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発明の名称 棒状化粧料の受皿
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平7−163418
公開日 平成7年(1995)6月27日
出願番号 特願平5−342212
出願日 平成5年(1993)12月15日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】小橋川 洋二 (外1名)
発明者 中村 三誠 / 塙 敦士 / 今別府 繁人 / 林 雅総
要約 目的
棒状化粧料の表面に表われる痕跡を減少させるとともに、棒状化粧料を確実に保持できる受皿を提供する。

構成
棒状化粧料の受皿5内に棒状化粧料の軸方向に沿って芯材52を設けるようにした。
特許請求の範囲
【請求項1】 容器内において棒状化粧料を保持する受皿であって、受皿内に棒状化粧料の軸方向に沿って芯材を設けたことを特徴とする棒状化粧料の受皿。
【請求項2】 前記芯材が筒状体である請求項1の受皿。
【請求項3】 前記芯材が棒状体である請求項1の受皿。
【請求項4】 前記芯材を複数設けた請求項1ないし3のいずれか1項に記載の受皿。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、容器内において棒状化粧料を保持する受皿に関し、特に棒状化粧料の表面に表われる痕跡を減少させるとともに、棒状化粧料を確実に保持できるようにした受皿に関する。
【0002】
【従来の技術】口紅などの棒状化粧料は、ケース内において、その一端が受皿で保持され、その受皿を昇降させることによりケースから出し入れするようにしている。棒状化粧料の成形時には、図9に示すように、受皿1に成形型2が取り付けられ、受皿1の下方より溶融した化粧料が受皿1の下端付近まで注入され、硬化後成形型2が取り外される。
【0003】図8は化粧料Bが硬化した状態を示す断面図であるが、図からわかるように、化粧料Bは、硬化の過程において、受皿1および成形型2の一部の面Fへ向って図8の矢印で示すように収縮する。一方、面Fの対面には隙間Sができる。そうすると、図9に示すように、受皿1から成形型2にかけて帯状の付着面3が形成され、この付着面3は成形型2を取り外した後も化粧料の表面にすじ状の痕跡を残し商品の外観を損ねる原因となる。
【0004】ところで、棒状化粧料の受皿については、従来より種々の改良が提案されており、たとえば、実公昭61−24170号公報には、受皿の内周面に螺条、内鍔、縦条を形成して棒状化粧料を確実に保持できるようにした考案が開示されている。また、受皿の側壁に多数の小孔を開けて受皿内外の棒状化粧料の冷却勾配を均一にする考案(実公平1−36781号公報)、受皿に内径差および斜状、縦状リブを設けて口紅の抜け、回転を防止する考案(実公平5−13299号公報)なども知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の技術においては、上述したような棒状化粧料の表面に表われる痕跡について課題としてとりあげたものは無かった。また、棒状化粧料を受皿に保持する構造にしてみても、従来提案されているものでは十分に保持性を確保できるものではなかった。本発明はこの点にかんがみてなされたもので、上述したような棒状化粧料の表面に表われる痕跡を減少させるとともに、棒状化粧料を確実に保持できる受皿を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、本発明においては、棒状化粧料の受皿内に棒状化粧料の軸方向に沿って芯材を設けるようにした。この芯材は、材質、大きさは特に限定されず、また形状も筒状体であってもよいし、棒状体であってもよい。またその数は単数でも複数でもよい。要するに芯材は溶融化粧料が硬化するときに核となるようなものであればよい。
【0007】
【実施例】以下本発明の一実施例を図を参照して説明する。図1は本実施例の受皿の平面図、図2は図1のA−A断面図である。受皿5は、外筒51と、外筒51内に配置される内筒52と、内筒52を外筒51内で支持する支持部53とから構成され、3者はたとえば樹脂製で一体に成形されている。外筒51は、段差51aを有し、これを境に上部と下部に分けられ、上部の内径は下部の内径より僅かに大きくなっている。内筒52は、段差51a付近に外筒51と軸方向を同じにして配置されている。支持部53は等間隔に3本設けられている。なお、内筒52と外筒51は同心状に配置されているが、それぞれの中心がずれて配置されていてもよい。
【0008】さて、成形時においては、溶融した化粧料は外筒51の図2の下端から注入され硬化される。このとき内筒52は外筒51と同軸状に配置されているので、化粧料の注入は円滑に行われる。化粧料が硬化するときは、図3に矢印で示すように、内筒52が中心または核となってその方向へ収縮するので、化粧料Bは外筒51に付着せず、外筒51との間には僅かな隙間Sができる。そのため、硬化後の棒状化粧料に従来のような痕跡(図9)はできない。また、できるとしても、図4に示すように、成形型2の先の一部に極めて小さな痕跡Kができるだけである。
【0009】次に、比較例として上記受皿から内筒52、支持部53を除去した受皿(但し外筒の内面に小さな突起を3個設けてある)を準備し、この比較例と上記実施例に成形型2をセットし、下記処方および製法の棒状化粧料の溶融物を充填硬化させ、成形性および成形物の強度を評価した。
【0010】(1)付着試験成形型を受皿から取り外すときの荷重値(g)をオートグラフにより測定した。表中、Rは最小値と最大値の差を示す。
【0011】
【表1】

【0012】
試験棒状化粧料の処方および製法(処方)
1.カルナウバワックス 9.0(重量%)
2.セレシン 12.0 3.ミツロウ 20.0 4.ラノリン 9.0 5.ヒマシ油 残 量 6.ステアリン酸ヘキサデシル 10.0 7.セチルアルコール 3.0 8.顔料 適 量 9.香料 適 量(製法)
A:上記1〜7を加熱溶解する。
B:Aに上記8,9を加えて3本ローラにて混練する。
C:Bを溶解して棒状化粧料の溶融物とする。
【0013】(2)外観試験上記(1)の試験で成形型を外したサンプルについて専門評価者の目視により外観試験を行った。判定基準は次のとおりである。
◎ 成形型への付着の痕跡がない○ 成形型への付着の痕跡は見られるが問題とならない程度△ 成形型への付着の痕跡が残る× 成形型への付着の痕跡が著しく残る【0013】
【表2】

【0014】上記(1)(2)より、実施例の受皿は、棒状化粧料の成形型への付着が少ないため、取り外す際の荷重値が低く離型性が良い。また外観評価においても良好な結果が得られた。
【0015】(3)強度試験上記(2)試験のサンプルを各5本ずつ35℃、50℃の恒温槽に2時間セットした後、受皿から充填物を引き抜くときの荷重値(g)をオートグラフにより測定した。
【0016】
【表3】

【0017】上記結果より、どちらの温度においても実施例の受皿の方が引き抜く際の荷重値は高く、棒状化粧料が受皿に強固に保持されていることがわかった。
【0018】以上本発明を上記実施例について説明したが、本発明はそれに限定されることはなく、様々に変形して実施することができる。図5は他の実施例の概略平面図を示し、受皿内に配置される内筒の断面形状は、円に限らず、六角形や四角形などの多角形であってもよい。また内筒は複数設けてもよく、その場合、内筒の中にさらに径の小さい筒体を配置したり、筒体を複数本並べて配置してもよい。また断面形状の異なる筒体を組み合わせるようにしてもよい。
【0019】図6はさらに別の実施例の概略縦断面図であり、筒体は円柱状に限らず、錐体状であってもよいし、また円筒状の場合には内径に差があってもよい。さらに複数の筒体を上下に配置してもよいし、筒体の側面に多数の小孔を形成するようにしてもよい。
【0020】図7はさらに別の実施例の受皿の縦断面図を示すもので、ここでは受皿内に筒状体ではなく棒状体を設置した。棒状体は、角柱状、円柱状または錐体状などでもよい。さらに棒状体が異なる複数の径を有するようにしてもよいし、その表面に凹凸を形成してもよい。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、受皿内に芯材を設けることにより、棒状化粧料が芯材を中心に収縮硬化されるので、成形型への付着を減少させて化粧料表面の痕跡を減少させることができるとともに、棒状化粧料の受皿からの離脱を確実に防ぐことができる。




 

 


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