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発明の名称 噴霧式アイロン
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平7−59997
公開日 平成7年(1995)3月7日
出願番号 特願平5−210159
出願日 平成5年(1993)8月25日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】小鍜治 明 (外2名)
発明者 日下 貴晶 / 平井 幸男
要約 目的
ミストの噴霧量を調整できる噴霧式アイロンを提供することを目的とする。

構成
把手部に設けた調整手段10により、水タンク3内の水を霧化するための超音波振動子6に印加する電圧の大きさを調整するようにし、アイロン掛け対象布の種類に応じて、ミストの噴霧量を設定できる噴霧式アイロンとするものである。
特許請求の範囲
【請求項1】 噴霧用の水を蓄える水タンクと、この水タンク内の水を霧化するための超音波振動子と、この超音波振動子に印加する電圧の大きさを変化させる調整手段とを有する噴霧式アイロン。
【請求項2】 噴霧用の水を蓄える水タンクと、この水タンク内の水を霧化するための超音波振動子と、アイロン掛け対象布の布質を検知する布質センサと、この布質センサからの信号を受けて前記超音波振動子にかかる電圧を制御するための制御手段とを有する噴霧式アイロン。
【請求項3】 調整手段は、超音波振動子に印加する電圧の大きさと周波数を変化させる請求項1記載の噴霧式アイロン。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般家庭において衣類等のしわのばしを行なうために使用される噴霧式アイロンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】アイロン掛けには「温度」「水分」「加圧力」の3要素が必要であり、この要素を満たしたスチームアイロンの普及が高まっている。しかしながら、木綿・麻等の植物性繊維にあってはスチームでは効果がなく、さらに多量の水分が要求されることが多いものである。このため、近年噴霧式アイロンも普及してきているものである。この種の噴霧式アイロンとしては、図4に示しているような構成のものが一般的である。
【0003】以下、その構成について説明する。101は衣類のしわを伸ばすためのアイロンベースで、102はこのアイロンベース101の上面に装着した把手である。把手102は、水タンク103を備えている。104は下部に逆止弁105を有すると共に噴水口106を有するシリンダーである。107は把手102の前壁を貫通して外方に突設したノズルであり、通水管108を介して噴水口106に接続されている。109はシリンダー104内に上下摺動自在に挿入したピストンで、その上端はシリンダー104の外方に突出しており、上端に固定した受板110とシリンダー104間に縮設したバネ111によって常時上昇するように附勢されている。112は把手102の上部の透孔113から自在に出没する押しボタンであり、その下面は前記ピストン109の上端に係接している。
【0004】以上の構成で、以下のように作動するものである。把手102を握って親指で押しボタン112を押圧すると、ピストン109がバネ111に抗してシリンダー104内を下降する。ピストン109がシリンダー104内を下降すると、シリンダー104内の水は、逆止弁105が閉じているため、ピストン109の下降に従って噴水口106・通水管108を経て、ノズル107より把手102の前方のアイロン掛けを実行している衣類に噴霧される。
【0005】次に押しボタン112に対する押圧力を取り除くと、ピストン109はバネ111によりシリンダー104内を上昇する。この結果、シリンダー104内の圧力は水タンク103内より負圧となる。このため水タンク103内の水は、逆止弁105を開きながらシリンダー104内に吸い込まれる。このため再びシリンダー104には水が充満して、逆止弁105も再び閉塞される。
【0006】再び押しボタン112を押圧すると、前述と同様にしてシリンダー104内の水はノズル107から噴霧される。このように押しボタン112に対する押圧力の附勢・解除を繰り返すことによって、シリンダー104とピストン109とがポンプ作用を行なって、水タンク103内の水を噴霧するものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし前記従来の構成のものは、ノズル107から噴霧される霧の粒径が100×10-3mm以上と非常に大きいものである。このため噴霧された衣類表面には水滴ムラができやすく、アイロン掛け作業後にシミが起こる原因となるものである。また噴霧をする都度、押しボタン112に対する押圧力の附勢・解除を繰り返さなければならないため、指が疲れるという実用上の問題も有しているものである。
【0008】この問題を解決するために、本発明者らは超音波振動子によって噴霧を行う噴霧式アイロンを提案している。この提案によって上記の問題は解決が可能となっている。ところが提案中のものにおいては、あらかじめ設定された一定の噴霧量や一定の粒径のミストでアイロン掛けを行うようになっているものである。このため、アイロン掛け対象布の種類によって吸水率やミストの付着状態が異なることが原因して、仕上がりに違いが生じるものとなっている。
【0009】本発明はこのような従来の構成が有している課題を解決しようとするもので、任意に噴霧量を調整できる噴霧式アイロンを提供することを第一の目的とするものである。また、アイロン掛け対象布の布質を検知し噴霧量をこの布質に合うように自動的にコントロールすることができる噴霧式アイロンを提供することを第二の目的とするものである。さらに、噴霧ミストの粒径を自由に設定調整できる噴霧式アイロンを提供することを第三の目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】第一の目的を達成するための本発明の第一の手段は、水を霧化するための超音波振動子に印加する電圧の大きさを変化させる調整手段とを有する噴霧式アイロンとするものである。
【0011】また第二の目的を達成するための本発明の第二の手段は、アイロン掛け対象布の布質を検知する布質センサからの信号を受けて超音波振動子にかかる電圧を制御するための制御手段を有する噴霧式アイロンとするものである。
【0012】さらに第三の目的を達成するための本発明の第三の手段は、第一の手段を構成する調整手段を、超音波振動子に印加する電圧の大きさと周波数を変化させるものとした噴霧式アイロンとするものである。
【0013】
【作用】本発明の第一の手段は、調整手段であるボリュームや切り替えスイッチを使用して超音波振動子にかかる電圧を調整して、アイロン掛け対象布にあった噴霧量を設定することができるものである。
【0014】また本発明の第二の手段は、布質センサがアイロン掛け対象布の布質を検知し、制御手段がこの情報によって布質に応じた噴霧量を自動的に設定するように作用するものである。
【0015】さらに本発明の第三の手段は、調整手段が超音波振動子にかかる超音波の周波数を変化させて、アイロン掛け対象布に適合したミストの粒径を設定することができるように作用するものである。
【0016】
【実施例】
(実施例1)以下本発明の第一の手段の実施例を図1に基づいて説明する。1は衣類のしわを伸ばすためのアイロンベース、2はこのアイロンベース1の上面に装着した把手である。3はアイロンベース1の上部で把手2の前部に設けた水タンクで、上部に給水口4を有している。5はこの水タンク3内の水を吸い上げるためのフェルトなどでできた吸水体である。6は把手2の上方前部に設けた超音波振動子であり、この超音波振動子6の吸水体5に対向する面には、音波エネルギーを一点に集中させるためのホーン7が固定されている。前記吸水体5はこのホーン7の先端近傍に接触するように、ピン8で把手2に固定されている。9は超音波振動子6と把手2との間を液密に支持するOリングである。10aは超音波振動子6に印加する電圧を調整するための回路で、スイッチ10bによってオンオフされるようになっている。また10cは電圧調整ボリュームで、超音波振動子6に印加する電圧の大きさを変化させている。以上10a・10b・10cは、超音波振動子6から発生する噴霧量を調整する調整手段10を構成している。
【0017】以下、本実施例の動作を説明する。給水口4から水タンク3内に供給された水は、吸水体5により吸い上げられている。この状態でスイッチ10bを押すと、回路10aが動作を開始して、高周波のパルスを超音波振動子6に与える。この信号を受けた超音波振動子6は、この周波数で振動し音波を発生する。この音波エネルギーは、ホーン7によって水を含んだ吸水体5とホーン7との接触点付近に集中させられ、吸水体5中の水分を振動させ霧化させる。そして、この霧化されたミストはホーン7の振動方向に向かって噴霧され、アイロンベース1前方の衣類に吸着する。この時、超音波振動子6によって霧化されたミストの径は約50μm以下と非常に細かいものである。このためこのミストは、衣類の織り目の細部にまで即座に入り込むことができる。このミストにより湿潤した衣類は、アイロンベース1によって即座にプレスされるものである。このため衣類はしわが完璧に伸び、衣類内の水分は完全に蒸発する。
【0018】ところで、超音波振動子6よって霧化されるミストの噴霧量は、回路10aに設けた電圧調整ボリューム10cによって前記超音波振動子6に印加する電圧の大きさを変化させることにより調整できる。このため本実施例によれば、アイロン掛け対象布の種類が異なる場合でも任意に噴霧量を調節することでき、アイロン掛け対象布に適合した吸水率を与えることができる。従って本実施例によれば、きわめて良好な仕上がり状態を得ることができるアイロン掛けができるものである。
【0019】なお本実施例では超音波振動子6にかかる電圧を変化させる手段として、電圧調整ボリューム10cを用いているが、例えば複数の切り替えスイッチを用いて電圧を切り替える構成としてもよいものである。
【0020】(実施例2)次に、本発明の第二の手段の実施例を図2に基づいて説明する。図2において、1〜10は前記図1で説明した構成と同様の部材である。13はアイロンベース1に設けた布質センサであり、サーミスタ等の温度検知手段で構成している。つまり、布質によって前記温度検知手段が検知する温度に差が生ずることを利用して、布質を推定するようにしているものである。また、回路10aはこの布質センサ13からの信号を受けて超音波振動子6にかかる電圧を制御するようになっている。
【0021】以下本実施例の動作を説明する。実施例1と同様に水タンク3内に貯えられた水は超音波振動子6により霧化させられ、アイロンベース1前方の衣類に吸着する。ところで本実施例では、布質センサ13を用いてアイロン掛けをしている布の種類を検知しているものである。この布質センサ13は、以下のように作用するものである。厚手の衣類をアイロン掛けする場合と薄手の衣類をアイロン掛けする場合とでは、アイロンベース1の温度低下の度合いが異なってくるものである。布質センサ13を構成するサーミスタ等の温度検知手段は、この温度低下の度合いを検知しているものである。布質センサ13はこの温度低下の度合いを基にして、衣類の布質を推定しているものである。回路10aはこの布質センサ13からの信号を受けて、厚手の衣類の場合は超音波振動子6からの噴霧量を多く、薄手の衣類の場合は超音波振動子6からの噴霧量を少なくするように、超音波振動子6に印加する電圧を制御しているものである。
【0022】従って本実施例によれば、自動的に衣類の布質に応じた噴霧量とすることができ、使い勝手がよく衣類の仕上がりが大変良好なアイロンを提供できるものである。
【0023】(実施例3)次に本発明の第三の手段の実施例を図3に基づいて説明する。図3において、1〜10は前記実施例1で使用した物と同様の部材である。14は超音波振動子6に印加する電圧の周波数を変化させるための周波数調整ボリュームである。
【0024】以下、本実施例の動作を説明する。実施例1と同様に水タンク3内に貯えられた水は超音波振動子6により霧化させられ、アイロンベース1前方の衣類に吸着する。ところで本実施例では、電圧調整ボリューム10cに加えて周波数調整ボリューム14を設けている。このため、超音波振動子6によるミストの粒径の調整もできるものである。従ってアイロン掛け対象布の種類が異なる場合でも、任意に噴霧量を調節することができ、アイロン掛け対象布にあった吸水率を与えることができる上に、アイロン掛け対象布の織り目の大きさが異なる場合でも任意に霧化粒径を調節することができ、噴霧されたミストは織り目の細部にまで即座に入り込むことができるものである。
【0025】なお本実施例では、超音波振動子6に印加する電圧の周波数を変化させる手段として周波数調整ボリューム14を用いているが、例えば複数の切り替えスイッチを用いて周波数を切り替える構成としてもよいものである。
【0026】また前記各実施例では、噴霧方式を、吸水体5中の水分を超音波振動子6に固定したホーン7によって霧化しているが、例えば超音波振動子に固定した金属製の多孔板上に水を滴下し、この水滴を多孔板の超音波振動によって滴下面とは反対側の面から霧化して噴霧する構成としてもよいものである。
【0027】
【発明の効果】本発明の第一の手段は、超音波振動子に印加する電圧の大きさを変化させる調整手段を有する構成として、アイロン掛け対象布にあった噴霧量を設定することができ、仕上がり状態の良い噴霧式アイロンを実現するものである。
【0028】本発明の第二の手段は、アイロン掛け対象布の布質を検知する布質センサからの信号を受けて超音波振動子にかかる電圧を制御するための制御手段を有する構成として、アイロン掛け対象布の布質を検知し噴霧量をこの布質に合うように自動的にコントロールすることができる噴霧式アイロンを実現できるものである。
【0029】さらに本発明の第三の手段は、前記本発明第一の手段に加え、超音波振動子による霧化粒径を調整するために超音波振動子に印加する電圧の周波数を変化させる調整手段を有する構成として、噴霧量とミストの粒径の両方を調整でき、一層仕上がり状態の良い噴霧式アイロンを実現するものである。




 

 


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