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発明の名称 遊技装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平7−51463
公開日 平成7年(1995)2月28日
出願番号 特願平4−304292
出願日 昭和60年(1985)11月21日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】大日方 富雄
発明者 新山 吉平 / 伊東 広司
要約 目的


構成
投入されたコインもしくはカードの有する有価価値に応じた貸球を排出する機能と、遊技を提供し随時発生する賞品球排出条件が成立したときに所定数の賞品球を排出する機能とを有する遊技装置において、貸球排出と賞品球排出とを遊技者に区別して知らしめる排出識別手段を設けるようにした。
特許請求の範囲
【請求項1】 投入されたコインもしくはカードの有する有価価値に応じた貸球を排出する機能と、遊技を提供し随時発生する賞品球排出条件が成立したときに所定数の賞品球を排出する機能とを有する遊技装置において、投入されたコインもしくはカードの有する有価価値を検知し、貸球排出要求信号を発生する有価価値検知手段と、賞品球を排出すべき条件が成立したことを検出して賞品球排出要求信号を発生する賞球排出条件検知手段と、電気的駆動源を有し任意の個数のパチンコ球を排出可能な球排出装置と、貸球排出と賞品球排出とを遊技者に区別して知らしめる排出識別手段と、上記貸球排出要求信号または賞品球排出要求信号に基づいて上記球排出装置を作動させて所定数の貸球または賞品球を排出させるとともに上記排出識別手段を駆動する制御手段と、を備えてなることを特徴とする遊技装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、パチンコ遊技店に配置されるパチンコ遊技機やスロット遊技機における賞品球および貸球の排出に利用して好適な球排出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、パチンコ遊技店においては、パチンコ遊技機の裏面に賞品球排出機構が、またパチンコ遊技機とパチンコ遊技機との間に配置される球貸機内には貸球排出機構がそれぞれ設けられている。このうち賞品球排出機構は、発射装置より弾発されたパチンコた球が遊技盤に設けられたセーフ口(入賞口)に流入した場合に、所定数(例えば13個)のパチンコ球を受け皿に排出して遊技者に賞品球としてもたらせるもので、セーフ口に流入した球を検出して、該検出信号に基づき一定数の球の排出を行う排出装置を有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来のパチンコ遊技機における賞品球排出機構にあっては下記の様な不都合及び欠点があった。すなわち、従来は各遊技機ごとに賞品球排出機構が遊技盤の裏面に一体的に装着されるので、遊技盤を新しいものと取り替える場合には賞品球排出機構も取り替える必要があり、遊技盤のコストが高くなって不経済であった。また、パチンコ遊技機への予備球の補給及び、球貸機への球の補給等は、各パチンコ機ごと、或は球貸機ごとに補給樋を設け、共通の供給樋に接続しなければならなかった。このため、パチンコ店の島設備が繁雑となるばかりでなく、上記樋を余裕を持って構成することができないので、樋内にて球詰まり等が発生しやすい原因ともなっていた。
【0004】また、パチンコ店の島設備単位での集中管理を行う場合に、管理システムの集中管理装置に各遊技機や球貸機の機械部品の作動回数等を伝達するためのケーブルが非常に多くなり、その接続作業および保持管理が面倒なものになるという問題点もあった。そこで、パチンコ遊技機とこれに隣接する球貸機とで球排出装置を共用することで部品点数を減らし、機構を簡略化することが考えられる。しかしながら、球排出装置を共用させると、遊技中に持ち玉が減少し遊技球を追加購入しようとしたときに、入賞球の発生と重なると排出装置から排出されている球が貸球なのか賞品球なのか識別できなくなるという不都合が生じることが分かった。
【0005】この発明の目的は、パチンコ遊技機とこれに隣接する球貸機とで球排出装置を共用させた場合においても、遊技者が排出されている球を貸球なのか賞品球なのか識別できるようにすることにある。この発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴については、本明細書の記述および添附図面から明らかになるであろう。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、この発明は、投入されたコインもしくはカードの有する有価価値に応じた貸球を排出する機能と、遊技を提供し随時発生する賞品球排出条件が成立したときに所定数の賞品球を排出する機能とを有する遊技装置において、投入されたコインもしくはカードの有する有価価値を検知し、貸球排出要求信号を発生する有価価値検知手段と、賞品球を排出すべき条件が成立したことを検出して賞品球排出要求信号を発生する賞球排出条件検知手段と、電気的駆動源を有し任意の個数のパチンコ球を排出可能な球排出装置と、貸球排出と賞品球排出とを遊技者に区別して知らしめる排出識別手段と、上記貸球排出要求信号または賞品球排出要求信号に基づいて上記球排出装置を作動させて所定数の貸球または賞品球を排出させるとともに上記排出識別手段を駆動する制御手段とを設けるようにしたものである。
【0007】
【作用】上記した手段によれば、貸球排出と賞品球排出とを遊技者に区別して知らせる排出識別手段を備えているため、パチンコ遊技機とこれに隣接する球貸機とで球排出装置を共用させた場合に、遊技球の追加購入と入賞球の発生とが重なったとしても、遊技者は排出装置から排出されている球が貸球なのか賞品球なのか識別することができるようになる。
【0008】
【実施例】この発明は、パチンコ球の流下経路内に通常は阻止部材(ストッパ)を進入させて球の通過を阻止するとともに、排出要求に基づいてこの阻止部材を流下経路から後退させることにより球を流下させるようにしたストッパ式の球排出装置を利用して高速の球排出を実現する。しかしながら、この種のストッパ式球排出装置は、カウント機能に着目すると近時のセンサ技術や電子工学の進歩のために極めて高精度のものを得ることができるが、そのストッパ機能に関しては、必ずしも上記カウント機能に対して十分な応答性を保証し得るものではなかった。
【0009】そこで、本発明者はストッパ式球排出装置におけるストッパ機能に関して、十分な応答性が得られない要因について検討した。その結果、ストッパ式球排出装置では、機構的な制約からセンサの位置と阻止部材(ストッパ)の位置を一致させることは不可能であり、あるパチンコ球がセンサの位置を通過してから阻止部材による停止位置に到着するまでに若干の時間がかかる。また、上記のように若干のタイミングをおいて阻止部材を作動させながら、常に所定数のパチンコ球のみを排出するためには、少なくともセンサから阻止部材までの間を通過するパチンコ球の流下速度が一定しており、しかも阻止部材が作動する直前には、そのパチンコ球と、次のパチンコ球との間にある程度の間隔がなければならない。
【0010】しかるに、現実には流下経路内を流下するパチンコ球の流速や球間隔は様々な要因のために大きなバラツキを持っている。そして、パチンコ球の流速に対して阻止部材の相対的な作動タイミングが僅かに早くても、また僅かに遅くても所定数のパチンコ球を正確に排出できることは保証できない。つまり、阻止部材の作動時間が一定であっても流下する球の速度や球間隔のバラツキによって作動タイミングが毎回異なってしまい、確実性が保証されないという欠点があることが分かった。この発明は、上記のようなストッパ式球排出装置の欠点を、図1〜図6に示すように流下経路および阻止部材を改良することで解消した。
【0011】この実施例の球排出装置は、図1および図2に示すように、パチンコ球排出経路の主要部を構成する樋構成部材1と、このパチンコ球排出経路内を流下するパチンコ球の流下を阻止したり解除したりするための球排出装置2を保持する保持体3とが一体的に形成されている。保持体3には、球排出装置2の駆動手段たるソレノイド21が固定されている。上記樋構成部材1は、ゆるやかに傾斜した整列樋11と、この整列樋11の流下端部から略垂直下方に延設された調流樋13と、整列樋11と調流樋13との接続部にあって流下する球を約90度方向転換せしめる調整部12と、上記調流樋13の下端から約45度斜め下方に向かって延設された誘導樋14と、この誘導樋14の終端から略垂直下方に延設された排出樋15とにより構成されている。
【0012】誘導樋14と排出樋15の境界部近傍には、樋構成部材1の外側壁から一対の支持片16が突出され、この支持片16間には、支軸4が横架されている。特に限定されるものではないが、この実施例では、パチンコ球の排出経路が2条形成されており、この2条の排出経路に対応して、上記支軸4には作動部材としての一対の扇状の流下阻止部材22が回転自在に装着されている。流下阻止部材22に対応してソレノイド21も一対設けられている。そして、この流下阻止部材22の先端部が、上記樋構成部材1の内壁部に設けられたスリットより進入し、上記誘導樋14内に突出されている。上記流下阻止部材22の先端後部は、リンク部材23を介して上記ソレノイド21のプランジャ21aの先端部に連結されており、プランジャ21aの伸縮に伴なって流下阻止部材22が支軸4の回りに往復回動され、先端部が誘導樋14内に進入したり、後退したりするようになっている。
【0013】また、誘導樋14の側壁は外部に膨出されて、収納部17が形成され、この収納部17には透過型光センサからなる流下球検出器5が挿入されている。収納部17については、図6にその詳細が示されている。また、図6にはこの収納部17に連続して形成された流下阻止部材22の進入用のスリット19が示されている。なお、上記保持体3の上部には、上記ソレノイド21や流下球検出器5から引き出されたリード線を一箇所に集中させ、かつパチンコ遊技機の制御装置等と接続するための配線を前方から一括して接続できるようにするためのコネクタ6が配設されている。
【0014】さらに、この実施例では、上記のごとくユニット化された球排出装置2と樋構成部材1の上端すなわち排出経路の始端部を構成する整列樋11の入口に、図2に鎖線Aで示すごとく、パチンコ球の貯留タンク7内の球を案内する供給樋10の終端部が連結されるようになっている。供給樋10の終端部近傍には、段差をなす減圧部18が形成されている。図3には、減圧部18を有する上記供給樋10を、樋構成部材1および球排出装置2とともにユニット化した実施例が示されている。
【0015】この実施例では、上記実施例における2条の流下経路を構成する各樋部材と各流下経路に対応した流下阻止部材22およびその駆動手段たるソレノイド21が、それぞれ一対の平行プレート24間に保持されている。そして、これら2組の平行プレート24は、連結杆25によって互いに一体的に結合されている。また、供給樋10は平行プレート24の後端部に配設された連結杆25上に載置されている。これによって、樋構成部材1、球排出装置2および供給樋10が2組の平行プレート24間に一体的に保持され、パチンコ遊技機やその周辺の球貸し機等内に、球排出装置としてワンタッチで組み込むことができるとともに、装置全体をコンパクトに構成できるようになる。
【0016】なお、図3の実施例では、流下阻止部材22の側部にストッパピン26を突設し、これを平行プレート24に形成された円弧状のガイド孔24aに供給させて、流下阻止部材22の回動範囲の規制を行なっている。また、平行プレート24の前端下部に横架したピン27には、流下阻止部材22の先端部との間にスプリング28を張架させて、ソレノイド21内の復帰バネ21bによる流下阻止部材22の回動を補助し、排出終了時に速やかに流下阻止部材22を回動させて流下球の排出を阻止できるようになっている。ただし、スプリング28を設けた場合、ソレノイド21内には復帰バネ21bを設けないようにすることも可能である。上記実施例の場合、供給樋10および整列樋11を一つの整列樋と考えることができる。その場合、減圧部18は整列樋の途中に設けられることになる。
【0017】次に上記のごとく構成された流下経路(1)と球排出装置の作用を、図4を用いて詳細に説明する。扇形の流下阻止部材22が図4に実線で示すごとく誘導路14内に進入している状態では、流下経路(1)内に整列されたパチンコ球Bは、最先端の球B1が流下阻止部材22の外周面に接触することで停止されている。このとき、誘導樋14内に2個の球B1,B2が、また、調流樋13内に3個の球B3,B4,B5が収納されるように、誘導樋14と調流樋13の寸法が各々決定されている。しかも、調流樋13内の最上方の球B5は、整列樋11内の球B6,B7‥‥に押されて、テーパ状の調整部12に当接されるようになっている。調整部12に向かって押圧されることにより球B5は調整部12から反発力を受けて、その反発力は球B5およびその下方の球B4,B3‥‥に伝わり、それらを下方へ押し上げるように作用する。
【0018】その結果、流下阻止部材22が図4に破線cで示すごとく誘導樋14内から後退されたとき、調整部12からの反発力および球の自重によって、調流樋13および誘導樋14内の球B1〜B5は速やかに流下し始めるようになる。球B1〜B5が流下すると整列樋11内の球B6,B7‥‥がこれに続いて流下を開始する。そして、整列樋11の出口で先ず調整部12に衝突して流下速度を減じられ、かつ流下方向が水平方向から垂直方向へ略90°変換され、調流部13に入る。そこでは自重による加速が行なわれるため、調整部12で減速される後続の球との間に球間隔が確保されるようになる。
【0019】そのため、検出器5の出力波形は図5に示すようになり、調流樋13内の球B3〜B5の検出間隔t1に比べて後続の球B6,B7‥‥の検出間隔t2が広くなる。その結果、例えば球B7を検出した時点でソレノイド21を消磁してやれば、流下阻止部材22の動作に遅れがあっても球B7が通過する前に、流下を阻止してやることができるようになる。一方、整列樋11には減圧部18が設けられているため、減圧部18の上流側の球B11,B12,‥‥を通して伝わって来る上流側の球の重量による球圧力は水平方向作用するため、減圧部18によってかなりの部分が吸収される。これによって、停止(待機)状態で球B11に伝わってきた球圧力は調流樋13や誘導樋14内の球B1〜B5にほとんど伝わらなくなるため、流下阻止部材22に作用する圧力も小さくなる。その結果、比較的小さな力で流下阻止部材22を後退させることができるようになる。整列樋11の傾斜角は7°前後が望ましい。
【0020】さらに、流下経路は、流下阻止部材22によって流下が阻止されている状態で調流樋12の最上方に位置する球B5の中心05が、整列樋11内に整列している球B6〜B10の中心06〜010を結ぶ中心線の延長線より下方に位置されるように、誘導樋14および調流樋13の寸法が決定されている。そのため、待機中の球B6〜B10からB5へ伝わる圧力は球B5を押し下げるような分力を生じる。これによって、流下阻止部材22が後退したときに、調流樋13最上方の球B5が後続の球B6と調流樋13の外側壁13aとの間に挟まれて、球B1〜B4の流下に追従して流下しようとするのを妨げられることがない。
【0021】誘導樋14の途中に設けられている流下球検出器5は、その検出光軸Fが樋内を流下する球の中心から少し外れた位置に来るように配設されている。検出光軸Fが球の中心を通るように位置決めされていると複数個の球が連続して流下して来た場合、検出信号のパルス間隔が狭くなって正確な計数が行えなくなるおそれがある。しかるにこの実施例では、上記のごとく、検出光軸Fを球の中心からずらしたことにより、正確な計数が可能となる。また、上記実施例では、扇形をなす流下阻止部材22の回転面が流下する球の中心の流下軌跡と一致するように流下阻止部材22が取付けられ、誘導樋14の上方から下方に向かって樋内に進入するように移動されて、流下する球を停止させるようになっている。そのため、流下する球が停止するとき流下阻止部材22に働く衝撃力を、流下阻止部材22の回転範囲を制限するストッパ部(例えば図3におけるガイド孔24aの端部もしくは流下阻止部材22が進入する誘導樋14のスリット端部)で受け止めることができるので、容易に停止時に働く衝撃に耐える強度を持たせることができる。
【0022】しかも、最下端の球B1は扇形の流下阻止部材22の外周面に接触して停止されるため、最下端の球B1が流下阻止部材22の外周面と誘導樋14の壁面との間に食い込むような形で停止されても、流下阻止部材22が後退される時にはその外周面で球B1を回転させるようにしながら離れていく。そのため、比較的小さな力で流下阻止部材22を後退させることができ、流下阻止部材22と誘導樋14の壁面との間に球が挟まれて動かなくなるようなことがなくなる。さらに、流下阻止部材22の回転中心と誘導樋14内の最下端の球B1の中心01とを結ぶ線が水平になるように配設されている。そのため、流下阻止部材22の端部が球B1の外周からはずれると直ぐに球B1が流下可能になり、流下阻止部材22の回転に伴って球B1が少しずり下がってから阻止力が外され、流下を開始するようなことがない。
【0023】また、上記実施例において、調流樋13と誘導樋14とのなす角度αは0〜90°の範囲にあればよいが、45°前後に設定してやると、調流樋13内で加速された流下球のスピードを大きく減速させることがなく、しかも停止時に流下阻止部材22にかかる負荷を軽減させることができる。さらに、上記実施例では、流下阻止部材22によって球の流下が阻止されている状態で、流下阻止部材22と誘導樋14内の最下端の球B1との接触点から球の直径分だけ離された点を通る鉛直線Gと排出樋15の壁面15aとの距離dが球の半径rよりも小さく、かつr−rcosαよりも大きくなる(r−rcosα<d<r)ように誘導樋14の終端14aの位置が決定されている。これによって、流下阻止部材22が誘導樋14内に進入して球の流下を阻止する際に、最後に排出される球が流下阻止部材22の端面22aで後押しされるようにして排出されたとき、誘導樋14の終端14aまで来ると排出樋15内に流下して流下阻止部材22から逃げることができる。
【0024】そのため、最終排出球がいつまでも誘導樋15内に残って、流下阻止部材22が進入するときの妨げとならず、迅速な排出の停止が可能となる。ただし、誘導樋14は鎖線Eのごとく延長させておくようにすることもできる。なお、流下阻止部材22を誘導樋14内に進入させる力を与える手段として、図3に示す実施例のようにスプリング28を使用した場合には、そのスプリング28は、図3に破線Cで示すごとく、流下阻止部材22の端部が誘導樋14に進入し始めたときスプリング28の作用線Dが流下阻止部材22の端面22aとほぼ直角になるように配設しておくのがよい。これによって、流下阻止部材22が誘導樋14内の球に接触したときに最も回転速度を早くして、歯切れよく流下球を停止させることができるようになる。
【0025】図7および図8は、本発明に係る球排出装置をパチンコ店の島設備の遊技機と遊技機との間に設けられる球貸機に応用した場合の一実施例を示す。この実施例の球貸機はパチンコ遊技機の賞品球排出装置をも兼用するように構成されている。球貸機本体60の上部には、予備球の貯留タンク61が設けられ、貯留タンク61の下部には、2条の通路を有するシュート62が接続されている。このシュート62は下方に向かってS字状に蛇行した形状となっており、貯留タンク61からシュート62内に入った予備球はシュート62内を蛇行しながら流下する途中で2列に整列される。
【0026】上記シュート62の流下端部に、例えば図3に示すようなユニット化された球排出装置63が配設されている。また、球貸機本体60の前面には、コイン投入口64とその返却口65、表示ランプ66および貸球の流出装置67が設けられており、コイン投入口64にコインが投入されると、球貸機60内のコインセレクタ70が所定のコインを選別してコイン回収樋71へ流し、コイン検出器72がこれを検出して、正しいコインの場合には球排出装置63を作動させて、所定数(例えば25個)の貸球を排出する。上記球排出装置63によって排出された貸球は、導出樋68を通って貸球出口67へ誘導されるようになっている。
【0027】誤ったコインが投入されると、コインセレクタ70がこれを選別してコイン返却口65へ返却する。また、正しいコインはコイン回収樋71を通して回収する。さらに、球貸機本体60内には、一枚のコインに対する貸球数や一個の入賞球に対する賞品球数、貯留タンク61が空になったときの補給数等を設定するためのスイッチボックス73およびスイッチボックス73内の設定値や上記コイン検出器72からの信号に基づいて球排出装置63を制御する制御ボックス74が設けられている。スイッチボックス73の各設定器は、遊技店の管理者が営業の開始に先立って、又は営業中必要に応じて設定することができる。制御ボックス74は、シュート62内の検出器もしくは球排出装置63内の流下球検出器5(図2参照)からの信号によって、シュート62内に球がないと判断すると、表示ランプ66を消灯させ、排出不能状態であることを知らせる。なお、75は、球貸機の電源ボックスである。
【0028】この実施例の球貸機においては、球排出装置63が任意の個数の球を排出できるので、スイッチボックス73を用いて1コイン当りの貸球数を自由に設定することができ、物価上昇に伴う値上げの際に球貸機の部品を交換する必要がない。さらに、この実施例では、上記球排出装置63の下端に流路切換装置80が設けられている。この流路切換装置80は、図9に示すように排出された球の流れの向きを変えるための3つのシャッタ81a,81b,81cを有している。このうち、シャッタ81aは通常起立した状態にされており、球排出装置63の作動に対応して同図破線Mのように回動されると、排出された球の方向を左側出口88aに向かうよう変更させる。同様に、シャッタ81bは反時計回り方向へ回動されることにより、球の方向を右側出口88bに向かうよう変換させる。シャッタ81aと81bがともに起立されていると、排出球はシャッタ81aおよび81bよりも下方に配設されたシャッタ81cの方向に流下する。
【0029】一方、シャッタ81cは、図10に示すように、貸球出口67に連通された導出樋78の入口部に配設されており、破線Nのように傾倒された状態では、硫下して来た球を導出樋78へ導く。シャッタ81cが起立されると、排出球はそのまま球抜樋79内へ真っ直ぐ流下して、島設備内の回収樋(図示省略)へ排出される。上記シャッタ81a〜81cは、それぞれ図11に示すような開閉駆動機構によって回動されるようになっている。すなわち、各シャッタ81a〜81cの基部に固設された支軸82の一端に、作動ピン83を有する作動アーム84が取付けられている。そして、作動ピン83には、一端がソレノイド85のプランジャ85aにピン結合された作動レバー86の他端に形成された長孔86aに係合され、ソレノイド85のオン,オフによって、シャッタ81a〜81cが開閉動作されるようになっている。87は、復帰用のバネである。
【0030】上記シャッタの開閉駆動機構は、図7におけるゲートボックス89内に配設してある。上記ソレノイド85は、球貸機本体60下部の制御ボックス74からの指令によって、左右のパチンコ遊技機における入賞球の発生あるいは球貸機内のコイン検出器72からの検出信号に応答してそれぞれ対応するシャッタ81a〜81cを動作させて、球排出装置63から排出された球を所望の通路へ向かって流出させる。
【0031】従って、この実施例の兼用型球貸機を使用する場合には、図12に示すように、両サイドに配設されるパチンコ遊技機100a,100bの裏機構盤に、球貸機60側に向かって延設され、先端開口部が前記球排出装置63の左右の出口88aと88bにそれぞれ対向するような賞品球導出樋48a,48bを設けてやる。また、各遊技機に設けられた検出器や駆動源との接続を行う中継器110から引き出されたリード線111と、制御ボックス74から引き出されたリード線74aとをコネクタを介して接線してやる。このようにすれば各パチンコ遊技機にはそれぞれ賞品球排出装置を設ける必要がない。その結果、パチンコ遊技機の機種を交換する場合にも、裏機構の主要部はそのままにして、前面の遊技盤のみを交換するだけでよく、台の入替えに要する費用が少なくて済む。
【0032】上記の場合、賞品球導出樋48a,48bの基部をパチンコ遊技機の中心線上に位置させ、かつ約180度回動可能な構造にしてやることにより、球貸機60の左右に配設されるパチンコ遊技機の構成を変える必要をなくし、単に取り付け後賞品球導出樋48a(48b)の開口端の向きを変えるだけで済むようにすることも可能である。また、この実施例では、スイッチボックス73において、シャッタ81a〜81cの切換え状態に応じて貸球出口67はもちろん左右の球出口88aおよび88bへ排出される球の数をそれぞれ別個に設定できるように構成することによって、一台の球貸機で複数の機種に対応できるようにして、球貸機60の左右にそれぞれ賞品球数の異なる別機種を配設させることもできる。球貸機本体60の上部の貯留タンク61内が空になると、制御ボックス74からの信号によって上方に配設した補給装置90を動作させて供給樋92によって供給されるパチンコ球を導出路91より所定数だけ補給するようになっている。
【0033】図13には、上記制御ボックス74内の制御装置の構成例を示す。この制御装置200は、マイクロコンピュータ等からなる中央処理部201を有しており、中央処理部201はROM(リード・オンリ・メモリ)のようなプログラムメモリ202内に格納されたプログラムの命令を順次読み込んで実行し、所定の排出処理制御を行う。プログラム実行に際して必要な賞品球数や貸球数のような排出球数に関するデータは、外部の設定器から読み込んでRAM(ランダム・アクセス・メモリ)のようなデータメモリ203内に保持する。制御装置200には、上記実施例における球貸機60内のコイン検出器72や球排出装置63内の流下球検出器5からの検出信号および両サイドのパチンコ遊技機100a,100b内のセーフ球検出器101a,101bやアウト球検出器102a,102b等からの検出信号が入力されており、その信号は入力ポート211,212を介して中央処理部201に供給される。
【0034】また、集中管理室等から送られて来る貯留タンク61内の予備球の球抜き要求信号、貯留タンク61に対する補給指令信号および補給装置90内の補給球検出器95からの検出信号が制御装置200に入力されており、その信号は入力ポート213を介して中央処理部201に供給される。さらに、球貸機60内に設けられているスイッチボックス73内の打止め数設定器73aや補給数設定器73b、賞品球設定器73c、貸球数設定器73dにより設定されたデータが入力ポート214を介して中央処理部201に供給されている。また、遊技客が遊技機の発射装置の操作ダイヤルを操作することによって発射指令検出器103が作動されると、その検出信号は入力ポート215を介して中央処理部201に供給されるようになっている。
【0035】中央処理部201は、発射指令信号が入力されると、出力ポート224よりドライバ234へ制御信号を送って打球発射装置104を駆動させる。コイン検出器72からの検出信号が入って来ると、出力ポート221,222よりドライバ231,232へ制御信号を送って流路切換え装置80のシャッタ81cのソレノイドSOLC(85)を駆動してシャッタ81cを傾倒させるとともに、球排出装置63の駆動用ソレノイドSOL3(21)を駆動し、流下球検出器5からの信号に基づいてソレノイドSOL3を適当なタイミングで停止させ、所定数の貸球を貸球出口67より排出させる。
【0036】左側のパチンコ遊技機100aのセーフ球検出器101aからの検出信号が入って来ると、出力ポート222よりドライバ231,232へ制御信号を送って、流路切換え装置80のシャッタ81aのソレノイドSOLAを駆動して、シャッタ81aを傾倒させるとともに、排出用のソレノイドSOL3を駆動して、所定数の賞品球をパチンコ遊技機100aの賞品球導出樋48aへ排出させる。同様に、右側のパチンコ遊技機100bからのセーフ球検出信号が入って来ると、ソレノイドSOL3とSOLBを駆動して右側の遊技機の賞品球導出樋48bへ所定数の賞品球を排出させる。また、セーフ球発生時には、出力ポート225より増幅器235へ信号を送って、スピーカSPKを駆動して、賞品球排出報知音を発生させる。これによって、報知音が発生されない上記貸球排出と賞品球排出とを識別することができる。
【0037】一方、球抜き要求信号が入って来ると、シャッタ81a〜81cを起立させたまま、ソレノイドSOL3を駆動して、貯留タンク61内の予備球を球抜き樋79へ排出させる。補給要求信号が入って来ると、中央処理部201は、出力ポート223よりドライバ233へ制御信号を送って、補給球検出信号を監視しながら補給装置90を駆動して、貯留タンク61内へ所定数の予備球を補給させる。さらに、中央処理部201は、左右のパチンコ遊技機から入力されるセーフ球検出信号およびアウト球検出信号に基づいて演算処理を行い、出球数等を算出して、データメモリ203内に記憶するとともに、打止め数設定器73aにより設定された打止め数に達したか否か判定する、そして、打止め数に達した場合には、たとえそのとき発射指令検出器103からの検出信号が入ってきていても、出力ポート224よりドライバ234に信号を送って、打球発射装置104を停止させる。
【0038】また、打止め数に達したことは、入出力ポート226よりデータ交換器236を介して集中管理室との間に接続されたデータ伝送ライン240へ出力され、集中管理室へ知らされる。打止め処理後、集中管理室から打止め解除信号がデータ転送ライン240を通して送られて来るか、遊技機に設けられた打止め解除スイッチ106がオンされると、その信号は入出力ポート226または入力ポート216より中央処理部201へ入力される。すると、中央処理部201はデータメモリ203内に保持されているセーフ球数やアウト球数の記憶をクリアし、その後発射指令信号が入力されたならば、打球発射装置104を駆動できるようにする。
【0039】上記実施例では、賞品球排出時にはスピーカSPKを駆動して排出報知音を発生させ、貸球排出時には報知音を発生させないことで、貸球排出と賞品球排出とを識別できるようにしているが、貸球排出時にのみ報知音を発生させたり、あるいは賞品球排出時と貸球排出時とで報知音の音色もしくはメロディー等を変えることで識別できるようにしても良い。また、スピーカによる発音で識別させる代わりに、ランプ等の表示装置により、賞品球排出時と貸球排出とを識別できるように構成することも可能である。さらに、中央処理装置201は、自己の制御下にあるパチンコ遊技機において、非常に入賞率の高くなる特別遊技態様(大当り)が発生した場合や打止め数に達した際に所定の効果音をスピーカSPKより発生させたり、あるいは球貸機本体60に不正なコインが投入されたことを検出した信号に基づいてスピーカSPKより警告音を発生させるようにすることもできる。
【0040】なお、上記実施例では、貸球を球貸機の前面に設けた貸球出口67より排出させるようにしているが、貸球も賞品球と同様に導出樋48aまたは48bより遊技機前面の供給皿へ直接排出させることも可能である。その場合、球貸機と遊技機は1対1の関係で設けるようにするとなお良い。また、上記実施例では、球排出装置および制御装置を球貸機内に設けているが、球排出装置および制御装置を遊技機の裏面に設けたり、球貸機そのものを遊技機と一体に構成するようにしても良い。さらに、上記実施例では、貸球排出要求信号を球貸機内に設けられたコイン検出器で発生させているが、コインの代わりにプリペードカード等の有価価値を有するカードの投入により貸球を排出できるようにした球貸機においては、貸球排出要求信号をカード読取り装置によって発生させるようにしても良い。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、この発明は、投入されたコインもしくはカードの有する有価価値に応じた貸球を排出する機能と、遊技を提供し随時発生する賞品球排出条件が成立したときに所定数の賞品球を排出する機能とを有する遊技装置において、投入されたコインもしくはカードの有する有価価値を検知し、貸球排出要求信号を発生する有価価値検知手段と、賞品球を排出すべき条件が成立したことを検出して賞品球排出要求信号を発生する賞球排出条件検知手段と、電気的駆動源を有し任意の個数のパチンコ球を排出可能な球排出装置と、貸球排出と賞品球排出とを遊技者に区別して知らしめる排出識別手段と、上記貸球排出要求信号または賞品球排出要求信号に基づいて上記球排出装置を作動させて所定数の貸球または賞品球を排出させるとともに上記排出識別手段を駆動する制御手段とを設けるようにしたので、パチンコ遊技機とこれに隣接する球貸機とで球排出装置を共用させた場合に、遊技球の追加購入と入賞球の発生とが重なったとしても、遊技者は排出装置から排出されている球が貸球なのか賞品球なのか識別することができるようになるという効果がある。
【0042】また、本発明によれば、パチンコ遊技機自体に賞品球排出装置を持たせなくて済むようになり、これによって遊技機を新しいものと取り替える場合のコストを軽減することができるとともに、遊技機の裏機構の構成が簡単になるため交換作業も容易になるという効果がある。さらに、従来は球貸機とその両サイドの遊技機の貯留タンクに対してそれぞれ別個の補給装置が必要であったものが一つで済むようになるため供給樋に接続され途中に補給装置を有する補給樋の数が少なくなり、パチンコ店の島設備内が整然となって各樋内での球詰まりが解消されるとともに、保守点検も容易になるという効果がある。また、パチンコ店の島単位あるいは店全体での集中管理を行う場合においても、管理システムを構成するのに必要なケーブルの数を減少できるため、システム全体が簡略化されるという効果がある。




 

 


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