米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 衣類 -> 美津濃株式会社

発明の名称 スキー靴の前傾角度調節装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平7−171003
公開日 平成7年(1995)7月11日
出願番号 特願平3−353400
出願日 平成3年(1991)12月16日
代理人
発明者 清水 泰史
要約 目的
簡単な構造のスキー靴前傾角度調節装置として製造の手間を省くと共に、使用するに際してスキー場の寒冷な環境においても、容易に前傾角度が調節できるようにする。

構成
スキー靴の筒部シェル2の後部に、中心軸41と、該中心軸41からの間隔を長短異にする位置にガイドピン42、43とを設けた回転体4を取り付け、該回転体4の中心軸41の上下に、ガイドピン42、43を挿入するための透孔21、22、11、12を筒部シェル2と基部シェル1とに穿孔し、該回転体4のガイドピン42、43は、筒部シェル2に設けた透孔21、22から、基部シェル1に設けた透孔11、12に至るようにしたスキー靴の前傾角度調節装置とした。
特許請求の範囲
【請求項1】 足首から下方部分を覆う基部シェル1と、足首から上方部分を覆う筒部シェル2とからなり、基部シェル1の上部と筒部シェル2の下部とは互いに重なり、基部シェル1の踝付近には筒部シェル2がリベット3を介して回動自在に取り付けられているスキー靴において、筒部シェル2の後部に、中心軸41と、該中心軸41からの間隔を長短異にする位置にガイドピン42、43とを設けた回転体4を取り付け、該回転体4の中心軸41の上下に、ガイドピン42、43を挿入するための透孔21、22、11、12を筒部シェル2と基部シェル1とに穿孔し、該回転体4のガイドピン42、43は、筒部シェル2に設けた透孔21、22から、基部シェル1に設けた透孔11、12に至るようにしたことを特徴とするスキー靴の前傾角度調節装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、前傾角度を調節できるスキー靴に関する。
【0002】
【従来の技術】前傾角度を調節できるようにしたスキー靴は本出願以前にも多数発明考案されている。これらスキー靴の前傾角度の調節方法は、スキー靴本体に取り付けられた螺子を、その螺子に連なる回転装置あるいは別体のレンチ、コイン等を用いて回転する構造のものであった。(例えば、特開昭62−112501号、特開昭63−38402号、特開平1−70001号の各公報。)
しかし、実際のスキー場においては、寒さのために螺子を回すという動作をすることが困難になって、前傾角度を調整することが容易ではなかった。また、別体のレンチやコイン等を使用するときは、レンチやコイン等を所持していなければ前傾角度の調整が不可能であり、別体のレンチを失えば次から前傾角度の調整ができなくなってしまう恐れもあった。さらに、これらの前傾角度調節装置は比較的複雑な構造のものが多く、製造に手間がかかるという欠点もあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、比較的簡単な構造のスキー靴前傾角度調節装置として製造の手間を省くと共に、使用するに際してスキー場の寒い環境においても、容易に前傾角度が調節できるスキー靴を提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる課題を解決するために、足首から下方部分を覆う基部シェル1と、足首から上方部分を覆う筒部シェル2とからなり、基部シェル1の上部と筒部シェル2の下部とは互いに重なり、基部シェル1の踝付近には筒部シェル2がリベット3を介して回動自在に取り付けられているスキー靴において、筒部シェル2の後部に、中心軸41と、該中心軸41からの間隔を長短異にする位置にガイドピン42、43とを設けた回転体4を取り付け、該回転体4の中心軸41の上下に、ガイドピン42、43を挿入するための透孔21、22、11、12を筒部シェル2と基部シェル1とに穿孔し、該回転体4のガイドピン42、43は、筒部シェル2に設けた透孔21、22から、基部シェル1に設けた透孔11、12に至るようにしたスキー靴の前傾角度調節装置にした。
【0005】
【作用】本発明は以上のように構成したから、スキー靴の前傾角度を調節しようとする履用者は、スキー靴の後部に取り付けた回転体4のガイドピン42、43を、筒部シェル2及び基部シェル1の透孔21、22、11、12から引き抜き、180°回転させた後、再び筒部シェル2及び基部シェル1の透孔21、22、11、12に挿入することで、スキー靴の前傾角度を調節することができる。従って、スキー靴の前傾角度の調節が、回転体4を180°回転するという簡単な操作で行うことができるようになった。
【0006】かかる構成を詳しく説明すると、筒部シェル2及び基部シェル1の透孔21、22、11、12に挿入されたガイドピン42、43は、回転体4の中心軸41からの間隔が、42は短く、43は長くなっている。そして、回転体4の中心軸41からの間隔が短いガイドピン42を、中心軸41の下の透孔22、12に挿入し、中心軸41からの間隔が長いガイドピン43を、中心軸41の上の透孔21、11に挿入すると、基部シェル1の内側から見た状態が図7に示すような状態になる。図7は、中心軸41からの間隔が長い方のガイドピン43までの長さと、中心軸41から基部シェル1の透孔11、12の端部13、14までの長さを等しくしている。従って、ガイドピン43は基部シェル1の透孔11の端部13に接触することになる。
【0007】筒部シェル2は基部シェル1とは踝付近でリベット3を介して回動自在に取り付けられているから、筒部シェル2が前傾しようとすると、筒部シェル2は基部シェル1に対して上方に動くことになる。また、筒部シェル2には回転体4が固定され、さらに回転体4にはガイドピン43が設けられているから、筒部シェル2が動くとガイドピン43も動くことになる。ところが、ガイドピン43は基部シェル1の透孔11の端部13と接触しているから、ガイドピン43は透孔11内をそれ以上上方へ移動することができず、従って、ガイドピン43と連動して動く筒部シェル2も結局上方へ移動することができなくて、それ以上前傾することがない。
【0008】前記状態の回転体4のガイドピン42、43を、筒部シェル2及び基部シェル1の透孔21、22、11、12から引き抜き、180°回転させた後、再び筒部シェル2及び基部シェル1の透孔21、22、11、12に挿入すると、図6のように、回転体4の中心軸41からの間隔が短いガイドピン42は中心軸の上の透孔21、11に挿入され、中心軸41からの間隔が長いガイドピン43は中心軸の下の透孔22、12に挿入されることになる。図6では、中心軸41からの間隔が長い方のガイドピン43までの長さと、中心軸41から基部シェル1の透孔11の端部13までの長さを等しくしているから、中心軸41からの間隔が短いガイドピン42と透孔11の端部13との間には、中心軸41からガイドピン42、43への間隔の差の分だけ隙間ができる。
【0009】筒部シェル2は前傾しようとすると、前にも述べたように基部シェル1に対して上方に動くことになる。ガイドピン42は図7のときと異なり、基部シェル1の透孔11の端部13との間に隙間があるから、今度は透孔11内を上方へ移動し、その結果ガイドピン42に連なる筒部シェル2も上方へ移動する。従って、筒部シェル2は前傾することとなる。筒部シェル2の前傾は、ガイドピン42が透孔11の端部13と接触すると終了する。
【0010】図6、図7では、中心軸41からの間隔が長い方のガイドピン43までの長さと、中心軸41から基部シェル1の透孔11、12の端部13、14までの長さを等しくしているが、基部シェル1の透孔11の端部13までの長さは、中心軸41からの間隔が長い方のガイドピン43までの長さよりも長くしておけば、その長さは任意である。この場合、中心軸41からの間隔が長い方のガイドピン43を中心軸41の上の透孔に挿入すると、ガイドピン43と透孔11の端部13との間には小さな隙間ができて、筒部シェル2は少し前傾することになる。回転体4を180°回転して、中心軸41からの間隔が短い方のガイドピン42を中心軸41の上の透孔に挿入すると、ガイドピン42と透孔11の端部13との間には大きな隙間ができて、筒部シェル2は大きく前傾することになる。
【0011】さらに、基部シェル1の透孔12の端部14は、中心軸41からの間隔が長いガイドピン42を挿入することができればどのような長さに設定しても良い。また、図7では、中心軸41からの間隔が長い方のガイドピン43が、透孔11の端部13と接触しているときに、中心軸41からの間隔が短い方のガイドピン42が、透孔12の中心軸41に近い方の端部15と接触するようにして、筒部シェル2が前傾しようとする力を分散して阻止するようにしているが、透孔11と透孔12を連結して1個の透孔とし、透孔11の端部13だけでガイドピン43を阻止するようにしても良い。
【0012】
【実施例】図3は本発明品を構成する部品の一実施であり、イは中心軸41、ガイドピン42、43を設けた回転体4である。ハは前記回転体4を筒部シェル2に固定するための部品5で、中心軸41、透孔21、22が穿孔されている。ホは中心軸を構成する部品6で、部品5の中心軸41に挿入される。トは基部シェル1に固定される部品7で、透孔11、12が穿孔されている。透孔11は、中心軸を構成する突出した部品6が透孔11内を移動できるように、他の透孔よりも大きく穿孔されている。図4は前記部品の組み立て方を示す図で、筒部シェル2には部品6を挿入した部品5をビス、リベット等を用いて固定する。部品6にはスキー靴後部から回転体4の中心軸41を挿入し、さらにスキー靴の内側からはスプリング8を挿入して、スプリング押さえ螺子9で結合する。基部シェル1には部品7をビス、リベット等で固定する。組み上がったところを、図5に示す。
【0013】本実施例は以上の構成であるから、スキー靴の前傾角度を調節しようとする履用者は、スキー靴の後部に取り付けた回転体4を後方に引っ張ると、中心軸41に挿入されたスプリング8は圧縮される。回転体4に設けたガイドピン42、43を、筒部シェル2及び基部シェル1の透孔21、22、11、12から完全に引き抜いたところで、回転体4を180°回転させる。ガイドピン42、43が、筒部シェル2及び基部シェル1の透孔21、22、11、12に合致すると、中心軸41に挿入され圧縮されたスプリング8の作用で、ガイドピン42、43は再び筒部シェル2及び基部シェル1の透孔21、22、11、12に挿入されて、スキー靴の前傾角度は変化することになる。
【0014】前記実施例では、筒部シェル2及び基部シェル1に、透孔21、22、11、12を設けた別部品ハ、トを固定したが、筒部シェル2及び基部シェル1自体に直接透孔21、22、11、12を穿孔したり、回転体の中心軸41を取り付けたりすることも可能である。また、回転体4の中心軸41は筒部シェル2に孔を穿孔して取り付けられ、その端部は基部シェル1の透孔11まで至っているが、中心軸41に要する長さが確保できればその取り付け方は任意であり、図8に示すように、中心軸41の端部が基部シェル1の透孔11には至らないように構成することもできるし、さらに、図示していないが回転軸41を筒部シェル2の内側には全く突出しないように取り付けることも可能である。
【0015】
【発明の効果】スキー靴の前傾角度を調節しようとする履用者は、スキー靴の後部に取り付けた回転体4のガイドピン42、43を、筒部シェル2及び基部シェル1の透孔21、22、11、12から引き抜き、180°回転させた後、再び筒部シェル2及び基部シェル1の透孔21、22、11、12に挿入するだけで、スキー靴の前傾角度を調節できる。すなわち、ガイドピン42、43は回転体4の中心軸41からの間隔を長短異にして設けられているから、中心軸41からの間隔が長い方のガイドピン43を中心軸41の上の透孔11に挿入すると、ガイドピン43と基部シェル1の透孔11の端部13とはほとんど隙間がなくなる。従って、ガイドピン43は基部シェル1の透孔11内をそれ以上上方へ移動することができず、ガイドピン43と連動する筒部シェル2も上方へ移動することができなくなって、それ以上前傾することがない。
【0016】中心軸41からの間隔が短いガイドピン42を中心軸の上の透孔11に挿入した場合は、ガイドピン42と基部シェル1の透孔11の端部13との間に隙間ができることになる。従って、今度はガイドピン42は透孔11内を上方へ移動できるから、ガイドピン42に連動する筒部シェル2も上方へ移動して、その結果筒部シェル2は前傾することとなる。このように、スキー靴の前傾角度の調節が、回転体4を180°回転するという簡単な操作で行うことができるから、スキー場の寒冷なところでも比較的容易にスキー靴の前傾角度の変更が可能となった。さらに、部品点数も少なく、構造も単純であるため製造しやすく、故障も少ないという特徴も有するものである。




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013