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発明の名称 訓練用射撃模擬装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平7−49199
公開日 平成7年(1995)2月21日
出願番号 特願平5−194862
出願日 平成5年(1993)8月5日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】曾我 道照 (外6名)
発明者 吉岡 武
要約 目的
本発明は訓練用射撃模擬装置に関し、特に、空砲弾を用いることなく、音、光及び煙を発生させて相手方に射撃を認識させることを特徴とする。

構成
本発明による訓練用射撃模擬装置は、可燃物(4A)を有する複数個の射撃体(4)を1組とし、前記各射撃体(4)にスイッチ(6)を介して接続された電源(7)を有し、このスイッチ(6)の操作により射撃体(4)の可燃物(4A)を点火させることにより、従来の高価な空砲弾を不要とする構成である。
特許請求の範囲
【請求項1】 可燃物(4A)を内蔵した複数個の射撃体(4)と、前記射撃体(4)の後部(4b)に設けられ前記可燃物(4A)を発火させるための点火装置(5)と、前記点火装置(5)を連続的に作動させると共に前記各射撃体(4)を選択するための選択機能を有するスイッチ(6)と、前記スイッチ(6)に接続した電源(7)とで構成したことを特徴とする訓練用射撃模擬装置。
【請求項2】 前記射撃体(4)の前部(4c)には、この前部(4c)の開口(4a)を塞ぐための緊塞部(9)が設けられ、前記可燃物(4A)が燃焼した時に発生する燃焼ガスの圧力によりこの緊塞部(9)が破壊されるように構成したことを特徴とする請求項1記載の訓練用射撃模擬装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、訓練用射撃模擬装置に関し、特に、空砲弾を用いることなく、音、光及び煙を発生させて相手方に射撃したことを認識させるための新規な改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、用いられていたこの種の射撃訓練の場合には、空砲弾を用いて実際の砲にて射撃を行い、相手に射撃したことを認識させるようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の射撃訓練は、以上のように構成されていたため、次のような課題が存在していた。すなわち、中口径以上の砲では空砲弾が存在していなかったため、訓練において射撃の状況を現すことは不可能であった。また、実際の砲を使用するため、射撃後の砲の手入れをしなければならなかった。
【0004】本発明は、以上のような課題を解決するためになされたもので、特に、空砲弾を用いることなく、音、光及び煙を発生させて相手方に射撃したことを認識させるようにした訓練用射撃模擬装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明による訓練用射撃模擬装置は、可燃物を内蔵した複数個の射撃体と、前記射撃体の後部に設けられ前記可燃物を発火させるための点火装置と、前記点火装置を連続的に作動させると共に前記射撃体を選択するための選択機能を有するスイッチと、前記スイッチに接続した電源とよりなる構成である。
【0006】さらに詳細には、前記射撃体の前部には、この前部の開口を塞ぐための緊塞部が設けられ、前記可燃物が燃焼した時に発生する燃焼ガスの圧力によりこの緊塞部が破壊されるようにした構成である。
【0007】
【作用】本発明による訓練用射撃模擬装置においては、複数の射撃体を1組として戦車等の車輌の砲塔上に置き、スイッチをオンとすると、電源が点火装置を介して可燃物に供給され、可燃物が爆発して、光、音及び煙を発生する。この場合、射撃体内で爆発した可燃物による燃焼ガスはその圧力によって射撃体の前部の緊塞部を破って外部に出るため、煙が外に発生し、空砲弾を発射した時と全く同じ状態を再現することができる。また、スイッチが選択機能を有しているため、各射撃体を選択的に作動させることもできる。
【0008】
【実施例】以下、図面と共に本発明による訓練用射撃模擬装置の好適な実施例について詳細に説明する。まず、図1において符号1で示されるものは戦車よりなる車輌であり、この車輌1には、砲2を有する砲塔3が設けられている。
【0009】前記砲塔3上には筒状よりなる複数の射撃体4をひも5aで1組とした射撃体群5が固定装置3Aを介して載置して設けられており、この各射撃体4の開口4aは、砲2側に向いて配設されている。
【0010】前記各射撃体4は、図3で示すように構成されている。すなわち、各射撃体4内には、射撃模擬弾としての火薬等からなる可燃物4Aが内蔵されており、この射撃体4の後部4bには点火装置5が設けられている。
【0011】前記各射撃体4の点火装置5は、点火用のスイッチ6の各固定接点6a〜6eに個別に接続されており、この各固定接点6a〜6eは点火エネルギー源としての電源7に接続された回動接片8と個々に接続するように構成されている。従って、この回動接片8を回動して任意の固定接点6a〜6eに接続することにより、このスイッチ6は各射撃体4を選択する選択機能を有している。
【0012】前記各射撃体4の前部4cには、前記開口4aを塞ぐような形状をなすほぼラッパ状の緊塞部9が設けられ、この緊塞部9は、周知のスピーカのコーンのような形状をなすと共にこの開口4aを塞いで構成されている。
【0013】次に、動作について説明する。まず、スイッチ6の回動接片8を回動させて固定端子6cと接続した状態とすると、電源7が所望の射撃体4Aの点火装置5に供給され、可燃物4Aが爆発して、その時に発生した燃焼ガスの圧力によって緊塞部9が破壊される。
【0014】この緊塞部9の破壊によってこの爆発時の音、光、煙が前方の外部に発生し、相手方の戦車等の車輌1に対して射撃を認識させることができる。
【0015】なお、前述のスイッチ6の各固定端子6a〜6eに所望の数だけ射撃体4を接続して回動接片8を回動させることにより、所望数の射撃体4を次々と連続的に作動させて爆発させることができる。
【0016】また、このスイッチ6の構成は1例を示したもので、この構成に限ることなく、押ボタン式のキーボードにすることもできる。また、点火装置も電気式及び機械式の種々の周知構成を用いることができる。
【0017】
【発明の効果】本発明による訓練用射撃模擬装置は、以上のように構成されているため、次のような効果を得ることができる。すなわち、戦車砲等の大口径砲から軽機関砲等の中口径砲においても、軽易な装置の射撃体によって射撃の状態を相手方に認識させることができる。また、砲から空砲弾を発射しないので、砲の使用後の手入れが不要である。また、射撃体自体が安価であるため、従来の空砲弾よりも大幅に安価となる。




 

 


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