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発明の名称 カラー陰極線管のバルブホルダ
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平6−103898
公開日 平成6年(1994)4月15日
出願番号 特願平4−250962
出願日 平成4年(1992)9月21日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】小川 勝男
発明者 河村 孝男 / 井上 栄典 / 市村 弘 / 中村 考雄
要約 目的
パネルとファンネルの低融点ガラスによる溶着作業に使用し易い量産に適したカラー陰極線管のバルブホルダを提供することにある。

構成
ファンネル上端にパネル下端を向き合わせて載置した時、両者の最大径部外面位置を規定し相対位置を正確に設定する1対の対向する支持子の一方を端部に植設した回転可能な加圧部材が、バルブを装着してない時に、大きく回転して倒れるのを防止し、且つ、加圧力を発生させる重錘の加圧部材への取付け部位を容易に変更できるようにした。
特許請求の範囲
【請求項1】バルブのネック部を挿通し、バルブのファンネルの下方、ネック部との境界付近で、バルブを其の中心軸をほぼ鉛直にして支承する台座と、バルブ中心軸に直交し略水平に保持されたファンネル上端面に、バルブのパネル下端面を向き合わせて載置したとき、両者夫々の最大径部外面位置を規定し両者の相対位置を正確に設定する少なくとも1対の相対向する支持子とを備え、これら支持子の一方を、固定部に設けた支軸に回転自在に支持され、支軸から離れて取付けた重錘の作用により端部に内向き圧力が生ずるように形成した加圧部材の端部に固着したカラー陰極線管のバルブホルダにおいて、加圧部材が大きく回転して倒れるのを防止し、且つ、重錘の加圧部材への取付け部位を変更できるようにしたことを特徴とするカラー陰極線管のバルブホルダ。
【請求項2】回転する加圧部材の支軸が、重錘取付け状態における加圧部材の重心よりも常に上方に位置するようにしたことを特徴とする請求項1記載のカラー陰極線管のバルブホルダ。
【請求項3】重錘を加圧部材に係合させながら、重錘の取付け部位を移動できるようにしたことを特徴とする請求項2記載のカラー陰極線管のバルブホルダ。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラー陰極線管のバルブを、バルブパネルの下端面とバルブファンネルの上端面とを、ほぼ水平にして向き合わせ、正しい相対位置に設定して保持する、パネルとファンネルとの低融点ガラスによる溶着作業(フリットベーキング)に使用するのに好適なカラー陰極線管のバルブホルダに関する。
【0002】
【従来の技術】周知のようにカラー陰極線管は、まずパネル内面に3原色螢光体の微細なドット又はストライプを順次繰返し規則正しく形成させたのち、その内面(電子銃側)に有機樹脂薄膜を形成させ、更に此の薄膜の内側の平滑な表面上にアルミニウムを蒸着させてパネル側の表面が平滑なメタルバック膜を形成させたのち、パネル全体を加熱昇温させて有機樹脂膜を熱分解により除去し同時に螢光体等の中の水分を蒸発除去するパネルベーキングを行って螢光面形成工程を終え、次にパネル下端面とファンネル上端面とを低融点粉末ガラス(フリットガラス)で溶着するフリットベーキング工程と、電子銃を装着したステムをバルブのネック管下端に封着する工程とにより真空外囲器を形成させた後、管全体を加熱しながら排気する排気工程に入り、排気作業を終えてから陰極線管管内と排気装置とを連結していた排気管を封止切ってカラー陰極線管を排気装置から分離するチップ切り工程の順に製造作業が進められる。
【0003】上記フリットベーキング工程で、パネル部とファンネル部とが接合固着されると、その後の工程では常に両者一体として製造作業が行われる。従って、フリットベーキング工程で、パネルとファンネルとの相対位置を正確に設定し、その状態を安定に保持しながら両者を溶着させるのに使用する陰極線管のバルブホルダの役割は重要である。
【0004】図2(a)は従来の陰極線管のバルブホルダの側面図である。図中、5はホルダ本体、6は、ファンネルの下方、ネック部との境界付近で陰極線管を管軸がほぼ鉛直になるように支承する台座である。1はバルブのパネル、2はバルブのファンネルであって、パネル1とファンネル2(とその下方のネック部)とで陰極線管の管体主要部が形成される。カラー陰極線管の画面は長方形で、その最大径部は画面の対角線方向になる。図示の状態では、台座6に、ファンネル2の下方ネック部との境界の近くで、陰極線管の管体が支承され、ファンネル2のほぼ水平に支承されている上端面に、パネル1の下端面を向き合わせて載置してある。3、4はホルダ本体5に植設された支持子で、回転可能は加圧部材8の端部に植設された支持子11、12と呼応して、それぞれ、パネル下端、ファンネル上端の(対角線方向)最大径部に外側から加圧して、パネルとファンネルの正確な相対位置を設定する。回転する加圧部材8には、例えば特開平1−232638号公報に開示されているように、加圧部材8の一部である重錘支持部10に重錘9が取付けられている。図2(b)は回転する加圧部材8がホルダ本体5に回転自在に支持されている支軸7の近傍の構造を示す断面図である。この重錘9に働く地球重力によって、回転可能な加圧部材8に、図示の場合、反時計廻りの偶力が作用し、支持子11、12はパネルとファンネルの最大径部の外面に圧力を加える。このバルブホルダは構造が簡単なので、各部を容易に耐熱的に構成することができ、450℃程度の高温に加熱するフリットベーキング作業に好適である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図2に示した従来のバルブホルダでは、陰極線管の管体を装着して図示のようにしてしまってからは問題ない。しかし、実際には図示の構造のままでは、バルブが装着されていなければ、加圧部材8は重錘9の作用によって左廻りに大きく回転して倒れてしまう。従って、バルブの装着に際しては、先ず倒れている加圧部材8を図示のようなバルブ装着状態に近い位置にまで起こし、その状態に何らかの手段で保持してバルブ装着の邪魔にならないようにして、バルブ装着作業を行っていた。これは量産工程ではずいぶん厄介な作業である。また、ガラス製のバルブが何らかの事故で破損した場合にも、加圧部材8が倒れてしまい、破損バルブの除去や掃除の邪魔になったり、フリットベーキング用加熱装置内部でひっかかり、量産のラインを止めてしまう恐れもあった。
【0006】本発明は、上記従来のバルブホルダのような問題を生じないようにした、バルブの装着作業が容易な、量産工程で使い易いカラー陰極線管のバルブホルダを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために本発明においては、バルブのネック部を挿通し、バルブのファンネルの下方、ネック部との境界付近で、バルブを其の中心軸をほぼ鉛直にして支承する台座と、バルブ中心軸に直交し略水平に保持されたファンネル上端面に、バルブのパネル下端面を向き合わせて載置したとき、両者夫々の最大径部外面位置を規定し両者の相対位置を正確に設定する少なくとも1対の相対向する支持子とを備え、これら支持子の一方を、固定部に設けた支軸に回転自在に支持され、支軸から離れて取付けた重錘の作用により端部に内向き圧力が生ずるように形成した加圧部材の端部に固着したカラー陰極線管のバルブホルダにおいて、加圧部材が大きく回転して倒れるのを防止し、且つ、重錘の加圧部材への取付け部位を変更できるようにした。バルブホルダにバルブが装着してないときに、回転自在な加圧部材が倒れてしまうのを防ぐための対策の一つとして、該部材の支軸が、重錘取付け状態における部材の重心よりも常に上方に位置するようにした。また、重錘の取付け位置の変更すなわち移動を容易にする手段の一つとして、重錘と加圧部材との係合状態を保持させたまま、其の取付け係合部位を任意に移動できるようにした。
【0008】
【作用】従来のバルブホルダで問題になっていた回転可能な加圧部材が大きく回転して倒れてしまうことは、加圧部材が僅かに傾いた状態でそれ以上の回転を阻止するストッパを設ければ解決できる。また、従来のようにすっかり倒れると、それを起こすのが大変であるが、僅かに傾いた状態でそれ以上倒れなければ、遥かに取扱い易くなる。この僅かに傾いた状態で止まっていれば、加圧部材の互いに離れた2個所に、必要に応じて重錘の取付け部位を変更することも容易である。また、加圧部材をホルダ本体(固定)に取付ける支軸(回転中心)の位置よりも、この部材と重錘の全体としての重心が、加圧部材上で重錘の取付け位置が如何に移動しても、常に下方に位置するようにすれば、重心が支軸の鉛直下方に来た位置で停止することになり、従来のように加圧部材が大きく回転して倒れてしまうことは生じなくなり、ストッパは不要になる。さらに、重錘の加圧部材への取付け方を工夫して、重錘が加圧部材への係合状態を保持したまま移動できるようにすれば、重錘の取付け部位の移動は極めて容易になる。
【0009】
【実施例】図1(a)は本発明の第1実施例図である。図中、5はホルダ本体、7は支軸、8は回転自在な加圧部材、9は重錘、10は加圧部材8の一部である重錘支持部材、11、12は加圧用の支持子、14、15はホルダ本体(固定)5に一体に形成されたストッパ、16は加圧部材8に重錘9を取付ける際に用いる係合用のピンである。この実施例では、加圧部材8は僅かな範囲内でしか回転しないから、陰極線管管体の装着時に加圧部材が倒れてしまっていて邪魔になるようなことは生じない。なお、係合用のピン16と係合する重錘9の係合用孔の入り口にはテーパ部を設けて挿入し易くしてある。管体装着の前に、重錘9を加圧部材8へ取付ける位置を図示の位置から右側の鎖線で示した位置に変更し(加圧部材8の上端は右側へ傾き、陰極線管の管体装着位置から遠ざかる)、装着後また鎖線の位置から左側の実線で示した状態に変更(加圧部材の上端に左向きの加圧力が生ずる)することは容易である。なお、この実施例の場合は支軸7近傍の構造は、例えば図2(b)に示したのと同様にすれば良い。
【0010】図1(b)は本発明の第2実施例図である。図中、7は支軸、8は加圧部材、9は重錘、17は加圧部材8の一部である重錘支持部、18は重錘支持部17に設けた横に細長い孔、19は細長い孔18に係合し重錘9を支持する摺動ピンである。この実施例では支軸7は、加圧部材8の重錘支持部17の如何なる位置に重錘9を配置した場合の両者合体した重心位置よりも上方に位置するから、加圧部材8は支軸7の鉛直下方に重心位置が来た状態が停止位置となり、従来のように加圧部材8が大きく倒れるような事態は生じない。勿論ストッパ不要である。また、重錘9の加圧部材8への取付け部位は、両者の係合状態を維持したまま移動可能であるから、極めて簡単に移動できる。量産時に自動機により移動させることも容易である。図1(c)は支軸7の近傍の構造を示す断面図、図1(d)は重錘9の重錘支持部17への取付け状態を示す断面図である。
【0011】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、従来のように回転可能な加圧部材が、陰極線管の管体を装着してないときに、大きく回転して倒れ込んでしまうのを防止したから、陰極線管の管体の装着作業が簡単容易になり、フリットベーキング中に管体が破損した場合の処置も容易で、量産工程に好適なカラー陰極線管のバルブホルダが得られる。




 

 


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