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発明の名称 シャドウマスク支持用スプリングの製造方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平6−60807
公開日 平成6年(1994)3月4日
出願番号 特願平4−215103
出願日 平成4年(1992)8月12日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】秋田 収喜
発明者 米良 武 / 遠藤 了 / 米谷 友和 / 国部 武光
要約 目的
低膨張金属の占める面積と高膨張金属の占める面積の割合が異なった場合でも、被打ち抜き板材の材料節減を図ることができる。

構成
一端がパネル側に固定されるとともに他端がシャドウマスク側に固定され、かつパネル側に固定される前記他端が長手方向に対してほぼ直角方向に延在部を有するL字形状をなすとともに、前記長手方向にほぼ沿った接合部を境界として前記延在部側の材料を低膨張金属で前記延在部側と反対側の材料を高膨張金属で構成されているシャドウマスク支持用スプリングの製造方法において、少なくとも低膨張金属帯の長手方向に沿った両脇にそれぞれ高膨張金属帯が相互接合された板材を用意する工程と、この板材から少なくとも2個のスプリングを打ち抜く打抜工程とからなり、この打抜工程による打ち抜きで打ち抜かれるそれぞれのスプリングは、前記板材上で、それらの延在部が互に点対称になるように互に向きあわせられ、かつ各延在部の延在方向先端部がそれぞれの高膨張金属帯に及ぶようにして打ち抜かれる。
特許請求の範囲
【請求項1】 一端がパネル側に固定されるとともに他端がシャドウマスク側に固定され、かつパネル側に固定される前記他端が長手方向に対してほぼ直角方向に延在部を有するほぼL字形状をなすとともに、前記長手方向にほぼ沿った接合部を境界として前記延在部側の材料を低膨張または高膨張金属で前記延在部側と反対側の材料を高膨張または低膨張金属で構成されているシャドウマスク支持用スプリングの製造方法において、少なくとも低膨張または高膨張金属帯の長手方向に沿った両脇にそれぞれ高膨張または低膨張金属帯が相互接合された板材を用意する工程と、この板材から少なくとも2個のスプリングを打ち抜く打抜工程とからなり、この打抜工程による打ち抜きで打ち抜かれるそれぞれのスプリングは、前記板材上で、それらの延在部が互にほぼ点対称になるように互に向きあわせられ、かつ各延在部の延在方向先端部がそれぞれの高膨張または低膨張金属帯に及ぶようにして打ち抜かれることを特徴とするシャドウマスク支持用スプリングの製造方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はシャドウマスク支持用スプリングの製造方法に係り、特に、熱膨張係数の異なる金属の相互接合からなるシャドウマスク支持用スプリングとその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のスプリングは、たとえば図5に示すように、一端がサポートフレーム側(図中左側)に固定(溶接でなされ、その溶接箇所を×印で示している)されるとともに他端がシャドウマスク側(図中右側)に固定され、かつサポートフレーム側に固定される前記他端が長手方向に対してほぼ直角方向に延在部5Aを有するほぼL字形状をなすとともに、前記長手方向にほぼ沿った接合部10を境界として前記延在部5A側の材料を低膨張金属8で前記延在部5A側と反対側の材料を高膨張金属9で構成されている。前記延在部5Aには透孔11が形成され、パネルに植設されたパネルピンに嵌挿されるようになっている。
【0003】ここで、熱膨張係数の異なる金属の相互接合で構成されている理由は、シャドウマスク2による熱膨張によってそのマスク孔とパネル1内面上に設けられたモザイクスクリーン素子との相互位置関係の変化を補正するためである。
【0004】そして、このような構成からなるスプリング5は、打ち抜き加工により形成され、材料節減の目的から次のように形成されていた。
【0005】図6に示すように、低膨張金属帯8Aの長手方向に沿った両脇にそれぞれ高膨張金属帯9Aが相互接合された被打ち抜き板材20上において、打ち抜きで打ち抜かれるそれぞれのスプリング5は、それらの延在部5Aが互に点対称になるように互に向きあわせられて配置される(当然のことながら、この際、得ようとするスプリング5の接合部10と被打ち抜き板材20の接合部10X、10Xとは一致づけられる)。
【0006】なお、この場合において、プレス打ち抜き時の送りピッチを最小とするため、対向する各スプリング5を近接して配置できるように、各スプリング5の延在部5Aの形成されていない端部において、一方のスプリングの延在部5Aが位置付けられるように切欠き5Bが設けられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の図6に示す場合において、各スプリング5の近接配置は、スプリング5における低膨張金属8の占める面積と高膨張金属9の占める面積とが例えば図示するような割合にのみ限られるものであった。
【0008】すなわち、たとえば図7に示すように、低膨張金属8の占める面積と高膨張金属9の占める面積との割合が変化した場合、必ずしも対向するスプリング5同志が近接配置されるとは限らず(図7では、この幅をW”で示している)、被打ち抜き板材20の低膨張金属帯8Aの幅を大きくせざるを得ないという問題点が残されていた。
【0009】スプリング5における低膨張金属8の占める面積と高膨張金属9の占める面積の割合は、このスプリング5が用いられる受像管の各種類によって変化せざるを得ないことから、この対策が要望されていたものであった。
【0010】このため、本発明はこのような事情に基づいてなされたものであり、その目的とするところのものは、低膨張金属の占める面積と高膨張金属の占める面積の割合が異なった場合でも、被打ち抜き板材の材料節減を図ったシャドウマスク支持用スプリングの製造方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成するために、本発明は、基本的には、一端がパネル側に固定されるとともに他端がシャドウマスク側に固定され、かつパネル側に固定される前記他端が長手方向に対してほぼ直角方向に延在部を有するほぼL字形状をなすとともに、前記長手方向にほぼ沿った接合部を境界として前記延在部側の材料を低膨張または高膨張金属で前記延在部側と反対側の材料を高膨張または低膨張金属で構成されているシャドウマスク支持用スプリングの製造方法において、少なくとも低膨張または高膨張金属帯の長手方向に沿った両脇にそれぞれ高膨張または低膨張金属帯が相互接合された板材を用意する工程と、この板材から少なくとも2個のスプリングを打ち抜く打抜工程とからなり、この打抜工程による打ち抜きで打ち抜かれるそれぞれのスプリングは、前記板材上で、それらの延在部が互にほぼ点対称になるように互に向きあわせられ、かつ各延在部の延在方向先端部がそれぞれの高膨張または低膨張金属帯に及ぶようにして打ち抜かれることを特徴とするものである。
【0012】
【作用】このように構成するシャドウマスク支持用スプリングの製造方法によれば、打ち抜いて形成される各スプリングの被打ち抜き板材上のそれぞれの配置を極めて近接させることができるようになる。
【0013】すなわち、従来のスプリングは、その長手方向にほぼ沿った接合部を境界として延在部側の材料を低膨張金属で、前記延在部側と反対側の材料を高膨張金属で構成していた。このため、各スプリングの被打ち抜き板材上のそれぞれの配置において、少なくとも各延材部は完全に低膨張金属帯内に位置づけられるようにしなければならず、したがって、各スプリングの近接配置に制限が付されていた。
【0014】これに対して、本発明では、各スプリングのそれぞれの延在部の延在方向先端部がそれぞれの高膨張金属帯に及ぶように配置するようにして、各スプリングの配置を極めて近接させるようにしたものである。このことは、打ち抜きによって得られるスプリングはその延在部の先端において高膨張金属が接合された部分を有することになるが、この高膨張金属はスプリングとしての機能に全く関係しないことから、全く支障のないものとなる。
【0015】そして、このように各スプリングの配置を近接して行なうことができれば、低膨張金属の幅をそれに応じて狭くすることができ、したがって、被打ち抜き板材の材料節減を図ることができるようになる。
【0016】
【実施例】まず、図4は、本発明によって得られるシャドウマスク支持用スプリングを適用したカラー受像管の一実施例を示す部分断面図である。
【0017】同図において、該カラー受像管は、パネル1の内面に設けられた色選別用のシャドウマスク2と、このシャドウマスク2の周囲を補強する枠状の角枠で形成したサポートフレーム3と、一端が該サポートフレーム3の側面に固着されるとともに他端がパネル1の内面に植設されたパネルピン4に嵌挿されるスプリング5と、からなるシャドウマスク組立体を備えている。また、電子銃(図示せず)から射突される電子ビームの2次電子を遮断するエレクトロンシールド6と地磁気の影響を抑制するインナーシールド7を具備している。
【0018】図3は、スプリング5の詳細を示した平面図である。
【0019】同図において、スプリング5の一端(図中左側)は、サポートフレーム3にたとえば溶接等によって固定される部分となっており、他端(図中右側)は、パネル1に固定される部分となっている。
【0020】パネル1に固定される前記他端は、該パネル1に植設されたパネルピン4に嵌挿される透孔11が形成されている。このため、該スプリング5は、この透孔11が形成されている部分において、その長手方向にほぼ直交する方向に延在部5Aを備え、全体としてほぼL字状の形状をなしている。
【0021】また、サポートフレーム3に固定される前記一端は、長手方向に対して前記延在部5Aが形成されている反対側に切欠き5Bが設けられている。この切欠き5Bは、後述するように、スプリング5を打ち抜き加工で形成する際に、被打ち抜き材料面において一対のスプリング5を点対称に互に向きあわせて近接配置させた場合に、一方のスプリング5の延在部5Aが位置づけられる部分となっている。
【0022】そして、スプリング5の一端から他端にかけてほぼ長手方向に沿った接合部10を有し、この接合部10を境界として、前記延在部5A側は低膨張金属8で形成され、該延在部5A側と反対の側は高膨張金属9で形成されている。
【0023】このように熱膨張係数の異なる金属の相互接合で構成されている理由は、前述したように、シャドウマスク2による熱膨張によってそのマスク孔とパネル1内面上に設けられたモザイクスクリーン素子との相互位置関係の変化を補正するためである。
【0024】さらに、本発明によるシャドウマスク支持用スプリングの製造方法によって形成されるスプリング5は、特に、前記延在部5Aの先端部において前記接合部10と平行にもう一つの接合部10Aを有し、この接合部を境界に先端部側が高膨張金属9で形成されている。この場合において、前記接合部10Aは、透孔11の周囲が低膨張金属8となるように、該透孔11に交差しないように位置づけられている。
【0025】次に、本発明によるシャドウマスク支持用スプリングの製造方法の一実施例について説明する。
【0026】工程1.(図2)図2に示すような被打ち抜き板材20を用意する。
【0027】この被打ち抜き板材20は、低膨張金属帯8Aの両側にそれぞれ高膨張金属帯9A、9Aが相互接合されたものとなっている。この接合においては、たとえばプラズマアーク,電子ビーム,または炭酸ガスレーザ溶接等が用いられ、その接合部を符号10Xで示す。
【0028】ここで、低膨張金属帯8Aとしては、たとえばアンバー板材(Fe−36%Ni合金)等からなり、高膨張金属帯9A、9Aとしては、たとえばステンレス鋼板材(SUS−304)等からなっている。
【0029】なお、前記低膨張金属帯8Aの幅は、得ようとするスプリング5の低膨張金属8と高膨張金属9との面積比で決定される接合部10の位置によって決定されるものであるが、後述の工程(工程2.)の説明から理解できるように、従来よりも小さくすることができる。
【0030】工程2.(図1)前記被打ち抜き板材20を用い、この被打ち抜き板材20を打ち抜くことにより複数のスプリング5を得る。
【0031】この場合において、打ち抜かれる各スプリング5の配置状態を図1に示す。
【0032】同図において、被打ち抜き板材20の長手方向(この方向は接合部の延在方向と一致している)に沿って、2個を一組とするスプリング5が並設されている。
【0033】各組におけるそれぞれのスプリング5は、対称となって互に向かいあっており、かつ、一方のスプリング5の延在部5Aは他方のスプリング5の切欠き部5B内に位置づけられている。
【0034】さらに、それぞれのスプリング5の接合部10、10Aが被打ち抜き板材20の接合部10X、10Xに一致づけられている。この場合、各スプリング5の延在部5Aの先端において前記接合部10X、10Xが横切るようになり、これにより、各スプリング5は互に近接配置されるようになる。
【0035】前記接合部10X、10Xの延在部5Aに対する横切りは、該延在部5A内に形成されている透孔11が低膨張金属帯8A内に位置づけられている限りにおいて、打ち抜かれて形成されるスプリング5はその機能の面において支障がないものとなる。その理由は、前述したように、透孔11(パネル1への固定部)と他端側のサポートフレーム3への固定部の間の領域においてのみ、シャドウマスク2による熱膨張によってそのマスク孔とパネル1内面上に設けられたモザイクスクリーン素子との相互位置関係の変化を補正できる機能を有するからである。
【0036】上述した実施例によれば、打ち抜いて形成される各スプリング5の被打ち抜き板材20上のそれぞれの配置を極めて近接させることができるようになる(図1では、この幅をW’で示している)。
【0037】すなわち、従来のスプリングは、その長手方向にほぼ沿った接合部10を境界として延在部5A側の材料を低膨張金属8で、前記延在部5A側と反対側の材料を高膨張金属9で構成していた。このため、各スプリング5の被打ち抜き板材20上のそれぞれの配置において、少なくとも各延材部5Aは完全に低膨張金属帯8A内に位置づけられるようにしなければならず、したがって、各スプリングの近接配置に制限が付されていた。
【0038】これに対して、本実施例では、各スプリング5のそれぞれの延在部5Aの延在方向先端部がそれぞれの高膨張金属帯9Aに及ぶように配置するようにして、各スプリング5の配置を極めて近接させるようにしたものである。このことは、打ち抜きによって得られるスプリング5は、図3に示すように、その延在部5Aの先端において高膨張金属9が接合された部分を有することになるが、この高膨張金属9はスプリングとしての機能に全く関係しないことから、全く支障のないものとなる。
【0039】そして、このように各スプリング5の配置を近接して行なうことができれば、低膨張金属8Aの幅をそれに応じて狭くすることができ、したがって、被打ち抜き板材20の材料節減を図ることができるようになる。
【0040】また、被打ち抜き板材20の低膨張金属帯8Aと高膨張金属帯9Aとを反対に配置した被打ち抜き板材20を用いて低膨張金属帯8と高膨張金属帯9を逆に配置したスプリングを製作する場合も同様である。
【0041】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、本発明によるシャドウマスク支持用スプリングの製造方法によれば、低膨張金属の占める面積と高膨張金属の占める面積の割合が異なった場合でも、被打ち抜き板材の材料節減を図ることができるようになる。




 

 


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