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発明の名称 装着部材及びこれを用いた頭飾品装着方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平7−118907
公開日 平成7年(1995)5月9日
出願番号 特願平5−262815
出願日 平成5年(1993)10月20日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】大菅 義之
発明者 杉浦 誠
要約 目的
頭飾品の把持を簡単により早く行え且つそのまま繰り返し使用できる装着部材及びこれを用いた頭飾品装着方法を実現する。

構成
装着部材1は、弾性体からなる緊束部材1aと、この緊束部材1aの中央を貫通する繊維部材2とからなる。頭飾品装着方法は、増毛装具を例として、先ず、増毛装具3を頭部に載置し、その装着部3c′を挟持するよう複数の自毛6を引き出し、それらの先端部を繊維部材2の輪2a内に引き入れ、輪2aを矢印B方向へ緊束部材1aから引き抜いて、装着部3c′を挟持する複数の自毛6の先端部分を緊束部材1aに挿通させる。然る後、上記緊束部材1aを装着部3c′まで移動させ、装着部3c′を挟持する複数の自毛6を緊束して増毛装具を地肌5に固定する。自毛6が成育して伸びるに応じ緊束部材1aを自毛6の付根方向へ移動させ、浮き上がった装着部3c′を地肌5に密着させる。
特許請求の範囲
【請求項1】 弾性体からなる緊束部材と、一端又は両端に輪を形成し中央部が引き抜き自在に少なくとも1個の前記緊束部材を貫通する繊維部材と、からなることを特徴とする装着部材。
【請求項2】 前記繊維部材は、一端に輪を形成し他端に把手を固着してなることを特徴とする請求項1記載の装着部材。
【請求項3】 頭飾品の装着部を毛髪の付根近傍に保持させ、該毛髪を請求項1又は2記載の装着部材を構成する繊維部材の輪内に引き入れた後、前記繊維部材を前記輪を形成している端部とは反対の端部方向へ前記緊束部材から引き抜くことにより、前記輪内に引き入れた毛髪と共に前記輪を前記緊束部材から引き抜いて前記装着部を保持する毛髪を前記緊束部材に挿通させ、さらに上記毛髪により保持されている前記頭飾品の装着部まで前記緊束部材を移動させて、前記緊束部材により前記頭飾品の装着部を保持する毛髪を緊束して固定することを特徴とする頭飾品装着方法。
【請求項4】 前記頭飾品の装着部を複数の毛髪によって挟持させることにより前記頭飾品を毛髪の付根近傍に保持させることを特徴とする請求項4記載の頭飾品装着方法。
【請求項5】 前記頭飾品の装着部を少なくとも1本の毛髪によって結束することにより前記頭飾品を毛髪の付根近傍に保持させることを特徴とする請求項3記載の頭飾品装着方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、頭部に頭飾品を装着するための装着部材及びこれを用いた頭飾品装着方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、人の頭部を飾る多数の装飾品がある。例えば、鬘、部分鬘、リボン、バレッタ、ビーズ等である。中でも専門技士でなければ装着不可能な装飾品が多数利用されている。また、人工毛(人造または自然の毛髪を加工したもの)を自毛(本人の頭部に成育している自然の頭髪)と渾然一体化させて見た目に自毛が増えたかの如く形成する増毛法においては、専門技士による施術が必須である。これら頭飾品及び増毛法の人工毛(以下、増毛装具という)では、対象となる頭部の毛髪の多少に応じて、1本又は数本の人工毛のみからなるもの、多数の人工毛を取り付けた1本の透明糸で構成したもの、多数の人工毛を取り付けたネットで構成したもの、或いは部分鬘とネット状の増毛装具とを一体に構成したもの等が実用化されている。
【0003】ところで、頭飾品の制作では、その装着時、装着の仕組みを知らない者にとっては、どのような方法で装着されているのか外部からは分からないように止め具の構成に腐心する。例えば鬘のように頭部全体を覆うものは被ること自体により頭部に固定されるから問題ないが、リボン、バレッタ、部分鬘などのように頭部の一部に取り付けるものは、固定のために頭髪を把持するクリップやピンが頭飾品本体裏面に隠れるように配設される。また、バレッタには止め具のピンが飾りの一部となるよう配慮されているものもある。ビーズ等の数が多数で且つ極めて小さな装飾品では、よほど近接して観察しないと判別できないほど極細の素材からなるネットにビーズを取り付け、そのネットを被ることにより多数のビーズを頭部に固定する。
【0004】これらは、いずれも着用者自身で装着可能なものであるが、専門の技士によってのみ装着可能な増毛装具の場合は、特に外部からは分からないように装着方法が配慮されている。例えば、1本又は数本の人工毛のみから成るものでは、自毛の根元に結着する。また、人工毛を取り付けた1本の透明糸で構成したものは、外科用接着剤で直接自毛の根元に接着する。また、人工毛を取り付けたネットで構成したものは、これを皮膚に当接させ、このネットの外縁部を自毛で結び付け、その結び目を外科用接着剤で固定する。また、部分鬘とネット状の増毛装具とを一体に構成したものは、クリップ、接着、自毛結び等の方法を併用することが多い。特に自毛で結んで固定する方法は、止め具を用いないことに加えて、結びに用いる頭髪(自毛)が極めて細いことから固定部分が目立たない利点がある。そのうえ、頭髪(自毛)は極めて丈夫な天然素材であることから何らの支障もなく安心して活用できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、自毛結びに活用される頭髪は回りの頭髪と共に日夜成育伸長する。通常、頭髪は一ヶ月当たり1cm以上伸びるとされており、日時の経過と共に自毛結びによる固定部分が頭髪の伸びた分だけ浮き上がる。したがって、例えば増毛装具では、全体が頭部に浮き上がってこのままでは使用上具合が悪くなる。このため、定期的に自毛の結び位置を付根部分に移動させてやらわねばならない。この移動は専門の技士によってなされる。すなわち、まず、溶剤等を用いて結び目の外科用接着剤を溶解させ、次にその結び目をほどいて新たに結び直すことにより自毛の結び替えを行って、自毛の結び位置を付根部分に移動させる。
【0006】このように、自毛結びが装着者本人で出来るような技術ではないため、増毛装具は専門の技士による継続する取り付け技術の提供を伴って販売される。ところで、技士にとって自毛結びの技術は熟練を要するばかりでなく極めて手数のかかる仕事であり、したがって無視できない技術料の負担をユーザにかけてしまうという問題があった。
【0007】本発明は、上記従来の実情に鑑み、自毛による頭飾品の把持を、簡単により早く行え且つ繰り返し把持位置の移動ができる装着部材及びこれを用いた頭飾品装着方法を実現することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の装着部材では、緊束部材は、例えば合成ゴム等の弾性体からなる。そして繊維部材は、例えばポリアミド・モノフィラメント等からなり、一端又は両端に輪を形成し中央部が引き抜き自在に少なくとも1個の上記緊束部材を貫通する。上記繊維部材は、例えば請求項2記載のように、一端に輪を形成し他端に把手を固着する構成としてもよい。
【0009】請求項3記載の発明の頭飾品装着方法は、頭飾品の装着部を毛髪の付根近傍に保持させ、該毛髪を上記装着部材を構成する繊維部材の輪内に引き入れた後、繊維部材を輪を形成している端部とは反対の端部方向へ緊束部材から引き抜くことにより、輪内に引き入れた毛髪と共に輪を緊束部材から引き抜いて上記装着部を保持する毛髪を緊束部材に挿通させ、さらに上記毛髪により保持されている頭飾品の装着部まで緊束部材を移動させて、緊束部材により頭飾品の装着部を保持する毛髪を緊束して固定する。
【0010】上記頭飾品を毛髪の付根近傍に保持させるには、例えば請求項4記載のように、頭飾品の装着部を複数の毛髪によって挟持させることにより保持させる。また、例えば請求項5記載のように、頭飾品の装着部を少なくとも1本の毛髪によって結束することにより保持させる。
【0011】
【作用】請求項1記載の発明は、繊維部材に形成された輪内に毛髪を引き入れて緊束部材から繊維部材を輪と反対方向に引き抜くと毛髪が緊束部材に挿通する。緊束部材は挿通した毛髪を緊束する。上記繊維部材を輪と反対方向に引き抜く際には、例えば繊維部材の他端に固着された把手が用いられる。
【0012】請求項3記載の発明は、上記の装着部材を用い、上記繊維部材に形成された輪内に毛髪を引き入れて緊束部材から繊維部材を輪と反対方向に引き抜いて毛髪を緊束部材に挿通させ、さらに上記毛髪により保持されている頭飾品の装着部まで緊束部材を移動させて、緊束部材により頭飾品の装着部を保持する毛髪を緊束して固定する。
【0013】上記頭飾品の毛髪付根近傍への保持は、頭飾品の装着部を複数の毛髪によって挟持させることで実現でき、また、頭飾品の装着部を少なくとも1本の毛髪によって結束することでも実現できる。
【0014】これにより、自毛を結んで外科用接着剤で固定する代りに自毛を緊束して、この自毛に保持されている頭飾品の装着部を把持して固定でき、頭髪の成育に応じて緊束部材を移動させるだけで繰り返し把持機能を持続させることができるようになる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照しながら詳述する。図1(a) は、一実施例に係わる装着部材の斜視図である。同図に示すように、装着部材1は、適宜の弾性を有する合成ゴムからなる直径・高さ共に1mm〜2mmの大きさの円柱体をなす緊束部材1aと、この緊束部材1aの円柱軸のほぼ中央を貫通する繊維部材2とからなっている。繊維部材2には、例えばポリアミド(ナイロン)等の高分子樹脂からなる太さが数デニールのモノフィラメントを用い、緊束部材1aを貫通して緊束部材1aの上下二方に出る少なくとも一方の端に、輪2aを形成するように構成する。この繊維部材2は貫通部により緊束部材1aに把持され、同図の矢印Aで示す方向、すなわち輪を形成している端部とは反対の端部方向へ容易に引き抜くことができるようになっている。
【0016】また、緊束部材1aは、必ずしも円柱体である必要はなく、例えば同図(b) に示す緊束部材1′aのように球形に形成してもよく、繊維部材2の貫通加工及び後述する毛髪の挿通作業に適する形であれば、どのような形であってもよい。
【0017】図2(a),(b) は、上記装着部材1により頭部に固定される標準的な増毛装具の模式図である。同図(a) に示す増毛装具の例では、増毛装具は、縦糸状部材3aと横糸状部材3bから成る格子状の網目地及びこれら網目地を縁取る周縁糸状部材3cとから成るネット3、並びにこのネット3に固着する多数の人工毛4からなっている。
【0018】このような増毛装具は、同図(b) に示すように、頭部の地肌5に密着するように装着される。この増毛装具の装着直後、大方の自毛はネット3の下敷きになって横に寝てしまう。専門技士又は着用者は、ネット3を頭部の地肌5に固定した後、ネット3下に横になって寝ている自毛を、しかるべき道具を用いてネット3の網目を通して掻出して起毛した後、所望の形状に整髪する。このことにより、自毛と人工毛4とが混在し、あたかも自然な見た目に密なる頭髪を形成する。勿論、増毛装具のネットは格子状に限らず、例えば蜘蛛の巣状の形状をなすネット等形状は種々考えられてよい。
【0019】このような増毛装具を、上述した装着部材1を用いて頭部の地肌5に密着させて固定する処理を、図3〜図5に示す模式図を用いて説明する。尚、この処理は、増毛装具の取り付け専門技士等の増毛装具の提供者側では勿論のこと、着用者の配偶者、近親者等の手助けにより着用者側でも容易に行われ得る作業である。
【0020】先ず、増毛装具を頭部に載置し(図2(b) 参照)、図3(a) に示すように、例えば、この増毛装具の所定の装着部3c′を挟持するように複数の毛髪(自毛6)を引き出し、それらを装着部材1の繊維部材2の輪2a内に深く引き入れる。上記ネット3の装着部3c′(装着点)は、周縁糸状部材3cの適宜の間隔の人工毛4が配設されていない部分を選定する。
【0021】続いて、同図(b) に示すように、上記輪2a内に引き入れた複数の自毛6と共に輪2aを形成している端部とは反対の端部方向、すなわち同図の矢印Bで示す方向へ繊維部材2を緊束部材1aから引き抜く。
【0022】このことにより、図4(a) に示すように、装着部3aを挟持する複数の自毛6を緊束部材1aに挿通させる。そして、同図(b) 示すように、上記複数の自毛6により挟持されている増毛装具の装着部3c′まで緊束部材1aを移動させる。このことにより、緊束部材1aにより増毛装具の装着部3c′を挟持する複数の自毛6を緊束(束ねてしっかりと把持)して増毛装具を地肌5に固定する。
【0023】この方法によれば、自毛6が成育して伸びるに応じ、適宜の日数間隔で上記緊束部材1aを自毛6の伸びた分だけ付根方向へ移動させるだけで、浮き上がった装着部3c′を地肌5に密着させることができ、これにより、増毛装具を常に頭部(地肌5)に密着させて固定しておくことができる。
【0024】尚、上記実施例では、複数の自毛6を緊束部材1aにより緊束しているが、図5に示すように、1本又は数本の自毛6を用いて増毛装具の装着部3c′に緩い結び目を形成し、この自毛6の先端部を上述した方法により緊束部材1aに挿通し、同図の矢印Dで示す如く緊束部材1aを自毛6の付根方向へ移動させることにより、この緩い結び目を固定するようにしてもよい。これによっても、増毛装具を頭部(地肌5)に密着させて固定することができる。この場合は、自毛6が成育して伸びたとき、自毛6の先端部を指等で摘み上げたまま装着部3c′を下方(地肌5)へ押し込めば、結び目が緩い結び目であるため結び目の自毛6が装着部3c′の周囲を摺動して結び目が下方へ移動する。これにより自毛の成育によって浮いた装着部3c′を再び地肌5に密着させることが容易にできる。この後、緊束部材1aを自毛6の付根方向へ扱いて移動後の結び目を固定する。このことにより、この場合も、増毛装具を常に頭部(地肌5)に密着させて固定しておくことができる。尚、同図に示した自毛6の結び方は、装着部3c′を保持することができ、且つ結び目の移動が容易な形態のものであれば、どのような結び方であってもよい。
【0025】次に、上記実施例においては、装着部材1(又は1′)を、繊維部材2と1個の緊束部材1aとで構成しているが、緊束部材1aは1個に限ることなく、複数個の緊束部材1aで構成してもよい。これを他の実施例として図6に示す。
【0026】同図に示す装着部材1″は、やや長い繊維部材2が複数個の緊束部材1aを貫通している。先頭の緊束部材1aから前方に出ている繊維部材2先端には輪2aが形成されている。また、末尾の緊束部材1aから後方に出ている繊維部材2先端には、適宜な形状の把手7が取り付けられている。把手7の取り付けは、同図に示すように繊維部材2を結束してもよく、または融着、接着、挟持等による取り付け等、方法は種々考えられる。このように構成すれば、増毛装具の取り付け専門技士は、装着部材1を収納容器等から1個づつ取り出す手数が省け、同図に示す1個の装着部材1″で増毛装具の複数個所の装着部3c′を連続して固定できるから、装着作業の能率が一段と向上する。また、繊維部材2に把手7を取り付けているので、繊維部材2の輪2aを緊束部材1aから引き抜く作業がより容易となり、装着作業の能率が更に向上する。
【0027】これらのことにより、単に専門の装着技士による結び直しの手数が省けるばかりでなく、頭飾品の把持位置の移動が極めて容易であるため、装飾品の装着後は、頭髪の成育に応じた把持位置の移動が装着技士の手を煩わすことなく着用者本人によっても可能となるため、頭飾品の着用に伴う途中の手入れの繁雑感や、これに起因する忌避感がなくなって、誰でも気軽に頭飾品の着用が可能となり楽しい気分を容易に享受できるようになる。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、装着部材の繊維部材の輪を自毛の先端部と共に緊束部材から引き抜くだけで頭飾品を把持する自毛を容易に緊束することができるので、頭飾品を自毛により頭部に固定する際、自毛を一々強固に結束することが不要となり、したがって、装着作業をより早く行うことができるようになる。また、頭飾品を把持する部分の頭髪が成育により伸びても、緊束部材を単に移動させることにより自毛による頭飾品の把持位置を移動させることが繰り返しできるので、自毛の結束をほどいて再度結び直す手数が省け、したがって装着の直し作業の能率が向上する。また、自毛を容易に緊束することができ且つ把持位置の移動が極めて容易であるため、専門の装着技士によらなくても、着用者側で装着や装着後の頭髪の成育に応じた手直しが可能となり、したがって、誰でも気軽に頭飾品を着用して生活を楽しむことができるようになる。




 

 


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