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発明の名称 静止誘導電器
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平6−151196
公開日 平成6年(1994)5月31日
出願番号 特願平4−302035
出願日 平成4年(1992)11月12日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 明夫 (外1名)
発明者 橋本 充正 / 森 悦紀
要約 目的
タンク幅寸法を大きくすることなく、絶縁耐力を向上させ、コンパクト化を可能とする。

構成
タンク6の側壁と巻線2との間に配置された油隙を形成する複数の絶縁バリヤ9を備え、タンク6の側壁は巻線2の高さ方向中央部に対向する側壁が弓形状にふくらんでいる静止誘導電器において、巻線2の高さ方向中央部側に対向するタンク6の側壁との間に配置される絶縁バリヤ9cの数を、巻線2の上、下端部側に対向するタンク6の側壁との間に配置される絶縁バリヤ9a、9bの数より少なくして、絶縁バリヤ9を上下分割配置としたことを特徴とする。
特許請求の範囲
【請求項1】 鉄心および巻線が収納され、かつこれら鉄心および巻線を覆って絶縁油が封入されているタンクと、このタンクの側壁と前記巻線との間に油隙を形成して配置された複数の絶縁バリヤとを備え、前記タンクの側壁は前記巻線の高さ方向中央部に対向する側壁が反巻線側に出張るようにした弓形状に形成されている静止誘導電器において、前記巻線の高さ方向中央部側に対向する前記タンクの側壁との間に配置される絶縁バリヤの数を、前記巻線の上、下端部側に対向するタンクの側壁との間に配置される絶縁バリヤの数より少なくなるように、絶縁バリヤを上下分割配置としたことを特徴とする静止誘導電器。
【請求項2】 前記上下分割配置された絶縁バリヤの少なくとも一枚が、上下に連なる一連の共通板とされたものである請求項1記載の静止誘導電器。
【請求項3】 前記絶縁バリヤが、前記タンク側壁の下部側に埋込まれた支持座に絶縁ボルトで取付けられた絶縁物からなる支持物に支持されたものである請求項1記載の静止誘導電器。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、静止誘導電器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、500kVの油入変圧器は輸送制限から単相変圧器を3台並べ、所要の結線をして1バンク(3相変圧器)を形成される場合が多い。図4から図6には500kV油入変圧器の従来例が示されている。同図に示されているように、鉄心1の脚に巻線2が巻回され、鉄心締付金具3で固定されている。巻線2は接続リード線4で並列に接続され、引出しリード線5で引出される。これらの変圧器中身はタンク6、カバー7内に収納され絶縁油が封入される。巻線2は高さ方向の中央部が高電圧(500kV)になり、上下端(170号または200号)に行くに従って電圧は低くなる。そのため、タンク6は中央部が弓形にふくらんだ形状に構成されている。タンク6は真空引きおよび内圧に耐えるように補強梁8を設けてある。タンク6および補強梁8の幅寸法W1、W2は鉄道輸送制限以下にする必要がある。一方、変圧器容量の増大により鉄心1の直径や巻線2の外径寸法Dが大きくなり、タンク6と巻線2との絶縁距離が小さくなり、絶縁距離を確保できなくなるので、巻線2とタンク6の側壁との間に絶縁バリヤ9を配置して絶縁耐力を向上させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】現状の500kV油入変圧器において、鉄道輸送制限によりタンク幅寸法が制限され、巻線(高電圧部)とタンクとの間の絶縁距離が確保できず、絶縁バリヤの取付けにより絶縁耐力を維持、向上させているが、それでも限界があった。
【0004】本発明は以上の点に鑑みなされたものであり、タンク幅寸法を大きくすることなく、絶縁耐力を向上させ、コンパクト化を可能とした静止誘導電器を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的は、巻線の高さ方向中央部側に対向するタンクの側壁との間に配置される絶縁バリヤの数を、巻線の上、下端部側に対向するタンクの側壁との間に配置される絶縁バリヤの数より少なくなるように、絶縁バリヤを上下分割配置とすることにより、達成される。
【0006】
【作用】上記手段を設けたので、巻線の各部(上、下および中央部)とタンクとの間の絶縁耐力をほば等しくすることができるようになる。
【0007】油隙を絶縁バリヤで分割する構造においては油隙長と破壊電界との関係が示されている図7に示されているように、油隙長(絶縁バリヤ間のギャップ)が小さい程破壊電界が高くなる。従って巻線とタンク間の絶縁距離が巻線の電圧が異なる(巻線の上、下および中央部)場合、絶縁バリヤの枚数と油隙長を選定することにより絶縁耐力を合わせ、バランスのとれた絶縁構造とすることができ、絶縁バリヤの重量低減、更に油入変圧器のコンパクト化を図ることができる。
【0008】
【実施例】次に本発明を実施例により具体的に説明する。
【0009】〔実施例 1〕図1から図3には本発明の一実施例が示されている。なお従来と同じ部品には同じ符号を付したので説明を省略する。本実施例では巻線2の高さ方向中央部側に対向するタンク6の側壁との間に配置される絶縁バリヤ9cの数を、巻線2の上、下端部側に対向するタンク6の側壁との間に配置される絶縁バリヤ9a、9bの数より少なくなるように、絶縁バリヤ9を上下分割配置とした。このようにすることにより、巻線2の各部(上、下および中央部)とタンク6との間の絶縁耐力をほば等しくすることができるようになって、絶縁耐力においてバランスのとれた絶縁バリヤ配置とすることができるようになり、タンク幅寸法を大きくすることなく、絶縁耐力を向上させ、コンパクト化を可能とした静止誘導電器を得ることができる。
【0010】すなわちタンク6の側壁は中央部を弓形状にし、巻線2との絶縁距離Dhを大きくしているが、タンク6の側壁の上下は鉄道輸送制限より幅寸法W2が制約されているため、巻線2との絶縁距離Dlを大きく確保することができない。
【0011】巻線2に発生する電圧は中央に一次線路Vh(kV)、上、下端にVl(kV)となる。従って、中央部の平均電界はVh/Dh、上下端の平均電界はVl/Dlとなり、DhがDlに対して十分大きいことからVh/Dh<Vl/Dlとなる。
【0012】このように上下端の平均電界が高いため、絶縁バリヤ9による油隙細分割により絶縁耐力を上げる必要がある。
【0013】巻線2上、下端に対向するタンク6の側壁間に上、下に分割した絶縁バリヤ9a、9b、巻線2中央部に対向するタンク6の側壁間に絶縁バリヤ9cを設けることにより、巻線2上、下端と中央部において、タンク6の側壁に対する絶縁耐力を同等にできる。なお絶縁バリヤ9a、9b、9cの少なくとも1枚を共通板とする。
【0014】また絶縁バリヤ9bの支持構造が示されている図3に示されているように、巻線下端部は高電界となるため、タンク6の側壁内面に絶縁バリヤ支持座を設けることができない。そこでタンク6の側壁斜辺部に支持座13を埋込んで溶接し、内側からねじ穴14を設けておく。これに絶縁物からなる支持物15を絶縁ボルト16で固定し、絶縁バリヤ9bを支持する。これにより巻線に対する電界集中を生ずることなく、絶縁バリヤ9bを支持することができる。
【0015】このように本実施例によれば、巻線上下端に対向するタンクの側壁間に上、下分割した絶縁バリヤを設け、巻線中央部に対向するタンクの側壁間の絶縁バリヤ枚数を低減することにより、巻線とタンクの側壁との間の各部(上部、中央部、下部)の絶縁耐力を同等にすることができ、絶縁バリヤを低減できると共に、絶縁耐力を向上することができる。
【0016】更に、絶縁バリヤの下部支持構造で支持座をタンクの側壁斜辺部に埋込み、絶縁物からなる支持物および絶縁ボルトで支持することにより、巻線とタンクの側壁との間の絶縁耐力を低下することなく容易に支持することができる。
【0017】なお本実施例では500kV油入変圧器について説明したが、これ以外の高電圧油入変圧器についても実施できることは云うまでもない。
【0018】
【発明の効果】上述のように本発明は、巻線の高さ方向中央部側に対向するタンクの側壁との間に配置される絶縁バリヤの数を、巻線の上、下端部側に対向するタンクの側壁との間に配置される絶縁バリヤの数より少なくなるように、絶縁バリヤを上下分割配置としたので、巻線の各部(上、下および中央部)とタンクとの間の絶縁耐力をほば等しくすることができるようになって、絶縁耐力においてバランスのとれた絶縁バリヤ配置とすることができるようになり、タンク幅寸法を大きくすることなく、絶縁耐力を向上させ、コンパクト化を可能とした静止誘導電器を得ることができる。




 

 


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