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発明の名称 炊飯・保温器
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平7−59650
公開日 平成7年(1995)3月7日
出願番号 特願平5−206560
出願日 平成5年(1993)8月20日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】松田 正道
発明者 井元 清明 / 宮地 寿明 / 野中 誠治 / 木村 邦夫 / 吉田 昭彦
要約 目的
炊飯保温器で米飯を保温すると炊飯中または保温中に発生したアルデヒド、ヘキサノールやハイドロカーボンなどのガスと米飯の反応により、米飯が着色するという課題を解消すること。

構成
炊飯時または保温時に炊飯保温器の内部に発生するアルデヒド、ヘキサノールやハイドロカーボンなどのガスを吸着するため、活性炭、木炭、石炭のうち少なくとも一つから構成した多孔質炭素質物で構成されているガス吸着部7が、内蓋4の止め具5に設けられている。
特許請求の範囲
【請求項1】 炊飯及び/または保温を行う装置であって、ガス吸着部が内部に設けられたことを特徴とする炊飯・保温器。
【請求項2】 ガス吸着部は、炊飯時及び/または保温時に動作することを特徴とする請求項1記載の炊飯・保温器。
【請求項3】 ガス吸着部が吸着するガスは、少なくとも、ヘキサノール、アルデヒド、またはハイドロカーボンであることを特徴とする請求項1記載の炊飯・保温器。
【請求項4】 ガス吸着部は、多孔質炭素質物からなることを特徴とする請求項1記載の炊飯・保温器。
【請求項5】 多孔質炭素質物は、活性炭、木炭、石炭のうち少なくとも一つ以上を含むことを特徴とする請求項4記載の炊飯・保温器。
【請求項6】 多孔質炭素質物は、活性炭と樹脂の炭化物からなる成形体であることを特徴とする請求項5記載の炊飯・保温器。
【請求項7】 多孔質炭素質物は、一対の電極を有し、その電極を介して通電することにより発熱し、再生されることを特徴とする請求項4記載の炊飯・保温器。
【請求項8】 多孔質炭素質物上に貴金属または貴金属の酸化物が担持されていることを特徴とする請求項4記載の炊飯・保温器。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、米飯などの穀類をおいしく炊飯または保温するための炊飯・保温器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】日本人は古来よりおいしいご飯に対する執着が強く、これまでにも炊飯・保温器として種々の提案がされている。
【0003】従来、この種の炊飯・保温器は、炊飯後保温することによってできるだけ炊きたてに近い状態のものが食べられる機能を備えている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の炊飯・保温器で米飯を保温すると、炊飯中または保温中に発生したアルデヒド、ヘキサノールやハイドロカーボンなどのガスと米飯の反応により、米飯が着色するという課題を有していた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決するもので、炊飯時または保温時に炊飯・保温器の内部に発生するアルデヒド、ヘキサノールやハイドロカーボンなどのガスを吸着するガス吸着部が設けられた構成を有する。
【0006】
【作用】本発明は、炊飯時または保温時に、ガス吸着部が、炊飯・保温器の内部のアルデヒド、ヘキサノールやハイドロカーボンなどのガスを吸着し、ヘキサノール、アルデヒドやハイドロカーボンなどのガスと米粒の反応による米飯の着色を防ぐ。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図を参照しながら説明する。
【0008】図に示すように、炊飯・保温器本体1は、内釜2と外釜3とを備えており、内釜2を密閉するための内蓋4が、内蓋止め5により取り付けられた外蓋6を外釜3に対して開閉自在に取り付けている。ガス吸着部7は、多孔質炭素質物の形成体であるガス吸着剤を袋に詰めたもので、炊飯終了後、すぐに内蓋止め5に差し込むようになっている。発熱体8は、外釜3を介して内釜2を加熱するものである。
【0009】つぎに、本実施例に使用したガス吸着部7の構成材料について説明する。脱酸素機能を持つガス吸着部7は、活性炭、木炭、石炭のうち少なくとも一つから構成した多孔質炭素質物で構成されている。
【0010】活性炭は炭素の結晶子と結晶子の間隙や連結部によって存在する細孔を有しており、金属イオンや他の成分を吸着する機能を有している。
【0011】木炭は細胞孔が細孔として作用し、活性炭と同様の機能を有する。また、石炭は植物組織の破砕片から構成されるが、この破砕片の中のフジニットおよびセミフジニットと呼ばれる微細組織成分が木炭同様に細胞孔を有するため、細孔として作用する。したがって、石炭の中でもフジニットまたはセミフジニットを含むものであれば活性炭と同様の機能を有する。
【0012】ガス吸着剤は吸着ガスの吸着総量に限界があるため、容量を超過したものは廃棄または再生して使用する必要がある。
【0013】この様な構成のもとでの本実施例の動作を説明する。すなわち、密閉状態にある内釜2の中に挿入されたそのガス吸着部7は、保温時に内釜2内に発生するヘキサノール、アルデヒドやハイドロカーボンなどのガスを吸着する。
【0014】ガス吸着部7を米飯と接触させないのは、ガス吸着部7の成分が米飯に付着することを防ぐためである。なお、ガス吸着部7は内含するガス吸着剤にもよるが、吸着ガスの総量に限界があり、通常1〜10回使用すると廃棄する。
【0015】次に、ガス吸着剤を再生するようにした実施例を図2を参照しながら説明する。なお、前記実施例と同じ構成のものは同一符号を付して説明を省略する。
【0016】図に示すように、バルブ9は、炊飯時は外蓋10の外方向と内釜2の内方向に活栓が開き、水蒸気が通路11を通って外部へ放出される。この時、他方のバルブ12は外蓋10の外方向とガス吸着部13の方向に活栓が開き、ガス吸着部13はガス吸着部13上に形成された一対の電極14、15を介して通電、発熱しこの熱により再生される。保温時には、バルブ9は閉鎖され、バルブ12はガス吸着部13と内釜2の内方向に活栓が開き、内釜2内部のヘキサノール、アルデヒドやハイドロカーボンなどのガスが吸着され米飯の着色が防止される。
【0017】次に、ガス吸着剤を再生するようにした別の実施例を図3を参照しながら説明する。なお、前記実施例と同じ構成のものは同一符号を付して説明を省略する。
【0018】図に示すように、酸化ルテニウム16を担持した固形状活性炭をガス吸着剤としたガス吸着部13を設け、その上部両端部に電極14、15が配設されているものである。その動作は、図2の実施例とほぼ同様である。すなわち、電極14、15を利用して、発熱させガス吸着剤を再生させるものである。
【0019】つぎに、本発明の更に具体的な実施例について述べる。
(実施例1)・・・活性炭をガス吸着剤とした実施例5合の米飯に対して比表面積1500m2/gの活性炭5gをガス吸着剤として図1のガス吸着部7を構成して取り付け、保温時の米飯の色調変化を経時的に測定した。その結果を(表1)に示す。なお、従来例としてガス吸着部7のない炊飯・保温器の結果も併記する。
【0020】ただし、+ :色調の変化あり++:色調の強い変化あり− :色調の変化なしとしている。
【0021】
【表1】

【0022】なお、使用した活性炭の比表面積と米飯の割合は上記実施例に限定したものではない。
(実施例2)・・・再生用電極を有する固形状活性炭をガス吸着剤とした実施例比表面積1000m2/gの活性炭とフェノール樹脂とを重量比80:20の割合で混合、成形、炭化後、表面に一対のアルミ電極をプラズマ溶射により形成し再生用電極を有する固形状活性炭を作製する。5合の米飯に対して前記再生用電極を有する固形状活性炭5gをガス吸着剤として、図2のガス吸着部13を構成して取り付け、保温時の米飯の色調変化を経時的に測定した。その結果を(表2)に示す。なお、従来例としてガス吸着部のない炊飯・保温器の結果も併記する。
【0023】ただし、+ :色調の変化あり++:色調の強い変化あり− :色調の変化なしとしている。
【0024】
【表2】

【0025】(実施例3)・・・再生用電極を有し、酸化ルテニウムを担持した固形状活性炭をガス吸着剤とした実施例比表面積1000m2/gの活性炭とフェノール樹脂とを重量比80:20の割合で混合、成形、炭化しガス吸着剤とする。前記ガス吸着剤に酸化ルテニウム16を熱分解法により担持し、さらに一対の金電極14、15を無電解メッキ法により形成し、ガス吸着部13とする。5合の米飯に対して前記ガス吸着剤5gを用いて図3のガス吸着部13を構成し、保温時の米飯の色調変化を経時的に測定した。その結果を(表3)に示す。なお、従来例としてガス吸着部のない炊飯・保温器の結果も併記する。
【0026】ただし、+ :色調の変化あり++:色調の強い変化あり− :色調の変化なしとしている。
【0027】
【表3】

【0028】また、上記実施例においてガス吸着剤13は電極により通電、発熱させることにより再生可能であることも確認された。
【0029】なお、使用した活性炭の比表面積、樹脂の種類、固形状活性炭と米飯の割合は上記実施例に限定するものではない。また、木炭、石炭を使用した時も同様の結果が得られた。
【0030】また、ガス吸着部は、炊飯時にも動作するものであってもよい。
【0031】また、多孔質炭素質物上に担持される物質は、上記酸化ルテニウムに限らず、他の貴金属または貴金属の酸化物でもよい。
【0032】また、本発明は、炊飯専用の装置でも、保温専用の装置でも適用可能である。
【0033】また、本発明において、「炊飯時」とは、炊飯時のみ、または、炊飯時と炊飯終了後を意味する。
【0034】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明によれば、ガス吸着部を炊飯・保温器に設置することにより、米飯を保温するときにヘキサノール、アルデヒドやハイドロカーボンなどのガスが吸着され、米飯と前記ガスの反応による米飯の着色を防止することができる。その結果、米飯の長時間保温が可能となり、実用上極めて有効なものである。




 

 


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