Warning: copy(.htaccess): failed to open stream: Permission denied in /home/jp321/public_html/header.php on line 8
ミサイルの搬送・装填方法及びその装置 - 株式会社日本製鋼所
米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 武器 -> 株式会社日本製鋼所

発明の名称 ミサイルの搬送・装填方法及びその装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平7−19796
公開日 平成7年(1995)1月20日
出願番号 特願平5−186704
出願日 平成5年(1993)6月30日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】前田 宏之
発明者 神垣 敏彦
要約 目的
ミサイルの搬送・装填方法及びその装置の提供。

構成
台車装置43に固定されるミサイル用キャニスタ23を用い、ミサイル運搬車兼装填機1の架台6に傾斜する搬送姿勢を採らせ、架台6とミサイル保管場所100との間を搬送補助装置119によつて接続し、第1牽引手段18によつて、ミサイル用キャニスタ23を架台6に引き上げて搬送載架し、その後、発射機25の近傍迄走行させ、ミサイル運搬車兼装填機1を発射機25の俯仰に合致させ、両架台6,30を整合させ、第1牽引手段18を戻しながらミサイル用キャニスタ23を架台6から架台30に装填する。
特許請求の範囲
【請求項1】 ミサイル保管場所とミサイル発射場所とが所定距離を隔てた環境下で、俯仰可能な架台(6)を有し、走行可能なミサイル運搬車兼装填機(1)、並びに俯仰可能な架台(30)を有し、走行可能な発射機(25)を使用し、ミサイル保管場所からミサイル発射場所付近に配置されている発射機(25)に迄ミサイルを搬送する搬送・装填方法であつて、ミサイル運搬車兼装填機(1)の架台(6)を搬送姿勢にして、該架台(6)の下端部とミサイル保管場所との間を搬送補助装置(119)によつて接続し、ミサイル運搬車兼装填機(1)の第1牽引手段(18)によつて、ミサイル用キャニスタ(23)をミサイル運搬車兼装填機(1)の架台(6)に引き上げて搬送載架し、その後、ミサイル運搬車兼装填機(1)を発射機(25)の近傍迄走行させ、ミサイル運搬車兼装填機(1)の架台(6)と発射機(25)の架台(30)とを俯仰調整して整合させ、第1牽引手段(18)によつてミサイル用キャニスタ(23)をミサイル運搬車兼装填機(1)の架台(6)から発射機(25)の架台(30)に装填することを特徴とするミサイルの搬送・装填方法。
【請求項2】 ミサイル運搬車兼装填機(1)の架台(6)と発射機(25)の架台(30)とを整合させる際、渡し装置(69)によつて両架台(6,30)間を橋渡しすることを特徴とする請求項1のミサイルの搬送・装填方法。
【請求項3】 発射機(25)の架台(30)からミサイルを発射した後の空のミサイル用キャニスタ(23)を車下させる際、発射機(25)の架台(30)を俯仰することによつて一端を低くすると共に、第2牽引手段(35)によつてミサイル用キャニスタ(23)を固定した台車装置(43)を次第に落下させ、該架台(30)の後端部の鉤(61)部を中心に傾動させて、該台車装置(43)を垂直に接地させることを特徴とする請求項1又は2のミサイルの搬送・装填方法。
【請求項4】 ミサイル保管場所とミサイル発射場所とが所定距離を隔てた環境下で、旋回装置(4)及び俯仰装置(7)によつて旋回及び俯仰可能な架台(6)を有し、走行可能なミサイル運搬車兼装填機(1)、並びに旋回装置(28)及び俯仰装置(41)によつて旋回及び俯仰可能な架台(30)を有し、走行可能な発射機(25)を使用し、ミサイル保管場所からミサイル発射場所付近に配置されている発射機(25)にミサイルを搬送するミサイルの搬送・装填装置であつて、ミサイルが格納され、かつ、台車装置(43)に固定されているミサイル用キャニスタ(23)を用い、ミサイル運搬車兼装填機(1)の架台(6)に傾斜する搬送姿勢を採らせた状態で、架台(6)の下端部とミサイル保管場所との間を接続可能な搬送補助装置(119)と、ミサイル運搬車兼装填機(1)に装備され、搬送補助装置(119)を経由して、ミサイル用キャニスタ(23)をミサイル運搬車兼装填機(1)の架台(6)に載架するように引き上げる第1牽引手段(18)とを備えることを特徴とするミサイルの搬送・装填装置。
【請求項5】 ミサイル運搬車兼装填機(1)に設けられ、両架台(6,30)を橋渡しする渡し装置(69)を備えることを特徴とする請求項4のミサイルの搬送・装填装置。
【請求項6】 ミサイル運搬車兼装填機(1)の架台(6)及び発射機(25)の架台(30)にそれぞれ設けられ、台車装置(43)を各架台(6,30)にロック又はロック解除可能なロック装置(82)を備えることを特徴とする請求項4又は5のミサイルの搬送・装填装置。
【請求項7】 ミサイル運搬車兼装填機(1)に設けられた俯仰装置(7)が、ミサイル運搬車兼装填機本体(1a)に旋回装置(4)を介して取付けられ、ミサイル運搬車兼装填機(1)の架台(6)を揺動自在に支持する旋回台(5)と、一端部が旋回台(5)に揺動自在に軸支され、他端部が、揺動自在に軸支される小リンク(10)を介して前記架台(6)に揺動自在に軸支される大リンク(9)と、旋回台(5)と大リンク(9)の中間部との間に介在され、大リンク(9)を揺動駆動する俯仰シリンダ装置(8)とを備えることを特徴とする請求項4,5又は6のミサイルの搬送・装填装置。
【請求項8】 搬送補助装置(119)は、第1搬送補助装置(19)と第2搬送補助装置(65)とからなり、第1搬送補助装置(19)は、台車装置(43)の車輪(42)を支持する一対の車輪ガイド溝(20a)を有し、一端部にミサイル運搬車兼装填機(1)の架台(6)に掛止する掛け金(55)を有すると共に、ミサイル保管場所との間に介在する伸縮可能な脚(21)を有し、他端部がミサイル保管場所に接地する第1走行補助架台(20)を備え、第2搬送補助装置(65)は、台車装置(43)の車輪(42)を支持する一対の車輪ガイド溝(66a)を有し、一端部に第1走行補助架台(20)に掛止する掛け金(67)を有すると共に、他端部がミサイル保管場所に接地する第2走行補助架台(66)を備えることを特徴とする請求項4,5,6又は7のミサイルの搬送・装填装置。
【請求項9】 渡し装置(69)は、一端部の第1切欠き(70a)と第2切欠き(70b)とを順次に有し、他端部にレバー(72)が突設されると共に、他端部がミサイル運搬車兼装填機(1)の架台(6)に回転可能に軸支される渡し板(70)と、前記架台(6)に取付けたシリンダ装置(76)と、シリンダ装置(76)とレバー(72)との間に介在し、シリンダ装置(76)の作動を伝動して渡し板(70)を揺動駆動するリンク機構(101)とを備え、発射機(25)の架台(30)の架台上面(30b)に第2切欠き(70b)が当接し、発射機(25)の架台(30)の架台切欠面(30a)に第1切欠き(70a)が当接して、ミサイル運搬車兼装填機(1)の架台(6)と発射機(25)の架台(30)とを橋渡しすることを特徴とする請求項5,6,7又は8のミサイルの搬送・装填装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ミサイル(誘導弾)が格納されるミサイルの搬送・装填方法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自走式の発射機へのミサイルの搬送・装填及び発射は、次の要領にて行われている。
(1)先ず、弾薬貯蔵庫から、単発のミサイルが格納されたコンテナを運搬専用車両に積載し、積載後発射機の側端迄自走運搬して車下する。
(2)車下したコンテナを開蓋して、発射機の車体側部に設けられたミサイル保持アームでコンテナ内のミサイルを保持し、発射機の動力を利用して、発射機の装填機部近傍(装填位置)迄上昇させる。
(3)上昇してきたミサイルを装填機部に設けられたミサイル保持装置にて一旦保持した後、装填方向にスライドさせて装填する。
(4)ミサイルを装填し終えると、発射機は射角に仰角設定されているので、目標標的に向かつて方位角方向に旋回し、射撃準備完了となる。
(5)射撃を終えたなら、上記の(1)〜(4)の工程を繰り返す。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このような従来のミサイルの搬送・装填方法及びその装置にあつては、(1)ミサイルの取り出しの作業はアームによるだけなので、機動性に劣り、また、単発装填であるために装填に長時間を費やしている。
(2)ミサイルは、発射機に無保護の状態で取り付けられているので、外気の影響を受け易く、耐候性に問題がある。加えて、電磁波障害を受け易い。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような従来の技術的課題に鑑みてなされたもので、その構成は、次の通りである。請求項1の発明は、ミサイル保管場所とミサイル発射場所とが所定距離を隔てた環境下で、俯仰可能な架台6を有し、走行可能なミサイル運搬車兼装填機1、並びに俯仰可能な架台30を有し、走行可能な発射機25を使用し、ミサイル保管場所からミサイル発射場所付近に配置されている発射機25に迄ミサイルを搬送する搬送・装填方法であつて、ミサイル運搬車兼装填機1の架台6を搬送姿勢にして、該架台6の下端部とミサイル保管場所との間を搬送補助装置119によつて接続し、ミサイル運搬車兼装填機1の第1牽引手段18によつて、ミサイル用キャニスタ23をミサイル運搬車兼装填機1の架台6に引き上げて搬送載架し、その後、ミサイル運搬車兼装填機1を発射機25の近傍迄走行させ、ミサイル運搬車兼装填機1の架台6と発射機25の架台30とを俯仰調整して整合させ、第1牽引手段18によつてミサイル用キャニスタ23をミサイル運搬車兼装填機1の架台6から発射機25の架台30に装填することを特徴とするミサイルの搬送・装填方法である。請求項2の発明は、ミサイル運搬車兼装填機1の架台6と発射機25の架台30とを整合させる際、渡し装置69によつて両架台6,30間を橋渡しすることを特徴とする請求項1のミサイルの搬送・装填方法である。請求項3の発明は、発射機25の架台30からミサイルを発射した後の空のミサイル用キャニスタ23を車下させる際、発射機25の架台30を俯仰することによつて一端を低くすると共に、第2牽引手段35によつてミサイル用キャニスタ23を固定した台車装置43を次第に落下させ、該架台30の後端部の鉤61部を中心に傾動させて、該台車装置43を垂直に接地させることを特徴とする請求項1又は2のミサイルの搬送・装填方法である。請求項4の発明は、ミサイル保管場所とミサイル発射場所とが所定距離を隔てた環境下で、旋回装置4及び俯仰装置7によつて旋回及び俯仰可能な架台6を有し、走行可能なミサイル運搬車兼装填機1、並びに旋回装置28及び俯仰装置41によつて旋回及び俯仰可能な架台30を有し、走行可能な発射機25を使用し、ミサイル保管場所からミサイル発射場所付近に配置されている発射機25にミサイルを搬送するミサイルの搬送・装填装置であつて、ミサイルが格納され、かつ、台車装置43に固定されているミサイル用キャニスタ23を用い、ミサイル運搬車兼装填機1の架台6に傾斜する搬送姿勢を採らせた状態で、架台6の下端部とミサイル保管場所との間を接続可能な搬送補助装置119と、ミサイル運搬車兼装填機1に装備され、搬送補助装置119を経由して、ミサイル用キャニスタ23をミサイル運搬車兼装填機1の架台6に載架するように引き上げる第1牽引手段18とを備えることを特徴とするミサイルの搬送・装填装置である。請求項5の発明は、ミサイル運搬車兼装填機1に設けられ、両架台6,30を橋渡しする渡し装置69を備えることを特徴とする請求項4のミサイルの搬送・装填装置である。請求項6の発明は、ミサイル運搬車兼装填機1の架台6及び発射機25の架台30にそれぞれ設けられ、台車装置43を各架台6,30にロック又はロック解除可能なロック装置82を備えることを特徴とする請求項4又は5のミサイルの搬送・装填装置である。請求項7の発明は、ミサイル運搬車兼装填機1に設けられた俯仰装置7が、ミサイル運搬車兼装填機本体1aに旋回装置4を介して取付けられ、ミサイル運搬車兼装填機1の架台6を揺動自在に支持する旋回台5と、一端部が旋回台5に揺動自在に軸支され、他端部が、揺動自在に軸支される小リンク10を介して前記架台6に揺動自在に軸支される大リンク9と、旋回台5と大リンク9の中間部との間に介在され、大リンク9を揺動駆動する俯仰シリンダ装置8とを備えることを特徴とする請求項4,5又は6のミサイルの搬送・装填装置である。請求項8の発明は、搬送補助装置119は、第1搬送補助装置19と第2搬送補助装置65とからなり、第1搬送補助装置19は、台車装置43の車輪42を支持する一対の車輪ガイド溝20aを有し、一端部にミサイル運搬車兼装填機1の架台6に掛止する掛け金55を有すると共に、ミサイル保管場所との間に介在する伸縮可能な脚21を有し、他端部がミサイル保管場所に接地する第1走行補助架台20を備え、第2搬送補助装置65は、台車装置43の車輪42を支持する一対の車輪ガイド溝66aを有し、一端部に第1走行補助架台20に掛止する掛け金67を有すると共に、他端部がミサイル保管場所に接地する第2走行補助架台66を備えることを特徴とする請求項4,5,6又は7のミサイルの搬送・装填装置である。請求項9の発明は、渡し装置69は、一端部の第1切欠き70aと第2切欠き70bとを順次に有し、他端部にレバー72が突設されると共に、他端部がミサイル運搬車兼装填機1の架台6に回転可能に軸支される渡し板70と、前記架台6に取付けたシリンダ装置76と、シリンダ装置76とレバー72との間に介在し、シリンダ装置76の作動を伝動して渡し板70を揺動駆動するリンク機構101とを備え、発射機25の架台30の架台上面30bに第2切欠き70bが当接し、発射機25の架台30の架台切欠面30aに第1切欠き70aが当接して、ミサイル運搬車兼装填機1の架台6と発射機25の架台30とを橋渡しすることを特徴とする請求項5,6,7又は8のミサイルの搬送・装填装置である。
【0005】
【作用】請求項1の発明によれば、ミサイル保管場所とミサイル発射場所とが所定距離を隔てた環境下で、走行可能なミサイル運搬車兼装填機1と発射機25とを使用し、ミサイル保管場所からミサイル発射場所に配置されている発射機25に迄、ミサイルが格納され、かつ、ミサイル用キャニスタ23を自動的に搬送することができる。ミサイル用キャニスタ23をミサイル運搬車兼装填機1の架台6に搬送載架する作業は、ミサイル運搬車兼装填機1を俯仰させて架台6に傾斜する搬送姿勢を採らせ、架台6の下端部とミサイル保管場所との間を搬送補助装置119によつて接続した状態で、ミサイル運搬車兼装填機1の第1牽引手段18によつて引き上げて自動的になされる。
【0006】次に、ミサイル用キャニスタ23を発射機25の架台30に装填する作業は、ミサイル運搬車兼装填機1を発射機25の近傍迄走行させ、ミサイル運搬車兼装填機1を俯仰させて発射機25の俯仰に合致させ、ミサイル運搬車兼装填機1の架台6を発射機25の架台30に整合させ、第1牽引手段18を戻しながら自動的になされる。
【0007】請求項2の発明によれば、ミサイル運搬車兼装填機1の架台6と発射機25の架台30とを整合させる際、渡し装置69によつて両架台6,30間を橋渡しするので、ミサイル用キャニスタ23を発射機25の架台30に装填する作業が、円滑になされる。
【0008】請求項3の発明によれば、発射機25の架台30からミサイルを発射した後の空のミサイル用キャニスタ23を車下させる際、ミサイル用キャニスタ23を固定した台車装置43を垂直に接地させることができる。
【0009】請求項4の発明によれば、ミサイル保管場所とミサイル発射場所とが所定距離を隔てた環境下で、走行可能なミサイル運搬車兼装填機1と発射機25とを使用し、ミサイル保管場所からミサイル発射場所に配置されている発射機25に迄、ミサイルが格納され、かつ、台車装置43に固定されているミサイル用キャニスタ23を自動的に搬送することができる。ミサイル用キャニスタ23をミサイル運搬車兼装填機1の架台6に搬送載架する作業は、ミサイル運搬車兼装填機1の俯仰装置7を作動させて架台6に傾斜する搬送姿勢を採らせ、かつ、架台6の下端部とミサイル保管場所との間を搬送補助装置119によつて接続した状態で、ミサイル運搬車兼装填機1の第1牽引手段18によつて引き上げて自動的になされる。
【0010】次に、ミサイル用キャニスタ23を発射機25の架台30に装填する作業は、ミサイル運搬車兼装填機1を発射機25の近傍迄走行させ、ミサイル運搬車兼装填機1の俯仰装置7を作動させて発射機25の俯仰に合致させ、ミサイル運搬車兼装填機1の架台6を発射機25の架台30に整合させ、第1牽引手段18を戻しながら自動的になされる。
【0011】請求項5の発明によれば、ミサイル運搬車兼装填機1に設けられ、両架台6,30を橋渡しする渡し装置69を備えるので、ミサイル用キャニスタ23を発射機25の架台30に装填する作業が、円滑になされる。
【0012】請求項6の発明によれば、ミサイル運搬車兼装填機1の架台6及び発射機の架台30に、台車装置43を各架台6,30にロック又はロック解除可能なロック装置82をそれぞれ設けるので、ミサイル用キャニスタ23を取付けた台車装置43が、各架台6,30に固定され、走行時等の安定性が向上する。
【0013】請求項7の発明によれば、俯仰シリンダ装置8によつて大リンク9を揺動駆動することにより、小リンク10を介して架台6に昇降移動が与えられ、旋回台5による架台6の揺動支持箇所を支点として架台6が揺動し、俯仰する。
【0014】請求項8の発明によれば、搬送補助装置119は、掛け金55が架台6に掛止し、脚21によつて支持される第1搬送補助装置19と、掛け金67が第1走行補助架台20に掛止し、他端部がミサイル保管場所に接地する第2走行補助架台66を備える第2搬送補助装置65とからなるので、架台6とミサイル保管場所とが緩傾斜にて接続される。この状態で、台車装置43の移動は、車輪42が一対の車輪ガイド溝20a,66aに支持されて円滑になされる。
【0015】請求項9の発明によれば、渡し装置69は、シリンダ装置76の作動により、リンク機構101を介してレバー72が突設される渡し板70が揺動駆動され、ミサイル運搬車兼装填機1の架台6と発射機25の架台30とが橋渡しされる。この橋渡しに際し、発射機25の架台30の架台上面30bに第2切欠き70bが当接し、発射機25の架台30の架台切欠面30aに第1切欠き70aが当接するので、両架台6,30がほぼ平坦かつ堅固に接続する。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する。図1〜図24は本発明の1実施例に係るミサイルの搬送・装填装置を示す。ミサイルは、ミサイル用キャニスタ23に個別に格納し、このミサイル用キャニスタ23の複数個(図示の実施例では4個)を台車装置43に固定して、ミサイル保管場所とミサイル発射場所とが所定距離を隔てた環境下で、ミサイル運搬車兼装填機1及び発射機25を使用し、ミサイル保管場所からミサイル発射場所に配置されている発射機25に迄搬送される。
【0017】台車装置43は、下端部に4個の車輪42が回転自在に設けられ、ミサイル運搬車兼装填機1の架台6の車輪踏面59上及び発射機25の架台30の車輪踏面59上を転動可能であると共に、図16に示すように下部に遊動ヒンジ58が設けられ、遊動ヒンジ58は、台車装置43に設けられた長手方向(左右方向)の台車移動用長穴43aに摺動自在に支持されている。なお、図12に示すように台車装置43の前面にも4個の車輪42aが設けられ、台車装置43を縦状態として車輪42aを接地させて移動させることも可能である。
【0018】ミサイル運搬車兼装填機1は、図1に示すように走行タイヤ2を有して自走にて走行可能なミサイル運搬車兼装填機本体1aの上部に、旋回台5を旋回させる旋回装置4を備え、ミサイル運搬車兼装填機本体1aの4隅に第1アウトリガー3をそれぞれ備えている。この旋回装置4には、俯仰装置7を介して架台6が俯仰可能に取付けられる。俯仰装置7は、俯仰シリンダ装置8、大リンク9、小リンク10、軸11,12,13,14,15,16にて構成され、俯仰シリンダ装置8及び大リンク9の各々の一端部は、旋回台5に軸12,14にて揺動自在に軸支され、俯仰シリンダ装置8のピストンロッド8aの先端部は、軸13にて大リンク9の中間部に、大リンク9の他端部は、軸15にて小リンク10の一端部に揺動自在に軸支され、小リンク10の他端部は、軸16にて架台6に揺動自在に軸支されている。
【0019】しかして、俯仰シリンダ装置8を突出作動させることにより、図1に示すように旋回台5に結合する軸11を支点として架台6の後端を下降傾斜させ、俯角位置を採らせることができ、反対に俯仰シリンダ装置8を没入作動させることにより、図2に示すように架台6の後端を大きく上昇傾斜させ、仰角位置を採らせることができる。このように、俯仰シリンダ装置8の作動に伴つて小リンク10が大リンク9に対して折れ曲がるので、架台6の俯角位置での傾斜角度と仰角位置での傾斜角度とを大きく変化させることができる。
【0020】また、架台6には、渡し装置69及び第1牽引手段18が付属されると共に、搬送補助装置119を着脱可能に取付けることが可能になつている。渡し装置69は、図10,図11に示すように一端部の第1切欠き70aと第2切欠き70bとを順次に有し、他端部にレバー72が突設されると共に、他端部が架台6に軸78によつて回動可能に軸支される一対の渡し板70と、架台6に取付けたシリンダ装置76と、シリンダ装置76とレバー72との間に介在され、シリンダ装置76の作動を伝動して渡し板70を揺動駆動するリンク機構101とを備え、図10に2点鎖線にて示すように発射機25の架台30の架台上面30bに第2切欠き70bが当接し、架台30の架台切欠面30aに第1切欠き70aが当接して、架台6と架台30とをほぼ平坦かつ堅固に橋渡しする。なお、図10に示すHは、発射機25に対するミサイル運搬車兼装填機1の前後方向の横付け誤差の許容量を示す。
【0021】リンク機構101は、渡し板70の他端部に突設したレバー72に軸79にて揺動自在に軸支したリンク73と、リンク73の他端部に軸80にて揺動自在に軸支したレバー74と、レバー74の他端部に突設した梃子75とを備え、このレバー74の他端部を架台6に固定されたブラケット77に軸81にて揺動可能に軸支し、架台6に取付けられたシリンダ装置76のピストンロッド76aを梃子75に当接させてある。この各渡し板70の間隔は、両架台6,30の車輪踏面59と合致している。
【0022】しかして、シリンダ装置76を突出作動させることにより、渡し板70を図上にて時計回り方向に開作動させ、シリンダ装置76を没入作動させることにより、反時計回り方向に閉作動させることができ、閉作動の途中において発射機25の架台30に設けてある架台上面30bに第2切欠き70bを、同じく架台30に設けてある架台切欠面30aに第1切欠き70aを各々当接させることができる。
【0023】第1牽引手段18は、ウインチからなり、図20,図21に示すように架台6の下面に固着した第1牽引手段本体18aからのワイヤロープ37を架台6の前端部上下にそれぞれ一対軸支したプーリ95に巻き掛け、先端のフック36が後記する台車装置43の先端に設けてあるフック掛け24に掛止してミサイル保管場所である地面100から台車装置43を引き上げて搬送する。各プーリ95は、架台6の前端部に固設した一対のブラケット94間に軸96を架設し、この各軸96によつて回転自在に支持されている。このように、前後一対のプーリ95の間にワイヤロープ37を配索したことにより、ワイヤロープ37が、後方に延びて架台6の上方に位置する場合は勿論のこと、図20に仮想線にて示すように前方に延びる場合にも、プーリ95によつて案内されることになる。なお、ワイヤロープ37は、渡し装置69の一対の渡し板70の間に配索してある。
【0024】搬送補助装置119は、図7〜図9に示すように第1搬送補助装置19と第2搬送補助装置65とからなる。第1搬送補助装置19は、台車装置43の車輪42を転動自在に支持するコ字状の車輪ガイド溝20aを有し、一端部に、架台6に掛止する掛け金55を有すると共に、地面100との間に介在する伸縮可能な脚21を有し、他端部が地面100に接地する第1走行補助架台20を一対平行に備える。具体的には、各掛け金55は、架台6の切欠き部57に架設した支持軸56に掛止し、また、各脚21は、各第1走行補助架台20に突設した支持軸22に揺動自在に軸支され、ねじ部54aによつて脚本体21aに螺合する支持脚54を備え、それぞれ伸縮状態を保持しながら各第1走行補助架台20を地面100に支持することができる。
【0025】なお、一対の第1走行補助架台20は、適宜の横部材20bによつて連結されている。また、第2搬送補助装置65は、台車装置43の車輪42を転動自在に支持するコ字状の車輪ガイド溝66aを有し、一端部に第1走行補助架台20に掛止する掛け金67を有すると共に、他端部が地面100に接地する第2走行補助架台66を一対平行に備える。具体的には、各掛け金67は、各第1走行補助架台20に突設した支持軸68に掛止する。この一対の第2走行補助架台66は、適宜の横部材66bによつて連結されている。
【0026】また、架台6には、ストッパ装置44及びロック装置82が付属される。ストッパ装置44は、架台6の前後両端部に個別に設けられ、図4〜図6に示すように架台6の幅方向(左右方向)の3個のストッパ用穴6aにそれぞれ摺動自在に収容した爪部材45と、左右3個の爪部材45を連結する軸53と、軸53と一端部が長穴にて係合し、中間部が軸52によつて架台6のブラケット49に揺動自在に支持される一対のレバー部材46と、各レバー部材46の他端部と架台6との間に介装する作動シリンダ装置47とを有する。各作動シリンダ装置47は、架台6のブラケット48に軸50にて揺動自在に軸支され、そのピストンロッド47aが軸51にてレバー部材46の他端部に揺動自在に軸支されている。各組をなす爪部材45は、架台6に搬送載架した状態のミサイル用キャニスタ23の長手方向(前後方向)の両側において、かつ、幅方向の3箇所を挟み込む関係位置に設けられている。
【0027】しかして、作動シリンダ装置47の突出作動によつて、レバー部材46が図4に実線にて示すように揺動し、爪部材45がストッパ用穴6aから上方に突出するので、台車装置43の長手方向の各側において、かつ、幅方向の3箇所を挟み込み、台車装置43をロックし、また、作動シリンダ装置47の没入作動によつて、図4に2点鎖線にて示すようにロックを解除することができる。なお、図6に示すように、各爪部材45の配設位置、台車装置43の車輪42が転動する架台6の車輪踏面59及び遊動ヒンジ58の配設位置は、それぞれ幅方向にずれて互いに干渉しないようになつている。
【0028】ロック装置82は、図12〜図15に示すようにブラケット85にピン90にて回転可能に軸支され、一端部に突起86aを有するリンク86と、リンク86に固設したピン88に一端部の長穴87aが係合し、中間部が架台6に固定されたピン89にて回転可能に軸支され、他端部にフック87bを有するフック部材87と、架台6に長手方向に配置され、各リンク86の突起86aに係合する突起93a,93bを有する作用板93と、架台6に固定され、ピストンロッド92が軸194を介して一対の作用板93に結合するシリンダ装置91とを備える。一方、台車装置43の下面には、各フック部材87に対応させて、ブラケット83にて支持したピン84を設けてある。
【0029】しかして、図12に示す状態から図15に示すようにシリンダ装置91を没入作動させることにより、作用板93が後退し、前側の突起93aが突起86aに係合してリンク86をピン90を支点として反時計回り方向に回動させ、ピン88を介してフック部材87をピン89を支点として時計回り方向に回動させ、フック87bが軸84に掛止される。これにより、台車装置43を架台6にロックすることができる。また、シリンダ装置91を突出作動させることにより、後側の突起93bが突起86aに係合して、リンク86及びフック部材87を逆回動させるので、台車装置43のロックを解除する。なお、ストッパ装置44及びロック装置82は、発射機25の架台30にも同様に装備され、架台30において台車装置43をロック又はロック解除可能である。
【0030】次に、発射機25は、図3に示すように走行タイヤ26を有して自走にて走行可能な発射機本体25aの上部に、旋回装置28を備え、両側部に第2アウトリガー27をそれぞれ備えている。この旋回装置28には、俯仰装置41を介して架台30が俯仰可能に取付けられる。俯仰装置41は、旋回装置28に固設されてL字状をなし、上端部に架台30が軸32によつて揺動自在に軸支される旋回台29と、旋回台29と架台30との間に介装される俯仰シリンダ装置31とからなり、俯仰シリンダ装置31のピストンロッド31aは、軸33によつて架台30に揺動自在に軸支され、俯仰シリンダ装置31の基端部は軸34によつて旋回台29の下端部に揺動自在に軸支されている。しかして、俯仰シリンダ装置31を突出作動又は没入作動させることにより、架台30が軸32を支点として揺動し、その傾斜状態を変更することができる。
【0031】発射機25の架台30は、図16,図17に示すように台車装置43の車輪42を走行させる車輪踏面59を長手方向の両側に有し、各車輪踏面59の前端部は、下方に次第に湾曲して湾曲部59aを形成している。また、両湾曲部59aに対応させて、湾曲部59aよりも前方に長く突出し、下方に次第に湾曲する遊動ヒンジガイド面60が形成され、遊動ヒンジガイド面60の前端部には、上方に突出する鉤61が形成されている。
【0032】しかして、台車装置43の車輪42が車輪踏面59を走行し、湾曲部59aに達すれば、台車装置43の遊動ヒンジ58が遊動ヒンジガイド面60を摺動するようになり、終には遊動ヒンジ58が鉤61に係止する。遊動ヒンジ58が鉤61に係止した台車装置43は、以後、鉤61を支点として、揺動可能である。なお、架台30が図16に示すように前下りに傾斜している状態では、遊動ヒンジ58は台車移動用長穴43aの前端部つまり鉤61に近い側に摺動移動している。
【0033】また、発射機25には、第2牽引手段35が装備される。第2牽引手段35は、ウインチからなり、図16,図17,図22,図23に示すように第2牽引手段本体35aからのワイヤロープ40を架台30の後端部に上下に配置して軸支した一対のプーリ98に巻き掛け、先端のフック64が台車装置43の後端に設けてあるフック掛け39に掛止可能である。フック掛け39は、台車装置43に軸62によつて揺動自在に支持され、一対のばね63の弾発力を受けて常態にて傾斜し、架台30上のフック64にフック掛け39が係合可能な姿勢を採つている。各プーリ98は、架台30の後端部に固設した一対のブラケット97間に一対の軸99を架設し、この各軸99によつて回転自在に支持されている。なお、ワイヤロープ40は、両架台6,30が接続した状態で、1対の渡し板70の間に配索してあるが、第1牽引手段18のワイヤロープ37とは高さ方向に若干位置をずらせて干渉を防止してある。
【0034】次に、上記実施例の作用について説明する。このようなミサイルの搬送・装填装置は、ミサイル保管場所とミサイル発射場所とが所定距離を隔てた環境下で、ミサイル運搬車兼装填機1を使用して、ミサイル保管場所からミサイル発射場所に配置されている発射機25に、ミサイルを自動的に搬送するために使用される。先ず、ミサイル運搬車兼装填機1をミサイルの保管場所近傍迄走行させて、第1アウトリガー3を接地させる。
【0035】次に、図1に示すように俯仰装置7を作動させ、架台6を軸11を支点として傾斜させて搬送姿勢を採らせる。また、図7に示すように第1搬送補助装置19の掛け金55を架台6の支持軸56に手動にて係止させ、他端部を接地させる共に、脚21も地面100に接地させて第1走行補助架台20を支持する。更に、第2搬送補助装置65の掛け金67を第1搬送補助装置19の支持軸68に係止させ、他端部を地面100に接地させる。
【0036】この状態で、ミサイル運搬車兼装填機1の第1牽引手段18のワイヤロープ37の先端のフック36を、複数個のミサイル用キャニスタ23が積載されている台車装置43の先端のフック掛け24に手動にて掛止させて、図1に示すようにウインチからなる第1牽引手段18を駆動して、台車装置43を地面100から第2搬送補助装置65及び第1搬送補助装置19を経由して、架台6上に搬送する。
【0037】かくして、第1牽引手段18のワイヤロープ37を巻き込み限度迄巻込んで、ミサイル用キャニスタ23を所定位置迄搬送したなら、ロック装置82を図12に示すロック解除状態から図15に示すロック状態に作動させ、また、ストッパ装置44を図4に実線にて示す状態に突出作動させ、台車装置43を固縛し、台車装置43を架台6上に固定する。ワイヤロープ37の巻き込み限度は、ワイヤロープ37の掛止端部であるフック36側が架台6に対してほぼ垂直をなす状態であり、後記する台車装置43の発射機25への搬送・装填作業に際し、ワイヤロープ37の緩みに伴つて、台車装置43に急激な移動を生ずることのない状態である。
【0038】ミサイル用キャニスタ23の架台6への固縛が終了したなら、第1アウトリガー3の接地を解除し、第2搬送補助装置65、第1搬送補助装置19の順に手動にて取り除いた後に、必要に応じて俯仰装置7又は旋回装置4によつて架台6に移動に適する姿勢を採らせ、ミサイル運搬車兼装填機1を走行させ、図2に示すように発射機25の近傍の所定位置に停止させる。
【0039】発射機25は、予め、図2に示すように第2アウトリガー27を接地させると共に、俯仰装置41を作動させて架台30に所定の俯角位置を採らせてある。一方、ミサイル運搬車兼装填機1では、発射機25に接近する前に、ミサイル運搬車兼装填機1の俯仰装置7を伸長させて、架台6の俯角を発射機25の架台30の俯角に合わせると共に、渡し装置69を図10の実線矢印方向に上昇作動させて、渡し板70を1点鎖線にて示すように準備位置にしておく。
【0040】次に、ミサイル運搬車兼装填機1を発射機25と最終整合する位置(装填位置)迄走行させて停止させた後、第1アウトリガー3を接地させ、かつ、渡し装置69を図10の点線矢印方向に下降作動させて、渡し板70を2点鎖線の状態にし、ロック装置82による台車装置43のロックを解除する。これらによつて装填準備完了となる。なお、図2に示すように発射機25の架台30は、架台30の前端部の軸32を支点として揺動し、ミサイル運搬車兼装填機1の架台6は、架台6の前端部の軸11を支点として揺動するので、各種の俯角状態において、両架台6,30の接続端部の高さ位置はほぼ合致するが、両架台6,30の接続端部の高さ位置を可及的に正確に合致させることが望まれる。
【0041】発射機25のストッパ装置44の前端の爪部材45を突出させて図4に示す実線状態とし、後端の爪部材45を没入させて図4に示す仮想線状態とした後に、ミサイル運搬車兼装填機1の前端の爪部材45を没入させると共に、ミサイル運搬車兼装填機1の第1牽引手段18を巻戻す方向に作用させてワイヤロープ37を繰り出せば、台車装置43は、図2,図3に示すように架台6の車輪踏面59上を転がりながら渡し装置69を経て架台30に搬送されてストッパ装置44に当接し、装填が終了する。その際、図3に示すように台車装置43が架台30の車輪踏面59上を転動する装填の終盤過程において、台車装置43に設けられたフック掛け39が、架台30に設けられたウインチ35のフック64に自動的に引つ掛かる。
【0042】次に、架台30に設けられたロック装置82を図12の状態から図15の状態にロック方向に作動させ、台車装置43を架台30に固縛する。また、架台30の後端のストッパ装置44を図4に示す実線の状態に突出させて、台車装置43の長手方向の両端を挟み込み、架台30にロックする。ミサイル運搬車兼装填機1の第1牽引手段18のフック36は、台車装置43のフック掛け24から手動にて外し、ワイヤロープ37を巻き取る。このようにして、複数個のミサイル用キャニスタ23を固定する台車装置43の架台30への固定作業が終了したなら、図10に仮想線にて示すようにミサイル運搬車兼装填機1の渡し装置69を上昇駆動した後、ミサイル運搬車兼装填機1を走行させて発射機25から遠ざける。以上により装填作業は終了する。
【0043】装填作業が終了したなら、発射機25の俯仰装置41を作動させ、架台30を旋回台29の軸32を中心として揺動させ、所定の仰角位置を採らせる。同時に、必要に応じて旋回装置28を作動させて、発射機25の架台30に発射方位を指向させ、発射準備完了となる。
【0044】なお、ミサイル運搬車兼装填機1の旋回装置4は、ミサイル用キャニスタ23を固定する台車装置43の搬送・装填作業において、ミサイル運搬車兼装填機1の方向に制約条件を設けないがために360度の範囲で旋回させて、発射機25との整合に対応させる機能を有し、また、台車装置43をミサイル運搬車兼装填機1に搭載後、架台6を図1に示した位置から90度だけ旋回させ、ミサイル用キャニスタ23をミサイル運搬車兼装填機1の走行方向に並列にすれば、走行時の安定性が向上する。
【0045】ミサイルの発射が終了したなら、空になつたミサイル用キャニスタ23を発射機25から降ろす。この作業は次のようにして行われる。すなわち、ミサイルを発射後、発射機25は俯仰装置41を作動させて発射姿勢から図3及び図16に示す元の装填位置に戻す。また、発射機25のストッパ装置44の前端の爪部材45を没入させる。更に、ロック装置82を図15に示すロック状態から図12に示すロック解除状態に作動させる。その後、第2牽引手段35を巻戻しの方向に駆動し、ワイヤロープ40を繰り出せば、台車装置43のフック掛け39にフック64が掛止しているので、ワイヤロープ40の繰り出し量だけ台車装置43は自重によつて傾斜する架台30上を図上にて左方向(後方向)に向かつて走行する。
【0046】ワイヤロープ40を更に繰り出せば、後側の車輪42は架台30の車輪踏面59上に沿つて転動し、台車装置43の遊動ヒンジ58は同じく架台30の遊動ヒンジガイド面60上に沿つて移動し、後側の車輪42が車輪踏面59から外れ、遊動ヒンジ58が鉤61に当接して一時的にホールドされる。続いて、台車装置43は右側(前側)の車輪42が架台30上を転動しながら、遊動ヒンジ58は台車移動用長穴43aに沿つて前方に相対移動し、台車移動用長穴43aの後端に係止し、図17に示す状態となる。ワイヤロープ40を更に繰り出せば、空のミサイル用キャニスタ23を固定する台車装置43は、自重による後回転方向の回転モーメントが働くので、鉤61と遊動ヒンジ58の接触点を中心にして、台車装置43は図18に示すように垂直に接地する。
【0047】次に、図18の状態から俯仰シリンダ装置31を没入作動させて俯仰装置41を矢印方向に作動させ、鉤61を遊動ヒンジ58から離脱させると共に、第2牽引手段35のフック64を台車装置43のフック掛け39から手動にて離脱させる。この状態を図19に示す。このようにして、台車装置43及び空になつたミサイル用キャニスタ23が、発射機25から分離して車下されるので、発射機25は、ワイヤロープ40を第2牽引手段35によつて巻き揚げて初期位置にし、第2アウトリガー27を上昇させて、次の発射地点迄移動させ、第2アウトリガー27を接地させる。その後、俯仰装置41を元の装填位置方向に作動させて、次弾ミサイルの装填準備が整うことになる。
【0048】上記において、発射機25は空のミサイル用キャニスタ23に対し、走行移動させたが、別な方法として、発射機25は移動させず、空のミサイル用キャニスタ23を別途のクレーン等にて吊り上げて回収するか、或いは発射機25の装填発射に支障をきたさない範囲外に転倒(横倒し)し、次弾ミサイルの装填準備を行つてもよい。更には、空のミサイル用キャニスタ23を発射機25からミサイル運搬車兼装填機1に逆装填することもできる。
【0049】このようなミサイル運搬車兼装填機1及び発射機25の移動経路を図24に示す。同図において符合Aはミサイル運搬車兼装填機1の復帰行程、Bは搭載行程、Cは搬送行程、Dは装填行程、Eは発射行程、Fは発射機25の復帰行程を示す。すなわち、ミサイル運搬車兼装填機1は搭載行程Bに従つて移動し、ミサイルが格納されているミサイル用キャニスタ23を貯蔵庫120から取り出し、ミサイル用キャニスタ23をa位置にて搭載した後、搬送行程Cに従つて発射機25の近傍のb位置迄走行し、装填行程Dに従つて、c位置にある発射機25にミサイル用キャニスタ23を搭載して装填し、発射機25を発射行程Eに従つて所定位置(d)まで走行させてミサイルを射撃し、d位置において空のミサイル用キャニスタ23を処理した後に元位置(c)に走行復帰する。一方、b位置にてミサイル用キャニスタ23を降ろしたミサイル運搬車兼装填機1は、復帰行程Aに従つて元位置(e)に走行復帰する。なお、図24において140は給送弾機能部分を示し、141は装填機能部分を示し、142は発射機能部分を示し、143は復帰機能部分を示す。
【0050】
【発明の効果】以上の説明によつて理解されるように、本発明に係るミサイルの搬送・装填方法及びその装置によれば、下記の効果を奏することができる。
(1)ミサイルの搬送・装填作業は、ミサイル運搬車兼装填機及び発射機を使用して、複数個のミサイル用キャニスタを取付けた台車装置を自動的に移動させてなされるので、機動性に優れ、搬送・装填の作業性が著しく向上すると共に、搬送・装填の作業が短時間になされて能率的である。
(2)ミサイルは、台車装置に固定されている複数個のミサイル用キャニスタにそれぞれ格納されているので、発射機に装填状態にて外気の影響を受け難く、耐候性に優れると共に、電磁波障害を受け難い。




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013