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発明の名称 弾初速増大の方法及び弾
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平7−55392
公開日 平成7年(1995)3月3日
出願番号 特願平5−202402
出願日 平成5年(1993)8月16日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】曾我 道照 (外6名)
発明者 吉岡 武
要約 目的
本発明は弾初速増大の方法及び弾に関し、特に、弾体の薬室に内蔵された推進薬を弾起動後に弾底側に出して燃焼させることにより、弾底圧の低下を防止し砲口における初速を増大させることができることを特徴とする。

構成
本発明による弾初速増大の方法及び弾は、弾(3)起動後に、圧力破膜板(7)又は点火遅延栓(20)を砲腔(1)内の腔圧で破り、弾体(6)内の推進薬(4)を弾(3)の後部に噴出させて燃焼させることにより、弾底(6a)側の弾底圧の低下を防止して初速の向上を計るようにした構成である。
特許請求の範囲
【請求項1】 砲腔(1)内に装填された弾(3)の初速を増大するようにした弾初速増大の方法において、前記弾(3)の起動後に前記弾(3)内の推進薬(4)を前記弾(3)外に出して燃焼させ、前記弾(3)の弾底圧の低下を防止することを特徴とする弾初速増大の方法。
【請求項2】 前記推進薬(4)は液体推進薬を用いることを特徴とする請求項1記載の弾初速増大の方法。
【請求項3】 弾体(6)の薬室(5)内に内蔵された推進薬(4)と、前記弾体(6)の弾底(6a)に設けられた圧力破膜板(7)と、前記薬室(5)内に移動可能に設けられノズル(9)を有するピストン(8)とを備え、前記圧力破膜板(7)の破壊後に前記ピストン(8)が内方へ移動し、前記推進薬(4)が前記ノズル(9)を経て前記弾体(6)外に出されるように構成したことを特徴とする弾。
【請求項4】 弾(3)を構成する弾体(6)の薬室(5)内に内蔵された推進薬(4)と、前記弾体(6)の弾底(6a)に設けられノズル(9)を有するピストン(8)と、前記ノズル(9)に設けられた点火遅延栓(20)とを備え、前記薬室(5)内の推進薬(4)が前記ノズル(9)を経て前記弾体(6)外に出されるように構成したことを特徴とする弾。
【請求項5】 前記推進薬(4)は液体推進薬よりなることを特徴とする請求項3又は4記載の弾。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、弾初速増大の方法及び弾に関し、特に、弾体の薬室に内蔵された推進薬を弾起動後に弾底側に出して燃焼させることにより、弾底圧の低下を防止し砲口における初速を増大させるための新規な改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、用いられていたこの種の弾初速増大の方法としては、一般に、起動用の発射薬の増量、砲身長の延長、トラベリングチャージ等がある。これらは何れも、主として砲自体の側の改良によるものであり、その中の、トラベリングチャージの場合、砲身の薬室から砲口までの砲腔内に推進薬を分散配置し、弾の通過に伴い逐次推進薬に点火して弾を更に加速するようにしていた。また、弾自体は、内部には推進薬は有していなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の弾初速増大の方法及び弾は、以上のように構成されていたため、次のような課題が存在していた。すなわち、前述のトラベリングチャージの場合、弾自体には推進薬を内蔵していないため、砲身内に推進薬を分散配置しなければならず、そのための構造が複雑となり、砲身の構造も極めて複雑化し、コストダウンを計ることが不可能であった。
【0004】本発明は、以上のような課題を解決するためになされたもので、特に、弾体の薬室に内蔵された推進薬を弾起動後に弾底側に出して燃焼させることにより、弾底圧の低下を防止し砲口における初速を増大するようにした弾初速増大の方法及び弾を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明による弾初速増大の方法は、砲腔内に装填された弾の初速を増大するようにした弾初速増大の方法において、弾の弾底圧が低下し始める時期以降に前記弾内の推進薬を前記弾外に出して燃焼させ、前記弾の弾底圧の低下を防止する方法である。
【0006】さらに詳細には、前記推進薬は液体推進薬を用いる方法である。
【0007】本発明による弾は、弾体の薬室内に内蔵された推進薬と、前記弾体の弾底に設けられた圧力破膜板と、前記薬室内に移動可能に設けられノズルを有するピストンとを備え、前記圧力破膜板の破壊後に前記ピストンが内方へ移動し、前記推進薬が前記ノズルを経て前記弾体外に出されるようにした構成である。
【0008】本発明による弾は、弾体の薬室内に内蔵された推進薬と、前記弾体の弾底に設けられノズルを有するピストンと、前記ノズルに設けられた点火遅延栓とを備え、前記薬室内の推進薬が前記ノズルを経て前記弾体外に出されるようにした構成である。
【0009】さらに詳細には、前記推進薬は液体推進薬よりなる構成である。
【0010】
【作用】本発明による弾初速増大の方法及び弾においては、弾における弾体の弾底にノズルを有するピストンを移動自在に設け、このノズルピストンの外側に圧力被膜板を設けるか、又は、このノズルに点火遅延栓を設けている。そのため、弾起動後に弾底圧が低下し始める時期以降に起動による砲腔内の圧力(図3のピーク値近辺)により圧力破膜板が破れ、ピストンに砲腔内の圧力が作用してピストンは前方へ押され、弾体内の推進薬がこのピストンのノズルから弾体外の後方へ出され、砲腔内の温度と圧力で燃焼しその時の燃焼圧力により弾底圧の低下を防止して弾の弾初速を増大させることができる。また、前述の点火遅延栓も前述の圧力破膜板と同様に起動時の圧力(前述のピーク値)により破壊され、弾体内の推進薬の弾体外への噴出を行って、弾底圧の低下を防止することができる。
【0011】
【実施例】以下、図面と共に本発明による弾初速増大の方法及び弾の好適な実施例について詳細に説明する。図1は本発明による弾初速増大の方法に適用した弾を示す断面構成図、図2は他の実施例を示す断面構成図、図3は一般的特性図である。
【0012】図1において符号1で示されるものは砲身2の砲腔であり、この砲腔1内には弾3が砲口1a側に向けて発射できるように装填されている。この弾3は、例えば、LPG等の液体推進薬からなる推進薬4を内蔵した薬室5を有する弾体6と、この弾体6の弾底6aに設けられこの薬室5を密封するためのOリング7aを有する圧力破膜板7と、この圧力破膜板7の内側に位置し前記薬室5の内壁5aに摺動して移動可能に設けられたピストン8と、このピストン8に形成されたノズル9とから構成されている。
【0013】次に、前述の構成において実際に弾3を発射して初速増大する場合について述べる。まず、砲身2の図示しない発射装置を介して弾を起発射させると、この発射装置による砲腔1内の腔圧が図3のピーク値に達する前の起動圧P1で弾3が起動開始となる。この弾3が砲腔1内を起動し、腔圧が図2のピーク値P2に達すると、弾底6aの圧力破膜板7が破れ、ピストン8に砲腔1内の圧力が作用してピストン8は前方へ押され、弾体6内の推進薬4がこのピストン8のノズル9から弾体6外の後方へ出され、砲腔1内の温度と圧力で燃焼し弾底6aの弾底圧の低下を防止して弾体6の高い初速を得ることができる。なお、この圧力破膜板7の破断圧力を適当に設定しておくことにより、推進薬の供給時期を任意に選定することができる。
【0014】従って、本発明による図1の弾3を用いた場合と従来のトラベリングチャージ及び従来の発射薬の増加による各方法における砲腔1内における腔圧を比較すると、図3に示される通りである。すなわち、起動圧P1及びピーク値P2は従来も本発明も同じレベルであるが、本発明による弾3を用いた場合のピーク値P2後の弾底圧は、点線で示すトラベリングチャージ及び実線で示す従来のものよりも高いレベルを維持することができることが明らかとなっている。
【0015】また、図2で示す他の実施例の場合、弾体6の後部6aに設けられたピストン8のノズル9に点火遅延栓20が挿入されており、この点火遅延栓20が図1の圧力破膜板7と同様の働きをするもので、弾3の起動後にこの点火遅延栓20が破られて前記推進薬4がこのノズル9から噴射して燃焼し、弾底圧の低下を防止して砲口1aでの初速を高めることができる。なお、図1と同一部分については同一符号を付し、その説明は省略している。また、前述の推進薬4は液体を用いた場合について述べたが、液体と同様にノズル9から噴出できるものであれば、他の状態の推進薬を用いることができる。
【0016】
【発明の効果】本発明による弾初速増大の方法及び弾は、以上のように構成されているため、次のような効果を得ることができる。すなわち、弾が起動後に砲腔内を移動するに伴って、弾内の推進薬が逐次、弾底から外部に補給されて燃焼するため、弾底部分にかかる弾底圧が増加され、さらに弾を加速して初速の増大を図ることができる。従って、従来の弾構造では不可能であった弾底圧を維持することができ、弾の初速を従来よりも大幅に向上させることができる。




 

 


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