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発明の名称 洗濯機
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平7−24176
公開日 平成7年(1995)1月27日
出願番号 特願平5−176712
出願日 平成5年(1993)7月16日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】武田 元敏
発明者 藤丸 琢也 / 原 茂利 / 西田 毅
要約 目的
洗濯機の洗濯効率を上げるために洗濯水およびすすぎ水を連続的に磁気処理し、洗濯時間の短縮,洗剤使用量の削減,および細菌の繁殖抑制が図れるような洗濯機を実現する。

構成
洗濯機の洗濯槽1の内側にN極とS極を対向させた一組の磁石4を少なくとも一組以上設ける(または洗濯機の洗濯槽の外側に洗濯時に洗濯水が流れるバイパス水路を少なくとも1個以上設け、そのバイパス水路を厚み方向にN極とS極を持つ磁石で異極が対向するように挟む、または洗濯槽の一部をリング状で厚み方向にN極とS極を持つ磁石と、外径が磁石と同一で内径が磁石より大きい非磁性体でできたリング状のスペーサーを向かい合う磁石の異極が対向するように積み重なった積層構造とする)ことで、洗濯時およびすすぎ時の水の回転運動を利用して洗濯水およびすすぎ水を連続的に磁気処理することが可能となる。
特許請求の範囲
【請求項1】 洗濯機の洗濯槽の内側に、厚み方向にN極とS極を持つ2つの磁石を異極が対向し、かつ前記2つの磁石の隙間が水流と平行になるように配置した一組の磁石を少なくとも一組以上有し、洗濯水およびすすぎ水を連続的に磁気処理することを特徴とする洗濯機。
【請求項2】 洗濯機の洗濯槽の外側に、洗濯時に洗濯水が流れるバイパス水路を少なくとも1個以上設け、前記バイパス水路を厚み方向にN極とS極を持つ2つの磁石で異極が対向するように挟み、洗濯水およびすすぎ水を連続的に磁気処理することを特徴とする洗濯機。
【請求項3】 洗濯槽の一部をリング状で厚み方向にN極とS極を持つ磁石と、外径が磁石と同一で内径が磁石より大きい非磁性体でできたリング状のスペーサーを向かい合う磁石の異極が対向するように積み重なった多層構成とすることにより洗濯水およびすすぎ水を連続的に磁気処理することを特徴とする洗濯機。
【請求項4】 磁石が電磁石であることを特徴とする請求項1,2または3記載の洗濯機。
【請求項5】 磁石が永久磁石であることを特徴とする請求項1,2または3記載の洗濯機。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、衣類および繊維を洗剤を溶かした水と一緒に洗濯槽内で回転運動させ汚れを落とす方式の洗濯機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、環境汚染問題が深刻化し、家庭の生活用水においても河川汚染の原因として大きく取り上げられ、家庭で使用する洗剤も河川の富養化を防ぐため無リン洗剤等が広く使用されるようになってきたが、人工増加および集中により河川の汚染は進む一方である。従来の洗濯機においては高効率化や他機能化のために、機械的に洗濯効果を上げること、およびファジー理論等の制御方式で制御することに終始しており、洗濯用の水質の改善は行われていない。洗濯効率の向上のための水質改善方法としては、水道の蛇口から洗濯槽の間に狭水路を設け、それを磁石で挾むようにして給水時に使用水を磁気処理し、水を軟水化することで洗濯効率を上げる方法(実開昭63−9292号公報)も提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来の水質改善方法は磁気処理装置が給水口に設置してあるため給水時に一度しか処理できず、現実には洗濯時間の短縮や洗剤の使用量の減少等の効果は十分には得られなかった。本発明は上記課題を解決するもので、洗濯水およびすすぎ水の磁気処理効率を上げ洗濯効率を高め、洗剤使用量を減らすことのできる洗濯機を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成するために、洗濯機の洗濯槽の内側に厚み方向にN極とS極を持つ2つの磁石を異極が対向し、かつその隙間が水流と平行になるように配置した一組の磁石を少なくとも一組以上有する構造、または洗濯機の洗濯槽の外側に洗濯時に洗濯水が流れるバイパス水路を少なくとも1個以上設け、そのバイパス水路を厚み方向にN極とS極を持つ2つの磁石で異極が対向するように挟む構造、または洗濯槽の一部をリング状で厚み方向にN極とS極を持つ磁石と、外径が磁石と同一で内径が磁石より大きい非磁性体でできたリング状のスペーサーを向かい合う磁石の異極が対向するように積み重なった多層構成で構成する。なお、ここでいう磁石は永久磁石および電磁石のいずれでも構わない。
【0005】
【作用】本発明は上記した構成により、洗濯水およびすすぎ水が洗濯時およびすすぎ時に回転運動をすることで、2個の磁石間に生じる磁界中を磁界方向と垂直な方向に運動し連続的に磁気処理を行うことができる。このため、磁気処理の効率が高く、洗濯水およびすすぎ水の軟水化,クラスターの小型化,界面活性物質の生成,処理水の殺菌効果等が生じ、結果として、洗濯効率の向上,使用洗剤および使用水の削減,洗濯機内の細菌の繁殖抑制を図ることが可能となる。
【0006】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明における洗濯機について説明する。図1は本発明の第1の実施例における洗濯機の洗濯槽の概略図である。洗濯槽1内の水3は水流発生用羽根2の回転により洗濯槽1の外周方向に回転運動し、被洗濯物の汚れを落とす。従来例との差異は、洗濯槽1内壁の水の水面より低い部分に磁石4を設けたことである。図2に図1中のA部を拡大して示した。磁石4は板状の永久磁石であり、厚み方向に着磁してある。このような磁石4を2枚を一組として異極が向かい合い、かつ異極間の隙間を回転運動する水3が通るように固定してある。
【0007】以上のように構成することで、洗濯槽1中の水3は洗濯時およびすすぎ時に、水流で磁石4により生じる磁束中を垂直に横切るように通過するため、連続的に磁気処理される。なお、磁気処理の大きさは、水3の通過速度を一定とすれば、ファラデーの磁気誘導の式より、磁石による磁束量に比例する。そのため、磁石を大きくする,ネオジウムコバルト等の小さくても磁束量が大きい磁石を使う,磁石の数を増やし磁気処理部の数を増やす等の方法で、効果をさらに高めることもできる。本実施例では、大きさが幅20mm,長さ50mm,厚み8mm程度で、表面を腐食防止の目的でニッケルメッキで処理したネオジウムコバルト磁石を使用し、磁石間の隙間を5mmに設定した2個の磁石を4組使い、洗濯槽1の円周方向に均等に設けて実験を行った。なお、磁石間での最大磁束密度は約4000ガウスであった。
【0008】この洗濯機を使い、水のみを投入し約15分動作させたところ、水のクラスターの大きさを示す核磁気共鳴装置(NMR)でのO17のピークの半値幅は、処理前の120Hzから70Hzまで減少した。また、水の表面張力も処理前の65dyn/cmから45dyn/cm程度まで減少した。
【0009】
【外1】

【0010】このため、水と市販の粉末洗剤約30gと被洗濯物を投入し、実際に汚れが落ちる時間を従来のものと比較したところ、約20%洗濯時間が短縮される結果を得た。また、洗濯時間を従来のものと同じ時間にした場合は、洗剤の使用量を約25%減らすことが可能となる結果を得た。さらに、洗濯機の排水部の常に湿った部分から実験水を得て細菌検査を行った結果、細菌数は従来例と比較して約50%減少した。
【0011】ここでは、磁石として永久磁石を使用したが、電磁石を使用したり、腐食防止のために磁石の表面を樹脂等の高分子材料でコーティングしても同様の結果が得られる。また、磁石の形状は被洗濯物が引っかかったり傷ついたりするのを防ぐため、鋭角的な角がない形状が好ましい。さらに、磁石の固定は機械的に固定したり、接着剤を使用して固定したり、吸盤によって固定しても本発明の効果は変わらない。
【0012】図3は本発明の第2の実施例における洗濯機の洗濯槽の概略図である。洗濯槽1内の水3は水流発生用羽根2の回転により洗濯槽1の外周方向に回転運動し、被洗濯物の汚れを落とす。従来例との差異は、洗濯槽1外壁の水の水面より低い部分に水3が回転運動により流入・流出するようなバイパス水路5を設け、さらにそのバイパス水路5を挾むように磁石4を設けたことである。図4に図3中のB部を拡大して示した。磁石4は板状の永久磁石であり、厚み方向に着磁してある。このような2枚の磁石4でバイパス水路5を異極が向かい合う方向に挾んで固定してある。図5に図4中のC−C断面を示す。バイパス水路5は、図5に示すように洗濯槽1の円周方向に流出入口を持ち、洗濯時およびすすぎ時の水の回転によりバイパス水路5中を流れるようになっている。
【0013】以上のように構成することで、洗濯槽1中の水3は洗濯時およびすすぎ時に、水流で磁石4により生じる磁束中を垂直に横切るように通過するため、連続的に磁気処理される。なお、磁気処理の大きさは、水3の通過速度を一定とすれば、ファラデーの磁気誘導の式より、磁石による磁束量に比例する。そのため、磁石を大きくする,ネオジウムコバルト等の小さくても磁束量が大きい磁石を使う,磁石の数を増やし磁気処理部の数を増やす等の方法で、効果をさらに高めることもできる。また、洗濯槽内部に凸部がないため、被洗濯物が引っかかったり傷ついたりすることはない。本実施例では、大きさが幅30mm,長さ80mm,厚み8mm程度で、表面を腐食防止の目的でニッケルメッキで処理したネオジウムコバルト磁石を使用し、洗濯槽1の円周方向に断面の大きさが、高さ10mm,幅20mmのバイパス水路を5個設けて実験を行った。なお、バイパス水路内での最大磁束密度は約2700ガウスであった。
【0014】この洗濯機を使い、水のみを投入し約15分動作させたところ、水のクラスターの大きさを示す核磁気共鳴装置(NMR)でのO17のピークの半値幅は、処理前の120Hzから75Hzまで減少した。また、水の表面張力も処理前の65dyn/cmから48dyn/cm程度まで減少した。このため、水と市販の粉末洗剤約30gと被洗濯物を投入し、実際に汚れが落ちる時間を従来のものと比較したところ、約20%洗濯時間が短縮される結果を得た。また、洗濯時間を従来のものと同じ時間にした場合は、洗剤の使用量を約25%減らすことが可能となる結果を得た。ここでは、磁石として永久磁石を使用したが、電磁石を使用したり、腐食防止のために磁石の表面を樹脂等の高分子材料でコーティングしても同様の結果が得られる。また、必要に応じてバイパス水路の流出入口に被洗濯物の侵入防止のためにフィルターを設けてもよい。
【0015】図6は本発明の第3の実施例における洗濯機の洗濯槽の概略図である。洗濯槽1内の水3は水流発生用羽根2の回転により洗濯槽1の外周方向に回転運動し、被洗濯物の汚れを落とす。従来例との差異は、洗濯槽1外壁の水の水面より低い部分の一部をリング状で厚み方向にN極とS極を持つ磁石4と、外径が磁石4と同一で内径が磁石4より大きい被磁性体でできたリング状のスペーサー6とで積み重なった多層構造で構成していることである。図7に図6中のD部を拡大して示した。磁石4はリング状の永久磁石であり、厚み方向に着磁してある。このような磁石4と、磁石4と外径が同一で内径が磁石4より大きい非磁性体でできたリング状のスペーサ6とを交互に重ね合わせた積層構造になっている。
【0016】以上のように構成することで、洗濯槽1中の水3は洗濯時およびすすぎ時に、水流で隣り合う磁石により生じる磁束中を垂直に横切るように通過するため、連続的に磁気処理される。なお、磁気処理の大きさは、水3の通過速度を一定とすれば、ファラデーの磁気誘導の式より、磁石による磁束量に比例する。そのため、磁石を大きくする,ネオジウムコバルト等の小さくても磁束量が大きい磁石を使う,磁石の数を増やし磁気処理部の数を増やす等の方法で、効果をさらに高めることもできる。本実施例では、大きさが内径270mm,外径300mm,厚み8mm程度で、表面を腐食防止の目的でニッケルメッキで処理したネオジウムコバルト磁石8個と、大きさが、内径290mm,外径300mm,厚み8mmのアルミニウム製スペーサー7個を使用して実験を行った。なお、磁石間での最大磁束密度は約4500ガウスであった。
【0017】この洗濯機を使い、水のみを投入し約15分動作させたところ、水のクラスターの大きさを示す核磁気共鳴装置(NMR)でのO17のピークの半値幅は、処理前の120Hzから60Hzまで減少した。また、水の表面張力も処理前の65dyn/cmから40dyn/cm程度まで減少した。このため、水と市販の粉末洗剤約10gと被洗濯物を投入し、実際に汚れが落ちる時間を従来のものと比較したところ、約30%洗濯時間が短縮される結果を得た。また、洗濯時間を従来のものと同じ時間にした場合は、洗剤の使用量を約40%減らすことが可能となる結果を得た。
【0018】
【発明の効果】以上、各実施例から明らかなように、洗濯機の洗濯槽の内側に厚み方向にN極とS極を持つ2つの磁石を異極が対向し、かつその隙間が水流と平行になるように配置した一組の磁石を少なくとも一組以上設ける、または洗濯機の洗濯槽の外側に洗濯時に洗濯水が流れるバイパス水路を少なくとも1個以上設け、そのバイパス水路を厚み方向にN極とS極を持つ2つの磁石で異極が対向するように挟む、または洗濯槽の一部をリング状で厚み方向にN極とS極を持つ磁石と、外径が磁石と同一で内径が磁石より大きい非磁性体でできたリング状のスペーサーを向かい合う磁石の異極が対向するように積み重ねた積層構造とすることで、洗濯時およびすすぎ時に洗濯水およびすすぎ水を連続的に磁気処理することが可能となり、その結果、洗濯時間の短縮,洗濯洗剤の削減,細菌の繁殖抑制の効果が得られる。




 

 


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