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発明の名称 洗濯機の排水ホース固定構造
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平7−163790
公開日 平成7年(1995)6月27日
出願番号 特願平5−311861
出願日 平成5年(1993)12月13日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】高田 守
発明者 長谷部 雄一 / 石井 哲夫 / 内田 秀世
要約 目的
排水ホースを外箱内の下部に収納する場合、クラッチレバーや機構部に接触することなく、所定位置にしっかりと固定でき、さらに、外箱の下フランジにバリがあってもこれに接触することを防止でき、排水ホースの破損を防げる。

構成
外箱1内の下部に排水ホース4を収納する洗濯機の排水ホース固定構造において、外箱1の下部内壁面に沿って排水ホース4を固定し、該排水ホース4が接触する外箱1の内壁面は外箱成形時のバリ発生個所以外の個所とする。
特許請求の範囲
【請求項1】 外箱内の下部に排水ホースを収納する洗濯機の排水ホース固定構造において、外箱の下部内壁面に沿って排水ホースを固定し、該排水ホースが接触する外箱の内壁面は外箱成形時のバリ発生個所以外の個所とすることを特徴とする洗濯機の排水ホース固定構造。
【請求項2】 排水ホースが接触する外箱の内壁面は、外箱の下フランジの折り返し部である請求項1記載の洗濯機の排水ホース固定構造。
【請求項3】 外箱の下フランジに排水ホース止め金具が係止する孔を形成する請求項1,2記載の洗濯機の排水ホース固定構造。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、洗濯機の排水ホースの固定構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7は全自動一槽式洗濯機の一例を示し、外箱1内に防振装置10を有する複数の吊り棒11により外槽12を懸架し、この外槽12内に周壁に多数の水抜き孔(図示せず)を形成した洗濯槽13を配設し、この洗濯槽13内に攪拌翼14を設けている。
【0003】外槽12の下方に位置させてモータ8を外槽12に固定し、該モータ8の駆動軸をプーリー7、Vベルト15を介して洗濯、脱水の切り換えを行う減速機構等で構成される機構部2に接続し、該機構部2に同軸上に位置する攪拌翼14に固定した洗濯軸と洗濯槽13に固定した脱水軸とを連結した。図中5は機構部2に接続するクラッチレバーを示す。
【0004】図中6は輸送金具で、これはコ字形のカバー体で構成し、機構部2に接続するプーリー7などを下方から常時覆い、輸送時にこれを保護するとともに、ウェイトをとる。
【0005】また、外槽12の底部に開口する排水口に、途中に排水バルブ3を設けた排水管16を接続し、該排水管16に排水ホース4を連結する。図中9は排水ホース4を機外に導出するための、外箱1の側部下方に形成したホース出口を示す。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】洗濯機の梱包時には、外箱1内の下部に排水ホース4を適当に彎曲させて収納し、また、据え付け時には排水ホース4の先端を外箱1から導出し余分の長さ分を外箱1内に収納する。このとき、外箱1内に収納する排水ホース4は、図7に示すようにクラッチレバー5や機構部2などが配設されている外箱1内の下部で、これら機構部2などを避けて残余のスペースに収納される。
【0007】このため、排水ホース4が機構部2、クラッチレバー5や輸送金具6の縁に接触し、その結果、排水ホース4が破損して水洩れの原因となる。また、外箱1の下フランジの縁には、成形時のバリが発生しており、このバリに排水ホース4が接触しても、破損の原因となる。
【0008】なお、据え付け時に余分の長さ分を切断すれば、外箱1内にこの分を収納せずにすみ、機構部2やバリに接触することを防げるが、洗濯機設置の度に排水ホースを切断する手間を要するのみならず、設置場所を変更した場合に排水ホースの再使用が不可能になることもある。
【0009】本発明の目的は前記従来例の不都合を解消し、排水ホースを外箱内の下部に収納する場合、クラッチレバーや機構部に接触することなく、所定位置にしっかりと固定でき、さらに、外箱の下フランジにバリがあってもこれに接触することを防止でき、排水ホースの破損を防げる洗濯機の排水ホース固定構造を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成するため、外箱内の下部に排水ホースを収納する洗濯機の排水ホース固定構造において、外箱の下部内壁面に沿って排水ホースを固定し、該排水ホースが接触する外箱の内壁面は外箱成形時のバリ発生個所以外の個所とすること、および、排水ホースが接触する外箱の内壁面は、外箱の下フランジの折り返し部であること、および、外箱の下フランジに排水ホース止め金具を係止する孔を形成することを要旨するものである。
【0011】
【作用】請求項1記載の本発明によれば、外箱の下部内壁面に沿うスペースに排水ホースの収納場所が設定されるから、排水ホースが機構部などに接触することが防止でき、さらに、外箱の下部内壁面に成形時のバリが発生していても、このバリの発生場所を避けて排水ホースが収納されるからこれが破損することはない。
【0012】請求項2記載の本発明によれば、前記作用に加えて外箱の下フランジに折り返し部を形成し、ここに排水ホースが接触するようにしたから、バリとの接触回避が簡単にできる。
【0013】請求項3記載の本発明によれば、前記作用に加えて外箱の下フランジに形成した孔に排水ホースの止め金具を係止することで、排水ホースは下フランジに確実に固定される。
【0014】
【実施例】以下、図面について本発明の実施例を詳細に説明する。図1は本発明の洗濯機の排水ホース固定構造の実施例を示す梱包時の排水ホース収納状態の外箱の横断平面図、図2は同上要部の斜視図、図3は外箱の横断平面図で、洗濯機の全体の基本構造は図6に示すように図7の従来例と同様であるから、同一の参照符号を付してここでの詳細な説明は省略する。
【0015】本発明では図1に示すように外箱1の下部内壁面に沿うスペースを梱包時や据え付け時における余分部分の排水ホース4の収納場所とする。この場合、外箱1の下部には図2に示すように下フランジ1aが内方に突出しており、この下フランジ1aの縁には成形時のバリが発生しているが、排水ホース4がこのバリに接触しないよう、下フランジ1aをさらに外側に向けて180度折り返し、排水ホース4との接触部を折り返し部17に形成する。
【0016】そして、図1〜図3に示すように下フランジ1aに排水ホース4の止め金具19が係止する孔18を形成する。この孔18の形成個所は、一例として図3に示すように外箱1の各側面の下フランジ毎にその両端近傍とし、外箱1の左右両側面の下部に形成したホース出口9の近傍には、据え付け時固定用のものとしてさらに孔18aを増設する。
【0017】止め金具19は、孔18に着脱自在なものとし、例えば多数の小球を数珠状に繋げ、数珠状の小球を適宜長さで輪状に形成するための係止片を途中に設けた。
【0018】以上のようにして梱包時に排水ホース4を外箱1内の下部に収納するには、図1のように下フランジ1aの折り返し部17に沿わせて外箱1の右側面、前面、左側面の内側壁の側に寄せ、孔18に挿入した止め金具19を排水ホース4の周囲に巻回し、この状態で止め金具19を輪状に緊締し、排水ホース4を下フランジ1aに固定する。
【0019】よって、排水ホース4は下フランジ1aに沿って外箱1内の所定位置に固定され、機構部2、クラッチレバー5、輸送金具6等に接触することはない。また、下フランジ1aの縁にバリが発生していても、このバリ発生個所は排水ホース4とは接触しない方向に折り返してあるから、排水ホース4が破損することはない。
【0020】一方、据え付け時に排水ホース4の余分な長さ分を外箱1内で処理するには、排水ホース4の外箱1からの引出し長さが長い場合は、図4のように排水ホース4の基部近くを外箱1の左側面側のホース出口9の近傍に設けた孔18aに取り付けた止め金具19で固定し、途中を背面側の下フランジ1aに沿わせて孔18に取り付けた止め金具19で固定した後、右側面側のホース出口9から外箱1外に導出する。
【0021】これにより、排水ホース4は外箱1内で背面側の下フランジ1の沿って収納され、この状態でも梱包時と同様に排水ホース4が機構部2等に接触することはない。
【0022】排水ホース4の外箱1からの引出し長さが短く、外箱1内に収納する分が長い場合は、図5のように排水ホース4の基部近くを外箱1の右側面側のホース出口9の近傍に設けた孔18aに取り付けた止め金具19で固定した後、これを180度折り返して左側面側のホース出口9の近傍に設けた孔18aに取り付けた止め金具19で固定し、その先の分を背面側の下フランジ1aに沿わせて孔18に取り付けた止め金具19で固定した後、右側面側のホース出口9から外箱1外に導出する。
【0023】これにより、外箱1内で処理する排水ホース4の長さが長くても、背面側の内壁に沿わせて下フランジ1aに固定できるから、かかる場合も排水ホース4が機構部2などに接することはない。
【0024】また、前記のように据え付け時の排水ホース4の余分な長さ分を外箱1内で片隅によせてまとめて処理できるから、余分に長さ分の排水ホース4を切断せずにすみ、洗濯機の設置場所を変更した場合に、排水ホース4の長さが不十分になることを防げる。
【0025】
【発明の効果】以上述べたように本発明の洗濯機の排水ホースの固定構造は、排水ホースを外箱内の下部に収納する場合、クラッチレバーや機構部に接触することなく、所定位置にしっかりと固定でき、さらに、外箱の下フランジにバリがあってもこれに接触することを防止でき、排水ホースの破損を防げるものである。
 

 
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