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発明の名称 ミシンの糸結び装置および方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平6−63268
公開日 平成6年(1994)3月8日
出願番号 特願平3−7558
出願日 平成3年(1991)1月25日
代理人
発明者 小塚 忠
要約 目的
一針毎に送り歯の布送り運動を繰り返すことによってワーク布に縫い目を形成する本縫ミシンにおいて、縫い終りに上下糸による結び目を形成して、縫い終りの縫い目を体裁よくすると共に止め縫いを確実にすることを目的としている。

構成
送り歯をもつ本縫ミシンの縫い終わり時に送り量を糸結びに必要な送り量に自動的に変更し、かつ送り方向を自動的に逆にし、さらに糸結びに必要な2針を自動的に縫製し、最後に自動的に糸切りするようにした。
特許請求の範囲
【請求項1】 一針毎に送り歯の布送り運動を繰り返すことによってワーク布に縫い目を形成する本縫ミシンにおいて、上記送り歯の送り量を縫製時の送り量と縫製終了時の糸結びを形成するための微少送り量に変更するワーク布の送り量設定手段と、上記送り歯の送り方向を逆送り方向に設定する送り方向変換手段と、針板の下方に位置し、上糸及びボビン糸の両者の縫糸端部を切断する自動糸切り手段と、ミシンの回転に関連して針数をカウントする針数検出手段と、縫い終りを検出して、ワーク布の送り量設定手段により送り歯の送り量を縫製時の送り量から上記微少送り量に設定し、送り方向変換手段により送り歯の送り方向を逆送り方向に設定し、ヒッチステッチの縫い目により少なくとも二針縫うことにより糸結びを形成した後、自動糸切り手段により糸切りする制御手段と、を備えたことを特徴とするミシンの糸結び装置。
【請求項2】 一針毎に送り歯の布送り運動を繰り返すことによってワーク布に縫い目を形成する本縫ミシンの縫い終り時に、ワーク布の送り量設定手段により送り歯の送り量を縫製時の送り量から糸結び形成のための微少送り量に変更し、送り方向変換手段により送り歯の送り方向を逆送り方向に設定して、ヒッチステッチの縫い目により、少なくとも二針縫うことにより糸結びを形成するよう構成したことを特徴とするミシンの糸結び方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一針毎に送り歯の布送り運動を繰り返すことによってワーク布に縫い目を形成する本縫糸切りミシンにおいて、特に縫い終りに上下糸の結び目を形成して糸切りする糸結び装置および方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば特公昭46−1136号に記載されているように、この種の本縫サイクルミシンにおいては、縫い作業の最後に、解け綻びを防止するための数針の止め縫いを行い、ピッチを正常の縫製ピッチより小さくして逆送りにより上下糸をからませてヒッチステッチを形成させる、いわゆる糸結びが行われていた。
【0003】しかしながら、このサイクルミシンの送り装置はいわゆるX−Yの布送り装置であり,糸結びを形成するための前後左右の送り方向および送り量としてX−Yの送りデータを予め設定しておくことによって、縫製終了時に簡単に実現することができるが、一針毎に送り歯の布送り運動を繰り返すことによってワーク布に縫い目を形成する本縫ミシンでは糸結びのための設定はできなかった。
【0004】そのために、縫い終わり時に、縫製中の送り量のままとして送り量を変えることなく、送り方向だけを3〜4針毎に逆にすることによって数回往復する止め縫いを形成してから糸切りすることにより、縫い目のほつれを防止していた。ところがこの止め縫いでは縫い終り時に余分の縫製が必要であるために、作業効率を低下させると共に、止め縫いのための往復した縫製跡が見苦しいものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上のような従来例の問題点にかんがみてなされたもので、一針毎に送り歯の布送り運動を繰り返すことによってワーク布に縫い目を形成する本縫ミシンにおいて、縫い終りに上下糸による結び目を形成して、縫い終りの縫い目を体裁よくすると共に止め縫いを確実にすることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため、本発明においては、送り歯をもつ本縫ミシンの縫い終わり時に送り量を糸結びに必要な送り量に自動的に変更し、かつ送り方向を自動的に逆にし、さらに糸結びに必要な2針を自動的に縫製し、最後に自動的に糸切りするようにしたことを特徴とする。
【0007】
【作用】このため、本発明においては、送り歯をもつ本縫ミシンの縫い終わり時に糸結びに必要な設定を自動的に行うようにした。
【0008】
【実施例】以下に本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。ミシンは、一針毎に送り歯の布送り運動を繰り返すことによってワ−ク布に縫い目を形成する周知の本縫ミシンであり(図示せず)、図1はこのミシンによる縫い工程の一実施例の運針説明を示す。同図中(b)(c)はそれぞれ(a)の縫い始めおよび縫い終りに糸結びを形成するための各工程の拡大図を示す。図中、Wはワーク布を示し、Fは布の正送り方向、Pは縫製送りの正規ピッチ,pはそれぞれ縫い始め糸結びSおよび縫い終り糸結びE時における微少送り量の小ピッチを表わし、小ピッチpは正規ピッチPの約1/5以下程度の微少送り量で、略同一位置に針落するように設定して、ヒッチステッチの縫い目を形成してある。各糸結び工程に付記した各ステップ数字は、図2に示す本実施例の動作シーケンスフローチャートにおける各該当ステップを示す。
【0009】これらの制御は、図3にブロック図の一例を示す回路によって行う。30はミシンのスタートスイッチ足踏ペダルであり、中立位置を挾んで前後に回転可能に支持され、前踏みでミシン起動の指令を、後踏みで縫製終了の指令を後述する制御手段に発する。31はミシン上軸(主軸)に設けた針位置検出器であり、針の上下位置を検出すると共に、制御装置CPU32中のカウンタ33により針数の計数を行う。この針位置検出器31およびカウンタ33により針数検出手段を構成する。
【0010】ミシンモータ35,送り歯の送り量を縫製時の送り量Pと縫製終了時の糸結びを形成するための微少送り量pを設定する送り量設定手段としての送り量設定器36,ミシンの送り調節器を逆送りソレノイド(図示せず)で駆動する送り方向変換手段としての送り方向変換器37,およびミシン針板の下方に位置し上糸及びボビン糸の両者の縫糸端部を切断するための自動糸切り手段であってこの糸切断のために主軸の回転で糸切りメスを駆動させる糸切りソレノイド38等は、後述する動作シーケンスフローチャートを実行するメモリを備えた制御装置としてのCPU32(制御手段)からの指令により、それぞれの駆動装置34を介して駆動するよう回路構成されている。
【0011】ここで、送り量設定器36のうち送り歯の送り量を縫製時の送り量Pに設定するところを詳述すると、図4において、41は送り歯を針板上に出没して送り四運動をさせるようにベッド下面に配置した周知の布送り手段、42はミシン主軸、43はクランクロッドを介して主軸42に連結されその水平方向運動成分を水平方向送り量として布送り手段に伝達する周知の送り調節器、44はミシン外方から回動操作可能とし回動角により先端を軸線方向へ進退させる調節ねじ、45は調節ねじ44先端に係合するカム面を有し、その進退位置によりカム面との係合位置が変化して中間部を中心に回動される周知の調節カム、46は調節カム45の後端に固定した揺動軸、47は揺動軸46に連結し調節カム45の回動位置に関連して送り調節器43における水平方向運動成分を変化することにより送り歯の送り量を変化させるように連結したロッドである。
【0012】作業者は調節ねじ44をミシンフレームに設けた目盛りに合わせて送り量Pに回転すると、調節カム45、連結したロッド47、送り調節器43が送り量Pに設定され、布送り手段41は主軸の回転によって送り量Pで布送り運動する。また、図4,図5において、49は送り方向を逆にする周知の逆送りレバーであり、送りレバー49の一部には水平方向に突出するピン49aが固定されている。48はレバーの基端部に設けたバネで、バネの他端を機枠に固定し、このバネ48によって送りレバー49は上方に常時付勢されている。50は送りレバー49の基端に開口する支持部を遊かん支持し、機枠に対して回動可能に設けた調節軸、51は調節軸50に固定し送りレバー49のピン49a下方に対向して水平方向に突出した揺動腕である。送りレバー49を下方に回動するとピン49aが揺動腕51を下方に押圧して調節軸50を下方向に回動する。調節軸50の基端は連結腕52を介して揺動軸46に連結し、調節軸50の回動角により送り量が減少、または送り方向を逆転させるように関連させてある。これら、逆送りレバー49、ピン49a、バネ48、調節軸50、揺動腕51によって手動による逆送り装置が形成される。
【0013】53は折曲部を調節軸50に遊かん支持したL字形の作用レバーであり、作用レバー53の一方の自由端には上記揺動腕51上に延出する作用ピン53aを固定する。54は作用レバ−53の他端を回動可能に支持した連結腕、55は一端を連結腕54の他端に回動可能に連結し中間部を回動可能に機枠に支持したL字形の作動杆であり、その他端をソレノイド56のアクチュエータ56aに支持され、アクチュエータ56aの上下動に伴って、作動杆55の連結腕54との連結部は左右に移動する。57はステッピングモータ58の軸に固定され一端面がカム形状に形成されたカム体である。カム面57aは周方向によって他端面との肉厚を異にするものであり、連結腕54の長手方向の一端の係合部54aとカム面57aとを対向配置したもので、係合部54aとの距離はこのカム面57aの回転角度によって異にするものである。従って上記連結腕54は、図における右方向の移動によってこのカム面57aと当接するが、カム面57aの回転角度によって当接時期が変化するので、その移動量が異なり、その移動量が作用レバー53の作用ピン53aを介して上記揺動腕51を下方に回動し、送り量を減少させる。いいかえれば、ステッピングモータ58によって設定されたカム体57の回転角度により連結腕54の移動距離が決定されるので、ソレノイド56の励磁によってこの移動距離に対応した送り量の減少が得られる。これら、作用レバー53、連結腕54、作動杆55、ソレノイド56、カム体57、ステッピングモータ58により、送り歯の送り量を縫製時の送り量Pから縫製終了時の糸結びを形成するための微少送り量pに変更する送り量設定手段としての送り量設定器36を構成する。
【0014】59はポテンションメ−タで揺動腕51の自由端とリンクを介して接続され、この揺動腕51の回転量を電気信号に変換するものであり、ソレノイド56を励磁していない時には調整ねじ44によって設定された送り量を検出し、ソレノイドを励磁した時は、ステッピングモ−タ58によって設定された送り量を検出するものである。
【0015】つぎに、図2を参照して図1に示す縫製工程の動作を説明する。図2の(a),(b)のシーケンスフロ−は、図示により明らかであるが、要点のみを補足する。先ず(a)において、スタート(ステップ1)に当たっては、まず初期のリセットを行い(ステップ2)、スタートスイッチペダル30を前踏みする(ステップ3)。つぎにステップ4において糸結び送りピッチpを設定する。
【0016】即ち、駆動装置34から送り量設定器36に発せられたソレノイド駆動信号によりソレノイド56を吸引する。カム体57はステッピングモ−タ58によって糸結び送りピッチpに送り量がセットされ、ソレノイド56に連動する連結腕54がカム面57aに当接してミシンの送り量が糸結び送りピッチpにセットされる。次に送り方向変換器37を駆動して送り方向を正送り方向(F方向)に設定して、ミシンを低速で始動する(ステップ5,6)。
【0017】ついで、カウンタ33により針数N=1を計数する(ステップ7,8)。この1針は上糸と下糸との絡みを形成するための予備的運針である。次に、送り方向変換器37を駆動してミシンを逆送りに設定することによりヒッチステッチの縫い目を形成するようにしてカウンタ33により針数N=2を計数(ステップ10,11)したのち、ミシンの低速動作を停止させ、縫い始めの糸結びSを完了する。
【0018】次に(b)において、ステップ13で正規の縫製送り量Pを設定し、正送り方向Fを指定してミシンのスタートスイッチペダル30を前踏みする(ステップ13,14)、ミシン速度は正規の縫製速度を設定し、必要に応じて途中停止を行うこともある(ステップ16,17)。次にステップ18でスタートスイッチペダル30を後踏みし、ミシンの高速縫製速度をOFFし(ステップ18,19)、糸結び送りピッチを設定する。ミシンを低速で逆送りしてヒッチステッチによる縫い目を形成して(ステップ21,22)、カウンタ33によりその針数N=2を計数(ステップ23,24)したのち糸切りを行い(ステップ25)、針位置検出器31により針上位置を検出してミシンを停止させ(ステップ26)、縫製および縫い終り糸結びEを完了する。
【0019】以上の本実施例のシーケンスにより縫い終りに確実な糸結びが形成され、長い下糸残りや止め縫いのために何回も往復縫製する返し縫いが解消される。なお、上記実施例の糸結びを形成するための小ピッチpによる逆送りは、それぞれ2針としたが、それ以上であってもよいことはもちろんである。
【0020】
【発明の効果】本発明は、一針毎に送り歯の布送り運動を繰り返すことによってワーク布に縫い目を形成する本縫ミシンにおいて、縫い終りに送り量を縫製時の送り量から糸結びに必要な送り量に自動的に変更し、かつ送り方向を自動的に逆にし、さらに糸結びに必要な最低二針を自動的に縫製し、最後に自動的に糸切りするようにしたことにより、縫い終りに糸結びをするのに必要な多くの設定が正確にされるため確実に素早く糸結びができる。また、糸切りは上下糸が糸結びされた直後の布から下がった糸結び付近から糸切りするので布の下面から長い下糸残りとなることがなく、従って従来布から長く糸が残る場合に必要な手挟みによる糸切りが不要になり生産性が向上する。さらに、本発明によれば、従来止め縫いのために何回も往復縫製する返し縫いが解消されるので、縫い終わりの外観が改良され、かつ止め縫いの針数を短くできるので縫製の生産性が向上する効果がある。




 

 


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