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発明の名称 ブラウン管の製造方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平6−203755
公開日 平成6年(1994)7月22日
出願番号 特願平4−347947
出願日 平成4年(1992)12月28日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】小川 勝男
発明者 山根 未有希 / 高橋 主人
要約 目的
ブラウン管完成時の管内に残留する不要気体を低減し、動作中の温度上昇及び電子衝撃によるガスの放出を低減させ、電子放射特性の経時変化の少ない、寿命の長いブラウン管の製造方法を提供する。

構成
ブラウン管の製造工程内の熱処理工程2において、フリットベーキング工程22の際、加熱炉内の雰囲気を水分含有量の少ない乾燥空気または乾燥窒素あるいは水分含有量の少ない乾燥した不活性ガスにする。又、加熱終了後の冷却過程で、管内に水分含有量の少ない乾燥空気または乾燥窒素あるいは水分含有量の少ない乾燥した不活性ガスを供給して置換する。
特許請求の範囲
【請求項1】ブラウン管を構成するパネル部とファンネル部を加熱炉内でフリットガラスで接合するフリットベーキング工程を有するカラーブラウン管の製造方法において、前記加熱炉の雰囲気を水分含有量の少ない乾燥空気又は乾燥窒素あるいは水分含有量の少ない乾燥した不活性ガスにすることを特徴とするブラウン管の製造方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカラーブラウン管の製造方法、特に熱処理工程に関する。
【0002】
【従来の技術】ブラウン管の製造方法は、一般に、図1に示す製造工程の順に行われる。まず、蛍光膜,アルミ膜形成工程1によってカラーブラウン管の外囲部(以下、バルブという)を構成するパネル部の内面に蛍光膜とアルミ蒸着膜を形成する。この場合、できるだけ平滑なアルミ蒸着膜を形成するため、蛍光膜形成後、有機懸濁液のフィルミング塗布が行われる。
【0003】次に、バルブを加熱炉に入れ熱処理工程2を行い、以下、エージング工程3及び補強工程4を行い完成とする。
【0004】熱処理工程2では、まず、パネル部内面に形成された蛍光膜スラリ中のポリビニールアルコールやフィルミング中のラッカー等の有機物を焼成して加熱分解するためのパネルベーキング工程21を行う。次に、バルブを高温に加熱し、パネル部とファンネル部の両者をフリットガラスで接合するフリットベーキング工程22,ネック部に電子銃を装着して封止する封止工程23と、バルブ内部を真空にする排気工程24が、順次、行われる。
【0005】しかし、この熱処理工程2で、各工程を独立に行うことは、バルブ温度の昇温及び降温が繰り返され、全体として工程時間が長くなり、消費エネルギが大きくなり、製造コストが増加する。そのため、パネルベーキング工程21とフリットベーキング工程22を一度に行う方法も提案されている。(特開平2−79323号公報)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の熱処理工程において、バルブ内には分解ガスや水分(以下、不要気体)が放出される。これらの不要気体は、パネルベーキング工程21の際にバルブが開放状態にあるため、ほとんどすべてが大気に混じって運び去られる。しかし、フリットベーキング工程22以降では、パネル部とファンネル部の両者はフリットガラスで接合されてしまうため、大気への開口部がネック部のみとなる。しかし、ネック部は非常に細いため、管内で放出されたガスは、管内から容易には大気中に放出されず、一部は管内に残留してしまう。又、放出ガス中の少なくない比率を占める水蒸気は、管壁が常温まで下がると、管内のあらゆるところに吸着してしまい、一部は結晶水として取り込まれ、比較的短時間の排気工程24ではこれらの水分を、到底、排出し切ることは困難である。このように、ブラウン管が完成した時点で、管内部に不要気体が吸着し残っていると、動作中の管内の温度上昇や電子の衝撃によってそれらは吐き出され、陰極の電子放射特性を劣化させる要因となっていた。つまり、ブラウン管の寿命を延長させるには、管内の放出される不要気体の低減を図ると共に、製造工程内で、管壁に吸着する不要気体の低減を図ることにある。
【0007】本発明の目的は、封じ切られたブラウン管内に残存する不要気体を減少させ、電子放射特性の経時変化の少ない、寿命の長いブラウン管の製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するために、本発明では、ブラウン管製造工程内のフリットベーキング工程22で、加熱炉内の雰囲気を水分含有量の少ない乾燥空気もしくは乾燥窒素にする。又、加熱が終了し、バルブの冷却過程中に、ネック部から細管を入れ、水分含有量の少ない乾燥空気もしくは乾燥窒素あるいは水分含有量の少ない乾燥した不活性ガスを供給し、置換を行う。
【0009】
【作用】上記の手段によると、加熱炉内の水蒸気が全体的に低減されるとともに、バルブの冷却過程で、ネック部から乾燥空気又は乾燥窒素あるいは乾燥した不活性ガスをある時間内供給することにより、管内に放出され、残存している不要気体を強制的に外に出し、バルブ内をこれらの気体で置換する。このことによって、バルブが常温に下がっていく過程での管内での水蒸気の吸着を低減することができる。
【0010】
【実施例】本発明の一実施例を説明するブラウン管製造工程を図2に示す。蛍光面の形成は従来どうりに行う。つまり、蛍光膜,アルミ膜形成工程1によってカラーブラウン管の一部を構成するパネル部の内面に蛍光膜を形成し、次に蛍光膜上にアルミ蒸着膜を形成する。この場合、できるだけ平滑なアルミ蒸着膜を形成するため蛍光膜形成後、有機懸濁液のフィルミング塗布が行われる。
【0011】次に、アルミ蒸着膜形成後、バルブを加熱炉に入れ熱処理工程2を行う。
【0012】熱処理工程2では、まず、パネル部内面に形成された蛍光膜スラリ中のポリビニールアルコールやフィルミング中のラッカー等の有機物を焼成してこれらを加熱分解する目的でパネルベーキング工程21を行い、次にバルブを高温に加熱し、パネル部とファンネル部の両者をフリットガラスで接合するフリットベーキング工程22を行う。この際、加熱炉内の雰囲気を水蒸気の少ない乾燥空気又は乾燥窒素、あるいは乾燥した不活性ガスにする。その後の工程に、ガス供給工程23を設ける。つまり、次の工程24までのバルブの冷却過程で、図3に示すように、ネック部より細管を通して、乾燥空気又は乾燥窒素、あるいは乾燥した不活性ガスを供給する。これにより、管内に放出されたガスは、ネック部と細管の隙間から管外へ追い出され、管内は水分含有量の少ない気体で置換される。そして、ネック部に電子銃を装着して封止する封止工程24と、バルブ内部を真空にする排気工程25を、順次、行う。
【0013】
【発明の効果】本発明は、フリットベーキング工程終了後冷却過程で、管壁に吸着する水蒸気や分解ガスを低減させることができる。これにより、次工程の排気工程ではバルブ内に放出される不要気体が減少し、バルブ内の排気が容易となる。つまり、管内に残留する不要気体を減少させ、電子放射特性の経時変化の少ない、寿命の長いブラウン管を得ることができる。又、投射形ブラウン管でも、上述のパネルベーキング工程に対応する工程後にガス供給工程を設けることにより、同様の効果が得られる。




 

 


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