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発明の名称 陰極線管の製造方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平6−103897
公開日 平成6年(1994)4月15日
出願番号 特願平4−249436
出願日 平成4年(1992)9月18日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】中村 純之助
発明者 井上 栄典
要約 目的
製造コストを安価にする。

構成
ファンネル2のパネル1との接合面に第1の低融点ガラス5を塗布するとともに、ファンネル2のネック部2aのステム3との接合面に第2の低融点ガラス6を塗布し、パネル1、ステム3をファンネル2に近づけ、低融点ガラス5、6を同時に加熱することにより、パネル1、ステム3とファンネル2とを低融点ガラス5、6を介して溶着する。
特許請求の範囲
【請求項1】パネル、ファンネルの少なくとも一方に第1の低融点ガラスを塗布し、上記ファンネルのネック部、電子銃を保持したステムの少なくとも一方に第2の低融点ガラスを塗布し、上記第1、第2の低融点ガラスを同時に加熱することを特徴とする陰極線管の製造方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は陰極線管の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の陰極線管の製造方法においては、パネルとファンネルとを低融点ガラス(フリットガラス)を介して溶着したのち、ファンネルのネック部に電子銃が取り付けられたステムを取り付けている。
【0003】なお、この種の方法に関連するものとしては、特開昭62−69434号公報、実開平3−126351号公報に記載されたものが挙げられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような陰極線管の製造方法においては、パネルとファンネルとの取付と、ファンネルのネック部とステムとの取付とを別々に行なうから、製造工程が複雑となり、製造コストが高価となる。
【0005】この発明は上述の課題を解決するためになされたもので、製造コストが安価である陰極線管の製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため、この発明においては、パネル、ファンネルの少なくとも一方に第1の低融点ガラスを塗布し、上記ファンネルのネック部、電子銃を保持したステムの少なくとも一方に第2の低融点ガラスを塗布し、上記第1、第2の低融点を同時に加熱する。
【0007】
【作用】この陰極線管の製造方法においては、パネルとファンネルとの取付と、ファンネルのネック部とステムとの取付とを同時に行なうことができる。
【0008】
【実施例】まず、この発明に係る陰極線管の製造方法の概略を説明する。まず、図1に示すように、ファンネル2のパネル1との接合面に第1の低融点ガラス5を塗布するとともに、ファンネル2のネック部2aのステム3との接合面に第2の低融点ガラス6を塗布する。この場合、低融点ガラス6が溶着後にネック部2aの外径外にはみ出さないように、低融点ガラス6を少なめに塗布する。また、ステム3の外径はネック部2aの外径よりも小さく、ステム3には電子銃7が取り付けられ、またステム3には排気管4が設けられている。つぎに、図2に示すように、パネル1、ステム3をファンネル2に近づけ、低融点ガラス5、6を同時に加熱することにより、パネル1、ステム3とファンネル2とを低融点ガラス5、6を介して溶着する。
【0009】この陰極線管の製造方法においては、パネル1とファンネル2との取付と、ファンネル2のネック部2aとステム3との取付とを同時に行なうことができるから、製造工程が簡単になり、製造コストが安価となる。また、ステム3の外径をネック部2aの外径より小さくしており、また低融点ガラス6を少なめに塗布しているから、偏向コイル(図示せず)の内径がネック部2aの外径とほぼ等しくても、偏向コイルを容易に取り付けることができる。
【0010】なお、上述実施例においては、ファンネル2のネック部2aに低融点ガラス6を塗布したが、図3に示すように、ステム3に第2の低融点ガラス9を塗布してもよく、また図4に示すように、ファンネル2のネック部2aの内径よりも小さい外径を有するステム10の外周部に第2の低融点ガラス11を塗布し、つぎに図5に示すように、ネック部2a内にステム10を挿入した状態で低融点ガラス11を加熱してもよい。
【0011】つぎに、図6により、この発明に係る陰極線管の製造方法を詳細に説明する。まず、低融点ガラス5、6として同じ材質のものを用い、ステム3と低融点ガラス6とを当接し、パネル1と低融点ガラス5との間に隙間を設けた状態で、排気管4に不活性ガス供給管13を接続し、不活性ガス供給管13からAr、N2等の不活性ガスを供給して、ファンネル2内の空気を不活性ガスで置換し、置換完了後にファンネル2等を焼成炉12内に挿入して、低融点ガラス5、6を同時に加熱することにより、パネル1、ステム3とファンネル2とを低融点ガラス5、6を介して溶着する。
【0012】この陰極線管の製造方法においては、ファンネル2内の空気を不活性ガスで置換した後に、低融点ガラス5、6を加熱しているから、パネル1、ステム3とファンネル2との溶着時に電子銃7の電極が酸化するのを防止することができるので、電子ビームの放出特性、動作特性に支障が生ずることがない。
【0013】つぎに、図7により、この発明に係る他の陰極線管の製造方法を詳細に説明する。まず、低融点ガラス6として低融点ガラス5よりも短時間で溶着することができるものを用い、パネル1と低融点ガラス5とを当接した状態で、不活性ガス供給管13をファンネル2内に挿入し、不活性ガス供給管13から不活性ガスを供給して、ファンネル2内の空気を不活性ガスで置換し、置換完了後にファンネル2等を底上げ部14aを有する焼成炉14内に挿入して、低融点ガラス5を加熱する。この場合、ネック部2aを底上げ部14aから露出させる。つぎに、ステム3をネック部2aに近づけ、ネック部2aをも焼成炉14内に挿入し、低融点ガラス5、6を同時に加熱することにより、パネル1、ステム3とファンネル2とを低融点ガラス5、6を介して溶着する。
【0014】この陰極線管の製造方法においては、ネック部2aの加熱時間が短くなるから、電子銃7の信頼性が向上する。
【0015】なお、上述実施例においては、低融点ガラス5、6を焼成炉12、14で加熱したが、低融点ガラス5を焼成炉で加熱し、低融点ガラス6を他の加熱装置によって加熱してもよい。
【0016】図8は低融点ガラスを介してファンネルとステムとを溶着するための加熱装置を示す概略図、図9は図8に示した加熱装置の一部を示す断面図である。図に示すように、高圧空気を加熱する空気加熱器15がスリット状開口部17を有する熱風吹出口16に接続され、熱電対18によって測定された空気温度に基づいて空気加熱器15を制御する温度制御器19が設けられている。
【0017】この加熱装置においては、高圧空気が空気加熱器15によって加熱され、その加熱空気がスリット状開口部17を介して低融点ガラス6部に吹き出し、低融点ガラス6が加熱される。この場合、温度制御器19により加熱空気温度を制御して、低融点ガラス6、ネック部2a、ステム3が均等に加熱されるように、加熱空気の温度を徐々に上げ、低融点ガラス6の溶融温度に達したら、所定時間加熱空気温度を一定に保ったのち、加熱空気温度を徐々に下げる。
【0018】このような加熱装置においては、高周波誘導で金属リングを加熱することにより低融点ガラスを加熱する装置と比較して、高周波発生装置が不要であるから、装置コストが安価であり、また金属リングをステムに設置する手間が省けるので、溶着作業を容易に行なうことができ、さらに溶着後に金属リングが残らないから、ネック部2a等にクラックが発生することが少ない。
【0019】図10は低融点ガラスを介してファンネルとステムとを溶着するための他の加熱装置を示す概略図、図11は図10に示した加熱装置の一部を示す断面図である。図に示すように、赤外線ランプ、赤外線ヒータ等の赤外線発生器21、反射板22を有する熱輻射発生器20に温度制御器24が接続され、温度制御器24に熱電対18が接続されている。
【0020】この加熱装置においては、赤外線発生器21によって発生した赤外線が反射板22によって反射されて低融点ガラス6に照射され、低融点ガラス6が加熱される。
【0021】このような加熱装置においては、赤外線は低融点ガラス6の内部で吸収されるから、加熱効率が良好である。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、この発明に係る陰極線管の製造方法においては、パネルとファンネルとの取付と、ファンネルのネック部とステムとの取付とを同時に行なうことができるから、製造工程が簡単になり、製造コストが安価となる。このように、この発明の効果は顕著である。




 

 


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