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発明の名称 画像読取装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平6−6529
公開日 平成6年(1994)1月14日
出願番号 特願平4−157765
出願日 平成4年(1992)6月17日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】小川 勝男
発明者 武井 徹 / 中村 浩三 / 中島 啓介 / 山本 景宏 / 小嶋 康行
要約 目的
高速読取時には、イメージセンサ7の画像出力時間にモータ駆動パルス周期がほぼ等しくなるため、モータ速度を加減速から一定速に切り替えられない欠点を解決する。

構成
センサ駆動パルスは一定とし、等速時のモータ駆動パルスの周期をセンサ駆動パルスの周期に一致させるが、位相は独立に制御する。センサ駆動パルスとモータ駆動パルスの位相を合わせる制御をしないので、ステップモータ3を加減速から等速に切り替えることができる。センサ駆動パルスとモータ駆動パルスのタイミングがずれても、両者の周期は一致しているため、等速ではイメージセンサ7で読み取る範囲は1ライン分の範囲を読み取ることになり、画像劣化のない良好な画質が得られる。
特許請求の範囲
【請求項1】光源で照射された原稿画像を1ライン毎に所定の周期で光電変換センサで読み取り、かつ、上記原稿と上記光電変換センサとの相対位置をライン毎に変化させるる駆動モータをパルス制御する画像読取方法において、前記光電変換センサの読み取り周期を略一定とし、前記原稿と前記光電変換センサの相対速度が変化中も前記原稿画像を読み取るようにしたことを特徴とする画像読取方法。
【請求項2】請求項1記載の画像読取方法において、前記原稿と光電変換センサの相対速度が定速状態時にセンサ読み取り周期と、前記モータ駆動パルスの周期は略同じにすることを特徴とする画像読取方法。
【請求項3】請求項1記載の画像読取方法において、同一の発振周波数源からセンサ駆動パルスの周波数とモータ駆動パルスの周波数を作成することを特徴とする画像読取方法。
【請求項4】請求項2又は3記載の画像読取方法において、前記センサ読み取り周期と前記モータ駆動パルスの周期の位相をずらしたことを特徴とする画像読取方法。
【請求項5】請求項3記載の画像読取方法において、センサ駆動パルス周波数とモータ駆動パルス周波数の発振周波数を異ならせたことを特徴とする画像読取方法。
【請求項6】請求項5記載の画像読取方法において、センサ駆動パルスの位相ΦS とモータ駆動パルスの位相ΦM との関係が、|ΦS−ΦM|≦0.1ΦSのときは、いずれか一方のパルスを使用することを特徴とする画像読取方法。
【請求項7】光源で照射された原稿画像を1ライン毎に光電変換センサで読み取るためのセンサ駆動パルス発生手段と、前記センサ出力の画像データを取込んで画像処理する画像処理部と、前記原稿と前記光電変換センサとの相対位置を変化させる駆動手段をライン毎に駆動させるモータ駆動パルス発生手段を設けた画像読取装置において、前記光電変換センサの光量蓄積時間とセンサ出力期間がほぼ等しくなるように制御し、前記センサ駆動パルス周波数とモータ駆動パルス周波数の発振周波数が異なるセンサ駆動パルスの位相ΦS とモータ駆動パルスの位相ΦM との関係が、|ΦSーΦM|≦0.1ΦSのときは、センサ出力の画像データすべてを画像処理部に取込む様に制御信号を発生する制御部を備えたことを特徴とする画像読取装置。
【請求項8】請求項7記載の画像処理装置において、センサ駆動パルス周期は一定で、駆動モータ駆動パルス周期をセンサ駆動パルス周期の整数倍とし、定速時のモータ駆動パルスとセンサ駆動パルスの位相は独立に制御することを特徴とする画像読取装置。
【請求項9】光源で照射された原稿画像を1ライン毎に光電変換センサで読み取るためのセンサ駆動パルス発生手段と、上記光電変換センサの光量蓄積時間とセンサ出力期間がほぼ等しく、上記センサ出力の画像データを取込んで画像処理する画像処理部と、上記原稿と上記光電変換センサとの相対位置を変化させる駆動手段をライン毎に駆動させるモータ駆動パルス発生手段を設けた画像読取装置において、前記画像処理部に画像信号を取込むための画像取込パルス発生手段を設け、前記画像取込パルスはモータ駆動パルス周期内に発生するセンサ駆動パルスの少なくとも1つとすることを特徴とする画像読取装置。
【請求項10】請求項9において、モータ駆動パルス発生手段が前記画像取込パルス発生手段を兼用し、前記モータ駆動パルスを前記画像取込パルスとしたことを特徴とする画像読取装置。
【請求項11】請求項9において、前記画像取込パルスはモータが定速駆動中に発生することを特徴とする画像読取装置。
【請求項12】光源と、前記光源からの光を原稿に照射し、照射された原稿画像を1ライン毎に読み取るための光電変換センサと、前記光電変換センサの駆動パルス発生手段と、上記原稿と上記光電変換センサとの相対位置をライン毎に変化させる駆動用モータと、前記モータの駆動パルス発生手段と、前記光電変換センサの出力を処理する画像処理部からなる画像読取装置において、前記光電変換センサの駆動パルス発生手段は所定周期の駆動パルスと前記駆動パルスに対応した期間のセンサ出力指令を発生する出力パルス発生手段を具備し、前記センサ駆動パルスと前記モータ駆動パルスの周期を異なる周期となるように制御する制御手段から構成することを特徴とする画像読取装置。
【請求項13】請求項12において、前記センサ駆動パルスとモータ駆動パルスを共通の原信号発生手段を用いて生成する構成としたことを特徴とする画像読取装置。
【請求項14】請求項12において、前記センサの駆動パルスの周期が前記出力パルスの周期に略等しくすることを特徴とする画像読取装置。
【請求項15】光源で照射された原稿画像を1ライン毎に光電変換センサで読み取り画像処理部に送信するための読み取り・出力パルス発生手段と、上記原稿と上記光電変換センサとの相対位置をライン毎に変化させる駆動用モータと、前記モータの駆動パルス発生手段とからなる画像読取方法において、前記読み取り・出力パルスの周期を略一定とし、前記モータが加速時は駆動パルス発生周期を変化させ、定速時は前記読み取り・出力パルスの周期と同じ周期で位相が異なるように各パルス発生手段を制御する制御手段を備えたことを特徴とする画像読取方法。
【請求項16】原稿から画像読み取る画像読取部と、前記読み取った画像を記録する画像記録部と、前記記録部と画像読取部の各機器を総合的に制御する制御部から構成される複写装置において、前記画像読取部は、原稿を読み取る光電変換センサの駆動パルス略一定周期で発生させる読取パルス発生手段と、前記原稿又は光電変換センサをライン毎に変化させるモータを駆動するモータ駆動パルス発生手段とを設け、前記モータ駆動パルスの周期は定速運転時は前記読取パルスと略同じ周期で位相を異ならせる様に前記制御部から指令信号を発生することを特徴とする複写機。
【請求項17】請求項16において、前記複写機の読み取り原稿がA4縦長であるとき、1枚の原稿読取時間を1秒から2秒の間の速度で読み取るように、前記モータ駆動パルスの周期及び読取パルスの周期を設定したことを特徴とする複写機。
【請求項18】原稿から画像を読み取る画像読取部と、前記読み取った画像を記録する画像記録部と、前記記録部と画像読取部の各機器を総合的に制御する制御部と、外部に前記読取画像情報を送信するか又は外部からの画像情報を受信する通信部から構成されるファクシミリ装置において、前記画像読取部は、原稿を読み取る光電変換センサの駆動パルスを略一定周期で発生させる読取パルス発生手段と、前記原稿又は光電変換センサをライン毎に変化させるモータを駆動するモータ駆動パルス発生手段とを設け、前記モータ駆動パルスの周期は定速運転時は前記読取パルスと略同じ周期で位相を異ならせるように前記制御部から指令信号を発生することを特徴とするファクシミリ。
【請求項19】光源で照射された原稿画像を1ライン毎に光電変換センサで読み取り画像処理部に送信するための読取パルス発生手段と、上記原稿と上記光電変換センサとの相対位置をライン毎に変化させる駆動用モータと、前記モータの駆動パルス発生手段とからなる画像読取方法において、前記駆動用モータが加速時にも略一定の周期の前記読取パルスで前記原稿画像を読み取ることを特徴とする画像読取方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はファクシミリやデジタル複写機等において、原稿を光電変換により読み取る画像読取装置等に関する。
【0002】
【従来の技術】画像読取装置において原稿を読み取るには、原稿を光電変換部に対して副走査方向に移動させるか、逆に光電変換部を原稿に対して副走査方向に移動させるかにより実行される。その駆動方法としてステップモータが用いられていることが多い。このステップモータを定速度で駆動するためには、停止状態から加速して一定速度に移行させるが、加速から等速の切り替え時に読取タイミングとモータ駆動タイミングがずれてしまうため、それを合わせるため特開平3−201865 号公報のような方法が種々考えられている。また、読み取り倍率の変更を容易にするため、読み取りパルスと駆動パルスを非同期にする方法が、特開昭62−178063号公報で提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし従来の方式では高速で原稿を読み取りする際に以下で述べるような問題点があった。
【0004】図2はその問題点を説明するためのタイミングチャートである。1ライン毎に発生するモータ駆動パルスで原稿、または光電変換センサを駆動する。今、センサに最適光量を供給する光量蓄積時間をTとすると、センサ駆動パルスはモータ駆動パルスと常に同期を取るため、1ライン中で図中のa1,a2のようにセンサ駆動パルス幅を変化させる。なおセンサ駆動パルス幅a1,a2は、T>a1,a2を満足しなければならない。センサ駆動パルス周期Tよりも長くすると、センサが飽和して画質が劣化したり、センサの隣接画素に光電変換した電荷が漏れ出して正確な読み取りが不可能になるばかりでなくその影響がその後の数ラインまで残ってしまうからである。
【0005】ところでA4縦長原稿の読取速度が2秒以下のような高速になると、1ライン前に読み取った画像データをセンサから読み出すデータ転送時間Dに光量蓄積時間Tが接近していく。よってD>a1,a2も成立するから、光量蓄積時間a1,a2ではデータの1部が取り出せずデータとして使えない。また取り出せずに残ったデータは、蓄積時間a1,a2で読み取ったデータに加算される。蓄積時間a1,a2で読み取ったデータは初めから使用しないが、前ラインデータの加算によりセンサの隣接画素に電荷が漏れ出し、その後の数ラインまで悪影響を及ぼし問題である。一方センサからのデータ読出速度はセンサ自身の転送能力に依存するから読出時間Dを短くできない。
【0006】またファクシミリのように特許公報のような大量の原稿やコンピュータ用紙のような長尺原稿を先方に送信する場合には、送信状態やメモリ容量の関係から原稿を一時停止せずに読み取ることができないため、加減速中のデータも読み取る必要がある。図2の場合、加速中に読み取れるデータは、3ライン中の最初の1ラインだけで画像劣化は著しい。
【0007】以上説明したように高速読取時に蓄積時間をa1,a2のように変化させることは困難なため蓄積時間を一定にせざるを得ないが、そうすると今度は等速度に達する直前のモータ速度は等速度の2分の1しか取り得ない。この加減速条件を満たすには、トルクの大きいモータを使用しなければならず、コスト,サイズの点から好ましくない。
【0008】さらに、複写機等の読取装置では、画像の拡大縮小を行うため、読み取りで倍率を変えて読み取ることが考えられているが、倍率によって読取速度を可変するために駆動モータ等の制御が複雑となる問題点がある。
【0009】以上述べてきたように、高速で原稿を読み取るときには種々の問題が山積していた。
【0010】本発明はA4縦長原稿の読取速度が2秒以下のような高速画像読取装置において、駆動モータを加減速から等速に移行する際に生ずるモータ駆動パルスとセンサ駆動パルスのタイミング調整を、簡単で安価な方法で実現可能にすることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】センサ駆動パルス周期は一定にしてモータ駆動パルス周期を変化させる。そして従来センサ駆動パルスとモータ駆動パルスの位相を合わせていた制御をやめ、両パルスは独立で制御する構成にする。
【0012】なお、本発明を複写機等に用いる場合は読取速度に関しては同じ制御を行い、読み取ったデータをソフト処理によって倍率を変更する方法を用いている。
【0013】
【作用】センサ駆動パルスとモータ駆動パルスの位相を合わせる制御をしないので、加減速中はもちろん等速中もセンサ駆動パルスとモータ駆動パルスのタイミングは取れていないが、両者の周期は一致しているため、定速状態に入ればセンサで読取範囲は1ライン分の範囲を読み取ることになり、画像劣化のない良好な画質が得られる。
【0014】
【実施例】以下実施例に基づき本発明を説明するに先立って、本発明が対象とする画像読取装置の構成の概略について図3を使って説明する。
【0015】図3において、全体を制御するCPU10はモータ駆動パルス発生部11,センサ駆動パルス発生部13,画像処理部14とそれぞれ接続されている。
【0016】モータ駆動パルス発生部11で発生したパルス信号によりステップモータ3を制御し、そのモータで原稿搬送ローラ2を駆動することにより、原稿1を図示しない自動原稿給紙機構部から読取部へ搬送する。
【0017】なお図3では光源4からCCDを使ったイメージセンサ7までを含む縮小光学系に対して、原稿1が移動する場合を例に挙げたが、逆に原稿1を固定し、縮小光学系を動かすいわゆるブック読取タイプの画像読取装置としたときは縮小光学系をモータで駆動する構成とするだけで、同様の制御システムで実現可能である。
【0018】そして、光源点灯制御部12で蛍光灯などの光源4を点灯させて原稿1を照射し、その反射光をミラー5で折り返し、レンズ6でイメージセンサ7に結像する。イメージセンサ7はセンサ駆動パルス発生部13からの制御信号を受け、光量を電気信号に光電変換する。その電気信号は画像処理部14に取込まれて画像処理され2値化信号に変換される。ここで、センサ駆動パルス発生部13、及びモータ駆動パルス発生部11,光源点灯制御部12,画像処理部14は全てCPU10からの指令に基づいて動作する。
【0019】特に、センサ駆動パルス発生部13やモータ駆動パルス発生部11のパルス周期や位相等に関する指令もこのCPU10から発生される。
【0020】上記構成で、センサ駆動パルスの周期を略一定とし、かつセンサ駆動パルスとモータが加速時には周期を異ならせるとともに位相も一致させず、駆動モータが一定速度になったときの駆動パルスの周期とを略同じとし、かつ位相をずらす指令を発生することによって、従来構成を大幅に変更すること無く高速で画像劣化の無い画像読取装置を実現できる。
【0021】図4はさらに上記の画像読取装置100を使って記録装置200と通信装置300を組み合わせて構成したファクシミリ装置の全体概略図である。
【0022】記録装置200はレーザプリンタで、感光体ドラム201,現像器202,転写器203,レーザスキャナ204,給紙カセット205からなっている。また通信装置300は画像データを符号化して通信部303を介して送信する符号化部301、また通信部303を介して受信した符号データを復号する復号化部302からなっており、それら装置群をCPU10が制御する。
【0023】画像読取装置100についてはすでに図3で説明したが、図4では縮小光学系の代わりにアモルファスシリコン等を用いた密着型イメージセンサ7を使用している。密着型イメージセンサ7は原稿1に密着させることができ、また光源4にLED等の小型の線状光源を使うことで小型の読取装置を実現できる特長を有している。
【0024】この画像読取装置100で得られた画像データはCPU10を介して符号化部301で符号化信号に圧縮されて通信部303から送信伝送される。一方、通信装置300において他のファクシミリ装置から受信した符号化信号は復号化部302で復号されて画像信号に変換された後、CPU10から記録装置200の画像処理部207で処理されレーザスキャナ204に供給され、周知の方法で受信原稿206を得ることができる。また後述するように、画像読取装置100で読み取った画像データを、通信装置300を介さずに直接記録装置200に出力すれば、複写機として利用できる。このようにファクシミリ装置に図3に示した画像読取装置100を適用することにより、従来のファクシミリの高速化を妨げていた読取時間が、例えばA4縦長原稿の1枚当りの読取時間が1〜2秒と短縮され、かつ読み取り誤りない装置が実現できる。
【0025】次に本発明の要部である画像読取装置部の動作について図1を用いて説明する。
【0026】図1はステップモータ3を静止状態から加速して等速に達するまでの読取制御シーケンスタイミングチャートである。画像読取中のセンサ駆動パルスのパルス幅Tは一定であるが、その値は光源の明るさが環境や寿命で変化するに応じて決定される。そして等速時のモータ駆動パルス周期はセンサ駆動パルス幅Tに一致するようCPU10で制御する。なお、すでに述べたように高速読取では1ライン当りのセンサ出力時間Dは、センサ駆動パルス幅Tと少し短いか等しい。
【0027】図において、センサ駆動パルス周期Tは一定なので、センサ出力期間Dが常に確保されるから、センサ出力が過飽和になったり、データの1部の喪失や誤りといった問題が発生せずに、すべてのデータを取り出すことができる。またモータ駆動パルスはセンサ駆動パルスと位相同期制御しないから、スムージングから等速度に移行する際、モータ駆動パルスをセンサ駆動パルスの位相を合わせるために、モータに過負荷がかかるような制御も必要ない。本発明によれば高速読取を実現する上で問題であった、モータのスムージング制御が可能となる上、イメージセンサ7で読み取った画像データを常に取り出すことができる。
【0028】なお、本実施例における画像データの取込みはセンサパルスに同期して行うようにしている。
【0029】図5にセンサ駆動パルスとモータ駆動パルスの発生部の構成の一例を示す。
【0030】原発信器20は共用し、分周器21を介した後マルチプレクサ23で必要な周波数を選択するようにしている。これらの制御はすべてCPU10が実施する構成としている。マルチプレクサ23で選択されたセンサ駆動パルスはセンサドライブ24に、モータ駆動パルスはモータドライブ25に入力し、それぞれに適した波形に整形した後、イメージセンサ7とステップモータ3を駆動する。このように原発信器を共有化することで、センサ駆動パルスとモータ駆動パルスの周波数(定速時のパルス周期)のずれがないため、画像データを安定して取込むことができる(なお、センサ駆動パルスとモータ駆動パルスの位相は異ならせている)。
【0031】図6は画像取込パルスを用いた他の実施例の読取制御シーケンス図である。モータのスタート時点では1ライン当たりにセンサ駆動パルスは複数以上出るから、図7に示すように、条件により画像データを選別して取込む必要がある。すなわち図7は主走査線密度が8本/mmのイメージセンサ7の副走査線密度の比較で、ファクシミリの場合の副走査線密度は3.85本/mmと7.7本/mmがある。副走査線密度が7.7本/mm の場合にはセンサ窓枠と1ライン当たりに読取範囲はほぼ一致する。一方、副走査線密度が3.85本/mm の場合には副走査方向にセンサ窓枠の約2倍の画素面積を読み取る必要がある。
【0032】従って図6において副走査線密度が7.7本/mm のときは、1ライン当たりの全情報を読み取ると余分な情報まで取込んでしまうため、1ライン当たりに1回ずつ読み取ったほうが良い。図ではモータ駆動パルスと画像取込パルスの両方を記載してあるが実際にはモータ駆動パルスを画像取込パルスとして使い、スムージングの期間はモータ駆動パルスが出た次のセンサ駆動パルスから出て来る画像データだけを取込むよう制御し、スムージングから等速運転に移行する期間はモータ駆動パルスが出たときのセンサパルスから出て来る画像データを取込むようにしている。また副走査線密度が3.85本/mm の場合は次の画像取込パルスが来るまでの画像データをすべて取込むようにする。こうして取込んだデータは積分したり、平均化したりして画像処理を図る。図8は画像取込パルスを用いて画像を読み取る場合の画像読取装置構成図である。CPU10で制御する画像読取パルス発生部15を画像処理部14に入力して画像処理する。
【0033】あるいは図9に示した他の実施例のように、ライン中に画像取込パルスを複数回発生させる。図ではスムージング中に2回の画像取込パルスを発生させた例で、モータのスムージング特性は前もって判明しているから必要な画像データを取込むことができる。
【0034】以上のように画像取込パルスを適時発生させれば、画像情報の抜けが無い高画質の読み取りが実現できる。
【0035】ところで複写機やブック方式のファクシミリのように、読取原稿サイズが限定されていると読み取りに必要なメモリ量が確保されているから、ステップモータ3が加速した後等速度に移行してから画像取込パルスを出して読み取りを開始し、ステップモータ3が減速する前に画像取込パルスを停止させるよう制御すればさらに画質の安定した読み取りができる。
【0036】今までは等速時の1ライン当たりのモータ駆動パルス周期とセンサ駆動パルス周期がほぼ等しいような、高速読取装置について述べてきた。しかし本発明は低速時の読取装置にも適用可能である。その場合のモータ速度が等速に達したときの関係はモータ駆動パルス周期がセンサ駆動パルス周期の整数倍になるように制御する。図10は等速時に1つのモータ駆動パルス当たり2つのセンサ駆動パルスが出るような場合の本発明の他の読取制御シーケンスタイミングチャートである。図7で述べたように、副走査線密度が7.7本/mm の場合には1ライン当たりのセンサ窓が一致するから、1ライン当たり1回のセンサ駆動パルスで読み取られた画像データを取込めば良いから、画像取込パルスは1ラインに1回発生させれば良い。一方副走査線密度3.85本/mm の場合には等速時でも1回のモータ駆動パルス当たり2回のセンサ駆動パルスが出力されるから、両方の画像データを取込む必要がある。よって図11に示す他の実施例のように1モータ駆動パルス当たり画像取込パルスを2回出せば良い。さらにイメージセンサ7の線密度が16本/mmの高精細でかつ低速読み取りの場合でも同様に1モータ駆動パルス当たりに発生する画像取込パルス数をセンサ駆動パルス数に応じて増減することで対応できる。
【0037】以上のように画像取込パルスをモータ駆動パルス周期内に複数回発生するセンサ駆動パルス数に対応させれば画像情報の一部が欠落することを防止でき、高画質読み取りが実現できる効果がある。
【0038】これまでは図5に示したようにモータ駆動パルスとセンサ駆動パルスを作る原発信器は共有していた。しかしファクシミリや複写機等の装置構成の都合上、図12に示すように2つの原発信器を使用する場合である。そのときはモータ駆動パルスとセンサ駆動パルスの各々の周期が完全に一致せず等速時でもパルスタイミングがずれることがある。画像取込パルスは通常モータ駆動パルス用の原発信器をもとに整形するので、センサ駆動パルスとのタイミングがずれる。図13は画像取込パルスとセンサ駆動パルスのタイミングずれによる画像データの喪失を説明するための図である。丸印の付いた画像取込パルスで画像データの取込ミスが生じている。また原発信器が1つでもモータが等速に到達した時点でモータ駆動パルスとセンサ駆動パルスの位相が一致した場合にも、モータ駆動パルス発生器やセンサ駆動パルス発生器等の回路構成上、画像取込パルスセンサによる駆動パルスの捕捉ミスが考えられる。
【0039】図14はセンサ駆動パルスとモータ駆動パルスの位相検知回路例である。センサ駆動パルスとモータ駆動パルスをフリップフロップに入力すれば、出力に位相差をパルス幅にもつ位相差パルスが得られる。このパルスと基準クロックの積を取りカウンタで基準クロック数を数えることで位相差を求めることができる。この位相差がある数値よりも小さいときは、2つの原発信器のうちの一方を使用するように切り替える。例えばセンサ駆動パルスの位相をΦS ,モータ駆動パルスの位相をΦM とすれば、性能上|ΦS−ΦM|≦0.1ΦSでは画像データの取込ミスが生じるから、その場合は一方の原発信器に切り替えるようにすれば良い。
【0040】また2つの原発信器の差によりモータ駆動パルスとセンサ駆動パルスの周期が一致しない場合、例えばセンサ駆動パルス周期が1msでモータ駆動パルス周期が1.001ms の場合には、1000パルスに1回の割合で画像取込ミスが生ずる。この場合は図14に示した位相差検知回路を使用すれば、位相差パルス幅が徐々に短くなるので、取込ミスの生ずる時間が予測できるから、例えばその時点で画像取込パルスを出すようにすれば回避できる。例えば|ΦS−ΦM|≦0.1ΦSのときはすべての画像データを取込むようCPU10で制御すれば画像データの取込ミスを防ぐことができる。
【0041】図15に本発明の読取装置を組み込んだ複写機の構成を示す。
【0042】図のように、本実施例は図4の通信装置300がない構成であり、画像読取装置は、原稿を原稿搬送ローラを用いて読み取り用のセンサ部を移動させる構成としているが、当然のことながら、原稿を透明なガラス板上に固定しセンサを移動して読み取るようにすることもできる。
【0043】本実施例でファクシミリ装置と大きく異なる点は、通信装置が付加されていない点で他は、ファクシミリ装置と同じ構成で実現できる。
【0044】このように、本発明を複写機に適用することによって従来の複写機に比べて高速複写が可能となるとともに、複写された結果も画像劣化の無い画像が得られる。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、ステップモータ3を加減速から等速に切り替える際に読取タイミングとモータ駆動タイミングがずれても、両者の周期は一致しているため、定速状態に入ればイメージセンサ7で読み取る範囲は1ライン分の範囲を読み取ることになり、画像の伸び縮みのない良好な画質が得られる画像読取装置を実現できる。また高速で読み取ることができるので、使い勝手の優れた画像読取装置を実現できる。




 

 


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