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発明の名称 カラー陰極線管
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平6−223747
公開日 平成6年(1994)8月12日
出願番号 特願平5−11376
出願日 平成5年(1993)1月27日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】小川 勝男
発明者 無藤 里志
要約 目的
全ての製造作業を基準点同士の相互位置に殆ど誤差のない単一基準点群に準拠して行うことが可能になり、機械的にも、特性的にも問題がなく、容易に効率良く生産できるカラー陰極線管を提供することにある。

構成
製造工程中で各構成部材の位置決め、調整の基準として用いるため、従来からバルブのパネルスカートやファンネルの外面に配設してある基準点の他に、パネルの内面の、上記基準点に対し所定の相対位置に在る点に、パネル外面から目視可能な目印を配設して、偏向ヨークやピュリティマグネットの調整を行い、集束特性や色純度特性を問題のないものにする。
特許請求の範囲
【請求項1】パネル内面に形成された螢光面の内側に離して配置した部材の多数の小孔または細隙の一つに、走査時に入射する夫々特定原色専用の3本の電子ビームの入射角が、色ごとに夫々相違することにより色選択を行うカラー陰極線管において、パネルの内面に、パネル外面から目視可能な目印を配設したことを特徴とするカラー陰極線管。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、色選択部材を用いる方式のカラー陰極線管で、各構成部材の相互位置決めや特性調整を容易に正確に行えるようにして、色純度特性や集束特性を向上させ、これらの特性について特に高精度を要求される情報処理端末用高精細度表示管やハイビジョン用受像管などに好適なカラー陰極線管に関する。
【0002】
【従来の技術】カラー陰極線管は、公知のように、その真空外囲器であるガラスバルブをパネルとファンネルとに分離した状態で、パネル内面に、所定の順序で繰返し配列された3原色螢光体の微細なドット又はストライプと、それらの間を埋めるブラックマトリクスとよりなる螢光面を形成させた後、パネルとファンネルを封着させ、更にその後、ファンネルのネック管端部に、それぞれ特定原色専用の3本の電子ビームを互いに離れた位置から放出する電子銃を支持するステムを封着して形成する。真空外囲器形成を終了した後、さらに偏向ヨークや色純度調整用磁石を取付け、色純度特性や集束特性を所望の如く調整して完成させる。
【0003】上記のような製造工程を経るため、従来から各部材に、相互に正しい相対位置をとらせることが出来るように、パネルスカート及びファンネルの外面の所定の位置に、位置決め用の基準点が配設されていた。
【0004】色選択部材には、薄板に小孔または縦方向細隙を多数設けたシャドウマスクが一般に用いられている。現在、カラー陰極線管として実用されているのは色選択部材方式のものだけであるが、生産されている数量、種類は非常に多く、一見同様に見えるシャドウマスクにも、NTSC方式、PAL方式その他による種々の種類があり、同一寸法、形状のパネルに組合せるシャドウマスクにも複数の種類がある。そのため、パネル内面の画像表示部の横および縦方向中心線夫々の有効表示部外延長部分の少なくとも1個所以上に、ブラックマトリクス膜の目印用開口部を形成することにより、外観的に目視可能な目印を実使用状態では目障りにならないように配設して、シャドウマスクの種類判別を可能にする技術が特開平4−26038号公報に開示されている。この目印用開口部は、シャドウマスクに設けた開口部を、更にフォトリソグラフィ技術によって、パネル内面のブラックマトリクス形成用下地フォトレジスト膜に露光投影して形成させたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】パネル内面の各種感光性膜を露光させて螢光面を形成させる作業や、カラー陰極線管のパネルとファンネルを封着させる作業は、既述のパネルスカートやファンネル外面の基準点を利用して、従来、特に問題もなく行われて来た。しかし、カラー陰極線管が爆縮(内破)する原因はパネル面が大気圧に押されてパネルスカート部が外方へ変形し、強度が比較的弱いパネル、ファンネル封着部から破壊に至るとして、パネルスカートの外部から圧力を加える爆縮防止手段が広く採られている今日では、パネルスカートやファンネルの外面の上記従来からの基準点は、排気後間もなく爆縮防止部材に覆われて見えなくなってしまう。従って、偏向ヨークや色純度調整用環状磁石(ピュリティマグネット)を取付けて、調整を行うときには、パネルの前方外部から目視可能な目印が欲しくなる。そのために、元来はシャドウマスクの種類を判別するのを主目的に開発された上記技術による目印を、流用するようになった。
【0006】シャドウマスクとパネルの相対位置は螢光面形成に微妙に影響するので、フォトリソグラフィ技術による螢光面形成作業は特定のシャドウマスクとパネルの組合せ保持(合わせ作業)によって実現されていることは公知の通りである。したがって、シャドウマスクをパネル内部の所定の位置に装着するために、やはり、関係各部の寸法が厳しく規定されている。シャドウマスク構体は多数のプレス部品の集合体であり、パネルスカート内面に植設した固定用ピンに、バイメタルなどで作られ、シャドウマスクに溶接で固着させた板バネの孔を係合させ、バネを撓ませた状態でシャドウマスクをパネルに取付けるため、部材の寸法や位置を厳しく規定しても、累計した相対位置の誤差はかなり大きくならざるを得ない。例えば、シャドウマスクとパネルの間隔の精度は±0.2mm以下程度に維持できるが、管軸周りの回転方向には最大±1.0mm程度ずれる場合もある。ここの誤差は、各部の公差を単純に合計すると最大2mm程度になってしまうのを、製造業者の努力によって製品平均で±0.5mm以内程度に抑制しているのが現状である。
【0007】上記のように、カラー陰極線管のガラスバルブ各部の封着は、従来からのパネルスカートとファンネルの外面上の基準点に基づいて行われているのに対して、上記シャドウマスクの有効表示部周縁外側に設けた開口部を基準にして、偏向ヨークやピュリティマグネットの調整を行うと、上記のように両基準の間にかなり大きな誤差が生じている場合もあり、集束特性や色純度特性に問題が生じることも少なくない。
【0008】最近では、シャドウマスク周縁開口部によるパネル内面の目印を基準にして電子銃を保持するステムのネック管端への封止作業を行う封止機も作られたが、それによる製品は、集束特性は向上したが、色純度特性では問題が残った。これは、調査の結果、感光性螢光体膜の露光作業は、緑色の場合は光源をパネル中心対向位置に配置して行い、赤と青に対しては、上記位置に対し光源を夫々逆方向に横に所定長ずらして行うが、その際、光源を移動させる方向が従来の露光装置はパネル外面基準になっているためと判明した。実際の露光作業では、上記以外にも、基準方向の僅かな変化に対応して調整しなければならない事項が多数存在し、結局2種類の基準を併用するのは実際上不可能であることが判った。
【0009】本発明は、上記のような問題が生ぜず、しかもバルブ各部の封着作業や排気作業を終了し、爆縮防止手段を装着して、パネルスカート部やファンネルの外面に設けてある従来からの基準点が利用できなくなった状態でも、偏向ヨークやピュリティマグネットの調整時に利用可能な、パネル前方外部から目視可能な基準点を、上記従来からの基準点に対し所定の相対位置に備えたカラー陰極線管を提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために本発明においては、色選択部材方式カラー陰極線管において、製造工程中で各構成部材の位置決め、調整の基準として用いるため、従来からバルブのパネルスカートやファンネルの外面に配設してある基準点の他に、パネルの内面の、上記基準点に対し所定の相対位置に在る点に、パネル外面から目視可能な目印を配設した。
【0011】
【作用】本発明により、偏向ヨークやピュリティマグネットの調整時などに、パネルスカート部やファンネルの外面に設けてある従来からの基準点が利用できなくても、各構成部材の相互位置決めや特性調整を容易に正確に行えるようになり、カラー陰極線管として高精度な色純度特性や集束特性が得られる。
【0012】
【実施例】図1は、本発明一実施例のパネルを、前方外部から見た模式的正面図である。図中、1はパネル、2は従来からパネルスカート外面に設置されていた基準点、3は画像有効表示部、4は本発明により新設した目印である。
【0013】パネルやファンネル外面の従来からの基準点に対し、パネルの内面上で所定の相対位置に在る点に、パネル外面から目視可能な目印を配設するには、例えばガラスでパネルを形成する際にガラスに押し付けられる成形用型に目印形成用の凹みをつけておけば、対応個所のガラスが突出して目印となる。本発明では、全ての作業がカラー陰極線管のバルブのパネル、ファンネルの外面に従来から設けてあった基準点や、それらに対して相対位置を厳格に位置決めできる新設した目印を基準にして行われることになって、作業基準が相互間の相対位置に殆ど誤差のない(±0.05mm程度)1系統に統一され、機械的にも、特性的にも問題のないカラー陰極線管が容易に得られる。
【0014】図2は、パネル内面に新設した本発明に係る目印の近傍の断面図である。図2(a)はパネルのガラス成形用型を用いて形成させた場合、図2(b)は従来からの基準点に対して正確に相対位置を測定して耐酸性塗料を塗布して形成した場合を示す。パネルは製造工程で、度々、フッ化水素(HF)で洗浄されるから、目印もこの洗浄作業に耐えなければならない。
【0015】なお、本発明によりパネル内面に新設する目印は、大抵、カラー陰極線管を取付けて用いる機器の筐体の前面板の額縁状部に隠れるようになる。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、全ての作業が従来から設けてあった基準点や、それらに対して相対位置を厳格に位置決めできる新設した目印を基準にして行われ、それらの作業基準点同士の相互位置は製品間で殆ど誤差がないので、機械的にも、特性的にも問題のないカラー陰極線管が容易に効率良く得られる。




 

 


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