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発明の名称 回路遮断器
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平6−223701
公開日 平成6年(1994)8月12日
出願番号 特願平5−9207
出願日 平成5年(1993)1月22日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】秋本 正実
発明者 嶋野 輝美 / 鹿島 隆浩
要約 目的
裏面配線であっても表面配線と同一高さでケースを取付けできる。

構成
ケース1に絶縁ブッシング17を組付けたとき、ケース1の底面と各絶縁ブッシング17の底面とがケース1に密接するので、裏面配線の場合と表面配線との場合では、取付盤面18に対するケース1の高さを同一にできる。また、各絶縁ブッシング17が極数に応じた数のバースタッド15を装着し、しかも夫々のバースタッド15が絶縁ブッシング17の本体171とケース1の凹部1aとの嵌合によって位置決めされるので、夫々のバースタッド15の位置を確実に安定させることができる。
特許請求の範囲
【請求項1】 夫々が締め付けねじを有する電源端子及び負荷端子を両端部に設け、かつ底面が取付盤面上にケース取付ねじによって固定されるケースと、裏面配線時、取付盤面の裏面側に配置され、かつ取付盤面の裏面側からケースの電源端子及び負荷端子に夫々各極毎に接続されるバースタッドとを有する回路遮断器において、ケースの底面部における電源端子及び負荷端子と対応する位置に、ケースの底面を幅方向に沿って切り除いた第一溝と、第一溝と電源端子及び負荷端子の夫々と各極毎に連絡する第二溝とからなる凹部を形成する一方、前記ケースの底面両端部に各々取付ける絶縁ブッシングを形成すると共に、絶縁ブッシングに装着されるバースタッドを形成し、前記絶縁ブッシングはケースの凹部に嵌合しかつ底面がケースの底面と同一面をなす本体を絶縁材により形成すると共に、その本体の底面部に取付盤面を挿通し得るブッシュ部を電源端子及び負荷端子の各極に対応して複数延長形成し、前記バースタッドは、絶縁ブッシングの夫々のブッシュ部を挿通すると共に、その一端に絶縁ブッシングの本体を挿通しかつ電源端子及び負荷端子の夫々と各極毎に接続し得る導体を有し、バースタッドを挿通した各絶縁ブッシングの本体を、ケース底面両端部の凹部に夫々嵌合させて各絶縁ブッシングとケースとの底面を取付盤面に固定し、かつケースにおける電源端子の締め付けねじを一方の絶縁ブッシングのバースタッドの導体に締め付けて電源端子とバースタッドとを各極毎に接続すると共に、ケースにおける負荷端子の締め付けねじを他方の絶縁ブッシングにおけるバースタッドの導体に締め付けて負荷端子とバースタッドとを各極毎に接続することを特徴とする回路遮断器。
【請求項2】 ケースの底面両端部における凹部に、前記ケース取付ねじの挿通穴を有しかつケースの底面と同一高さまで突設された接触部を設け、各絶縁ブッシングの本体に前記接触部を挿通し得る接触部挿通穴を形成したことを特徴とする請求項1に記載の回路遮断器。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、取付盤面上にケースの底面を取付けてなる回路遮断器に係り、特に電源端子及び負荷端子に対する配線を取付盤面の表面からは勿論のこと、裏面からも容易に行えるのに好適な回路遮断器の配線構造の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来技術の回路遮断器にあっては、ケースが取付盤面にケース取付ねじによって固定されており、ケースの電源端子及び負荷端子には取付盤面の表面から配線する場合と、取付盤面の裏面から配線する場合とに考慮されている。そして、表面配線時には、ケースの表面から電源端子,負荷端子の夫々に配線することとなるが、裏面配線時には、ケースの裏面から電源端子,負荷端子にバースタッドを接続し、その接続したバースタッドの夫々を取付盤面18の裏面側に配置しているものがある。その際、ケースの電源端子,負荷端子と取付盤面との絶縁距離を確保する必要があることから、ケースの底部と取付盤面間に絶縁ブッシングを電源端子,負荷端子の各極毎に設け、しかも絶縁ブッシングのバースタッドが電源端子及び負荷端子の各極毎に接続されるので、夫々の絶縁ブッシングがバースタッドを個々に安定して位置決めしている。なお、この種に関連するものとして、実開平1−140744号公報等が挙げられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記に示す従来技術では、裏面配線する場合、絶縁性ブッシングを用いているが、その絶縁ブッシングが電源端子,負荷端子の各極毎に設ける必要があるので、表面配線時に比較すると、取付盤面上におけるケースの取付け高さが高くなる問題があるばかりでなく、バースタッドを装着した絶縁ブッシングの数が多く、それだけ配線作業に手間がかかり、しかも各極に対応してバースタッドを互いに安定した状態で位置決めし、取付けなければならないので、取扱い性にも問題があった。
【0004】発明の目的は、裏面配線であっても表面配線と同一高さでケースを取付けることができ、しかも裏面配線時には簡単かつ確実にケースの位置を安定化させることができる回路遮断器を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の回路遮断器においては、ケースの底面部における電源端子及び負荷端子と対応する位置に、ケースの底面を幅方向に沿って切り除いた第一溝と、第一溝と電源端子及び負荷端子の夫々と各極毎に連絡する第二溝とからなる凹部を形成する一方、前記ケースの底面両端部に各々取付ける絶縁ブッシングを形成すると共に、絶縁ブッシングに装着されるバースタッドを形成し、前記絶縁ブッシングはケースの凹部に嵌合しかつ底面がケースの底面と同一面をなす本体を絶縁材により形成すると共に、その本体の底面部に取付盤面を挿通し得るブッシュ部を電源端子及び負荷端子の各極に対応して複数延長形成し、前記バースタッドは、絶縁ブッシングの夫々のブッシュ部を挿通すると共に、その一端に絶縁ブッシングの本体を挿通しかつ電源端子及び負荷端子の夫々と各極毎に接続し得る導体を有している。そして、バースタッドを挿通した各絶縁ブッシングの本体を、ケース底面両端部の凹部に夫々嵌合させて各絶縁ブッシングとケースとの底面を取付盤面に固定し、かつケースにおける電源端子の締め付けねじを一方の絶縁ブッシングのバースタッドの導体に締め付けて電源端子とバースタッドとを各極毎に接続すると共に、ケースにおける負荷端子の締め付けねじを他方の絶縁ブッシングにおけるバースタッドの導体に締め付けて負荷端子とバースタッドとを各極毎に接続している。
【0006】
【作用】ケースに絶縁ブッシングを組付けると、ケースの底面と各絶縁ブッシングの本体の底面とが取付盤面に密接するので、裏面配線の場合と表面配線との場合では、取付盤面に対するケースの高さを同一にさせることができる。また、各絶縁ブッシングが各極に応じたブッシュ部を有して形成されているので、絶縁ブッシングを各極毎に設けた従来技術に比較すると、部品点数が少なくなり、また絶縁ブッシングの取扱い性及び価格面で有利となる。しかも絶縁ブッシングが各極数に応じた数のバースタッドを装着し、しかも夫々のバースタッドが絶縁ブッシングの本体とケースの凹部との嵌合によって位置決めされるので、夫々のバースタッドの位置を確実に安定させることができると共に、ケースにおける絶縁ブッシング自体の位置も同時に安定化する。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1乃至図8により説明する。図1乃至図4は本発明による回路遮断器の第一の実施例を示す。実施例の回路遮断器は、図1に示すように、ケース1とカバー12とによって空間部が形成され、その空間部に回路を開閉する主接点が内蔵されている。該主接点は、固定接点台6の一端部に設けられた固定接点8と、可動接点台5の一端部に設けられた可動接点7とからなり、可動接点7が固定接点8に接することによって回路への通電を可能にしている。固定接点台6はケース1に固定されており、該ケース1の外側部(図1において左側)に他端部が配置されて電源端子13Aを構成している。可動接点台5は軸30によってケース1に軸支されると共に、ばね31により反時計方向に回動可能に付勢され、可動接点7が固定接点8に対し一定の力で接触するようにしている。また可動接点台5の他端にはリード線9を介し、過電流検出手段としてのヒータ10の一端部が接続され、該ヒータ10の他端部には導体12の一端が接続され、該導体12の他端部がケース1の外側部(図1において右側)に配置されて負荷端子13Bを構成している。これら負荷端子13B,電源端子13Aの夫々には締付ねじ16B,16Aが取付けられ、該ねじの先端部がケース1に埋設された端子ナット14B,14Aと裸合している。従って、回路遮断器を表面配線する場合には、締付ねじ16Aにより電源線を電源端子13Aに、かつ締付ねじ16Bにより負荷線を負荷端子13Bに接続することによって行う。なお、表面配線に際しては、ケース1の底部を取付盤面18に当てて図示しない取付けねじにより固定する。ヒータ10は各極に対応するバイメタル33を有し、前記接点が閉じて回路が通電状態にあるとき、何れか一方の極の回路に過電流が流れると、加熱されることによって対応する極のバイメタル33を彎曲動作させるようにしている。一方、可動接点台5の上方位置にはフック32が軸支され、該フック32が駆動ばね4によって反時計方向に付勢されている。このフック32と可動接点台5の下部との間には複数本のリンク部材で構成されるリンク機構部(符示せず)が連結され、該リンク機構部は、フック32が図1に示す位置から反時計方向に動作したとき、そのフック32の動作に連動してトリップ動作することにより、可動接点台5をばね31の付勢力に抗し時計方向に回動させ、可動接点7を固定接点8から開極させるようにしている。そして、回路に過電流が流れることによってバイメタル33が彎曲動作すると、その彎曲動作によって各極共通のリレー軸34が反時計方向に動作し、該リレー軸34によって引き外しレバー35が時計方向に応動し、その引き外しレバー35とトリップ金具(符示せず)との係合が解除され、その解除によってトリップ金具が戻しばねの力で時計方向に動作し、トリップ金具とフック32との係合が外れると共に、フック32が駆動ばね4のばね力で反時計方向に動作し、かつフック32の動作に連動してリンク機構部がトリップ動作し、さらに駆動ばね4によって可動接点台5が時計方向に動くことにより、トリップ動作するようにしている。そのため、リレー軸34と引き外しレバー35とトリップ金具とフック32とで過電流引き外し機構を構成している。なお図1において、3は接点を開閉させるためのハンドル、19は主接点の周囲に画成された消弧室、該20は消弧室19に設置されたアークシュート20である。
【0008】また、回路遮断器を裏面配線する場合、バースタッド15を装着した絶縁ブッシング17を各々用い、各絶縁ブッシング17をケース1に取付けることにより、取付盤面18の裏面からびバースタッド15に電源線及び負荷線が接続されるようにしている。具体的に述べると、絶縁ブッシング17は図2乃至図4に示すように、板状の本体171と、その底部に下方に延長形成され、取付盤面18を挿通し得る円筒形のブッシュ部172とからなり、例えばケース1と同様に絶縁性の合成樹脂、或いは絶縁性のゴム等で成形されている。そして、本体171はケース1の底面両端部に形成された凹部1aに嵌合する形状をなしている。その凹部1aは図2に示すように、ケース1の底面両端部における電源端子13A及び負荷端子13Bと対応する位置に形成され、ケース底面の端部を幅方向に切り除いた第一溝1a′と、第一溝と電源端子13A及び負荷端子13Bの夫々と各極毎に連絡するように画成された第二溝1a″とで構成されている。従って、本体171は第一溝13aと嵌合するように適宜の厚みを有する板体と、その上に第二溝1a″と嵌合する受け座173とを設けて構成され、第一溝,第二溝からなる凹部1aに嵌合したとき、その底面がケース1の底面と同一高さとなる。前記ブッシュ部172は本体1の底面において電源端子13A及び負荷端子13Bの各極と対応する位置に垂下して形成される。また本体171の受け座173と受け座173との間には図2及び図4に示すように、ケース1の接触部1bを挿通し得る接触部挿通穴177が形成されている。前記接触部1bは、ケース凹部1aの第二溝1a″と1a″との間にケース1の底面と同一高さまで延長して突設され、しかもケース取付ねじの挿通穴1cを有し、該挿通穴1cを通るケース取付ねじによってケース1を取付盤面18に取付けたとき、先端が絶縁ブッシング17の接触部挿通穴177を通って取付盤面18に密接する。
【0009】一方、前記バースタッド15は絶縁ブッシング17の夫々のブッシュ部172を挿通しており、その上端に図1に示すように本体171を挿通する円柱状の導体150を有している。そのため、絶縁ブッシング17には図3に示すように挿通穴174が設けられている。該挿通穴174は本体171において導体150を挿通し得るよう円柱部分をなして設けられると共に、本体171及びブッシュ部172においてその円柱部分の中心部を中心とし直交する方向に角溝175が設けられている。各溝175は、挿通穴174の円柱部分に図1に示すように導体150を挿入すると共に、直交する二方向の何れか一方の角溝175にバースタッド15を挿入することにより、絶縁ブッシング17に対しバースタッド15を選択的に位置決めできるようにしている。この場合、絶縁ブッシング17における夫々のブッシュ部172は、図4に示すように、互いに隣接するブッシュ部172との間で長さを変えており、対応位置に挿入された各バースタッド15の露出部分の高さ位置を違えることによりバースタッド15の絶縁距離を互いにとれるようにしている。なお、各バースタッド15の下部には電源線若しくは負荷線を接続する穴が設けられている。さらに、絶縁ブッシング17における本体171の外縁部にはその外縁部の長さに沿ってかつ上方に起立した補強リブ176が形成され、該補強リブ176により本体171が撓んだりすることがないよう絶縁ブッシング全体の強度を確保している。従って、裏面配線する場合には、本体171の挿通穴174に導体150を挿通し、かつブッシュ部172の直交する何れか一方向の角溝175にバースタッド15を夫々挿通することにより、バースタッド15を絶縁ブッシング17に装着する。
【0010】実施例の回路遮断器は、上記の如き構成よりなるので、次にその取扱いについて述べる。まず表面配線する場合、ケース1の底面を取付盤面18に当て、ケース1のねじ挿通穴1cからケース取付ねじを挿通することによりケース1を取付盤面18に取付け、その後、ケース1の電源端子13Aに電源線を、かつ負荷端子13Bに負荷線を夫々取付けることにより表面配線する。一方、裏面配線する場合、バースタッド15を装着した絶縁ブッシング17を二個用い、各々の絶縁ブッシング17をケース1の底面両端部に組み付ける。即ち、予め導体150と一体のバースタッド15を絶縁ブッシング17に挿通して組み込んでおき、組み込んだ絶縁ブッシング17の本体171をケース1の凹部1aに夫々嵌合させ、ケース1の底面両端部における電源側と負荷側とに絶縁ブッシング17を各々組み付ける。そして、ケース1の表面から例えば電源端子13Aにおける締付ねじ16Aの先端部を導体150に螺合させ、電源端子13Aが締付ねじ16A,端子ナット14A,導体150を介してバースタッド15と電気的に接続され、また負荷端子13Bにおける締付ねじ16Bの先端部を負荷側の絶縁ブッシング17の導体150に螺合させ、負荷端子13Bが締付ねじ16B,端子14A,導体150を介してバースタッド15と電気的に接続される。このように、ケース1に絶縁ブッシング17を取付けた後、その絶縁ブッシング17のブッシュ部172を取付盤面18に設けた穴に挿通して、ケース1及び絶縁ブッシング17の本体171の底面を取付盤面18に押し当てた後、ケース1の挿通穴17cからケース取付ねじを取付盤面18に締め付けることにより、ケース1を取付盤面18に固定する。その後、取付盤面18の裏面において、電源側の絶縁ブッシング17のバースタッド15に電源線を夫々接続する一方、負荷側の絶縁ブッシング17のバースタッド15に負荷線を夫々接続することにより、裏面配線を行う。
【0011】従って、ケース1に絶縁ブッシング17を組付けると、ケース1の底面と各絶縁ブッシング17の本体171の底面とが取付盤面18に密接するので、裏面配線の場合と表面配線との場合では、取付盤面18に対するケース1の高さを同一にさせることができる。また、各絶縁ブッシング17が各極に応じたブッシュ部172を有して一体的に形成されているので、絶縁ブッシングを各極毎に設けた従来技術に比較すると、部品点数が少なくなり、また絶縁ブッシング17の取扱い性及び価格面で有利となる。しかも絶縁ブッシング17が各極数に応じた数のバースタッド15を装着し、しかも夫々のバースタッド15が絶縁ブッシング17の本体171とケース1の凹部1aとの嵌合によって位置決めされるので、夫々のバースタッド15の位置を確実に安定させることができると共に、ケース1における絶縁ブッシング17自体の位置も同時に安定化する。その場合、凹部1aにケース1の底面と同一高さまで突出して接触部1bが設けられ、かつ絶縁ブッシング17に接触部挿通穴177が設けられ、ケース1を取付盤面18に固定したとき、接触部1bが取付盤面18に接するので、ケース取付ねじを締め付けたとき、ケース1と取付盤面18との間で隙間ができたり、或いは締め付けによってケースが撓んだりするようなことがなくなり、ケース1及び絶縁ブッシング17の双方を取付盤面18に対し確実に安定した状態で固定することができる。さらに、バースタッド15は絶縁ブッシング17に対し直交する二方向を選択することができるので、裏面配線する場合、電源線及び負荷線の配線状況に応じた配線を容易に行うことができる。またさらに、絶縁ブッシング17の外縁部に補強リブ176が形成されているので、該補強リブ176により絶縁ブッシング全体の強度を確実に上げることができる。
【0012】図5及び図6は本発明による回路遮断器の他の実施例を示す。可動接点台5の他端部とヒータ10の一端とがリード線9によって接続されているが、この実施例においては、リード線9の途中位置に折り返し部90を設けたものである。即ち、リード線9として二本のリード線91,92が用いられ、これらリード線91,92は図5に示すように、一端が可動接点台5の他端部の両側に接続され、その他端側が可動接点台5の長さ方向に沿ってほほ真直に延長されると共に、その途中位置を可動接点台5方向に向かうようリード線上で折り返すことにより折り返し部90が形成され、その折り返し部90の先端部がヒータ10に接続されている。各リード線91,92は、例えば百分の数ミリ単位と云う極めて細い線を何百本かに束ね、その束ねたものをさらに何本も束ねることによって形成したものであり、かなりの剛性をもつ。
【0013】リード線91,92を従来技術のように真直にした場合、主接点がオン/オフしたときに可動接点台5が動くと、リード線の剛性によって可動接点台5に悪影響を及ぼし、可動接点台5の動作がそれだけ緩慢にならざるをえなかった。しかし上述の如く、リード線91,92の途中位置に折り返し部90を設けると、該折り返し部90により可動接点台5に対するリード線91,92の力の影響を抑えることができ、可動接点台5の応答性が極めて良好となる。しかも折り返し部90がリード線自身の線上で折り返されることによって形成されるので、可動接点台5とヒータ10間の空間が狭小なスペースであっても、確実に折り返し部90を設けることができる。
【0014】また、リード線91,92と可動接点台5との接続に際しては、各々のリード線が接続端部を図6(a)に示すように二組に分け、それら二組の接続端部91a,92aと91b,92bとが可動接点台5の対応する面に銀ろう付け等により接合されている。従来技術においては、図6(b)に示すように、二組に分けた接続端部91aと91bをまず互いに接続し、その接続した一方の組の接続端部を可動接点台5に銀ろう付けによって接合していたが、この場合、二組の接続端部91aと91bとの接続では銅線同士の接続となるため大電力を要し、しかも上述の如くリード線自体が極細い線からなっており、それらを密に接続しなければならないので、接続作業にかなりの労力を要するばかりでなく、二組の接続間でばらけたりするという接続不良が発生することもあった。しかし、上述の如く、二組の接続端部91a,92aと91b,92bとを可動接点台5に対し、互いに隣接した状態で接続すると、二組の接続端部を互いに接続する手間が省け、それに要する不具合を解消できるのに加え、二組を可動接点台5に容易にかつ確実に接続できるので、作業効率も良い。
【0015】図7及び図8は本発明による回路遮断器のさらに他の実施例を示す。アークシュート20は図7に示すように、絶縁板21とその内側に取付けられた磁性板22とを有して構成され、主接点の周囲に組み込まれている。絶縁板21は一枚もので形成され、その開口部分を構成する両端部21aが互いに内方に折り曲げられることによって開口壁を形成している。一方、ケース1において消弧室19を画成する仕切壁190にはアークシュート20の開口壁と対応する位置に凸壁19aが形成されている。該凸壁19aは仕切壁190においてアークシュート20に向かって突設され、適度の間隔をもって平行に二個配置されている。そして、消弧室19にアークシュート20を組み込んだとき、絶縁板21の開口壁と接する。この実施例においては、トリップ動作によって主接点が開離すると、アークガスが発生し、そのアークガスが高圧であるので、図8に示す鎖線の如く、アークシュート20の開口部分から消弧室19の外に逃げようとする。しかし、アークガス圧の発生により絶縁板21が内側から周囲外方に押圧されると、絶縁板21の開口壁が凸壁19aに押され、該凸壁19aと絶縁板21とでアークガスがアークシュート20の外部に回り込むを防止できるようにしている。従って、アークガスがアークシュート20の外部に回り込むのを防ぐので、アークに対する絶縁性能が低下するのを防ぐことができ、長期間の使用であっても、絶縁性能を維持できる。
【0016】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の請求項1によれば、裏面配線の際、ケースに絶縁ブッシングを組付けると、ケースの底面と各絶縁ブッシングの本体の底面とが取付盤面に密接するように構成したので、裏面配線の場合と表面配線との場合では、取付盤面に対するケースの高さを同一にさせることができ、また各絶縁ブッシングが各極に応じたブッシュ部を有して形成されるので、絶縁ブッシングの部品数が少なくなると共に、絶縁ブッシングの取扱い性及び価格面で有利となり、しかも夫々のバースタッドの位置を確実に安定させることができると共に、ケースにおける絶縁ブッシング自体の位置も同時に安定化させることができる結果、裏面配線時の作業性が大幅に向上する効果がある。請求項2によれば、ケースを取付盤面に固定したとき、ケースの接触部が取付盤面に接するので、ケース取付ねじを締め付けたとき、ケースと取付盤面との間で隙間ができたり、或いは締め付けによってケースが撓んだりするようなことがなくなり、ケース及び絶縁ブッシングの双方を取付盤面に対し確実に安定した状態で固定することができると云う効果がある。




 

 


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