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発明の名称 部分かつら及びこれらを組み合わせたかつら
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平7−229009
公開日 平成7年(1995)8月29日
出願番号 特願平6−17221
出願日 平成6年(1994)2月14日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】大菅 義之
発明者 川口 陵弘
要約 目的
自然な生え際に見え且つ手軽に着用できるかつらを提供する。

構成
先ず部分かつらを作る。部分かつらは、網目状の基布11と、基布11の網目に結ばれた毛髪対12a、12bと、基布11の下面に塗布され毛髪対の引き出し方向を固定する糊剤13で構成される。額生え際用部分かつらは、二本掛けで結んだ毛髪対を垂直に引き出した形状のみのものから成る。つむじ用かつらは、二本掛けで結んだ毛髪対を直角以外の所定の方向に引き出した形状のみのものから成る。ふくよか形かつらは、一本掛けで結んだ毛髪対を互いに異なる方向へ引き出した形状のみのものから成る。すそ形かつらは、基布に寝かせて並べ接着した形状のみのものから成る。これらを着用部位に合わせて適宜の形状に裁断し組み合わせて1個のかつらを作成する。
特許請求の範囲
【請求項1】複数の毛髪対が夫々基布に結び付けられて植毛され該基布面に対し垂直な方向に平行して引き出されその引き出された垂直な方向が該基布面に対し固定されていることを特徴とする部分かつら。
【請求項2】複数の毛髪対が夫々基布に結び付けられて植毛され該基布面に対し鋭角又は鈍角となる方向に平行して引き出されその引き出された鋭角又は鈍角となる方向が該基布面に対し固定されていることを特徴とする部分かつら。
【請求項3】複数の毛髪対が夫々基布に結び付けられて植毛され該基布面に対し対の毛髪が互いに異なる方向に固定されていることを特徴とする部分かつら。
【請求項4】前記基布は多数の目を形成するネット状の編み地または薄地織物を構成する編織組織からなることを特徴とする請求項1、2又は3記載の部分かつら。
【請求項5】前記毛髪対は、前記基布の編織組織に結び付けられ、前記基布下面において結び目を樹脂又は糊材で固定されることにより、該毛髪対の引き出し方向が固定されることを特徴とする請求項4記載の部分かつら。
【請求項6】前記毛髪対は、前記基布の編織組織に結び付けられ、前記基布上面において樹脂層を介して結び目を固定されることにより、該毛髪対の引き出し方向が固定されることを特徴とする請求項4記載の部分かつら。
【請求項7】所定の厚さと幅をもって平行に引き揃えた複数の毛髪を根元方向へ適宜にずらしながら基布面に貼付し、該基布面の余白部分を前記貼付された最上部の毛髪根元方向へ折り返して接着したことを特徴とする部分かつら。
【請求項8】請求項1、2、3、4、5、6又は7記載の部分かつらを組み合わせ夫々交換可能に互いに係止して成るかつら。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、頭部に装着するかつらの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、人の頭部に装着するかつらがある。これらのかつら地、すなわち人工皮膚に人工毛(人造または自然の毛髪を加工したもの)を植毛する方法には、例えば図6(a),(b),(c) に示すように、各種の方法がある。同図(a) は、いわゆるV植毛といわれる方法であり、人工皮膚1に人工毛2をV字形に挿通しただけのものである。この方法は植毛作業が簡単ではあるが人工皮膚1に植えた人工毛2が抜け易いという欠点がある。この欠点を補うものとして、同図(b) に示すように、人工毛2を二つ折りにし、その折った方を先端にして人工皮膚1をくぐらせ、そのくぐり抜けた先端の輪に、くぐり残した二本の端部の一本のみを通して締めつける一本掛けといわれる方法や同図(c) に示すように、二本の端部を二本そのまま通して締めつける二本掛けといわれる方法で人工毛2を人工皮膚1に結び付ける方法がある。
【0003】人口皮膚の強度はそれほど強いものではないから、これらの方法では、人工毛2の結び目が人口皮膚を切り裂いて脱落してしまわないよう、人口皮膚の下を潜らせる人工毛2の結び目の差し渡し長さaを大きくする必要がある。したがって、これでは結び目が大きく目立ち過ぎて生え際などに用いることができない。
【0004】また、図7に示すように、ネット地1′に、人工毛2を結びつける植毛し頭皮3に固定する方式もある。ネット地は比較的強度があるから、人工毛2を良く保持するが、この方式による植毛は、結び目が回転しやすいため人工毛2の立つ方向が一定しないという欠点がある。またさらに、結び目が移動しやすいため当初設定した植毛密度が容易に変化してしまうという問題もあった。
【0005】これらの問題を解決するものとして、図8に示すように、布地1aとシリコン樹脂層1bを貼着剤1cで張り合わせて作ったかつら地に、人工毛2をV植毛した上で、裏面にゴム系の糊剤1dを幾層にも塗布して人工毛2を抜けないように固着するという方法が知られている。
【0006】いずれにしても、このようにして植毛の完成したかつらは、例えば図9(a) に示すように、かつら4の地裏1の周辺にいわゆるマジックテープ(登録商標)などのスナップ型テープ5(オス又はメス)を貼り付ける。そして、例えば同図(b) に示すように、スナップ型テープ6(メス又はオス)とクリップ7とを組み合わせて成る止め具8を適宜の数だけ用意する。次に、同図(c) に示すように、かつら4を装着する人の毛髪の有る部分と無い部分の境目の自毛(本人の頭部に成育している自然の頭髪)に、上記の止め具8をスナップ型テープ6を上向にしてクリップ7で止める。そして、同図(a) に示したかつら4を、同図(d) に示すように上下を返して地裏1の周辺に取り付けてある一方のスナップ型テープ5を上記の止め具8のスナップ型テープ6にそれぞれ押し当ててかつら4を頭部に装着する。このかつら4の装着方法としては、両面テープを用いて地肌に直接貼着する方法も用いられる。
【0007】上述した図6(a) や図8に示す方法によるかつらは、主としてシリコン樹脂からなるかつら地1、又は1bが、色・艶ともに極めて自然の皮膚に似た風合にでき上がるので、自毛による髪型の場合でも地肌が出る部分となる頭部中央のつむじや、分け目部分に用いられることが多い。また、図7に示す方法による植毛は、どちらかといえば、かつらではなく増毛装具に用いられ、多数人工毛2を植毛したネット地1′を自毛の薄くなった頭部に取り付け、薄い自毛と混合して毛髪を増毛する場合に用いられることが多い。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、経験によれば、人の頭髪は頭の中央から薄くなっていく場合と頭の前方から即ち額の上から薄くなっていく場合とに大きく分けられる。上述したかつらは、いずれの場合も、かつらを頭部の中央に用いる場合は、かつらを取り付けた後、人工毛を自然の髪型に整髪するだけで人工皮膚の周辺部やネット地が植毛した人工毛で被われて隠れるので問題はない。しかし、これを額の生え際に用いる場合は、人工毛を額の前方に垂らすなどして、生え際に在る人工皮膚の縁やネット地を隠さねばならない。
【0009】通常、自毛の場合、一般に若い人ほど前髪を額の前に垂らす髪型を好むから、かつらを用いても自毛とかつらの区別はつけにくいが、中年過ぎになると頭髪を例えば七三(しちさん)に分けて前髪を後方に撫で付けるか、頭髪を全て後方向になでつけるいわゆるオールバックの髪型にしている場合が多くなる。
【0010】しかしながら、かつらは、従来増毛効果のみに重点を置き、毛さえ豊富で全体が隠れるようであればそれで良いという発想の下に作成されていた為に、オールバックの髪型で自毛同様の生え際に見え且つ手軽に着用できるようなかつらは存在しなかった。
【0011】撮影などに使用されるかつらの生え際は、かつらを着用した上から蝋や樹脂などを生え際に塗りこめて着色して人工毛の根元をできるだけ自然に見えるようにしているが、使用するに手数が掛かりすぎるばかりでなく、破損しやすい構造であるため、一般の人には実用にならないという問題があった。
【0012】本発明の課題は、上記従来の実情に鑑み、自然な生え際に見え、植毛の密度や植毛の立つ方向に変動がなく、且つ手軽に着用できるかつらを提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の部分かつらは、複数の毛髪対が夫々基布に結び付けられて植毛され該基布面に対し垂直な方向に平行して引き出されその引き出された垂直な方向が該基布面に対し固定されているように構成する。
【0014】請求項2記載の発明の部分かつらは、複数の毛髪対が夫々基布に結び付けられて植毛され該基布面に対し鋭角又は鈍角となる方向に平行して引き出されその引き出された鋭角又は鈍角となる方向が該基布面に対し固定されているように構成する。
【0015】請求項3記載の発明の部分かつらは、複数の毛髪対が夫々基布に結び付けられて植毛され該基布面に対し対の毛髪が互いに異なる方向に固定されているように構成する。
【0016】上記毛髪対は、例えば人毛又はアクリル、ポリエステル、ポリアミド系の人造繊維などから成り、上記基布は、例えば請求項4記載のように、絹又は人工繊維などにより編織された天竺、細布など多数の目を形成するネット状の編み地または薄地織物を構成する編織組織からなる。
【0017】また、上記基布面に対する毛髪対の引き出し方向の固定は、上記基布の編織組織に結び付けられ、例えば請求項5記載のように、上記基布下面において結び目をゴム系の樹脂又は糊材で固定することによるか、又は、例えば請求項6記載のように、上記基布上面でウレタンなどの樹脂層を介して固定することによる。
【0018】次に、請求項7記載の発明の部分かつらは、所定の厚さと幅をもって平行に引き揃えた複数の毛髪を根元方向へ適宜にずらしながら基布面に貼付し、該基布面の余白部分を上記貼付された最上部の毛髪根元方向へ折り返して接着して構成する。
【0019】そして、請求項8記載の発明のかつらは、請求項1、2、3、4、5、6又は7記載の部分かつらを組み合わせ夫々交換可能に互いに係止して構成する。
【0020】
【作用】第1の発明の部分かつらは、夫々基布に結び付けられて植毛された複数の毛髪対が基布面に対し垂直な方向に固定されている。これにより、額や分け目の生え際などを自然な形で人工的に形成できる。
【0021】第2の発明の部分かつらは、夫々基布に結び付けられて植毛された複数の毛髪対が基布面に対し鋭角又は鈍角となる方向に固定されている。これにより、揉み上げやつむじの生え際などを自然な形で人工的に形成できる。
【0022】第3の発明の部分かつらは、夫々基布に結び付けられて植毛された複数の毛髪対が基布面に対し対の毛髪が互いに異なる方向に固定されている。これにより、ふくよかな毛髪を自然な形で人工的に形成できる。
【0023】第4の発明の部分かつらは、所定の厚さと幅をもって平行に引き揃え順次重ねて基布面に貼付された毛髪根元部分が両側とも基布で被われる。これにより、長髪のすそなどを自然な形で人工的に形成できる。
【0024】第5の発明のかつらは、上記第1、第2、第3又は第4の発明の部分かつらが夫々交換可能に組み合わせて互いに係止して構成される。これにより、どのような部位をも自然に見せることのできるかつらを容易に作成できる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照しながら詳述する。図1(a) は、一実施例に係わる部分かつらの一部断面図である。同図に示す部分かつらは、図2(a) に示すように網目状を形成する基布11と、この基布11の網目に二本掛けで結び付けられて基布11の面に対し垂直方向に引き出された人工の毛髪対12a、12bと、この毛髪対12a、12bの上記二本掛けの結び目を、図1(a) に示すように基布11の下面で固着して植毛方向を固定しているゴムなどの糊剤13から形成されている。
【0026】上記基布11は、絹又はポリエステル、ポリアミド系など太さが数デニールの化学繊維などの素材を用い、ゲージの細かい天竺編みなどネット状の薄いニット地、或いは紗や呂などに似た打ち込みの浅い薄地で比較的目の粗い織物地からなっている。この基布11は、例えば女性のストッキングの例でも明らかなように、生地の色彩を地肌に合わせて適宜に選択すれば、着用していることが容易に判別できないほど地肌に似せた風合に設定することができる。この基布11の網目密度は、例えば1cm(センチメートル)当たりおよそ10個の網目が形成されるように極めて細かに構成する。勿論、粗密の度合いは、これに限ることなく、適宜でよい。
【0027】また、上記毛髪対12a、12bは、人毛から成る一本の毛、又はアクリル、ポリエステル、ポリアミド系の樹脂などから成るモノフィラメントを黒又はその他の色に例えば原液染めによって着色し紡出したものを使用する。この毛髪対は十分に細いものを使用すれば上記結び目も十分に小さくなり、外見上では基布11から直接生えているように形成することができる。また、上記網目1個に1対の毛髪対12a、12bを植毛すると、上述したように網目密度が細かいことに加えて、人工毛が対になっているので密生感が得られ、あたかも自然の自毛の如くに観察される。
【0028】このような多数の毛髪対12a、12bを基布11に二本掛け植毛した同図(a) の部分かつら(同図(a) は構成を分かりやすく示すため全ての目に植毛したものを示してはいない)を、まず、図2(b) に示すように、毛髪を下に垂らし基布11の裏面を上に向けて不図示の支持具で適宜に張設支持した状態にする。同図に示すように、植毛された毛髪対12a、12bは自重で垂直に垂れ下がり、基布11の面に対し垂直に引き出された状態を維持する。この状態で、基布11の裏面に、例えばトルエン、ベンゼンなどの溶剤に溶解した天然ゴム、合成ゴム、或いはウレタン係などの糊剤13を刷子などを用いて一面に塗布し、これを乾燥させて、かつらを完成する。これにより、基布11の面に対し垂直な毛髪対12a、12bの結び目の状態が固定され、したがって植毛の向きが固定される。
【0029】また、上記かつらの基布11を一定角度に傾けて支持具で張設支持し、毛髪対12a、12bを櫛などで下方にすいて、上記基布11を傾けた分、毛髪対12a、12bが基布11面に対して鋭角又は鈍角となる傾きを形成するよう強制的に整髪した後、上述した糊剤13を塗布して乾燥させると、基布11面に垂直とは別な角度で毛髪対12a、12bが一定方向に平行に揃ったまま、その向きが固定される。
【0030】次に、同図(b) は、上記実施例の変形例であり、二本掛けした毛髪対12a、12bを斜め方向に引き出した状態を示している。この状態は、植毛針(不図示)を基布11に斜めに差し込んで植毛操作することにより容易に達成される。この場合も、糊剤13は、基布11の面に対し斜めに引き出された毛髪対12a、12bの結び目の状態を固定して植毛の向きを固定している。
【0031】また、同図(c) は、他の変形例であり、毛髪対12a、12bの向きが互いに異なる部分かつらの一部断面図である。同図に示すように、この部分かつらも、上記同様の素材及び構成の基布11、人工の毛髪対12a、12b、及びゴム層13から成っている。但しこの例では、毛髪対12a、12bは基布11に一本掛けで結ばれている。このため対の毛髪のうち一本掛けされた毛髪12aは、一本掛けされた結び目(二つ折りの先端ループ)の方向に傾斜して引き出され、一方、結び目から自由な方の毛髪12bは、他の方角を向いている。このようにして植毛の完成したかつらの基布11の裏面に溶融した糊剤13を一面に塗布して乾燥させる。この糊剤13の塗布及び乾燥の方法は上記同様であり、植毛後、結び目の緩まぬ内に行うことにより、多少自重で垂れ下がることがあっても上記引き出し方向の異なる状態のまま固定することができる。
【0032】上記いずれの部分かつらの場合も、出来上がった人工皮膚(基布11及び糊剤13)は極めて薄く、前述したように色相も地肌と全く同様な色合いに作ることができるので、装着した人工皮膚部分を外部から直接見ても、よほど近接して確認しない限りは人工皮膚か地肌であるか判然としない程度に構成できる。
【0033】続いて、図3(a) に、他の実施例に係わる部分かつらの一部断面図を示す。同図に示すように、この部分かつらは、網目状を形成する基布11と、この基布11に一様に貼着している被膜部材14、基布11の網目に二本掛けで結び付けられて基布11の面に対し垂直方向に引き出された人工の毛髪対12a、12bとで構成される。上記基布11に貼着している被膜部材14は、例えば透明の、又は基布11と同色のウレタン樹脂シートなどである。この被膜部材14は、基布11の伸縮を止める働きをすると共に基布11の面に対し垂直に引き出された毛髪対12a、12bの向きを固定する。
【0034】この第2の実施例による部分かつらも、人工皮膚(基布11及び被膜部材14)は極めて薄く、またこの場合も、地肌と全く同様な色合いに作ることができるので、装着した人工皮膚部分を外部から直接見ても、よほど近接しない限りは人工皮膚であるとは判明しない。
【0035】同図(b) は、上記構成の実施例における変形例であり、二本掛けした毛髪対12a、12bを斜め方向に引き出した状態を示している。これ状態も植毛針を基布11に斜めに差し込んで植毛操作することにより容易に達成される。この場合も、被膜部材14は、基布11の面に対し斜めに引き出された毛髪対12a、12bの結び目の状態を固定して植毛の向きを固定している。
【0036】同図(c) は、他の変形例である。毛髪対12a、12bは基布11に一本掛けで結ばれ、毛髪対12a、12bの向きが互いに異なる向きに引き出されている。この場合も、被膜部材14は、毛髪対12a、12bの結び目の状態を固定して互いに異なる植毛の向きを固定している。
【0037】このように、毛髪対12a、12bを任意の向きに平行して、又は互いに異なる向きに引き出して、その向きを基布11の下面でゴムなどの糊剤13で固定するか又は基布11の上面でウレタンなどの樹脂膜14によって固定する方法によって各種の部分かつらを作成する。
【0038】上述した人工毛が基布に垂直に引き出されて固定された生え際形(又は分け目形)部分かつら、人工毛が基布に斜め方向に引き出されて固定された揉み上げ形(又はつむじ形)部分かつら、及び対の人工毛が互いに異なる方向に引き出されて固定されたふくよか形部分かつらを、それぞれ基布11を適宜の形状に裁断することによって所望の装着部分に適合するように形成する。これらを、生え際形(又は分け目形)部分かつらを生え際又は分け目部分に配設し、揉み上げ形(又はつむじ形)部分かつらを揉み上げ又はつむじ部分に配設し、ふくよか形部分かつらを頭頂部分に配設するなどして組み合わせて配置し、いわゆるマジックテープや、ホック、ファスナー、スナップファスナー、安全ピン、縫合等によって互いに係止し、1個のかつらを完成させる。このかつらは、部分的に損傷した場合は、その損傷した部分かつらの係止を解除し、新たな同種類の部分かつらを元のように係止し直すことによって、容易に補修することができる。
【0039】続いて、図4(a),(b) に、第3の実施例に係わる部分かつらを示す。この部分かつらは、同図(a) に示すように、適宜の大きさの基布11′に、その縦方向に平行に基布1′の地が隠れる程度に人工毛2を並べ、その根元部分を基布1′に接着する。更に同程度の数の同程度の長さの人工毛2を、基布11′の上(図では斜め左上)方向に少しずらして先に接着した人工毛2の上に重ね、その根元部分を基布1′に接着する。これを適宜に繰り返して所望の形をした長髪のすその形状が出来上がる。このとき同図(b) に示すように、上記基布11′の上部余白11′aを折り返して最上部の人工毛2の根元部分に重ねて接着する。この基布11′a部分の裏表に、特には図示しないが両面テープをそれぞれ配設する。これによって、このすそ形部分かつらを、上記他の部分かつらと組み合わせたかつらの内側の適宜の位置に貼着することができると共に、他方の面に配設された両面テープで、装着者の地肌に固定することができる。勿論、すそ形部分かつらの他のかつら部分への連結は、両面テープに限らず上述した方式により他の部分かつらと係止するようにしてよい。また、完成した組み合わせかつらの頭部への装着も、両面テープに限らず、例えば外科用接着剤などの接着剤、図9(b) に示したような止め具、ピン、結着などによる方法で装着してよい。
【0040】図5は、このようなかつらを装着した状態を示す図である。実線楕円印A、B、C、Dで囲んで示す部分は、それぞれ生え際形部分かつら、ふくよか形部分かつら、前部が分け目形部分かつらで後部がつむじ形部分かつら、そして、すそ形部分かつらを組み合わせて形成したものである。同図に示すように、額の生え際を自毛の場合と同様に後ろに撫で付けている。このかつらは、人工毛の植毛方向が、それぞれ固定されているので、風などが吹いて形が崩れても指先などで簡単になぞるだけで容易に元の状態に戻り、あたかも自毛の如き感じを味わうことができる。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、それぞれの着用部位に応じた毛髪の生え方に合わせて人工毛の植毛方向を固定することができるので、オールバックなどの外部に生え際が見える髪型であっても自然な生え際に見せることができ、したがって、好みの髪型を変更することなくかつらを着用できて便利である。また、かつらを始めから一体に形成するのではなく、植毛方向の異なる部分かつらを組み合わせ、これらを連結することによって作るので、注文に応じて迅速に制作ができ、したがって、一般の顧客は勿論のこと、撮影用など急ぎの需要にも容易に対応でき便利であると共に顧客に喜ばれる。また、組み合わせて連結してあるので、かつらが損傷しても、損傷部分の部分かつらを連結し直すだけで容易に補修ができ、したがって、着用中の顧客に不自由な思いをさせる時間を短縮できて顧客に喜ばれる。また、軽量であるため、止め具、ピン、結着などによる方法に限らず両面テープで地肌に固定するだけでも使用できるので、手軽に着用できて便利である。




 

 


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