米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 衣類 -> 株式会社アートネイチャー

発明の名称 かつら装着部の形成方法及びかつら装着方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平7−310215
公開日 平成7年(1995)11月28日
出願番号 特願平6−104204
出願日 平成6年(1994)5月18日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】大菅 義之
発明者 田中 嘉尚 / 清水 一利
要約 目的
かつらの着脱が容易なかつら装着部の形成方法及びかつら装着方法を実現する。

構成
かつら装着台座10は、二条の伸縮性紐部材11(11−1、11−2)と複数の自毛12とを用いて三編状に編み、これを順次近傍に隣接する複数の自毛を用いて繰り返すことにより形成する。この三編みによる装着台座10は、逐次自毛の根元部分から編み込みを行うことにより頭部の自毛の無い部分14の周囲に沿い、頭皮に添って形成する。この紐部材11の一方にフック型の係合部材15を取り付け、かつら17の裏面には輪型の係合部材16を伸縮性部材を介して取り付ける。そして、かつら17裏面の輪型係合部材16に装着台座10のフック型係合部材15を差し込んで、かつら17を装着台座10に固定する。また、係合部材を取り付けない方の紐部材11は三編み状態から容易に引き抜くことができ、これによって、装着台座10は容易に解除できる。
特許請求の範囲
【請求項1】 二条の紐部材を自毛に編み込むことによって頭部にかつらの装着台座を形成するかつら装着部の形成方法。
【請求項2】 前記二条の紐部材の何れか一条又は二条ともに複数の一方の係合部材を取り付けることを特徴とする請求項1記載のかつら装着部の形成方法。
【請求項3】 前記装着台座は、前記二条の紐部材と、順次近傍に隣接する一本又は複数本の自毛とを用い、これら自毛の根元部分から逐次編み込みを行うことにより頭皮に添って形成することを特徴とするかつら装着部の形成方法。
【請求項4】 前記紐部材は伸縮性を有することを特徴とする請求項1、2又は3記載のかつら装着部の形成方法。
【請求項5】 かつらの裏面の適宜の位置に前記一方の係合部材に対応する他方の係合部材を取り付け、該他方の係合部材を、請求項1、2、3又は4記載のかつら装着部の形成方法により形成されたかつら装着部に配置された一方の係合部材に係合させることにより前記かつらを頭部に固定することを特徴とするかつら装着方法。
【請求項6】 かつらの裏面の適宜の位置に前記一方の係合部材に対応する他方の係合部材を取り付けた伸縮性部材を取り付け、該伸縮性部材に取り付けられた前記他方の係合部材を、請求項1、2、3又は4記載のかつら装着部の形成方法により形成されたかつら装着部に配置された一方の係合部材に係合させることにより前記かつらを頭部に固定することを特徴とするかつら装着方法。
【請求項7】 かつらの裏面の適宜の位置に櫛状又は箆状の部材を取り付け、該櫛状又は箆状の部材を、請求項1、2、3又は4記載のかつら装着部の形成方法により形成されたかつら装着部に形成される適宜の間隙に差し込むことにより前記かつらを固定することを特徴とするかつら装着方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、かつらを装着するために頭部に形成するかつら装着部の形成方法及びかつら装着方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、人の頭部に装着するかつらがある。これらのかつらは、例えば図8(a) に示すように、かつら4の地裏1の周辺にいわゆるマジックテープなどのスナップ型テープ5(オス又はメス)を貼り付ける。そして、例えば同図(b) に示すように、スナップ型テープ6(メス又はオス)とクリップ7とを組み合わせた止め具8を適宜の数だけ用意する。次に、同図(c) に示すように、かつら4を装着する人の毛髪の有る部分と無い部分の境目の自毛(本人の頭部に成育している自然の頭髪)に、上記の止め具8をスナップ型テープ6を上向にしてクリップ7で止める。そして、同図(a) に示したかつら4を、同図(d) に示すように上下を返して地裏1の周辺に取り付けてある一方のスナップ型テープ5を上記の止め具8のスナップ型テープ6にそれぞれ押し当ててかつら4を頭部に装着する。しかし、この方法は地肌に当たるクリップ7が不自然であるため装着当人にとって鬱とうしく、装着感の良いものではなかった。
【0003】これに代わる方法として、両面テープを用い、この両面テープの一面を地肌に直接貼着し、他面にかつらの裏地を貼着して、かつらを頭部に固定する方法も用いられる。また、かつらの裏地の縁に自毛を結びつけ、この自毛の結び目を外科用の糊剤等を用いて固定する方法もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の両面テープを用いる方法、又は自毛を結びつけて結び目を糊剤で固定する方法のいずれの場合も、自毛が成長して整髪すべき時期になると、両面テープであれば、これを除去し、他方、自毛結びであれば、これを自由にして一旦ほどかねばならない。
【0005】この場合、いずれも溶剤を用いて糊剤を溶解する。そして多人数の顧客にこのようなかつら着脱の処置を行う技士は、自然に揮発する溶剤を多量に吸入する。ところで溶解力の強力な溶剤は毒性が強く且つ揮発性も強い。したがって、技士は肝臓や腎臓に障害を起こしやすい。
【0006】このことを避けるため、通常は、例えばアセトンなどの毒性の弱い溶剤を用いるが、これらは溶解力も弱く、その分、糊剤による粘着性の解除に時間がかかる。したがって、かつら着脱の処置に手数がかかり、作業の能率の向上に支障をきたすという問題があった。
【0007】本発明の課題は、上記従来の実情に鑑み、かつらの着脱が容易なかつら装着部の形成方法及びかつら装着方法を実現することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】先ず、第1の発明のかつら装着部の形成方法は、二条の紐部材を自毛に編み込むことによって頭部にかつらの装着台座を形成する。
【0009】上記二条の紐部材は、例えば請求項2記載のように、何れか一条又は二条ともに複数の一方の係合部材を取り付ける。また、例えば請求項4記載のように、伸縮性を有する。
【0010】また、上記装着台座は、例えば請求項3記載のように、上記二条の紐部材と、順次近傍に隣接する一本又は複数本の自毛とを用い、これら自毛の根元部分から逐次編み込みを行うことにより頭皮に添って形成する。
【0011】次に、第2の発明のかつら装着方法は、かつらの裏面の適宜の位置に上記一方の係合部材に対応する他方の係合部材を取り付け、該他方の係合部材を、上記のかつら装着部の形成方法により形成されたかつら装着部に配置された一方の係合部材に係合させることにより上記かつらを頭部に固定する。
【0012】上記一方の係合部材に対応する他方の係合部材は、例えば請求項6記載のように、かつらの裏面の適宜の位置に取り付けた伸縮性部材に取り付ける。また、例えば請求項7記載のように、櫛状又は箆状の部材で構成し、これを上記かつら装着部に形成される適宜の間隙に差し込むようにする。
【0013】
【作用】第1の発明のかつら装着部の形成方法は、例えば伸縮性を有する二条の紐部材を自毛に編み込むことによって頭部にかつらの装着台座が形成され、例えばこれら二条の紐部材の何れか一条又は二条ともに複数の一方の係合部材が取り付けられる。
【0014】これによって、自毛も構成要素となって頭部に違和感のない台座によるかつら装着部が形成され、自毛が成長しても紐部材の収縮によって台座の密着性が保たれる。
【0015】第2の発明のかつら装着方法は、かつらの裏面の適宜の位置に上記一方の係合部材に対応する他方の係合部材が直接又は伸縮性部材を介して取り付けられる。そして、これら他方の係合部材が上記かつら装着部の一方の係合部材に係合させてかつらを頭部に固定する。また、例えば他方の係合部材の代わりに櫛状又は箆状の部材を取り付け、これを上記かつら装着部に形成される適宜の間隙に差し込む。
【0016】これによって、かつらの着脱が容易になり、また自毛が成長しても直ちに装着部を形成し直さなくても頭部に密着した状態の装着を継続できる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照しながら詳述する。図1は、一実施例に係わるかつら装着台座の形成方法を示す図である。同図に示すように、かつら装着台座10は、二条の紐部材11(11−1、11−2)と、複数の自毛12とを用いて三編状に編み、これを順次近傍に隣接する複数の自毛を用いて繰り返すことにより形成する。三編みの終端13は二条の紐部材11を例えば撚るようにして自毛のほつれを防止したうえ結ぶ等して固定する。この三編みによる装着台座10は、逐次自毛の根元部分から編み込みを行うことにより頭皮に添って形成する。
【0018】図2は、この装着台座10の完成図である。同図に示すように、装着台座10は、頭部の自毛の無い部分14の周囲に沿って構成され、かつら装着部を形成する。このかつら装着部は、紐部材11と共に自毛も装着台座10の構成要素となっているため、女子の髪型の一種である三編み同様に頭部における違和感がなく、頭部によく馴染むという利点がある。
【0019】この装着台座10の二条の紐部材11は、そのままの状態でもよく、また、必要により何れか一条又は二条ともに複数の一方の係合部材を取り付けるようにしてもよい。係合部材を取り付ける場合は、係合部材を装着台座の完成後に接着剤等によって取り付けてもよく、予め紐部材11に取り付けておくようにしてもよい。
【0020】また紐部材11は、天然ゴム、合成ゴム、ポリウレタン等からなる伸縮性を有する部材で構成するようにしてもよい。このように構成すると、自毛が成長してきたとき、紐部材11の収縮によって装着台座10が内側に締まり、したがって、装着台座10が頭皮から遊離することがなく、これに装着したかつらを快適に保持できる。
【0021】図3(a),(b),(c) に、上記一方の係合部材の取り付けの例を示す。同図(a) は二条の紐部材11共にフック型係合部材15を取り付けた状態を示している。また、同図(b) は一方の紐部材11−1には何らの他部材をも取り付けず、他方の紐部材11−2にのみフック型係合部材15を取り付けている。これによって、図2に示す装着台座10に、例えばフック型係合部材15が配設される。
【0022】このように紐部材11に取り付ける係合部材は、同図(a),(b) に示すフック型係合部材15のようにオス型係合部材でもよく、又は同図(c) に示す輪型係合部材16のようにメス型係合部材であってもよい。いずれの場合も、紐部材11に一方の係合部材を取り付け、かつらには上記一方の係合部材に対応する他方の係合部材を取り付けるようにすればよい。
【0023】尚、同図(b) に示す一方の紐部材11−1に何ら他部材を取り付けない構成にしたときは、装着台座10を解除するとき、上記紐部材11−1を三編み状態から容易に引き抜くことができる。このように紐部材11−1を三編み状態から引き抜くと、図1から明らかなように、残る紐部材11−2と自毛12とは編まれた状態でも、また撚られた状態でもなく、単に並んで接しているのみであるから、装着台座10は簡単に解除されるという利点がある。
【0024】図4は、上記かつら装着部の装着台座10に取り付けるかつらの例を示す図である。同図に示すかつら17は、頭部のつむじを中心とした部分に用いるかつらの例である。このかつら17は、天然又は人口毛18を多数、裏地19に植毛して形成してある。そして、かつらのつむじ部分に、シリコン樹脂膜等からなる小片20に植毛したものを配置してある。このかつら17の裏地19の縁等の適宜な位置に、装着台座10の紐部材11に取り付けた係合部材に対応する他方の係合部材、例えば輪型係合部材16を取り付ける。この取り付けは、かつら17の裏地19の縁等に直接取り付けてもよく、また、天然ゴム、合成ゴム、ポリウレタン等適宜の伸縮部材を介して取り付けるようにしてもよい。
【0025】このようにして、かつら17に取り付けた例えば輪型係合部材16に、図2に示す装着台座10に取り付けられているフック型係合部材15を差し込んで係合させ、これによって、かつら17を装着台座10(かつら装着部)に固定する。
【0026】尚、上述した実施例では、係合部材としてフック型係合部材15と輪型係合部材16の場合を示しているが、これに限ることなく、互いに係合する部材であれば、どのような形状のものであってもよい。
【0027】図5に、他の係合部材の例を示す。同図(a) は、いわゆるマジックテープと称されるスナップ型接合テープのフック側(又はループ側)を小片21に裁断して紐部材11に取り付けた例を示している。この場合も、紐部材11には、同図に示すように、いずれか一方のみにテープ小片21を取り付けるようにしてもよく、また、両方の紐部材11にテープ小片21を取り付けるようにしてもよい。また、同図(b) に示すように、テープ小片21を平行する二条の紐部材11に取り付けるようにしてもよい。
【0028】そして、かつら17には、ループ側(又はフック側)のテープ小片を取り付けるようにする。図6に、さらに他の係合部材の例を示す。同図(a) は、金属スナップボタンのオス側22aを、二条の紐部材11に取り付けた例であり、同図(b) は、金属スナップボタンのメス側22bを、二条の紐部材11に取り付けた例である。
【0029】同図(a) に示すオス側22aを装着台座10に配設する場合は、同図(b) に示すメス側22bをかつら17に取り付ける。また、同図(b) に示すメス側22bを装着台座10に配設する場合は、同図(a) に示すオス側22aをかつら17に取り付ける。
【0030】次に、図7(a),(b) に、装着台座10に係合部材が取り付けられていない場合に、この装着台座10にかつら17を取り付けるための係合部材の構成例を示す。同図(a) は箆状部材23を紐部材11に取り付けた例を示し、同図(b) は櫛状部材24を紐部材11に取り付けた例を示している。
【0031】紐部材11には伸縮性のあるものを用い、これら箆状部材23又は櫛状部材24を、かつら17の装着台座10に対しやや内側になる位置に紐部材11を介して取り付ける。そして、装着台座10によって頭皮との間に形成される間隙に外側から差し込むようにして、かつら17を装着台座10に固定する。勿論、このようなかつら17を、図3、図5又は図6に示す係合部材が既に取り付けられている装着台座10に用いてもよい。
【0032】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によれば、自毛も構成要素とした装着台座を形成するので、頭部に違和感のない装着台座を構成することが可能となる。また、この装着台座に一方の係合部材を配置するようにしたので、かつらに他方の係合部材を取り付けることにより、かつらを装着台座に着脱することが容易となり、したがって、技士による着脱処置の作業能率が向上しその分顧客サービスの内容を充実させることができるようになる。また、溶剤を用いないので、揮発する溶剤を吸入することが無くなり、従って技士の健康を良好に保ことができるようになる。また、係合部材が取り付けられていない装着台座にも、簡単な形状の係合部材をかつらに取り付けることによって、かつらを装着台座に装着できるので、技士の手を煩わすことなく顧客が自分で着脱することが容易となり、面倒がなく便利である。




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013