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発明の名称 電気掃除機用吸込具
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平7−51196
公開日 平成7年(1995)2月28日
出願番号 特願平5−198117
出願日 平成5年(1993)8月10日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】小鍜治 明 (外2名)
発明者 梶 雅弘 / 村田 克孝 / 大久保 日出男 / 副島 雅邦 / 浦谷 裕之 / 間所 康広
要約 目的
じゅうたん上の掃除作業時にアジテーターを回転させ、塵埃を吐きだす構造の電気掃除機用吸込具を、放置しておいた時にアジテーターが回転するのを停止させ、安全性を確保する。

構成
吸込具本体20の移動を検出する吸込具進行検出ローラーA42と同軸にセクターA47を固定し、吸込具本体20が傾斜したとき、セクターA47に回動可能に軸支したキー49が、セクターA47の歯形と噛み合って吸込具進行検出ローラーA42の回転を規制する。
特許請求の範囲
【請求項1】 吸込口を有する吸込具本体と、前記吸込口内に回転自在のアジテーターと、その前記アジテーターの駆動源となるモーターと、前記吸込具本体下面に設けた吸込具進行検出ローラーと、前記吸込具進行検出ローラーの回転軸上に設けたセクターと、前記セクターの回転を検出する赤外線センサーと、前記赤外線センサーから検出された信号を処理する回転検出手段と、前記セクターの下方に回動可能に軸支されたキーとを設け、前記キーは、吸込具本体が傾斜したときセクターの外周部に設けられた歯形と係合してなる電気掃除機用吸込具。
【請求項2】 吸込口を有する吸込具本体と、前記吸込口に回転する様設けたアジテーターと、その前記アジテーターの駆動源となるモーターと、前記吸込具本体下面に設けた吸込具進行検出ローラーと、前記吸込具進行検出ローラー上部に接触可能に設けられたセクターと、前記セクターの回転を検出する赤外線センサーと、前記赤外線センサーから検出された信号を処理する回転検出手段とを設け、前記セクターは、吸込具本体が傾斜したとき吸込具進行検出ローラーから離反してなる電気掃除機用吸込具。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気掃除機用吸込具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種吸込具は、例えば実開平3−50857号に記載されているようなものであったが、図9に示す構成を採っているものがあり、吸込具1内にアジテーター2と、前記アジテーター2をベルト3を介し駆動する駆動源4とを備え、じゅうたん掃除においては、前記アジテーター2を回転させてじゅうたん上の塵埃を掃き出す構造のものがあった。
【0003】また図10ないし図13に示す構成を採っているものもあり、吸込具5内にアジテーター6と、前記アジテーター6をベルト7を介し駆動する駆動源8と、前記吸込具5下面に設けた吸込具進行検出ローラー9と、前記吸込具進行検出ローラー9の回転軸10上に設けたセクター11と、前記セクター11の回転を検出する赤外線センサー12と、前記赤外線センサー12の検出信号を処理する回転検出手段13とを備え、前記吸込具5を床面上で移動したときに、セクター11の回転によるON−OFF信号をセンサー12が検出し、それを前記回転検出手段13で処理して前記アジテーター6の駆動源8を駆動させる構成のものがあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前者のような構造のものでは、吸込具1を空中に浮かせた場合においても、アジテーター2を高速回転させているため、掃除中断時に吸込具1を空中放置させたとき、誤って吸込口とアジテーター2の隙間に指を挟まれ怪我をするなど、非常に大きな危険が発生する問題があった。そこで上記の問題を解決するため、後者の構造のものも考えだされた。
【0005】しかし、後者のような構造のものでも、吸込具5の清掃や子供の悪戯などで吸込具進行検出ローラー9を誤って回転させたとき、アジテーター6が急激に回転し、吸込口とアジテーター6の隙間に指が挟まれるなど、非常に大きな危険が発生する問題点があった。
【0006】本発明は上記課題を解決するもので、吸込具進行検出ローラーに誤って触れてもアジテーターが急激に回転することがなく、使い勝手の良い電気掃除機用吸込具を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成するために、その第一の手段は、吸込口を有する吸込具本体と、前記吸込口に回転する様設けたアジテーターと、その前記アジテーターの駆動源となるモーターと、前記吸込具本体下面に設けた吸込具進行検出ローラーと、前記吸込具進行検出ローラーの回転軸上に設けたセクターと、前記セクターの回転を検出する赤外線センサーと、前記赤外線センサーから検出された信号を処理する回転検出手段と、前記セクターの下方に回動可能に軸支されたキーとを設け、前記吸込具本体を傾斜させたとき前記キーが前記セクター外周部の歯形と噛み合う様に構成したものであり、第二の手段においては、吸込具進行検出ローラー上部に接触可能に設けられたセクターを有し、前記吸込具本体を傾斜させたとき、前記吸込具進行検出ローラーと前記セクターが離れるように構成したものである。
【0008】
【作用】上記本発明の構成により第一の手段によれば、吸込具本体を傾斜させたとき、セクター下部のキーがセクター外周部歯形と噛み合いセクターの回転を強制的に規制するため、その状態で吸込具進行検出ローラーに指が触れた場合に於いてもセクターが回転することなく、赤外線センサーがセクターの回転を検出することがないため、アジテーターが急激に回転することなく、安全に作業が行なえるものであり、第二の手段によれば、セクターは吸込具進行検出ローラーと点接触しているため、前記吸込具本体を微小に傾斜させたとき吸込具進行検出ローラーと離別し、その状態で吸込具進行検出ローラーに指が触れた場合に於いても吸込具進行検出ローラは空転するため、より安全に作業が行なえるものである。
【0009】
【実施例】以下、その第一実施例を添付図面とともに説明する。図1ないし図4において、20は吸込具本体で、バンバー21、後バンバーA22、後バンバーB23を介して上部吸込具24、下部吸込具25を結合して構成したものであり、その前方内部には下方開口を吸込口26とした吸込室27が形成してある。この吸込室27の中央は、吸込具本体20の後方で上部吸込具24、下部吸込具25に俯仰自在に狭持された連通管28、およびこの連通管28に回転自在に結合された接続管29に連通し、かつ、この接続管29には、電気掃除機の吸引側にホースを介して連通した延長管が着脱自在に接続される。
【0010】連通管28の左右には、アジテーター駆動用のモーター30と、これを制御する制御部31が内設してあり、電源コード32で給電される。33は吸込室27内にこれと平行に設けられたアジテーターで、吸込室27の両側室壁に配設した軸受A34,軸受B35で回転自在に保持されている。前記アジテーター33は、略円柱状回転子36、およびこの外周面長手螺施方向に連続して装着された可撓性材料でつくられた攪拌体37により構成されている。前記モーター30のモーター軸38にはプーリーA39が圧入固定されており、前記アジテーター33に接着固定されているプーリーB40に、ベルト41を介して駆動力を伝達しアジテーター33を回転するよう構成している。42は吸込具進行検出ローラーAで、軸A43に圧入固定された状態で、軸受C44,軸受D45により回転自在に軸支されている。
【0011】前記吸込具進行検出ローラーA42は、吸込具本体20を床面上に設置したとき床面と接触し、吸込具本体20の移動に応じて床面との摩擦により回転する様設定されている。前記軸A43先端部にはその外周部に開口46を設けたセクターA47が接着固定されており、前記開口46の開口径中心線上にセンサーA48が設けられており、前記セクターA47下部にはキー49が設けられている。前記センサーA48は、赤外線発光装置50と、赤外線受光装置51で構成され、前記赤外線発光装置50の赤外線が開口46を通過し前記赤外線受光装置51に受光されると、ON信号を回転検出手段52に伝達し、前記赤外線発光装置50の赤外線が遮断され前記赤外線受光装置51に受光されないと、OFF信号を回転検出手段52に伝達し、前記セクターA47が回転すると、それに応じて前記開口46も回転するため、前記回転検出手段52にはON−OFFの連続信号が伝達され、そのとき回転検出手段52は回転制御手段53に回転信号を伝達し、前記モーター30を回転させる。前記キー49には、軸C54が圧入され、軸受E55,軸受F56にて矢印X方向に回動可能に軸支されており、前記キー49が矢印X方向に回動したとき、キー49先端部が前記セクターA47外周部歯形と噛み合い、セクターA47の回転を強制的に規制する。
【0012】つぎに、この実施例に於ける動作、作用を説明する。吸込具本体20を床面上にて移動させると、吸込具進行検出ローラーA42が床面との摩擦により回転しセクターA47を回転させ、そのためセンサーA48がON−OFFの連続信号を検出し、回転検出手段52が回転制御手段53に回転信号を伝達し、モーター30及びアジテーター33を回転させる。吸込具本体20を停止させると、前記吸込具進行検出ローラーA42及びセクターA47の回転が停止し、センサーA48がON−OFFの連続信号を検出しないため、モーター30及びアジテーター33の回転は停止する。吸込具本体20を空中放置して傾斜させたとき、重力によりキー49が矢印X方向に回動し、セクターA47外周部歯形と噛み合い、セクターA47の回転を強制的に規制するので、吸込具進行検出ローラーA42の回転も規制され、指等が吸込具進行検出ローラーA42に触れた場合においても回転せず、アジテーター33が突然回転することもないため、危険を発生することなく安心して清掃作業等が行なえるものである。
【0013】つぎに、第二実施例を添付図面とともに説明する。図5ないし図8において、57は吸込具進行検出ローラーBで、軸D58に圧入固定された状態で、軸受G59,軸受H60により回転自在に軸支されている。前記吸込具進行検出ローラーB57は、吸込具本体20を床面上に設置したとき床面と接触し、吸込具本体20の移動に応じて床面との摩擦により回転する様設定されている。吸込具本体20には軸受I61,軸受J62が設けられ、軸E63を圧入したアーム64を矢印Y方向に回動可能に軸支しており、前記アーム64先端部には、外周部に開口46を設けたセクターB65が軸F66にて回転可能に軸支されており、前記開口46の開口径中心線上にセンサーA48が設けられている。前記吸込具本体20が水平のときには前記吸込具進行検出ローラーB57上部と前記セクターB65は接触し、吸込具本体20が傾斜したとき前記アーム64が矢印Y方向に回動し、吸込具進行検出ローラーB57上部と前記セクターB65は離別するように構成されている。
【0014】つぎに、この実施例に於ける動作、作用を説明する。吸込具本体20を床面上にて移動させると、吸込具進行検出ローラーB57が床面との摩擦により回転し、同時にセクターB65が回転することによりセンサーA48がON−OFFの連続信号を検出し、回転検出手段52が回転制御手段53に回転信号を伝達し、モーター30及びアジテーター33を回転させる。吸込具本体20の移動を停止させると、前記吸込具進行検出ローラーB57及びセクターB65の回転が停止するためセンサーA48がON−OFFの連続信号を検出せず、モーター30及びアジテーター33の回転は停止する。
【0015】吸込具本体20を傾斜させたとき、重力にてアーム64が矢印Y方向に回動し、吸込具進行検出ローラーB57上部と前記セクターB65は離別するため、指等が前記吸込具進行検出ローラーB57に触れた場合でも吸込具進行検出ローラーB57のみが空転し、前記セクターB65は回転せず、アジテーター33が突然回転することもなく、危険なく清掃作業等が行なえるものである。なお本手段においては、前記セクターB65は前記吸込具進行検出ローラーB57上部と点接触しており、前記吸込具本体20を微小傾斜させたときでも前記吸込具進行検出ローラーB57上部と離別するため、より安全性が高いものである。
【0016】
【発明の効果】以上の実施例からも明らかなように、本発明によれば吸込具本体の移動を停止したときにアジテーターの回転を停止させ、さらに吸込具本体を傾斜させたときには吸込具進行検出ローラーを回転規制又は空転させ、誤って吸込具本体下面に触れた場合に於いてもアジテーターが突然回転することなく、アジテーターの急回転による危険性を防止でき、操作性がよく、耐久性のある、使い勝手のよい電機掃除機の吸込具を提供できる。




 

 


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