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発明の名称 遊技機
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平7−124310
公開日 平成7年(1995)5月16日
出願番号 特願平5−294429
出願日 平成5年(1993)10月29日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】鹿嶋 英實
発明者 新山 吉平 / 伊東 広司
要約 目的
可変表示装置の表示スクロール場所を2つ設けて、遊技の面白みを向上させる。

構成
特別図柄表示装置の液晶部における図柄スクロール領域を停止時期の表示が違う態様に切り換え可能なように2つに分け、かつ図柄表示の大きさも変化させて第2可変領域632の方が大きくなるように制御する。そして、スクロールの初期の状態(通常スクロール)は第1可変領域631で表示し、スクロールの停止時期(リーチスクロールを含む)の状態は第2可変領域632で表示する。これにより、停止スクロールやリーチスクロールの場合に、従来に比較して図柄変動状態をはっきりと表示し、遊技者に図柄停止タイミングを認識し易くする。
特許請求の範囲
【請求項1】 複数の図柄を可変表示可能な可変表示装置を備え、該可変表示装置における可変遊技の停止結果に基づいて遊技者に有利な特別遊技状態を発生可能な遊技機において、前記可変表示装置に、第1可変遊技を行う第1可変領域と、第2可変遊技を行う第2可変領域とを設けるとともに、前記第1可変領域における表示制御を行う第1可変表示制御手段と、前記第2可変領域における表示制御を行う第2可変表示制御手段と、前記第1可変領域と前記第2可変領域の表示切り換え制御を行う表示切換制御手段と、を設けたことを特徴とする遊技機。
【請求項2】 前記第1可変領域より前記2可変領域を大きくしたことを特徴とする請求項1記載の遊技機。
【請求項3】 前記第1可変表示制御手段は、前記可変遊技中の初期の状態中の表示制御を行い、前記第2可変表示制御手段は、前記停止結果に関わる表示制御を行うことを特徴とする請求項1又は2記載の遊技機。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、遊技機に係わり、詳しくは複数の図柄を可変表示可能な可変表示装置を備え、この可変表示装置における可変表示スクロール場所を2つ設け、2つのスクロール場所を切り換えて表示可能にした遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の遊技機、例えばいわゆる第1種に属する遊技機では、可変表示装置の表示図柄を可変し、その表示図柄は乱数を抽出することによって大当り等の役を決定し、ゲームを演出している。この場合、遊技盤上に設けられた特定の入賞口への遊技球の入賞又は特定の通過ゲートを遊技球が通過することにより可変表示装置が可変表示を開始し、予め定められた所定の時間が経過することに基づいて可変表示を停止させ、その停止態様に基づき大当り等の役を決定している。また、この他に第2種に属する遊技機、第3種に属する遊技機あるいは電動役物装置を備えた遊技機等があり、何れも大当り状態を発生可能な機種が多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の遊技機、例えば第1種に属する遊技機にあっては、その可変表示装置の表示図柄をスクロールさせる表示制御がスクロール場所を単一の場所で行うものであり、遊技の面白みに欠けるという問題点があった。すなわち、可変表示装置の表示制御には、通常スクロール(高速変動)、停止スクロール(低速変動)、リーチスクロール(最終停止図柄を低速にするもの)の3つがあるが、従来はこれらの全てを同じ場所で変動表示させていたため、遊技の面白みをいま以上に発展させることは困難で、面白みに欠けていた。例えば、通常スクロールの場合には高速変動を行っているため、図柄の識別が不可能であるので、単に変動状態だけわかればよいのであるが、停止スクロールやリーチスクロールの場合には、その停止図柄の結果により遊技状態が変化するので、遊技者にはっきりと表示する必要がある。特に、リーチスクロールの場合には遊技者にとって非常にわくわくするものであるので、他のスクロール表示とは違う態様した他がより興奮に富んだ遊技機になる。したがって、スクロール表示の工夫が望まれるが、従来の遊技機ではスクロールが単一の場所で行われており、遊技性を向上できなかった。
【0004】そこで本発明は、可変表示装置の表示スクロール場所を2つ設けて遊技の面白みを向上できる遊技機を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本発明による遊技機は、複数の図柄を可変表示可能な可変表示装置(例えば、特別図柄表示装置63)を備え、該可変表示装置における可変遊技の停止結果(例えば、「222」)に基づいて遊技者に有利な特別遊技状態(例えば、大当り状態)を発生可能な遊技機(例えば、パチンコ装置1)において、前記可変表示装置(例えば、特別図柄表示装置63)に、第1可変遊技を行う第1可変領域(例えば、液晶部630の第1可変領域631)と、第2可変遊技を行う第2可変領域(例えば、液晶部630の第2可変領域632)とを設けるとともに、前記第1可変領域における表示制御を行う第1可変表示制御手段(例えば、表示用制御装置380)と、前記第2可変領域における表示制御を行う第2可変表示制御手段(例えば、表示用制御装置380)と、前記第1可変領域と前記2可変領域の表示切り換え制御を行う表示切換制御手段(例えば、遊技制御手段400:CPU301、ROM302、RAM303および表示用制御装置380)と、を設けたことを特徴とする。
【0006】また、好ましい態様として、例えば請求項2記載のように、前記第1可変領域631より前記第2可変領域632を大きくしたことを特徴とする。例えば請求項3記載のように、前記第1可変表示制御手段は、前記可変遊技中の初期の状態(例えば、通常スクロール)中の表示制御を行い、前記第2可変表示制御手段は、前記停止結果に関わる表示制御(例えば、スクロールの停止時期(リーチスクロールを含む)の表示制御)を行うことを特徴とする。
【0007】
【作用】本発明では、可変表示装置の図柄スクロール領域が2つ設けられ、例えばスクロールの初期の状態は第1可変領域で表示され、スクロールの停止時期(リーチスクロールを含む)の状態は第2可変領域で表示される。したがって、停止スクロールやリーチスクロールの遊技が第2可変領域で行われ、遊技者に図柄停止タイミングがすぐに認識でき、かつ停止結果も認識できるように表示されるので、遊技者にとって非常にわくわくするものとなり、より興奮に富んだ遊技内容になる。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例について説明する。図1〜図8は本発明をプリペイドカード方式の遊技機に適用した場合の一実施例を示している。
パチンコ装置の正面構成図1はパチンコ装置の全体を示す正面斜視図である。図1において、1はパチンコ装置であり、大きく分けてパチンコ機2と、遊技媒体貸出装置としてのカード式玉貸機(以下、単に玉貸機という)3によって構成され、これらが対をなして設置される。パチンコ機2とカード式玉貸機3とが対をなして設置されたパチンコ装置1は、いわゆるCR機(カードリーディング機)と称されている。玉貸機3にはカードリーダーが内蔵され、玉貸機3の前面パネル4にはプリペイドカードが挿入されるカード挿入口5と、7セグメントの発光ダイオードを用いて3列で構成され、カードの残り度数を表示するカード残度数表示器6と、発光ダイオード等からなりカードの受け付けが有効であることを表示するカード受付け表示器7とが設けられている。
【0009】パチンコ機1は、額縁状前面枠11と、ガラス12aを支持する金枠(ガラス枠)12と、遊技盤13(図2参照)と、前面表示パネル14と、前面操作パネル15とを有している。額縁状前面枠11は木製の機枠16に対して上部蝶番17および下部蝶番(図示略)によって開閉可能に支持され、金枠12は額縁状前面枠11に開閉可能に支持されている。前面表示パネル14には上皿21と、プリペイドカードの残高を表示するカード度数表示器(カード残高表示器)22と、玉を購入するときに操作される玉貸釦(変換釦)23と、プリペイドカードを排出するときに操作されるカード排出釦(返却釦)24と、玉貸し可能表示器25と、上皿21の玉を後述の玉貯留皿32に移す玉通路開閉用の押し釦26とが設けられている。
【0010】なお、玉貸機3にカードリーダでなく、例えばカードリーダ・ライタを配置し、玉数等の価値情報や遊技客の識別情報が記憶されている遊技用カードを用い、遊技結果をカードに書き込む等のデータ処理が可能なものであってもよい。さらに、遊技用カードはプリペイドカードに限らず、例えば玉数等の価値情報が記憶されいる玉数カード、あるいは遊技客の識別情報が記憶されている識別カード等を単独で使用する遊技機でもよい。要は、遊技用カードを使用するために、このカード情報を読み込み可能なカードリーダ、若しくは読み込み/書き込み可能なカードリーダ・ライタであればよい。例えば、完全なカード式のパチンコ遊技システムで封入球式の遊技機(例えば、クレジット方式の遊技機)にも本発明を適用することができる。また、遊技用カドとして磁気カードを用いている例に限らず、例えばICカードを用いる遊技機でもよい。ICカードを用いた場合、当然のことながらカードリーダ若しくはカードリーダ・ライタはICカードに対応するものを使用することになる。なお、カードリーダとカード制御装置とは別体として分離して配置してもよいし、あるいは両者を一体化してもよく、例えばカードリーダの内部にカード制御装置を組み込むようにしてもよい。
【0011】前面操作パネル15には、灰皿31と、玉を貯留する玉貯留皿(受皿)32と、玉貯留皿32に貯留された玉を外部下方に抜くための玉抜きレバー33と、発射装置の操作を行う発射操作ノブ34とが設けられている。パチンコ機2の額縁状前面枠11の上部には左側から順次、賞球排出時に点灯する賞球玉排出表示器41と、貸玉排出時に点灯する貸玉排出表示器42と、パチンコ機2において打止状態が発生したときに点灯する完了表示器43とが設けられている。これらの賞球玉排出表示器41、貸玉排出表示器42および完了表示器43によりその他の遊技状態(例えば、大当り状態:点滅する制御)も表示可能である。
【0012】遊技盤の構成次に、遊技盤13における遊技領域は本発明の適用対象である複数の図柄を可変表示可能な可変表示装置(特別図柄表示装置)を備え、この可変表示装置における可変遊技の停止結果に基づいて大当り状態を発生可能な遊技機であれば、任意の構成を取り得る。例えば、特別図柄表示装置の図柄内容を変化させてゲームを行うもの(すなわち、いわゆる「第1種」に属するもの)、特別図柄表示装置を備えた「第3種」に属するもの、あるいは特別図柄表示装置を備えた他の種類の遊技機等に幅広く適用が可能である。一例として本実施例では図2に示す「第1種」に属するタイプのものを用いている。
【0013】図2は遊技盤13を示す正面図である。図2において、遊技領域の周囲には弾発された玉を遊技領域の上方部まで案内したり、後述のアウト玉回収口83まで案内するなどの機能を有するレール61が配置されている。また、遊技領域のほぼ中央部には液晶(LCD)方式の特別図柄表示装置(いわゆる役物装置で、可変表示装置に相当)63が配置されている。特別図柄表示装置63の下方には、チューリップタイプの普通電動始動口(以下、適宜、普電という)64が配置されるとともに、特別図柄表示装置63の作動結果によって遊技玉を受け入れない第1の状態から受け入れ易い第2の状態に変動する大入賞口としての変動入賞装置(大入賞口のことで、いわゆるアタッカー)65が配置されている。変動入賞装置65は、特別変動入賞装置に相当する。普通電動始動口64はチューリップタイプの普通電動補助装置64a、64bを有しており、普通電動補助装置64a、64bは一定条件下(例えば、特殊遊技状態のときで、詳細は後述)で開放制御される。普通電動補助装置64a、64bの近くには普通図柄表示装置(以下、適宜、普図表示器という)66が配置されており、普通図柄表示装置66は例えば9セグメントのLEDからなり、0〜19の範囲で20種類の数字あるいは記号(A、B、C、・・・)等を表示可能である。普通図柄表示装置66は補助可変表示器に相当する。
【0014】特別図柄表示装置63は液晶部630を有し、この液晶部630は後述の図7に示すように第1可変遊技を行う第1可変領域631と、第2可変遊技を行う第2可変領域632とに分けられ、それぞれ図柄が表示制御されるようになっている。各領域631、632は共に3列の図柄(例えば、「753」とか「332」)を表示可能なように構成されている。液晶部630の図柄可変領域は第1可変領域631から第2可変領域632に向うに従って末広がりに構成され、第1可変領域631よりも第2可変領域632の方が大きく形成されている。第1可変領域631はスクロールの初期の状態を表示する。すなわち、可変遊技中の初期の状態で、通常スクロール(高速変動)を表示する。一方、第2可変領域632はスクロールの停止時期(リーチスクロールも含む)状態、すなわち停止スクロール(低速変動)およびリーチスクロールを表示する。
【0015】ここで、リーチスクロールとは、1個目の左図柄および2個目の中図柄が停止したときリーチ状態の出目(例えば、図8(a)に示すように「33X」)が発生し、3個目の右図柄を停止させるときに通常速度と異なる緩やかな速度で、3個目の図柄表示を変化(スクロール)させるような制御をいう。これにより、遊技者はリーチがかかっているから大当り(例えば、「333」)になる期待感を持ち、ゲームの臨場感が高まる。リーチスクロールにはスペシャルリーチも含まれる。スペシャルリーチとは、1個目、2個目の図柄が順次停止した後、3個目の図柄を停止させるときに通常停止とは異なる特別停止状態で3個目の図柄を停止させるような制御で、例えば3個目の図柄をスローにスクロールさせるロングリーチの態様がある。したがって、この特別停止状態に関わる期間中は、図柄の変動スクロールがより一層緩やかになり、遊技者は長時間リーチの醍醐味を味わうことができる。
【0016】また、図8(b)に示すように大当り確率のアップ中は、大当り確率のアップを示すように「CHANCE TIME」という表示が第1可変領域631に現れるようになっている。ここで、大当り確率のアップ(特図確率のアップ)とは、一定の条件下(例えば、大当り遊技終了後)で特別図柄表示装置63における大当り図柄の発生確率が低確率(例えば、1/230)から高確率(例えば、1/23)に変更されることをいう。特図確率がアップすると、大当りが発生し易くなる。一方、同様に説明しておくと、普図確率のアップとは、一定の条件下(例えば、大当り遊技終了後)で後述の普通図柄表示装置66における当たり図柄の発生確率が低確率(例えば、1/20)から高確率(例えば、1/5)に変更されることをいう。普図確率がアップすると、普通電動始動口64の普通電動補助装置64a、64b(チューリップ)が開放し易くなる。
【0017】特別図柄表示装置63は普通電動始動口64に玉が入賞したとき(ただし、始動記憶のタイミングは後述する)、液晶部630に表示した可変表示図柄の内容を変化させ、その図柄が特別図柄(例えば、大当りのゾロ目状態:「777」など)になると、変動入賞装置(アタッカー)65が開放するようになっている。なお、特別図柄表示装置63の液晶部630に表示可能な図柄は数字、記号に限らず、画像やキャラクタを用いたものでもよい。表示図柄は、左→中→右の順にスクロールして停止する。このとき、リーチスクロールも行われる。特別図柄表示装置63の液晶部630には後述の図7(a)に示すように、4つの始動記憶表示器(いわゆる始動メモリ表示器)701a〜701dが数字の形態で表示可能になっており、始動記憶表示器701a〜701dは普通電動始動口64が玉が入賞したとき、4個の範囲内でその入賞玉数が記憶されたことを表示する。始動記憶表示器701a〜701dは「1」〜「4」の数字によって始動記憶を表示するが、この場合、始動記憶がなければ数字の部分が消灯し、始動記憶があると数字の部分が点灯する。なお、始動記憶の有無によって数字の部分の表示形態を変える(例えば、色を変える)ような制御であってもよい。普通電動始動口64に球が入賞することによって特別図柄表示装置63が図柄変動を開始する状態は、大当り状態の発生を決定する始動遊技状態に相当する。
【0018】変動入賞装置65の側方には普図始動ゲート(普通図柄始動ゲートのことで、以下、適宜、普図ゲートという)67、68が配置されており、普図始動ゲート67、68は玉が1個分だけ通過可能なゲートを有し、玉がゲートを通過すると、普通図柄表示装置66の図柄(例えば、数字)を変化させ、この数字が予め定めた特定図柄(例えば、「3」、「7」)になると、普通電動始動口64のチューリップタイプの普通電動補助装置64a、64bを電動動作させて一定時間だけ開くようになっている。また、普通図柄表示装置66の側方には4つの普図スイッチ記憶表示器(いわゆる普図メモリ表示器に相当)69が設けられており、普図スイッチ記憶表示器69は普図始動ゲート67、68を玉が通過したとき、4個の範囲内でその通過玉数を記憶したことを表示する。
【0019】普通電動始動口64は普通電動補助装置64a、64b(チューリップ)が閉じているときでも入賞は可能であり、その入賞口は始動入賞口(もちろん普通電動補助装置64a、64bがオープンしているときでも始動入賞口として機能する)に相当する。普通図柄表示装置66は補助可変表示装置に相当し、所定の確率で特定図柄(例えば、「3」、「7」)を出現可能である。普通電動始動口64の普通電動補助装置64a、64bは、通常は閉じているが、上記のように一定条件下で開くように制御される。また、普通電動補助装置の開放時間は可変制御される。普通電動補助装置64a、64bは始動入賞口への玉の入賞率を可変可能な機能を有している。
【0020】また、特別図柄表示装置63の下方で普通電動始動口64の左右両側には一般入賞口71〜74がそれぞれ設置されて。また、遊技領域内の適宜位置には風車と呼ばれる打球方向変換部材75〜80が回転自在に複数設置されるとともに、障害釘(図示略)が多数植設されている。加えて、遊技領域の中央下部にはアウト玉回収口81が形成されている。なお、打球方向変換部材79、80は装飾が施され、点灯可能なタイプになっている。一方、遊技盤13の周囲のレール61に沿った適宜位置には大当り時に点灯する大当り表示器82、特別図柄表示装置63の発生図柄がリーチの出目になった場合に点灯するリーチ表示器83が配置されている。一方、遊技盤13内にはサイドランプ84、85が設けられており、サイドランプ84、85はゲーム内容に応じて適当に点灯あるいは点滅して遊技の臨場感を高めるものである。なお、86は一般入賞口71〜74の下側に配置された平板状の透明飾り部材で、玉は透明飾り部材86と盤面との間を通って流下する。
【0021】制御系の構成次に、図3はパチンコ装置1における制御系のブロック図である。図3において、この制御系は大きく分けると、パチンコ遊技等に必要な制御を行う役物用CPU(以下、単にCPUという)301と、制御プログラム等を格納しているROM302と、ワークエリアの設定や制御に必要なデータの一時記憶等を行うRAM303と、水晶の発振周波数を分周してCPU301の基本クロックを得る分周回路305と、CPU301等に必要な電源を供給する電源回路306と、各種情報信号を受け入れるローパスフィルタ307と、ローパスフィルタ307からの信号をバス308を介してCPU301に出力するバッファゲート309と、CPU301からの信号をバス308を介して受ける出力ポート310と、出力ポート310を介して入力される制御信号をドライブして各種駆動信号を生成して各表示器等に出力するドライバ311と、遊技に必要な効果音を生成する(あるいは音声合成を行ってもよい)サウンドジェネレータ312と、サウンドジェネレータ312からの音声信号を増幅するアンプ313とによって構成される。
【0022】CPU301を含む上記各回路は、パチンコ装置1の裏側の所定位置に配置したマイクロコンピュータを含む役物制御回路盤(図示略)というボードユニットによって実現されている。そして、マイクロコンピュータのボードユニットは玉貸機、島設備、遊技店の管理装置等との間で制御信号やデータの授受が行われるようになっている。サウンドジェネレータ312は遊技に必要な効果音を生成し、生成された効果音はアンプ313により増幅されてスピーカ314から放音される。なお、サウンドジェネレータ312の他に、例えば音声合成ICを設け、遊技に必要な音声合成(例えば、リーチ時や大当り時に遊技者への期待感を高める音声、“ヤッタッー”、“リーチだ”)を行うようにしてもよい。
【0023】ローパスフィルタ307には始動スイッチ321、カウントスイッチ322、継続スイッチ(V入賞検出スイッチ)323および確率設定装置324からの信号が入力されている。なお、ローパスフィルタ307からCPU301に取り込まれる信号については、CPU301でソフト的に2回読み込む処理を行うことにより、ノイズの時定数等を考慮し、チャタリング防止を図っている。始動スイッチ321は普通電動始動口(始動入賞口)64に玉が入賞したことを検出する。カウントスイッチ322は変動入賞装置65がオープンしたとき、この変動入賞装置65内に入賞した玉を検出する。継続スイッチ323は大入賞口としての変動入賞装置65に配置され、いわゆるV入賞口に玉が入賞したことを検出する。なお、上記各検出スイッチは近接スイッチからなり、玉の通過に伴う磁力の変化に基づいて玉を検出する。
【0024】確率設定装置324は特別図柄表示装置63の大当り確率を変更、設定するとともに、普通図柄表示器66における特定図柄の当り確率(以下、普図当り確率という)を変更、設定するもので、その確率設定スイッチは、以下に示すような3段階に特別図柄表示装置63の大当り確率を外部から容易に変更できるように、大当り確率用に3つの接点を有するとともに、同様に以下に示す3段階に普図当り確率を外部から容易に変更できるように、普図当り確率用に3つの接点を有している。
大当り確率の設定内容大当り確率:設定3…………1/200大当り確率:設定2…………1/210大当り確率:設定1…………1/220普図当り確率の設定内容普図当り確率:設定3…………1/5普図当り確率:設定2…………1/10普図当り確率:設定1…………1/20確率設定装置324の確率設定スイッチの接点はホールの係員によって操作可能であり、その設定値は役物制御回路盤の表面側に配置された小型のLEDからなる設定表示器に表示されるが、設定後一定時間が経過すると、消えて外部から目視できないように、機密が保たれている。なお、上記の各設定率はホールの管理室に配置されている管理装置によっても設定可能であり、その場合、管理装置における選択指令信号発生回路からの選択指令信号に基づいて各確率が遠隔的に設定される。各確率の設定内容は、上記と同様である。なお、各確率の設定内容は上記例に限らず、他の設定内容であってもよいのはもちろんである。
【0025】ドライバ311からは変動入賞装置65の大入賞口ソレノイド、特別図柄表示装置63および遊技盤13の各種ランプ・LED331に制御信号が出力される。変動入賞装置65の大入賞口ソレノイドは変動入賞装置(アタッカー)65をオープンさせるもので、特別図柄表示装置63が大当り状態になると、1サイルク目以後はV入賞を条件に各サイクルで一定時間あるいは一定の玉数だけ大入賞口ソレノイドが励磁されてアタッカー65が開く。また、ドライバ311からの制御信号は特別図柄表示装置63の液晶部630に出力されることにより、特図の画像について必要な制御(後述の図柄変動処理)が行われる。報知用の各種のランプ・LED331としては、遊技盤13における大当り表示器82、リーチ表示器83、サイドランプ84、85、点灯可能な打球方向変換部材79、80等があり、ゲーム内容に応じて適当に点灯あるいは点滅する。
【0026】上記CPU301、ROM302、RAM303は全体として遊技制御手段400を構成し、特別遊技状態発生手段、表示切換制御手段としての機能を実現する。また、本実施例の場合、役物用CPU301の他に特別図柄表示装置63の液晶部630における図柄表示制御(図6に示すプログラム参照)を行う表示用制御装置380が設けられており、表示用制御装置380は図柄表示制御のために必要な処理を行う表示用CPU381と、制御プログラムやデータ等を格納しているROM382と、ワークエリアの設定や制御に必要なデータの一時記憶等を行うRAM383と、制御信号をドライブして各種駆動信号を生成して特別図柄表示装置63の液晶部630に出力するドライバー384とによって構成される。表示用制御装置380は液晶部630の第1可変領域631における表示制御を行う第1可変表示制御手段、第2可変領域632における表示制御を行う第2可変表示制御手段および第1可変領域631と第2可変領域632の表示切り換え制御を行う表示切換制御手段としての機能を有している。この場合、第1可変表示制御手段は可変遊技中の初期の状態中の表示制御を行い、第2可変表示制御手段は図柄の停止結果に関わる表示制御を行う。なお、パチンコ装置1は遊技盤用外部情報出力端子(図示略)を介してホールの管理装置との間でデータの授受を行うことができるようになっており、管理装置はホールに設置された多数のパチンコ装置および島設備等から必要なデータを収集してデータの管理を行う。
【0027】次に、パチンコ装置1の遊技制御について説明する。パチンコ装置1の遊技制御はCPU301を初めとする制御回路によって行われ、その各種制御の手順は図4以降の図で示される。CPU301による制御は、パチンコ装置1の電源の投入と同時に開始され、電源が投入されている限り繰り返してその処理が実行されるメインルーチンと、その他の各サブルーチンがある。また、同様に表示用CPU381におけるプログラムもパチンコ装置1の電源の投入と同時に開始され、一定の周期で電源が投入されている限り繰り返して実行される。
メインルーチン最初に、メインルーチン(いわゆるゼネラルフロー)について図4を参照して説明する。このルーチンは、前述したようにパチンコ装置1の電源の投入後、繰り返して行われ、具体的には後述のリセット待ち処理で2ms毎にハード的に割込みがかかって繰り返される。メインルーチンが起動すると、まずステップS10でスイッチ入力処理を行う。これは、始動入賞に伴って必要な処理を行うものである。すなわち、スイッチ入賞(すなわち、始動入賞)があるか否かを判別し、スイッチ入賞があると、始動記憶が満タンでなければ始動記憶表示器701a〜701dの表示数を1つだけ多くするとともに、大当り乱数を抽出していわゆる入賞フェッチによって大当り乱数の抽出を行う。また、始動記憶が満タンのときは新たにスイッチ入賞があっても特図の変動を開始できるような有効な状態(すなわち、始動遊技状態)にしない。
【0028】次いで、ステップS12で処理NO.による分岐判断を行う。分岐先としては、ステップS14の通常処理、ステップS16の図柄変動処理、ステップS18の大当り処理、ステップS20の外れ処理がある。ステップS16に分岐した場合の詳細な処理内容はサブルーチンで後述する。通常処理は特別図柄表示装置63の図柄が変動を開始する前のゲーム状態で、停止図柄の乱数を変化させて停止図柄をアトランダムに選択するものである。また、このとき普図普電処理も行う。すなわち、普図始動ゲート67、68を玉が通過した場合に普図スイッチ記憶表示器69により4個の範囲内でその入賞玉数を記憶したことを表示したり、普図始動ゲート67、68を玉が通過することにより普図乱数を抽出し、その抽出結果に応じて普通図柄表示装置66の図柄を変動させ、この図柄が予め定めた特定図柄(例えば、「3」、「7」)になると、普通電動始動口64の普通電動補助装置64a、64bを電動動作させて一定時間(例えば、3秒間)だけ開放制御したりする。なお、普通電動補助装置64a、64bの開放時間は、図柄によって変化させてもよい。図柄変動処理は特別図柄表示装置63の図柄を変動させるものである。大当り処理は大当りの発生に伴って必要な処理を行うものである。外れ処理は特別図柄表示装置63の図柄変動の結果、外れとなった場合の処理をするものである。
【0029】上記分岐処理を経ると、続くステップS22でデータ送信処理を行う。これは、役物用CPU301から特別図柄表示装置63の液晶部630における図柄表示制御の指令を行うために、表示用制御装置380の表示用CPU381に対して必要なデータを送信するものである。次いで、ステップS24で出力処理を行う。これは、パチンコ機2の内部に対しては出力ポートにデータを出力したり、各種表示装置に信号を出力したりするとともに、外部に対しては、例えばホールの管理装置350に対して必要な情報を出力するものである。次いで、ステップS26で乱数更新処理を行う。これは、大当りを決める特図の乱数を更新するものである。なお、ラッキーナンバー(ラッキー図柄)を決める停止図柄用乱数を更新するようにしてもよい。ステップS26を経ると、その後、リセット待ちになり、例えば2ms毎のハード割込によりメインルーチンが繰り返される。
【0030】図柄変動処理図5はメインルーチンにおけるステップS16の図柄変動処理のサブルーチンを示すフローチャートである。このサブルーチンが開始されると、まずステップS100で図柄切り換えタイミングであるか否かを判別する。図柄切り換えタイミングとは、特別図柄表示装置63の液晶部630における第1可変領域631から第2可変領域632に図柄表示を切り換えるタイミングをいう。第1可変領域631は通常スクロール(高速変動)を表示し、第2可変領域632はリーチスクロールを含む停止スクロール(低速変動)を表示するようになっている。したがって、図柄切り換えタイミングでなければステップS102に進んで通常スクロールを特別図柄表示装置63の液晶部630の第1可変領域631に表示するように表示用制御装置380(特に、表示用CPU381)に指令信号を出力する。これにより、後述の図6に示すように表示用制御装置380の制御によって液晶部630の第1可変領域631に表示図柄の通常スクロールが行われる。その後、メインルーチンにリターンする。
【0031】一方、ステップS100で図柄切り換えタイミングであるときはステップS104に進んでスクロール切り換え処理を行う。これは、表示用制御装置380に対して第1可変領域631から第2可変領域632に図柄表示を切り換えるような指令(スクロール変換指令)を出力するものである。次いで、ステップS106でリーチ発生か否かを判別し、リーチ発生であるときはステップS108でリーチスクロール処理を行い、ステップS110に進む。これは、表示用制御装置380に対して第2可変領域632でリーチスクロールを行うような指令(リーチスクロール指令)を出力するものである。リーチ発生でなければステップS108をジャンプしてステップS110に進む。ステップS110では図柄を順次停止させる処理を行う指令を出力する。次いで、ステップS112で大当り図柄か否かを判別し、大当り図柄のときはステップS114で大当り処理に処理を変更し、メインルーチンにリターンする。これにより、次回のメインルーチンにおけるステップS18の大当り処理で大当り遊技が行われる。大当り遊技では、1サイルク目以後はV入賞を条件に各サイクルで一定時間あるいは一定の玉数だけ大入賞口ソレノイドが励磁されてアタッカー65が開き、最高16サイクルまで継続する。また、今回の大当り図柄が確率変動図柄(例えば、「777」)であるときは大当り終了後に大当り確率がアップし、同様に今回の大当り図柄が普図確率変動図柄であるときは大当り終了後に普図当り確率がアップする。一方、ステップS112で大当り図柄でなければステップS116に分岐し、外れ処理に処理を変更し、メインルーチンにリターンする。これにより、例えば外れにふさわしい効果音を出す等の処理が行われ、その後、再び普段処理が開始される。
【0032】表示用CPUの図柄変動処理図6は表示用CPU381によって実行される図柄制御処理プログラムを示すフローチャートである。このプログラムが開始されると、まずステップS200で図柄変動指令があるか、すなわち役物用CPU301から特別図柄表示装置63における液晶部630の表示図柄を変動(可変表示)させる指令が発せられているか否かを判別する。図柄変動指令がなければステップS202に進んで呼び込み画面を液晶部630に表示し、今回のルーチンを終了する。これにより、特別図柄表示装置63の液晶部630には第1可変領域631および第2可変領域632を含む領域全体に、所定の呼び込み画面が表示され、遊技者の遊技意欲を誘うことが行われる。
【0033】一方、ステップS200で図柄変動指令があるときはステップS204に進んでスクロール変換指令があるか、すなわち役物用CPU301から表示用制御装置380に対して第1可変領域631から第2可変領域632に図柄表示を切り換えるような指令(スクロール変換指令)が出力されているか否かを判別する。スクロール変換指令がなければステップS206で通常のスクロール画面表示を行い、今回のルーチンを終了する。これにより、図7(a)に示すように液晶部630の第1可変領域631で表示図柄の高速スクロールが行われる。図7(a)の例では、トランプ遊技で札の配り手が山札から札を3列に配り、その配った札の数字が「7」、「5」、「3」であるタイミングで何れも高速スクロールしている状態(札がペラペラめくられている状態)を示している。このとき、実際上は札の数字が「7」、「5」、「3」であることは遊技者にとって殆ど認識できないが、この通常スクロールの場合には図柄の識別が不可能であっても、単に変動状態だけわかればよいのであるから、不都合は全くない。
【0034】ステップS204でスクロール変換指令があればステップS208に進んでスクロール表示画面を変換する。これにより、特別図柄表示装置63における液晶部630の表示が第1可変領域631から第2可変領域632に切り換えられる。この変換タイミングは通常スクロールから停止スクロールに移行するものであり、例えば図7(b)に示すように、第1可変領域631の図柄が左側の第1列の図柄から第2可変領域632に押し出されて第3列の図柄まで順次停止するときに対応する。この場合、第1可変領域631より第2可変領域632が大きくなっており、したがって、第2可変領域632に押し出されて表示される図柄は大きくて見やすくなる。図7(b)の例では、第1列の図柄が数字の「2」で大きな図柄で停止し、第2列の図柄が数字の「1」で丁度第2可変領域632に押し出される状態であり、さらに第3列の図柄は未だ第1可変領域631で高速スクロールによって札がペラペラめくられている状態である。このように、図柄が停止するときには必ずパチンコ機2の前面側の第2可変領域632に押し出されるから、遊技者にとって認識し易く、遊技性が向上する。
【0035】次いで、ステップS210でリーチスクロール指令があるか否かを判別する。リーチスクロール指令があると、ステップS212でリーチスクロール画面を表示する。リーチスクロール画面は、図8(a)に示すように第2可変領域632で行われる。図8(a)の例では、第3列目が大きな図柄の数字の「3」で停止するか否かがリーチスクロールされ、札がペラペラめくられている。このリーチスクロールのときは遊技者にとって非常にわくわくするものであるから、通常スクロール表示とは違う態様、すなわちパチンコ機2の前面側の第2可変領域632に押し出し、かつ大きな図柄という態様で表示することにより、より興奮に富んだ遊技性にすることができる。次いで、ステップS214で図柄の変動を停止させる変動停止指令があるか否かを判別する。変動停止指令があればステップS216に進んで図柄停止スクロール画面を表示する。これにより、1〜3列の全ての図柄が停止した状態になる。例えば、図8(a)の例で第3列目が大きな図柄の数字の「3」で停止し、3つの図柄が全て停止したような場合である。ステップS216を経ると、ステップS218に進む。
【0036】一方、ステップS210でリーチスクロール指令がなければ、ステップS212およびステップS214をジャンプしてステップS216に進む。したがって、このときはリーチスクロールが行われず、通常の停止スクロールが行われて3つの図柄が順次停止する。また、ステップS214で変動停止指令がなければ、今回のルーチンを終了する。したがって、リーチスクロールが継続される。そして、次回以降のルーチンで変動停止指令があった時点で、ステップS214の判別結果がYESとなり、ステップS216に分岐して図柄スクロールの停止が行われる。ステップS216の結果に基づき、続くステップS218では大当り表示指令があるか否かを判別する。大当り表示指令があった場合、例えば図8(a)の例で第3列目が大きな図柄の数字の「3」で停止し、3つの図柄が全て「333」となってゾロ目で停止したような場合には、ステップS220に進んで大当り画面の表示処理を行う。これにより、特別図柄表示装置63における液晶部630では第1可変領域631および第2可変領域632の全体を使用して大当りの発生を祝福してゲームを盛り上げるような大当り画面の表示が行われる。
【0037】一方、ステップS218で大当り表示指令がなければ、例えば図8(a)の例で第3列目が大きな図柄の数字の「2」で停止し、3つの図柄が「332」となってゾロ目でないような場合には、ステップS222に進んではずれ画面の表示処理を行う。これにより、液晶部630では第1可変領域631および第2可変領域632の全体を使用して「はずれで残念」というような画面の表示が行われる。ステップS220あるいはステップS222を経ると、今回のルーチンを終了する。また、大当り確率のアップ中は図8(b)に示すように、特別図柄表示装置63における液晶部630の第1可変領域631に大当り確率のアップを示す「CHANCE TIME」という表示が現れ、その下の第2可変領域632に確率変動中の3列の図柄が大きな表示で札をペラペラめくる態様で現れる。したがって、遊技者にとっては大当り確率がアップしていることが容易に分かり、非常にわくわくして遊技性が向上する。この場合、普図当たり確率のアップ中においても、図8と同様の表示態様にしてもよい。
【0038】このように、本実施例では特別図柄表示装置63の液晶部630における図柄スクロール領域が停止時期の表示を違う態様に切り換え可能なように2つに分けられ、かつ図柄表示の大きさも変化させて第2可変領域632の方が大きくなるように制御される。そして、スクロールの初期の状態(通常スクロール)は第1可変領域631で表示され、スクロールの停止時期(リーチスクロールを含む)の状態は第2可変領域632で表示される。したがって、停止図柄の結果により遊技状態が変化する停止スクロールやリーチスクロールの場合に、従来に比較して図柄変動状態がはっきりと表示される。その結果、遊技者に図柄停止タイミングをすぐに認識させることができ、かつ停止結果も認識できるように表示されるので、遊技者にとって非常にわくわくするものとなり、より興奮に富んだ遊技内容になって遊技の面白みを向上させることができる。特に、リーチスクロールを第1可変領域631と違う第2可変領域632に切り換え、さらに図柄表示の大きさを変化させることにより、遊技者に非常にわくわく感を与えることができ、リーチスクロールの遊技性を向上させることができる。
【0039】なお、特別図柄表示装置の大当り確率は上記実施例の例に限らず、他の値でもよい。例えば、1/180、1/200、1/220の3段階に外部から調整が可能で、このとき通常は1/200が基準確率となり、その上下に10%ほど変動させることになる。この場合、上下に20%ほど変動させるようにしてもよい。同様に、普通図柄表示装置の大当り確率(普図大当り確率)についてもは上記実施例の例に限らず、他の値でもよい。また、大当り確率アップ中は、特定の入賞口(例えば、始動入賞口)への入賞があった場合に賞球排出数を大きい方に制御して排出してもよい。例えば、通常の低確率のとき、始動入賞口が5個排出、一般入賞口が15個排出のとき、大当り確率アップのみは12個とか、10個にして少なくとも5個排出より大きい値にしてもよい。このようにすると、大当り確率アップ中の出玉が多くなり、玉持ちが良くなり、大当りを引くまでの購入玉数が減って遊技者に有利となり、遊技意欲が高まる。
【0040】玉貸機の配置場所は上記例に限るものではない。例えば、前面パネルの部分や皿前装飾体の部分に設けるようにしてパチンコ機と一体にしてもよい。本発明はカードリーダを備えていないパチンコ機にも適用できるのは勿論である。また、本発明に係わる遊技機は上記実施例のようなプリペイドカード方式のパチンコ機に適用する例に限らず、いわゆるCR機でない通常の遊技機にも適用できる。また、例えば、クレジット方式のパチンコ機にも適用することができる。プリペイドカード方式でなく、全くカードを使用しないパチンコ機についても幅広く適用することが可能である。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、可変表示装置における図柄スクロール領域を2つに分け、例えばスクロールの初期の状態は第1可変領域で表示し、スクロールの停止時期(リーチスクロールを含む)の状態は第2可変領域で表示しているので、停止図柄の結果により遊技状態が変化する停止スクロールやリーチスクロールの場合に、従来に比較して図柄変動状態をはっきりと表示させることができる。したがって、遊技者に図柄停止タイミングをすぐに認識させることができ、かつ停止結果も認識できるように表示することができる。その結果、遊技者にとって非常にわくわくするものとなり、より興奮に富んだ遊技内容になって遊技の面白みを向上させることができる。特に、リーチスクロールを第1可変領域と違う第2可変領域に切り換え、さらに図柄表示の大きさを変化させるようにすれば、遊技者に非常にわくわく感を与えることができ、リーチスクロールの遊技性を向上させることができる。




 

 


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