0005】
【作用】耳軸線方向から送られてきた弾薬は、耳軸線側の弾薬受取位置において搬送装置の保弾部に受け取られ、耳軸線方向を向いた状態から徐々に砲軸線方向を向くように搬送装置によって揺動させられる。砲軸線側の弾薬引渡位置において弾薬は砲側に受け取られる。これによりフレキシブルシュートのような移動空間の大きい給弾用案内装置を用いることなく小形の装置によって弾薬を供給することができる。
【0006】
【実施例】
(全体配置)図1〜18に本発明の実施例を示す。図1及び2において、機関砲の砲身10の後部には砲尾装置12が配置されている。砲尾装置12は、弾薬80を砲身10に装てん可能であるとともに発射後砲身10内に残された空薬きょう82を砲身10から引き抜き可能な遊底32、遊底32を駆動する遊底駆動装置44、外部から弾薬80を受け取って遊底32に引き渡し可能であるとともに発射後遊底32から空薬きょう82を受け取り可能な「L」字状に屈曲した送弾トレイ装置28、送弾トレイ装置28を屈曲部を揺動中心として図示してない給弾装置側の弾薬受取位置と遊底32側の弾薬引渡位置との間を揺動可能に支持するブラケット18、送弾トレイ装置28を駆動するトレイ駆動装置30などを有している。なお、砲側の装てん装置を構成する遊底32、及び遊底駆動装置44は、本発明の弾薬供給装置とは別の装置であるが、作動上関連しているので、後で別に説明する。ブラケット18の両側端部には耳軸14がそれぞれ形成されている。耳軸14は、軸受ブラケット16によって回動可能に支持されている。軸受ブラケット16は図示してない車両などの固定部に固定されている。ブラケット18の先端部には砲身10が一体的に固定されている。これにより砲身10は、ブラケット18と一体に耳軸線Tを回動中心としてふ仰可能である。図17に示すように、ブラケット18には、後述するストッパ装置66と対応する位置に、カム面19aが形成されている。同様に図18に示すように、ブラケット18には、後述するストッパ装置64と対応する位置に、カム面19bが形成されている。これらにより搬送中の所定の範囲だけ、送弾トレイ装置28に支持された弾薬80の軸方向位置を規制することが可能である。ブラケット18に回転可能に支持されたトレイ駆動軸20の下端側には、全体の形状が「L」字状に90度屈曲された上述の送弾トレイ装置28が取り付けられており、また上端側には上述のトレイ駆動装置30が接続されている。これにより弾薬80は、図2に示すように、耳軸14と向かい合った弾薬受取位置において、図示してない給弾装置から送弾トレイ装置28に受け渡され、この位置から90度揺動した弾薬引渡位置において送弾トレイ装置28から遊底32に引き渡されるようになっている。
【0007】(送弾トレイ装置)図3及び4に示すように、トレイ駆動軸20には、これの下端部にトレイ本体34が固定されている。トレイ駆動軸20は、これの軸心が、砲軸線G及び耳軸線Tの交点を通るように配置されている。トレイ本体34は、長方形板状の保弾部34a及びこれと直交する同様な形状の保弾部34bによって全体として「L」字状に折れ曲がった形状とされており、屈曲部が揺動中心となるようにトレイ駆動軸20に接合されている。保弾部34a及び保弾部34bの側部には、保弾部ごとに4つの側部保持板36が配置されている。側部保持板36は、これの上端側がピン78をもってそれぞれ回動可能にトレイ本体34によって支持されている。同じ側面側の2つの側部保持板36は、これらの下端側がそれぞれピン76をもってリンク板38の両端部に連結されている。すなわち、保弾部ごとに、両側で4つの側部保持板36、4つのピン76、4つのピン78、及び2つのリンク板38が設けられている。これにより側部保持板36は、弾薬80の円筒部を側面から支持可能である。トレイ本体34の下方には、半円形板状の弾薬ガイド板40が配置されている。弾薬ガイド板40は、砲尾装置12の図示してない取付部に固定されている。これにより弾薬ガイド板40は、砲身10とともにふ仰可能である。図11に示すように、弾薬ガイド板40には、切欠き状の案内部40aが形成されている。案内部40aの図11中左右方向の幅寸法は、後述する遊底32の幅寸法と対応するものとされている。なお、図11は、案内部40aに、2つの下部保持板42がそれぞれ向かい合ってはまり込んだ状態が示されている。図4に示すように、下部保持板42は、合計4つ設けられており、ピン74をもって弾薬ガイド板40の上面側にそれぞれ回動可能に支持されている。弾薬ガイド板40は、これの下部保持板42取付部、及び回動部分が、他の部分よりも低くされており、また下部保持板42の上側の面は、弾薬ガイド板40の上側の面と一致するような関係配置とされている。これにより、下部保持板42によって支持された弾薬80を遊底32が受け取ることができるようになっている。下部保持板42は、回動方向の外力が作用していない場合には図示してないそれぞれのばね機構によって、図4に示す位置を維持されるようになっている。すなわち、下部保持板42は、図11に示す状態においては弾薬80を下方からそれぞれ支持しているが、遊底32が待機位置から前進するのに伴って、これに押されて先端側がそれぞれ側方に開きながら、弾薬80を遊底32に引き渡すようになっている。これにより、遊底32が待機位置と、これより前方の装てん位置との間を移動するのを妨げないようになっている。図15に示すように、トレイ本体34の弾薬受取位置と弾薬引渡位置との中間の揺動位置に空薬きょう排出位置が設定されている。図16に示すように、弾薬ガイド板40には、空薬きょう排出位置に対応する位置に排出穴40bが形成されている。排出穴40bは、弾薬受取位置と弾薬引渡位置との中間位置に設けられている。弾薬ガイド板40には、軸69をもって回動可能にふた部材68が設けられている。これによりふた部材68は、排出穴40bを開いた図示の穴開放位置及びこれを閉じた穴閉鎖位置との間を移動可能である。ふた部材68は、これに外力が作用していない場合には、図示してないばね機構により、穴開放位置に強制的に位置させられるようになっている。これにより、トレイ本体34が弾薬80を保持している状態で弾薬受取位置側から弾薬引渡位置側に移動する場合には、側部保持板36及び弾薬80によってふた部材68をばね力に抗して穴閉鎖位置に押し、弾薬80が排出穴40bから落下することなく移送されるようになっている。またトレイ本体34が空薬きょう82を保持している状態で弾薬引渡位置側から弾薬受取位置側に移動する場合には、排出穴40bから空薬きょう82を排出できるようになっている。図11において、中空のトレイ駆動軸20は、軸受60をもってブラケット18により回転可能に支持されている。トレイ駆動軸20の軸心部には、トーションバー62が配置されている。図12に示すように、トーションバー62の上端部はブラケット18にスプライン連結されており、また下端部はトレイ駆動軸20にスプライン連結されている。トーションバー62は、トレイ本体34が弾薬受取位置と弾薬引渡位置との中間位置に位置した状態では、ねじれ量が0(すなわちばね力が0)になるように取り付けられている。したがってトーションバー62は、トレイ本体34が弾薬受取位置及び弾薬引渡位置のいずれの位置にあってもトレイ本体34を反対方向に揺動させるように力を作用させるようになっている。これにより後述するトレイ駆動装置30の駆動力が小さくて済むようにしている。トレイ本体34、側部保持板36、リンク板38、弾薬ガイド板40、下部保持板42などによって送弾トレイ装置28が構成されている。図1において、送弾トレイ装置28は、2箇所のうち一方の弾薬受取位置において図示してない給弾装置から弾薬80を受け取り(図6参照)、トレイ駆動装置30によって駆動されることにより、弾薬80を支持した状態で弾薬受取位置から90度揺動した弾薬引渡位置に移動されるようになっている。このとき、給弾装置の給弾口からたとえば保弾部34bに引き渡された弾薬80は、合計4つの側部保持板36によって両側から挟み込まれ、また後述するストッパ装置64及び66によって前後から挟み込まれた状態で弾薬ガイド板40上を転がされながら遊底32に向かい合った弾薬引渡位置まで移動させられるようになっている。この状態で、遊底32が図3に示す位置から左方の装てん位置に前進することによって、側部保持板36及びリンク板38は、前上方に押し上げられるようになっている。これにより側部保持板36及びリンク板38が遊底32の前進(装てん動作)を邪魔しないようになっている。図13及び14に示すように、トレイ本体34の保弾部34a及び34bには、弾薬80の前端部80a及び後端部80bと対応する位置にそれぞれ前部用のストッパ装置64及び後部用のストッパ装置66が取り付けられている。ストッパ装置64は、ストッパ装置66と同じ構造であるから、ストッパ装置66のみを説明し、ストッパ装置64の説明は省略する。図17に示すように、ケース70には、軸方向に移動可能にプランジャ71がはめ合わされている。ケース70内にはプランジャ71の小径側を短縮方向に押すように力を作用させたばね72が取り付けられている。ケース70、プランジャ71、及びばね72によってストッパ装置66が構成されている。ストッパ装置66のプランジャ71は、ブラケット18のカム面19aに押し付けられており、また図18に示すように、ストッパ装置64のプランジャ71は、ブラケット18のカム面19bに押し付けられている。カム面19a及び19bは、弾薬受取位置においては、ストッパ装置66のプランジャ71が弾薬80を解放する短縮位置に位置するように、またストッパ装置64のプランジャ71が弾薬80を支持する伸長位置に位置するように、さらに弾薬受取位置と弾薬引渡位置との間を揺動中はプランジャ71が弾薬80をそれぞれ支持する伸長位置に位置するように、また弾薬引渡位置においては、ストッパ装置66及び64のプランジャ71が弾薬80をそれぞれ解放する短縮位置に位置するように、これらのカム面形状が設定されている。これにより、弾薬受取位置と弾薬引渡位置においては、弾薬80の受け渡しが可能であり、また搬送中は、弾薬80の軸方向位置を規制することが可能である。
【0008】(トレイ駆動装置)図8において、トレイ駆動軸20の上端部には、ギヤ26が固定されている。ギヤ26を挟んでこれとかみ合わせ可能に、セクタギヤ48及び50が配置されている。なお、図8は、セクタギヤ48がギヤ26にかみ合わされており、セクタギヤ50はギヤ26にかみ合わされていない状態が示されている。セクタギヤ48及び50は、図7に示すような略扇形状に形成されている。セクタギヤ48の軸22には、ギヤ52が固定されている。軸22はモータ46に連結されている。モータ46は、砲尾装置12の図示してない取付部に取り付けられている。セクタギヤ50の軸24には、ギヤ54が固定されている。ギヤ54はギヤ52とかみ合わされている。これにより、モータ46を駆動するとギヤ52及びこれと一体のセクタギヤ48が一方向に回転し、ギヤ54及びこれと一体のセクタギヤ50が反対方向に回転するようになっている。図9に示すように、セクタギヤ48及びセクタギヤ50は、それぞれ1回転中、90度の回動角度だけギヤ20とかみ合うような形状とされている。また、セクタギヤ48及びセクタギヤ50は、互いに180度ずれた状態でギヤ26とかみ合うように配置されている。これにより、ギヤ20がたとえば最初の90度間をセクタギヤ48とだけかみ合い、次の90度間は、いずれともかみ合わず、続いて90度間をセクタギヤ50とだけかみ合い、最後の90度間は、いずれともかみ合わないというサイクルを繰り返すことになる。すなわち、ギヤ26と一体のトレイ駆動軸20が、90度だけ正方向に回動して所定の時間だけ停止し、次に90度だけ逆方向に回動して所定の時間だけ停止する動作を繰り返すことになる。セクタギヤ48には、これの上面部2箇所に図示のような部分弓形のカム48aがそれぞれ形成されている。カム48aは、セクタギヤ48の回転に伴って、後述するロック56をロック状態及びアンロック状態のいずれか一方の状態とするようになっている。図10に示すように、ギヤ26には小径部が形成されており、小径部の外周側には、2つのくぼみ26a及び26bが互いに90度離れた位置にそれぞれ形成されている。ギヤ26の小径部に対応する位置には、ロック56が配置されている。ロック56は軸方向に移動可能に支持部材57にはめ合わされている。支持部材57は、ブラケット18に固定されている。ロック56の図中右端部には、下方に突出したカムフォロワ部56aが形成されている。すなわち、ロック56は、これのカムフォロワ部56aによってセクタギヤ48のカム48aと係合可能とされている。支持部材57内には、ばね58が配置されている。ばね58は、ロック56をギヤ26の小径部に向かって押すように力を作用させてある。これにより、セクタギヤ48の回転に応じて、これのカム48aがロック56と係合した場合には、ロック56をばね58の力に抗してギヤ26のくぼみ26a(又はくぼみ26b)から離脱させることが可能であり、またカム48aがロック56から外れた場合には、ロック56をばね58の力によってギヤ26のくぼみ26a(又はくぼみ26b)にはめ合わせることが可能である。すなわち、ギヤ26がセクタギヤ48及び50のいずれともかみ合わされていない状態において、ギヤ26が振動などによって回動しないようにロックしておくことが可能である。セクタギヤ48、50、軸22、24、ギヤ52、54、モータ46、ロック56などによってトレイ駆動装置30が構成されている。
【0009】(遊底、及び遊底駆動装置)遊底32、及び遊底駆動装置44は、本発明の弾薬供給装置とは別の装置(装てん装置)であるが、作動上関連しているので、ここで説明しておく。図4に示すように、弾薬引渡位置に位置したトレイ本体34の保弾部34aの後方に遊底32が位置している。遊底32は、遊底駆動装置44(図1参照)によって駆動されることにより、図4に示す待機位置と、図5に示す装てん位置との間を移動可能である。すなわち、遊底32は、待機位置から前方に移動することによって弾薬引渡位置に位置した送弾トレイ装置28から弾薬80を受け取りながら、さらに前進して装てん位置に到達し、砲身10に弾薬80を装てんし、また発射後、装てん位置から後方に移動することによって砲身10から空薬きょう82を受け取りながら、さらに後退して送弾トレイ装置28に空薬きょう82を引き渡した後、待機位置に到達することになる。
【0010】次に、この実施例の作用を説明する。図2に示すように、送弾トレイ装置28の保弾部34aが弾薬80を保持して弾薬引渡位置に位置しており、これに応じて保弾部34bが空のまま砲尾から見て左側面側の弾薬受取位置に位置しており、遊底32が待機位置に位置しているものとする。この状態では、後部側のストッパ装置66は、図17(a)に示すように弾薬80の軸方向の移動を許しており、また前部側のストッパ装置64も、図18(a)に示すように弾薬80の軸方向の移動を許している。遊底駆動装置44が作動することにより遊底32が前進して下部保持板42や側部保持板36を押し除けながら保弾部34aから弾薬80を受け取り、さらに前進して装てん位置に到達して弾薬80を砲身10に装てんすることになる。この際、遊底32は装てん位置に到達する前に、前部緩衝装置84に突き当たり、前進速度が減速されながら装てん位置で停止させられることになる。遊底32は発射終了まで装てん位置に停止させられているが、前部緩衝装置84によって後退方向の力が作用させられており、これにより遊底駆動装置44の駆動力を小さいもので済むようにしてある。発射後、遊底32が後退して砲身10内に残された空薬きょう82を引き抜き、さらに後退して空薬きょう82を保弾部34aに引き渡し、再び待機位置に戻ることになる。この場合も、遊底32は待機位置に到達する前に、後部緩衝装置86に突き当たり、後退速度が減速されながら待機位置で停止させられることになる。遊底32は発射終了まで装てん位置に停止させられているが、後部緩衝装置86によって前進方向の力が作用させられており、遊底駆動装置44の駆動力を小さいもので済むようにしてある。この間に、図示してない給弾装置から保弾部34bに弾薬80が送り込まれる。このとき後部側のストッパ装置66は、図17(c1)に示すように弾薬80の軸方向の移動を許しているが、前部側のストッパ装置64は、図18(c1)に示すように弾薬80の軸方向の移動を拘束している。これにより保弾部34bの所定位置に弾薬80を送り込むことができるようになっている。次にトレイ駆動装置30が作動することによって、送弾トレイ装置28が図2中反時計方向に揺動させられる。この揺動開始時にトーションバー62によってトレイ駆動軸20には反時計方向の力が作用しているので、トレイ駆動装置30の起動力は小さいもので済むようにしてある。揺動中、後部側のストッパ装置66は、図17(b2)に示すように弾薬80の軸方向の移動を拘束しており、また前部側のストッパ装置64も、図示を省略してあるが弾薬80の軸方向の移動を拘束している。トレイ本体34が約45度揺動したとき、弾薬ガイド板40の排出穴40bから空薬きょう82が排出されて保弾部34aは空にされる。このとき保弾部34bに保持された弾薬80は、ふた部材68を閉鎖方向に押すことにより反対側の排出穴40bを閉じるので、排出穴40bから落下することなく搬送されていくことになる。トレイ本体34が90度揺動すると、保弾部34aは砲尾から見て右側面側の弾薬受取位置に位置し、これに対応して保弾部34bが弾薬引渡位置に位置することになる。上記と同様にして弾薬80の装てん、発射、空薬きょう82の抜取り、保弾部34aへの弾薬80の送り込みの動作が行われた後、送弾トレイ装置28が図2中時計方向に揺動させられ、弾薬ガイド板40の反対側の排出穴40bから空薬きょう82の排出が行われた後、初期の状態に戻ることになる。なお、送弾トレイ装置28が時計方向に揺動させられるときも、揺動開始時にトーションバー62によってトレイ駆動軸20には時計方向の力が作用しているので、トレイ駆動装置30の起動力は小さいもので済むようにしてある。このようなサイクルが繰り返されることにより、連続的に弾薬80を供給し、また空薬きょう82を砲外に排出することができる。
【0011】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、フレキシブルシュートのような移動空間の大きい給弾用案内装置を用いることなく、砲に弾薬を供給することができる。また、発射後の空薬きょうを簡単な機構によって排出することができる。したがって空薬きょう排出専用の装置を用いる必要がなく装置を小形で、安価なものにすることができる。




 

 


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