米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 核技術 -> 石川島播磨重工業株式会社

発明の名称 高温環境設定容器
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平6−27285
公開日 平成6年(1994)2月4日
出願番号 特願平4−12418
出願日 平成4年(1992)1月27日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】志賀 正武 (外2名)
発明者 加藤 潔
要約 目的
高温環境設定容器に係り、被試験体を所望の環境下で実際の運転を模擬した試験を行ない、かつ、試験途中における被試験体の観察を効率良く行なう。

構成
被試験体を収納する容器本体と、容器本体の内部に配され被試験体を加熱する加熱手段と、容器断熱層と、容器壁に貫通状態に明けられたマンホールを閉塞する断熱遮蔽蓋とを具備する。
特許請求の範囲
【請求項1】 被試験体を収納する容器本体と、該容器本体の内部に配され被試験体を加熱する加熱手段と、容器本体の容器壁に配され放熱を抑制する容器断熱層と、容器壁に着脱可能に配され容器壁に貫通状態に明けられたマンホールを閉塞する断熱遮蔽蓋とを具備することを特徴とする高温環境設定容器。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高温環境設定容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】原子炉の一種に、ヘリウムを熱媒体として使用する高温ガス炉がある。図3は、高温ガス炉に使用される中間熱交換器の構造例を示すものである。図3において、符号1は容器本体、2は高温流体入口、3は高温流体出口、4は低温流体入口、5は伝熱管、5aはヘリカルコイル部、5bは曲管部、6は流体集合筒(内筒)、7は低温流体出口、8は断熱材、9はヘッダ、10は閉塞蓋である。
【0003】そして、高温ガス炉において発生させた高温流体(高温状態のヘリウムガス)を、図3の破線の矢印で示すように、高温流体入口2から容器1の内部に導いて、伝熱管5に接触させることによって熱交換を行なって、高温流体出口3から容器1の外に流出させ、一方の低温流体(低温状態のヘリウムガス)を、図3の実線の矢印で示すように、低温流体入口4から、多数本の伝熱管5の中に導き、ヘリカルコイル部5a及び曲管部5bを経由して、流体集合筒6で合流させ、低温流体出口7から外に流出させるようにしている。
【0004】このような構造の熱交換器(中間熱交換器)にあっては、例えば最高950℃の温度条件下で運転されるが、その際に、組立時と運転時との大きな温度差や伝熱管5と流体集合筒6との熱膨張差等に基づいて、伝熱管5と流体集合筒6との接続箇所等に熱応力が発生することが予想される。
【0005】そこで、図3例の熱交換器における運転条件を模擬した伝熱管5や流体集合筒6等の試験を実施して、その健全性を確認することが考えられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、健全性を十分に確認するためには、運転条件と等価的な雰囲気を形成するとともに、数万時間に及ぶ試験時間が必要であり、かつ、その試験中において被試験体の環境を損わないように定期的に観察する等の配慮が必要である。
【0007】本発明は、これらの事情に鑑みてなされたものであり、被試験体を所望の環境下で実際の運転を模擬した試験を行ない、かつ、試験途中における被試験体の観察を効率良く行なうことを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決するために、本発明では、被試験体を収納する容器本体と、該容器本体の内部に配され被試験体を加熱する加熱手段と、容器本体の容器壁に配され放熱を抑制する容器断熱層と、容器壁に着脱可能に配され容器壁に貫通状態に明けられたマンホールを閉塞する断熱遮蔽蓋とを具備する構成の高温環境設定容器としている。
【0009】
【作用】容器本体の内部環境を加熱手段の作動等によって調整した状態で、内部に収納した被試験体について所望の試験が実施される。容器本体からの放熱は、容器壁の容器断熱層によって抑制される。断熱遮蔽蓋をマンホールから外すことによって、容器本体内部の被試験体の点検等が実施される。
【0010】
【実施例】以下、本発明に係る高温環境設定容器の一実施例について、図1および図2を参照して説明する。図1及び図2において、符号11は支持架構、12は容器本体、13は試験用筒状体、14A,14Bは被試験体(試験用伝熱管)、15は強制変位発生手段、16は加熱手段(ヒータ)、17は容器断熱層、18は伝熱管拘束手段、19は内圧荷重設定手段、20はマンホール、21は断熱遮蔽蓋である。
【0011】前記支持架構11には、容器本体12を中心に設置するための上部支持フレーム11a、中間支持フレーム11b及び下部支持フレーム11cが配されるとともに、上部支持フレーム11aから上方に離間した位置に、作業足場11dが配される。
【0012】前記容器本体12は、支持架構11に立設状態に支持され、容器壁の部分に容器断熱層17が配され、上鏡部に、変位用貫通管12a、サポート用貫通管12b、挿通用貫通管12c及び計装品取り付け管12dがそれぞれ貫通した状態に配され、下鏡部に、試験流体入口12eとマンホール20と断熱遮蔽蓋21とが配され、かつ、容器断熱層17にはこれを内側から覆う容器ライナ12fが配される。
【0013】前記試験用筒状体13は、強制変位発生手段15によって吊持された状態で容器本体12の内部に挿入され、図3例で示した中間熱交換器を模擬して中空部13aが形成され、側壁部と上鏡部とに貫通した状態に複数の被試験体14A,14Bが接続され、下鏡部に点検用ノズル13bが配される。
【0014】前記被試験体14Aは、図3例で示した中間熱交換器の伝熱管5における曲管部5bとヘリカルコイル部5aの一部とを模擬したものであり、その上端部が伝熱管拘束手段18に取り付けられる。前記被試験体14Bは、図3例で示した中間熱交換器の伝熱管5の上部構造を模擬したものであり、その上端部が内圧荷重設定手段19に取り付けられる。
【0015】前記強制変位発生手段15には、駆動用モータ15aと、回転数を減速するとともに回転運動を上下方向の直線運動に変換するための減速運動変換機構15bと、上部支持管15cと、該上部支持管15cに挿入され冷却流体を挿通させるための冷却管15dと、下部支持ロッド15eと、容器本体12の内部に外部から隔離するベローズ15fとが配される。
【0016】前記加熱手段16は、図1に示すように、ブラケット16aやサポートビーム16b等によって、容器本体12の内壁面に対して容器断熱層17よりも内方位置となるように複数箇所に取り付けられており、かつ、容器本体12の適宜位置には、容器本体12の内部温度を検出して温度制御を行なうための熱電対型等の温度センサ16cが配される。
【0017】前記伝熱管拘束手段18は、図2に示すように、支持架構11の作業足場11dと被試験体14Aの上端部との間に、容器本体12び上鏡部を貫通した状態に配され、被試験体14Aの上下位置を調整するターンバックル等を有している。
【0018】前記内圧荷重設定手段19は、容器本体12の内部を外部から隔離した状態で容器本体12の上鏡部を貫通するベローズ等を有し、かつ、被試験体14Bの上端部の上下移動を許容するように配される。
【0019】前記マンホール20は、図1に示すように、容器本体12における容器壁を貫通した状態とされるとともに、容器断熱層17の内方を覆う容器ライナ12fに接続されかつ容器壁を貫通して下方に延長した状態の支持スリーブ20aと、該支持スリーブ20aの下端部に配されるフランジ20bとを有している。
【0020】断熱遮蔽蓋21は、図1において実線、鎖線及び矢印で示すように、マンホール20に対して下方位置で着脱されるもので、フランジの下面に配される遮蔽板21aと、該遮蔽板21aの上面(内方)に配される蓋用断熱層21bと、蓋用断熱層21bを囲みかつ容器ライナ12f及び支持スリーブ20aの内周面に気密状態に取り付けられる遮蔽ライナ21cと、遮蔽ライナ21cを介して蓋用断熱層を断熱遮蔽蓋21に対して圧縮状態に保持するための締結ボルト及びナット等からなる組み付け部材21dと、フランジ20bに遮蔽板21aを取り付けるためのボルト・ナット等の締結具21eとによって構成される。
【0021】このように構成されている高温環境設定容器であると、容器本体12の内部に試験用筒状体13及び被試験体14A,14Bを配した状態で、伝熱管拘束手段18によって被試験体14Aの上端部の位置を設定しておき、容器本体12の内部に必要な試験環境を付与する。試験流体入口12eから容器本体12の内部に、加圧流体(例えば加圧状態のヘリウムガス)を送り込み、かつ、加熱手段16の作動により容器本体12の内部を例えば950℃程度等の高温雰囲気に設定する。上記環境下で、強制変位発生手段15の作動によって、試験用筒状体13を緩やかに昇降移動させ、試験用筒状体13に機械的移動力を付与すると、試験用筒状体13の移動に伴ってこれに接続されている被試験体14A,14Bが変形し、試験用筒状体13と被試験体14Aとの接続部分等に、所望の変位が付与される。この場合の変形に伴う発生応力の計測等を実施する。
【0022】これらの試験環境中における容器本体12からの放熱は、容器断熱層17によって抑制され、また、密封性は断熱遮蔽蓋21をマンホール20に取り付けることによって得られる。
【0023】一方、締結具21eを緩めることによって断熱遮蔽蓋21をマンホール20から外すと、容器本体12の内部への立ち入りが可能な状態となり、被試験体14A,14Bの点検等が実施される。この場合における断熱遮蔽蓋21の着脱作業は、図1に矢印で示すように、断熱遮蔽蓋21を上下方向に移動させることによって容易に実施される。
【0024】
【発明の効果】本発明に係る高温環境設定容器によれば、被試験体を収納する容器本体と、容器本体の内部に配され被試験体を加熱する加熱手段と、容器断熱層と、容器壁に貫通状態に明けられたマンホールを閉塞する断熱遮蔽蓋とを具備する構成を採用しているから、以下のような効果を奏する。
(1) 加熱手段の作動、断熱、密封性に基づき運転条件と等価的な雰囲気を形成して、被試験体を所望の環境下で実際の運転を模擬した試験を行ない、健全性を十分に確認することができる。
(2) 試験時間が数万時間に及ぶ場合にあっても、断熱遮蔽蓋の着脱によって定期的にあるいは任意時に自由に観察することができる。
(3)断熱遮蔽蓋の着脱性に基づき被試験体の環境を損わないように、被試験体の観察を効率良く行なうことができる。




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013