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発明の名称 自動分析装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平6−18530
公開日 平成6年(1994)1月25日
出願番号 特願平4−175481
出願日 平成4年(1992)7月2日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】春日 讓
発明者 渡辺 美代子 / 高橋 克明
要約 目的
自動分析装置内で発生する有害なエアロゾルを、簡単な構成で有効に吸引でき、しかも容易で安全に保守取扱いが可能な自動分析装置を実現する。

構成
反応ディスク1の形状は円盤状で、中央部が空洞となっている。この中央部に、周縁部から気体を吸引する円筒状の吸引用ダクト5が配置される。分析部周辺に発生する感染性エアロゾルは、エアロゾル吸引用ダクト5により、多方向(360度方向)から吸引され、プレフィルタ及びHEPAフィルタを通して除去された後に、外部に排出される。また、プレフィルタは、吸引用ダクト5から簡単に取り出すことができ、容易に交換が可能となっている。したがって、簡単な構成で、操作者の二次感染が防止され、安全性を確保できる自動分析装置が実現される。
特許請求の範囲
【請求項1】 血液、尿等の液体試料を分注機構により、円筒状反応ディスクの周縁部に配置された反応容器に分注して、上記液体試料を分析する自動分析装置において、中空部を有する円筒状であり、側壁部に上記中空部に連通する多数の吸引口が形成され、上記反応ディスクの中央部に配置されるエアロゾル吸引用ダクトと、上記吸引用ダクトの中空部に配置され、吸引用ダクトから着脱可能な第1のフィルタと、自動分析装置本体に形成され、この本体の外部と、上記吸引用ダクトの中空部とを、上記第1のフィルタを介して連通する気体流路と、上記吸引用ダクトの吸引口から上記気体流路を介して外部に向かって気体を移動させる気体移動手段と、上記気体流路の気体出口付近に配置される第2のフィルタと、を備えることを特徴とする自動分析装置。
【請求項2】 請求項1記載の自動分析装置において、液体試料の分析動作に連動して、上記気体移動手段の動作を制御する気体移動制御手段を備えることを特徴とする自動分析装置。
【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の自動分析装置において、上記気体移動手段の動作時間を積算する積算手段と、この積算手段により積算された動作時間が所定の時間となったか否かを判断する手段と、この判断手段の判断に基づいて、第1又は第2のフィルタが交換時期であることを表示する表示手段と、を備えることを特徴とする自動分析装置。
【請求項4】 請求項1記載の自動分析装置において、第1及び第2のフィルタの交換時期又は上記気体移動手段の積算動作時間を記憶する記憶手段と、上記記憶手段に記憶された交換時期又は積算動作時間に基づいて、上記フィルタの交換時期を判断する交換時期判断部と、交換時期判断部の判断に従って、上記フィルタが交換時期であることを表示する表示手段と、操作卓を介して供給される操作者の指令に基づいて、分析の開始、停止、終了を判断する分析開始・停止・終了判断部と、分析開始・停止・終了判断部から供給される信号に従って動作し、分析開始に応じて気体移動手段を駆動し、分析停止及び終了後、所定の時間経過後に気体移動手段の動作を停止する気体移動手段の動作開始・停止判断部と、を備えることを特徴とする自動分析装置。
【請求項5】 請求項1又は請求項2記載の自動分析装置において、上記第1のフィルタは、粒径が1ミクロン以上のエアロゾルを捕集可能なフィルタであり、上記第2のフィルタは、粒径が0.3ミクロン以上のエアロゾルを捕集可能なフィルタであることを特徴とする自動分析装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、生物の血液や尿等を分析する自動分析装置に関し、特に、被検査物から発生する感染性エアロゾルが周辺に飛散することを防止する構造を有した自動分析装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、バイオテクノロジ−や医療検査装置等の関係において、バイオハザ−ド(生物災害)に対する関心が高まっており、感染防止対策が要求されてきている。人の血液等を分析する装置等の自動分析装置においては、試料容器内の液体試料はプローブにより注入され、注入された試料が反応容器に吐出される。この試料の反応容器内への吐出の際に、試料が霧状となり、周囲に飛散してしまう。すると、この飛散した試料により、操作者等が二次感染したり、周辺機器等が汚染されてしまうという恐れがある。
【0003】上記試料の飛散を抑制するための気体吸引機構を有する自動分析装置として、特開平2ー31165号公報に開示されたものがある。この公報に記載された自動分析装置においては、液体試料分注機構の近傍に一つのダクトが配置される。そして、吸引ポンプにより、分注機構近傍の気体がダクトに吸引され、フィルタを介して外部に排出される。この場合、上記フィルタにより、気体中の霧状試料が除去され、試料を含まない気体が外部に排出される。さらに、上記公報に記載された自動分析装置においては、分注機構の走査範囲内は、カバーにより、外気と遮断されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記自動分析装置には、多種の形状のものがあり、試料容器や反応容器等が直線状に配置されるものや、試料容器等がディスク状部材に円状に配置されるものがある。試料容器等が直線状に配置される自動分析装置においては、気体吸引方向を特定の一方向とすることができ、上記公報記載の気体吸引機構を容易に適用することができる。
【0005】ところが、試料容器等が円状に配置される自動分析装置においては、気体の吸引方向が多数となるため、特定の一方向とすることはできない。したがって、上記公報の気体吸引機構を適用する場合には、吸引ダクトを多数の気体吸引方向に応じて多数配置するか、もしくは、大規模な吸引システムを採用しなければならない。これでは、自動分析装置の大幅な改良が必要で、構成が複雑、かつ大型化してしまい、価格の大幅な上昇等を伴ってしまう。
【0006】また、上記公報の気体吸引機構においては、霧状試料を吸着するためのフィルタは着脱自在となっているが、このフィルタには、有害な上記試料が吸引されている。このため、このフィルタの交換には、充分な注意が必要であり、保守取扱いが煩わしかった。
【0007】さらに、上記公報記載の自動分析装置においては、フィルタの交換時期の表示については、なんら考慮がなされておらず、フィルタの交換が遅れてしまい、充分な吸着能力を発揮できない可能性があった。
【0008】本発明の目的は、自動分析装置内で発生する有害なエアロゾルを、簡単な構成で有効に吸引でき、しかも容易で安全に保守取扱いが可能な自動分析装置を実現することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達成するため、次のように構成される。血液、尿等の液体試料を分注機構により、円筒状反応ディスクの周縁部に配置された反応容器に分注して、液体試料を分析する自動分析装置において、中空部を有する円筒状であり、側壁部に中空部に連通する多数の吸引口が形成され、反応ディスクの中央部に配置されるエアロゾル吸引用ダクトと、吸引用ダクトの中空部に配置され、吸引用ダクトから着脱可能な第1のフィルタと、自動分析装置本体に形成され、この本体の外部と、吸引用ダクトの中空部とを、第1のフィルタを介して連通する気体流路と、吸引用ダクトの吸引口から気体流路を介して外部に向かって気体を移動させる気体移動手段と、気体流路の気体出口付近に配置される第2のフィルタと、を備える。
【0010】好ましくは、液体試料の分析動作に連動して、気体移動手段の動作を制御する気体移動制御手段を備える。また、好ましくは、気体移動手段の動作時間を積算する積算手段と、この積算手段により積算された動作時間が所定の時間となったか否かを判断する手段と、この判断手段の判断に基づいて、第1又は第2のフィルタが交換時期であることを表示する表示手段と、を備える。
【0011】また、好ましくは、第1及び第2のフィルタの交換時期又は気体移動手段の積算動作時間を記憶する記憶手段と、記憶手段に記憶された交換時期又は積算動作時間に基づいて、フィルタの交換時期を判断する交換時期判断部と、交換時期判断部の判断に従って、フィルタが交換時期であることを表示する表示手段と、操作卓を介して供給される操作者の指令に基づいて、分析の開始、停止、終了を判断する分析開始・停止・終了判断部と、分析開始・停止・終了判断部から供給される信号に従って動作し、分析開始に応じて気体移動手段を駆動し、分析停止及び終了後、所定の時間経過後に気体移動手段の動作を停止する気体移動手段の動作開始・停止判断部と、を備える。さらに、好ましくは、第1のフィルタは、粒径が1ミクロン以上のエアロゾルを捕集可能なフィルタであり、第2のフィルタは、粒径が0.3ミクロン以上のエアロゾルを捕集可能なフィルタである。
【0012】
【作用】反応ディスク周辺に存在する感染性エアロゾルは、気体移動手段により、エアロゾル吸引用ダクトに多方向から吸引される。吸引されたエアロゾルのうち、粒径大のエアロゾル成分が、第1のフィルタにより除去される。第1のフィルタを通過したエアロゾルは、気体流路から第2のフィルタに移動する。この第2のフィルタによってエアロゾルはほぼ完全に除去され、感染性エアロゾルを含まない気体が自動分析装置本体の外部に排出される。第1のフィルタは、吸引用ダクトから着脱容易となっている。これにより、自動分析装置内で発生する有害なエアロゾルが、簡単な構成で有効に吸引され、しかも保守取扱いが容易で安全となる。
【0013】
【実施例】以下に、本発明の実施例を添付図面に基づいて説明する。
【0014】図1は、本発明の一実施例である自動分析装置の概略構成図である。図1において、1は反応ディスクであり、この反応ディスク1は、回転駆動機構(図示せず)により回転駆動される。反応ディスク1の外周上には多数の反応容器2が配設されている。反応ディスク1全体は、反応槽3及び恒温槽4によって所定の温度に保持される。また、反応ディスク1の中央部には、中空部を有する円筒状のエアロゾル吸引用ダクト5が設置されている。6は、試料サンプルディスク機構であり、この機構6には多数の試料カップ7が円状に配置されている。試料カップ7内の試料は、試料ピペッティング機構8のプロ−ブ8aによって適宜に抽出され、所定の反応容器2に注入される。9は、それぞれ多数の試薬ビン10を備えた試薬ディスク機構であり、この試薬ディスク機構9の近辺には試薬ピペッティング機構11が配設されている。11aは、試薬ピペッティング機構11のプロ−ブである。12は、試薬バーコードリーダであり、この試薬バ−コ−ドリ−ダ12は、試薬ディスク機構9に近接されて配置され、試薬ビン10に表示されたIDコードを読み取る。更に、反応槽3と試薬ディスク機構9との近辺には、試薬と試料とを反応容器2内で混合する撹拌機構13が配置されている。14は、多波長光度計であり、この多波長光度計14と光源( 図示せず) との間に測光対象を収容する反応容器2が配置される。また、測定終了した反応容器2の洗浄のために洗浄機構15が、反応槽3の近辺に配置されている。
【0015】次に、自動分析装置の制御系及び信号処理系について述べる。16はコンピュ−タ、17はインタ−フェ−ス、18はA/D変換器、19は試薬分注機構、20は洗浄水ポンプ、21は試料分注機構である。また、22はプリンタ、23はCRT、24は記憶装置としてのフロッピ−ディスク、25はキ−ボ−ドである。
【0016】上記構成を有する自動分析装置の基本動作について説明する。試料が入れられた試料カップ7は、試料サンプルディスク6の上に複数個円状に設置される。そして、インタ−フェ−ス17を介して、コンピュ−タ16により試料サンプルディスク6の回転動作が制御される。試料サンプルディスク6は、所要の試料カップ7が、試料分注用のプロ−ブ8aの下方位置まで移動するように回転される。続いて、プロ−ブ8aが接続された試料分注機構21のポンプによって試料カップ7内の試料が吸引され、反応容器2の中に所定量分注される。試料を分注された反応容器2は、恒温槽4に連通された反応槽3によって保持された状態で第1試薬添加位置まで移動される。第1試薬添加位置まで移動された反応容器2には、所定の第1試薬が添加される。この第1試薬は、試薬分注機構19のポンプの作用により、試薬ディスク9に配置された試薬ビン10から試薬分注用プロ−ブ11aに吸引される。そして、撹拌機構13により、反応容器2内の試薬と試料とが混合される。第1試薬添加後、第2試薬が同様に添加、撹拌され約10分後、反応容器2は測定箇所に移動され、光源から発した光束が通過される。このとき、光学的物理量が多波長光度計14で検出される。検出された光学的物理量に関する信号は、A/D変換器18でディジタル信号に変換され、インタ−フェ−ス17を介してコンピュ−タ16に入力される。そして、コンピュータ16に入力された信号に基づいて、測定試料中の測定対象の濃度が算出される。算出された濃度デ−タは、インタ−フェ−ス17を介してプリンタ22で印字出力されるか、または、CRT23の画面上に表示される。測定が終了した反応容器2は、洗浄機構15の位置まで移動され、ここで洗浄水ポンプ20により内部の試料が排出された後、洗浄水で洗浄される。キ−ボ−ド25は、操作者による所定の指令や分析条件の入力等に用いられる。フロッピ−ディスク24は、システムを読み込ませたり、分析デ−タをまとめて記憶する手段等に用いられる。
【0017】図2は、自動分析装置の外観図である。図2において、分析部33は、試料の測定を行っている間は、原則としてフタ26が閉められた状態にある(ただし、密閉状態である必要はない)。操作部34は、分析部33と独立しているため遠隔操作が可能である。また、CRT23により、測定進行状況の確認が可能である。なお、分析部33において、フロッピーディスク24の配置位置近辺には、電源スイッチが配置されている。
【0018】図3は、自動分析装置の一部破断側面図であり、分析部33で発生したエアロゾルを外部に排出する構成を示している。図3において、送風機であるファン27が回転装置(ファンモータ、)で回転されると、反応ディスク1の中央部にあるエアロゾル吸引用ダクト5から気体の吸引が行われ(風速0.38m/s以上の吸引)気体流路29中に矢印28に示すごとく気流が生じる。従って、分析部周辺の感染性エアロゾルを含む空気はこのような気体の流れによって自動分析装置の背面側より外部に排出される。気体流路29の入口付近にプレフィルタ30が配置され、空気排出口31の付近にはHEPAフィルタ(High Efficiency Particulate Air Filter)32が配置されている。まず、プレフィルタ30により粒径大(1ミクロン以上)のエアロゾルが捕集される。次に、HEPAフィルタ32により更に小さな粒子が捕集され(0.3ミクロン以上の粒子を99.7%捕集)、完全に浄化された空気のみが外部に排出される。
【0019】次に、図4及び図5を用いてエアロゾル吸引用ダクト5の詳細構造を説明する。まず、図4の(A)に示すように、反応ディスク1は、ド−ナツ型の反応槽3とその外周上に反応容器2を備えている。したがって、反応ディスク1の中央部は空洞であるため、この中央部上にエアロゾル吸引用ダクト5が配置され、図4の(B)に示すようになる。このエアロゾル吸引用ダクト5は、円筒形で、その側壁部5aは、蛇腹状になっており、周辺の空気を360度方向から吸引できるようになっている。従って、図1の分析装置全体図で示したようにサンプル由来の感染性エアロゾルが発生するポイント(試料ピペッティング機構11、撹拌機構13、洗浄機構15等)全てに対して、エアロゾル吸引用ダクト5を1つ設置するだけで有効にエアロゾルを吸引することができる。
【0020】次に、図5に示すように、エアロゾル吸引用ダクト5の上面にはフタ5bが着脱可能に配置されており、ダクト5からフタ5bを取り外すと、プレフィルタ30が簡単に取り出せるようになっている。プレフィルタ30の材質には、ニトロセルロ−スタイプやセルロ−スアセテ−トタイプなどが適し、高圧蒸気滅菌装置等による数回の滅菌が可能である。このプレフィルタ30を使用することにより、HEPAフィルタ32を長寿命化することができる。また、エアロゾル吸引用ダクト5も反応ディスク1から簡単に取外せ、このまま滅菌処理を施すことができる。
【0021】上記実施例によれば、試料容器等が円状に配置される自動分析装置において、反応ディスク1の形状が円盤状で、中央部が空洞であることに着目し、この中央部に、周縁部から気体を吸引する吸引用ダクト5を配置した。これにより、分析部周辺に発生する感染性エアロゾルが、エアロゾル吸引用ダクト5により、多方向から吸引され、プレフィルタ30及びHEPAフィルタ32を通して除去された後の気体が、外部に排出される。また、プレフィルタ30は、吸引用ダクト5から簡単に取り出すことができ、容易に交換が可能となっている。したがって、大幅な改良をすることなく、簡単な構成で、操作者の二次感染が防止され、安全性を確保できる自動分析装置が実現される。
【0022】さて、上記実施例において、エアロゾル吸引用ダクトの吸引動作、つまり、ファン27の回転駆動は、本体の電源スイッチがオンとされてから、オフとされるまで、連続して行われてもよいし、分析動作に連動して、行われるようにしてもよい。ファン27の回転駆動を分析動作に連動して、行うようにすれば、自動分析装置内の気体を、吸引必要なときにだけ吸引することができ、省電力化ならびにファンモータ等の長寿命化を図ることができる。また、継続して長時間吸引することが回避されることにより、試料等の不必要な蒸発を回避することができる。
【0023】図6は、本発明の他の実施例の自動分析装置全体の動作説明図であり、ファン27を分析動作に連動して回転駆動する場合の例である。なお、分析部33と操作部34の基本的構成は、図1の例と同様であるので、省略する。
【0024】図6において、ステップ100において、自動分析装置本体の電源スイッチがオンとされる。すると、ステップ101において、分析部33の準備動作、例えば、反応ディスク1が所定の温度まで上昇させたり、試料分注機構21や試料サンプルディスク機構6の位置調整が行われる(なお、このステップ101において、後述する、フィルタ30及び32の交換時期についての表示も行われる)。ステップ200において、上記準備動作に連動して、ファン27が、回転駆動される。準備動作が終了すると、ステップ102において、分析動作が開始されるまでの待機状態であるスタンバイ状態となる。これに連動して、ファン27は、ステップ201にて、停止状態となる。
【0025】次に、ステップ103において、分析動作が開始されると、ファン27はステップ202にて、回転駆動される。そして、所定の分析動作が終了されると、終了してから10分間だけファン27が回転駆動された後、停止される。これは,分析部33内に残留する感染性エアロゾルを充分排出するためである。そして、ステップ104にて、スタンバイ状態となる。このスタンバイ状態が10分以上継続した場合には、ステップ203にて、10分毎に1分間だけファン27が回転駆動される。これは、試料等の自然蒸発による分析部33内の汚染を防止するためである。
【0026】ステップ105において、分析が再開されると、ステップ204にて、ファン27の回転駆動が開始される。そして、分析が終了され、洗浄処理が終了すると、洗浄処理が終了してから10分間だけファン27が回転された後、停止される。これは、上述と同様な理由による。その後、ステップ106において、自動分析装置の電源が自動的にオフとされる(自動立ち下げ機能)。
【0027】次に、上述した図6の例の動作を実行するためのマイクロコンピュータ16(気体移動制御手段)の機能と、動作フローについて、説明する。
【0028】図7は、マイクロコンピュータ16の機能ブロック図であり、図8は、マイクロコンピュータ16の動作フローチャートである。図7および図8において、電源スイッチ38がオンとなると、これを示す信号Sonが、インターフェース17を介してマイクロコンピュータ16の電源オン判断部161に供給される。電源オン判断部161は、スタート信号So を交換時期判断部162に供給する。すると、交換時期判断部162は、図8のステップ300において、フィルタ30及び32の交換時期か否かを判断する。つまり、メモリ(積算手段)165にはフィルタ30及び32の交換時期又はファンモータ(気体移動手段)39の積算動作時間が記憶されており、この記憶内容に基づいて、交換時期判断部162は、交換時期を判断する。もし、交換時期であれば、ステップ301に進み、交換表示信号Sd をインターフェース17を介してCRT23に供給する。そして、CRT23にて、フィルタを交換すべき警告表示が行われる。
【0029】フィルタの交換時期でなければ、交換時期判断部162は、動作開始信号Ssをファンモータ動作開始・停止判断部163に供給する。すると、ステップ302にて、開始・停止判断部163は、ファンモータ駆動信号Sf をファンモータ39に供給する。これにより、ファン27が回転駆動開始される。35は、反応ディスク1の温度を検出する温度センサであり、36は、試料分注機構21等の位置を検出する位置センサである。そして、開始・停止判断部163には、これら温度センサ35からの温度信号St や位置センサ36からの位置信号Sp 等の信号が供給されている。開始・停止判断部163は、ステップ303にて、信号St 等から分析部33の準備動作が終了したか否かを判断する。
【0030】分析部33の準備動作が終了すれば、開始・停止判断部163は、ステップ304にて、ファンモータ39を停止させる。そして、ステップ305に進み、分析開始までのスタンバイ状態となる。164は、分析開始・停止・終了判断部である。この判断部164には、キーボード25から分析の開始、停止、終了を示す信号Sc が、インターフェース17を介して供給される。そして、判断部164は、供給された信号Sc に基づいて、分析の開始、停止、終了を示す信号Sjを開始・停止判断部163に供給する。開始・停止判断部163は、ステップ305にて、信号Sj に従い分析開始されたか否かを判断する。分析が開始されると、ステップ306に進み、ファンモータ39を駆動する。続いて、開始・停止判断部163は、ステップ307にて、信号Sj により、分析が停止されたか否かを判断し、停止されていなければ、ファンモータの回転駆動状態を維持する。分析が停止されると、ステップ308に進み、停止してから10分経過したか否かを判断する。10分が経過していなければ、待機状態となり、経過すると、ステップ309に進み、ファンモータ39を停止させる。
【0031】次に、ステップ310に進み、分析終了か否かを判断する。分析終了ならば、ステップ311にて、分析開始・停止・終了判断部164は、電源オフ信号Seをインターフェース17を介して、電源回路37に供給する。すると、自動分析装置の電源がオフとなる。ステップ310において、分析が終了していないのであれば、開始・停止判断部163の処理は、ステップ312に進み、ファンモータの停止から10分が経過したか否かを判断する。10分経過していないのであれば、ステップ313に進み、分析が再開されたか否かを判断する。分析再開であれば、ステップ306に進み、以降、上述と同様な処理が行われる。また、ステップ313において、分析再開でなければ、ステップ312に戻る。このステップ312において、ファンモータ停止から10分が経過したら、ステップ314に進み、ファンモータ39を駆動する。そして、ステップ315において、ファンモータ39を駆動してから1分が経過するまで、ファンモータ39を駆動する。ファンモータ39を駆動してから1分が経過すると、ステップ309に戻り、ファンモータ39が停止され、以降、分析終了となるか、分析が再開されるまで、10分経過ごとに1分間だけ、ファンモータ39が間欠的に駆動される。
【0032】以上のように、図6〜図8に示した例によれば、図1に示した例と同様な効果が得られる他に、以下のような効果が得られる。分析部33の分析動作に連動して、ファンモータ39を駆動し、エアロゾル吸引動作を行うように、構成したので、分析部33内の気体を、吸引必要なときにだけ吸引することができ、省電力化ならびにファンモータ等の長寿命化を図ることができる。また、継続して長時間吸引することが回避されることにより、試料等の不必要な蒸発を回避することができる。さらに、フィルタ30及び32の交換時期となった場合には、自動的に交換を表す警告表示を行うように構成したので、フィルタの交換を適切なときに行うことができ、フィルタの充分な吸着能力を発揮させることができる。
【0033】なお、上述した実施例においては、分析停止後及び終了後、10分間だけファンモータ39を駆動するようにしたが、10分間ではなく他の時間間隔だけファンモータ39を駆動するようにしてもよい。また、10分毎に1分間だけファンモータ39を間欠駆動するようにしたが、他の時間間隔毎に間欠駆動するようにしてもよい。また、エアロゾル吸引動作を分析動作に連動させるか否かを選択できるように構成してもよい。さらに、フィルタ30及び32の交換時期は、交換してから、例えば、半年後と設定してもよいし、エアロゾル吸引動作時間を積算し、その積算時間が所定時間となったときとしてもよい。
【0034】図9は、スタンバイ状態におけるCRT23の表示例である。この図9においては、エアロゾル吸引動作を分性動作に連動させるか否かをCRT23上で選択または指定できるようになっている。図10は、フィルタ30及び32の交換を警告するCRT23上の表示例である。この図10においては、フィルタ30及び32の前回交換日が表示され、交換時期となった場合には、前回交換日を点滅させる等の警告表示が行われるようになっている。
【0035】図9及び図10の例のように、エアロゾル吸引動作の指定やフィルタの交換時期を表示すれば、自動分析装置の操作性を向上することができる。
【0036】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成されているため、以下のような効果がある。側壁部に反応ディスクの中空部に連通する多数の吸引口を有するエアロゾル吸引用ダクトと、この吸引用ダクトから着脱可能な第1のフィルタと、自動分析装置本体の外部と、吸引用ダクトの中空部とを連通する気体流路と、気体流路内の気体を外部に向かって移動させる気体移動手段と、気体流路の気体出口付近に配置される第2のフィルタと、を備える。これにより、分析部周辺に発生する感染性エアロゾルが、エアロゾル吸引用ダクトにより、多方向から吸引され、第1のフィルタ及び第2のフィルタを通して除去された後の気体が、外部に排出される。また、第1のフィルタは、吸引用ダクト5から簡単に取り出すことができ、容易に交換が可能となっている。したがって、大幅な改良をすることなく簡単な構成で、操作者の二次感染が防止され、安全性を確保できる自動分析装置が実現される。
【0037】さらに、液体試料の分析動作に連動して、気体移動手段の動作を制御する気体移動制御手段を備えるように構成すれば、分析部内の気体を、吸引必要なときにだけ吸引することができ、省電力化ならびにファンモータ等気体移動手段の長寿命化を図ることができる。また、継続して長時間吸引することが回避されることにより、試料等の不必要な蒸発を回避することができる。
【0038】また、フィルタの交換時期となった場合には、自動的に交換を表す警告表示を行うように構成すれば、フィルタの交換を適切なときに行うことができ、フィルタの充分な吸着能力を発揮させることができる。




 

 


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