米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 武器 -> 株式会社日本製鋼所

発明の名称 機関砲の遊底
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平7−55393
公開日 平成7年(1995)3月3日
出願番号 特願平5−223929
出願日 平成5年(1993)8月18日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】前田 宏之
発明者 吉松 盛喜
要約 目的
機関砲の遊底の提供。

構成
機関部本体25に摺動自在に収容される機関砲の遊底1であつて、前端部に弾薬6を支持する遊底本体14内に収容する緩衝ばね23と、緩衝ばね23によつて前方に付勢され、遊底本体14の第1段部14aに係止部19aが係止して所定量T突出し、遊底本体14の前進後に、砲身7の後端面7c側に当接して弾性的に押し込まれるロッド部材19と、緩衝ばね23によつて後方に付勢され、遊底本体14の第2段部14bに係止部18aが係止して所定量S突出し、遊底本体14の後退後に、機関部本体25のストッパ部25aに当接して弾性的に押し込まれるブロック部材18とを備える。
特許請求の範囲
【請求項1】 砲身との間に弾薬を供給した後、駆動機構によつて該砲身の中心軸線方向に前進、停止、後退、停止の作動を順次に行うように機関部本体に摺動自在に収容される機関砲の遊底であつて、前端部に該弾薬を支持する遊底本体と、該遊底本体内に収容する緩衝ばねと、該緩衝ばねによつて前方に付勢され、該遊底本体の第1段部に係止部が係止する状態にて、該遊底本体の前側面から所定量突出し、該遊底本体の前進後に、該砲身の後端面側に当接して弾性的に押し込まれるロッド部材と、該緩衝ばねによつて後方に付勢され、該遊底本体の第2段部に係止部が係止する状態にて、該遊底本体の後端面から所定量突出し、該遊底本体の後退後に、該機関部本体のストッパ部に当接して弾性的に押し込まれるブロック部材とを備えることを特徴とする機関砲の遊底。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、機関砲の遊底に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の機関砲において、砲身に弾薬を装填するために遊底方式を採るものが知られている。この種の機関砲において連続して弾丸を発射する際には、下記ア〜エのサイクルが繰り返されている。
ア 遊底が前進して弾薬を砲身に装填する。
イ 遊底が前進停止位置で停止し、弾丸を発射する。その際、殆どの機関砲では、安全のために閉鎖機構によつて遊底を砲身部と結合する。
ウ 遊底が後退する。
エ 遊底が後退停止位置で停止し、弾薬が遊底の前方の装填準備位置に供給される。
【0003】このことから判るように、遊底は、前進、後退運動を停止を挟んで繰り返すことになる。しかして、連続発射の速度の上昇に伴つて遊底の前進、後退時間が短くなり、そのため遊底の速度が大きくなり、その速度を得るためには、駆動機構によつて急激な加速力及び減速力を遊底に与える必要がある。現在の遊底の駆動機構は、モータによつてチェーン又はカムドラムを駆動することによつて遊底の運動及び停止サイクルを得ている。遊底の急激な加速及び減速は、駆動機構であるチェーン若しくはカムドラム及び遊底のそれらとの結合部に強大な負荷がかかり、更にこの加速及び減速を与えるためにモータの出力トルクは大きなものが必要となる。
【0004】そこで、図11に示すように遊底104のストロークの前後に緩衝ばね101と緩衝器100とを配置し、緩衝ばね101によつて遊底104の前進運動の急激な減速を緩衝させると共に停止後に後退運動を加速させ、また、緩衝器100によつて遊底104の後退運動の急激な減速を緩和すると共に停止後の前進運動の加速を促すものが提案されている。102は砲身、103は当て金、105は砲身受け、106は弾薬、107は機関部本体、108は駆動機構であるカムドラム、109は送弾ホイールである。
【発明が解決しようとする課題】
【0005】しかしながら、このような従来の機関砲の遊底104にあつては、遊底104の前後進の各停止位置に緩衝ばね101と緩衝器100とを別個に配置する構造であつたため、構造が複雑化すると共に遊底104及び機関砲が大形化するという技術的課題があつた。
【0006】すなわち、砲身102は、射撃に際して高圧が発生する部分でもあり、これに耐える大きさが必要となる。そして、緩衝ばね101は、その外側に配置することになり、それに応じて遊底104も大きくなる。その結果、遊底104の質量が大きくなり、加速及び減速に要する力(トルク)も大となる。加えて、通常の機関砲にあつては、砲身102の後端部に遊底閉鎖機構を設けた砲尾環を付属させ、前進停止位置では遊底104を砲身102と結合するようにしているが、その場合には緩衝ばね101が砲尾環の外側に配置されることになり、遊底104も更に大きくなる。これに対し、後方に配置する緩衝器100には、取付け上の障害となる部品は格別ないが、緩衝器100の分だけ機関砲が長くなる。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような従来の技術的課題に鑑みてなされたものであり、その構成は、砲身との間に弾薬を供給した後、駆動機構によつて該砲身の中心軸線方向に前進、停止、後退、停止の作動を順次に行うように機関部本体に摺動自在に収容される機関砲の遊底であつて、前端部に該弾薬を支持する遊底本体と、該遊底本体内に収容する緩衝ばねと、該緩衝ばねによつて前方に付勢され、該遊底本体の第1段部に係止部が係止する状態にて、該遊底本体の前側面から所定量突出し、該遊底本体の前進後に、該砲身の後端面側に当接して弾性的に押し込まれるロッド部材と、該緩衝ばねによつて後方に付勢され、該遊底本体の第2段部に係止部が係止する状態にて、該遊底本体の後端面から所定量突出し、該遊底本体の後退後に、該機関部本体のストッパ部に当接して弾性的に押し込まれるブロック部材とを備えることを特徴とする機関砲の遊底である。
【0008】
【作用】いま、遊底が前進した後の停止行程にあるものとする。停止行程では、ロッド部材は、砲身の後端面側に当接して弾性的に押し込まれ、緩衝ばねが所定量だけ圧縮されている。この状態から弾丸の発射が行われた後、後退行程に移行する。
【0009】後退行程が開始すれば、緩衝ばねのばね力を受けるロッド部材が突出して遊底に加速力を与えるので、駆動機構による遊底の後退が助勢され、遊底は速やかに最大速度に達する。その際の駆動機構の駆動力は、緩衝ばねを備えない場合に必要となる駆動機構の駆動力と比較して、軽減される。ロッド部材は、遊底本体の第1段部に係止部が係止して、その突出作動が終了する。
【0010】遊底の後退行程により、ブロック部材が機関部本体のストッパ部に係合しだせば、ブロック部材によつて緩衝ばねが所定量だけ押し込められて圧縮される。これにより、遊底に減速力が与えられ、駆動機構による減速が助勢される。遊底の後退行程は、遊底が後退停止位置に達して終了する。このようにして、遊底の加速及び減速に要する駆動機構の駆動力は、緩衝ばねの力をほぼ差し引いたものに削減される。そのため、遊底の加速及び減速時に駆動機構及び遊底の駆動機構との係合部にかかる負荷が軽減される。
【0011】次に、遊底が停止したままの送弾行程に移行し、後退停止位置を採る遊底と砲身の後端部との間に、弾薬が供給される。その後、駆動機構の駆動によつて前進行程に移行し、遊底が前進を開始するが、その際、ストッパ部に弾性的に当たるブロックが緩衝ばねのばね力を受けて突出するので、遊底に加速力を付加する。ブロックの突出作動は、係止部が遊底本体の第2段部に係止して、終了する。そして、遊底の前進が進行し、ロッドが砲身の後端面側に当接して弾性的に押し込まれるようになると、遊底に減速力が付加される。このようにして、遊底に前進−停止−後退−停止の動作を与えることができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する。図1〜図10は、本発明に係る機関砲の遊底の1実施例を示す。先ず、図1,図2を参照して機関砲の要部について説明する。砲身7の後端部に接続する機関部本体25には、砲身7の中心軸線の延長線上を摺動自在として遊底1が配設され、この遊底1の下方に駆動機構4が配置され、遊底1の上側に送弾機構5が配置される。なお、この砲身7にあつては、その後端部に図2に示す砲尾環7aを付属させ、砲尾環7aに遊底閉鎖機構7bを設け、遊底1の前進停止位置において遊底1を砲身7と結合するようになつている。
【0013】駆動機構4は、図2に示すように機関部本体25に軸受4a,4bによつて回転自在に支持され、モータ2によつて支持軸4fが回転駆動されるカムドラム4dにて構成され、カムドラム4dのカム溝4eに遊底1の係合突起1aが係合している。この係合突起1aは、図4に示すように軸受1bを介してカム溝4eに係合している。しかして、モータ2によつて支持軸4fを介してカムドラム4dを一方向に回転駆動しながら、遊底1に前進−停止−後退−停止の動作を与えることができる。カムドラム4dのカム溝4eには種々の形状を与え得るが、本実施例では変形等速カム曲線によつている。
【0014】送弾機構5は、図2に示すように機関部本体25に軸受5a,5bによつて回転自在に支持した送弾ホイール5cと、図1に示す間欠連動機構5dと、モータ2の回転を間欠連動機構5dに伝達するチェーン装置5eとを備える。しかして、モータ2の回転駆動により、チェーン装置5e及び間欠連動機構5dを介して送弾ホイール5cに間欠的な回転運動を与え、同じくモータ2の回転駆動に連動して後退停止位置を採る遊底1と砲身7の後端部との間に、弾薬6を送り込むことができる。
【0015】遊底1は、下面に前記した係合突起1aが形成され、前端部に弾薬6を支持する遊底本体14内に、図6に示す緩衝機構30及び図4,図5に示す撃針15が収容され、図7に示すように遊底本体14の下端部両側の突出部14c,14dが機関部本体25の対向する溝部25b,25cに案内されて、前述したように砲身7の中心軸線の延長線上を摺動自在である。
【0016】撃針15は、砲身7の中心軸線の延長上に合致させて遊底本体14内に配置され、図4に示すように逆鉤16に係止した状態で、その先端部15aが遊底本体14内に位置し、かつ、スプリング15bによつて前方に付勢されている。しかして、逆鉤16を上方に押し込んで、撃針15との係止状態を解除させることにより、撃針15がスプリング15bの弾発力によつて前方に突出するようになつている。
【0017】17は、支持軸22によつて遊底本体14に回転自在に支持された撃針作動レバーであり、遊底1が後退停止位置を採る際、後記するブロック部材18によつて図4に仮想線にて示す位置に回動させられ、撃針15に復帰位置を採らせる。これに伴つて逆鉤16を下降させ、撃針15との係止位置を採るようになつている。
【0018】緩衝機構30は、図6,図8に示すように遊底本体14の下端部に所定の初圧縮量を与えて収容した一対の緩衝ばね23と、一対のロッド部材19と、ブロック部材18とを備える。一対のロッド部材19は、遊底本体14に摺動自在に支持され、各緩衝ばね23によつて前方に付勢され、遊底本体14の第1段部14aに肩状をなす係止部19aが係止する状態にて、遊底本体14の下端部前側面から所定量Tだけ突出し、前進後に、砲身7具体的には砲尾環7aの後端面7c(図4に示す)に当接して弾性的に押し込まれる。ブロック部材18は、遊底本体14に摺動自在に支持され、一対の緩衝ばね23によつて後方に付勢され、遊底本体14の第2段部14bに係止部18aが係止して、係止部18aが第2段部14bに係止する状態にて、遊底本体14の後端面から所定量Sだけ突出し、遊底の後退後に、機関部本体25のストッパ部25a(図2に示す)に当接して弾性的に押し込まれる。
【0019】遊底本体14の第2段部14bは、具体的には図6,図7に示すように遊底本体14に螺合させた一対の止めねじ24,24によつて形成してある。また、緩衝ばね23は、図6,図8に示すように一連の皿ばねを一対配置して構成されている。また、ブロック18の前端部には、撃針作動レバー17を作動させるように受入れている。
【0020】次に、上記実施例の作用について説明する。送弾機構5によつて後退停止位置(図9に示すM)を採る遊底1と砲身7の後端部との間に、弾薬6を供給した状態で、モータ2の回転駆動によつてカムドラム4dを回転駆動し、カム溝4eと遊底1の係合突起1aとの係合により、遊底1に前進−停止−後退−停止の動作を順次に与える。このカムドラム4dのカム溝4eには変形等速カム曲線を与えてあるが、その特徴は、図9に示す遊底1の速度曲線Vに表した遊底1の最大速度V1 を比較的小さくしながら高発射速度を得るのに適する反面、緩衝ばね23を備えない場合のカムドラム4dの駆動力曲線A,Bに示されるように、ストロークの最終時のカムドラム4dの駆動力が一般に大きくなる。
【0021】いま、遊底1が前進した後の停止行程a(図10に示す)にあるものとする。停止行程aでは、一対のロッド部材19は、砲尾環7aの後端面7c(図4に示す)に当接して弾性的に押し込まれ、各緩衝ばね23が所定量Tだけ圧縮されていると共に、図10に閉として示すように遊底閉鎖機構7bによつて遊底1が砲身7と結合している。この状態から撃針15が作動し、図10に示す発射Pが行われた後、図10に開として示すように遊底閉鎖機構7bが解除され、後退行程bに移行する。
【0022】後退行程bが開始すれば、両緩衝ばね23のばね力Q(図9に示す)を受ける一対のロッド部材19が突出して遊底1に加速力を与えるので、モータ2によるカムドラム4dの回転駆動による遊底1の復帰が助勢され、遊底1は速やかに図9に示す速度曲線Vの最大速度V1 に達する。その際のカムドラム4dの駆動力は、図9に示す駆動力曲線Cとして得られる。同図に示す駆動力曲線A、つまり緩衝ばね23を備えない場合に必要となるカムドラム4dの駆動力と比較して、緩衝ばね23によつてカムドラム4dの駆動力が軽減されていることが判る。一対のロッド部材19は、遊底本体14の第1段部14aに係止部19aが係止して、その突出作動が終了する。
【0023】遊底1の後退行程bにより、ブロック部材18が機関部本体25のストッパ部25aに係合しだせば、ブロック部材18によつて一対の緩衝ばね23が所定量Sだけ押し込められて圧縮される。これにより、両緩衝ばね23のばね力R(図10に示す)がストッパ部25aに作用し、遊底1に減速力を与える。遊底1の後退行程bは、遊底1が後退停止位置(図9のM)に達して終了する。このようにして、遊底1の加速及び減速に要するカムドラム4dの駆動力C,Dは、図9に示すように緩衝ばね23の力をほぼ差し引いたものに削減される。その結果、遊底1の加速及び減速時にカムドラム4dの支持軸4f、軸受1b(遊底1の係合突起1a)及びカムドラム4dのカム溝4eにかかる負荷が軽減される。
【0024】ブロック部材18の没入作動により、撃針作動レバー17も作動させられ、スプリング15bの弾発力に抗して撃針15に復帰位置を採らせる。同時に逆鉤16は、撃針15との係止位置を採る。このような遊底1の後退行程bにより、図9に示す変位曲線Eのように遊底1に変位が与えられる。
【0025】次に、図10に示す遊底1が停止したままの送弾行程cに移行し、後退停止位置Mを採る遊底1と砲身7の後端部との間に、送弾機構5によつて弾薬6が供給される。その後、カムドラム4dの回転に伴つて前進行程dに移行し、遊底1が前進を開始するが、その際、ストッパ部25aに当たるブロック18が両緩衝ばね23のばね力Rを受けて突出するので、遊底1に加速力を付加する。ブロック18の突出作動は、係止部18aが遊底本体14の第2段部14bに係止して、終了する。
【0026】撃針作動レバー17は、遊底1が前進移動を開始した後、ブロック部材18によつて図4に実線にて示す位置に作動させられ、撃針15の作動を支障しない位置を採る。そして、遊底1の前進が進行し、一対のロッド19が砲尾環7aの後端面7cに当接して弾性的に押し込まれるようになると、遊底1に減速力が付加される。次いで、遊底1の前進停止位置Nにおいて、遊底閉鎖機構7bによつて遊底1が砲身7と結合される。このようにして、カムドラム4dに一方向の所定の回転駆動を与えながら、遊底1に前進−停止−後退−停止の動作を与えることができる。
【0027】
【発明の効果】以上の説明によつて理解されるように、本発明に係る機関砲の遊底によれば、遊底本体の内部に緩衝ばねを配置し、同一の緩衝ばねによつて遊底の前進の緩衝と後退の緩衝とが行われるので、別個の緩衝装置を備えるものと比較して、部品点数の削減が図られ構造が簡素化する。また、砲身の後端部に緩衝ばねを配置する必要がなく、砲身の強度を充分に確保しながら、特に、遊底閉鎖機構を設けた砲尾環の設置が容易になると共に、遊底及び機関砲の小形化かつ軽量化を図ることができる。併せて、遊底の加速及び減速に要する力も軽減され、遊底の駆動機構の簡略化を図ることができる。加えて、遊底の後退を制限するためには、機関砲本体にストッパ部を形成するのみで充分であり、その場合には機関砲の長さを短縮できる。勿論、機関砲本体の後部に従来の緩衝器を併設し、緩衝ストロークを延ばすことも可能である。




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013