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発明の名称 アクティブマトリクス型液晶表示装置の駆動方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平6−34941
公開日 平成6年(1994)2月10日
出願番号 特願平4−190929
出願日 平成4年(1992)7月17日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】武 顕次郎
発明者 高畠 勝 / 津村 誠 / 佐々木 亨 / 太田 益幸
要約 目的
スミアの発生がなく、それによる表示画質の劣化を伴わないアクティブマトリクス型液晶表示装置の提供。

構成
平行配置の多数の走査ライン1、走査ライン1に直交する平行配置の多数の信号ライン2、走査ライン1と信号ライン2の各交点にそれぞれ配置された薄膜トランジスタ3及び液晶セル4を備えたマトリクス基板と、このマトリクス基板にそれぞれ結合された走査側駆動回路及び信号側駆動回路とを有するアクティブマトリクス型液晶表示装置の駆動方法であって、各1走査ラインの選択時間(1H)内に各信号ライン1に印加する表示信号(ドレイン電圧)VD は正極性及び負極性からなり、それにより各1走査ラインの選択時間(1H)の終了時における液晶セル4の保持電圧の変動が抑圧される。
特許請求の範囲
【請求項1】 平行配置の多数の走査ライン、前記走査ラインに直交する平行配置の多数の信号ライン、前記走査ラインと信号ラインの各交点にそれぞれ配置された薄膜トランジスタ及び液晶セルを備えたマトリクス基板と、走査側駆動回路及び信号側駆動回路とを有するアクティブマトリクス型液晶表示装置の駆動方法において、各1走査ラインの選択時間内に正極性及び負極性からなる表示信号を各信号ラインに印加することを特徴とするアクティブマトリクス型液晶表示装置の駆動方法。
【請求項2】 前記正極性及び負極性からなる表示信号は、信号側駆動回路に接続された表示信号極性反転回路によって形成していることを特徴とする請求項1記載のアクティブマトリクス型液晶表示装置の駆動方法。
【請求項3】 前記正極性及び負極性からなる表示信号は、各1走査ラインの選択時間の半分の期間が正極性であり、残りの半分の期間が負極性であることを特徴とする請求項1記載のアクティブマトリクス型液晶表示装置の駆動方法。
【請求項4】 前記正極性及び負極性からなる表示信号は、各1走査ラインの選択時間内にそれぞれ2つ以上の正極性部分と負極性部分とからなることを特徴とする請求項1記載のアクティブマトリクス型液晶表示装置の駆動方法。
【請求項5】 前記正極性及び負極性からなる表示信号は、各1走査ラインの選択時間内において、持続時間が長く、波高値が低い一方の極性部分と、持続時間が短く、波高値が高い他方の極性部分とからなり、両極性部分の持続時間と波高値との積はほぼ等しくなっていることを特徴とする請求項1記載のアクティブマトリクス型液晶表示装置の駆動方法。
【請求項6】 前記アクティブマトリクス液晶表示装置は、マトリクス基板に交流対向基板電圧を発生する対向基板電圧発生回路を含み、各1走査ラインの選択時間毎に、各1フレーム毎に極性の反転する交流対向基板電圧をマトリクス基板に印加することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のアクティブマトリクス型液晶表示装置の駆動方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アクティブマトリクス型液晶表示装置の駆動方法に係わり、特に、アクティブマトリクス型液晶表示装置の表示画質を向上させるようにしたアクティブマトリクス型液晶表示装置の駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、既知のアクティブマトリクス型液晶表示装置は、平行配置された多数の走査ラインと、前記走査ラインに直交する方向に平行配置された多数の信号ラインと、前記走査ライン及び信号ラインの各交点にそれぞれ配置された薄膜トランジスタ(以下、これをTFTという)及び液晶セルとからなるマトリクス基板を備えており、このマトリクス基板の各走査ラインに走査側駆動回路が、また、前記マトリクス基板の各信号ラインに信号側駆動回路がそれぞれ結合配置された構成になっている。そして、このアクティブマトリクス型液晶表示装置を駆動表示させるため、前記走査側駆動回路は走査信号(ゲート電圧)をそれぞれの走査ラインに順次印加し、これと同時に、信号側駆動回路は信号電圧(ドレイン電圧)をそれぞれの信号ラインに順次印加して、前記マトリクス基板に所要の液晶表示を行なうようにしている。
【0003】ところで、図8(a)は、前記既知のアクティブマトリクス液晶表示装置における1つの画素部分の構成を示す部分構成図であり、図8(b)は前記1つの画素部分を駆動させる信号の供給タイミングを示す信号波形図である。
【0004】図10(a)において、50は走査ライン、51は信号ライン、52はTFT、83は液晶セルである。
【0005】そして、走査ライン50に対し、それに直交するように信号ライン51が配置されており、走査ライン50及び信号ライン51の交点にはTFT52及び液晶セル53が配置されている。TFT52のゲートは走査ライン50に、ドレインは信号ライン51にそれぞれ接続され、そのソースと対向基板電圧発生回路(図示なし)との間に液晶セル53が接続されている。この場合、TFT52と液晶セル53とは1つの画素部分を構成しているものである。
【0006】この1つの画素部分の駆動動作を図8(b)を併用して説明する。
【0007】最初の1走査ラインの選択時間(1H)期間において、正極性のゲ−ト電圧(走査信号)VG が走査ライン50に供給され、そのゲ−ト電圧VG の印加によりTFT52がオン状態になる。また、この1走査ラインの選択時間(1H)には、正極性(または負極性)のドレイン電圧(表示信号)VD が信号ライン51に供給され、そのドレイン電圧VD はオン状態にあるTFT52を通してそのソースに接続されている液晶セル53の一方の電極に供給される。このとき、この1走査ラインの選択時間(1H)には、液晶セル53の他方の電極に負極性(または正極性)の対向基板電圧Vcomが供給されているので、液晶セル53の両電極間にはドレイン電圧VD と対向基板電圧Vcomとの差電圧が印加され、この差電圧に対応した液晶表示が行なわれる。
【0008】続いて、次の1走査ラインの選択時間(1H)に入ると、正極性のゲ−ト電圧VG の走査ライン50への供給は停止され、TFT52がオフ状態になる。このとき、負極性のドレイン電圧VD が信号ライン51に供給され、また、液晶セル53の他方の電極には正極性の対向基板電圧Vcomが供給されるが、TFT52がオフ状態にあるので、液晶セル53の両電極間の電圧状態は何等変化することなく、液晶セル53は依然として前記差電圧の大きさを保持し、それに対応した表示を行なうものである。そして、前記状態は、何回かの1走査ラインの選択時間(1H)を経て、再び走査ライン50に正極性のゲ−ト電圧VG が供給されるまで持続される。
【0009】次に、前記正極性のゲ−ト電圧VG の供給によりTFT52がオン状態になると、今度はその時点に信号ライン51に供給されたドレイン電圧VD が液晶セル53に印加され、それまで液晶セル53に保持されていた差電圧に代わって、前記ドレイン電圧VD とそのときの対向基板電圧Vcomとの差電圧が液晶セル53に保持されるようになり、以下、前述の動作が繰返し行なわれるものである。
【0010】なお、図8(a)には、1つの画素部分しか図示されていないが、他の画素部分についても全く同様な動作が同時に行なわれており、マトリクス基板の全体に、所望の1つの画像を随時表示させるようにしているものである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述のアクティブマトリクス型液晶表示装置においては、各画素部分を構成するTFT52や液晶セル53は、図8(a)の点線に示すように、ドレイン・ソース間浮遊容量54、固有容量55、蓄積容量56を有しているため、TFT52のオフ時においても液晶セル53の電極間電圧(前記差電圧)が、信号ラインに51に供給された他の画素に印加するためのドレイン電圧VDの大きさや極性によって僅かに変動し、その変動に伴って液晶セル53の表示状態も僅かに変動し、いわゆる、スミアが発生するようになる。そして、このスミアは、特に、中間調表示を行なっている際に比較的多く発生するもので、前述のアクティブマトリクス型液晶表示装置は、スミアの発生により表示画質が劣化するという問題を有している。
【0012】本発明は、このような問題点を除去するものであって、その目的は、スミアの発生がなく、それによる表示画質の劣化を伴わないアクティブマトリクス型液晶表示装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するために、本発明は、平行配置の多数の走査ライン、前記走査ラインに直交する平行配置の多数の信号ライン、前記走査ラインと信号ラインの各交点にそれぞれ配置された薄膜トランジスタ及び液晶セルを備えたマトリクス基板と、走査側駆動回路及び信号側駆動回路とを有するアクティブマトリクス型液晶表示装置の駆動方法において、各1走査ラインの選択時間内に正極性及び負極性からなる表示信号を各信号ラインに印加する手段を備える。
【0014】
【作用】前記手段によれば、各1走査ラインの選択時間(1H)内に、各信号ラインに対して正極性及び負極性からなる表示信号を供給するようにしている。この場合、前記手段によっても、非選択液晶セルには、オフ状態にあるTFTのドレイン・ソース間浮遊容量を介して、前記正極性及び負極性からなる表示信号のごく一部が供給され、前記非選択液晶セルの電極間電圧を僅かに変動させるようになるが、各1走査ラインの選択時間(1H)内における正極性の表示信号に対する前記変動の方向と負極性の表示信号に対する前記変動の方向とは互いに逆になるので、各1走査ラインの選択時間(1H)毎に前記変動は実質的に相殺されるようになる。
【0015】このように、前記非選択液晶セルは、その電極間電圧の実効電圧分が殆んど変化しないため、スミアが発生することがなく、スミアの発生に基づく表示画像の劣化のないアクティブマトリクス型液晶表示装置を得ることができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明する。
【0017】図1は、本発明に係わるアクティブマトリクス型液晶表示装置の駆動方法の第1の実施例を示すもので、(a)は1つの画素部分の構成を示す部分構成図、(b)は駆動信号の供給タイミングを示す信号波形図である。
【0018】図1(a)において、1は走査ライン、2は信号ライン、3はTFT、4は液晶セル、5はTFT3のドレイン・ソース間浮遊容量、6は液晶セル4の固有容量、7は液晶セル4の蓄積容量である。
【0019】また、図1(b)において、VG は走査ライン1に供給される走査信号(ゲート電圧)、VD は信号ライン2に供給される表示信号(ドレイン電圧)、VC はドレイン電圧VD の中心電圧、1Hは1走査ラインの選択時間、1/Fはフレーム同期周波数である。
【0020】そして、走査ライン1に直交して信号ライン2が配置され、走査ライン1と信号ライン2の交点にTFT3と液晶セル4が接続配置されている。TFT3は、ゲートが走査ライン1、ドレインが信号ライン2、ソースが液晶セル4の一方の電極にそれぞれ接続され、液晶セル4の他方の電極は対向基板電圧発生回路(図示なし)に接続されている。ここにおいて、TFT3と液晶セル4は1つの画素部分を形成している。
【0021】本実施例の駆動方法においては、以下に述べるような動作が行なわれる。
【0022】まず、時間t0 において、液晶セル4が選択される最初の1走査ラインの選択時間(1H)になると、走査ライン1に正極性のゲート電圧(走査信号)VG が印加され、そのゲート電圧VG によりTFT3がオン状態になる。このとき、信号ライン2には始めに負極性でその後に正極性になるドレイン電圧(表示信号)VD が印加され、そのドレイン電圧VD はオン状態にあるTFT3を通して液晶セル4に供給される。即ち、液晶セル4には、始めに負極性のドレイン電圧VDが比較的短期間供給され、その後に正極性のドレイン電圧VD が比較的長期間供給されるもので、これら負極性及び正極性の絶対値レベル(波高値)は等しいものである。
【0023】次に、時間t1 において、最初の1走査ラインの選択時間(1H)が終了し、液晶セル4が非選択状態に入る次の1走査ラインの選択時間(1H)になると、正極性のゲート電圧VG の走査ライン1への印加が停止され、TFT3はオフ状態になる。この場合、液晶セル4は、そのTFT3側の電極(以下、この電極上の点をA点という)が電気的に隔離された状態になるので、前記A点はTFT3がオフ状態になった時点の電圧VS に固定されるようになる。そして、前記A点の電圧VS は、次の1走査ラインの選択時間(1H)が終了する時間t2 、それに続く幾つかの1走査ラインの選択時間(1H)を経た後の時間tn (ただし、nは3以上の整数)において、液晶セル4が再び選択される時点まで、液晶セル4の表示状態を決定する表示実効電圧として機能するものである。
【0024】この場合においても、TFT3がオフ状態にある間は、前記A点はTFT3のオフにより他の回路部分から電気的に隔離されているので、前記A点の表示実効電圧VS は理論的に不変になる筈であるが、実際にはTFT3における前述のドレイン・ソース間浮遊容量5や、液晶セル4における前記固有容量6及び蓄積容量7がそれぞれ存在するため、液晶セル4が非選択状態になっている前記時間t1 から前記時間tn までの間は、信号ライン2に順次印加される他の液晶セル4に印加されるドレイン電圧VD が前記ドレイン・ソース間浮遊容量5と、前記固有容量6及び蓄積容量7の総合容量とで分圧され、その分圧出力が液晶セル4に印加されるようになる。即ち、液晶セル4の電極上のA点の表示実効電圧VS に、前記他の液晶セル4に印加されるドレイン電圧VD が微小振幅で重畳されるため、前記表示実効電圧VS はその微小振幅のドレイン電圧VD の大きさや極性に対応して変動するようになる。このため、それぞれの1走査ラインの選択時間(1H)内において、ドレイン電圧VD の極性を変化させていない既知の駆動方式にあっては、前述のように、表示実効電圧VS の変動が比較的大きくなり、表示画面にスミアを発生させることになる。
【0025】しかるに、本実施例においては、信号ライン2に印加されるドレイン電圧(表示信号)VD を、それぞれの1走査ラインの選択時間(1H)内において、正極性及び負極性からなるように構成して、前記表示実効電圧VS の変動を少なくするようにしている。即ち、図1(c)に示すように、前記表示実効電圧VS は、それぞれの1走査ラインの選択時間(1H)の始めに印加される負極性のドレイン電圧VD の影響を受けて、最初にその電圧レベルが負方向に向かって順次微減して行くが、それぞれの1走査ラインの選択時間(1H)内において、前記負極性のドレイン電圧VD の印加に続いて正極性のドレイン電圧VD も印加されるため、前記負方向に微減した前記電圧レベルは次に正方向に向かって順次微増して行くようになり、それぞれの1走査ラインの選択時間(1H)の終了時点における前記表示実効電圧VS の電圧レベルは、その1走査ラインの選択時間(1H)の当初の前記表示実効電圧VS の電圧レベルまで、または、その電圧レベルに近いところまで復帰するようになる。このため、液晶セル4が非選択状態になっている前記時間t1 から前記時間tn までの間の前記表示実効電圧VS の変動は、全体を通じて殆んど影響のない程度に小さくなるか、または、ゼロに近い値になり、表示画面にスミアを発生させることがなくなって、表示画質を向上させることができるようになる。
【0026】また、液晶セル4が選択されている1走査ラインの選択時間(1H)内においても、ドレイン電圧(表示信号)VD は負極性から正極性に変換され、その極性変換に応じて液晶セル4の前記A点の電圧も、最初は負極性であり、その後に正極性に変換される過程をたどるものであるが、この1走査ラインの選択時間(1H)内に液晶セル4の前記A点に保持固定される前記表示実効電圧VS は、前記1走査ラインの選択時間(1H)の終了時に印加される前記正極性のドレイン電圧VD であるから、前記正極性のドレイン電圧VD に先立って前記負極性のドレイン電圧VD が印加されたとしても、液晶セル4に保持固定される前記表示実効電圧VS の形成作用には何等影響を与えることがないものである。
【0027】このように、本実施例は、それぞれの1走査ラインの選択時間(1H)内に、互いに持続時間を異にする正極性及び負極性からなるドレイン電圧(表示信号)VD を印加するようにしているので、液晶セル4の非選択時に、それぞれの1走査ラインの選択時間(1H)における液晶セル4の表示実効電圧VS の変動を実質的に抑えることができるので、表示画面にスミアが発生することがなくなり、表示画質を向上させることができる。
【0028】続く、図2は、本発明に係わるアクティブマトリクス型液晶表示装置の駆動方法の第2の実施例を示すもので、(a)は1つの画素部分の構成を示す部分構成図、(b)は駆動信号の供給タイミングを示す信号波形図である。
【0029】図2において、図1に示す構成要素と同じ構成要素には同じ符号を付けており、図1に示す信号要素と同じ信号要素にも同じ符号を付けている。
【0030】そして、本実施例と第1の実施例との違いは、第1の実施例は、それぞれの1走査ラインの選択時間(1H)内におけるドレイン電圧VD は、その正極性部分及び負極性部分の各持続時間が異なっているのに対し、本実施例は、それぞれの1走査ラインの選択時間(1H)内におけるドレイン電圧VD は、その正極性部分及び負極性部分の各持続時間が等しくなっている点、即ち、それぞれの1走査ラインの選択時間(1H)の前半の時間にはドレイン電圧VD の負極性部分が、前記選択時間(1H)の後半の時間にはドレイン電圧VD の正極性部分がそれぞれ印加されるように構成している点のみであり、その他の点には、本実施例と第1の実施例との間に何等の違いがない。
【0031】そして、本実施例の動作は、前述の第1の実施例の動作と全く同様であるので、本実施例の動作についての説明は省略する。
【0032】本実施例によれば、信号ライン2にどのような大きさのドレイン電圧VD が印加されたとしても、液晶セル4の前記A点の電圧は、見掛け上、ドレイン電圧VD の中心電圧VC が印加されているように見ることができるので、前記A点の表示実効電圧VS は変動が殆んどゼロになる。このため、表示画面にスミアを発生させることがなくなり、表示画質を著しく向上させることができる。
【0033】続いて、図3は、本発明に係わるアクティブマトリクス型液晶表示装置の駆動方法の第3の実施例を示すもので、(a)は1つの画素部分の構成を示す部分構成図、(b)は駆動信号の供給タイミングを示す信号波形図である。
【0034】図3において、図1に示す構成要素と同じ構成要素には同じ符号を付けており、図1に示す信号要素と同じ信号要素にも同じ符号を付けている。
【0035】そして、本実施例と第2の実施例との違いは、第2の実施例は、それぞれの1走査ラインの選択時間(1H)内におけるドレイン電圧VD は、その正極性部分及び負極性部分の各持続時間が等しく、かつ、その正極性部分及び負極性部分が1回づつ生じるものであるのに対し、本実施例は、それぞれの1走査ラインの選択時間(1H)内におけるドレイン電圧VD は、その正極性部分及び負極性部分の各持続時間が等しく、かつ、その正極性部分及び負極性部分が2回づつ交互に生じるものである点、即ち、それぞれの1走査ラインの選択時間(1H)の最初の4半部の時間にはドレイン電圧VD の負極性部分が、前記最初の4半部に続く第2の4半部の時間にはドレイン電圧VD の正極性部分が、前記第2の4半部に続く第3の4半部の時間には再びドレイン電圧VD の負極性部分が、前記第3の4半部に続く最後の4半部の時間には再びドレイン電圧VD の正極性部分がそれぞれ印加されるように構成されている点であり、その他の点には、本実施例と第2の実施例との間に何等の違いがない。
【0036】また、本実施例の動作は、前述の第1の実施例、または、第2の実施例の動作と全く同様であるので、本実施例の動作についての説明も省略する。
【0037】本実施例においても、第2の実施例で得られる作用効果と同様の作用効果が得られるもので、表示画面にスミアを発生させることがなく、表示画質を著しく向上させることができるものである。
【0038】次に、図4は、本発明に係わるアクティブマトリクス型液晶表示装置の駆動方法の第4の実施例を示すもので、(a)は1つの画素部分の構成を示す部分構成図、(b)は駆動信号の供給タイミングを示す信号波形図である。
【0039】図4(a)において、図1(a)に示す構成要素と同じ構成要素には同じ符号を付けており、また、図4(b)において、図1(b)に示す信号種別と同じ信号種別には同じ符号を付けている。
【0040】そして、本実施例と第1の実施例との違いは、第1の実施例は、それぞれの1走査ラインの選択時間(1H)内におけるドレイン電圧VD は、その正極性部分及び負極性部分の各持続時間が異なっていて、しかも、その正極性部分及び負極性部分の絶対値レベル(波高値)が同じになっているのに対し、本実施例は、それぞれの1走査ラインの選択時間(1H)内におけるドレイン電圧VD は、その正極性部分及び負極性部分の各持続時間が異なっている点が共通であるものの、その正極性部分及び負極性部分はその持続時間の短い方の絶対値レベル(波高値)が大きく、かつ、持続時間の長い方の絶対値レベル(波高値)が小さくなるように選ばれている点、具体的には、それぞれの1走査ラインの選択時間(1H)の最初に印加されるドレイン電圧VD の負極性部分と、それに続いて印加されるドレイン電圧VD の正極性部分とは、その持続時間が1対n(ここで、nは1以上の数)に選ばれ、かつ、その絶対値レベル(波高値)がn対1になるように選ばれている点であり、その他の点には、本実施例と第1の実施例との間に何等の違いがない。
【0041】また、本実施例の動作は、前述の第1の実施例の動作と全く同様であるので、本実施例の動作についての説明も省略する。
【0042】本実施例によれば、1走査ラインの選択時間(1H)内に最初に印加されるドレイン電圧VD の負極性部分の絶対値レベル(波高値)が、それに続いて印加されるドレイン電圧VD の正極性部分の絶対値レベル(波高値)よりn倍だけ高くなるように選び、かつ、前記ドレイン電圧VD の正極性部分の持続時間が前記ドレイン電圧VD の負極性部分の持続時間のn倍だけ長くなるように選んでいるので、それぞれの1走査ラインの選択時間(1H)内において、液晶セル4へのドレイン電圧VD の書き込み時間を充分取ることができ、しかも、ドレイン電圧VD の平均値をその中心電圧VC に一致させることができるものである。このため、本実施例は、前述の第1乃至第3の実施例と同様に、表示画面にスミアを発生させることがなく、表示画質を著しく向上させることができるだけでなく、前述の第1乃至第3の実施例よりも優れた液晶セル4への書き込み特性が得られ、優れたスミア排除特性が得られるいう効果がある。
【0043】続く、図5は、本発明の駆動方法が適用されるアクティブマトリクス型液晶表示装置の全体構成の一例を示すブロック構成図である。
【0044】図5において、8はTFT−LCD(薄膜トランジスタ−液晶セル)マトリクス基板、9は走査側駆動回路、10は信号側駆動回路、11は対向基板電圧発生回路、12は表示信号極性反転回路、13はコントローラ、14は画号信号源であり、その他、図1に示す構成要素と同じ構成要素には同じ符号を付けている。
【0045】そして、TFT−LCDマトリクス基板8は、その各走査側ライン1の端部に走査側駆動回路9が、その信号ライン2の端部に信号側駆動回路10がそれぞれ接続され、TFT−LCDマトリクス基板8内の各液晶セル4のリターン側電極は対向基板電圧発生回路11に接続されている。画像信号源14と信号側駆動回路9との間には、表示信号(ドレイン電圧)VD を適宜の時間極性反転させる表示信号極性反転回路12が接続され、走査側駆動回路9、信号側駆動回路10、対向基板電圧発生回路11及び画像信号源14は、それぞれコントローラ13により制御されるように構成されている。
【0046】前記アクティブマトリクス型液晶表示装置においては、概略、以下に述べるような動作が行なわれる。
【0047】画像信号源14が発生する表示信号は、例えば、原アナログ走査画像信号をサンプリングすることによって得られるもので、段階的に電圧レベルが変動する階段状信号からなるものである。この階段状信号は、表示信号極性反転回路12を介して信号側駆動回路10に供給され、TFT−LCDマトリクス基板8の各信号ライン2に順次供給される表示信号(ドレイン電圧)VD に変換される。また、走査側駆動回路9は、1走査ラインの選択時間(1H)毎に、走査ライン1に順次供給される走査信号(ゲート電圧)VG を発生させる。TFT−LCDマトリクス基板8は、これら走査信号(ゲート電圧)VG と表示信号(ドレイン電圧)VD との印加により、既知のように各液晶セル4が順次選択されてそれらに表示信号(ドレイン電圧)VD に応じた電圧が蓄積保持され、TFT−LCDマトリクス基板8内に前記表示信号(ドレイン電圧)VD の内容に対応した表示画像を得ることができるものである。
【0048】この場合、前記アクティブマトリクス型液晶表示装置は、画像信号源14が発生した各階段状信号を信号側駆動回路10に供給する前に、表示信号極性反転回路12に供給し、そこで前記各階段状信号の一部、例えば、各階段状信号の持続時間内の最初のn分の1(ただし、n>1)の期間の極性を反転する、または、前記極性を反転するとともにその部分の電圧レベル(波高値)をn倍する操作と、前記期間の残余の期間の極性を非反転にする操作とを行なっているので、信号側駆動回路10の出力に得られる各表示信号(ドレイン電圧)VD は、1走査ラインの選択時間(1H)の最初に極性の反転された部分が、その後に極性の反転されない部分があるものとなり、結局のところ、各信号ライン2には、1走査ラインの選択時間(1H)内において、正極性及び負極性からなる表示信号(ドレイン電圧)VD が印加されるようになる。
【0049】このアクティブマトリクス型液晶表示装置において、1走査ラインの選択時間(1H)内に、正極性及び負極性からなる表示信号(ドレイン電圧)VD を印加させる場合に、前述の第1乃至第4の実施例の中のいずれかの駆動方法に従った形式の表示信号(ドレイン電圧)VD にすれば、前記第1乃至第4の実施例の駆動方法で述べたように、TFT−LCDマトリクス基板8においてスミアの発生しない良好な画質表示を行なうことができるという効果が得られる。
【0050】なお、前記アクティブマトリクス型液晶表示装置は、TFT−LCDマトリクス基板7に対向基板電圧発生回路11が接続された構成になっているが、既知のように、対向基板電圧発生回路11はこの種の液晶表示装置に必ずしも用いる必要があるものではない。
【0051】続く、図6は、本発明に係わるアクティブマトリクス型液晶表示装置の駆動方法の第5の実施例であって、交流対向基板電圧Vcomの駆動手段を付加した場合の1例を示すものであり、(a)は4つの画素部分の構成を示す部分構成図、(b)は駆動信号の供給タイミングを示す信号波形図である。
【0052】図6において、図1に示す構成要素と同じ構成要素には同じ符号を付けており、図1に示す信号種別と同じ信号種別には同じ符号を付けているが、図6においては、構成要素及び信号種別について、それぞれ配置(供給)位置に応じて符号の後にそれぞれ下付き数字を付けている。
【0053】例えば、図6に示されたFETにおいては、左上のものを311、右上のものを212、左下のものを321、右下のものを322で示し、走査ラインにおいては、上側ものを11 、下側のものを12 で示し、信号ラインにおいては、左側のものを21 、右側のものを22 で示しており、他の素子の場合も同様である。
【0054】そして、本実施例と第2の実施例との違いは次のとおりである。
【0055】まず、第2の実施例は、1走査ラインの選択時間(1H)内のドレイン電圧VD として、始めに負極性部分、その後に正極性部分が到来する形式のもの(以下、これを第1の信号形式という)が最初のフレーム1/F期間内に連続して供給され、次のフレーム1/F期間内になると、今度は始めに正極性部分、その後に負極性部分が到来する形式のもの(以下、これを第2の信号形式という)が連続して供給され、さらに次のフレーム1/F期間に再び第1の信号形式が供給されるというように、フレーム1/F期間毎に第1及び第2の信号形式が交互に供給されるものである。
【0056】これに対して、本実施例は、1走査ラインの選択時間(1H)内のドレイン電圧VD として、最初の1走査ラインの選択時間(1H)は第1の信号形式が供給され、それに続く1走査ラインの選択時間(1H)は第2の信号形式が供給され、次の1走査ラインの選択時間(1H)は第1の信号形式が供給されるというように、最初のフレーム1/F期間内においては1走査ラインの選択時間(1H)毎に第1及び第2の信号形式が前記の順序により交互に供給されるものであり、これと同時に、第1の信号形式の供給時に負極性、第2の信号形式の供給時に正極性の交流対向基板電圧Vcomが供給される。そして、第2のフレーム1/F期間になると、今度は最初の1走査ラインの選択時間(1H)は第2の信号形式が供給され、それに続く1走査ラインの選択時間(1H)は第1の信号形式が供給され、次の1走査ラインの選択時間(1H)は第2の信号形式が供給されるというように、このフレーム1/F期間内においては1走査ラインの選択時間(1H)毎に第2及び第1の信号形式が前記の順序により交互に供給され、これと同時に、第2の信号形式の供給時に正極性、第1の信号形式の供給時に負極性の交流対向基板電圧Vcomが供給される。その後は、第3のフレーム1/F期間に再び第1のフレーム1/F期間と同じ第1の信号供給パターン、第4のフレーム1/F期間に第2のフレーム1/F期間と同じ第2の信号供給パターンというように、前記第1及び第2の信号供給パターンが繰返されるものである。
【0057】本実施例の動作は、液晶セル411乃至422の電極間に蓄積保持される電圧が、前記液晶セル411乃至422が選択された際の、ドレイン電圧VD と交流対向基板電圧Vcomとの差電圧によって決定される点を除けば、第2の実施例の動作と同じであるので、これ以上の詳しい説明は省略する。
【0058】本実施例によれば、各1走査ラインの選択時間(1H)毎に極性が反転するとともに、1フレーム1/F期間毎にさらに極性が反転するドレイン電圧VD 及び交流対向基板電圧Vcomを用いているので、既知のように、全動作期間を通じて、各液晶セル411乃至422に対する印加電圧の平均値をほぼゼロにすることが可能になり、優れたスミア除去機能を発揮させ、より良質の画像表示を行なうことができるものである。
【0059】また、図7は、本発明に係わるアクティブマトリクス型液晶表示装置の駆動方法の第6の実施例であって、交流対向基板電圧Vcomの駆動手段を付加した場合の他の例を示すものであり、(a)は4つの画素部分の構成を示す部分構成図、(b)は駆動信号の供給タイミングを示す信号波形図である。
【0060】図7において、図6に示す構成要素と同じ構成要素には同じ符号を付けており、図6に示す信号種別と同じ信号種別には同じ符号を付けている。
【0061】そして、本実施例と第5の実施例との違いは、第5の実施例においては、各液晶セル411乃至422の蓄積容量711乃至722の他端が対向基板電圧発生回路11に接続され、かつ、走査信号(ゲート電圧)VG が選択すべき1走査ラインの選択時間(1H)内に到来する正極性の部分からなるものであるのに対し、本実施例においては、前記蓄積容量711乃至722の他端が隣接する走査ライン10 乃至11 に接続され、かつ、走査信号(ゲート電圧)VG0乃至VG2が選択すべき1走査ラインの選択時間(1H)内に到来する正極性の部分と、その次の1走査ラインの選択時間(1H)内に到来する負極性の部分とからなるものである点であり、その他の点については、本実施例と第5の実施例との間に違いがない。
【0062】本実施例の動作は、各液晶セル411乃至422が選択される1走査ラインの選択時間(1H)において、各液晶セル411乃至422の固有容量611乃至622の共通電極には対向基板電圧発生回路11からの正極性の交流対向基板電圧Vcom、また、各液晶セル411乃至422の蓄積容量711乃至722には直前に選択された走査ライン10 乃至11 からの負極性の走査信号(ゲート電圧)VG0乃至VG2がそれぞれ供給され、さらに、各液晶セル411乃至422のTFT311乃至322側電極には対応するTFT311乃至322を介して同じく対応する信号ライン21 、22からの正極性及び負極性の表示信号(ドレイン電圧)VD1乃至VD2が印加され、その結果として、各液晶セル411乃至422の量電極間には前記負極性の表示信号(ドレイン電圧)VD1乃至VD2、前記正極性の交流対向基板電圧Vcom、前記負極性の走査信号(ゲート電圧)VG0乃至VG2の3者で決まる電圧が蓄積されるものである。
【0063】そして、この電圧が再度各液晶セル411乃至422が選択されるまで蓄積保持される点を含めて、その余の動作は既に述べた第5の実施例の動作と同じであるので、これ以上の説明は省略する。
【0064】本実施例によれば、第5の実施例と同様に、全動作期間を通じて、各液晶セル411乃至422に対する印加電圧の平均値をほぼゼロにすることが可能になり、優れたスミア除去機能を発揮させ、より良質の画像表示を行なうことができるものである。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の駆動方法によれば、それぞれの1走査ラインの選択時間(1H)内において、信号ライン2に印加されるドレイン電圧(表示信号)VD として、正極性及び負極性からなるドレイン電圧(表示信号)VD を用いているので、選択される1走査ラインの選択時間(1H)における液晶セル4への書き込み動作に影響を与えることなく、それぞれの1走査ラインの選択時間(1H)の終了時における表示実効電圧の変動を極めて少なくすることができる。このため、液晶セル4の表示状態は常時一定に維持され、アクティブマトリクス型液晶表示装置の表示画面に発生するスミアを大きく低減させ、表示画質を向上させることができるという効果がある。
【0066】また、本発明の駆動方法によれば、中間調表示を行なう場合においても、アクティブマトリクス型液晶表示装置のスミアを大きく低減させることができ、表示画質の良好なアクティブマトリクス型液晶表示装置を得ることができるという効果がある。




 

 


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