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発明の名称 下 衣
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平7−310206
公開日 平成7年(1995)11月28日
出願番号 特願平6−124378
出願日 平成6年(1994)5月12日
代理人
発明者 中澤 愈 / 清川 寛 / 松崎 健 / 森 健次朗
要約 目的
本発明は、運動に適した下衣であって、運動機能を阻害することのない下衣を提供することを目的とする。

構成
伸縮性を有する下衣であって、後股ぐり部から臀部を形成する部材が角部として形成されており、該角部の角度を調節することによって下衣の被服圧を調節可能としたことを特徴とする下衣である。
特許請求の範囲
【請求項1】 伸縮性を有する生地からなる下衣において、身頃部の半身展開図における前中心線Xに直交する線であって股底点cpを通る股底線Yに対し、後股ぐり線M1の接線の角度が110度から130度の範囲に傾斜させた角部2を有するように形成した左右両身頃部を縫合一体化したことを特徴とする下衣。
【請求項2】 前記が両身頃部がそれぞれ後部の一本の縫合線により縫合されていることを特徴とする請求項1記載の下衣。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、運動に適した被服圧を有する下衣であって、脚運動に伴う被服圧の変化が少なく、脚運動の抵抗を軽減する下衣であって、生産性の高い下衣を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より運動に適した下衣であって、運動中の脚運動を阻害しないために、様々な裁断方法や縫製方法が開示されている。しかし、それら従来の方法では、機能性を追求するあまり、パターンが複雑化し多数の部材を縫製しなければならないといった問題があった。また、従来よりそれらの設計に人体解剖学的、生体機構学的知見を加味して成されたものは殆どなく、多くが経験則や個人の勘に頼ったものであった。
【0003】例えば、実公昭39−25528号には、円筒状に編み立てしたメリヤス地から脚筒部を裁断し、一体化した股間にマチがない運動タイツが開示されているが、この考案においては、円筒状メリヤス地から左右両身頃を裁断する関係上、内股から臀部に至る部分を構成する角部の角度を調節できないといった問題があった。実公昭49−43461号には、両脚部、尻部と股下部とを縫合してなる運動性能を向上させたスキーズボンが、実公昭50−44246号及び実公昭50−44247号には、伸縮性布と非伸縮性布とを適所に用い、ひきつれを防止する下衣が、又、実公昭52−4178号には前身片、後身片及び腰ダーツを一体縫着して、ひきつれを防止するズボンが、実公平2−41125号には、前部分、後部分、外側部分及び内側部分を縫着一体化して、下半身の運動形態に対して適応性を有する下衣が開示されているが、これらの考案に開示されている下衣類は、その構成部材が多数にわたり、被服圧を調節するために多くの部位を手直ししなければならず、又縫製工程上煩雑さを伴うものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明に係る下衣は主に運動用に適した下衣であって、人体の構造に則して設計され、着用者の運動機能を阻害せず激しい運動にも十分対応し、なおかつ快適に着用可能な最適衣服圧に適応した下衣を提供することを目的とする。更に、上記目的を達成しつつ、少ない部材と簡単な構造で構成することによって、被服圧の調節を容易ならしめ、製造工程を短縮化し生産性を向上させる下衣の提供を目的とする。
【0005】そのため、本発明においては、被服の特性を人体解剖学的、生体機構学的に研究するため人体の皮膚を剥離し、皮膚の特性である進展方向を研究し、それを元に被服を着用した場合ひきつれや皺の発生し易い部位を特定すると共に、多数の被験者から得られた官能試験の結果から前記部位における最適被服圧を決定し、それを実現する下衣を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明をする前提として、下衣を着用した場合ひきつれや皺の発生し易い部位を特定する必要がある。人体の下半身の皮膚を伸縮性を有する生地からなり下半身に密着する下衣と見なした場合、その表面に現れる皺の向きや皺の密度を観察することにより、下衣が伸展すべき向きと伸展すべき部位を特定することができる。そこで、第3図に示すように屍体のウエストラインから膝頭部までの皮膚を下衣の構造線に沿って剥離し、皮膚表面上の皺襞の向きを調査した。この調査の結果、皮膚の伸展方向は図の矢印の方向、つまり皺襞にほぼ直行する向きに伸展することが判明した。また、皺の密度を観察してみると、ウエストラインから大臀部中央付近、臀溝部から内股部を経由して膝頭に至る線上に多くの皺が連続的に密集していることが判明した。特に臀溝部付近には、大臀部から連なる皺と、大腿部内側及び外側から連なる皺とが交錯している部位が認められ、脚運動中にこの部位が強い伸展を受けることが判明した。
【0007】この結果より、実際の下衣においてもウエストラインから大臀部中央付近、臀溝部から内股部を経由して膝頭に至る線(以下、ひきつれ線という。)上において強い伸展を受け、下衣を構成する生地がその伸展に適応できずに、ひきつれや圧迫を引き起こすものと考えられる。よって、運動に適した下衣を設計する際、最も伸展性を要求される前記ひきつれ線上を縫合線が交差しないことが重要となる。また、脚運動中に前期ひきつれ線付近の被服圧の変化が小さいほど、ひきつれ感や圧迫感の少ない着用感の優れた下衣といえる。
【0008】そこで、実際に伸縮性を有する生地からなる下衣であって、従来のパターンを用いて作成した下衣を数種類作成し、ひきつれ感や圧迫感について多数の被験者を用いて官能試験を実施するとともに、臀溝部付近における被服圧を測定し、最適被服圧を決定した。その結果、第4図に示すように立位安静時のおける臀溝部付近F点の被服圧が10〜30g/cm2 であるとき、ひきつれ感や圧迫感を感じず、なおかつ適度な密着感を感じる被験者が多いことがわかった。
【0009】以上のことより、本発明に係る下衣は、伸縮性を有する生地からなる下衣において、前記ひきつれ線と交差する縫合線を設けないために角部を有する構成とし、最適な被服圧である10〜30g/cm2 を実現するために角部の角度、つまり、半身展開図における前中心線に直交する線であって股底点を通る股底線に対し、後股ぐり線の接線のなす角度を110度から130度の範囲で傾斜させた左右両身頃部を縫合一体化した構成を有する。
【0010】更に、本発明に係る下衣において、製造時の作業工程を簡略化し生産効率を上げるとともに、被服圧の微調整を容易ならしめるため、両身頃部がそれぞれ後部の一本の縫合線により縫合されていることを特徴とする下衣である。
【0011】
【作用】本発明に係る下衣は、伸縮性を有する生地からなり、半身展開図において前中心線に直交する前記股底線に対して、後股ぐり線の接線がなす角度が110度から130度の範囲に傾斜させた角部を有する構成からなる下衣であって、前記ひきつれ線に沿って角部を有する構成をとることにより、ひきつれ線と交差する縫合線を設けることなく縫製することができるので、下衣におけるひきつれ線上の伸展を妨げられることはない。また、前記角度を110度から130度の範囲において自由に調節することができるため、ひきつれ線上の被服圧を容易に調節することができる。更に、着用者が本発明に係る下衣を着用して運動した際、立位状態から脚を挙げた状態に至る過程において被服圧の上昇を小さく押さえることができ、運動中の脚運動が阻害されることがない。
【0012】更に、本発明に係る下衣の両身頃部は、それぞれ後部の一本の縫合線により伸縮性を有する糸で縫合されているため、ウエストラインの後部から臀溝部を経て内股部より膝頭に至るひきつれ線上に、縫合線を設けることなく縫製することができるので、最も強く伸展作用を受ける部位の伸展を妨げられることはない。また、一本の縫合線で縫合されているため、被服圧を微調整する際、該縫合線の形状のみを変更することによって微調整が可能である。更に、内股部に縫合線を設けないため、脚運動に伴う抵抗が極めて少ないうえに、従来より問題点であった、内股部縫合線の擦り切れを解消することができる。
【0013】
【実施例】本発明に係る下衣の実施例を図面に基づいて説明する。第1図は本発明に係る下衣の半身展開図を示したものである。本発明に係る下衣は、ツーウェイトリコットなど縦横両方向に伸縮性を有する生地を用いるが、その伸張率は1kg加重時に縦方向100〜130%、横方向80〜120%である生地が好適である。
【0014】第1図に示すように、本発明に係る下衣は身頃部1と角部2とから構成された半身頃を左右縫合してなる。前記角部2は、ウエストラインW1、ウエストラインW1の一端から股底点cpに至る後股ぐり線M1、ウエストラインW1の他端から下方に伸びる腰部縫合部a1及び臀部縫合部b1によって包囲されてなる。該角部2は、所定の角度を持って延設されており、該角度は半身展開図においてウエストラインW2から足首線Bに至る直線であって膝頭点kpを通る前中心線Xに直行する線であって、股底点cpを通る股底線Yに対し、前記角部2の後股ぐり線M1の接線Zがなす角度θが、110度から130度の範囲に規定されているが、該角度θを調節することによって、臀部からひきつれ線L上にかかる部位の被服圧を変化させることができる。また、第5図に示すように、立位から脚挙状態に至る過程における本発明に係る下衣の被服圧の変化は、従来の下衣に比較して小さくなって下り、運動中の脚運動を阻害する被服圧の上昇が小さくなっていることが分かる。
【0015】第2図に示すように、本考案に係る下衣は、両身頃がそれぞれ一本の縫合線により縫合されている。第1図の縫合線S1は縫合線S2と縫合されて脚筒を形成し、左右両脚筒を後股ぐり線M1及び前股ぐり線M2により縫合一体化して下衣を形成するものである。両身頃の縫合線がそれぞれ一本であるため、該下衣の被服圧を調整する場合、前記角部2の角度θはそのままに、該縫合線S1及びS2の形状を変更するだけで被服圧の調節が可能であり、製造工程上極めて有利である。
【0016】また、運動選手は競技種目により発達する筋肉の部位に差異があり、筋肉の発達している部位に応じて被服圧を微調整すれば更に好適な下衣を提供することができる。たとえば、大臀部から大腿部の筋肉が発達しているスケート選手の場合、臀部縫合部b1及びb2と大腿部縫合部c1及びc2を出せば良く、体操選手のように脚線を美しく見せたい場合には、臀部縫合部b1及びb2から下腿部縫合部e1及びe2にかけての部分を全体に詰めて縫合すれば良い。このように、本発明に係る下衣は一本の縫合線により縫合されているため、該縫合線Sの形状のみを変更するだけで、筋肉の発達具合や競技の特質に合わせた微調整が可能である。
【0017】
【発明の効果】本発明に係る下衣は上記のような構成からなるので、以下のような効果を奏する。まず、本発明に係る下衣が角部を有するため、もっとも伸展性を要求される該ひきつれ線上を縫合線が交差することなく縫合することが可能となり、脚屈曲時の伸展が阻害されることがなく、着用者にひきつれ感や圧迫感を与えることがないといった効果を奏する。更に、内股部に縫合線を設けないため、脚運動に伴う抵抗が極めて少ないうえに、従来より問題点であった、内股部縫合線の擦り切れを解消することができるといった効果を奏する。
【0018】また、前記角部の角度が110度から130度の範囲で傾斜しているため、内股点における被服圧が30〜10g/cm2 の範囲に制限されており、該角部を前記角度範囲において調整することにより、最適被服圧を有する下衣を提供することができる。また、第5図に示すように、立位安静時における内股点の被服圧と、着用者が足を屈曲させた状態での内股点における被服圧と差は小さく押さえられるため、立位安静時に被服圧が低過ぎて下衣がずり下がるといったこともなく、逆に運動時における被服圧の上昇によるひきつれ感や圧迫感を抑え、運動機能を阻害しないといった効果を奏するものである。
【0019】次に、本考案に係る下衣は、両身頃がそれぞれ一本の縫合線により縫合されているため、該下衣の被服圧を調整する場合、前記角部の角度はそのままに、該縫合線の形状を変更するだけで被服圧を調整することが可能であり、製造工程上極めて有利である。
【0020】また、運動選手は競技種目により発達する筋肉の部位に差異があり、筋肉の発達している部位に応じて被服圧を微調整すれば更に好適な下衣を提供することができるが、本発明に係る下衣は一本の縫合線により縫合されているため、該縫合線の形状を変更するだけで、筋肉の発達に合わせた微調整も可能である。




 

 


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