米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 武器 -> 株式会社日本製鋼所

発明の名称 衝撃エネルギー消滅方法及び装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平7−55394
公開日 平成7年(1995)3月3日
出願番号 特願平5−207621
出願日 平成5年(1993)8月23日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】曾我 道照 (外6名)
発明者 中原 清志
要約 目的
本発明は、特に、筺体内で衝撃エネルギーを安全且つ簡単に、しかも短時間で自己消滅させるようにした衝撃エネルギー消滅方法及び装置を提供することを目的とする。

構成
本発明による衝撃エネルギー消滅方法及び装置は、筺体(11)内に形成した回転楕円体状の空間部(14)内に存在する2つの焦点(F1,F2)のうちの一方の焦点(F1)に衝撃エネルギー発生源(17)を配置し、この衝撃エネルギー発生源(17)から発生する衝撃エネルギーを、前記空間部(14)の反射面(15)に反射させた後、他方の焦点(F2)で相殺させる構成であるから、簡単な作業で衝撃エネルギーを安全且つ短時間で激減させることができる。
特許請求の範囲
【請求項1】 筺体(11)内に形成した回転楕円体状の空間部(14)内に存在する2つの焦点(F1,F2)のうちの一方の焦点(F1)に衝撃エネルギー発生源(17)を配置し、この衝撃エネルギー発生源(17)から発生する衝撃エネルギーを、前記空間部(14)の反射面(15)に反射させた後、他方の焦点(F2)で相殺させることを特徴とする衝撃エネルギー消滅方法。
【請求項2】 2つの焦点(F1,F2)をもった回転楕円体状の空間部(14)と、この空間部(14)を画成する反射面(15)と、この反射面(15)を内部に有する筺体(11)とを備えたことを特徴とする衝撃エネルギー消滅装置。
【請求項3】 前記筺体(11)の壁部(16a,16b)に、前記衝撃エネルギー発生源としての砲口(17)を挿入する発生源挿入口(19)と、前記砲口(17)から発射される飛翔体(7)を外部に排出させる飛翔体挿通口(20)とを形成し、前記発生源挿入口(19)と前記飛翔体挿通口(20)とを、対向させように配置させると共に前記2つの焦点(F1,F2)と同一直線状に整列させたことを特徴とする請求項2記載の衝撃エネルギー消滅装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、衝撃エネルギー消滅方法及び装置に関し、特に、例えば弾丸等を発射する際に砲口で発生する衝撃エネルギー、例えば爆破音や衝撃波を筺体内で自己消滅させるための新規な改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から既知の衝撃エネルギー消滅装置としては、特公昭53−34019号に開示され、図3で示す構成が採用されている。図3において、符号1で示すものは衝撃エネルギー消滅装置の本体をなす鉄管であり、この鉄管1の一端にはポリエチレン袋2が装填され、このポリエチレン袋2の注入口2aは、鉄管1の孔3を介して外部に露出している。また、注入口2aを栓4で塞ぐことにより、ポリエチレン袋2内に水10(場合によっては水と砂との混合物)を密封させることができる。
【0003】次に、前記鉄管1の他端には推進装置5が装着され、この推進装置5は鉄管1内に嵌合された鉄筒6と、この鉄筒6の先端に装填した飛翔体7と、鉄筒6の後端に装填したタンピング8と、このタンピング8と飛翔体7との間に画成し且つ火薬を収容した火薬燃焼室9とから構成されている。
【0004】ここで、前記火薬燃焼室9内の火薬を点火した場合、火薬燃焼室9内に高圧ガスが発生すると同時に、飛翔体7は矢印Aの方向に発射され、タンピング8の飛散物は、鉄管1の内部を矢印Bの方向に飛び出す。その結果、タンピング8の飛散物は、衝撃エネルギー消滅装置のポリエチレン袋2に衝突し、ポリエチレン袋2を破壊する。この時、ポリエチレン袋2内に収容した水10の吸熱作用及び飛散運動エネルギーへの変換作用により、鉄管1内のガスの圧力及び温度を下げ、火薬の点火時に発生した爆破音を小さくすることで、所定の消音効果を得ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の衝撃エネルギー消滅装置は、以上のように構成されていたため、次のような課題が存在していた。すなわち、ポリエチレン袋2内の水10は、タンピング8がポリエチレン袋2に衝突した際に、後方(矢印C方向)に飛散する。この時、水10及びタンピング8の飛散物で周辺の環境を汚す。従って、衝撃エネルギー消滅装置の使用場所が極めて限定されるといった課題があった。
【0006】本発明は、以上のような課題を解決するためになされたもので、特に、筺体内で衝撃エネルギーを安全且つ簡単に、しかも短時間で自己消滅させるようにした衝撃エネルギー消滅方法及び装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による衝撃エネルギー消滅方法は、筺体内に形成した回転楕円体状の空間部内に存在する2つの焦点のうちの一方の焦点に衝撃エネルギー発生源を配置し、この衝撃エネルギー発生源から発生する衝撃エネルギーを、前記空間部の反射面に反射させた後、他方の焦点で相殺させる方法である。
【0008】本発明による衝撃エネルギー消滅装置は、2つの焦点をもった回転楕円体状の空間部と、この空間部を画成する反射面と、この反射面を内部に有する筺体とを備えた構成である。
【0009】さらに詳細には、前記筺体の壁部に、前記衝撃エネルギー発生源としての砲口を挿入する発生源挿入口と、前記砲口から発射される飛翔体を外部に排出させる飛翔体挿通口とを形成し、前記発生源挿入口と前記飛翔体挿通口とを、対向させように配置させると共に前記2つの焦点と同一直線状に整列させた構成である。
【0010】
【作用】本発明による衝撃エネルギー消滅方法及び装置においては、回転楕円体状の空間部内に存在する一方の焦点に衝撃エネルギー発生源を配置した後、この衝撃エネルギー発生源から衝撃エネルギーを拡散させる。そして、この衝撃エネルギーは、反射面に反射しながら他方の焦点に集中する。その結果、この他方の焦点に到達した衝撃エネルギーは、相互に打ち消し合うと共に自己消滅するので、筺体内部の焦点で発生させた衝撃エネルギーを外部に漏らすことなく、筺体内で適切に激減させることができる。
【0011】
【実施例】以下、図面と共に本発明による衝撃エネルギー消滅方法及び装置の好適な実施例について詳細に説明する。なお、従来例と同一又は同等部分については、同一符号を用いて説明する。
【0012】図1において、符号11で示すものは筺体であり、この筺体11は、垂直方向の第1接合部12及び水平方向の第2接合部13を介して、第1,第2,第3及び第4筺体11a〜11dに4分割されている。このように筺体11を4分割の構成にすることで、筺体11内の空間部14を精度良く切削加工することができると共に、筺体11の搬送や組み立てを容易にすることができる。なお、第1及び第2接合部12,13の固定は、ボルト締め等の着脱自在な締結手段により堅固に行われていることは言うまでもない。
【0013】前記筺体11の内部には回転楕円体状の空間部14が形成され、この空間部14は回転楕円体状の平滑な反射面15により画成されている。そして、この反射面15を回転楕円体状に形成する結果、空間部14内の回転軸線16上には、第1焦点F1及び第2焦点F2が配設される。なお、この回転楕円体は、反射面15の任意の地点Kと第1焦点F1との距離Hと、前記任意の地点Kと第2焦点F2との距離Lとの和が常に一定になる形状であると共に、第1焦点F1から地点Kに向けて発射された波動を第2焦点F2に収束させる形状にもなっている。従って、回転軸線16を中心として、地点Kに対称な地点K1を反射面15上に想定した場合、地点K及び地点K1に向けて第1焦点F1から同時刻に発射された時に発生した衝撃エネルギーによる波動(例えば音圧)は、第2焦点F2に同時刻に到達して衝突することになる(図2参照)。なお、前記回転楕円体とは、1つの楕円平面を、この楕円平面内に位置する回転軸線を中心に回転させた時に生じる立体をいう。
【0014】また、前記筺体11の第1焦点側に位置する第1壁部16aには、衝撃エネルギー発生源としての砲口17をもった砲身18を挿入するための発生源挿入口19が形成されている。更に、筺体11の第2焦点側に位置する第2壁部16bには、砲口17から発射された飛翔体7を外部に排出させるための飛翔体挿通口20が形成されている。なお、発生源挿入口19と飛翔体挿通口20とは、回転軸線16上に対向させるように配置していると共に、前記第1及び第2焦点F1,F2とも同一直線状に整列させている。更に、前記筺体11の底面には、地面Gに沿って筺体11を移動させるための車輪21が設けられている。従って、砲口17を移動させずとも、筺体11自体を移動させることにより、砲口17と第1焦点F1とを適宜に一致させることができる。
【0015】次に、本発明の衝撃エネルギー消滅方法について説明する。先ず、発生源挿入口19から砲身18を挿入して、筺体11内に形成した回転楕円体状の空間部14内の第1焦点F1に、衝撃エネルギー発生源としての砲口17を配置する。なお、この場合、砲口17は、飛翔体挿通口20に向けると共に、水平方向における第1焦点F1とのずれを、筺体11自体の移動により調整する。その後、砲口17から飛翔体7を発射させ、飛翔体挿通口20から飛翔体7を高速で排出する。そして、砲口17から飛翔体7を発射させた時に発生した衝撃エネルギー(例えば、発射音等)が第1焦点F1から放射状に拡散し、この衝撃エネルギーが反射面15に衝突した後、第2焦点F2に収束する。その結果、図2に示すように、回転軸線16を中心として対称関係(線対称)にある地点(例えば任意の地点K,K1)から第2焦点F2に向けて飛来する衝撃エネルギーとしての音圧は、第2焦点F2の位置で、相互に逆相の関係をもってエネルギーを打ち消し合うと共に吸収し合うので、筺体11内で自己消滅しつつ激減する。
【0016】なお、本発明の衝撃エネルギー消滅方法及び装置は、火薬製品や火薬を詰めた容器の爆破処理、及び破裂音の消去、更にはジェット機のエンジン調整時の消音等に適用することができる。この場合、当然のこととして、衝撃エネルギー発生源としての火薬製品等は第1焦点F1に配置させることは言うまでもない。
【0017】
【発明の効果】本発明による衝撃エネルギー消滅方法及び装置は、以上のように構成されているため、次のような効果を得ることができる。すなわち、予じめ形成された回転楕円体状の空間部内の2つの焦点のうちの一方の焦点に、衝撃エネルギー発生源を配置するだけでよいから、簡単な作業で衝撃エネルギーを激減させることができ、更に、衝撃エネルギーを筺体の中で処理しているので、安全が確保され、しかも、筺体内で短時間のうちに衝撃エネルギーを自己消滅させることできる。そして、従来のように、後方に水等が飛散物することがないので、周囲の環境を汚染することがなく、様々な用途に適用することができるといった優れた効果を有する。




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013