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発明の名称 弾球遊技機の変動入賞装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平7−59919
公開日 平成7年(1995)3月7日
出願番号 特願平5−211633
出願日 平成5年(1993)8月26日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】荒船 博司 (外1名)
発明者 新山 吉平 / 伊東 広司
要約 目的
長期間の使用においても確実な作動が継続して得られる弾球遊技機の変動入賞装置を提供することを目的とする。

構成
作動部8と、この作動部の駆動をなす駆動部9とから構成され、前記作動部は、前記遊技盤に取り付けられる基板10と、この基板に回動可能に設けられた一対の開閉翼11と、これらの各開閉翼へ前記駆動部からの駆動力を伝達する動力伝達部材12とを備え、前記動力伝達部材の一方の端部には、前記各係合孔14に遊篏される制御レバー15が設けられ、他方の端部には、前記駆動部に設けられている駆動手段16へ接続される係合部17が設けられていることを特徴とする。
特許請求の範囲
【請求項1】 弾球遊技機の遊技領域を構成する遊技盤の前面に取り付けられて、遊技者にとって有利な第1の状態と、遊技者にとって不利な第2の状態とに変換するようにした変動入賞装置であって、前記遊技盤の前面側に取り付けられて、前記第1の状態と第2の状態とに変換する作動部と、前記遊技盤の裏面側に取り付けられて、前記作動部の駆動をなす駆動部とから構成され、前記作動部は、前記遊技盤に取り付けられる基板と、この基板の前面側に、一対の平行な回動軸線回りに回動可能に設けられた一対の開閉翼と、これらの開閉翼の回動軸線と交差する回動軸線回りに回動自在に設けられ、前記各開閉翼へ前記駆動部からの駆動力を伝達して、その開閉動をなす動力伝達部材とを備え、前記動力伝達部材の、回動中心を挟んだ一方の端部には、前記各開閉翼に形成されている係合孔に遊嵌される制御レバーが設けられているとともに、他方の端部には、前記駆動部に設けられている駆動手段へ接続される係合部が設けられていることを特徴とする弾球遊技機の変動入賞装置。
【請求項2】 前記基板の前面側には、前記各開閉翼の回動中心部を覆う球受け部材が設けられ、この球受け部材に、前記各開閉翼を支持する支持軸が取り付けられているとともに、各開閉翼を開位置に係止するストッパーが形成されていることを特徴とする請求項1記載の弾球遊技機の変動入賞装置。
【請求項3】 前記開閉翼に形成されている係合孔が、この係合孔の中心線に対して、この係合孔に遊嵌される制御レバーの軸線が所定角度傾動可能な内径となされていることを特徴とする請求項1記載の弾球遊技機の変動入賞装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、弾球遊技機の遊技領域を構成する遊技盤の前面に取り付けられて、遊技球が入賞しやすい、遊技者にとって有利な第1の状態と、遊技球が入賞しにくい、遊技者にとって不利な第2の状態とに変換するようにした変動入賞装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、弾球遊技機、例えば、パチンコ遊技機等においては、遊技状態を、遊技球が入賞しやすい、遊技者にとって有利な第1の状態と、遊技球が入賞しにくい、遊技者にとって不利な第2の状態とに変換するようにした変動入賞装置が設けられており、この変動入賞装置としては、一対の開閉翼を開閉させることにより、遊技球の入賞確率を変化させるようにした、いわゆる、チューリップ式の変動入賞装置が知られている。
【0003】そして、このようなチューリップ式の変動入賞装置の一例が、実公平1ー27828号公報において示されている。この技術は、遊技盤との取り付け部材となる基板と、この基板の前面側に設けられ、入賞球の案内を行なう球受け部材と、この球受け部材と前記基板との間に設けられた一対の回動自在な開閉翼と、これらの各開閉翼に一体に設けられ、前記基板を貫通してその裏面側へ突出させられた作動ピンと、これらの作動ピンの突出側の端部に接続された駆動手段としての電磁ソレノイドとによって構成され、前記各作動ピンは、前記開閉翼の回動軸線と平行に取り付けられているとともに、前記基板に、前記開閉翼の回動軸線を中心として円弧状に形成されたガイド溝内に挿通されて、前述したように基板の裏面側へ突出させられた構成となっている。
【0004】このように構成された従来の変動入賞装置は、遊技球が特定の入賞口に入賞し、あるいは、特定箇所を通過させられることによって前記電磁ソレノイドが励磁されあるいは消磁されることにより、前記各作動ピンが円弧状の溝に沿って開閉翼の回動軸線回りに移動させられ、これに伴い、各作動ピンが取り付けられている各開閉翼が開閉動させられて、前述した第1および第2の遊技状態を形成するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような従来の変動入賞装置においては、開閉翼へ駆動力を伝達する作動ピンが、各開閉翼に一体に設けられていて、前記電磁ソレノイドの駆動力が開閉翼と作動ピンとの連結部に直接作用すること、また、この連結部を固定点として作動ピンに曲げモーメントが作用することになる。そして、このような現象が発生すると、特に、長時間の開閉動作により、次のような不具合が生じるおそれがある。
【0006】すなわち、駆動力が開閉翼と作動ピンとの連結部に直接作用すると、開閉翼は、その最大開放位置および閉位置において停止させられることから、それぞれの停止時において前記連結部に衝撃力が加わり、かつ、前記連結部に曲げモーメントが作用することと相俟って、前記連結部に緩みが生じてしまうといった不具合である。特に、それぞれの停止時における荷重の作用方向が逆方向で、作動ピンに作用する荷重が往復荷重となることから、前述した不具合が助長される。そして、前述した緩みが進行すると、開閉翼と作動ピンとの連結強度が低下してしまい、この作動ピンが脱落してしまう原因にもなる。
【0007】一方、前述した連結部における緩みの発生以外に、前述した曲げモーメントにより、作動ピンが湾曲させられることも想定され、これに起因して、開閉翼の開閉角度が変化してしまうおそれがある。
【0008】そして、これらの不具合は、開閉翼の正常な開閉動作を阻害し、遊技球の入賞に支障をきたす結果となり、遊技者に不快感を与えることから、その改善が望まれている。
【0009】本発明は、前述した従来の問題点に鑑みなされたもので、長期間の使用においても確実な作動が継続して得られる弾球遊技機の変動入賞装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成するために、本発明の請求項1記載の弾球遊技機の変動入賞装置は、特に、遊技盤の前面側に取り付けられて、前記第1の状態と第2の状態とに変換する作動部と、前記遊技盤の裏面側に取り付けられて、前記作動部の駆動をなす駆動部とから構成され、前記作動部は、前記遊技盤に取り付けられる基板と、この基板の前面側に、一対の平行な回動軸線回りに回動可能に設けられた一対の開閉翼と、これらの開閉翼の回動軸線と交差する回動軸線回りに回動自在に設けられ、前記各開閉翼へ前記駆動部からの駆動力を伝達して、その開閉動をなす動力伝達部材とを備え、前記動力伝達部材の、回動中心を挟んだ一方の端部には、前記各開閉翼に形成されている係合孔に遊嵌される制御レバーが設けられているとともに、他方の端部には、前記駆動部に設けられている駆動手段へ接続される係合部が設けられていることを特徴とする。
【0011】また、請求項2記載の弾球遊技機の変動入賞装置は、請求項1における基板の前面側には、前記各開閉翼の回動中心部を覆う球受け部材が設けられ、この球受け部材に、前記各開閉翼を支持する支持軸が取り付けられているとともに、各開閉翼を開位置に係止するストッパーが形成されていることを特徴とする。
【0012】さらに、請求項3記載の弾球遊技機の変動入賞装置は、請求項1における開閉翼に形成されている係合孔が、この係合孔の中心線に対して、この係合孔に遊嵌される制御レバーの軸線が所定角度傾動可能な内径となされていることを特徴とする。
【0013】
【作用】本発明の請求項1記載の変動入賞装置によれば、駆動手段によって動力伝達部材が回動させられることにより、その先端に設けられている制御レバーによって、両開閉翼の係合孔の内面が押圧され、この結果、前記両開閉翼がそれぞれの回動軸線を中心に回動させられて、これらの開閉操作が行なわれる。ここで、前記制御レバーと係合孔とが遊嵌状態に保持されていることから、動力伝達部材の回動時において、制御レバーから開閉翼に伝達される荷重が、単なる押圧力のみとなる。したがって、開閉翼が動作状態から停止させられた場合においても、駆動力が、制御レバーと係合孔の内壁との接触部分を介して、間接的に開閉翼へ荷重が伝達されることから、その衝撃力が軽減される。また、制御レバーと開閉翼とが別体に構成されていることから、これらの係合部に曲げモーメントが作用することが防止される。
【0014】また、請求項2記載の変動入賞装置によれば、球受け部材に取り付けられた支持軸に開閉翼を取り付けたのちに両者を基板に取り付けることにより、これらが簡易に組み上げられるとともに、球受け部材によって開閉翼の回動中心部分が覆われることにより、外観が損なわれることが防止される。また、球受け部材に前記開閉翼を開位置に停止させるストッパーが設けられていることから、前記開閉翼が所定の位置に設定されるとともに、前記支持軸とストッパーとが球受け部材に一体化されていることから、構成が簡素化されるばかりでなく、組み付けが容易となる。
【0015】さらに、請求項3記載の変動入賞装置によれば、動力伝達部材が回動させられた際に、制御レバーと係合孔との接触位置が、制御レバーの一側面側となされ、この結果、制御レバーに曲げモーメントが作用することが抑制される。
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図面を参照して説明する。図1中、符号1は、本実施例が適用された弾球遊技機の遊技盤を示し、まず、この遊技盤1の概略構成について説明する。
【0017】この遊技盤1は、その前面側に略円形状の遊技領域Gが形成されているとともに、弾球遊技機の発射装置(図示略)によって発射される遊技球を前記遊技領域Gに誘導するガイドレール2が取り付けられている。また、前記遊技盤1の遊技領域Gの略中央部には、液晶ディスプレイ等からなる可変表示装置3が設けられており、その下方には、前記可変表示装置3における可変表示ゲームの開始信号を出力する特定入賞検出器4が設けられている。この特定入賞検出器4は、遊技領域G内に誘導された遊技球が、前記特定入賞検出器4を通過させられた際に、前述の可変表示ゲームの開始信号を出力するようになっている。
【0018】さらに、前記特定入賞検出器4の下方には、本実施例に係わる変動入賞装置5が設けられ、この変動入賞装置5の下方には、ある特別の条件が成立した場合において大きく開放されて、遊技球が容易に入賞する状態とする特別変動入賞装置6が設けられ、また、前記可変表示装置3の右側には、前記遊技球の入賞によって、前記特別変動入賞装置6の作動開始条件の一つを出力する始動入賞口7が設けられており、前記変動入賞装置5に設けられている、後述する特別球検出器における入賞検出と、前記始動入賞口7における入賞検出とを条件として、前記特別変動入賞装置6が作動させられるようになっている。
【0019】次いで、本実施例に係わる前記変動入賞装置5について説明すれば、この変動入賞装置5は、前記遊技盤1の前面側に取り付けられる作動部8と、前記遊技盤1の裏面側に取り付けられて、前記作動部8の駆動をなす駆動部9とから構成され(図2参照)、前記作動部8は、図3に示すように、前記遊技盤1に取り付けられる基板10と、この基板10の前面側に、一対の平行な回動軸線回りに回動可能に設けられた一対の開閉翼11と、これらの開閉翼11の回動軸線と交差する回動軸線回りに回動自在に設けられ、前記各開閉翼11へ前記駆動部9からの駆動力を伝達して、その開閉動をなす動力伝達部材12と、前記基板10の前面側に設けられ、前記各開閉翼11が開位置に回動させられた際に、これらを前記開位置に係止する第1のストッパー13とを備え、前記動力伝達部材12の、回動中心を挟んだ一方の端部には、前記各開閉翼11に形成されている係合孔14に遊嵌される制御レバー15が設けられているとともに、他方の端部には、前記駆動部9に設けられている駆動手段16へ接続される係合部17が設けられた概略構成となっている。
【0020】次いで、これらの詳細について説明すれば、前記基板10は、図2、図3、および図4に示すように、横長の略長円状に形成されており、その外周には、前記遊技盤1の前面に当接させられるフランジ18が全周に亙って形成され、このフランジ18が、前記遊技盤1の前面にボルト等によって固定されることによって、前記基板10が遊技盤1へ固定されるようになっている。
【0021】また、前記基板10の中央部分には貫通孔10aが形成され、裏面側の、前記貫通孔10aの両側部には、互いに平行なステー19が一体に突設され、これらのステー19の間に、前記動力伝達部材12が挿通されているとともに、この動力伝達部材12の長さ方向の略中間部、および、前記各ステー19を貫通して支持軸20が設けられることにより、前記動力伝達部材12が基板10に回動自在に取り付けられるようになっている。
【0022】さらに、前記基板10の裏面側で、前記各ステー19の外側には、前記駆動部9へ嵌合させられて、この駆動部9と前記作動部8との位置決めを行なう位置決め用突起21が突設されているとともに、下方側部には、図3に鎖線で示すように、装飾用のランプLが取り付けられるようになっている。
【0023】一方、前記基板10の前面側には、図4に示すように、横長の長円状の凹部10bが形成されており、この凹部10b内に、この凹部10bを埋めるように前面部材22が取り付けられるようになっている。この前面部材22は、前記基板10の前面部の装飾を行なうためと、作動部8ヘ入賞した遊技球を遊技盤1の裏面側へ導くために設けられるもので、図3および図4に鎖線で示すように、前記基板10の凹部10bに形成された複数の貫通孔23と、前面部材22の裏面側に突設された係合突起24との嵌合によって、前記基板10へ位置決めされ、かつ、前面部材22に設けられているボルト挿通孔25に挿通されて前記基板10に螺着されるボルト(図示略)によって相互に連結されるようになっている。そして、この前面部材22は、透明あるいは有色透明の合成樹脂によって形成されており、例えば、裏面側を凹凸形状とすることにより、レンズ効果が付与されて、後方に配設される照明部材との相乗作用により、前述した装飾作用が付与されている。
【0024】さらに、前記前面部材22の中央部には、前記基板10の貫通孔10aと連通する誘導孔22aが形成されているとともに、この誘導孔22aの下端縁から裏面側へ延びる誘導樋26が一体に形成されており、この誘導樋26は、前面部材22を基板10へ取り付けた状態において、前記貫通孔10a内に挿通されるようになっている。また、前記誘導樋26は、その断面形状が、上方に開口した円弧状に形成されている。
【0025】前記各開閉翼11は、図3に示すように、その回動中心部に貫通孔27が形成されているとともに、この貫通孔27から所定距離偏倚した位置に、前記係合孔14が形成され、また、中央部には、その裏面側から所定深さの肉抜き溝28が形成されており、この肉抜き溝28の底部で遊技盤1の表面側に位置する部分には、凹凸の形状処理が施されることによりレンズ効果が付与されている。さらに、各開閉翼11の、回動中心を挟んだ一端側には、開閉翼11の回転軸線方向に間隔をおいた2箇所に係合突起29・30が一体に突設されており、その一方の係合突起29が、各開閉翼11が開位置に回動させられた際に、前記第1のストッパー13に係合させられ、また、他方の係合突起30が、各開閉翼11が閉位置に回動させられた際に、後述する第2のストッパー31に係合させられることにより、前記開閉翼11が所定の開位置および閉位置に保持されるようになっている。
【0026】そして、前記各開閉翼11は、前記前面部材22の前面側に取り付けられる球受け部材32によって、前記前面部材22との間に回動自在に支持される。
【0027】詳述すれば、前記球受け部材32は、上方が開口された略コ字状の基部32aと、この基部32aの前部に、その前部を覆い、かつ、基部32aの上方に突出して形成された平板状の閉塞部32bとによって構成されており、前記基部32aの両側壁には、この球受け部材32を前記前面部材22に固定するためのボルト(図示略)が挿通される貫通孔33が形成されている。
【0028】また、前記閉塞部32bの裏面側には、前記各開閉翼11の貫通孔27に挿通されて、これらの開閉翼11を回動自在に支持する支持軸34が一対突設され、これらの支持軸34の間に、前記開閉翼11に設けられている係合突起29が係合させられる前記第1のストッパー13が、前記係合突起29の移動軌跡上に位置するように一対突設されており、さらに、前記基部32aの両側壁の内面が前記支持軸34の長さ方向に沿った平面状に形成されて、前記開閉翼11に設けられている他の係合突起30が係合させられる第2のストッパー31となされている。
【0029】そして、前記各支持軸34は、前記球受け部材32が前面部材22に取り付けられた状態において、図3に鎖線で示すように、前面部材22に形成されている嵌合孔35に先端部が嵌合させられることによって、それぞれの先端部が前面部材22に支持されるようになっている。
【0030】したがって、前記各開閉翼11は、前記各支持軸34を介して前面部材22と球受け部材32との間に回動自在に支持されるようになっているとともに、図7に示すように、他方の係合突起30と第2のストッパー31との係合により、閉方向への回動が規制され、また、図8に示すように、各開閉翼11に突設されている一方の係合突起29と第1のストッパー13との係合により開方向への回動が規制されるようになっている。
【0031】さらに、前記閉塞部32bの裏面側で、前記第1のストッパー13よりも下方位置には、下方へ向かって(基部32aの底面へ向かって)湾曲した断面形状を有する球受け樋36が一体に突設され、球受け部材32を前記前面部材22へ取り付けた状態において、前記球受け樋36が、前記前面部材22に設けられている誘導樋26の前端上部に臨まされるようになっており、前記両開閉翼11間に落ち込んだ遊技球を前記誘導樋26へ導くようになっている。そして、このように構成された球受け部材32は、本実施例においては、前記前面部材22と同様に、透明あるいは有色透明の合成樹脂によって形成されており、例えば、裏面側を凹凸形状とすることにより、レンズ効果が付与されている。
【0032】一方、前記動力伝達部材12の制御レバー15は、金属製のロッドをインサート成形することによって動力伝達部材12と一体に形成されており、本実施例では、その外径と前記開閉翼11に形成されている係合孔14の内径との関係が、前記制御レバー15がこの係合孔14の中心線に対して所定角度傾動可能なような寸法となされている。また、前記制御レバー15は、各開閉翼11毎に設けられているとともに、動力伝達部材12の回動軸線方向に、遊技球の外径よりも大きな間隔をおいて平行に設けられ、前記基板10に装着された状態において、両制御レバー15間に、前記前面部材22の誘導樋26が臨まされるようになっている。したがって、誘導樋26へ誘導された遊技球は、制御レバー15と干渉することなく基板10の裏面側へ案内される。
【0033】また、前記制御レバー15が設けられた側と反対側に設けられた係合部17は、本実施例においては、動力伝達部材12の回動方向に所定間隔をおいて平行に、かつ、動力伝達部材12の回動軸線の一方へ向けて突設された一対の係合突起17aによって構成されている。
【0034】前記駆動部9は、図2に示すように、前記前記作動部8の後部に連通させられる開口部37aが形成され、駆動手段16が組み込まれた球処理枠37と、この球処理枠37の後部に取り付けられて、後述する特別球の貯留機構38が収納される収納枠39と、この収納枠39の後部を覆って設けられる後枠40とによって構成されており、これらの球処理枠37と収納枠39、および、この収納枠39と後枠40とが相互にボルトによって連結されることによって前記駆動部9が形成されるようになっているとともに、前記球処理枠37が前記遊技盤1の裏面に固定されることによって、遊技盤1に取り付けられるようになっている。
【0035】前記球処理枠37の前面には、前記作動部8の基板10に突設されている一対の位置決め用突起21が嵌合させられる嵌合孔41が形成されており、これらの嵌合により、遊技盤1の前面に取り付けられる前記作動部8と裏面に取り付けられる駆動部9との相対的な位置決めが行なわれるようになっている。
【0036】また、前記球処理枠37には、前記開口部37aの下端部から両側部下方へ延びる第1の入賞通路42および第2の入賞通路43が、相互に上下に段差をもって形成されている。
【0037】さらに、前記球処理枠37の開口部37aの下方で、前記両入賞通路42・43の上流側の端部間には、前記作動部8から導かれた遊技球が落とし込まれることにより、その検出をなす近接センサ44が取り付けられているとともに、前記開口部37aの側部には前記駆動手段16が取り付けられ、この駆動手段16のプランジャ45に取付けられた平板状の作動片46が、前記開口部37a側へ突出して位置させられている。
【0038】そして、前記駆動手段16の作動片46は、前記作動部8が駆動部9へ位置決めされた状態において、図15に示すように、前記開口部37aに挿入される動力伝達部材12の係合部17の両係合突起17a間に挿入されて、係合部17に対し、前記動力伝達部材12の回動軸線すなわちこの動力伝達部材12を回動自在に支持する支持軸20と直交する方向に係合させられるようになっている。
【0039】したがって、前記動力伝達部材12は、前記駆動手段のプランジャ45の上下動により、支持軸20を中心に所定角度の範囲内で往復回動させられるようになっている。
【0040】一方、収納枠39には、図10に示すように、断面コ字状の一対の保持片47が所定間隔をおき、かつ、その開口部が相互に対向させられた状態で設けられており、これらの保持片47間に、同図に鎖線矢印で示すように、前記近接センサ44が挿入されることにより、この近接センサ44が、収納枠39に位置決めされた状態で保持されるようになっている。
【0041】また、前記近接センサ44は、収納枠39の前面から突出させられて、図9に示すように、その先端部が、前記収納枠39に取り付けられる球処理枠37に当接させられるようになっているとともに、この球処理枠37に当接させられた状態において、先端部に形成されている遊技球通過孔44aが、前記球処理枠37の開口部37aの下方に位置させられるようになっている。そして、この近接センサ44の後端部を取り囲むようにして、前記貯留機構38の各構成部材が取り付けられている。
【0042】次いで、この貯留機構38について説明する。この貯留機構38は、前記作動部8に入賞した遊技球が、前記近接センサ44の遊技球通過孔44aに落とし込まれた際に、その一つを保持するとともに、続いて流入する遊技球を前記第1の入賞通路42と第2の入賞通路43とに振り分けることにより、異なる遊技状態への変更を可能にするために設けられたものである。
【0043】さらに詳述すれば、図11および図12に示すように、この貯留機構38は、前記近接センサ44の下方に、前記収納枠39に取り付けられた支持軸48に回動自在に取り付けられて、前記近接センサ44の遊技球通過孔44aの下方に進退可能となされた貯留片49と、前記近接センサ44およびこの近接センサ44を保持する保持片47を取り囲むようにして設けられるとともに、これらの保持片47によって案内されて、近接センサ44の長さ方向に移動自在となされたスライド部材50と、このスライド部材50の先端部に一体に設けられ、スライド部材50の移動に伴って前記貯留片49に当接させられることにより、この貯留片49を前記遊技球通過孔44a側へ回動させる押圧ロッド51と、前記スライド部材50の後端側に回動可能に配設され、前記スライド部材50を前記遊技球通過孔44a側へ押圧移動させるカム52と、このカム52を回転させるパルスモータ53とを備えている。
【0044】前記スライド部材50の左右両側には、それぞれ棒状の腕部54が一体的に形成され、その各腕部54には、スライド部材50を、前記近接センサ44の後方向に付勢するバネ55の一端が取り付けられ、このバネ55の他端は、図11ないし図14に示すように、前記スライド部材50の後方に配置される取り付け部材56に取り付けられており、さらに、この取り付け部材56が、前記収納枠39に突設された支持脚57(図10参照)にビス止めされることにより、前記収納枠39に取り付けられるようになっている。
【0045】また、前記スライド部材50の両腕部54は、前記収納枠39に、前記両保持片47の外側に平行に設けられた案内レール58に摺動自在に嵌合させられているとともに、これらの案内レール58の端部に設けられた係止部58aとの係合により、これらの案内レール58からの離脱が防止されることにより、前記バネ55による後退位置が規制されるようになっている。
【0046】また、前記パルスモータ53には、図10に示すように、止着用のプレート59が取り付けられており、同図に鎖線で示すように、このプレート59を介して前記収納枠39内の所定位置に突設された一対の支持脚60にビス止めされ、かつ、この収納枠39に取り付けられた状態において、前記カム52が、前記スライド部材50の後方に位置するように、その取り付け位置が設定されている。
【0047】さらに、前記カム52の上端部には、このカム52の回転軸線と直交する方向に遮光板61が一体に突設されており、前記カム52の回転に伴って、前記収納枠39の前壁裏面の略中央に取り付けられているフォトスイッチ62(図10参照)の検出溝62aを通過させられることにより、前記パルスモータ53の作動を停止させるようになされている。
【0048】一方、本実施例においては、前記収納枠39の内面上壁には、図10に示すように、前記前面部材22や球受け部材32をその裏面側から照射することにより、これらに装飾機能を付与するランプユニット63が取り付けられている。
【0049】なお、前記駆動手段16、近接センサ44、パルスモータ53、フォトスイッチ62、ランプユニット63に接続される給電線は、前記後枠40の後壁に形成されている配線引出し口40aから外部に導かれ、図示しない制御装置に接続される。
【0050】次いで、このように構成された本実施例の変動入賞装置5の作用について説明する。まず、前記遊技領域G内に発射された遊技球が、特定入賞検出器4を通過すると可変表示装置3によって可変表示ゲームが開始され、可変表示装置3における停止表示が所定表示(例えば、「7,7,7」等)となると、変動入賞装置5のパルスモータ53が駆動されて、図13、図14に示すように、カム52が180°回転させられてその位置に停止させられることにより、スライド部材50が前進させられる。
【0051】このようなスライド部材50の移動に伴い、スライド部材50に設けられている押圧ロッド51によって貯留片49が回動させられて、近接センサ44の遊技球通過孔44a内へ突出させられる。
【0052】これより、変動入賞装置5の駆動部9に設けられている駆動手段16が作動させられて、そのプランジャ45が下降させられることにより、このプランジャ45に取り付けられている作動片46が下降させられる。
【0053】このように作動片46が下降させられると、この作動片46と係合する動力伝達部材12の係合部17が押し下げられることにより、動力伝達部材12が回動させられて、その制御レバー15が上方へ移動させられ、これによって、制御レバー15に係合させられている両開閉翼11が、図15および図16に示すように、開方向へ向けて回動させられる。
【0054】そして、両開閉翼11の開方向への回動は、図7に示すように、各開閉翼11に設けられている係合突起29が、球受け部材32に設けられている第1のストッパー13に当接させられることによって規制されるとともに、駆動手段16の作動が継続して行なわれて、制御レバー15が上方へ継続して押し上げられていることにより、各開閉翼11が、第1のストッパー13と制御レバー15とによって挟持されるようにして開位置に保持される。
【0055】このような開閉翼11の開方向への回動に際して、動力伝達部材12と各開閉翼11との間の動力伝達が、制御レバー15と開閉翼11に形成されている係合孔14との当接部を介して行なわれることから、前記開閉翼11と動力伝達部材12との動力伝達部分に曲げモーメントが生じることはない。また、前記動力伝達部分において、制御レバー15の回動を妨げるような拘束力が開放された状態となされることから、制御レバー15自体に作用する曲げモーメントも緩和される。
【0056】したがって、開閉翼11と動力伝達部材12との相対的な取り付け関係が変化するようなことはなく、また、制御レバー15の変形が抑制されることとなり、長期に亙る安定した開閉動作が確保される。
【0057】一方、前記開閉翼11の開放状態において、変動入賞具5の作動部8内に遊技球が流入すると、その遊技球は、球受け部材32に設けられている球受け樋36によって前面部材22に設けられている誘導樋26へ案内され、さらに、この誘導樋26によって、球処理枠37の開口部37aを経て近接センサ44の遊技球通過孔44aへ落とし込まれる。
【0058】ここで、前記遊技球通過孔44aには、前述したように、貯留機構38が作動させられて、この貯留機構38の貯留片49が突出させられていることから、図16に示すように、遊技球通過孔44aへ落とし込まれた遊技球T1が、この遊技球通過孔44a内に貯留される。
【0059】一方、作動部8へ流入する2個目以降の遊技球T2は、球処理枠37内に流入させられると、既に貯留されている遊技球T1に衝突させられることにより、図16に矢印A3・A4で示すように、第1の入賞通路42と第2の入賞通路43とに無秩序に振り分けられ、第1の入賞通路42へ振り分けられた遊技球は、例えば、遊技球検出器によって検出されることにより、一般入賞球としての認識がなされて所定個数の賞品球の払い出し等が行われる。また、第2の入賞通路43へ振り分けられた遊技球は、例えば、カウント検出器によって検出され、例えば、後述する権利発生状態の期間を延長したりできる。
【0060】そして、所定時間(例えば、6秒)が経過すると、前記パルスモータ53が再起動されて、カム52が回動させられるが、このカム52の回動は、カム52に取り付けられている遮光板61がフォトスイッチ62の検出孔62aに位置させられて、このフォトスイッチ62によって前記遮光板61が検出された時点で停止される。
【0061】このようにして、遮光板61が検出されてカム52の回動が停止された状態において、図11に示すように、このカム52によるスライド部材50の押圧が解除され、これによって、このスライド部材50が、バネ55の付勢力によって後退させられて、押圧ロッド51による貯留片49の押圧が解除される。この結果、前記貯留片49が遊技球通過孔44aから後退させられて、この遊技球通過孔44a内の遊技球T1の貯留状態が解除され、遊技球T1が第2の入賞通路43へ流下させられるとともに、前記近接センサ44によって遊技球の入賞が検出され、特別遊技の権利発生状態となされる。
【0062】そして、前述のように、近接センサ44による遊技球の入賞検出が行なわれ、特別遊技の権利発生状態において、前記始動入賞口7に遊技球が入賞すると、特別変動入賞装置6が所定時間開放されて特別遊技状態へ移行される。この特別遊技状態は、前記特別変動入賞装置6へ所定数の入賞が行なわれた時点で停止され、これを1サイクルとして、前記始動入賞口7への入賞によって再開される。また、例えば、特別遊技の途中であっても、前記始動入賞口7に再度の入賞が行なわれた時点でリセットされて次サイクルの特別遊技へ移行されるとともに、この始動入賞口7への入賞球が所定数に至った場合や、前記近接センサ44におて再度特別遊技の権利発生状態が検出された時点で、特別遊技の権利が消滅する。
【0063】一方、このような貯留された遊技球T1の排出操作と同時に、駆動手段16が逆方向に作動させられることにより、動力伝達部材12が逆方向に回動させられて、各開閉翼11が閉方向へ回動させられる。そして、この開閉翼11の閉方向への回動は、図7に示すように、開閉翼11に設けられている係合突起30が、球受け部材32に設けられている第2のストッパー31に当接させられることによって停止され、かつ、前記各開閉翼11が、前記動力伝達部材12の制御レバー15と第2のストッパー31とに挟持された状態で、前述した閉位置に保持される。
【0064】このような開閉翼11の閉方向への回動操作に際しても、開方向への回動操作と同様に、動力伝達部材12と各開閉翼11との間の動力伝達が、制御レバー15と開閉翼11に形成されている係合孔14との当接部を介して行なわれることから、前記開閉翼11と動力伝達部材12との動力伝達部分に曲げモーメントが生じることはない。また、前記動力伝達部分において、制御レバー15の回動を妨げるような拘束力が開放された状態となされることから、制御レバー15自体に作用する曲げモーメントも緩和される。
【0065】したがって、開閉翼11の開閉操作に際して、開閉翼11と動力伝達部材12との相対的な取り付け関係が変化するようなことはなく、また、制御レバー15の変形が抑制されることとなり、長期に亙る安定した開閉動作が確保されることとなる。
【0066】特に、本実施例においては、前記開閉翼11に形成されている係合孔14が、この係合孔14の軸線に対して制御レバー15の軸線が所定角度傾動可能な内径となされていることから、前述した作用が確実に得られる。
【0067】なお、前記実施例では、開閉翼11の閉状態では遊技球が全く流入しない形式の変動入賞装置について述べたが、例えば遊技球が1個だけ流入し得る間隙をもって開閉翼が閉じる形式のものであってもよく、また、動力伝達部材12の制御レバー15を金属線のインサート成形によって設ける場合について述べたが、これに限らず、レバー部材とレバーピンとを樹脂によって一体的に成形するようにしても良いものである。
【0068】さらに、前記実施例では、本発明に係る変動入賞装置5を遊技盤1上の一箇所に設ける場合について説明したが、これに限らず複数箇所に設けるようにしても良い。但し、現行の規定では、チューリップ式の変動入賞装置5の配設数の上限は3個であり、また、変動入賞装置5を3個配設した場合には前記特別変動入賞装置6を省く必要が生じる。また、本発明を第3種のパチンコ遊技機に適用した例について示したが、これに限らず、本発明の変動入賞装置は、他の弾球遊技機(例えば、1種や2種のパチンコ遊技機)にも適用可能である。
【0069】さらにまた、開閉翼11の係合突起29・30と第1および第2のストッパー13・31との当接部分に弾性部材を介在させて、両者の当接時における衝撃力を緩和するようにしてもよいものである。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1記載の変動入賞装置によれば、開閉翼の開閉動作に必要な動力を、この開閉翼に設けられた係合孔と動力伝達部材の制御レバーとの当接によって行なうようにしたから、両者の動力伝達部分における開閉翼と制御レバーとの相対的な動きを自由にし、これによって、この動力伝達部分に曲げモーメントが生じることを防止することができ、また、制御レバー自体に作用する曲げモーメントを極力小さくすることができる。
【0071】したがって、開閉翼や制御レバー、あるいは、これらの間の動力伝達部分の耐久性を向上させることができるとともに、開閉翼や制御レバーの変形を防止して、長期に亙って確実な作動を維持することができ、遊技者に不快感を与えることのない変動入賞装置を提供することができる等の優れた効果を奏する。しかも、開閉翼と制御レバーとの間の動力伝達が、単なる当接によって行なわれ、かつ、各開閉翼および動力伝達部材は、それぞれの回動軸線を中心に回動させられるのみであるから、これらの作動を阻害するような外力が小さく抑さえられ、この点からも、確実な作動が得られるとともに、開閉動作を迅速に行なわせることができる。
【0072】また、本発明の請求項2記載の変動入賞装置によれば、基板に球受け部材を設け、この球受け部材に開閉翼を支持する支持軸を取り付けるとともに、この開閉翼の開位置を規制するストッパーを設けたことにより、球受け部材を基板に取り付ける際に、前記開閉翼の取り付けを簡便に行なうことができるばかりでなく、ストッパーの形成を簡便にして、製造工程を簡素化することができる。
【0073】しかも、開閉翼をストッパーに当接させることによってその開位置を規制することから、このストッパーと制御レバーとにより、前記開閉翼を挟み込んだ状態で前記開位置に保持することができ、これによって、開閉翼を開位置に確実に保持することができ、開閉翼の不用意な回動を抑さえることができる。したがって、入賞確率の高い状態を確実に保持することができ、この点からも、遊技者へ不快感を与えることを防止することができる。
【0074】さらに、本発明の請求項3記載の変動入賞装置によれば、開閉翼に形成されている係合孔の内径を、この係合孔に遊嵌される制御レバーの軸線が、係合孔の中心線に対して所定角度傾動可能な大きさとしたことにより、開閉翼の開閉操作時における両者の接触点を、制御レバーの回動方向の一方側に集中させ、これによって、制御レバーに曲げモーメントが作用することを確実に防止し、開閉翼や制御レバーの変形を、より一層確実に防止することができるという優れた効果を奏する。




 

 


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