米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 核技術 -> 石川島播磨重工業株式会社

発明の名称 貫通プラグ着脱装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平6−331790
公開日 平成6年(1994)12月2日
出願番号 特願平5−118842
出願日 平成5年(1993)5月21日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】堀田 実 (外2名)
発明者 田中 孝治 / 窪田 啓輔 / 木村 征生 / 高橋 修一
要約 目的
貫通プラグの着脱を機械化する。

構成
セル壁に平行に設けられたレール61上を走行台車60が移動するようにし、この走行台車60上に設けた昇降テーブル40を上下方向に昇降させるようにし、貫通プラグ10と結合する結合装置20を昇降テーブル40上に設け、これを引き抜き部30により貫通プラグ10の軸方向に移動できるようにする。走行台車60、昇降テーブル40、引き抜き部30、結合装置20の動作を遠隔操作部70で操作する。
特許請求の範囲
【請求項1】 セル壁に設けられた貫通口に嵌合する貫通プラグを着脱する貫通プラグ着脱装置において、セル壁に平行に設けられたレール上を移動する走行台車と、この走行台車上に設けられ上下方向に昇降する昇降テーブルと、この昇降テーブル上に設けられ、貫通プラグと結合する結合装置と、この結合装置を貫通プラグ軸方向に移動する引き抜き部と、前記走行台車、前記昇降テーブル、前記結合装置、前記引き抜き部の動作を操作する操作部を備えたことを特徴とする貫通プラグ着脱装置。
【請求項2】 前記結合装置が、貫通プラグのフランジにねじ切りされたネジ穴に対応した位置に設けられ、締付け駆動されるボルトと、前記フランジに開口されたガイド穴に対応した位置に設けられたガイドピンとを備えたことを特徴とする請求項1記載の貫通プラグ着脱装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、セル壁を貫通する貫通プラグの着脱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】放射性の強い物質などを扱う場合、コンクリートなどで遮蔽された部屋に入れ、外部よりモニタテレビや遮蔽ガラスを使った窓から監視しながら遠隔操作により処理することが行われている。このような部屋をセルと言う。このセル内には電気によって駆動される機器や照明装置等があるため、動力用、照明用、および制御用電気が必要となるので、セル壁に貫通プラグ開口を設け、この貫通プラグ開口に壁の厚みとほぼ同じ長さの貫通プラグを嵌合させ、貫通プラグ内に配線された電線によって電気を供給している。
【0003】貫通プラグは鋼板ケーシング内に両端に端子を有する電線と、この電線を固定すると共に貫通する壁と同等の遮蔽性能を有する遮蔽材が充填されている。このため、重量はかなり重くなっている。貫通プラグはその性能を維持するため、定期的に点検する必要がある。点検は貫通プラグを引き抜いて所定の場所へ移動して行う。従来引き抜き作業はチェンブロックなどを使用して人力で操作していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】貫通プラグの引き抜き、および挿入はチェンブロックなどの簡単な揚重機を用いて人力で行っているが、重量の大きい貫通プラグを水平にして引き抜き、挿入する作業自体が、手間のかかるものであるのに加え、引き抜くことによって貫通プラグ開口から放射線が放出されるので、この貫通プラグ開口には遮蔽用プラグを挿入する必要がある。この貫通プラグの引き抜き、および遮蔽プラグの挿入作業中は貫通プラグ開口から放出される放射線の被曝を避けるため、作業位置や作業時間が制限される。また、貫通プラグを挿入する場合は、まず遮蔽プラグを取り外し、その後、貫通プラグを挿入しなければならないので、貫通プラグ引き抜き時と同様作業位置や作業時間が制限される。このように貫通プラグの引き抜き、挿入はその作業自体が手間がかかる上、放射線被曝を避けるために作業位置、時間に制限を受けるため、工数や時間のかかる仕事となっていた。
【0005】本発明は上述の問題点に鑑みてなされたもので、貫通プラグの引き抜き挿入を機械化し、遠隔操作で行うことにより、作業の能率を向上させ、放射線被曝を避けるようにした貫通プラグ着脱装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本発明はセル壁に設けられた貫通口に嵌合する貫通プラグを着脱する貫通プラグ着脱装置において、セル壁に平行に設けられたレール上を移動する走行台車と、この走行台車上に設けられ上下方向に昇降する昇降テーブルと、この昇降テーブル上に設けられ、貫通プラグと結合する結合装置と、この結合装置を貫通プラグ軸方向に移動する引き抜き部と、前記走行台車、前記昇降テーブル、前記結合装置、前記引き抜き部の動作を操作する操作部を備えたものである。
【0007】また、前記結合装置が、貫通プラグのフランジにねじ切りされたネジ穴に対応した位置に設けられ、締付け駆動されるボルトと、前記フランジに開口されたガイド穴に対応した位置に設けられたガイドピンとを備えたものである。
【0008】
【作用】貫通プラグを引き抜く場合、走行台車を引き抜く予定の貫通プラグ位置まで走行させ、昇降テーブルを昇降させて、引き抜き部の結合装置の軸心が貫通プラグの軸心と一致するようにする。次に引き抜き部により結合装置を貫通プラグの軸方向に移動させ、結合装置と貫通プラグを結合する。引き抜き部により結合装置を後退させることにより、貫通プラグを引き抜き、走行台車を移動させて、引き抜いた貫通プラグを移動させる。貫通プラグを挿入する場合は、貫通プラグを結合装置に結合し、走行台車を貫通プラグ開口位置へ移動した後、昇降テーブルを昇降して貫通プラグ開口位置に貫通プラグの高さを合わせ、引き抜き部により結合装置を貫通プラグ軸方向に移動して挿入する。これらの操作は操作部により遠隔で行うので、作業員は放射線被曝を避けることができる。
【0009】結合装置は、貫通プラグのフランジに設けられたねじ切りされたネジ穴と、ガイド穴に対応した位置に、締付け、緩み駆動されるボルトと、ガイドピンを有している。引き抜き部により結合装置を貫通プラグ軸方向に移動させ、まずガイドピンがガイド穴に入るようにし、正確な位置決めをする。次に結合装置でボルトを締付駆動するとボルトは貫通プラグのフランジのねじ切りされたネジ穴にねじこまれる。これにより貫通プラグと結合装置は一体に結合されるので、引き抜き部により結合装置を貫通プラグの軸方向に移動することに貫通プラグの引き抜き、挿入が可能となる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の好ましい実施例を図面を参照して説明する。図1は本発明の第1実施例の斜視図を示し、(a)は結合装置20に結合された貫通プラグ10であり、(b)は本装置を示し、(c)は遠隔操作部を示す。貫通プラグ10は段部11を有する円筒形状で、内部には両端に端子を有する電線が配置され、その間に遮蔽材が充填されている。太い径の円筒一端にはフランジ12が設けられ、フランジ12には、ガイド穴13とねじ切りしたネジ穴14が設けられている。結合装置20は昇降テーブル40上に設けられ、貫通プラグ10の軸方向に移動する。昇降テーブル40は走行台車60上に設けられ、上下方向に昇降する。走行台車60はセル壁に平行に設けられたレール61上を移動する。貫通プラグ10はこのセル壁に設けられた貫通プラグ開口に嵌合されている。遠隔操作部70は結合装置20、この結合装置20を貫通プラグ軸方向に移動する引き抜き部30、昇降テーブル40、走行台車60の遠隔操作を行う。
【0011】図2は実施例の装置とセル室、セル壁、貫通プラグ開口との関係を示す図である。セル室Aはセル壁Bに囲まれ、セル壁Bには貫通プラグ開口Cが設けられ、貫通プラグ10が嵌合する。
【0012】図3は第1実施例の縦断面図を示し、図4は第1実施例の平面図、図5は第1実施例の横断面図である。図6は結合装置のボルト締付け、緩め機構を示す。なお、図面の表示に当たっては、内部の機構を示すためケーシングを省いた表示としている。
【0013】結合装置20を貫通プラグ10の軸方向に移動する引き抜き部30は、昇降テーブル40の上面に貫通プラグ10の軸方向(走行台車60のレール61に直角方向)に設けられた2条のレール31と、昇降テーブル40の内部を貫通してレール31と平行に設けられたスクリュージャッキ32と、結合装置20に取付けられ、スクリュージャッキ32の回転によりスクリュージャッキ32の軸方向に移動するスクリュージャッキ受33と、スクリュージャッキ32を回転する引き抜き用モータ34と、引き抜き用モータ34とスクリュージャッキ32を結合するカップリング35より構成される。
【0014】昇降テーブル40は、水平に昇降するテーブル41と、このテーブル41の4隅に設けられたスクリュージャッキ42と、このテーブル41に固着されスクリュージャッキ42の回転によりテーブル41を昇降させるスクリュージャッキ受43と、走行台車40に設けられたスクリュージャッキ42の回転駆動部より構成される。スクリュージャッキ42の回転駆動部は、スクリュージャッキ42を支持する軸受44と、各スクリュージャッキ42ごとに設けられ、回転力を伝達する第1ギャボックス45と、この第1ギャボックス45に回転力を伝達する第2ギャボックス46と、2つの第2ギャボックス46に回転力を伝達する第3ギャボックス47と、第3ギャボックス47に回転力を伝達する昇降用モータ48より構成される。なお、各ギャボックス45,46,47、昇降用モータ48間は軸とカップリング67により結合されている。
【0015】走行台車60はセル壁Bに平行に設けられたレール61上を移動する車輪62と、軸63、カップリング64を介して車輪62に回転を伝達する前後輪それぞれに設けられたギャボックス65と、このギャボックス65に回転を伝達する走行用モータ66より構成される。
【0016】結合装置20のボルト締付け、緩め機構を図6を用いて説明する。結合装置20は、貫通プラグ10のフランジ12に設けられたガイド穴13と、ねじ切りされたネジ穴14に対応してガイドピン21とボルト22が設けられ、ボルト22は回転してネジ穴14に螺合する。ボルト22はギャボックス23により回転前進または回転後進し、ギャボックス23にはカップリング24、軸25を介してボルト用モータ26から回転を伝達する。ボルト用モータ26は支持台27により支持される。ギャボックス23、カップリング24、軸25、ボルト用モータ26、支持台27は各ボルト22ごとに設けられている。
【0017】各ボルト用モータ26、引き抜き用モータ34、昇降用モータ48、走行用モータ66は遠隔操作部70により遠隔操作される。次に遠隔操作部70による動作を説明する。貫通プラグ10を引き抜く場合、走行用モータ66を操作して対象となる貫通プラグ10の位置まで移動する。次に昇降用モータ48を操作して貫通プラグ10の軸中心に結合装置20の軸中心が一致するようにし、引き抜き用モータ34を操作して貫通プラグ10のフランジ12に設けられたガイド穴13にガイドピン21を挿入してゆく。ガイドピン21により位置決めが出来た時点で、ボルト用モータ26を駆動してフランジ12のネジ穴14にボルト22を締付けてゆく。本実施例の場合、ガイドピン21を2本、ボルト22を4本としたので、4本のボルトを順次締付けてゆく。締付が終了すると引き抜き用モータ34を操作して貫通プラグ10を引き抜き、昇降用モータ48、走行用モータ66を操作して、昇降テーブル40を降下させながら走行台車60を所定の位置に移動する。
【0018】貫通プラグ10を貫通プラグ開口Cに挿入する場合は、貫通プラグ10を結合装置20に結合した状態で走行台車60を対象位置へ移動し、昇降用モータ48を操作して対象となる貫通プラグ開口高さに昇降させ、引き抜き用モータ34を操作して貫通プラグ10を貫通プラグ開口Cに挿入する。挿入完了後、ボルト用モータ26を操作してボルト22を貫通プラグ10のネジ穴14より取り外してゆく。
【0019】なお、貫通プラグ10を引き抜くと貫通プラグ開口Cから放射線が放出されるので、貫通プラグ10を引き抜いた後、遮蔽用プラグを貫通プラグ開口Cに装備しておく必要がある。この場合、実施例に示す貫通プラグ着脱装置を2台用意しておき、1台には遮蔽プラグを取付けておき、他の1台で貫通プラグ10を引き抜き、その後直ちに遮蔽プラグを装着するようにすれば、放射線被曝を防止することができる。また、貫通プラグ10を挿入する場合も本実施例の装置を2台用意し、まず1台で遮蔽プラグを取外し、その後、直ちに貫通プラグ10を挿入するようにする。なお、遮蔽プラグと貫通プラグ10のフランジ12の形状、ガイド穴13、ネジ穴14の配置、大きさは同一のものとする。
【0020】次に第2実施例を図7を用いて説明する。第2実施例は図1に示す第1実施例の装置に対し、昇降テーブル40の昇降装置を異にしたもので、昇降はシザースジャッキ51を用い、ガイドポスト52を昇降テーブル40の中央の両端に設けたものである。動作および機能は第1実施例と同じである。
【0021】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明は貫通プラグと取合う結合装置を3次元に移動可能とし、貫通プラグとの着脱を機械的に行えるようにし、これらの操作を遠隔でできるようにしたので、貫通プラグの着脱を少数の作業員で精度よく、かつ放射線の被曝を避けて行うことができる。




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013