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発明の名称 金属弾
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平7−12499
公開日 平成7年(1995)1月17日
出願番号 特願平5−151971
出願日 平成5年(1993)6月23日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】曾我 道照 (外6名)
発明者 阿曽 良之 / 生田 一成
要約 目的
本発明は金属弾に関し、特に、金属水素化物を用いることにより、従来よりも破壊力を大きくすると共に、終末弾道特性を向上させ、かつ、小形化を達成することを特徴とする。

構成
本発明による金属弾は、弾芯(1)、装填物(8)及び筒体(11)等を金属水素化物で構成し、着弾時にこの金属水素化物が発生する熱エネルギーを用いて従来の爆薬よりも大きい破壊力を得るようにした構成である。
特許請求の範囲
【請求項1】 水素又は重水素を吸蔵した金属水素化物を有することを特徴とする金属弾。
【請求項2】 前記金属水素化物として、元素の周期律表における3族以上の金属又はその合金を用いることを特徴とする請求項1記載の金属弾。
【請求項3】 前記金属水素化物を弾芯(1)とし、前記弾芯(1)の外周に断熱材(2)を有することを特徴とする請求項1又は2記載の金属弾。
【請求項4】 前記金属水素化物よりなる装填物(8)を、弾本体(6)の爆薬室(7)内に装填した構成よりなることを特徴とする請求項1又は2記載の金属弾。
【請求項5】 前記金属水素化物よりなる筒体(11)を、長手形状の長手弾芯(1A)の外周に設けた構成よりなることを特徴とする請求項1又は2記載の金属弾。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属弾に関し、特に、金属水素化物を用いることにより、従来よりも破壊力を大きくすると共に、終末弾道特性を向上させ、かつ、小形化を達成するための新規な改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、用いられていたこの種の金属弾としては、一般に、弾芯を弾頭部から被甲で覆った構成が採用されていた。すなわち、前述の従来構成の金属弾の破壊力を増すためには、例えば徹甲弾の場合、弾芯として鋼等の比重の大きい金属を使用し、かつ、弾芯長を長くすることによって侵徹威力を増大させていた。また、弾芯の代わりに弾核部に炸薬を詰めて装甲表面で爆発させてその衝撃波により装甲内面を破壊するような粘着弾も採用されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の金属弾は、以上のように構成されていたため、次のような課題が存在していた。すなわち、前述のように金属弾の性能を向上させるために徹甲弾あるいは粘着弾を用いると、その弾構造が極めて複雑化し、かつ、構造の簡単な徹甲弾の場合でも、弾丸重量が重くなり、発射薬を大形化せざるを得ず、小形で高能率の金属弾を得ることは極めて困難であった。
【0004】本発明は、以上のような課題を解決するためになされたもので、特に、金属水素化物を用いることにより、従来よりも破壊力を大きくすると共に終末弾道特性を向上させて、かつ、小形化を達成するようにした金属弾を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明による金属弾は、水素又は重水素を吸蔵した金属水素化物を有する構成である。
【0006】さらに詳細には、前記金属水素化物として、元素の周期律表における3族以上の金属又はその合金を用いる構成である。
【0007】さらに詳細には、前記金属水素化物を弾芯とし、前記弾芯の外周に断熱材を有する構成である。
【0008】さらに詳細には、前記金属水素化物を、弾本体の爆薬室内に装填した構成である。
【0009】さらに詳細には、前記金属水素化物よりなる筒体を、長手形状の長手弾芯の外周に設けた構成である。
【0010】
【作用】本発明による金属弾においては、水素又は重水素を吸蔵した金属水素化物よりなる例えば弾芯が、標的に当たった場合、その衝撃により弾芯が急激に加熱され、従来の爆薬の数10倍以上の熱エネルギーが放出される。そのため、弾芯が小形でエネルギー密度の高い炸薬と同じように動作し、通常の粘着榴弾による破壊と同じ過程で、より強い破壊力を得ることができる。
【0011】
【実施例】以下、図面と共に本発明による金属弾の好適な実施例について詳細に説明する。図1から図3迄は本発明による金属弾を示すもので、図1は従来の弾と同じ構成を有する弾を示す断面図、図2は徹甲弾を示す断面図、図3は長尺弾を示す断面図である。
【0012】図1に示す弾の場合、符号1で示されるものは金属水素化物よりなる弾芯であり、この弾芯1の外面は断熱材2で覆われている。従って、弾の飛翔中の衝撃波による弾芯1の加熱は断熱材2により防止され、着弾する迄、弾芯1からの水素の発生が抑えられる。
【0013】なお、前述の金属水素化物は、水素或は重水素原子をその金属原子数と同程度以上に吸蔵した場合、熱を発生するもので、その発生がいろいろな実験によって観測されている(日本物理学会誌Vol.48,No.5(1993)354)。その実験データ(Proc. 3rd Annual Conf. Cold Fusion, Nagoya 1992,P.5)の一例を図4に示す。これはパラジウムPdに重水素D2を吸収させて、重水素の原子数とパラジウムの原子数との比D/Pdが0.85以上になると熱の発生があることを示している。この発生エネルギーは通常の化学反応によるエネルギーの数百倍に達すると見積もられている。このような余剰熱の発生は重水素ばかりに見られるのではなく水素でも起こり、またパラジウムだけでなくニッケル、銀、金、スズ等にも起こり得ることを上記の論文は報告している。金属水素化物によるこのような余剰熱の発生は核融合反応によるもの、或は水素原子の励起または解離によって固体内に蓄積されたエネルギーの放出等によって説明が試みられている。本発明においては、このような金属水素化物の持つエネルギー蓄積能力を弾芯等に応用し、弾芯等の物体への激突による衝撃で瞬間的に蓄積エネルギーの放出を行わせることによって強い破壊力を得ることを可能としたものである。
【0014】また、この金属水素化物は、チタン、チタン合金、ウラン、パラジウムを用いることができ、これらの金属としては、元素の周期律表における3族以上のものが適用できる。
【0015】また、前述の図1に示した弾3に限ることなく、金属弾として、図2に示す長棒状の徹甲弾5に適用した場合、この徹甲弾5の弾本体6の後部に形成された爆薬室7内に金属水素化物からなる装填物8を内蔵させた構成で、従来の爆薬よりも大きい破壊力を得ることができる。また、金属弾として、図3に示すように超侵徹性の長尺弾10に適用した場合、この長尺弾10の長手形状の長手弾芯1Aの外周に金属水素化物からなる筒体11を装着して設けた構成で、着弾時に、発生した圧力により長手弾芯1Aが縦方向に延び、それによって侵徹長を増大させることができる。
【0016】なお、前述の金属弾としての弾3、徹甲弾5及び長尺弾10が、装甲板等の厚い物体中に侵徹した場合、弾芯1、装填物8及び筒体11を構成する金属水素化物がその時の熱効果等により起爆され、強力な衝撃波が物体を横切って伝播し、物体は周知のホプキンソン効果(爆発衝撃を受けた固体内の応力波の波頭圧力が、その固体の動的限界張力よりも十分高ければ自由面に平行する層状剥離を生ずる)によって、その表面に表面剥離が発生し、物体の一部が破壊される。
【0017】本発明による金属弾は、以上のように構成されているため、次のような効果を得ることができる。すなわち、金属弾の一部である弾芯、装填物、筒体等を水素或は重水素を充分に吸蔵した金属水素化物で構成したので、弾芯、装填物、筒体等が火薬の数10倍のエネルギーを持つ炸薬と同様の作用をすることになるので、金属弾の形状を従来と変えることなく、破壊力の大きいものを得ることができる。また軽い材質の金属水素化物を使うことにより初速を大きくできる効果がある。更に、弾丸の終末弾道特性の向上した小型の金属弾丸を得ることができる。




 

 


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