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発明の名称 時計バンドの中留構造
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平7−255511
公開日 平成7年(1995)10月9日
出願番号 特願平6−47636
出願日 平成6年(1994)3月18日
代理人
発明者 山縣 英朝生
要約 目的
金属アレルギー問題、特にニッケルアレルギー問題が起こらず且つ、挟持固定や摩耗等の中留機能としての問題発生も起こらない時計バンドの中留構造を提供するものである。

構成
裏板2の他端2bに切欠部18を設けその切欠部18に芯材14を露出させ、この露出させた係止爪受部11に、表カバー3の係止爪10を係合させる中留構造で、係止爪10及び係止爪受部11はチタン、チタン合金、ヒェライト系ステンレス、オーステナイト系ステンレスの中の1つに材料であると共に、係止爪10と係止爪受部11の材質が異なる組合せでできている。
特許請求の範囲
【請求項1】 時計用バンドに使用され、係止爪と該係止爪が係合する係止爪受部とを有する中留構造において、前記中留は、中留本体と係止爪と係止爪受部を有しており、前記中留本体は、チタン、チタン合金、フェライト系ステンレス、セラミックスの中で少なくとも1つの材料よりなり、前記係止爪及び係止爪受部は、チタン、チタン合金、フェライト系ステンレス、オーステナイト系ステンレスの中の1つの材料よりなると共に、前記係止爪と係止爪受部の材質が異なる組合せからなることを特徴とする時計バンドの中留構造。
【請求項2】 前記係止爪受部は、チタン、チタン合金、フェライト系ステンレスの中の1つよりなる芯材と前記芯材の表面の一部を覆うオーステナイト系ステンレスの表材と前記芯材及び前記表材を覆う裏板とより構成されており、前記裏板の他端の一部が切り欠かれ、露出した前記表材に前記係止爪が係合することを特徴とする請求項1記載の時計バンドの中留構造。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、時計バンドの中留構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は従来の中留構造を示す斜視図である。中留式の時計バンド用の中留構造は時計の6時側及び12時側の取付けた時計バンド30(想像線で示す)の先端に固設された各々の係合具を係脱して時計バンド自体を分割する構造となっている。
【0003】中留式の時計バンド用の中留構造の詳細は、下記の通りである。6時側に取付けた時計バンドの系合具は、手首に接する裏板31とこの裏板31の一端に連結杆で回動自在に接続された表カバー32とより構成されている。表カバー32の他端下面には、係止爪33を有している。裏板31の他端は、外駒で覆われた芯材34の一部外周を保持するように覆われ、更に、表カバー32を回動させ折り畳んだ状態で表カバー32の係止爪33が裏板31の他端の一部と係合保持するようになっている。12時側の係合具には、外駒36で覆われた芯材37が口形状に形成され、その内一方の連結片は時計バンド30(想像線で示す)に接続されている。
【0004】このように構成された中留構造においての連結方法は、6時側に取付けた係合具の表カバー32を12時側に取付けた係合具の口形状の中を通した後、表カバー32を回動させ折り畳ませる。表カバー32の他端に有している係止爪33が裏板31の他端の一部と接し、さらに表カバー32を強く押圧することにより表カバー32の係止爪33が強制的に弾性変形させられ、その反力によって表カバー32の係止爪33が裏板31の他端に係合保持される。この時、表カバー32と裏板31との間に空間が設けられその空間に12時側の係合具が挟持され連結状態となる。連結状態を解除するには、表カバー32を係止爪33にかかっている弾性変形以上の力をかける事により表カバー32の係止爪33と裏板31の他端との係合が解除される。係合を解除した後、表カバー32を回動させることにより12時側の係合具の挟持が解除され、係合具の口形状から表カバー32を通すことにより6時側と12時側のそれぞれの時計バンド30に分けられる。
【0005】前記説明のような時計バンドの中留構造に使用されている素材はステンレス鋼であるが、近年では素材であるステンレス鋼中に含まれるニッケルやクロム等による金属アレルギーが問題視されている。このような問題に対処するため、ニッケル非含有金属で構成した時計バンド等が提案されているが、中留式の時計バンド用止具のように、素材自体の弾性変形による係脱機構を利用した止具においては、十分な耐久性を備えたものが未だに提供されていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】これは、裏板31と表カバー32とを係合保持するための係止爪33や裏板31の他端をニッケル非含有金属どうしで構成すると係止爪33や裏板31の他端を成形する際の加工時に細かいクラックを生じやすい。また、係脱操作の際に前記説明したように係止爪33を強制的に弾性変形させるほどの強い力で摺接させるため、係止爪33と裏板31の他端との間に磨耗や屈曲の繰り返しによって係止爪33の疲労による挟持固定ができない問題が発生する。特に、係止爪33と裏板31の他端はプレス加工された小さな突起片であることが多く、表カバー32が弾性変形する前に係止爪33自体が屈曲して降伏してしまうような場合もあり、商品として通用するほどの耐久性を持たせることが困難であった。
【0007】本発明は、上記問題点を解決し、金属アレルギー問題、特にニッケルアレルギー問題が起こらず且つ、挟持固定や磨耗等の中留機能としての問題発生も起こらない時計バンドの中留構造を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の構成は下記の通りである。時計用バンドに使用され、係止爪と該係止爪が係合する係止爪受部とを有する中留構造において、前記中留は、中留本体と係止爪と係止爪受部を有しており、前記中留本体は、チタン、チタン合金、フェライト系ステンレス、セラミックスの中で少なくとも1つの材料よりなり、前記係止爪及び係止爪受部は、チタン、チタン合金、フェライト系ステンレス、オーステナイト系ステンレスの中の1つの材料よりなると共に、前記係止爪と係止爪受部の材質が異なる組合せたものである。また、前記係止爪受部は、チタン、チタン合金、フェライト系ステンレスの中の1つよりなる芯材と前記芯材の表面の一部を覆うオーステナイト系ステンレスの表材と前記芯材及び前記表材を覆う裏板とより構成されており、前記裏板の他端の一部が切り欠かれ、露出した前記表材に前記係止爪が係合しても良い。
【0009】
【作用】係止爪と係止受部の材質をそれぞれ異なる組合せにすることにより磨耗や、屈曲の繰り返しによる係止爪の疲労を減少する。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
【0011】図1は、本発明を適用した時計バンドの中留構造1を示す斜視図、図2は図1のA−A断面図である。
【0012】時計バンドの中留構造1は、6時側の時計バンドの一端に接続された6時側外駒15と12時側の時計バンドの一端に接続された12時側外駒16とからなり、時計バンドの一端に接続された6時側外駒15は、一端をバンド本体20(想像線で示す)と接続し(図示せず)他端を裏板2で保持された芯材14のバンド短手方向の両外周部を覆っている。裏板2は、裏板2の一端2aに回動自在に接続された表カバー3が連結杆5で接続され、表カバー3を折り畳んだ状態で裏板2と表カバー3との間に間隙が形成されるようになっている。
【0013】裏板2の他端2bは、6時側のバンド本体20(想像線で示す)と連結された芯材14に結合杆13(想像線で示す)の外周を長円形で覆い保持固定され、他端2bの中央部には切欠部18が設けられ、該切欠部18には芯材14が露出している。裏板2の一端2aは、連結杆5で回動自在に接続された表カバー3が接続され、表カバー3の他端3bには、表カバー3を回動させると前記切欠部18の露出する芯材14の係止爪受部11と係脱する係止爪10が一体成形されている。
【0014】12時側外駒16は、平面より見ると口形状の板で成形された芯材14のバンド短手方向の両外周部を長円形で覆っている。また、芯材14のバンド長手方向の両端は、それぞれ連結片17と係合具12となっている。連結片17は12時側のバンド本体20(想像線で示す)と連結され、係合具12は、前記6時側に連結固定された裏板2と表カバー3との間に挟持される形状となっている。
【0015】このように構成された時計バンドの中留構造1の材質は、手首あるいは肌に接する裏板2、外駒15、16、表カバー3は全て金属アレルギーを引き起こさない元素を含んだ材料で構成され、芯材14は、前記材料と材質が違う材料で構成される。すなわち、芯材14がオーステナイト系ステンレス(ニッケル含有)からなり、裏板2、外駒15、16表カバー3等の他の部品は、チタン、チタン合金、フェライト系ステンレス、セラミックスの中の少なくとも1つの材料(ニッケル非含有)よりできている。
【0016】裏板2に接続された表カバー3を、12時側に取付けた外駒16に設けた係合具12と連結片17との間に通した状態から、表カバー3を折り畳んで裏板2に重合させると、係止爪10が裏板2の切欠部18より露出している芯材14の係止爪受部11と摺接し、芯材14によって係止爪10が係止される。
【0017】裏板2と表カバー3の回転中心である連結杆5から係止爪受部11の先端11aに至る距離は連結杆5から係止爪10の先端10aに比べてやや長く設定しているが、係止爪10の先端10aを係止爪受部11の周面に沿って押し込んでゆくと、係止爪10の先端10aと係止爪受部11とが強く圧接する。しかし、係止爪受部11は表カバー3の係止爪10の材質と異なることと、芯材14の厚さと同じ厚さで裏板2の他端2bよりも薄いためとにより、係止爪10と係止爪受部11との間の摩擦力が少なく、したがって係止爪10と係止爪受部11の磨耗が減少される。
【0018】係止爪10を係止爪受部11の周面に沿って押し込む際には表カバー3と一体に成形された係止爪10の立ち上がり部分にも相当の外力が作用するが、係止爪10の幅を表カバー3の全幅に渡って確保できるので係止爪10および表カバー3など全体としての強度は十分であり、係止爪受部11との圧接によって係止爪10にクラックや亀裂が生じたり塑性変形が生じたりすることはない。
【0019】そして、係止爪10が完全に押し込まれると、係止爪10が係止爪受部10の周面と嵌合し、表カバー3が裏板2に係合保持される。
【0020】表カバー3と裏板2の係合解除させる場合には係止爪10が係止爪受部11の押し込み状態とは逆になるが、各部に生じる機械的現象は押し込みの時と同様である。
【0021】図3及び図4は、本発明の他の実施例で図3は、時計バンドの中留構造を示す斜視図、図4は図3のB−B断面図である。
【0022】上記実施例と異なる所は係止爪受部で、芯材ではなく表材を係止爪受部としたものである。芯材22がチタン、チタン合金、フェライト系セテンレスの中の1つよりなり、この芯材22に一部を覆うように、オーステナイト系ステンレスの表材25を配設し、この表材25を芯22に裏板23により固定している。また、裏板23の他端23aが切り欠かれ表材25が露出し、この露出した部分が係止爪受部21となり、表カバー23に形成された係止爪24が係合する。
【0023】この様な構成となっているので、係止爪24と係止爪受部21との挟持固定力や摩耗等の中留としての機能問題が生じることがないと共に、第1実施例よりもニッケル含有金属の使用量が少ないのでアレルギー問題もより少ないものとなる。
【0024】尚、上記実施例では、係止爪受部にニッケル含有金属を使用したが、係止爪にニッケル含有金属を使用すると共に、係止爪受部にニッケル非含有金属を使用しても良いことは言う迄もない。
【0025】以上のように各実施例では、手首の肌に直接触れる部分をニッケル非含有金属で構成することにより止具の装用による金属アレルギーを防止すると共に係止爪受部は係止爪と異なる材質からなるため従来品のニッケルを含有するステンレス鋼と同等の機能品質を確保することができる。
【0026】
【発明の効果】以上の様に本発明の時計バンドの中留構造によれば、中留本体と、係止爪または係止爪受部のどちらか一方とがニッケル非含有金属からできているので、本発明の中留を使用した時計バンドを手首に装着してもニッケルによる金属アレルギー問題の発生は起こらない。また、中留としての機能も従来品と同等の機能を有しており、使用上まったく問題はない。この様に、肌に優しく、しかも、十分な機能品質を備えた時計バンドの中留構造を提供することが可能となった。




 

 


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