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発明の名称 零相変流器
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平6−267396
公開日 平成6年(1994)9月22日
出願番号 特願平5−55520
出願日 平成5年(1993)3月16日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】秋本 正実
発明者 池田 裕 / 山田 幸英 / 斉藤 友好
要約 目的
封印樹脂に空隙が発生するのを防止し、量産性の向上を図る。

構成
磁気シールド3の下シールド部3A,上シールド部3Bに複数の穴3Cを設け、封印樹脂4の注入時、該封印樹脂4が夫々の穴3Cから内部に流れ込むことによって空気溜まりを外部に押し出すので、封印樹脂4に空隙が発生するのを容易に防ぐことができる。しかも、下シールド部3A,上シールド部3Bに単に複数の穴を設けるだけなので、部品を追加する必要がなく、容易である。
特許請求の範囲
【請求項1】 外装ケース内に、二次巻線が巻装されたコアと、該コアの外側に配置される磁気シールドとを収容し、それらコア,磁気シールド,外装ケースを互いに封印樹脂で固定してなる零相変流器において、磁気シールドに封印樹脂を流通させかつ空気を外部に放出させる複数の穴を設けたことを特徴とする零相変流器。
【請求項2】 二次巻線が巻装されたコアと、これを収納する外装ケースと、これらを固定するため外装ケース内に充填される絶縁性の封印樹脂と、外装ケースの内壁面に塗布された磁性体とを有することを特徴とする零相変流器。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、漏電遮断器に使用される零相変流器の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】漏電遮断器に使用される零相変流器の従来技術として、特開平2−213104号公報に示される技術のものがある。同公報のものは、二次巻線を巻装したコアが外装ケースに収納され、その外装ケース内に絶縁性を有する封印樹脂を充填することにより、個々の部品を固定する構造となっている。その際、変流器の平衡特性を向上させることから、コア及び二次巻線の外側に磁気シールドを設け、該磁気シールドも封印樹脂によって固定するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記に示す従来技術は、二次巻線を巻装したコアの外側に磁気シールドを配置しているので、外装ケース内に封印樹脂を流し込むと、磁気シールドの内側に空気溜まりが発生し、そのため、封印樹脂の内部に空隙が生じるので、部品の固定及び絶縁が不十分となり、量産性が低下する問題があった。
【0004】上記問題を解消せんがため、封印樹脂の充填に際し、真空引きすることが容易に考えられるが、そのようにすると、封印樹脂が種々の材質のものを混合したものであるので、封印樹脂中に混入した空気が泡状に出てきてしまい、空隙が著しいものとなる。
【0005】本発明の目的は、上記従来技術の問題点に鑑み、封印樹脂に空隙が発生するのを容易に防止することができ、以て量産性の向上を図ることができる零相変流器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の零相変流器においては、磁気シールドに封印樹脂を流通させかつ空気を外部に放出させる複数の穴を設けている。
【0007】
【作用】本発明においては、上述の如く、磁気シールドに複数の穴を設けたので、封印樹脂の注入時、該封印樹脂が夫々の穴から内部に流れ込むことによって空気溜まりを外部に押し出し、封印樹脂に空隙が発生するのを容易に防ぐことができる。しかも穴を設けるだけなので、部品を追加する必要がない。その結果、量産性の確実な向上を図ることができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1乃至図9により説明する。図1乃至図3は本発明による零相変流器の第一の実施例を示す。この実施例の零相変流器10は、コア1と、これに巻装される二次巻線2と、コア1の外周を覆いかつ磁性材からなるトロイダル状の磁気シールド3と、外装ケース5と、絶縁性をもった封印樹脂4とを有している。トロイダル状の磁気シールド3は、コア1を上下から覆うよう下シールド部3Aと上シールド部3Bとに分割形成されている。そして図2に示すように、二次巻線2が巻装されたコア1を、磁気シールド3の下シールド部3Aと上シールド部3Bとで挟み込みように組み付け、その組付体を外装ケース1に組み込む。その際、図に示すように、コア1と下シールド部3A,上シールド部3Bの夫々の間に所定のクリアランスをもつように組み付けられると共に、下シールド部3Aと上シールド部3Bとの間にも所定のクリアランスをもつように組み付けられる。その後、外装ケース5内に封印樹脂4を注入して硬化させることにより、夫々の部品を互いに固定すると共に、外部に対し電気的絶縁効果及び湿気等の絶縁効果を得るようにしている。このような零相変流器10は、図9に示すように、可動接点11に接続線12を介し接続された導体13が設けられ、可動接点11と固定接点14間の回路を流れる地絡電流が所定の値に達すると、それを零相変流器10が検出し、その検出値を漏電検出手段で増幅して電圧引外し装置15が上方に駆動され、該電圧引外し装置15が過電流検出時のときと同様に各極共通の引外し軸(図示せず)を作動させ、可動接点11に連結されているリンク機構(図示せず)がトリップ動作することにより、可動接点11が固定接点14から開離するようになっている。なお図9において、16は電源端子、17は負荷端子である。この実施例においては、前記磁気シールド3に複数の穴3Cが形成されている。この穴3Cは、図3に示すように、下シールド部3Aの底面及び上シールド部3Bの上面に適宜の間隔をもって丸い形状で複数設けられ、同図(c)に示す如く、封印樹脂4を注入したとき、封印樹脂4が穴から磁気シールド3の内方に流れ込むことにより、内部に溜まっている空気を押し出すようにしている。実施例の零相変流器は、上記の如く、磁気シールド3の下シールド部3A,上シールド部3Bに複数の穴3Cを設け、封印樹脂4の注入時、該封印樹脂4が夫々の穴3Cから内部に流れ込むことによって空気溜まりを外部に押し出すので、封印樹脂4に空隙が発生するのを容易に防ぐことができる。しかも、下シールド部3A,上シールド部3Bに単に複数の穴3Cを設けるだけなので、部品を追加する必要がなく、容易である。
【0009】図4乃至図8は本発明による他の実施例を夫々示す。図4に示す実施例は、磁気シールド3である下シールド部3A及び上シールド部3Bの外周に複数の穴3Dが設けたものである。この場合、各シールド部3A,3Bを形成する部材として、パンチング板(多孔鋼板)を用いる。図5に示す実施例は、下シールド部3A及び上シールド部3Bが金網で形成されることにより、複数の穴3Eを設けたものである。これらの実施例によれば、磁気シールド3の周囲に渡り穴3D,3Eが設けられるので、封印樹脂4を注入すると、該封印樹脂4が磁気シールド3の内側の隅々まで流入することとなり、封印樹脂4に空隙が発生するのを確実にかつ容易に防げる。図6に示す実施例は、下シールド部3A,上シールド部3Bの各々が周方向に沿い四分割可能に形成されている。その場合、夫々の分割部材30と分割部材30とを組み付けたとき、両者間に穴3Fを形成するようにしている。そのため、夫々の分割部材30の両端には穴3Fを画成し得る形状に切欠かれている。図7及び図8に示す実施例は、磁気シールド3と云う部品を直接用いず、磁気シールドの機能をなす磁性体31が外装ケース5の内壁面に塗布されたものである。この場合、磁性体31は、入手が容易でかつ良好な機能を果たすと云うことから、例えばフェライト系のものが好ましく、図7及び図8(a)に示す如く、予め外装ケース5に塗布される。従って、この実施例によれば、コア1の外側が磁気シールドで覆われていないので、磁気シールドを配置することによる従来技術の問題点が起こり得ず、即ち、封印樹脂4に空隙が発生しないこととなる。しかも、二次巻線が巻装されたコア1と、外装ケース5と、封印樹脂4と、外装ケース5に塗布された磁性体31とで零相変流器を構成するので、前述した図1乃至図6の実施例に比較し、磁気シールド3の部品を用いることがなく、それだけ零相変流器としての部品点数を削減でき、組立作業性が容易となる。
【0010】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の請求項1によれば、磁気シールドに複数の穴を設け、封印樹脂の注入時、該封印樹脂が夫々の穴から内部に流れ込むことによって空気溜まりを外部に押し出すように構成したので、封印樹脂に空隙が発生するのを容易に防ぐことができ、しかも穴を設けるだけなので、部品を追加する必要がない結果、量産性の確実な向上を図れる効果がある。また請求項2によれば、外装ケースに塗布された磁性体を有するので、封印樹脂に空隙が発生しないこととなり、しかも組立作業性が容易となる結果、請求項1と同様の効果を果たせるのに加え、組立作業を改善し得る効果がある。




 

 


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