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発明の名称 洗濯機
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平7−31791
公開日 平成7年(1995)2月3日
出願番号 特願平5−177886
出願日 平成5年(1993)7月19日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】小鍜治 明 (外2名)
発明者 藤井 裕幸 / 大村 優子 / 太田 文夫 / 見城 好豊
要約 目的
洗濯液を洗濯槽の上部より洗濯物に散水して洗濯する洗濯機において、洗濯性能の低下や洗いむらを発生させることなく節水、節洗剤を実現する。

構成
洗濯槽3の底部に撹拌翼2を回転自在に配設し、撹拌翼2の回転によって洗濯液を複数の循環水路7a、7bを通して洗濯槽3の上部に導く。循環水路7bによって導かれた洗濯液を洗濯槽3内に散水する散水ノズル11を設ける。洗濯槽3内に給水する給水弁22の動作を制御する制御手段は、洗濯槽3の水位を洗濯物が水面に露出する程度の水位に制御する。
特許請求の範囲
【請求項1】 洗濯槽と、前記洗濯槽底部に回転自在に配設した撹拌翼と、前記撹拌翼の回転によって洗濯液を前記洗濯槽上部に導く複数の循環水路と、前記循環水路によって導かれた洗濯液を前記洗濯槽内に散水する散水ノズルと、前記洗濯槽内に給水する給水手段と、前記給水手段の動作を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記洗濯槽の水位を洗濯物が水面に露出する程度の水位に制御するようにした洗濯機。
【請求項2】 制御手段は、すすぎ行程の水位を洗濯行程の水位より高くなるよう制御するようにした請求項1記載の洗濯機。
【請求項3】 制御手段は、すすぎ行程を制御するようにし、短時間のすすぎ時間または少ないすすぎ回数を設定できるようにした請求項2記載の洗濯機。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、洗濯液を洗濯槽の上部より洗濯物に散水して洗濯を行う洗濯機に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、地球環境保護が大変重要な課題となってきた。省資源もその中で重要なテーマであり、洗濯機においては、節水、節洗剤が強く望まれている。
【0003】節水、節洗剤については、色々な方法が提案されている。たとえば、特開平1−146584号公報に示されているように、洗濯兼脱水槽内壁の一部に水路形成用カバーを設けて洗濯兼脱水槽との間に水路を成形し、撹拌翼の回転によって撹拌翼の下部に設けた羽根のポンプ作用で、洗濯兼脱水槽の底部より洗浄水を水路を通って洗濯兼脱水槽の上部に導き、洗濯物(衣類)の上部に散水させるようにし、洗濯物が水面上に露出した場合でも洗濯物に洗濯液が供給されるようにした洗浄方法が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平1−146584号公報に記載されたものでは、節水を目的として意図的に水面から洗濯物が露出するような給水状態とした場合、洗濯液を上部に導く水路が1つのため、多量の洗濯液を上部から洗濯物に対して散水することは困難であり、洗いむらや汚れの落ち残りが発生するといった問題点を有していた。また、すすぎ行程でも同様に多量のすすぎ水の散水が困難となり、すすぎ不良が生じるといった問題点を有していた。また、洗濯物が水面より露出するような節水状態では、洗濯物の撹拌が十分に行えないため洗剤が十分に溶解できず、洗濯物に対して有効に作用することが困難となり洗いむらや汚れの落ち残りが発生するといった問題点を有していた。
【0005】本発明は上記課題を解決するもので、洗濯物が水面から露出するような給水状態とし、かつ、洗濯槽の上部から複数の散水ノズルより散水することによって、多量の洗濯液を上部から散水し、洗濯性能の低下や洗いむらを発生させることなく節水、節洗剤を実現することを第1の目的としている。
【0006】また、すすぎ行程では洗濯行程より多くのすすぎ水で、かつ複数の循環水路によって多量のすすぎ水を上部からの散水し循環させることを第2の目的としている。
【0007】さらに、多量のすすぎ液を上部から散水することにより、洗濯物からの洗剤成分の除去速度を高め、短時間のすすぎ時間で所定のすすぎ性能を得ることを第3の目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記第1の目的を達成するために、洗濯槽底部に回転自在に配設した撹拌翼の回転によって洗濯液を前記洗濯槽上部に導く複数の循環水路と、前記循環水路によって導かれた洗濯液を前記洗濯槽内に散水する散水ノズルと、前記洗濯槽内に給水する給水手段と、前記給水手段の動作を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記洗濯槽の水位を洗濯物が水面に露出する程度の水位に制御するようにしたことを第1の課題解決手段としている。
【0009】また、第2の目的を達成するために、上記第1の課題解決手段の制御手段は、すすぎ行程の水位を洗濯行程の水位より高くなるよう制御するようにしたことを第2の課題解決手段としている。
【0010】また、第3の目的を達成するために、上記第2の課題解決手段の制御手段は、すすぎ行程を制御するようにし、短時間のすすぎ時間または少ないすすぎ回数を設定できるようにしたことを第3の課題解決手段としている。
【0011】
【作用】本発明は上記した第1の課題解決手段により、撹拌翼の回転によって洗濯槽内の洗濯液を複数の循環水路を通して洗濯槽の上部に導き、散水ノズルより多量の洗濯液を上部から散水することが可能になり、洗濯物が水面に露出する程度に水位を調整した場合においても常に洗濯物に対して洗濯液が供給され、洗いむらや汚れの落ち残りが発生することがなくなる。
【0012】また、第2の課題解決手段により、すすぎ行程では洗濯時に比して洗濯物をよりすすぎ水に浸漬することができるとともに、複数の循環水路によって多量のすすぎ水を上部からの散水によって循環させるため、衣類表面のすすぎ水の入れ替わり速度を増大させることができ、洗濯物からの洗剤成分の除去速度を高めることができる。
【0013】また、第3の課題解決手段により、多量のすすぎ液を上部から散水することができ、常に洗濯物に対してすすぎ液が供給され、洗濯物表面のすすぎ液の入れ替わり速度が増大するため、洗濯物からの洗剤成分の除去速度を高めることができ、短時間のすすぎ時間または少ないすすぎ回数であっても所定のすすぎ性能が得られる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例を図1および図2を参照しながら説明する。
【0015】図に示すように、水受け槽1は、底部に撹拌翼2を回転自在に配設した洗濯兼脱水槽(以下、洗濯槽という)3を内包し、吊り棒4により洗濯機外枠5に吊り下げている。循環水路カバー6は、洗濯槽3の内面に複数個取着し、洗濯槽3との間に独立した複数の循環水路7a、7bを形成している。撹拌翼2の裏面に羽根8を一体に設け、羽根8の外周に形成したポンプ室9を複数の循環水路7a、7bに連通している。複数の循環水路7bの上部を洗濯槽3の内部に向けて開口した開口部10を形成し、この開口部10にそれぞれ散水ノズル11を設けている。また、循環水路7aの上部の開口部10には糸くずフィルター12を設けている。モータ13は、Vベルト14および減速機構15を介して撹拌翼2を駆動する。水位センサ16は、水受け槽1の下部に接続されて洗濯槽3内の水位を検知し、その出力を制御装置17に入力するようにしている。
【0016】制御装置17は、図2に示すように、制御手段18、操作表示手段19、記憶手段20およびパワースイッチング手段21で構成し、制御手段18は、水位センサ16の出力によって、パワースイッチング手段21を介して給水弁(給水手段)22を制御し、水受け槽1内に給水される水位を制御する。このとき、制御手段18は、洗濯槽3の水位を洗濯物23が水面に露出する程度の水位aに制御するようにしている。この水位aは、洗濯槽3内に投入する洗濯物23の量と洗濯槽3内の水量との比、すなわち、浴比が7〜8.5、望ましい値は7.5〜8になる水位としている。なお、水位bは、洗濯物23が水面に浸漬されるように設定されている従来の洗濯機の水位である。この水位bは、浴比が8.5〜9になる水位である。
【0017】また、制御手段18は、操作表示手段19により使用者の入力によって、洗濯、すすぎ、脱水の各行程に応じてモータ13、給水弁22、排水弁24などを逐次制御する。なお、25はモータ13の進相用コンデンサ、26は電源スイッチである。
【0018】以上の構成において動作を説明すると、まず、図1に示すように洗濯物23を洗濯槽3の中に投入し、操作表示手段19に設けたスタートスイッチ(図示せず)を押すと、制御手段18により給水弁22が作動し、水位センサ16により検知した従来の水位bより低い水位の水位aまで給水し、洗濯行程に入る。洗濯行程に入ると、モータ13は洗濯水流に応じて右回転・休止・左回転・休止と制御装置17によって制御される。制御装置17によって制御されたモータ13の回転はVベルト14、減速機構15を介して撹拌翼2に伝えられる。
【0019】モータ13の回転に応じて撹拌翼2および撹拌翼2の下部に設けた羽根8が回転し、洗濯槽3の中の洗濯物23と洗濯液が撹拌される。一方、撹拌翼2に設けた羽根8と水受け槽1との間の洗濯液は、羽根8の回転により遠心力で水受け槽1底部の外側に押し出され、循環水路7a,7bを通って、散水ノズル11および糸くずフィルター12から洗濯槽3内に、モータ13の回転に応じて間欠的に散水される。
【0020】このとき、複数の循環水路7bと散水ノズル11とを設けているため、撹拌翼2に設けた羽根8の回転によって洗濯槽3の上部から多量の洗濯液を散水することができる。このため、節水を目的として洗濯物23が水面から露出する水位aにて洗濯を行った場合であっても、散水ノズル11から多量の洗濯液が洗濯槽3上部から洗濯物23の露出した部分に散水されることになり、洗浄性能の低下や洗いむらを生じさせることなく節水洗濯が可能となる。また、洗剤は給水量に対して濃度一定で供給されるため、水位aのように従来の水位bに対して給水量が少なくなれば、洗剤量も従来より少なくて済むため洗剤の節約も可能となり、経済的な洗濯が行える。
【0021】なお、上記実施例では、複数の散水ノズル11を設けているが、散水ノズル11と糸くずフィルター12とで洗濯液を洗濯物23の露出した部分に散水するようにしてもよい。
【0022】つぎに、本発明の第2の実施例について説明する。図2に示した制御手段18は、洗濯行程終了後、排水弁24によって洗濯液を排水し脱水した後、すすぎ行程に入り、給水弁22を動作させて給水する。このとき、給水は洗濯行程での水位aより高い水位、たとえば水位bまで給水するようにしている。
【0023】上記構成において図3から図5を参照しながら説明すると、すすぎ行程の場合、洗濯行程とは異なり給水量の差、つまり希釈率がすすぎ性能に大きく影響し、図3に示すように、節水水位である水位aですすぎを行った場合の洗濯物23に残留する洗剤成分の量の変化特性Aに比べ、水位bですすぎを行った場合の変化特性Bの方が洗濯物23に残留する洗剤成分の量が明らかに少なくなる。節水水位である水位aであってもすすぎが行えないわけではないが、すすぎが本来衣類に残留する界面活性剤、アルカリ剤などの洗剤成分の除去を目的とする限り、すすぎ性能を確保するためには、節水すすぎは行わない方がよい。
【0024】また、水位を高くするとこれに比例して循環水量が増大する。すすぎ行程の場合は図4に示すように、すすぎ水をいかに多量に循環させるかによって性能に大きく影響することを発明者らは実験により確認している。すなわち、水位aですすぎを行った場合には循環水量が少なく、このときの洗濯物23に残留する洗剤成分の量の変化は特性Aに示すようになり、水位bですすぎを行った場合には循環水量が多くなり、特性Bのようになる。これは循環水量を増大させることで洗濯物23表面のすすぎ水の入れ替わり速度が増大し、洗剤成分の除去速度を高めることができるためである。
【0025】また、図5に示すように、循環水量を増大させることにより、上記のように洗剤成分の除去速度を高めることができるため、すすぎ性能の目標値を所定値S1に設定したとすると、循環水量が少ない場合Aのすすぎ時間T1から循環水量を多くした場合Bには、すすぎ時間をT2に短縮することができる。したがって、循環水量を多くすることによって、すすぎ回数を少なくすることもできる。
【0026】
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように本発明によれば、洗濯槽底部に回転自在に配設した撹拌翼の回転によって洗濯液を前記洗濯槽上部に導く複数の循環水路と、前記循環水路によって導かれた洗濯液を前記洗濯槽内に散水する散水ノズルと、前記洗濯槽内に給水する給水手段と、前記給水手段の動作を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記洗濯槽の水位を洗濯物が水面に露出する程度の水位に制御するようにしたから、洗濯性能の低下や洗いむらを生じさせることなく節水洗浄を行うことができるとともに、給水量が少なくなることによって洗剤量も少なくすることができるため、経済的な洗濯ができる。
【0027】また、制御手段は、すすぎ行程の水位を洗濯行程の水位より高くなるようにしたから、洗濯液の高い希釈効果とすすぎ水の多量循環の効果によってすすぎ性能を向上できる。
【0028】さらに、制御手段は、すすぎ行程を制御するようにし、短時間のすすぎ時間または少ないすすぎ回数を設定できるようにしたから、多量のすすぎ液を上部から散水することができ、洗濯物表面のすすぎ液の入れ替わり速度が増大するため、洗濯物からの洗剤成分の除去速度を高めることができ、短時間のすすぎ時間または少ないすすぎ回数であっても所定のすすぎ性能が得られる。




 

 


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