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発明の名称 大型鉄鋼構造物の組立方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平6−324180
公開日 平成6年(1994)11月25日
出願番号 特願平5−111981
出願日 平成5年(1993)5月14日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】堀田 実 (外2名)
発明者 平川 正利
要約 目的
大型鉄鋼構造物の組み立てブロック吊り上げ用治具の置き場所用エリアを不要とし組み立て作業の環境を改善する。

構成
大型鉄鋼構造物を所定の形状に組み立てるほぼ同じ大きさの定盤を複数個設け、この周囲に大型鉄鋼物を組み立ててゆく高さに応じて高くできる支柱を設ける。組み立てた大型鉄鋼物を吊り上げてできるとともに、この定盤の覆いとなる覆いを設け、この覆いをいずれの定盤の支柱上にも置けるようにする。
特許請求の範囲
【請求項1】 大型鉄鋼構造物を所定形状に組み立るほぼ同じ大きさの定盤を複数個設け、この定盤の周囲に組み立てる大型鉄鋼構造物の高さに応じて高くできるようにした支柱を配置し、この支柱上に、この定盤で組み立て中の大型鉄鋼構造物を覆うことができるとともに吊り上げ治具ともなる着脱可能な覆いを設け、この覆いをいずれの前記定盤の支柱上にも置けるようにしたことを特徴とする大型鉄鋼構造物の組立方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は大型鉄鋼構造物を大きなブロックに組み立て据付位置に搭載する場合の大型鉄鋼構造物の組立方法に関する。
【0002】
【従来の技術】大型鉄鋼構造物を組み立てる例として原子力発電所に用いられる原子炉格納容器を例にして説明する。原子炉は原子炉圧力容器(RPV)内に格納され、この原子炉圧力容器およびこれに接続する配管等を原子炉格納容器が格納している。原子炉格納容器は鋼板のみで構成したものと、内面を鋼板のライニングプレートとし鉄筋コンクリートで構成したものとが用いられる。
【0003】図2は内面に鋼板ライニングプレートを用いた鉄筋コンクリート格納容器(RCCV)とその内部の主要構造の一例を示す図である。RCCVは全体として円筒で構成され、高さ方向をダイヤフラムフロア4で上部、下部に仕切り、かつ下部の中心に円筒状のペデスタル12を設け、上部を上部ドライウェル1、下部をサプレッションチエンバ2、ペデスタル12の内部を下部ドライウェル3としている。上部ドライウェル1と下部ドライウェル3とは連通している。
【0004】上部ドライウェル1の頂部は内面に鋼板ライニングプレートを用いたトップスラブ5と中心に設けられた鋼板製の開閉可能なトップヘッド10から構成される。サプレッションチエンバ2の底面は内面に鋼板ライニングプレートを設けた鉄筋コンクリート構造であり、ペデスタル12は鋼板で構成し、内部にコンクリートを充填する。なお、ペデスタル12の内部には、上部ドライウェル1、下部ドライウェル3内に発生した蒸気をサプレッションチエンバ2内に導くベント管8が埋設されている。サプレッションチエンバ2内には外部と、下部ドライウェル3との交通用にアクセストンネル7が設けられている。
【0005】原子炉圧力容器11はペデスタル12に据え付けられ、ダイヤフラムフロア4上では周囲に円筒状の原子炉遮蔽壁(RSW)6が設けられている。原子炉遮蔽壁6の項部にはRPVスタビライザ14が設けられ、原子炉圧力容器11の上部に加わる水平力を支持する。原子炉遮蔽壁6の上部には原子炉遮蔽壁6より少し薄い上部原子炉遮蔽壁13が設けられている。原子炉遮蔽壁6の周囲には鋼製の柱、梁で階層状に構成されたパイプホイップストラクチャ9が設けられ、原子炉圧力容器11に接続する配管や機器を支持する。
【0006】このような鉄筋コンクリート格納容器の建設は、まず底部の鉄筋コンクリートを打設し、その上にサプレッションチエンバ2の底部ライニングプレート20を張り、これと並行して周囲のライニングプレート21を取り付けてゆく。このライニングプレート21の取り付けに並行してこの周囲に鉄筋を配置し、コンクリート41を打設してゆく。サプレッションチェンバ2のライニングプレート21の取り付けが終わると引き続いて上部ドライウェル1のライニングプレート22の取り付けが行われ、これに続いて鉄筋の取り付けとコンクリート打設を行い、鉄筋コンクリート格納容器を建設してゆく。なおこれと並行して内部のペデスタル12、ダイヤフラムフロア4、原子炉遮蔽壁6、上部原子炉遮蔽壁13、パイプホイップストラクチャ9の取り付けも行われる。鉄筋コンクリート格納容器内に据え付けられる部材や機器の大部分が搭載された後、トップスラブ5のライニングプレートと鉄筋コンクリート工事が行われる。
【0007】鉄筋コンクリート格納容器の建設工事期間は原子力発電所建設工事期間を直接左右するものであるので、可能な限り短期間に建設する必要がある。このため鉄筋コンクリート格納容器据え付け位置の近傍に組み立て定盤を設け、この組み立て定盤でサプレッションチエンバ2、上部ドライウェル1の周囲壁のライニングプレート21, 22を円筒状に組み立て、これをクレーンで据え付け位置に搭載し、据え付けてゆく方法が採用される。この円筒状に組み立てる作業は時間がかかるので複数個の定盤を設け、並行して組立が行われる。円筒状に組立られたライニングプレートはクレーンで吊り上げ、据え付け位置に搭載されるが、円筒形を保つための剛性が小さいのでほぼ円形の吊具(天秤と称する)を用いて吊り上げる必要がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように円筒状に組み立てられたライニングプレートの直径は約30m以上にもなる。このため天秤の直径もこれとほぼ同じ寸法になる。この天秤の使用頻度は円筒状に組み立てられたライニングプレートを搭載するときだけ使用するため、非常に小さい。しかし天秤使用時にはクレーンで天秤を吊り上げる必要からクレーンの吊上げ範囲(リーチ)内に置いておく必要がある。ところでクレーンのリーチ内には上述した複数の定盤があり、他にもクレーンで吊り上げるものを仮置きするエリアが必要になる。このため、使用頻度の小さい天秤を置くエリアをクレーンリーチ内に確保することができない場合が多い。このような場合、天秤をクレーンリーチ外の位置に仮置きし、使用時クレーンリーチ内に揚重機と運搬車輛等を使用し、運搬する必要が発生する。また定盤上での作業は屋外工事となるので作業環境が悪い。
【0009】本発明は上述の問題点に鑑みてなされたもので、覆いを大型鉄鋼構造物組み立て定盤の上部に設置することにより組み立て定盤の作業環境の改善を図り、合わせてこの覆いに天秤の機能を持たせることにより天秤の置き場所を確保した大型鉄鋼構造物組立方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本発明は、大型鉄鋼構造物を所定形状に組み立てるほぼ同じ大きさの定盤を複数個設け、この定盤の周囲に組み立てる大型鉄鋼構造物の高さに応じて高くできるようにした支柱を配置し、この支柱上に、この定盤で組み立て中の大型鉄鋼構造物を覆うことができるとともに吊り上げ治具ともなる着脱可能な覆いを設け、この覆いをいずれの前記定盤の支柱上にも置けるようにしたものである。
【0011】
【作用】各定盤の周囲には組立てる大型鉄鋼構造物の高さが高くなるに応じて高くできるような支柱が配置されている。この支柱の上に吊り上げ治具の機能を有する覆いを設定することができるので、これが屋根となり、この下で大型鉄鋼構造物の組立作業を行う際の作業環境が改善される。大型鉄鋼構造物の部材等を取り込む際は覆いを他の定盤の支柱上に置き、取り込む部材の高さに応じて支柱の高さを高くした後、再び覆いを取付ける。さらにこの覆いは吊り上げ治具となっているので、クレーンリーチ内に別途吊り上げ治具用のエリアを設ける必要はない。また支柱には大型鉄鋼構造物との間に作業用の足場も設けることができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。本実施例は大型鉄鋼構造物の例として鉄筋コンクリート格納容器のライニングプレートを用いて説明するが、これに限定されるものでなく、他の大型鉄鋼構造物にも適用できる。図1は本実施例の構成を示し、(a)は側面図、(b)は平面図を示す。定盤30はコンクリートで構成し、ライニングプレートの組立時の荷重に対して充分耐えられる強度、剛性を有する。本図は定盤30を2個設けた場合を示すが、必要に応じ、3個、4個と設ける。定盤30上には組み立てる円筒の形状をケ書しておき、この形状に合わせて工場から搬送されたブロックを円筒に組み立てる。この円筒ケ書き位置の周囲には固定支柱31を定盤30に埋め込み固定しておく。固定支柱31の配置は円筒のまわりに4本以上とし、2つの隣接する定盤30の間にある固定支柱31は共用する。
【0013】固定支柱31の上部にはスリーブ式差し込み継手32によって組み立て支柱33を設け、組み立てるライニングプレートの高さに応じて継きたしてゆくことができる。また固定支柱31、または組み立て支柱33の頂部には受け支柱34を設け、天秤を兼ねた覆い36を支持できるようにする。覆い36は例えば円錐台形とし、組み立て完了した円筒状ライニングプレート21、22を吊り上げるのに十分な強度を有すると共にキャンバス等により覆いをして屋根としても機能するように構成されている。なお、円筒状ライニングプレートを吊り上げる場合、受け支柱34は回転し、吊り上げに支障をきたさぬように構成されている。組み立て中の円筒状ライニングプレートと固定支柱31, 組み立て支柱33、受け支柱34との間には組み立て作業用の仮設足場35が設けられている。また覆い36は屋根を必要とする定盤に所望の時に移動することができるので環境改善を図り、作業能率を向上することができる。
【0014】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、大型鉄鋼構造物組み立て用の定盤を複数個設け、各定盤には周囲に組立高さに応じて高くしてゆく支柱を設けて、この支柱上に組立中の大型鉄鋼構造物を覆うことができ吊り上げ治具の機能を有する着脱可能な覆いを設置することができるので、吊り上げ治具設置用のエリアを必要とせず、さらにこの覆いにより定盤作業エリアの環境改善、作業能率向上、品質向上が期待できる。




 

 


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