Warning: copy(.htaccess): failed to open stream: Permission denied in /home/jp321/public_html/header.php on line 8
監視装置 - 株式会社日立製作所
米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 測定; 光学 -> 株式会社日立製作所

発明の名称 監視装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平6−20175
公開日 平成6年(1994)1月28日
出願番号 特願平4−176943
出願日 平成4年(1992)7月3日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】秋本 正実
発明者 二川 正康 / 谷 正之 / 山足 公也 / 谷越 浩一郎 / 谷藤 真也 / 西川 敦彦 / 廣田 敦彦
要約 目的
監視映像を用いたプロセス制御監視システムにおいて、操作,点検中の対象や操作,点検を実施すべき対象を映像上で明示する。

構成
操作点検項目メニュー405内の項目406をカーソル304を用いて選択することにより、操作あるいは点検の対象をボイラAとして、操作あるいは点検を実施する。この時、ボイラA401を含むITVカメラ映像を表示している映像表示領域302内において、ボイラA401を囲むように矩形407を表示することによってボイラAを強調する。操作,点検している対象が映像上で強調表示されるので、どの機器が対象となっているか一目で分かる。特にITVカメラ映像内に複数個の操作点検対象となるものを含むような場合でも実際に操作点検を行っている対象が強調されるのでその対象が明確になる。
特許請求の範囲
【請求項1】 監視対象のビデオ映像を表示するディスプレイと、操作員の操作入力を受け付ける入力受付手段とを備える監視装置において、操作あるいは点検の対象を前記ディスプレイに表示しているビデオ映像上で該対象を該ビデオ映像上の他の表示物から区別化して明示する手段を備えることを特徴とする監視装置。
【請求項2】 監視対象のビデオ映像を表示するディスプレイと、操作員の操作入力を受け付ける入力受付手段とを備える監視装置において、操作あるいは点検を実施中の対象をディスプレイに表示しているビデオ映像上で該対象を該ビデオ映像上の他の表示物から区別化して明示する手段を備えることを特徴とする監視装置。
【請求項3】 監視対象のビデオ映像を表示するディスプレイと、操作員の操作入力を受け付ける入力受付手段とを備える監視装置において、ディスプレイに表示されているビデオ映像上で操作員が対象物を指定したとき当該対象物に対する操作または点検を実行する手段を備えることを特徴とする監視装置。
【請求項4】 監視対象のビデオ映像を表示するディスプレイと、操作員の操作入力を受け付ける入力受付手段とを備える監視装置において、ディスプレイに表示されているビデオ映像上で操作員が対象物を指定したとき該対象に関する情報をディスプレイに表示しあるいは他の表示物と区別化して表示する手段を備えることを特徴とする監視装置。
【請求項5】 監視対象のビデオ映像を表示するディスプレイと、操作員の操作入力を受け付ける入力受付手段とを備える監視装置において、操作員が対象を指定したときディスプレイに表示されているビデオ映像上で当該対象を該ビデオ映像上の他の表示物から区別化して表示する手段を備えることを特徴とする監視装置。
【請求項6】 監視対象のビデオ映像を表示するディスプレイと、操作員の操作入力を受け付ける入力受付手段とを備える監視装置において、操作員がディスプレイに表示されているビデオ映像上で対象を指定したとき当該指定に係る対象の関連情報を当該指定対象表示の近傍に表示する手段を備えることを特徴とする監視装置。
【請求項7】 監視対象のビデオ映像を表示するディスプレイと、操作員の操作入力を受け付ける入力受付手段とを備える監視装置において、操作員が対象物を指定したとき該対象を表示するビデオ映像内の該対象の位置、及びディスプレイに表示されている該対象に関する情報の位置から決まる位置に指定された対象の関連情報を明示する手段を備えることを特徴とする監視装置。
【請求項8】 請求項1において、監視対象及び監視,制御を行う操作員及び操作員が行う操作履歴に関連するデータを収集し保持するデータ収集保持手段と、データ保持手段内のデータによってビデオ映像上で明示される操作,点検すべき対象を決定する手段とを備えることを特徴とする監視装置。
【請求項9】 請求項8において、監視対象からデータを収集する手段と、収集したデータの値によってビデオ映像上で明示される操作点検実施可能なあるいは実施すべき対象を決定する手段を備えることを特徴とする監視装置。
【請求項10】 請求項8において、操作,点検命令を入力する操作員に関する情報を保持するデータ保持手段と、ビデオ映像上で明示される操作点検実施可能なあるいは実施すべき対象を前記データ保持手段上の操作員に関する情報を用いて決定する手段を備えることを特徴とする監視装置。
【請求項11】 請求項3において、監視対象及び監視,制御を行う操作員及び操作員が行う操作履歴に関連するデータを収集し保持するデータ収集保持手段と、ディスプレイに表示しているビデオ映像内の対象が操作員に選択されたとき実行する操作,点検の内容を前記データ保持手段内のデータによって決定する手段を備えることを特徴とする監視装置。
【請求項12】 請求項11において、監視対象からデータを収集する手段と、収集したデータによってディスプレイに表示しているビデオ映像内の対象を操作員に指定されたとき実行する操作,点検の内容を決定する手段を備えることを特徴とする監視装置。
【請求項13】 請求項11において、操作,点検命令を入力する操作員に関する情報を保持するデータ保持手段と、ディスプレイに表示しているビデオ映像内の対象を操作員に指定されたとき実行する操作,点検の内容を、データ保持手段上の操作員に関する情報を用いて決定する手段を備えることを特徴とする監視装置。
【請求項14】 監視対象のビデオ映像を表示するディスプレイと、操作員の操作入力を受け付ける入力受付手段とを備える監視装置において、操作員がディスプレイに表示しているビデオ映像上で指定する対象物を、該ビデオ映像上の他の表示物から区別化して明示する手段を備えることを特徴とする監視装置。
【請求項15】 請求項6または請求項7において、ディスプレイに表示しているビデオ映像上で、関連情報を表示している対象を強調表示する手段を備えることを特徴とする監視装置。
【請求項16】 請求項1または2において、監視対象からデータを収集する手段と、そのデータを表示するデータ表示手段と、ディスプレイに表示しているビデオ映像上で操作点検中の対象あるいは操作点検実施可能なあるいは実施すべき対象を強調表示する手段と、強調表示している対象に関連したデータを表示する手段とを備えることを特徴とする監視装置。
【請求項17】 請求項1または2において、ディスプレイに表示しているビデオ映像上で操作点検中の対象あるいは操作点検実施可能なあるいは実施すべき対象を強調表示する手段と、強調表示している対象に関連したビデオ映像内の対象を強調表示する手段を備えることを特徴とする監視装置。
【請求項18】 請求項1において、操作点検を実施すべき対象の優先順位あるいは重要度をディスプレイに表示している映像上に表示する手段を備えることを特徴とする監視装置。
【請求項19】 請求項18において、監視対象及び監視,制御を行う操作員及び操作員が行う操作履歴に関連するデータを収集し保持するデータ収集保持手段と、データ保持手段内のデータによって操作点検を実施すべき対象の優先順位あるいは重要度を決定する手段とを備えることを特徴とする監視装置。
【請求項20】 請求項19において、監視対象からデータを収集する手段と、操作点検を実施すべき対象の優先順位あるいは重要度を収集したデータの値によって決定する手段を備えることを特徴とする監視装置。
【請求項21】 請求項19において、操作,点検命令を入力する操作員に関する情報を保持するデータ保持手段と、ビデオ映像上で明示される操作点検を実施すべき対象の優先順位あるいは重要度をデータ保持手段上の操作員に関する情報を用いて決定する手段を備えることを特徴とする監視装置。
【請求項22】 監視対象を複数のカメラで撮影しそのビデオ映像を画面上に表示する監視装置において、監視対象個々を示す指示データを画面に表示する手段と、前記指示データのうちのいずれかが指定されたとき当該指定に係る監視対象物を撮影するカメラを選択する手段と、選択されたカメラに制御指令を送出して前記指定に係る監視対象物の撮影を行わせる手段と、該カメラによるビデオ映像を画面に表示すると共に前記指定に係る監視対象物の表示をビデオ映像の他の表示物から区別化して表示する手段とを備えることを特徴とする監視装置。
【請求項23】 監視対象を複数のカメラで撮影しそのビデオ映像を画面上に表示する監視装置において、監視対象個々の出力データの異常の有無を判定する手段と、異常が発生したときこの異常監視対象物を撮影するカメラを選択する手段と、選択されたカメラに制御指令を送出して前記異常監視対象物の撮影を行わせる手段と、該カメラによるビデオ映像を画面に表示すると共に該異常監視対象物の表示を該ビデオ映像の他の表示物から区別化して表示する手段とを備えることを特徴とする監視装置。
【請求項24】 監視対象を撮影する少なくとも一台のカメラと、カメラからの映像を表示するディスプレイとを備える監視装置において、各カメラ毎にそのカメラが映す対象名を記憶する手段と、カメラを制御する情報と記憶した対象名からその対象の位置情報を参照する手段と、参照した位置情報により映像内における対象を判別する手段とを備えることを特徴とする監視装置。
【請求項25】 請求項1,2,5,8,9,10,14,15,16,17,18,19,20,21,22,23のいずれかにおいて、明示あるいは強調表示は、ビデオ映像内の対象物にグラフィックスを重ねて表示したり、該グラフィックスを消去したり、ブリンクさせたり、色変えしたりする手段であることを特徴とする監視装置。
【請求項26】 請求項1,2,5,8,9,10,14,15,16,22,23のいずれかにおいて、ビデオ映像内における対象の明示は、監視対象を撮影するカメラにカメラ制御命令を送り或いはよりよく前記対象を撮影できるカメラに切り替えて、前記対象の拡大映像を表示することを特徴とする監視装置。
【請求項27】 監視対象のビデオ映像を表示するディスプレイと、操作員の操作入力を受け付ける入力受付手段とを備える監視装置において、ディスプレイに表示されているビデオ映像上で操作員が点検対象物を指定したとき当該対象物の表示を該ビデオ映像中の他の表示物より強調表示し、操作員がこの強調表示されたビデオ映像を監視することで点検を行い、点検終了後に操作員が前記入力受付手段から入力する確認入力があったとき該確認入力を画面に示すことを特徴とする点検方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄道,道路網等の交通システム,化学プラント,鉄鋼,電力,ガス,上下水道場等の監視方法及びその装置に係り、特に、現場に出向かなくても的確な監視を行うのに好適な監視方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、プロセス制御監視システムにおいては、中央操作室にモニタ装置を設置し、監視制御対象をITVカメラで撮影し、その映像をモニタ装置に表示する方法が採られている。また、監視制御対象から得られるさまざまなプロセスデータや、操作員からの入力データなどのプロセス制御情報は、制御用端末などの制御機器が、文字,グラフ,表,図形などに変換してディスプレイに表示している。従来、ITVカメラ映像とこのプロセス制御情報の画面は別々に表示してあったり、あるいは単に同一画面上に表示してあるだけであった。従って、例えばある機器の操作,点検を実施する場合、操作員はその機器の制御情報をプロセス制御情報用画面に表示する操作とは別に、その機器の様子を詳しく見るために専用のボタンを用いてITVカメラの切り替え,ズーミング,パンニングなどを行う必要があった。即ち、操作員はプロセス監視制御を行う際、プロセス制御情報の画面に関する操作と、ITVカメラ映像に関する操作という2つの操作を行う必要があった。
【0003】そこでこの問題を解決するため、特開平2−224101号公報記載のCRT監視制御装置においては、プロセス制御情報用画面に関する操作によってITVカメラ映像に関する操作を行うようにしている。この従来技術は、制御用端末等で表示するプロセス制御情報の画面に、マウス,キーボードを用いて操作点検の対象の名前を入力したり、その対象を表現した図形を選択したり、あるいは操作盤上にある専用のボタンを押すことにより、操作,点検する対象を決定する手段と、決定した操作点検対象を映すITVカメラ映像を選択してITVカメラ映像選択指令を映像選択装置に送る手段と、ITVカメラ映像とその対象に関連するプロセスデータをプロセス制御情報画面に合成して同時に表示する手段とを有するシステムである。
【0004】この従来技術により、操作,点検対象をプロセス制御画面で選択することで、その対象の映像を自動的に画面に表示することができるようになり、操作員の手間が省けるようになった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来技術は、操作,点検を実施する対象を表現した図形をマウス等で指定したり、キーボードから名称を文字入力しなければならない。更に、操作,点検を実行する命令を入力したり,操作点検対象の操作確認,点検確認などの入力を行う際には、プロセス制御情報用画面内に表示された対象の名前を表示したメニューとかその対象を表現した図形などといった、対象を抽象的に明示するものを用いて対象の指定,操作点検実行命令の入力,操作点検確認入力を行わねばならない。
【0006】またこの従来技術は、図形,名前等,対象を抽象的に表現するものからカメラ映像内の具体的な対象を表示する構成のため、正確な入力を行わないと、別の対象が表示されてしまう。操作,点検を実施する対象を指定する場合、カメラ映像を見ていて明らかに異常が起こったことが分かる時でも、「名前」,その対象を表した「図形」などその対象を抽象化したものを指定入力することで、操作,点検を実施する対象を指定するようになっている。この場合、カメラ映像上の操作点検を実施する具体的な対象と、その対象の名前、その対象を表した図形などといったその抽象的な表現との関連づけが必要である。
【0007】一般に、プラントなどのプロセス制御監視システムにおいては、操作点検の対象となる機器およびそれを操作員が制御するためにディスプレイに表示するグラフィックス情報画面の数は非常に多く、操作点検対象の名前やそれを表現した図形とITVカメラ映像上の具体的な機器との対応等、操作員が記憶すべき関連づけは非常に多い。このため、操作員はこれらの関連づけを習得するためにあらかじめ長期にわたってトレーニングを行う必要がある。
【0008】また、このような抽象的なものを通して操作点検命令を入力していると、現場の様子が伝わりづらい。例えば、プラントなどの保守点検作業時においては、現場の状況を把握した作業が重要となってくる。グラフィックスなどの抽象的なものを用いて対象を選択したり、操作点検命令を入力する従来のようなシステムにおいては、作業時に対象選択ミス、操作ミスが起こる虞があるため、現場にわざわざ出向いて作業を行っている状況である。
【0009】また、操作,点検を実行する命令を入力したり、対象の操作確認や点検確認を操作員が入力する様な場合、カメラ映像表示領域と図形,文字で作られた確認あるいは命令の入力場所が離れていると、入力をする際に映像から視線を移す必要がある。こういった場合に、操作員は、時としてカメラ映像を見ずに、直接、入力場所へ確認入力,操作命令を入力してしまう虞がある。このように、監視制御対象の状況を十分把握しなくても確認,命令などの入力ができるということは操作ミス,点検ミスの原因となる。
【0010】一方、操作点検する機器それぞれに対してその対象を映すカメラを設置することは、コストの面から実用的でなく、一般には一つのカメラで幾つかの操作点検を実施する対象を撮影している。従って、従来技術のように、対象を指定してその操作,点検を行うと共に、その対象を映したカメラ映像に切り替わることができても、カメラ映像内に操作点検対象となりうる対象が複数個映されることがある。
【0011】このような場合、実際どの対象を操作,点検中なのか操作員に対して不明確になる。同様に、操作,点検を実施する対象を指定する場合も、カメラ映像内でその対象がどれに対応するのか不明確である。また、操作,点検の確認をする際にも確認する対象がどれなのか、映像上で不明確である。また、操作や点検の対象となる機器はそれぞれが独立しているものではない。ある機器は他の機器に密接に関係していることがある。操作,点検する場合は、このような関連する機器をも操作員に明示する必要がある。また、カメラ映像内の具体的な対象から、その名前,取り扱い方法,点検操作作業状況,その対象に関連するプロセスデータ等の付加情報を引き出せないため、映像を見ていてそのようなデータを引き出したい場合には、上述のような映像上の対象とその名前,それを表した図形との対応を用いて引き出さなければならない。また、引き出したデータの表示場所が映像上の対象と離れたところに表示されると、映像上の対象とその対象に関連する情報とを同時に参照しづらくなる。
【0012】さらに、操作,点検においては、定期点検と異常時の点検,システムの管理責任者が行う点検とそうでない人が行う点検など、監視対象の状況,操作点検の時期,操作点検を行う操作員,その操作員が属するグループなどの要因で、操作,点検を実施するか否か、あるいは実施対象となるか否か、操作点検の内容は変わってくる。従って、監視対象の状況,操作点検を行う人物の情報等を含めたデータベース上のデータによって、明示すべき操作点検対象、実施すべき操作点検内容を変更する必要がある。
【0013】以上をまとめると、従来技術には、次のような問題がある。
【0014】(1)カメラ映像内には操作点検を実施する可能性のある対象が複数個含まれるので、操作点検を実施している対象がカメラ映像内で不明確になる可能性がある。
【0015】(2)監視制御対象から操作点検を実施する対象を指定する際、次に指定可能なあるいは指定すべき対象がカメラ映像内で不明確である。また、操作員が対象を指定しても、どの対象が指定されたのかがカメラ映像上では不明確である。
【0016】(3)操作点検を行う際、操作点検対象に関連する対象が明示されない。
【0017】(4)操作点検を実施する際、文字,図形といった抽象的なものを通して操作,点検のコマンドを入力する必要がある。また監視制御対象を操作点検した後など、確認入力を入力する場合でも、文字,図形といったものを通して確認を行っている。
【0018】(5)カメラ映像上の対象から点検,操作に関連する情報や、対象に関連するプロセスデータなどの情報を引き出せない。
【0019】(6)カメラ映像上の対象の点検,操作に関連する情報や、対象に関連するプロセスデータなどの情報を明示する場所がカメラ映像上の対象の位置を考慮していないため、操作員は映像内の対象とそれに関するデータを同時に参照するのが困難である。
【0020】(7)操作点検を実施する対象を指定する際、その候補として明示するものは監視制御対象から得られるプロセスデータや操作員,操作履歴等のデータに依存したものでなければならない。そうでないと操作員は、常に同じ対象の中から監視制御対象の状況をふまえて操作点検すべき対象を取捨選択する必要がある。
【0021】(8)操作点検を実施する際、その操作点検内容は監視制御対象から得られるプロセスデータや操作員,操作履歴等に依存したものでなければならない。そうでないと操作点検内容の決定をすべて操作員が取捨選択する必要がある。
【0022】本発明の目的は、上記の従来技術の問題点のうちの少なくとも一つを解決し、操作員が行う操作,点検の支援機能を改善した監視装置を提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記目的、次の(1)〜(8)の手段のいずれかを設けることで、達成される。なお上記課題に挙げた項目のそれぞれを解決するための手段として、課題の項目番号と同じ番号の手段が対応する。
【0024】(1)カメラ映像内の操作点検中の対象を強調表示する手段。
【0025】(2)操作点検する対象を指定する際、カメラ映像内の操作点検実施可能なあるいは実施すべき対象を強調表示する手段。また、指定された対象をカメラ映像内で強調表示する手段。
【0026】(3)操作点検を行う際、操作点検対象に関連する対象をカメラ映像上で強調表示する手段。
【0027】(4)カメラ映像内の対象を指定することにより操作,点検を実施したり、その対象の操作確認、点検確認の動作を行う手段。
【0028】(5)監視制御対象を操作点検する際、操作員がカメラ映像内の対象を指定することによりその関連制御情報,名前,操作点検状況等の付加情報,関連情報を表示する手段。
【0029】(6)操作員が指定した対象に関連するプロセスデータ,操作点検状況,操作点検内容を映像上の対象の位置から定まる位置に表示する手段。
【0030】(7)監視制御対象から得られるプロセスデータや操作員ID,操作履歴等データベース上のデータを基に操作点検を実施する対象を決定し、その対象のみをカメラ映像内で強調表示する手段。
【0031】(8)監視制御対象を操作点検する際、プロセスデータや操作員ID,操作履歴等データベース上のデータを基に点検操作内容を決定する手段。
【0032】また、上記(1),(2),(3)の手段において、映像上で対象を強調表示する手段として、次の2つの手段の少なくとも一つを備える。
【0033】(9)ビデオ映像上の対象にグラフィックスを重ねて表示する手段。
【0034】(10)ビデオ映像上の対象が拡大して表示される様、対象を撮影するカメラにカメラ制御信号を送信する手段。
【0035】
【作用】(1)の手段により、操作,点検中の対象を明確に操作員に伝えることができる。特に、カメラ映像内に複数個の操作点検実施可能な対象を含むような場合にも、実際に操作点検している対象を強調表示することにより、操作点検対象を明確化し、映像を用いた操作,点検をより確実に行うことができる。
【0036】(2)の手段により、操作,点検する対象の候補から操作点検対象を選ぶ際、強調表示している候補のカメラ映像を見て選択ができるので、選択ミスが防止できる。現場の状況を把握したうえで対象の選択ができ、異常時等に確実で迅速な対象の選択が可能となる。また、操作点検対象を選択した際にも、どの対象が選択されたかが映像上明示されるので、選択した対象を映像上で確認できる。
【0037】(3)の手段により、操作点検対象に関連する対象が映像上で強調表示されるので、関連する対象の具体的な様子も考慮した操作,点検を実施することができる。
【0038】(4)の手段により、カメラ映像上の対象を指定することにより、操作,点検時におけるその対象の確認、あるいはその対象に対する操作,点検を実施することができる。映像上の対象に直接入力することができるので、従来は操作点検を行う際に行われてきた、映像情報とグラフィックス等の抽象的な情報との結び付けを考慮しなくてよい。操作点検対象の映像を見て、現場の状況を把握したうえで操作,点検命令を入力することができ、異常時等に確実で迅速な操作点検の実施が可能である。また、操作点検が確実に行われたかといった確認をする際に、その映像上で確認入力をすることによって指差し呼称のような確実な確認動作が実現できる。操作員は、確認入力の際、必ず対象の映像を見なければならないので現場の状況を把握した確認動作が実行できる。
【0039】(5)の手段により、操作,点検を実施する際、映像上で対象を指定することにより、その対象の名前やプロセスデータ、操作,点検に関する情報(例えば操作マニュアルとか点検事項、点検手順)を表示することができる。すなわち、映像内の具体的な対象からその対象に関する様々な情報を引き出すことができる。これにより、例えば映像を見て異常が発見できれば、その機器名,操作方法などが分からなくても、それらの情報を引き出すことができる。
【0040】(6)の手段により、映像上の対象の位置から定まる場所にその対象に関連するプロセスデータ,操作点検状況,操作点検内容を表示することができる。例えば、映像上の対象のすぐ隣にそれらを表示すれば、操作員は映像上の対象とその対象の関連情報とを同時に参照することが容易になる。また、映像上の対象や既に表示してある関連情報の表示を避けて、新たに該述の情報を表示すれば、対象の様々な情報を全て参照することができる。
【0041】(7)、(8)の手段により、監視対象の状況、操作員が所属するグループや操作員のID,操作点検履歴内容によって操作点検対象として指定できる対象やその点検内容、操作内容等が変わる。これによって、グループ毎に点検操作する対象を分けたり、あるいは点検操作内容を変えたりすることで、操作不慣れによる間違いや操作点検対象選択ミスを防ぐことができる。また、通常時には点検,操作は簡単に行い、システムの立ち上げ時やなんらかの異常が発生した場合は点検,操作を念入りに行う等の切り替えが自動的に行われる。これにより、操作員の操作点検時の手間を減らすと共にその操作を確実にすることができる。
【0042】(9)の手段によって、映像上の対象を強調表示することはもちろん、重ねるグラフィックスの色や線の太さなどを変えることによって強調の度合いを付けることができる。即ち、重要な操作点検を行う対象に関してはその強調表示を示すグラフィックスの色を他の場合とは違ったものにするとか、操作点検を行う順番を文字で映像上に表示するといったことが可能である。
【0043】(10)の手段によって、映像上の対象を強調表示することはもちろん、映像上の対象が拡大して表示されるので、通常の状態より詳しく対象の状況を監視することができる。操作点検実行時などにおいて対象を詳しく見ながら操作点検を実施することができる。
【0044】以上の手段から、次のような効果が得られる。
【0045】従来はプラント等のプロセス制御システムで必要であった長期に渡る操作員のトレーニング期間を減らすことができる。映像上でプロセスの状況を判断し、操作点検の必要があれば映像上でその対象を選択することで操作点検を実施したり、映像上の対象からその対象に関連する情報を引き出すことができるので、従来必要であった映像上の対象と、その名前、対象を表した図形などとの関連づけを習得する必要性がない。
【0046】映像上の対象を指定することにより操作点検を実施するので、操作員は操作点検対象が置かれている現場にいるような感覚で操作,点検を実施することができる。従来のように、わざわざ現場に行かなくても、操作室にいながら現場にいるときと同じような感覚で操作,点検あるいは保守作業を実施することができる。
【0047】さらには、カメラ映像の代わりに予め記録された映像を用いて、操作員のトレーニングにこのシステムを用いることができる。即ち、(5)の手段により映像内の対象からその対象に関連する情報を引き出すことができるので、映像内の対象とそれに関するデータとの関連づけを確立するために役立つ。
【0048】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例は図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施例に係る監視装置の構成図である。101は、道路,鉄道などの交通システム,電力プラント,ガスプラント,上下水道システム,鉄鋼プラント等における監視,制御の対象となる監視制御対象(以下、監視対象と呼ぶ)であり、本実施例の監視装置がこの監視対象を監視,制御する。本実施例の監視装置を構成するデータ収集及び監視対象制御部(以下、単に、制御用計算機と呼ぶ)102は、その監視対象101から得られるデータ(以下、プロセスデータと呼ぶ)の収集をしたり、その監視対象の制御を行う。制御用計算機102は、プロセスデータを、LAN103を通して、データ表示及び入力受付制御部(以下、単にワークステーションと呼ぶ)104とデータベース115に送る。また、制御用計算機102は、ワークステーション104からLAN103を通して送られてくる制御命令を受け取り、監視対象101の制御を行う。
【0049】データベース115は、制御用計算機102からLAN103を通って入力するプロセスデータを記憶すると共に、制御対象101の設定値,操作員のID,グループID,操作履歴等のデータを記憶する。ワークステーション104からの読み出し命令によって記憶したデータを読み出し、ワークステーション104にLAN103を通して送る。
【0050】ITVカメラ107は、監視対象101の映像をケーブル108,スイッチャ110,ケーブル112を通してワークステーション104に送る。一方、ワークステーション104は、カメラ切り替え命令をケーブル113からスイッチャ110ヘ、カメラ制御信号をケーブル113,スイッチャ110,ケーブル109を通じてITVカメラ107に送る。スイッチャ110は、送られてきたカメラ切り替え命令に従いカメラの切り替えを行う。ITVカメラ107は、カメラ制御命令に応じてズーム,パン等のカメラ制御を行う。
【0051】ワークステーション104では、制御用計算機102から送られてきたプロセスデータ、データベース115から送られてきたデータ、ITVカメラ107から送られてきた映像信号を処理し、CRT105に表示する。また、操作員は、マウス,タブレット,タッチパネル等の入力装置106を用いて、ワークステーション104に様々な入力命令を入力する。これらの入力命令をワークステーション104は処理し、CRT表示を変えたり、データベース115にデータ読み出し命令を送ったり、LAN103を通して制御用計算機102に制御信号を送り監視対象の制御を行うとともに、ITVカメラ107、スイッチャ110にカメラ切り替え信号、カメラ制御信号を送る。
【0052】図2は、計算機104内の構成図である。201はCPU、202は制御用プログラムやCRT画面に表示するプロセス制御画面データ等を展開する主記憶、203はハードディスク、204は入出力用ドライバである。
【0053】ITVカメラ107からケーブル112を通って入出力用ドライバ204に入力する映像信号は、ディジタイザ205でデジタル化され、動画用フレームバッファ206に描画される。
【0054】また、制御用計算機102が出すプロセスデータやデータベース115からのデータはケーブル111から、操作員の入力命令は入力装置106からケーブル114を通ってそれぞれ入出力用ドライバ204に入り、ここからバス209を通ってCPU201に送られる。CPU201は、それらの入力データを主記憶202上のプログラムにしたがって処理する。
【0055】ハードディスク203はプロセス制御画面データを保存し、必要な際にCPU201が読み出し、主記憶202上に展開し、CRT表示指令によってグラフィックス用フレームバッファ207に書き込まれる。ブレンド回路208は動画用フレームバッファ206及びグラフィックス画面用フレームバッファ207をブレンドし、CRT105に表示する。
【0056】図3は、本実施例におけるCRT画面構成の一例を表したものである。301は制御用計算機102から送られるプロセスデータを表示するプロセスデータ表示領域、302はITVカメラ107からの映像を表示する映像表示領域、304はマウスなどのポインティングデバイスによって動くカーソル、303は操作員からの入力を受け付けるボタン、305はメニューである。
【0057】操作員からの入力を受け付けるものとしては、303のようなボタンや305のようなメニューがあるが、これは必要な時のみ表示してもよい。プロセスデータ表示領域301は、トレンドグラフ306や棒グラフ,表307などを表示し、プロセスデータを操作員に明示する。操作員は、プロセスデータ表示領域301のデータと、映像表示領域302の映像を見ることにより監視対象101を監視し、カーソル304を用いて操作用ボタン303を押したり、メニュー305の項目を選択することにより、監視対象101の操作命令、制御命令、あるいは表示画面の切り替え命令等を入力する。
【0058】上述したシステム構成,画面構成を基に、本発明の実施例を更に具体的に述べる。まず、第1実施例では、図3における点検ボタン303をカーソル304で押す(選択する)ことにより、図4の点検項目メニュー405が表示される。図4において、映像表示領域302は、ボイラA401,ボイラB402,ボイラC403,給水器404を含むITVカメラ映像を表示している。点検項目メニュー405の項目406をカーソル304を用いて選択することで、ボイラA401を操作,点検の対象とし、操作または点検を行う。この時、映像表示領域302内で、選択されたことを明示するために、ボイラA401を囲む矩形407を映像上に重ねて描画し、ボイラAを強調する。即ち、表示中のITVカメラ映像上に重ねてグラフィックスを描画することにより点検,操作を行っている対象を強調する。これによって、カメラ映像内にたとえ複数個の操作点検を実施する対象となりうるものがあったにせよ、点検,操作中の対象が映像上で明確になり、その対象の状況をより確実に把握できる。もちろん、指定した項目に対する操作点検の対象が表示中のカメラ映像では映せない場合には、そのカメラからの映像に切り替える。
【0059】上記実施例以外の操作点検対象の強調の仕方としては例えば、図5に示すように、ITVカメラ107に制御命令を送り遠隔操作することにより操作点検対象(ここではボイラA401)を拡大して表示する、といった方法がある。あるいは、ボイラAをよりわかりやすく撮影できる別のITVカメラに切り替え、それを遠隔操作する。即ち、まずスイッチャ110にカメラ切替信号を送り、次にそのカメラに制御命令を送ることにより、対象を拡大して表示する。つまり、上記例でいえば、ボイラAを拡大表示する。
【0060】次に、この実施例の実現方法について述べる。ワークステーション104の主記憶202内に、図7に示すような構造体を持つオブジェクト501を定義する。ここでオブジェクト501は、表示に関する属性定義内容(以下、簡単のため、表示属性定義内容と呼ぶ)502と、プロセスデータ等のデータ、操作員が入力するイベント及びそれによって駆動する動作に関する属性定義内容(以下簡単のため、イベント属性定義内容と呼ぶ)503とを持つ。
【0061】表示属性定義内容502の内容を図9で示す。ここでは、オブジェクトの表示位置621,大きさ622,形623,色,文字や線の太さなどの描画データ624,そのオブジェクトが操作員からの入力イベントを受け取るかどうか(以下入力イベントを受け取る状態の時活性化状態、受け取れない時非活性化状態と呼ぶ)を表すオブジェクト状態変数626などの情報を定義する。表示の際には、大きさ622,形623,描画データ624の内容にしたがって描画を行う。また、操作員が入力した入力イベントは、そのイベントの入力位置情報と、ここで定義したオブジェクトの表示位置621,大きさ622,形623,オブジェクト状態変数626の値を用いて振り分ける。
【0062】図8は、イベント属性定義内容503の内部構造について示したものである。イベント属性定義内容503はイベントインデックステーブル601とそのイベントが起こったとき実行する動作を定義した動作テーブル602とからなる。
【0063】イベントインデックステーブル601は、イベント名603とそのオブジェクトに関連するプロセスデータ変数604を登録する。イベント名603には、操作員の入力、他のオブジェクトから送られる指令などオブジェクトが受け取るすべてのイベントの名前を登録する。プロセスデータ変数604は、プロセスデータベース610の対応するデータ格納場所611へのポインターである。制御対象102から得られるプロセスデータは、主記憶202上のプロセスデータベース610内の対応するデータ格納場所611に入れられ、各オブジェクトはそのデータを参照する。
【0064】動作テーブル602は、イベントが起こったとき実行する動作関数やプロセスデータを表示する際の表示フォーマットなどを登録する。イベントが起こったとき実行する動作としては、例えばCRT105に表示するためのデータを作成する、他のオブジェクトに指令を送る、制御用計算機102に制御命令を送る、CRT105に表示しているITVカメラ映像302を切り替えるための制御命令を送る、などがある。動作テーブル602上のプロセスデータの欄に関しては、そのデータを表示する際の表示フォーマットのほか、そのデータの値がある一定値以上なら警告を出すなどの動作を定義する。
【0065】このようなオブジェクトに関する記述は、情報処理学会論文誌、第30巻、第9号、1200頁から1210頁記載の谷他3名による「メタユーザインターフェイスを有するユーザインターフェイス構築支援システム」に記載されているUIDLを用いる。UIDLで記述したオブジェクトを用い、図11のアルゴリズムを実行する。ステップ701でシステムの立ち上げを行う。ステップ702でCPU201は入出力用ドライバ204から入力する操作員の入力情報、制御対象101からのプロセスデータ、データベース115からのデータ、及び他のオブジェクトからの指令の収集を行う。
【0066】操作員からの入力情報、他のオブジェクトからの指令に関しては、CPU201がステップ703で対応するオブジェクトに渡し、ステップ704でイベント属性定義内容503内の対応する動作を実行する。また、プロセスデータに関しては、ステップ702で収集したデータをプロセスデータベース610に入れる。ステップ703でCPU201が入力のあったプロセスデータを参照しているオブジェクトに対して、データを参照させ、ステップ704でCPU201がイベント属性定義内容503に定義したそのプロセスデータに対応する動作を実行する。ステップ702で収集したすべてのイベント、プロセスデータに関してステップ704,705を繰り返した後、画面更新等の描画を行う場合は、ステップ705でフレームバッファ207に描画し動画像用フレームバッファ206とブレンド回路208によってブレンドしたものをCRT105に表示する。
【0067】以上のオブジェクトとアルゴリズムを用いて、図3で示したディスプレイ表示画面のグラフィックスメニュー305やボタン303、プロセスデータ表示領域301内の表307、グラフ306等を作成する。例えばグラフィックスメニュー305の描画に関しては、表示属性定義内容502に定義した内容を基にステップ705で表示を行う。操作員がカーソル304を用いてグラフィックスメニュー305に入力するイベントはステップ703でグラフィックスメニューオブジェクト501に渡され、ステップ704でメニュー305内の項目に対応する動作が実行される。また、グラフ306に関しては、制御対象から得られたプロセスデータをステップ703で参照し、ステップ704で動作テーブル602上の表示フォーマットに従って描画データが作られ、ステップ705で描画を行う。
【0068】次に、映像内の対象を認識し、グラフィックスで強調表示する方法を述べる。監視対象を撮影するITVカメラ107、および映像内の操作点検を実施する対象あるいはその対象に関連する対象に関しても、図7で示したオブジェクトを定義する。
【0069】ITVカメラ用のオブジェクト(以下カメラオブジェクトと呼ぶ)の表示属性定義内容502の内容は、図10で示した内容とする。カメラオブジェクトは、ワークステーション104が、ITVカメラ107に出力するカメラ制御信号の内容を属性として持つ。即ち、ズーム値651,垂直角652,水平角653である。また、関連オブジェクトリスト654として、そのカメラが映す操作点検に関する対象に対応するオブジェクトのリストを持つ。また、そのカメラからの映像が映像表示領域302に表示されているか否かを示すオブジェクト状態変数655、さらにはそのカメラが設置されている場所を示す位置情報656を持つ。
【0070】映像内の操作点検対象あるいはそれに関連する対象用に定義するオブジェクト(簡単のため映像内オブジェクトと呼ぶ)は、表示属性定義内容502に、その対象の3次元モデル627を持つ。また、関連するオブジェクトリスト625にその対象を映すカメラオブジェクト名を記しておく。
【0071】図12において、カメラオブジェクトが持つ位置情報655,水平角情報653,垂直角情報652及びズーム値651によって定まる平面802に、操作点検対象のモデル627を射影し、像805を得る。この時、実際のITVカメラ映像内における操作点検対象は、像805の位置,大きさ,形で表示される。従って、この射影した像から、表示中の映像内におけるその対象の位置,大きさ,形を判別できる。
【0072】図11で示したアルゴリズムにより、映像内オブジェクトの位置及び大きさを計算する。システム立ち上げ時のステップ701やステップ704で映像の切り替えを行う場合は、今までのカメラオブジェクトに非表示の指令が出されると共に、新しく表示を行うカメラオブジェクトに表示の指令が出される。表示の指令を受け取ったカメラオブジェクトは、オブジェクト状態変数655が表示の値になる。これとともに、関連するオブジェクトリスト654に登録した映像内オブジェクトに対してそのオブジェクトを活性化状態にする指令を出す。
【0073】ステップ703でその指令を受け取った映像内オブジェクトは活性化状態となり、以降、操作員の入力イベントが取れるようになる。非表示の指令を受け取ったカメラオブジェクトは、同様に、オブジェクト状態変数655を非表示の値とし、関連するオブジェクトリスト654に登録した映像内オブジェクトを非活性化状態にする。
【0074】ITVカメラ107の遠隔操作を実行する場合には、カメラオブジェクトに映像内オブジェクトの射影像の再計算を実施するよう指令が送られる。その指令をステップ703で受け取ったカメラオブジェクトは、関連オブジェクトリスト654に登録したすべての映像内オブジェクトに対して上記の射影像計算実行の指令を送る。次に、ステップ703でその指令を受け取った映像内オブジェクトは、その指令に対応する動作として、ステップ704で3次元モデルデータ627から射影像の再計算を行う。図12で示したようにズーム値を変えれば、3次元モデル801は対応する平面803,804に射影され、その像はそれぞれ806,807となる。この時、3次元モデルの射影像806あるいは807の位置,大きさ,形をオブジェクト501の表示属性定義内容502の位置621,大きさ622,形623に登録する。これによって、ITVカメラ107の遠隔操作を実施しない間は、表示属性内容502に登録した位置,大きさ,形によって映像内オブジェクトを取り扱うことができる。
【0075】グラフィックスによって映像内の操作点検中の対象を強調表示する場合は、その映像内オブジェクトの位置621,大きさ622,形623に合わせてグラフィックスを描画する。次に、カメラの切り替え、あるいは遠隔操作によって映像内の操作点検対象を拡大表示することで、その対象を強調する場合を述べる。この場合には、その対象に対応するオブジェクトのイベント属性定義内容503内の動作テーブル602に、予めその対象をその対象を拡大するようなカメラ切替命令やカメラ制御信号をカメラオブジェクトに出すように定義しておく。ステップ703でカメラオブジェクトがカメラ切替命令を受け取れば、スイッチャ110にカメラ切替信号を送る。また、カメラ制御信号を受け取れば、ITVカメラ107にそれを送る。さらにそのカメラオブジェクトに登録してある映像内オブジェクトのリスト654を参照して、映像内オブジェクトに対して位置,大きさ,形を再計算するよう指令を出す。
【0076】このように、ITVカメラおよびカメラ映像内の操作点検を実施する対象およびそれに関連する対象をオブジェクトとして登録することにより、ITVカメラ映像上におけるその対象の位置、大きさを認識することができる。また、カメラオブジェクトの表示に関する属性定義内容502内の関連するオブジェクトリスト654に、そのカメラが映す対象を登録しておくことにより、カメラの遠隔操作を行ったときなど映像内オブジェクトの位置,大きさ,形の再計算が必要な場合はそこに登録してある対象のみ再計算をすればよい。また、その操作点検対象が選択された等、実行する動作をオブジェクトに定義しておき、イベント入力時にはその動作を実行することができる。この映像内オブジェクトに関してもUIDLで記述する。
【0077】第1実施例の場合には、次のようになる。点検ボタン303を押したときステップ702,703を経てそのイベントが点検ボタンオブジェクトに渡される。ステップ704で入力のあったイベントに対応する動作として、点検項目メニューオブジェクトに表示及び活性化の指令を送る。同様に、ステップ702,703を経て表示及び活性化の指令を受け取った点検項目メニューオブジェクトはステップ704,705で点検項目メニュー405の表示を行う。点検項目メニュー405が押されたとき、ステップ702,703を経て、点検項目メニューオブジェクトにそのイベントが渡され、ステップ704で対応する動作として選択した項目の操作点検命令を制御用計算機102に送ると共に、選択した項目に対応する映像内オブジェクトに対して強調表示の指令を送る。強調表示の指令を受け取った映像内オブジェクトは、状態変数を調べ、非活性化状態ならば自分を映すカメラオブジェクトに対してそのカメラの映像を表示する指令を出す。これによって、その対象を映したカメラに切り替わる。活性化状態ならば、すでにその対象を映したカメラの映像が表示されているので、矩形407の描画データを作成し、ステップ705で作成した矩形の表示を行う。
【0078】次に、本発明の第2実施例を、図13を用いて述べる。操作員が点検ボタン303(図3)を押すことにより、映像表示領域302内で選択できる或いは選択すべき操作点検対象となる機器401,402,403,404を囲むような矩形407,901,902,903を映像に重ねて表示する。このように、操作員が操作,点検する対象を選択する際に、グラフィックスを映像に重ねて表示することによりその選択対象となる機器を強調する。これによって、映像上で操作点検を実施すべき或いは実施できる対象が明確になる。
【0079】この実施例の実現方法は、前述した第1実施例と同様に、UIDLで記述したオブジェクトを用いる。点検ボタン303を押したとき、ステップ702,703で点検ボタンオブジェクトにイベントが渡り、ステップ704で対応する動作として操作点検を実施する対象として指定できる或いは指定すべきITVカメラ映像内の映像内オブジェクトに矩形表示の指令を出す。ステップ702,703を経て指令を受け取った映像内オブジェクトは、ステップ704で矩形のデータを作成し、ステップ705でそれぞれ矩形407,801,802,803を画面に表示する。
【0080】この実施例のように、映像内に選択できる対象が複数個ある場合、その対象をより明確にするための方法を挙げる。図4で示したように、カーソル304が操作点検項目メニュー405内のボイラAの項目406上にあるときのみ、ボイラA401を強調表示する矩形407を描画する。これは、操作員が選択しようとする操作点検対象のみを強調する方法である。あるいは図6で示したように、カーソル304をボイラAの項目406上に持ってくることにより、ボイラA401を強調表示する矩形407の色や線の太さを変えたりその矩形をハイライト表示、ブリンク表示させたりする。この方法は、選択できる或いは選択すべき操作点検対象を映像内で明示すると共に、選択しようとする操作点検対象をさらに強調して表示するものである。
【0081】これらについても、第2実施例と同様に、UIDLで記述したオブジェクトを用いて実現する。すなわち、カーソル304が項目406上に来たというイベントが、ステップ702,703を経て、操作点検項目メニュー405に対応するオブジェクトに渡される。ステップ704で、対応する動作としてボイラA401に対応するオブジェクトに対して強調表示の指令を送る。ステップ702,703を経て指令を受け取ったボイラA401に対応するオブジェクトは、ステップ704,705で、矩形407を描画したり矩形407の色替え,太さ替え,ブリンク表示を行う。
【0082】また、操作点検を実施する対象を指定する際、このようなグラフィックスを用いた強調表示を行うことによって、映像上で指定すべき対象に優先順位を付けることができる。即ち図13において、表示する矩形407,901,902,903の色や線の太さ,線の種類等を変えることによって、あるいはそこに数字等の文字を重ねて表示することにより、操作,点検を実施する際の優先度,重要度などを映像上で明示することができる。操作員は、映像上に明示された優先順位を基に、次に操作,点検を実施する対象を指定することができる。
【0083】次に、第3実施例を図14を用いて述べる。映像表示領域302(図3)内に矩形407を表示することにより、ボイラA401を強調表示する。操作員はこの矩形407の内部にカーソル304を持っていき、操作点検等における確認入力を入力する。確認が行われたことを明示するために、矩形407が消去される。即ち、点検,操作等に関する確認入力を、対象の映像に直接入力することによって、操作員は実行した操作,点検を確認する際、必ずその対象の映像を見る必要があり、その対象の状況を把握した確認動作の実施ができる。また、確認入力を入力する際、映像上でその対象を強調表示することにより、さらに確認動作をやりやすいものにすることができる。さらには、その確認動作が実行されたことを対象が映っている映像上で明示することによって、確認動作をより確実なものにすることができる。以上のように、映像上で、確認対象の明示,確認入力及び確認実行の明示を行うことにより、プラントなどの現場で行われている指差し呼称のような動作を操作室にいながら実施することができる。
【0084】以上の例は、操作点検における確認の例であるが、同様にプラント制御における様々な操作を実施する際、操作員が行う操作点検対象の指定に関して、(1)映像上で対象を直接指定でき、(2)指定の際それを操作員が指定するよう、映像内の対象を強調表示し、(3)操作員が対象の指定を行った時には映像上で指定が行われたことを明示する、といった手段を有することが可能である。これにより、現場にいる感覚で対象の指定ができるだけでなく、現場では得られない計算機の支援を受けることができる。
【0085】この実施例に関しても、第1実施例で述べたUIDLで記述したオブジェクトを用いて実現できる。操作,点検完了などの情報は、制御用計算機102からLAN103を通ってワークステーション104に入力する。ステップ702,703を経て、操作,点検を実行した対象に対応するオブジェクトに操作,点検の確認指令のイベントが渡り、ステップ704,705でその対象を強調する矩形407を描画する。操作員がここにカーソル304を持っていき確認入力を行うと、ステップ702,703でその確認入力のイベントが操作点検対象に関連するオブジェクトにわたる。この結果、ステップ704で確認入力に対応する動作として矩形407を消去する。
【0086】次に、第4実施例について、図14を用いて述べる。ボイラA401を操作,点検する際、映像表示領域302内で、その操作点検対象401をマウス等の入力装置105で選択することにより、予め定めた操作,点検内容を自動的に実施する。このように、操作,点検を実施する際、映像上の操作点検対象を直接選択することで、操作,点検を行う。操作員は映像を見て、操作や点検を実施したい対象をマウス等を用い選択すればよく、直接的で迅速,確実な点検,操作の実現ができる。
【0087】この実施例に関しても、第1実施例で示したUIDLで記述したオブジェクトを用いて実現できる。即ち、ステップ702,703において、操作員からの入力イベントを取り込み、操作点検対象に対応するオブジェクトに渡してやる。ステップ704で対応する動作として、そのオブジェクトに対応する機器に対して行う操作,点検コマンドをLAN103を通して制御用計算機102に送る。制御用計算機102は、送られてきたコマンドにしたがって操作,点検を実施する。
【0088】以上の4つの実施例を組み合わせれば、次のように点検,操作を支援するシステムを作成できる。図13で示したように、点検,操作を行う際に、映像上で操作員が操作点検対象として指定すべき対象が強調表示される。操作員はカーソルを、映像上の点検,操作を実施したい対象に持っていき選択すると、その対象に対して予め決められた点検,操作を実行するとともに、図14に示すように選択されなかった対象の強調表示は消え、操作,点検を実施中の対象のみを強調表示する。操作,点検終了後、同じく図14において、操作員がその対象に映像上で操作点検の確認入力をすることにより操作,点検の確認を行うとともに強調表示を終了する。さらにこの後再び操作点検対象として選択できる候補が図13のように強調表示される。このように操作点検対象の選択,操作点検の実施,操作点検状況の把握,操作点検の確認を、すべてCRTに表示しているITVカメラ映像を用いて、直接的に行うことができる。これは第1〜第4実施例を組み合わせただけなので、実現方法はそれぞれの実施例で説明した通りである。
【0089】また、幾つかの操作点検対象においては、その操作点検対象内にさらに操作員が選択すべき対象を含むような場合がある。例えばボイラAを操作点検対象として選択しても、ボイラAに含まれる幾つかのバルブを操作点検の対象としてさらに指定する必要がある場合は、例えば次のようにする。
【0090】図4において、メニュー405により項目406を選択することで、ボイラA401を選択する。この時、図15に示したようにボイラAの映像が拡大するとともに、ボイラAに含まれる幾つかの操作点検実施可能な或いは実施すべき対象をサブメニュー1106で表示すると共に、矩形1101,1102,1103,1104,1105を描画することにより強調表示する。このように、カメラによる映像のズーミングとグラフィックスによる強調とを組み合わせることで、操作員に操作点検対象をより明確に伝えることができる。
【0091】この例に関する実現方法は、以下の通りである。操作点検項目メニュー405内の項目406が選択されたときに実行する動作として、ITVカメラ107に対象401を拡大するような指令を送る、サブメニュー406に関連するオブジェクトに対して表示の指令を送る、矩形1101から1105に対応する映像内オブジェクトに対して表示の指令を送る、といった動作を操作点検項目メニューオブジェクトに定義しておく。サブメニュー406や矩形1101から1105に対応するオブジェクトには送られてきた指令に対する動作として、表示を行う動作を定義する。以上のように定義した動作が、図11で示したアルゴリズムによってイベント発生時に実行される。
【0092】次に、第5実施例について述べる。図16において、映像上の対象をカーソル304を用いて指定することによって、この対象の操作,点検に関係する関連情報1201を表示する。また、この時関連情報を表示している対象を、映像上で矩形407を描画することにより、強調する。関連情報としては、例えば操作点検対象の名称,点検時の点検内容,点検操作手順等のマニュアル表示,操作点検状況,関連するプロセスデータなどがある。
【0093】この時、例えば1201で示したように、関連情報は選択した対象のすぐ隣に表示する。こうすることによって、映像上の対象から目を離すことなく、この対象の関連情報を参照できる。あるいは選択した対象及びそれに関連する対象、それに関するプロセスデータを明示する部分、などの領域は避け、選択した対象とは直接的に関連しない情報を明示している部分に重ねて関連情報を表示する。このようにすれば、選択した対象のさまざまなデータが明示されていることになり、操作員はそれらすべてを参照することができる。
【0094】以上のように、映像上の対象から様々な関連情報を引き出すことができ、操作員は様々な情報を参照しながら操作,点検を実施することができる。また、関連情報を表示している対象を映像上で強調表示することで、その情報が映像内のどの対象に関連しているものなのかを明確にすることができる。
【0095】この実施例に関しても、実現方法は、第1実施例で述べたUIDLで記述したオブジェクトを用いる。即ち、ステップ702,703において、操作員が選択した映像内オブジェクトにイベントを送り、ステップ704で対応する動作としてそのオブジェクトに関連する関連情報をハードディスク203から読み出したり、監視対象101から送られてくるプロセスデータを表示用に処理したり、データベース115から読み込むことにより、描画データを作成する。映像内オブジェクトの表示位置621,大きさ622及び関連するオブジェクトリスト625を用いて表示場所を決め、ステップ705で表示を行う。
【0096】次に、第6実施例について述べる。この実施例は、第2実施例を拡張して、制御対象101が出すプロセスデータ,操作点検の履歴,操作員のID,グループID等の操作点検に関するデータによって、選択すべき或いは選択できる操作点検対象を決定し、それをITVカメラ映像上で強調表示するようにしたものである。
【0097】すでに第1実施例および第2実施例で述べたように、図4で操作員が操作,点検する対象を指定する際に、カーソル304をメニュー405上に持っていくことにより、その項目406の操作点検対象401を、映像上で矩形407を描画することにより強調表示する。ここで、メニュー405内の項目406をカーソル304を用いて指定することにより、操作点検対象401を選ぶ。今、この対象に関連するプロセスデータが平常時の値でない場合には、図15で示したように、選択された対象401の内にあり、さらに操作員が指定すべき対象1101〜1105を映像上で強調表示する。一方、平常時の操作点検の際には、このような細かい対象の指定を省略できる。
【0098】さらに、プロセスデータの値によっては、一刻も早く、対象の操作,点検を実施する必要がある。この場合には、操作点検対象を選ぶ際、他の対象は強調表示せず、操作点検が早急に必要な対象のみを強調表示したり、図6の407で示したように強調表示する際の矩形の色替え,線の太さ替え,ブリンク表示等を使って、他の対象より強調の度合いを高くする。
【0099】このとき、特にプロセスデータの値が異常を示した対象の映像が表示されていない場合には、その対象を映せるカメラに切り替え、さらにそのカメラを遠隔操作してその対象を表示し、さらにその対象を強調表示することも可能である。
【0100】これによって、システムの立ち上げ時や制御用計算機102がワークステーション104に送るプロセスデータが異常な値である場合、操作員はそのプロセスデータを出力する対象の細部にわたって映像上で強調表示されている対象を見ながら操作点検対象を指定したり、その異常なプロセスデータを出力している対象を優先的に指定することができる。
【0101】また図17において、1301はグループID,ユーザID入力部である。操作員は、入力機器106を用いて、ここにIDを入力する。入力したIDによって操作員が指定できる、あるいは指定すべき操作点検対象を決定する。操作員が操作点検対象を指定する際には、この操作点検対象のみをITVカメラ映像上で強調表示する。これによって、操作員個人あるいはグループ毎に決めた点検,操作すべき対象のみが強調表示されるので、点検,操作対象の指定を簡略化すると共に、不慣れな操作点検による操作ミス、点検ミスを防ぐことができる。
【0102】さらにこの際、図6の407で示したように、強調表示する際の矩形の色,線の太さ替え,ブリンク表示等を用いることにより、操作員にその部分を優先的に操作点検させたり、操作員にその部分を慎重に操作点検するよう明示する、といったことが可能である。
【0103】この実施例に関する実現方法も、同様にUIDLで記述したオブジェクトを用いる。制御用計算機102がワークステーション104に送るプロセスデータやデータベース115から送られるデータは、ステップ702でプロセスデータベース610内に保持される。ステップ702,703で操作点検対象の指定をするという指令が操作点検対象のオブジェクトに対して送られた場合、ステップ704で対応する動作としてプロセスデータベース610内のデータ611の参照を行い、データの値を評価し、上記のように操作点検対象の細部にわたって操作員に指定させるために、その細部の対象に対応するオブジェクトに対して表示の指令を送ったり、その対象を優先的に指定させるために、より強調表示をするといった動作を実行する。
【0104】一方、操作員がユーザID入力部1301に入力するユーザIDは、ステップ702,703を経て、ユーザID入力部1301に対応するオブジェクトに渡される。ステップ704で、このユーザIDを表示属性定義内容502内に保持しておく。操作点検対象を指定するために強調表示を行うよう指令を受け取った映像内オブジェクトは、ステップ704で、ユーザID入力部に対応するオブジェクトが保持しているユーザIDを参照して強調表示を行うかどうかを決め、操作点検の対象となるものは強調表示を行う。
【0105】次に、第7実施例について述べる。この実施例は第4実施例を拡張して、制御対象101が出すプロセスデータあるいは操作員のID,グループID等の制御対象や操作,点検を行う操作員に関するデータによって、第4実施例のシステムが実行する点検,操作内容を決定するものである。
【0106】例えば図14において、カーソル304で映像上の対象の操作点検対象401を指定することにより、その対象の操作あるいは点検を実施する際、その対象に関するプロセスデータが異常な値である場合には、システムがその対象の細かい操作,点検を行う。そうでない場合には、簡単に済ませる。これによって、ITVカメラ映像を見ていて、異常を発見したような場合、その対象を指定してやることにより、その異常に対応した操作,点検が自動的に実施される。また、操作員の入力操作の簡略化が実現できる。
【0107】また、図17においては、ユーザID入力部1301に操作員がIDを入力することにより、操作員がその操作点検対象を指定した際に実行する点検,操作内容を決定する。映像上に強調表示されている機器を指定することにより、実行する操作,点検内容を、グループID,ユーザID入力部に入力したIDによって決定することにより、グループにおける点検,操作等の仕事を分担することができる。また、点検操作内容の実行を操作員によっては一部制限することにより誤った操作,点検動作を防ぐことができる。
【0108】この実施例の実現方法は、第6実施例の実現方法とほぼ同様である。ステップ702でプロセスデータをプロセスデータベース610に保持する。ステップ702,703で操作点検を実行するイベントを受け取った時、対応する動作としてプロセスデータベース内610のデータ611の参照を行い、データの値を評価し、実行する操作,点検内容を決めて実行するといった動作をステップ704で実行する。同様に、操作員がユーザID入力部1301に入力するユーザIDは、ユーザID入力部1301に対応するオブジェクトに渡され、ステップ704でこのユーザIDを表示属性定義内容502内に保持しておく。操作点検を実施する際には、ユーザID入力部に対応するオブジェクトが保持しているユーザIDを参照して操作点検内容を決めて実行するといった動作をステップ704で実行する。
【0109】また第6,第7の施例と同様の方法で、第5実施例は次のように拡張できる。即ち、操作員が映像上の対象を選択するなどして引き出す関連情報の内容をプロセスデータの値や操作員IDなどによって決定する。これによって、操作点検手順や操作点検マニュアルなどは参照した時点の対象の状況や参照した操作員に依存したものになり、必要な情報をより簡単に得ることができる。
【0110】次に、第8実施例を述べる。この実施例は、第1実施例を拡張したものである。図18で示す様に、カーソル304を用い項目406を指定することで、ボイラA401の操作及び点検をする際、映像上でその操作点検対象を矩形407を表示して強調するだけでなく、表示中のプロセスデータのうちその対象に関連するプロセスデータ1401,1402,1403の色を変えたり、ブリンクさせたりして強調表示を行う。また、図6で示したように、操作,点検する際、映像上でその操作点検対象を強調表示するだけでなく、その対象に関連する対象も強調してやる。例えば図6においては、ボイラA401を操作点検の対象とし、それに関連する機器としてボイラB402,ボイラC403が強調表示されている。ここで、操作点検対象とそれに関連する対象とは強調表示する矩形の色や線の太さ,ブリンク,ハイライト表示などによって区別することができる。このように、操作,点検を実施する際、映像内の操作点検対象のみならず、それに関連するプロセスデータや、関連する映像内の対象を強調表示することにより、操作点検対象を総合的に詳細に操作員に示すことが可能となる。
【0111】これらの実施例の実現方法は、第1実施例において、操作点検対象を強調表示することを定義した動作テーブル602上に、関連する映像内オブジェクト、関連するプロセスデータを表示しているグラフオブジェクトや表オブジェクトなどに対して上に挙げたような強調表示をする指令を送る動作を付加しておく。ステップ704においてこの動作を実行すると、関連する映像内オブジェクトやグラフオブジェクト、表オブジェクトに強調表示の指令が送られる。この指令はステップ702,703でそれぞれのオブジェクトに分配され、ステップ704でそれぞれのオブジェクトが上に挙げたような強調表示を行う。
【0112】第9実施例は、第2実施例を第8実施例と同様に拡張したものである。即ち、図18において、操作点検の対象を指定する際に、操作員がカーソル304を項目406上に持ってくることにより、映像上で操作点検対象401を矩形407を表示する等して強調するだけでなく、表示中のプロセスデータのうちその対象に関連するプロセスデータ1401,1402,1403の色を変えたり、ブリンクさせたりして強調表示を行う。
【0113】また、図6で示したように、操作,点検対象を指定する際、映像上で操作点検実施可能な、あるいは実施すべき対象を強調表示するだけでなくその対象に関連する対象も強調してやる。例えば図6においては、ボイラA401を操作員が指定すべきあるいは指定できる操作点検対象とし、それに関連する機器としてボイラB402,ボイラC403が強調表示されている。ここで、操作点検実施可能な或いはすべき対象とそれに関連する対象とは強調表示する矩形の色や線の太さ,ブリンク,ハイライト表示などによって区別することができる。これによって、操作点検対象を指定する際、映像内の操作点検実施可能なあるいは実施すべき対象及びそれに関連した映像内の対象、表示中の関連するプロセスデータ等を把握した指定が可能になる。
【0114】この実施例は、操作点検可能なあるいは実施すべき対象の強調表示を行うことを定義した動作テーブル602上に、第8実施例と同様に関連する映像内オブジェクト、関連するプロセスデータを表示しているグラフオブジェクトや表オブジェクトなどに対して強調表示をする指令を送る動作を付加しておく。ステップ704においてこの動作を実行すると、関連する映像内オブジェクトやグラフオブジェクト、表オブジェクトに強調表示の指令が送られる。この指令はステップ702,703でそれぞれのオブジェクトに分配され、ステップ704でそれぞれのオブジェクトが上に挙げたような強調表示を行う。第8実施例及び第2実施例の実現方法を合わせることによって実現できる。
【0115】
【発明の効果】本発明によれば、監視制御対象を操作,点検する際、その操作点検実施中の対象及び操作点検を実施可能なあるいは実施すべき対象を映像上で強調するので、対象選択ミスの防止、操作点検対象の明確化を実現することができる。操作員は現場の状況を良く把握したうえで操作点検対象の選択を実施することができると共に、現在操作点検が行われている対象の状況を十分把握できる。
【0116】また、映像上の操作点検対象を指定することによりその対象の操作点検を実施できる。これによって、映像を見て異常がわかるような場合には、そこをマウスなどのポインティングデバイスで操作点検の対象と指定してやればよい。また、操作や点検の際には操作員による確認が大切であるが、この確認も監視対象を映している映像上で行うことにより、現場の状況を把握した確認が実施できる。これらの実現により操作員は操作室に居ながら現場にいるような感覚で操作,点検を行うことができる。
【0117】さらに、制御対象の状況によってそのとき行われる操作内容、点検内容を決めたり、その対象として選択できるものを決めることで、適切な操作あるいは点検の実施を行うことができる。また、この際に映像上で操作点検すべき対象のみを強調したり、強調表示方法を操作点検の重要度,優先度などによって変えることによって、対象を操作員が指定する際、より的確な指定ができる。
【0118】さらに、映像上の対象を指定することで、その操作点検状況,操作点検手順,操作点検内容,その他関連するプロセスデータ,関連する映像内の他の対象等の情報を引き出すことができる。また、これらを表示する位置を映像上の対象のすぐ近くに表示してやることにより、映像内の対象とそのデータを同時に参照することが容易になる。また、すでにトレンドグラフや表などに表示しているデータやプラント全体図等おいても、関連するものを強調してやることにより、総合的な監視,操作を実現することが可能である。




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013