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発明の名称 遊技機
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平7−59932
公開日 平成7年(1995)3月7日
出願番号 特願平5−226726
出願日 平成5年(1993)8月20日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】津久井 照保
発明者 新山 吉平 / 伊東 広司
要約 目的
配線作業を効率良く行なうことができ、運搬時にリード線の引っ掛かりや断線を防止する。

構成
中央遊技装置を設けた遊技盤の裏側に入賞球集合カバー部材7を取り付け、その裏側には裏機構盤6を設け、裏機構盤の基板に第1開口窓部を、入賞球集合カバー部材に第2開口窓部19を開設し、入賞球集合カバー部材と中央遊技装置の後面に中継基板27,29を設け、第1開口窓部には裏機構盤中央カバー部材38を設け、裏機構盤中央カバー部材と入賞球集合カバー部材との間には、遊技装置から入賞球集合カバー部材を貫通して延出する第1のリード線20及び中央遊技装置から入賞球集合カバー部材背面側にそのまま延在させた第2のリード線20を各々中継基板に接続するため及び該中継基板から電子制御回路28に連絡するための配線収容領域39を形成した。
特許請求の範囲
【請求項1】 区画部材により囲まれる遊技部を形成した遊技盤と、該遊技盤の裏側に開口した複数の入賞球出口を覆い、且つ遊技盤裏面と一定間隔を保持して取り付けられる入賞球集合カバー部材と、上記遊技部内に前面部分が臨むとともにその後端部分が上記入賞球カバー部材の背面より後方に突出した状態で取り付けられる中央遊技装置と、上タンクと導出樋及び球排出機構等の一連の裏機構部品が設けられた裏機構盤とを備えた遊技機において、上記裏機構盤には、上記遊技盤裏面と所定間隔を保持する基板を形成し、該基板に上記入賞球集合カバー部材の後端部が臨む第1開口窓部を開設し、上記基板の背面側であって第1開口窓部の上方と一側に導出樋及び球排出機構を略倒L字状に配設し、上記第1開口窓部に臨ませた入賞球集合カバー部材には、上記中央遊技装置の後方部分が挿通する第2開口窓部を開設し、上記第1開口窓部内の入賞球集合カバー部材の背面若しくは上記中央遊技装置の電気的制御機構の背面側には電子制御回路に連絡する中継基板を設け、上記第1開口窓部には、上記中央遊技装置の電気的制御機構を覆う間隔に設定されて開閉可能な裏機構盤中央カバー部材を設け、該裏機構盤中央カバー部材内面と上記入賞球集合カバー部材背面との間には、上記遊技装置から該入賞球集合カバー部材を貫通させて延出する第1のリード線及び上記中央遊技装置の電気的制御機構から該入賞球集合カバー部材背面側にそのまま延在させた第2のリード線を各々中継基板に接続するため及び該中継基板から電子制御回路に連絡するための配線収容領域を形成したことを特徴とする遊技機。
【請求項2】 電子制御回路を配線収容領域内に装着したことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
【請求項3】 配線収容領域内には、第1のリード線若しくは第2のリード線を固定するためのバインド手段を形成したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遊技機。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、遊技機に関するものであり、特に、遊技盤に配設された電気的遊技装置などから延在する配線の処理に関するものである。
【0002】
【従来の技術】遊技機の遊技盤の表側には変動入賞装置、可変表示装置などの電気的遊技装置や装飾ランプなどの電飾装置が配設されており、これら電気的遊技装置や装飾ランプの取付位置は機種ごとに異なる。したがって、これら電気的遊技装置や装飾ランプの配線の長さは機種毎に異なり、また、中継基板や役物制御回路など接続する相手側の部品の配置により異なる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年は遊技盤に配設される電気的遊技装置や電飾装置の数が増え、また、これらの作動制御内容が複雑化したことに伴ってリード線の数も増えている。リード線の多い遊技機を運搬する場合、或は遊技店で遊技機を開閉する場合にリード線が引っ掛かったり断線することがある。この様な不都合を解消するために、リード線を入賞球集合カバーの内部に収めたり入賞球集合カバーに形成した溝内に収納することが行なわれているが、この様な手段は、実際には組立作業の手間がその分だけ確実に増加して作業効率を低下させる欠点があり、また、リード線が多量に存在するために誤配線を起こすなどの問題が生じている。また、電気的遊技装置や電飾装置は、特定の機種だけでなく他の機種にもある程度は共通使用できるように、これら装置から延在するリード線の長さを、想定される取付位置から中継基板や役物制御回路等の制御装置まで充分届く余裕のある長さに設定してある。このため、中継基板等接続相手までの距離が近い機種に取り付けるとリード線が余ってしまい、これら余ったリード線を適切に処理しておかないと弛リード線に引っ掛かったり断線する不都合が生じる。そこで、本発明は、近年増加傾向にあるリード線の配線作業を効率良く行なうことができ、運搬時等においても断線する虞れのない遊技機を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成するために提案されたもので、区画部材により囲まれる遊技部を形成した遊技盤と、該遊技盤の裏側に開口した複数の入賞球出口を覆い、且つ遊技盤裏面と一定間隔を保持して取り付けられる入賞球集合カバー部材と、上記遊技部内に前面部分が臨むとともにその後端部分が上記入賞球カバー部材の背面より後方に突出した状態で取り付けられる中央遊技装置と、上タンクと導出樋及び球排出機構等の一連の裏機構部品が設けられた裏機構盤とを備えた遊技機において、上記裏機構盤には、上記遊技盤裏面と所定間隔を保持する基板を形成し、該基板に上記入賞球集合カバー部材の後端部が臨む第1開口窓部を開設し、上記基板の背面側であって第1開口窓部の上方と一側に導出樋及び球排出機構を略倒L字状に配設し、上記第1開口窓部に臨ませた入賞球集合カバー部材には、上記中央遊技装置の後方部分が挿通する第2開口窓部を開設し、上記第1開口窓部内の入賞球集合カバー部材の背面若しくは上記中央遊技装置の電気的制御機構の背面側には電子制御回路に連絡する中継基板を設け、上記第1開口窓部には、上記中央遊技装置の電気的制御機構を覆う間隔に設定されて開閉可能な裏機構盤中央カバー部材を設け、該裏機構盤中央カバー部材内面と上記入賞球集合カバー部材背面との間には、上記遊技装置から該入賞球集合カバー部材を貫通させて延出する第1のリード線及び上記中央遊技装置の電気的制御機構から該入賞球集合カバー部材背面側にそのまま延在させた第2のリード線を各々中継基板に接続するため及び該中継基板から電子制御回路に連絡するための配線収容領域を形成したものである。
【0005】
【作用】遊技盤に取り付けた遊技装置から入賞球集合カバー部材を貫通して延出する第1のリード線及び中央遊技装置の電気的制御機構から入賞球集合カバー部材背面側にそのまま延在する第2のリード線を裏機構盤中央カバー部材が覆って保護する。したがって、これら第1及び第2のリード線は遊技機の裏側に露出することがない。また、リード線は結線して余分な長さがあっても、この余分な部分も配線収容領域に収納して裏機構盤中央カバー部材が覆ってしまい、遊技機の裏側で余ったリード線が弛んだ状態で露出することを阻止する。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面にもとづいて説明する。図1は代表的な遊技機であるパチンコ機1の正面図であり、図2はその背面図である。このパチンコ機1は、機枠2に対して開閉可能に蝶着した額縁状前面枠3の裏面に金属製のフレーム4を固定し、該フレーム4内に遊技盤5を装着して前面枠3の窓部を裏側から塞ぎ、フレーム4の裏側に球排出機構等の裏機構を設けた裏機構盤6をフレーム4に対して開閉可能な状態で設け、裏機構盤6には遊技盤5裏面に設けた入賞球集合カバー部材7のほぼ全面が臨む部分に第1開口窓部8が開口している。
【0007】遊技盤5の表面にはガイドレールやサイドケース等の区画部材9により囲んだ遊技部10を形成し、該遊技部10内のほぼ中央に特別図柄表示装置,普通図柄表示装置,普通電動役物等の中央遊技装置11を、その下方に電気的遊技装置の1つであって球の受入状態を電気的に変換する大入賞口12を、その他の遊技部10内に一般入賞口13a,ランプ付風車13b,一般風車13c,始動口13d,チャッカ等を配設し、遊技部10内の左右に電飾装置の一種であるサイドランプ14を取り付け、区画部材9の外側近傍にリーチランプ15,打止ランプ16等の各種電飾装置を取り付ける。また、遊技盤5の裏面には大入賞口12,一般入賞口13a,始動口13dなどの入賞具の入賞球出口を覆い、該遊技盤5裏面との間を球が流下し得る一定間隔を保持して各入賞球出口からの入賞球を回収する入賞球集合カバー部材7を設ける。
【0008】入賞球集合カバー部材7は、図3に示すように、遊技盤5裏面に対して平行に延在して遊技盤5裏面よりも小さな平面部17と該平面部17の左右側縁に形成した側面部18とを有し、前面が開放したプラスチック製の部材であり、平面部17には中央遊技装置11の後方部分を挿通する第2開口窓部19を開設してある。この第2開口窓部19は中央遊技装置11の後方部分が挿通するので後方部分の外形よりも大きく設定することは勿論であるが、入賞球集合カバー部材7の背面側に突出する中央遊技装置11の後方部分と第2開口窓部19の開口縁との間に生じる隙間の寸法を、中央遊技装置11および他の電気的な遊技装置並びに電飾装置から延びたリード線20の太さよりも大きく、しかも球径(実施例では11mm)よりも小さく設定してある。
【0009】中央遊技装置11が特別図柄表示装置であればその後方部分は液晶ディスプレー,CRT,7セグメント表示器等の電気的制御機構を収納するプラスチック製のケースであり、所謂第2種のセンター役物(大入賞口)であればその後方部分は外側に電磁ソレノイド等の電気的制御機構を取り付けた凹室のケースであり、この様な中央遊技装置11であれば当該中央遊技装置11を構成するケースの形状および寸法を標準化するだけで、前記した第2開口窓部19の開口縁との間の隙間の寸法を球径よりも小さく設定することが容易である。ところが、中央遊技装置11の種類によっては第2開口窓部19内を挿通する部分の形状が電磁ソレノイド等の電気的制御機構の取付によって複雑になり、前記した寸法を容易に確保できない場合がある。この様な場合には、図面に示す実施例のように、中央遊技装置11の後部の背面およびその周囲を覆う後方ケース21を取り付けてこの後方ケース21を後方部分とし、入賞球集合カバー部材7の背面側に突出する後方ケース21と第2開口窓部19の開口縁との間の隙間の寸法が球径よりも小さくなるように第2開口窓部19と後方ケース21の形状および大きさを設定する。
【0010】また、後方ケース21内に収納できない場合、即ち電磁ソレノイド等の電気的制御機構が後方ケース21の大きさより突出する部品がある場合には、この突出長さは球径の直径よりも小さく設定し、これにより入賞球集合カバー部材7の第2開口窓部19の開口縁と干渉することを回避する。そして、この様な場合には中央遊技装置11の後方部分の全周に亙って連続した隙間を形成することは困難であるため、前記した隙間は部分的に形成される。
【0011】この様に後方ケース21を取り付けるように構成すると、後方ケース21の形状および大きさを標準化することにより、どのような機種の中央遊技装置11を設計する場合であっても、中央遊技装置11の後部の大きさを後方ケース21内に収納できるようにすればよい。また、後方ケース21は、中央遊技装置11または遊技盤5裏面など入賞球集合カバー部材7よりも前方の部位において止着する構造にすると、入賞球集合カバー部材7の背面側から後方ケース21だけを取り外すことができないので、球を入賞球集合カバー部材7の内部に入れる不正行為を防止することができる。
【0012】上記した様に、中央遊技装置11の後方部分と第2開口窓部19の開口縁との寸法を球径よりも幅狭に設定すると、遊技盤5に取り付けた中央遊技装置11の後方部分と入賞球集合カバー部材7の第2開口窓部19の開口縁との間の隙間は、中央遊技装置11,電気的遊技装置、電飾装置など遊技盤5に設けた電気関連部品から延在するリード線20を引き出して配線処理するための第1フリーアクセス空間部22として機能する。
【0013】なお、この第1フリーアクセス空間部22は、中央遊技装置11の後方部分と入賞球集合カバー部材7の第2開口窓部19の間の全周に形成してもよいが、前記したように、所定部分だけに形成してもよい。また、第2開口窓部19は、縦と横の長さが異なるタイプを数種類標準化しておくと、中央遊技装置11の設計の自由度が一層高まり、その割には入賞球集合カバー部材7の部品管理の手間は増えない。
【0014】また、図3に示す入賞球集合カバー部材7の背面には所定間隔で一対の壁23,23を平行に立設すると共に壁23から間隔内に向いた爪24を一体成形した第1リード線留め部25と鈎形の爪を一体成形してなる第2リード線留め部26をバインド手段として設け、入賞球集合カバー部材7の背面に設けた第1中継基板27に接続するリード線20の途中を上記第1リード線留め部25や第2リード線留め部26によって固定することができるように構成してある。
【0015】この様に、中央遊技装置11の後方部分と入賞球集合カバー部材7の第2開口窓部19との間に第1フリーアクセス空間部22が形成されるように構成すると、例えば遊技盤5の組立作業において、中央遊技装置11,大入賞口12等の遊技装置やサイドランプ14等の電飾装置から延びたリード線20は球径よりも遥かに細いし当該リード線20のコネクタの厚さも薄いので、第1フリーアクセス空間部22内に何等支障なく通すことができる。また、リード線20を電子制御回路28や中継基板27に接続する際、リード線20を通す範囲が狭い従来の穴や切欠きに比較して、リード線20を通過させ得る範囲が広いので、遊技盤5を装着或は取り外す作業を行なう場合に容易に作業することができる。また、中央遊技装置11の後方部分と入賞球集合カバー部材7の第2開口窓部19との間に予めリード線20が通る間隔の第1フリーアクセス空間部22が開口しているので、遊技盤5を脱着する際にリード線20を挟んで断線してしまう虞れもない。
【0016】本実施例では中央遊技装置11の背面に第2中継基板29を設け、中央遊技装置11のリード線20やランプ風車等のリード線20は前記した第1フリーアクセス空間部22から引き出して一旦第2中継基板29にコネクタ接続し、ここから別途第1中継基板27等に結線し、この第1中継基板27から電子制御回路28に連絡し、一方、サイドランプ14のリード線の様に第1フリーアクセス空間部22を通さないで直接遊技盤5裏面に延在するリード線20は第2中継基板29を介することなく直接第1中継基板27にコネクタ接続し、この第1中継基板27から電子制御回路28に連絡する。
【0017】この様に、第1フリーアクセス空間部22から引き出したリード線20を他のリード線20とは区別して第2中継基板29に一旦まとめてから次の接続部分に結線するように構成すると、リード線20の数が増大しても誤配線の発生確率を低く抑えることができる。また、第1フリーアクセス空間部22内にリード線20を通す場合に、中央遊技装置11からのリード線20,他の電気的遊技装置からのリード線20,ランプ付風車13等の電飾装置からのリード線20というようにそれぞれの部品のリード線20を束にして通してから第2中継基板29に接続すると誤配線の発生を一層低く抑えることができる。
【0018】なお、前記した第1フリーアクセス空間部22は球径よりも幅狭に開口しているだけなので、遊技店の店員が球を入賞球集合カバー部材7の内部に投入する不正行為を未然に防止することができるし、上タンクなどから落下した球が第1フリーアクセス空間部22から入賞球集合カバー部材7の内部に飛び込むことも防止することができる。
【0019】上記した構成からなる遊技盤5をフレーム4の内部に装着すると、遊技盤5裏面の周縁部分がフレーム4の内面に当接し、入賞球集合カバー部材7がフレーム4の開口部4′内を貫通してフレーム4の後方に突出し、次に説明する裏機構盤6の第1開口窓部8内に入り込む。
【0020】裏機構盤6は、フレーム4背面のほぼ全面を覆う大きさのプラスチック製であり、遊技盤5裏面と所定間隔を保持して遊技盤5裏面に平行な垂直方向に延在する基板30と該基板30に対して直交する壁部31とを有し、上記基板30には入賞球集合カバー部材7が臨む範囲にほぼ矩形の第1開口窓部8を開設し、該第1開口窓部8の上方に上タンク32を装着するとともに、該上タンク32から球を導出する導出樋33を僅かに傾斜させた状態で横方向に装着し、導出樋33の傾斜下端が位置する第1開口窓部8の一側に球排出機構34を装着してある。即ち、裏機構盤6には、第1開口窓部8の上方から一側に導出樋33及び球排出機構34を略倒L字状に配置し、上タンク32内に貯留した球を導出樋33により整列しながら導出し、球排出機構34の作動により所定数に流下制御し、球排出機構34から流下した球が裏機構盤6の一側から中央部分に亙って形成した球流下樋内を流下し、上皿35内に排出されるように構成してある。なお、裏機構盤6の基板30と遊技盤5裏面或はフレーム4裏面との間隔は、装着する上タンク32や球排出機構34などの裏機構に応じて異なるが、第1開口窓部8近傍においては入賞球集合カバー部材7の前後寸法よりも大きく設定する。
【0021】また、裏機構盤6の基板30に開設した第1開口窓部8は、図4に示すように、入賞球集合カバー部材7の外形に対して開口縁を小さく設定するとともに、入賞球集合カバー部材7よりも後方に位置する寸法に設定してあり、入賞球集合カバー部材7と第1開口窓部8の開口縁との前後位置の差は球径よりも小さく設定してある。
【0022】したがって、裏機構盤6をフレーム4裏面側に押圧することにより閉じた状態にすると、図4に示すように、第1開口窓部8の開口縁と入賞球集合カバー部材7の周縁との間には球径よりも小さな幅の間隙が第2フリーアクセス空間部36として内側(中央遊技装置11側)に開口した状態で形成される。そして、サイドランプ14等の電飾装置から延びたリード線20は球径よりも遥かに細いし当該リード線20のコネクタの厚さも薄いので、第2フリーアクセス空間部36内に何等支障なく通すことができる。なお、第2フリーアクセス空間部36内から引き出した電飾装置や中央遊技装置11等のリード線20は、一旦第1中継基板27を介して、或は直接に電子制御回路28側に接続することができる。
【0023】上記した様に、裏機構盤6の第1開口窓部8の開口縁と入賞球集合カバー部材7の外周縁との間に形成した横向きの第2フリーアクセス空間部36内に電飾装置等からのリード線20を通すように構成すると、リード線20を電子制御回路28や中継基板27に接続する際、穴や切欠きに通す従来に比較して、リード線20を通過させ得る範囲が広いので、遊技盤5の着脱作業を行なう場合に容易に作業することができるし、裏機構盤6の第1開口窓部8と入賞球集合カバー部材7との間に予めリード線20が通る間隔の第2フリーアクセス空間部36が開口しているので、遊技盤5を脱着したり裏機構盤6を開閉したとしてもリード線20を挟んで断線してしまう虞れもない。
【0024】また、リード線20を通す第2フリーアクセス空間部36が横方向に向いていると、球詰まりを直すために作業者が前面枠3を開いて万一リード線20に引っ掛かって引っ張った場合に、リード線20の途中が第2フリーアクセス空間部36の両側、即ち裏機構盤6の第1開口窓部8の開口縁と入賞球集合カバー部材7の外周隅角縁に擦り付けられてこの摩擦が抵抗力或は減衰力として機能するので、引っ張られたリード線20の終端、即ち電飾装置等とリード線20との接続部に強い引っ張り力が作用することがない。したがって、接続不良や断線を未然に防止することができる。特に、図4中の上部に示す第2フリーアクセス空間部36においては、該空間部の近くに第1中継基板27を囲む壁部37があってリード線20を通す空間がクランク形を呈しているので、リード線20が引っ張られた際の摩擦抵抗力乃至減衰力が顕著に作用する。したがって、クランク形配線空部内を通したリード線20は、電飾装置等との接続部の接続不良や断線が確実に防止されることになる。なお、図面に示す実施例では第1中継基板27を囲む壁37を裏機構盤6とは別体に成形して裏機構盤6の基板30背面に固定したが、この壁37は裏機構盤6の基板30から一体に立設した壁でもよい。
【0025】また、第2フリーアクセス空間部36は球径よりも幅狭に開口しているだけなので、遊技店の店員が球をパチンコ機1の内部に投入する不正行為を未然に防止することができるし、上タンク32などから落下した球がフリーアクセス空間部からパチンコ機1の内部に飛び込むことも防止することができる。
【0026】また、第2フリーアクセス空間部36は、図6に示す第2の実施例の様に、後方に向けて開口させてもよい。即ち、裏機構盤6の基板30に開設した第1開口窓部8は、入賞球集合カバー部材7の外形に対して開口縁を大きく設定するとともに、入賞球集合カバー部材7の平面部17と基板30とがほぼ同一平面上で面一に位置する前後寸法に設定してあり、入賞球集合カバー部材7の外周縁と第1開口窓部8の開口縁との隙間、即ち第2フリーアクセス空間部36の幅は球径よりも小さく設定する。この様に、第2フリーアクセス空間部36は、後向きに開口しても前記した実施例と同様に、リード線20を簡単に挿通することができる。
【0027】なお、第2フリーアクセス空間部36は、入賞球集合カバー部材7と裏機構盤6の第1開口窓部8との間の周囲全部に形成してもよいが、全周ではなく所定の部分にだけ形成しても良い。
【0028】また、本発明においては図4乃至図7に示すように、裏機構盤6の第1開口窓部8に、中央遊技装置11の電気的制御機構を覆う前後間隔に設定した裏機構盤中央カバー部材38を開閉可能に設け、該裏機構盤中央カバー部材38の内面と入賞球集合カバー部材7背面との間に、遊技装置から入賞球集合カバー部材7を貫通して延出する第1のリード線20及び中央遊技装置11の電気的制御機構から入賞球集合カバー部材7背面側にそのまま延在する第2のリード線20を収容して各々中継基板27,29に接続するため及び該中継基板27,29から電子制御回路28に連絡するための配線収容領域39を形成する。
【0029】裏機構盤中央カバー部材38は、全面が開放して背面側が中央遊技装置11の電気的制御機構までを覆い得る寸法まで後方に膨出したプラスチック製のカバーであり、一側に設けた軸着部材40により裏機構盤6の第1開口窓部8の一側縁に開閉可能な状態で軸着され、他側縁に設けた止着具41により閉止状態を保持するように構成されている。図面に示す裏機構盤中央カバー部材38の背面側内面と開口全面との間隔は充分に大きく設定してあるので、裏機構盤中央カバー部材38を閉じて止着具41により閉止状態を保持すると、第1開口窓部8を閉じて配線収容領域39内に第1および第2のリード線20を収容するばかりでなく、入賞球集合カバー部材7背面から突出している中央遊技装置11の後方部分を収納して保護することができる。
【0030】この様にして、裏機構盤中央カバー部材38により第1及び第2のリード線20を覆ってしまうと、パチンコ機1の裏側に露出するリード線20が大幅に減少するので、これに伴い、搬送する際にリード線20が引っ掛かったり断線するトラブルを大幅に減少させることができる。また、リード線20の長さが当該パチンコ機1においては長すぎて余る場合には、余った部分のリード線20(弛んだ部分)を裏機構盤中央カバー部材38の内部に収納しておくことができ、引っ掛かりや断線を未然に防止できる。したがって、電気的遊技装置や電飾装置のリード線20の長さを標準化して他の機種と共通使用できるようにしても、余った部分のリード線20(弛んだ部分)の処理が容易となり、標準化乃至規格化を促進し易い。
【0031】さらには、図7に示すように、中央遊技装置11等を制御する電子制御回路28を入賞球集合カバー部材7の背面に取り付け、裏機構盤中央カバー部材38により電子制御回路28までも覆って保護するように構成してもよい。この様にすると、リード線20の長さを従来よりも短くすることができるばかりでなく、パチンコ機1の裏側にリード線20が殆ど露出することはないので、メンテナンス修理作業等でリード線20に引っ掛かることもなくなり、リード線20に関する接続不良や断線等のトラブルを一層確実に防止することができる。また、この場合に裏機構盤中央カバー部材38を導電性プラスチック製にすると、リード線20をシールすることができ、これによりノイズが印加されることを有効に防止することができる。
【0032】なお、これまで説明した各実施例は遊技機の代表例であるパチンコ機1についてであるが、本発明はこれに限定されるものではなく、球を使用する遊技機であればどのような遊技内容或は構造の遊技機でも良く、例えばアレンジボール式遊技機などでもよい。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、遊技装置から入賞球集合カバー部材を貫通させて延出する第1のリード線及び中央遊技装置の電気的制御機構から入賞球集合カバー部材背面側にそのまま延在させた第2のリード線を分けて各々中継基板に接続するように構成したので、リード線の数が増大しても誤配線の発生を抑えることができる。また、裏機構盤の第1開口窓部に、中央遊技装置の電気的制御機構を覆う間隔に設定されて開閉可能な裏機構盤中央カバー部材を設け、裏機構盤中央カバー部材内面と上記入賞球集合カバー部材背面との間に配線収容領域を形成したので、上記した第1および第2のリード線を配線収容領域内に収容することができる。このため、遊技機の搬送時などにおいてリード線が引っ掛かったり断線するトラブルの発生を確実に抑制することができる。さらに、リード線を裏機構盤中央カバー部材の内側に収容できるように構成すると、リード線の長さが当該遊技機においては長すぎて余る場合には、余った部分のリード線(弛んだ部分)を裏機構盤中央カバー部材の内側の配線収容領域に収納しておくことができる。したがって、電気的遊技装置や電飾装置のリード線の長さを標準化して他の機種と共通使用できるようにしても、余った部分のリード線(弛んだ部分)の処理が容易となり、これにより標準化乃至規格化を促進し易いし、配線処理が容易になり、組み付け効率の向上、保守点検時の作業時間の短縮などが可能となる。特に、リーチランプ、打止ランプ、ランプ付風車などは機種が異なっても取付位置がことなるだけでデザインや構造が同じものを使用できるので、標準化乃至規格化の促進により汎用性を高めることができ、部品の在庫管理等における効率を高めることができる。また、請求項2に記載の発明は、電子制御回路を配線収容領域内に装着して裏機構盤中央カバー部材により覆うので、電子制御回路に接続するリード線までも裏機構盤中央カバー部材で隠れることとなり、遊技機の搬送時等におけるリード線の引っ掛かりや断線のトラブルを一層確実に低減させることができる。さらに、請求項3に記載の発明においては、第1および第2のリード線をバインド手段により途中を固定できるので、配線処理が容易になる。




 

 


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