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発明の名称 樹脂モールド変圧器
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平6−163285
公開日 平成6年(1994)6月10日
出願番号 特願平4−306831
出願日 平成4年(1992)11月17日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】中村 純之助
発明者 海津 朋宏 / 伊豆名 具己
要約 目的
コイルのタップ切換操作が容易な横置き形樹脂モールド変圧器を提供する。

構成
タップ切換用端子7とジャンパ8で構成されるタップ切換器部をヨーク鉄心4の端面から水平距離で概ね80cm以内に配置する。
特許請求の範囲
【請求項1】 キュービクル内に収容した横置き形樹脂モールド変圧器において、前記変圧器外郭の鉛直端面から平均身長の概ね二分の一以内の距離に、コイルのタップ切換用端子を設けたことを特徴とする樹脂モールド変圧器。
【請求項2】 前記タップ切換用端子は、水平面に対して傾斜角を有する平面上に配設されていることを特徴とする請求項1記載の樹脂モールド変圧器。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はタップ切換え操作を容易に実施するに好適なキュービクル内に収容した横置き形樹脂モールド変圧器に関する。
【0002】
【従来の技術】変圧器をコンパクト化し占有容積の減少を図るため、横置き形とした樹脂モールド変圧器は、1990年3月に開催された東京電力(株)主催の「コンパクト形SNW受電設備展示会」で展示された。SNW(スポット・ネット・ワーク)とは、複数台の変圧器により均等に負荷電圧を担うように構成する方式であって工場やビルの受電設備に対して、空間スペースを有効に利用する観点からSNW用の横置き形樹脂モールド変圧器の利用が注目されている。一方、電源電圧の変動や負荷電流の変化による電圧変動を補償して、負荷端の需要家における電圧をほぼ一定に保持し、良質の電力を供給するため、電圧調整が必要である。このため、巻線にタップを設けて変圧比(巻数比)を、ある範囲にステップ電圧で変えられるように切換える端子がタップ切換用端子である。
【0003】また樹脂モールド変圧器をキュービクル内に収容する場合は、横置き形の変圧器は、縦置き形と比較して変圧器自体の高さを比較的低く設計することができるから、変圧器の上方に種々の受電機器を配置することが可能であること、および変圧器の冷却に関しては、横置き形変圧器は水平方向に送風するため大容量の冷却ファンを配設することが可能であるが、縦置き形では、垂直方向に送風する大型送風器をキュービクル内に配設することが困難であり、自然冷却による場合には、コイル密度を下げる必要があるため、コイル径が大きくなるという難点があり、キュービクル内に収容するには横置き形の変圧器が有利とされている。
【0004】従来技術として、実開昭61−136520号公報には、コイルの表面にタップ切用端子が設けられたモールド変圧器が開示されている。また、実開昭60−167321号公報には、コイルの巻線軸方向の一方の端面側に埋込端子金具を設けた樹脂モールド変圧器が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術のうち、前者のモールド変圧器をキュービクル内に収容したとすると、図7に示すように、樹脂モールド変圧器12のタップ切換用端子7は、一般にコイル中央部にあり、取扱者の立っている場所からはキュービクルの奥後方に位置しているため、狭いキュービクル内においては、タップ切換操作が実施しにくいという問題点があった。また、タップ切換用端子7が水平面上に配置されているため、塵埃等が堆積しやすく、タップ切換用端子7の相互間で短絡を起こすという問題点もあった。また、後者の樹脂モールド変圧器については、横置き形であるとの明瞭な記載はなく、縦置き形変圧器であるとすれば、キュービクル内ではタップ切換用端子7が高い位置になり、タップ切換え作業の実施は容易でないのみならず危険を伴うおそれがある。
【0006】本発明は、タップ切換操作を容易にすると共に、タップ切換用端子7の周辺への塵埃の堆積を減少させ、短絡事故を防止するに好適なキュービクル内に収容された横置き形樹脂モールド変圧器を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するための手段は、特許請求の範囲に記載されている。すなわち、本発明の目的は、キュービクル内に収容した横置き形樹脂モールド変圧器において、前記変圧器外郭の鉛直端面から平均身長の概ね二分の一以内の距離に、コイルのタップ切換用端子を設けたことを特徴とする樹脂モールド変圧器、または前記変圧器のタップ切換用端子は、水平面に対して傾斜角を有する平面上に配設されていることを特徴とする樹脂モールド変圧器によって達成される。
【0008】
【作用】日本建築学会編、建築設計資料集成、昭和55年7月発行、丸善(株)30頁に記載されている資料によれば、立位姿勢において上体を曲げて手の届く範囲は日本人成人男子の平均身長165cmの場合、概ね80cm以内であると記載されている。図6に示すようにタップ切換用端子の配設はこのデータに基づいて、成人男子の平均身長の概ね二分の一、すなわちL(80cm以内)の位置に設けるように設定することにより、人間の手の届く範囲でタップ切換作業を実施することが可能となる。作業者11は、ヨーク鉄心端面に立って手の届く範囲にタップ切換用端子が設けられているから、タップ切換作業を容易に実施することができる。また、タップ切換用端子が水平面と傾斜角を有する平面上に配置されているため、タップ切換用端子周辺に塵埃が落下しても堆積し難いから短絡事故は減少する。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1、図2により説明する。
〈第1実施例〉図1は本発明の第1実施例の上面図、図2は同じく斜視図である。本発明は図2のように、外側コイル1と内側コイル2をコア鉄心3に対して同芯状に巻回したのち、コア鉄心3とヨーク鉄心4を接続する。このように構成した各コイルと鉄心をコイルの軸方向が水平となるように設置し、コイル支持部5と鉄心支持部6で支持する。このタイプの構成のものを横置き形コイルと呼称する。さらにこの外側コイル1の外周の水平面1a上に図1に示すように、ヨーク鉄心4の端面からL(80cm以内)の水平距離の位置にタップ切換用端子7が配置されている。そして所定の巻回数が得られるように、ジャンパ8を用いてタップ切換用端子7、7間を接続し、タップ切換器部を形成する。また図1、図2の実施例は外側コイル1にタップ切換用端子7を埋め込んだ例を示すもので、FRP樹脂モールドコイルに適用される。また、タップ線をコイル表面から引き出し、タップ切換器部を別途に形成する方式においても、タップ切換用端子7をヨーク鉄心端面から水平距離L(80cm以内)の位置に配設することが好ましい。
【0010】図5は、横置き形モールド変圧器12をキュービクル13内に実装した斜視図である。横置き形モールド変圧器12は、キュービクル13の前面扉13aから格納され、タップ切換用端子7がL(80cm以内)になる位置に据え付けられている。キュービクル13の上部には遮断器14と母線15が配設されている。16は冷却ファンであって、横置き形モールド変圧器12においては、巻線の冷却効果を高めるために、図5に示すような方向に冷却ファン16を配設することが好ましく母線15の冷却をも兼ねることができる。
【0011】図6は、作業者11がタップ切換作業を実施している状態を示す側面図であって、ヨーク鉄心4の端面からの水平距離Lが概ね80cm以内の位置にタップ切替用端子7が設定されており、これによりタップ切換作業が実施可能な状態にあることを示している。
【0012】〈第2実施例〉本発明の第2実施例を図3に示す。本実施例では、第1の実施例と同様にコイルを横置き状態とし、タップ切換用端子7を外側コイル1のコイル端面1cに配置したものである。コイルを横置き状態とした場合には、コイル端面1cは水平面とほぼ垂直となるため、そのコイル端面1cに配置したタップ切換用端子7に塵埃が堆積せず、タップ切換用端子7の相互間の短絡を防止することができる。また本実施例はコイル端面1cを樹脂でモールドするFRP樹脂モールドコイルにも適用可能である。
【0013】〈第3実施例〉本発明の第3実施例を図4に示す。本実施例では第1、第2の実施例と同様にコイルを横置き状態としておき、外側コイル1の円周上に水平面に対して傾斜角を有するコイル斜面1bをコイル軸と平行に形成し、コイル斜面1b上にタップ切換用端子7を配置したものである。コイル斜面1bは金型を使用して型成形することが可能であって、第2実施例と同様にタップ切換用端子7に塵埃が堆積するのを防止する効果がある。
【0014】
【発明の効果】本発明の実施により、キュービクル内に配設された樹脂モールド変圧器は、タップ切換用端子が人間の手の届く範囲に配置されているので、タップ切換作業における操作性を向上させ、作業の安全性を確保する効果がある。またタップ切換器部に対する塵埃の堆積を防止することができるので、短絡事故の防止に有効であって、キュービクル内の横置き形樹脂モールド変圧器の信頼性の向上に効果を奏する。




 

 


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