米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 電気素子 -> 株式会社日立製作所

発明の名称 カラー陰極線管
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平6−103917
公開日 平成6年(1994)4月15日
出願番号 特願平4−248096
出願日 平成4年(1992)9月17日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】武 顕次郎
発明者 仲村 潔 / 御園 正義
要約 目的
コマ補正ユニットを持たない偏向装置を用いたカラー陰極線管の画質を向上させる。

構成
電子銃を構成する第1グリッド電極1,第2グリッド電極2,第3グリッド電極3のうちの少なくとも1つのセンタービーム通過孔1−1の形状または面積をサイドビーム通過孔1−2,1−3と異ならせた。
特許請求の範囲
【請求項1】内面に電子ビームの射突により発光する蛍光体層を被着形成したパネル部と、パネル部にファンネル部を介して連接したネック部と、ネック部内に収容して上記電子ビームを発射する電子銃と、ファンネル部の外壁に装着して電子ビームを蛍光体層に走査する偏向装置とを少なくとも備えたカラー陰極線管において、前記電子銃のプリフォーカス系を構成する第1グリッド電極,第2グリッド電極,第3グリッド電極のうちの少なくとも1つのセンタービーム通過孔の形状とサイドビーム通過孔の形状とが異なることを特徴とするカラー陰極線管。
【請求項2】内面に電子ビームの射突により発光する蛍光体層を被着形成したパネル部と、パネル部にファンネル部を介して連接したネック部と、ネック部内に収容して上記電子ビームを発射する電子銃と、ファンネル部の外壁に装着して電子ビームを蛍光体層に走査する偏向装置とを少なくとも備えたカラー陰極線管において、前記電子銃のプリフォーカス系を構成する第1グリッド電極,第2グリッド電極,第3グリッド電極のうちの少なくとも1つのセンタービーム通過孔の形状が非円形であり、サイドビーム通過孔の形状が前記センタービーム通過孔を前記偏向装置の特性に合わせて回転させた形状であることを特徴とするカラー陰極線管。
【請求項3】内面に電子ビームの射突により発光する蛍光体層を被着形成したパネル部と、パネル部にファンネル部を介して連接したネック部と、ネック部内に収容して上記電子ビームを発射する電子銃と、ファンネル部の外壁に装着して電子ビームを蛍光体層に走査する偏向装置とを少なくとも備えたカラー陰極線管において、前記電子銃のプリフォーカス系を構成する第1グリッド電極,第2グリッド電極,第3グリッド電極のうちの少なくとも1つのセンタービーム通過孔の面積とサイドビーム通過孔の面積が異なることを特徴とするカラー陰極線管。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラー陰極線管にかかり、特に内面に電子ビームの射突により発光する蛍光体層からなる蛍光面を被着形成したパネル部と、このパネル部にファンネルを介して連接したネック部と、このネック部内に装着して上記電子ビームを発射する電子銃と、上記ファンネル部の外壁に装着して上記電子ビームを上記蛍光面上に走査する偏向装置を備えたカラー陰極線管に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のカラー陰極線管は電子銃から画像信号で変調されて発射された電子ビームを電磁的に偏向走査して蛍光体層からなるスクリーン上に画像を表示するのが一般的である。図6は従来技術によるカラー陰極線管の構造を説明するための縦断面図であって、10はパネル部、11は蛍光体層、12はファンネル部、13はネック部、14は偏向装置、15は電子銃、16は補正磁石群、17はシャドウマスク、18は磁気シールド、19は偏向磁界、20は電子ビームを示す。
【0003】同図において、上記電子銃15には画像信号が与えられ、この画像信号により変調された電子ビームが偏向装置14が形成する磁界を通過することによってパネル部10の内面に形成された蛍光体層11からなるスクリーン(画面)上に走査される。なお、補正磁石群16はコンバーゼンスや色純度を補正し、磁気シールド18は地磁気等の外部磁界を遮蔽して電子ビームがミスランディングするのを防止するものである。
【0004】このような陰極線管と偏向装置の組合せの標準となっているインラインセルフコンバーゼンス方式は、コンバーゼンス補正回路が不要な方式であり、省資源,省エネルギーの観点からは優れた方式ではあるが、偏向装置14の水平磁界をピンクッション(糸巻)分布に、また垂直磁界をバレル(樽)分布としてセルフコンバーゼンスを達成するものであるために、画面の周辺部で電子ビームスポツト形状に歪みを伴う。
【0005】図7は画面上における電子ビームスポツト歪みを説明する模式図であって、カラー陰極線管のパネル部を正面からみた図である。同図において、21,22,23は画面中央部における赤,緑,青の各電子ビームスポツトの形状、22’,22’,23’および22”,22”,23”は画面周辺部における赤,緑,青の各電子ビームスポツトの形状を示す。なお、言うまでもなく、赤電子ビームと青電子ビームとは電子銃15を構成するサイド電子銃(サイドガン)から発射された電子ビームであり、緑電子ビームはセンター電子銃(センターガン)から発射された電子ビームである。
【0006】図示されたように、画面中央部分では赤,緑,青の各電子ビームスポツトの形状の形状歪みは極めて小さいが、画面周辺部ではセンターガンからの緑電子ビームの歪みに較べてサイドガンからの赤,青の電子ビームスポツトの形状の形状歪みは著しい。すなわち、画面周辺部ではフォーカス特性が劣化する。このインラインセルフコンバーゼンス方式固有の形状歪み(偏向歪み)は、歪み補正磁界を発生するようにしたコマ収差補正ユニットを偏向装置に取り付けることにより改善できる。しかし、偏向装置にコマ収差補正ユニットを取り付けることは偏向装置のコストアップとなるため、低価格を狙うカラー陰極線管ではコマ収差補正ユニットの取り付けを省略してフォーカス特性を犠牲にしている場合がある。
【0007】このようなカラー陰極線管のフォーカス特性を向上させる手段として、特開昭54−133070号公報に開示の技術が知られている。図8は上記従来技術に開示されたフォーカス特性向上のための電子銃の構成図であり、24は第1グリッド電極、25は第2グリッド電極、26は第3グリッド電極、27は第4グリッド電極、28はカップ電極、29はビードガラス、30はステム、Kはカソードである。
【0008】この電子銃はカソードK,第1グリッド電極24,第2グリッド電極25,第3グリッド電極26,第4グリッド電極27をビードガラス32に所定の電極間隔をもって固定してなり、カソードKから放出される電子ビームを第1グリッド電極24,第2グリッド電極25,第3グリッド電極26,第4グリッド電極27で加速,集束して画面方向に出射するものである。
【0009】上記第1グリッド電極24,第2グリッド電極25,第3グリッド電極26により、プリフォーカス部を構成し、このプリフォーカス部を構成するグリッド電極の電子ビーム通過孔形状によりフォーカス特性を向上させるものである。図9は図8に示した電子銃の要部平面図であって、電子銃のプリフォーカス部を構成する上記第1グリッド電極24に形成される電子ビーム通過孔の形状を拡大して示したもので、33R,33G,33Bはそれぞれ角形の赤電子ビーム(サイドビーム)通過孔、緑電子ビーム(センタービーム)通過孔、青電子ビーム(サイドビーム)通過孔、33Ra33Ga,33Baは各ビーム通過孔の角部を示す。なお、第2グリッド電極25,第3グリッド電極26に上記と同様の電子ビーム通過孔形状を付与してもよい。
【0010】同図に示したように、上記従来技術の電子銃では、プリフォーカス部を構成する上記第1グリッド電極24,第2グリッド電極25,第3グリッド電極26の何れかの電極に形成される電子ビーム通過孔の形状を角形とし、その角部33aを通るx−x方向を偏向磁界の垂直磁界方向に、これと直交するy−y方向を水平磁界方向に一致させて配列してある。なお、sは電子ビーム通過孔間の間隔である。
【0011】このような電子ビーム通過孔の形状により、センタービームとサイドビームに対する偏向磁界の影響を異ならせて画面周辺部における電子ビームスポットの形状歪みを緩和してフォーカス特性を向上させることができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術においては、プリフォーカス部を構成する上記第1グリッド電極24,第2グリッド電極25,第3グリッド電極26の何れかの電極に形成される電子ビーム通過孔の形状を図9に示したような形状とすることによってサイドビームスポツトの画面周辺部での形状歪みの絶対量は低減されるが、センタービームスポツトとサイドビームスポツトに形状の差が存在するために、実際に観察される画像の画質は依然として劣化しているように見えるという問題があった。
【0013】本発明の目的は、上記従来技術の問題点を解消し、コマ補正ユニットを持たない偏向装置を用いた場合の画質を向上させたカラー陰極線管を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明は、内面に電子ビームの射突により発光する蛍光体層を被着形成したパネル部と、パネル部にファンネル部を介して連接したネック部と、ネック部内に収容して上記電子ビームを発射する電子銃と、ファンネル部の外壁に装着して電子ビームを蛍光体層に走査する偏向装置とを少なくとも備えたカラー陰極線管において、前記電子銃のプリフォーカス系を構成する第1グリッド電極1,第2グリッド電極2,第3グリッド電極3のうちの少なくとも1つのセンタービーム通過孔1−1の形状とサイドビーム通過孔1−2,1−3の形状とを異ならせたことを特徴とする。
【0015】また、本発明は、内面に電子ビームの射突により発光する蛍光体層を被着形成したパネル部と、パネル部にファンネル部を介して連接したネック部と、ネック部内に収容して上記電子ビームを発射する電子銃と、ファンネル部の外壁に装着して電子ビームを蛍光体層に走査する偏向装置とを少なくとも備えたカラー陰極線管において、前記電子銃のプリフォーカス系を構成する第1グリッド電極1,第2グリッド電極2,第3グリッド電極3のうちの少なくとも1つのセンタービーム通過孔1−1の形状を非円形とし、サイドビーム通過孔1−2,1−3の形状を前記センタービーム通過孔1−1を前記偏向装置の特性に合わせて回転させた形状としたことを特徴とする。
【0016】そして、本発明は、内面に電子ビームの射突により発光する蛍光体層を被着形成したパネル部と、パネル部にファンネル部を介して連接したネック部と、ネック部内に収容して上記電子ビームを発射する電子銃と、ファンネル部の外壁に装着して電子ビームを蛍光体層に走査する偏向装置とを少なくとも備えたカラー陰極線管において、前記電子銃のプリフォーカス系を構成する第1グリッド電極1,第2グリッド電極2,第3グリッド電極3のうちの少なくとも1つのセンタービーム通過孔1−1の面積とサイドビーム通過孔1−2,1−3の面積を異ならせたことを特徴とする。
【0017】
【作用】上記本発明の構成を有する電子銃を用いたカラー陰極線管とすることにより、サイドビームが画面の周辺部を走査するときの偏向磁界の作用がセンタービームに対する偏向磁界の作用と異なるものとなり、画面周辺部でのセンタービームとサイドビームのスポツトが略々同形状となる。
【0018】これにより、画面全域にわたって高解像度の画像が表示される。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例につき、図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明によるカラー陰極線管の1実施例の用いる電子銃の全体構成を説明する側面図(a)とその要部電極の構成を説明する正面図(b)であって、(a)において、1は第1グリッド電極、2は第2グリッド電極、3は第3グリッド電極、4は第4グリッド電極、5は第5グリッド電極、6は第6グリッド電極、7はカップ電極、8はステム、9はビードガラス、Kは陰極である。また、(b)において、1は第1グリッド電極、1−1はセンタービーム通過孔、1−2,1−3はサイドビーム通過孔、sは電子ビーム間の配列間隔を示す。
【0020】同図(a)において、第1グリッド電極1と第2グリッド電極2および第3グリッド電極3とでプリフォーカスレンズ系を構成し、陰極Kから放出された電子ビームはプリフォーカスレンズ系を通り、第3グリッド電極3,第4グリッド電極4,第5グリッド電極5および第6グリッド電極6で構成される主レンズ系によって集束,加速されて偏向装置の偏向領域に進行する。
【0021】同図(b)は(a)における第1グリッド電極の正面図であって、センタービーム孔1−1とサイドビーム孔1−2,1−3とがインライン状に一定の間隔sで配列されている。なお、センタービーム孔1−1は緑電子ビーム、サイドビーム孔1−2,1−3はそれぞれ赤電子ビーム,青電子ビームが通過する。そして、上記センタービーム孔1−1とサイドビーム孔1−2,1−3とは、開口形状または開口面積が異なり、これによってサイドビームが画面の周辺部を走査する際に偏向磁界の作用がセンタービームに対するそれと異ならせて画面周辺部においてもセンタービームとサイドビームのスポット形状が略々等しいものとなる。
【0022】図2は図1(b)に示した第1グリッド電極の電子ビーム通過孔部分の詳細を説明する要部拡大模式図であって、センタービーム通過孔1−1は直径L2 の丸孔、サイドビーム通過孔1−2,1−3はx−x方向径がL1 でy−y方向径がL1 の四角孔で、センタービーム通過孔1−1とサイドビーム通過孔1−2,1−3の開口面積は同一である。
【0023】すなわち、画面上でのビームスポットの形状に直接影響する電子ビーム通過孔のx−x方向径L1 とy−y方向径がL1 は、センタービーム通過孔1−1の直径L2 に対してL2 ≦L1 となる(πL2 2 /4≦L12)。この構成により、画面上でのサイドビームのスポット形状を変えることができ、画面全域にわたって解像度の良好な画像表示を得ることができる。
【0024】図3は本発明によるカラー陰極線管の第2実施例を説明する前記図2と同様の要部拡大模式図であって、図2と同一符号は同一部分に対応する。同図において、センタービーム通過孔1−1、サイドビーム通過孔1−2,1−3共、一辺の長さがL3 の四角孔とし、センタービーム通過孔1−1はその辺がx−x方向,y−y方向と一致する配置である。
【0025】これに対し、サイドビーム通過孔1−2,1−3は、センタービーム通過孔1−1を角度θ1 だけ回転させた形状としたものである。この構成により、画面上でのサイドビームのスポット形状を変えることができ、画面全域にわたって解像度の良好な画像表示を得ることができる。図4は本発明によるカラー陰極線管の第3実施例を説明する前記実施例と同様の要部拡大模式図であって、同一符号は同一部分に対応する。
【0026】同図において、センタービーム通過孔1−1、サイドビーム通過孔1−2,1−3共に丸孔形状であり、センタービーム通過孔1−1の直径はL4 、サイドビーム通過孔1−2,1−3の直径はL5 で、L4 >L5 としたものである。この構成によっても上記実施例と同様に、画面上でのサイドビームのスポット形状を変えることができ、画面全域にわたって解像度の良好な画像表示を得ることができる。
【0027】図5は本発明によるカラー陰極線管の第4実施例を説明する前記実施例と同様の要部拡大模式図であって、同一符号は同一部分に対応する。同図において、センタービーム通過孔1−1は一辺がL6 の菱形開口で、サイドビーム通過孔1−2,1−3は一辺がL7 の菱形開口であり、(センタービーム通過孔1−1の開口面積)>(サイドビーム通過孔1−2,1−3の開口面積)としたものである。
【0028】この構成によっても上記実施例と同様に、画面上でのサイドビームのスポット形状を変えることができ、画面全域にわたって解像度の良好な画像表示を得ることができる。上記した各実施例では、カラー陰極線管の解像度向上手段として第1グリッド電極に設ける電子ビーム通過孔の形状,面積をセンタービームとサイドビームについて異ならせたものとして説明した。
【0029】しかし、本発明はこれに限るものではなく、第2グリッド電極または第3グリッド電極に、あるいは第1グリッド電極,第2グリッド電極,第3グリッド電極の何れか2つに上記と同様の手段を組み合わせて付加することもできる。また、上記非円形の電子ビーム通過孔については、そのx−x方向径、y−y方向径、およびサイドビーム通過孔の回転角度、面積を偏向装置の特性に合わせて適宜選定することで最適のフォーカス特性を得ることができるものである。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、電子銃を構成する第1グリッド電極,第2グリッド電極,第3グリッド電極の少なくとも1つの電子ビーム通過孔に、そのセンタービーム通過孔とサイドビーム通過孔の開口形状あるいは開口面積が異なる構成を付与したことにより、画面周辺部におけるサイドビームのスポット形状をセンタービームのスポット形状と略々同形状とすることができる。
【0031】これによって、画面の全域にわたって優れた解像度を有するカラー陰極線管を提供することができる。




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013