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発明の名称 2液型接着剤の攪拌方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平7−11197
公開日 平成7年(1995)1月13日
出願番号 特願平5−181960
出願日 平成5年(1993)6月28日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 祐介
発明者 山内 良三 / 富田 伸一 / 山崎 成史
要約 目的
簡単・容易かつ短時間で、気泡の混入を防止しながら液剤を十分に混合する。

構成
接着剤を構成する複数の液剤、A液14、B液15を所定量ずつノズル11、12により可撓性のある密封可能なプラスチック袋13に導入し、つぎにこのプラスチック袋13中に残存する空気を排気し、その後、このプラスチック袋13を密封した上で手で揉んでこのプラスチック袋13中の液剤14、15を攪拌し、最後にこのプラスチック袋13を開封して内部の混合した液剤を取り出す。
特許請求の範囲
【請求項1】 接着剤を構成する複数の液剤を所定量ずつ可撓性のある密封可能な袋に導入する工程と、つぎに該袋中に残存する空気を排気する工程と、その後、該袋を密封した上で揉んで袋中の液剤を攪拌する工程と、該袋を開封して内部の混合した液剤を取り出す工程とを有することを特徴とする2液型接着剤の攪拌方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、使用時に2または3以上の複数の液剤を混合する必要のある2液型接着剤の攪拌方法に関する。
【0002】
【従来の技術】2液型接着剤では、使用に際して2つまたは3つ以上の液剤を十分に混合した上で、硬化する前に使用する必要がある。なお、この明細書では3以上の液剤を混合する接着剤も2液型接着剤と呼ぶことにするが、説明の便宜上2つの液剤を混合するものに限って説明する。この2液型接着剤は、種々の電気部品の組み立てや、あるいは光通信用の光部品の組み立てなど、微細な部品を組み立てる際に用いられることが多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この2液型接着剤では、2液の混合のためには攪拌が不可欠であるが、攪拌すると気泡が混入し易いという問題がある。2液型接着剤の各液剤が高粘度の場合には、より問題が生じ易い。すなわち、2つの液剤が高粘度の場合には、硬化反応を均一に行なわせるために十分に攪拌する必要があるが、そうすると大きな泡を含めて泡がより混入し易くなってしまうからである。そして、気泡が残留したまま接着剤が硬化すると、変形し、とくに光通信用光部品の組み立てに使用する場合にはμmオーダーの接着剤変形も許されない場合があるので問題である。
【0004】光通信用光部品を組み立てる際に、これら光部品を接着剤で固定すると、この接着剤による固定が深刻な問題を起こすことがある。たとえば、単一モード光ファイバにレンズを介して光を入射したりする場合に、その光ファイバを基板等に固定する。その固定のために接着剤を用いると、接着剤に気泡が残留したまま硬化するにいたるときは、周囲温度等の変化により接着剤が不均一な変形を起こす。その変形が数μm程度であっても、単一モード光ファイバのコア径は数μm〜10μmの大きさであるから、コア径の大きさの数分の1ほどとなり、光の伝達に重大な悪影響を及ぼす。
【0005】液剤中の気泡の除去方法として種々の脱泡方法が知られているが、液剤の粘度が数1000ポアズ以上になると簡単でなく、しかも時間がかかる。そのため、硬化時間の短い接着剤では脱泡中に硬化してしまい、使用できない。
【0006】この発明は、上記に鑑み、簡単・容易かつ短時間で、気泡の混入を防止しながら液剤を十分に混合できる、2液型接着剤の攪拌方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するため、この発明による2液型接着剤の攪拌方法においては、まず、接着剤を構成する複数の液剤を所定量ずつ可撓性のある密封可能な袋に導入し、つぎに該袋中に残存する空気を排気し、その後、該袋を密封した上で揉んで袋中の液剤を攪拌し、該袋を開封して内部の混合した液剤を取り出すことが特徴となっている。
【0008】
【作用】接着剤を構成する複数の液剤が入れられた可撓性のある袋中に残存する空気を排気し、その後、この袋を密封した上で揉んで袋中の液剤を攪拌するようにしているので、この揉む操作の過程で、液剤の攪拌が行なわれ、液剤を短時間のうちに混合できる。この攪拌過程は排気された後密封された袋中で行なわれるので、空気が気泡となって混入することを防止でき、このことは実験的に確かめられた。この袋はポリエチレンや塩化ビニールなどのプラスチック製のものでよいので簡易であり、しかもこれを排気した上で揉むだけでよいので、作業は容易である。
【0009】
【実施例】以下、この発明の好ましい一実施例について図面を参照しながら詳細に説明する。まず、図1に示すように、接着剤を構成する2つの液剤(ここではA液とB液とする)をそれぞれ導入用ノズル11、12によって、柔軟性のあるプラスチック袋13中に導入する。この実施例ではプラスチック袋13として縦100mm、横40mmのポリエチレン製の袋を使用した。また、接着剤として、粘度が約50,000ポアズの2液型エポキシ接着剤を用いている。こうして図2に示すようにプラスチック袋13中にA液14とB液15とを入れることができたら、この袋13に真空ポンプ(図示しない)のノズル16を入れ、ノズル16以外の部分を密封した上で、この袋13中の空気を真空ポンプによって排気する。
【0010】こうして排気できたら、排気された状態が保たれるよう、図3に示すように、熱融着シール17等によってプラスチック袋13の口を密封する。
【0011】つぎに、このプラスチック袋13を図4に示すように操作者の手で揉んで、A液14とB液15とが混合するよう攪拌する。この攪拌工程はプラスチック袋13内で行なわれ、この袋13内の空気は前述のように排気され、かつその後この袋13は密封されているので、攪拌過程でA液14およびB液15あるいはこれらの混合液中に空気が気泡として混入することを防ぐことができる。
【0012】この揉む作業による攪拌によって、A液14とB液15とが短時間のうちに十分に混合される。十分混合されたとき、図5に示すようにプラスチック袋13を切り裂き、その中の混合済みの接着剤18を取り出す。
【0013】この実施例で用いた2液型エポキシ接着剤は、その硬化時間が約5分であるが、上記の一連の操作をすばやく行なうことにより約3分で終了できたので、結果として約2分の接着剤使用可能時間が残ることになった。すなわち、この混合済みの接着剤18を塗布して使用できる時間が約2分確保されたことになる。
【0014】こうして得た混合済みの接着剤18の残留気泡の状態を調べるため、図6に示すように、混合済接着剤18を基材21の上に直径約3mm、高さ約1mmの半球状に滴下した。従来の方法によって混合した混合済接着剤を同じように滴下して比較したところ、直径0.5mm以上の気泡が見出される確率は、本方法によるものは数%に過ぎなかったのに対して、従来法によるものは約30%の確率となった。
【0015】なお、本発明は上記の実施例に限定されるものではなく、2液型接着剤や、可撓性のある密封可能な袋などは上記の実施例以外のものを使用することもできる。
【0016】
【発明の効果】以上実施例について説明したように、この発明の2液型接着剤の攪拌方法によれば、きわめて簡単で安価であり、気泡の混入を効果的に防止しながら接着剤の攪拌・混合を簡易かつ短時間に行なうことができる。




 

 


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