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発明の名称 遊技機
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平7−124309
公開日 平成7年(1995)5月16日
出願番号 特願平5−294427
出願日 平成5年(1993)10月29日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】鹿嶋 英實
発明者 新山 吉平 / 伊東 広司
要約 目的
可変表示装置の凹室部を遊技空間として有効に利用し、遊技の興趣を高める。

構成
特別図柄表示装置63ににける凹室部102の下部空間である遊技空間部111に入賞率変換装置としての磁石を備えた回転体120を設け、この回転体120の作動により第1遊技領域121に排出された玉を磁石によって吸引し、第2遊技領域122まで持上げ、中央の溝123を通って下方に放出し、その真上に位置している普通電動始動口64に入賞する割合を変化させる(例えば、高める)。これにより、特別図柄表示装置63の液晶部63aの画面を見やすくする凹室部102を遊技空間部111として効率よく利用し、遊技の興趣を向上させる。
特許請求の範囲
【請求項1】 複数の図柄を可変表示可能な可変表示装置と、前記可変表示装置の下方に配置され、遊技媒体の入賞により始動信号の発生を誘引する始動入賞口と、を備え、始動信号の発生により前記可変表示装置を作動可能であり、前記可変表示装置の作動結果に基づいて遊技者に有利な特別遊技状態を発生可能な遊技機であって、前記可変表示装置に凹室状に形成され、底面部に可変表示面が位置する凹室部と、該凹室部の内部に形成された遊技空間部と、該遊技空間部に備えられ、前記始動入賞口への遊技媒体の入賞率を変換可能な入賞率変換装置と、を備えていることを特徴とする遊技機。
【請求項2】 前記遊技空間部は、前記始動入賞口への遊技媒体の入賞率を低める第1遊技領域と、前記始動入賞口への遊技媒体の入賞率を高める第2遊技領域と、を備えていることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
【請求項3】 前記遊技空間部へ所定箇所から遊技媒体を転送可能な遊技媒体転送装置を備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の遊技機。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、遊技機に係わり、詳しくは複数の図柄を可変表示可能な可変表示装置を備え、この可変表示装置の遊技空間を改良した遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の遊技機、例えばいわゆる第1種に属する遊技機では、可変表示装置の表示図柄を可変し、その表示図柄は乱数を抽出することによって大当り等の役を決定し、ゲームを演出している。また、従来より、可変表示装置の下方に始動入賞口が位置している遊技機は多く知られている。遊技機に可変表示装置を備える場合、その表示面を見やすくするため、表示面を遊技機の盤面より奥に設けて、表示面周辺に回りからの光が入らないようにすることが多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、可変表示装置を備えた従来の遊技機にあっては、可変表示装置の表示面を遊技機の盤面より奥に設けるために凹室部を形成しており、この凹室部の下部空間に遊技球が入り込むことがあるが、単に遊技球を凹室部の外に出すための傾斜面程度しか形成されていなかった。凹室部内に入った遊技球は、その後に始動入賞口上部に落下するため、凹室部内における遊技球の動きにより、始動入賞率に影響を与えることになり、遊技者としては凹室部内における遊技球の動きに非常に集中することになるが、従来の傾斜面程度しか備えられていない場合には、その遊技球の動きがいま一つ興味の湧かないものであった。また、最近の遊技機には遊技球を他の場所から、この空間部に転送するいわゆるワープ装置を備えるものが多く、より多数の遊技球が集中することになり、あるいは表示装置自体の大型化に伴い空間部自体が大きくなって、より一層この空間部を遊技空間として利用することが求められている。
【0004】そこで本発明は、可変表示装置の凹室部を遊技空間として有効に利用し、遊技の興趣を高めることのできる遊技機を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本発明による遊技機は、複数の図柄を可変表示可能な可変表示装置(例えば、特別図柄表示装置63、可変表示装置600)と、前記可変表示装置の下方に配置され、遊技媒体の入賞により始動信号の発生を誘引する始動入賞口(例えば、普通電動始動口64)と、を備え、始動信号の発生により前記可変表示装置を作動可能であり、前記可変表示装置の作動結果に基づいて遊技者に有利な特別遊技状態(例えば、大当り状態)を発生可能な遊技機(例えば、パチンコ装置1)において、前記可変表示装置に凹室状に形成され、底面部に可変表示面(例えば、液晶部63a)が位置する凹室部102、401、502、602と、該凹室部102、401、502、602の内部に形成された遊技空間部111、402、511、611と、該遊技空間部111、402、511、611に備えられ、前記始動入賞口への遊技媒体の入賞率を変換可能な入賞率変換装置532(例えば、回転体120、落下経路規制手段403)と、を設けたことを特徴とする。
【0006】また、好ましい態様として、例えば請求項2記載のように、前記遊技空間部は、前記始動入賞口への遊技媒体の入賞率を低める第1遊技領域121、521、621と、前記始動入賞口への遊技媒体の入賞率を高める第2遊技領域122、522、622と、を備えていることを特徴とする。例えば請求項3記載のように、前記遊技空間部へ所定箇所から遊技媒体を転送可能な遊技媒体転送装置(例えば、ワープ通路を含む機構)112、531、612を備えたことを特徴とする。
【0007】
【作用】本発明では、可変表示装置に形成された凹室部の下部空間である遊技空間部に入賞率変換装置(例えば、磁石を備えた回転体)が設けられ、この入賞率変換装置の働きにより始動入賞口への遊技媒体の入賞割合が変化する。したがって、可変表示装置の凹室部を遊技空間として有効に利用可能になり、かつ遊技の興趣が高められる。特に、可変表示装置の前面で入賞率に影響を与えるような遊技を行うことにより、遊技者としては盤面の中央の見易い位置であるため、遊技に集中でき、しかも可変遊技を同時に見ることができる。また、遊技媒体転送装置(例えば、ワープ装置)を備えれば、遊技空間部に多くの遊技球が集合し、効果が顕著になる。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例について説明する。図1〜図4は本発明をプリペイドカード方式の遊技機に適用した場合の第1実施例を示している。
パチンコ装置の正面構成図1はパチンコ装置の全体を示す正面斜視図である。図1において、1はパチンコ装置であり、大きく分けてパチンコ機2と、遊技媒体貸出装置としてのカード式玉貸機(以下、単に玉貸機という)3によって構成され、これらが対をなして設置される。パチンコ機2とカード式玉貸機3とが対をなして設置されたパチンコ装置1は、いわゆるCR機(カードリーディング機)と称されている。玉貸機3にはカードリーダーが内蔵され、玉貸機3の前面パネル4にはプリペイドカードが挿入されるカード挿入口5と、7セグメントの発光ダイオードを用いて3列で構成され、カードの残り度数を表示するカード残度数表示器6と、発光ダイオード等からなりカードの受け付けが有効であることを表示するカード受付け表示器7とが設けられている。
【0009】パチンコ機1は、額縁状前面枠11と、ガラス12aを支持する金枠(ガラス枠)12と、遊技盤13(図2参照)と、前面表示パネル14と、前面操作パネル15とを有している。額縁状前面枠11は木製の機枠16に対して上部蝶番17および下部蝶番(図示略)によって開閉可能に支持され、金枠12は額縁状前面枠11に開閉可能に支持されている。前面表示パネル14には上皿21と、プリペイドカードの残高を表示するカード度数表示器(カード残高表示器)22と、玉を購入するときに操作される玉貸釦(変換釦)23と、プリペイドカードを排出するときに操作されるカード排出釦(返却釦)24と、玉貸し可能表示器25と、上皿21の玉を後述の玉貯留皿32に移す玉通路開閉用の押し釦26とが設けられている。
【0010】なお、玉貸機3にカードリーダでなく、例えばカードリーダ・ライタを配置し、玉数等の価値情報や遊技客の識別情報が記憶されている遊技用カードを用い、遊技結果をカードに書き込む等のデータ処理が可能なものであってもよい。さらに、遊技用カードはプリペイドカードに限らず、例えば玉数等の価値情報が記憶されいる玉数カード、あるいは遊技客の識別情報が記憶されている識別カード等を単独で使用する遊技機でもよい。要は、遊技用カードを使用するために、このカード情報を読み込み可能なカードリーダ、若しくは読み込み/書き込み可能なカードリーダ・ライタであればよい。例えば、完全なカード式のパチンコ遊技システムで封入球式の遊技機(例えば、クレジット方式の遊技機)にも本発明を適用することができる。また、遊技用カドとして磁気カードを用いている例に限らず、例えばICカードを用いる遊技機でもよい。ICカードを用いた場合、当然のことながらカードリーダ若しくはカードリーダ・ライタはICカードに対応するものを使用することになる。なお、カードリーダとカード制御装置とは別体として分離して配置してもよいし、あるいは両者を一体化してもよく、例えばカードリーダの内部にカード制御装置を組み込むようにしてもよい。
【0011】前面操作パネル15には、灰皿31と、玉を貯留する玉貯留皿(受皿)32と、玉貯留皿32に貯留された玉を外部下方に抜くための玉抜きレバー33と、発射装置の操作を行う発射操作ノブ34とが設けられている。パチンコ機2の額縁状前面枠11の上部には左側から順次、賞球排出時に点灯する賞球玉排出表示器41と、貸玉排出時に点灯する貸玉排出表示器42と、パチンコ機2において打止状態が発生したときに点灯する完了表示器43とが設けられている。これらの賞球玉排出表示器41、貸玉排出表示器42および完了表示器43によりその他の遊技状態(例えば、大当り状態:点滅する制御)も表示可能である。
【0012】遊技盤の構成次に、遊技盤13における遊技領域は本発明の適用対象である複数の図柄を可変表示可能な可変表示装置を備え、この可変表示装置における可変遊技の停止結果に基づいて大当り状態を発生可能な遊技機であれば、任意の構成を取り得る。例えば、可変表示装置の図柄内容を変化させてゲームを行うもの(すなわち、いわゆる「第1種」に属するもの)、可変表示装置を備えた「第3種」に属するもの、あるいは可変表示装置を備えた他の種類の遊技機等に幅広く適用が可能である。一例として本実施例では図2に示す「第1種」に属するタイプのものを用いている。
【0013】図2は遊技盤13を示す正面図である。図2において、遊技領域の周囲には弾発された玉を遊技領域の上方部まで案内したり、後述のアウト玉回収口83まで案内するなどの機能を有するレール61が配置されている。また、遊技領域のほぼ中央部には液晶(LCD)方式の特別図柄表示装置(いわゆる役物装置で、可変表示器に相当)63が配置されている。特別図柄表示装置63の下方には、チューリップタイプの普通電動始動口(以下、適宜、普電という)64が配置されるとともに、特別図柄表示装置63の作動結果によって遊技玉を受け入れない第1の状態から受け入れ易い第2の状態に変動する大入賞口としての変動入賞装置(大入賞口のことで、いわゆるアタッカー)65が配置されている。変動入賞装置65は、特別変動入賞装置に相当する。普通電動始動口64はチューリップタイプの普通電動補助装置64a、64bを有しており、普通電動補助装置64a、64bは一定条件下(例えば、特殊遊技状態のときで、詳細は後述)で開放制御される。
【0014】変動入賞装置65の下部には普通図柄表示装置(以下、適宜、普図表示器という)66が配置されており、普通図柄表示装置66は例えば9セグメントのLEDからなり、0〜19の範囲で20種類の数字あるいは記号(A、B、C、・・・)等を表示可能である。普通図柄表示装置66は補助可変表示器に相当する。特別図柄表示装置63は液晶部63aを有し、この液晶部63aに3列の図柄を表示可能なように構成され、普通電動始動口64に玉が入賞したとき、液晶部63aに表示した可変表示図柄の内容を変化させ、その図柄が特別図柄(例えば、大当りのゾロ目状態:「777」など)になると、変動入賞装置(アタッカー)65が開放するようになっている。なお、特別図柄表示装置63の液晶部63aに表示可能な図柄は数字、記号に限らず、画像やキャラクタを用いたものでもよい。表示図柄は、左→中→右の順にスクロールして停止する。このとき、リーチスクロールも行われる。
【0015】ここで、リーチスクロールとは、1個目の左図柄および2個目の中図柄が停止したときリーチ状態の出目(例えば、「22X」)が発生し、3個目の右図柄のを停止させるときに通常速度と異なる緩やかな速度で、3個目の図柄表示を変化(スクロール)させるような制御をいう。これにより、遊技者はリーチがかかっているから大当り(例えば、「222」)になる期待感を持ち、ゲームの臨場感が高まる。また、特別図柄表示装置63の図柄が特定のラッキーナンバー(例えば、「777」)になると、特図確率(大当り確率)がアップするようになっている。特図確率のアップとは、一定の条件下(例えば、大当り遊技終了後)で特別図柄表示装置63における大当り図柄の発生確率が低確率(例えば、1/230)から高確率(例えば、1/23)に変更されることをいう。特図確率がアップすると、大当りが発生し易くなる。一方、普図確率のアップとは、一定の条件下(例えば、大当り遊技終了後)で普通図柄表示装置66における当たり図柄の発生確率が低確率(例えば、1/20)から高確率(例えば、1/5)に変更されることをいう。普図確率がアップすると、普通電動始動口64の普通電動補助装置64a、64b(チューリップ)が開放し易くなる。
【0016】特別図柄表示装置63の上部には4つの始動記憶表示器(いわゆる始動メモリ表示器)67が設けられており、始動記憶表示器67はLEDによって構成される。始動記憶表示器67は普通電動始動口64が玉が入賞したとき、4個の範囲内でその入賞玉数が記憶されたことをLEDの点灯で表示する。なお、いわゆる始動入賞口(本実施例では普通電動始動口64)に入賞した玉を4個宛て記憶した範囲内(以下、始動記憶範囲内という)での大当りは、通常、純連チャン(あるいは単に連チャン)と称することがある。これによると遊技者への出玉が格段に多くなる。普通電動始動口64に球が入賞することによって特別図柄表示装置63が図柄変動を開始する状態は、大当り状態の発生を決定する始動遊技状態に相当する。
【0017】変動入賞装置65の側方には普図始動口69、70が配置されており、普図始動口69、70に玉が入賞すると、普通図柄表示装置(補助可変表示器)66の図柄(例えば、数字)を変化させ、この数字が予め定めた特定図柄(例えば、「3」、「7」)になると、普通電動始動口64のチューリップタイプの普通電動補助装置64a、64bを電動動作させて一定時間だけ開くようになっている。また、普通図柄表示装置66の側方には4つの普図スイッチ記憶表示器(いわゆる普図メモリ表示器に相当)71が設けられており、普図スイッチ記憶表示器71は普図始動口69、70に玉が入賞したとき、4個の範囲内でその入賞玉数を記憶したことを表示する。
【0018】普通電動始動口64は普通電動補助装置64a、64b(チューリップ)が閉じているときでも入賞は可能であり、その入賞口は始動入賞口(もちろん普通電動補助装置64a、64bがオープンしているときでも始動入賞口として機能する)に相当する。普通図柄表示装置66は補助可変表示装置に相当し、所定の確率で特定図柄(例えば、「3」、「7」)を出現可能である。普通電動始動口64の普通電動補助装置64a、64bは、通常は閉じているが、上記のように一定条件下で開くように制御される。また、普通電動補助装置の開放時間は可変制御される。普通電動補助装置64a、64bは始動入賞口への玉の入賞率を可変可能な機能を有している。なお、普通図柄表示装置66の図柄が変化し、この数字が予め定めた特定図柄になることにより、普通電動補助装置64a、64bがオープンして遊技者に有利な状態に変換制御される状態は、特定遊技状態の発生に相当する。
【0019】また、特別図柄表示装置63の左右両側および下方左右両側には一般入賞口72〜75がそれぞれ設置されているとともに、特別図柄表示装置63の上側には一般入賞口の1つである天入賞口76が設置されている。さらに、遊技領域内の適宜位置には風車と呼ばれる打球方向変換部材77〜82が回転自在に複数設置されるとともに、障害釘(図示略)が多数植設されている。加えて、遊技領域の中央下部にはアウト玉回収口83が形成されている。なお、打球方向変換部材81、82は装飾が施され、点灯可能なタイプになっている。一方、遊技盤13の周囲のレール61に沿った上方位置には左側に賞球排出時に点灯する賞球排出ランプ84が配置されるとともに、右側に島設備から玉が補給されたときに点灯する補給ランプ85が配置されている。なお、各ランプ84、85はカバー内に装着されている。一方、遊技盤13内にはサイドランプ86、87が設けられており、サイドランプ86、87はゲーム内容に応じて適当に点灯あるいは点滅して遊技の臨場感を高めるものである。
【0020】特別図柄表示装置の構成次に、図3は特別図柄表示装置63の詳細な構成を示す図である。図3において、特別図柄表示装置63はケーシング101を有している。ケーシング101は凹室部102を有してほぼ矩形状に形成され、凹室部102は凹室状に形成され、一定の奥行を有している。凹室部102の底面部には液晶部(すなわち、可変表示面)63aが位置している。したがって、液晶部63aは盤面から一定の距離だけ奥に凹んだ位置にある。また、ケーシング101の上部には上部入賞口103および2つのワープ入賞口104、105が形成され、ケーシング101の上部前面には前述した4つの始動記憶表示器67が配置されている。ケーシング101の内部には2つのワープ入賞口104、105から入賞した玉を通過させるワープ通路106、107がそれぞれ形成され、ケーシング101の下部にはワープ通路106、107に対応するワープ出口108、109がそれぞれ形成されている。なお、他方のワープ通路107はケーシング101の内部で見えないため、形成位置を破線で示している。ワープ通路106、107はケーシング101の内部を繰り抜くようにして形成され、ケーシング101の形状に沿って配置されている。
【0021】凹室部102の内部には遊技空間部111が形成されており、遊技空間部111は液晶部63aと盤面との間における凹室部102の下方空間で遊技球が遊技を行う場所に相当する。ワープ通路106、107のそれぞれのワープ出口108、109は遊技空間部111に臨んでいる。したがって、ワープ入賞口104、105、ワープ通路106、107およびワープ出口108、109はワープ入賞口104、105から入賞した玉を通過させて遊技空間部111に送り込む機能を有し、遊技媒体転送装置112を構成する。遊技空間部111には始動入賞口(すなわち、普通電動始動口64)への遊技球の入賞率を変換可能な回転体(入賞率変換装置)120が設けられている。回転体120は円筒状に形成され、矢印方向に回転可能になっている。本実施例では回転体120は常時回転している。回転体120は図中の左側のみならず、右側にも一対として設けられている(右側の回転体は見えにくいので、詳細は図示略)。回転体120の内部には所々に磁石が埋設されており、ワープ出口108、109から遊技空間部111に放出された遊技球に対してタイミングが合うと、吸引して上に持上げ可能になっている。また、ワープ出口108、109を通して放出された遊技球のみならず、外部から(つまり盤面から)特別図柄表示装置63に流入してきた遊技球に対してもタイミングが合うと、吸引して上に持上げ可能である。
【0022】遊技空間部111には第1遊技領域121および第2遊技領域122が配置されており、第1遊技領域121は凹室部102における下部手前側の遊技空間部111の一部に相当し、遊技球を凹室部102の外に出すために前側に傾斜した一定の広さの平面になっている。一方、第2遊技領域122は回転体120の上方に連続して配置され、第1遊技領域121より高い位置にある帯状の部材と、その部材から下り傾斜で連続する部材と、中央付近に位置し溝123が形成された部材とからなっている。特別図柄表示装置63の下方には始動入賞口(すなわち、普通電動始動口64)が配置されている。
【0023】作用説明次に、作用を説明する。通常ゲームの場合、普通電動始動口64に玉が入賞すると、特別図柄表示装置63における液晶部63aに表示された図柄が変動を開始し、その図柄が特別図柄(例えば、大当りのゾロ目状態:「222」)になると、大当り状態が発生し、変動入賞装置(アタッカー)65が開放制御される。また、特別図柄表示装置63の変動図柄が外れの場合には、大当り状態は発生しない。このとき、普図始動口69、70に玉が入賞した場合には、普通図柄表示装置66の図柄が変動を開始し、予め定めた特定図柄(例えば、「3」、「7」)になると、普通電動始動口64の普通電動補助装置64a、64bが一定時間だけ開く。
【0024】ここで、本実施例の特徴である普通電動始動口64への玉の入賞について考察する。
■ワープ通路の利用弾発された玉が特別図柄表示装置63の近辺に到達し、ワープ入賞口104に入賞すると、図4に示すように、その玉T1はワープ通路106を通りワープ出口108から遊技空間部111に排出されて矢印で示すごとく第1遊技領域121に至る。このとき、回転体120は常時回転しており、その内部に埋設されている磁石に吸引されなければ、第1遊技領域121に放出された玉T1は遊技空間部111で不規則な動きをして下方に流下していき、障害釘の隙間を通ってアトランダムに普通電動始動口64に入賞したり、あるいは入賞せず落下したりする。実際上は、玉が不規則な動きをしているため下方に備えられた普通電動始動口64に入賞せず落下する割合が多い(つまり、始動入賞率が低い)。一方、第1遊技領域121に排出された玉が常時回転している回転体120内部の磁石に吸引されると、第2遊技領域122まで持上げられ(玉T2で示す状態)、矢印で示すように第2遊技領域122に沿って中央の溝123を通り下方に流下する。このとき、溝123はほぼ普通電動始動口64の真上に位置しているため、普通電動始動口64に入賞する割合が非常に多くなる(つまり、始動入賞率が高い)。
【0025】■盤面から遊技空間部に入った場合弾発された玉がワープ入賞口104に入らず、盤面から遊技空間部111に入った場合、その玉の多くは、通常、第1遊技領域121に至る。このとき、回転体120の磁石に吸引されなければ、玉は遊技空間部111で不規則な動きをして下方に流下していき、普通電動始動口64に入賞せず落下する割合が多い。一方、第1遊技領域121にある玉が回転体120の磁石に吸引されると、第2遊技領域122まで持上げられ中央の溝123を通り下方に流下することが多く、普通電動始動口64への入賞率が高くなる。
■遊技空間部に入らない場合このときは、いまで通りの通常の不規則な動きをして下方に流下していき、障害釘の隙間を通ってアトランダムに普通電動始動口64に入賞したり、あるいは入賞せず落下したりする。
【0026】このように、本実施例では凹室部102の下部空間である遊技空間部111に入賞率変換装置としての磁石を備えた回転体120を設け、この回転体120の働きにより普通電動始動口64への遊技球の入賞割合を変化させることができるので、特別図柄表示装置63の液晶部63aの画面を見やすくする凹室部102を遊技空間部111として効率よく利用することができる。また、特別図柄表示装置63の前面の遊技空間部111に普通電動始動口64への入賞率を変換する回転体120が設けられるので、遊技の興趣を向上させることができる。さらに、特別図柄表示装置63の前面の遊技空間部111で入賞率に影響を与えるような遊技を行うことにより、遊技者にとっては盤面の中央の見易い位置で遊技が行われるため、遊技に集中することができる。また、液晶部63aのデジタル的な可変遊技と、回転体120のメカ的な動きを同時に見て楽しむことができる。特に、遊技媒体転送装置112を備えることにより、より多数の遊技球を遊技空間部111に集中させてより一層この遊技空間部111を遊技空間として利用することができる。また、特別図柄表示装置63自体が大型化して遊技空間部111自体が大きくなった場合には、大きくなった分だけより一層この遊技空間部111を遊技空間として利用することができる。
【0027】本実施例では回転体120を常時回転させているが、これに限らず、以下のような他の各種制御を行ってもよい。
(a)確率変動中のみ回転体を回転させる制御を行う。確率変動中とは、大当り確率のアップ時でもよいし、あるいは普図確率のアップ時でもよい。この場合、通常状態中は回転体を停止させ、磁力をオフする。磁力をオフしておかないと、玉が磁石に付着したままになるからである。また、通常状態中は回転体を逆回転させるように制御してもよい。逆回転させることにより、玉が第2遊技領域122に持上げられないようにするためである。
(b)大当り終了後、所定期間中のみ回転体を回転させる制御を行う。このようにすると、大当り終了後に始動入賞率が高まり、いわゆる連続して大当する可能性が高くなる。
【0028】(c)回転体の回転速度を制御して、回転体からの遊技球が始動入賞するタイミングと大当り乱数の更新周期とを同期させる制御を行う。このようにすると、いわゆる始動フェッチで大当り乱数を抽出する場合に、大当する可能性が高くなる。このとき、大当り終了後、所定期間中のみ同期制御を行ってもよい。また、確率変動中のみ同期制御を行ってもよい。
(d)始動記憶数が少なくなった場合に、回転体をスタートさせ、記憶が4つで満タンになると、回転を停止させる制御を行ってもよい。
【0029】第2実施例次に、図5、図6は本発明の第2実施例を示す図であり、貯留装置を設けた例である。図5において、200は特別図柄表示装置、200aは特別図柄表示装置200の液晶部である。特別図柄表示装置200における第1遊技領域121の奥側には矢印で示す方向に上下移動可能な貯留装置201が設けられている。貯留装置201は第2遊技領域122の中央(図3の例で溝123があった部分)付近で玉を3個程度貯留できる水平断面が三角形の空間を形成可能な壁部材によって構成されている。その他は第1実施例と同様で同一番号が付されている。以上の構成において、貯留装置201が常時上下動作する制御をした場合、図5のように貯留装置201が上方に移動すると、第2遊技領域122から流下する玉は貯留装置201によって貯留される。次いで、貯留装置201が下方に移動すると、図6に示すように貯留された玉が一斉に遊技空間部111の傾斜面に沿って前方に流下する。このとき、貯留装置201から流れ出る玉は方向を規制されるから、ほぼ普通電動始動口64の真上に到達し、普通電動始動口64に入賞する割合を多くすることができる。したがって、前記実施例の効果に加えて、特に貯留装置201を設けることにより、より一層始動入賞率を高めることができる。
【0030】貯留装置201の作動例としては、常時上下動作する場合に限らず、以下のような他の各種制御を行ってもよい。
(a)確率変動中のみ貯留装置201を上下動作させる制御を行い、通常は下に下げておく。確率変動中は大当り確率のアップ時でもよいし、普図確率のアップ時でもよい。このようにすると、確率アップ時に大当りが発生しやすくなる。
(b)普通電動始動口64の開閉タイミングに合せて貯留装置201を上下動作させる制御を行う。このようにすると、普通電動始動口64の開放時に始動入賞しやすくなる。
【0031】(c)遊技者の操作により貯留装置201を上下動作させる制御を行う。例えば、操作用のスイッチを設け、このスイッチを操作することにより、普通電動始動口64の開閉タイミングに合せて始動入賞させたり、あるいは大当りを狙って始動入賞させる等もでき、遊技が一層面白くなる。
(d)大当り乱数の更新周期に同期させて留装置201を上下動作させる制御を行う。このようにすると、大当する可能性が高くなる。
【0032】第3実施例次に、図7は本発明の第3実施例を示す図であり、ワープ入賞口に開閉可能なプレート(蓋)を設けた例である。図7(a)(b)は何れも特別図柄表示装置の上部の主要部を抜出して図示したものである。これらの図において、301はワープ入賞口105を開閉可能なプレート(蓋)であり、プレート301の作動は前記第2実施例の貯留装置と同様に制御される。プレートは他方のワープ入賞口104についても同様に配置される。また、各種の他の制御内容も同様に適用できる。その他は第1実施例と同様で同一番号が付されている。したがって、この第3実施例においてプレート301が常時開閉動作する制御をした場合、図7(a)のようにプレート301がワープ入賞口105を開放すると、玉が入賞可能になり、一方、図7(b)のようにプレート301がワープ入賞口105を閉鎖すると、玉の入賞が不可能になる。そのため、始動入賞率をプレート301の開閉によって前記実施例以上にきめ細かく調整することができ、遊技が面白くなる。
【0033】第4実施例次に、図8は本発明の第4実施例を示す図であり、落下経路規制手段を設けた例である。図8は特別図柄表示装置の下部の主要部を抜出して図示したものである。この図において、400は特別図柄表示装置、401は凹室部、402は特別図柄表示装置400の下部に形成された遊技空間部、403は入賞率変換装置としての落下経路規制手段である。特別図柄表示装置400の内部にはワープ通路404が形成され、その開口はワープ出口405になっている。なお、ワープ通路は複数形成されている(他方は図柄略)。落下経路規制手段403は玉がほぼ1個宛て通過可能な開口403aを有しており、図中に矢印で示す方向にスライド(移動)可能に制御される。落下経路規制手段403が最大限に前方にスライドしたとき、開口403aが普通電動始動口64のほぼ真上に位置するようになっている。落下経路規制手段403の作動は前記第2実施例の貯留装置と同様に制御される。また、各種の他の制御内容も同様に適用できる。その他は第1実施例と同様で同一番号が付されている。
【0034】したがって、この第4実施例において落下経路規制手段403が常時スライド動作する制御をした場合、図8のように落下経路規制手段403が前方にスライドしたとき、ワープ出口405から放出された玉は遊技空間部402を経由して落下経路規制手段403の開口403aを通り、普通電動始動口64のほぼ真上に到達して始動入賞する。一方、落下経路規制手段403が後方にスライドして引込んだときには、ワープ出口405から放出された玉は遊技空間部402を経由するが、不規則に下方に落下する。そのため、普通電動始動口64に入賞する確率は低い。このように、スライド可能な落下経路規制手段403を設けることで、始動入賞率を細かく調整することができ、遊技が面白くなる。
【0035】第5実施例次に、図9は本発明の第5実施例を示す図であり、ワープ通路を4つ設けた例である。図9は特別図柄表示装置の斜視図である。この図において、500は特別図柄表示装置、500aは液晶部、501はケーシング、502は凹室部である。ケーシング501の上部には上部入賞口503および4つのワープ入賞口504〜507が形成されている。ケーシング501の内部には4つのワープ入賞口504〜507から入賞した玉を通過させる4つのワープ通路508〜511がそれぞれ形成され、ケーシング501の下部にはワープ通路508、510に対応するワープ出口512、513がそれぞれ形成されている。なお、他方のワープ通路509、511はケーシング501の内部で見えないため、形成位置を破線で示している。また、他方のワープ通路509、511に対応するワープ出口は見えないため、番号付けを省略している。ワープ通路508〜511はケーシング501の内部を繰り抜くようにして形成され、ケーシング501の形状に沿って配置されている。
【0036】凹室部502の内部には遊技空間部511が形成されており、遊技空間部511には第1遊技領域521および第2遊技領域522が配置されている。第1遊技領域521は凹室部502における下部手前側の遊技空間部511の一部に相当し、遊技球を凹室部502の外に出すために前側に傾斜した一定の広さの平面になっている。一方、第2遊技領域522は第1遊技領域521より高い位置にある帯状の部材と、その部材から下り傾斜で連続する部材と、中央付近に位置し溝523が形成された部材とからなっている。ワープ入賞口504、505、ワープ通路508、509およびワープ出口508(他方のワープ出口は符号省略)はワープ入賞口504、505から入賞した玉を通過させて遊技空間部111の第1遊技領域521に送り込む機能を有し、一方、ワープ入賞口506、507、ワープ通路510、511およびワープ出口510(他方のワープ出口は符号省略)はワープ入賞口506、507から入賞した玉を通過させて遊技空間部111の第2遊技領域522に送り込む機能を有している。そして、これらは全体として遊技媒体転送装置531を構成するとともに、さらに始動入賞口(すなわち、普通電動始動口64)への遊技球の入賞率を変換可能な入賞率変換装置532を構成する。
【0037】すなわち、ワープ入賞口504、505に入賞した玉はそれぞれワープ通路508、509を通った後、ワープ出口508(他方のワープ出口は符号省略)から遊技空間部111の第1遊技領域521に放出される。第1遊技領域521から放出された場合は、玉が不規則な動きをして下方に流下していき、障害釘の隙間を通ってアトランダムに普通電動始動口64に入賞したり、あるいは入賞せず落下したりする。実際上は、玉が不規則な動きをしているため下方に備えられた普通電動始動口64に入賞せず落下する割合が多い(つまり、始動入賞率が低い)。一方、ワープ入賞口506、507に入賞した玉はそれぞれワープ通路510、511を通った後、ワープ出口513(他方のワープ出口は符号省略)から遊技空間部111の第2遊技領域522に放出される。第2遊技領域522より放出された場合は、玉が第2遊技領域522に沿って中央の溝523を通り下方に流下する。このとき、溝523はほぼ普通電動始動口64の真上に位置しているため、普通電動始動口64に入賞する割合が非常に多くなる(つまり、始動入賞率が高い)。このように、入賞率変換装置532におけるどのワープ入賞口に玉が入賞するかによって始動入賞率を変換することが可能で、結局、前記第1実施例と同様の効果を得ることができる。
【0038】第6実施例次に、図10は本発明の第6実施例を示す図であり、いわゆる第3種に属する遊技機に適用した例である。図10は可変表示装置および補助変動入賞装置の斜視図である。この図において、600は可変表示装置、600aは普通図柄の可変表示を行う液晶部、601はケーシング、602は凹室部、603は補助変動入賞装置である。ケーシング601の上部には上部入賞口604および2つのワープ入賞口605、606が形成されている。ケーシング601の内部にはワープ入賞口605、606から入賞した玉を通過させるワープ通路607、608がそれぞれ形成され、ケーシング601の下部にはワープ通路607、608に対応するワープ出口609(他方のワープ出口は符号省略)がそれぞれ形成されている。なお、他方のワープ通路608はケーシング601の内部で見えないため、形成位置を破線で示している。
【0039】凹室部602の内部には遊技空間部611が形成されており、ワープ通路607、608のそれぞれのワープ出口609(他方のワープ出口は符号省略)は遊技空間部611に臨んでいる。したがって、ワープ入賞口605、606、ワープ通路607、608およびワープ出口609(他方のワープ出口は符号省略)はワープ入賞口605、606から入賞した玉を通過させて遊技空間部611に送り込む機能を有し、遊技媒体転送装置612を構成する。ワープ通路608の途中には可変表示装置600の図柄変動を開始させるスタートセンサ613が配置されている。なお、他方のワープ通路607にも同様のスタートセンサを配置してもよい。また、遊技空間部611には始動入賞口(すなわち、普通電動始動口64)への遊技球の入賞率を変換可能な円盤(入賞率変換装置)620が設けられている。円盤620は玉の1個宛て嵌入可能なスプロケット620aを有し、矢印方向に回転可能になっている。円盤620の制御内容は後述する。
【0040】遊技空間部611には第1遊技領域621および第2遊技領域622が配置されており、第1遊技領域621は凹室部602における下部手前側の遊技空間部611の一部に相当し、遊技球を凹室部602の外に出すために前側に傾斜した一定の広さの平面になっている。そして、この第1遊技領域621の中央に円盤620が配置されている。円盤620は第1遊技領域621の上面よりも低い位置で回転可能な構造になっており、スプロケット620aに嵌入した玉は第1遊技領域621に移動することなく、前面側に流下するようになっている。第1遊技領域621の周辺には一定高さの壁部材623が配置されており、壁部材623は第1遊技領域621と第2遊技領域622を区画する境目になっている。第2遊技領域622は壁部材623によって第1遊技領域621に対して区別された部分になっているとともに、第1遊技領域621よりも高い位置にある。また、第2遊技領域622にはワープ出口609(他方のワープ出口は符号省略)から放出された玉が導かれるようになっている。第2遊技領域622の中央部における壁部材623は、玉が通過可能なようにその一部が切り欠かれており、この切り欠き部623aは円盤620に対向する位置にある。したがって、第2遊技領域622に導かれた玉は壁部材623に沿って第2遊技領域622を移動し、切り欠き部623aから円盤620の方に流下するようになっている。
【0041】円盤620の前側下方には前述した補助変動入賞装置603が配置されており、補助変動入賞装置603は、ケーシング630を備えるとともに、その上部に一対の変動可能な電動チューリップ631a、631bを有する普通電動役物装置(以下、単に適宜、普電装置という)631を備えている。普電装置631はチューリップ631a、631bが開かなければ、玉が通過できないようになっている。可変表示装置600の液晶部600aは前述したスタートセンサ613によって玉の通過が検出されると、図柄の可変表示を開始し、その図柄としては、例えば「1」〜「9」、「A」〜「F」などの数字や記号を3桁で表示可能になっている。そして、1桁ずつ停止させ、3桁の図柄が揃い、ゾロ目になると、補助変動入賞装置603における普電装置631のチューリップを631a、631bを一定時間だけ開放する制御が行われる。図10はチューリップ631a、631bの閉鎖状態を示している。
【0042】補助変動入賞装置603の内部下方には常時回転している回転体632と、権利発生口(特別入賞口:V入賞口)633とが設けられている。回転体632には玉を1個宛て嵌入可能なV入賞スプロケット634および外れスプロケット635(他の外れスプロケットは見えないので、符号付けは省略)が形成されている。また、図示は略しているが、補助変動入賞装置603には外れ口も形成されている。回転体632のV入賞スプロケット634に玉が嵌入して権利発生口633に入賞すると、第3種の権利が発生し、外れスプロケット635に嵌入すると、同権利は発生しない。なお、当然のことであるが、第3種の権利発生中に玉が権利発生口633に入賞すると、同権利は消滅する。
【0043】以上の構成において、第3種のゲームについて説明すると、通常、遊技者はワープ入賞口605、606に向けて玉を発射し、ワープ入賞口605、606に入賞させるようにする。ワープ入賞口605、606の何れかに玉が入ると、スタートセンサ613によって玉の通過が検出され、可変表示装置600が図柄の可変表示を開始し、その図柄が1桁ずつ停止して3桁の図柄が揃い、ゾロ目になると、補助変動入賞装置603のチューリップが631a、631bが一定時間だけ(例えば、5.9秒)あるいは一定入賞(例えば、5個入賞)のうちの何れが満足されるまで開放する。ゾロ目にならなければ、次のワープ入賞による可変表示装置600の図柄変動が繰り返される。補助変動入賞装置603のチューリップが631a、631bが開放して内部に流下し、回転体632のV入賞スプロケット634に玉が嵌入して権利発生口633に入賞すると、権利発生前であれば第3種の権利が発生し、外れスプロケット635に嵌入すると、同権利は発生しない。第3種の権利が発生すると、第3種始動口(図示略)への玉の入賞を条件に、アタッカー(変動入賞装置:図示略)が10秒間あるいは玉が10個入賞するまで開放し、これを1サイクルとして最大で16サイクルまでアタッカーの開放が繰り返される。これにより、遊技者は大量の出玉を得ることができるようなゲーム内容となる。
【0044】ここで、本実施例の特徴部分である可変表示装置600の遊技空間部611における玉の流れについて考察する。通常は、可変表示装置600の図柄変動停止、回転体620の速度、普電装置631の開閉タイミングはランダムに作動するように制御されている。弾発された玉が可変表示装置600の近辺に到達し、ワープ入賞口605、606の何れかに入賞すると、その玉はワープ通路607、608の何れかを通りワープ出口609(他方のワープ出口は符号省略)から遊技空間部611に排出されて第2遊技領域622に至る。このとき、第2遊技領域622は壁部材623によって第1遊技領域621に対して区別された部分になっているから、遊技空間部611に排出された玉は第2遊技領域622内を移動し、中央の切り欠き部623aを通って円盤620の上に放出される。
【0045】玉が運良く円盤620のスプロケット620aに嵌入すると、第1遊技領域621を不規則に移動することなく、前面側に流下し、補助変動入賞装置603における普電装置631の真上に落下する。ただし、普電装置631のチューリップ631a、631bが開かなければ、玉は補助変動入賞装置603内に入らず、第3種の権利が発生する余地はない。一方、玉が運悪く円盤620のスプロケット620aに嵌入しない場合には、第1遊技領域621を不規則に移動する動きをして下方に流下していき、アトランダムに普電装置631周辺に落下する。
【0046】次に、特定遊技中(例えば、大当り確率アップ中、連チャンタイム中等)には、可変表示装置600の変動開始と普電装置631の開閉タイミングとの間に一定の関係を保つように制御される。具体的には、ワープ入賞口605、606の何れかに玉が入りスタートセンサ613によって玉の通過が検出されると、可変表示装置600が図柄の可変表示を開始し、一定時間後に図柄変動が停止するが、この場合のスタートセンサ613のオンタイミングと普電装置631のチューリップ631a、631bが開くタイミングとの間が所定時間に設定される。同様に、ワープ入賞口605、606の何れかに玉が入りスタートセンサ613をオンさせてワープ通路607、608を通過し、ワープ出口609(他方のワープ出口は符号省略)から遊技空間部611に排出された後、第2遊技領域622を移動し、円盤620を介して普電装置631の真上に落下するタイミングとの間が同じ所定時間に設定される。すなわち、普電装置631が開くタイミングと、玉が普電装置631の真上に落下するタイミングとで同期が取られる。
【0047】これにより、ワープ入賞口605、606の何れかに玉が入ると、普電装置631のチューリップ631a、631bが開くときに丁度玉が普電装置631の真上に落下するようになる。その後、補助変動入賞装置603の内部に玉が流下し、回転体632のV入賞スプロケット634に嵌入して権利発生口633に入賞すると、第3種の権利が発生する。このように、特定遊技中に可変表示装置600の変動開始と普電装置631の開閉タイミングとの間に一定の関係を保つように制御することにより、効率良く権利発生口633に入賞する可能性を高めることができる。そして、第3種に属する遊技機であっても、第1実施例と同様の効果を得ることができる。
【0048】玉貸機の配置場所は上記例に限るものではない。例えば、前面パネルの部分や皿前装飾体の部分に設けるようにしてパチンコ機と一体にしてもよい。本発明はカードリーダを備えていないパチンコ機にも適用できるのは勿論である。また、本発明に係わる遊技機は上記実施例のようなプリペイドカード方式のパチンコ機に適用する例に限らず、いわゆるCR機でない通常の遊技機にも適用できる。また、例えば、クレジット方式のパチンコ機にも適用することができる。プリペイドカード方式でなく、全くカードを使用しないパチンコ機についても幅広く適用することが可能である。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、可変表示装置に形成された凹室部の下部空間である遊技空間部に入賞率変換装置を設け、この入賞率変換装置の動作により始動入賞口への遊技媒体の入賞割合を変化させているので、可変表示装置の表示画面を見やすくする凹室部を遊技空間部として効率よく利用することができる。また、可変表示装置の前面の遊技空間部に始動入賞口への入賞率を変換する入賞率変換装置を設けるので、遊技の興趣を向上させることができる。さらに、可変表示装置の前面の遊技空間部で入賞率に影響を与えるような遊技を行うことにより、遊技者にとっては盤面の中央の見易い位置で遊技が行われるため、遊技に集中することができる。また、可変表示装置のデジタル的な可変遊技と、入賞率変換装置のメカ的な動きを同時に見て楽しむことができる。特に、遊技空間部に遊技媒体転送装置を備えることにより、より多数の遊技球を遊技空間部に集中させてより一層この遊技空間部を遊技空間として利用することができる。また、可変表示装置自体が大型化して遊技空間部自体が大きくなった場合には、大きくなった分だけより一層この遊技空間部を遊技空間として利用することができる。




 

 


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